監督:ロブ・シッチ 出演:サム・ニール ケヴィン・ハリントン トム・ロング、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 1969年7月、NASAはアポロ11号を月に向けて発射する。地球人の歴史の第一歩と言えるこのアポロ11号月面着陸の映像を飛行ルートと周期の関係上、当初予定していたカリフォルニア州の天体観測施設では行えなくなったため、急遽南半球オーストラリアの片田舎、パークスにある巨大パラボラアンテナ「ディッシュ」を使う事になったのだ。 田舎パークスの町が「歴史的瞬間を我が町のアンテナが受信する」という降って湧いたような幸運に熱狂する・・
【感想】 正直言って予告編見てもそれほど面白いとも思えず(だったら見に行くなってか?苦笑)ヒマだったので単館ロードショー物でも見るかぁー・・程度の気持ちで見に行ったんだけどね。
この映画、すごーく面白かった! いきなりだけど、単館上映だからすぐロードショー終わっちゃうよ!急いで見に行ってちょーだい!(笑) 話全体が実にのどかで地味で、劇的シーンもなければあっと驚く展開も何もない。 なのに、何故か引き込まれてわくわくする。ほのぼのする。大笑いする程でもない・・・でも面白い!
パークスの町の人達が本当に「田舎ののどかな善人達」で、話の筋とは関係のないエピソードを繋げて(その1つ1つが実に愉快で楽しい)町の人達の、科学者達の、NASAの、アメリカの、人類全ての夢『月面着陸』に向かってまとまっていく。それがすごくほのぼのしていて気持ちがいい。
宇宙飛行、アポロ、月面着陸、どれも映画の題材としては手垢のついたモノばかり。イマドキの映画だったら「いかにCG技術でリアリティを出すか」という部分に焦点が当てられるんじゃないかと思うんだけど、この映画はアポロ11号の発射から月面着陸、そういう「CGの使いドコロ」を全て当時のTV映像を差し込んで観客に見せる。(予算の都合だったのか?苦笑) これが全然悪くない・・それどころか当時の様子を知らなかったぴよには実に興奮するシーンになった。あのアポロ11号の映像に当時世界中が熱狂した・・・正にその瞬間に今自分が立ち合っているかのような高揚感が湧き上がった!
途中で停電してアポロ11号を見失ってしまう等のシーン「この展開はお粗末過ぎるわ」ってツッコミ満載なハズなんだけど、そんなご都合主義バリバリなお粗末な展開にツッコミ入れるのを忘れるくらい(をい)映画全体がほのぼのしたステキな感じにまとまっている。 映画中に使用されている楽曲もすべて1960年代のヒット曲。これがまたイカす!(死語) サウンドトラックCD買っちゃおうかなぁ〜♪
この映画「文部科学省推薦」らしいですが、そんなお硬いトコロが推薦しなくてもぴよがオススメします! わくわくドキドキ、そして不思議なほのぼの感・・・童心に返るような清々しい1本!とにかく見てくれっ!!(笑)
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