監督:クリストファー・ノーラン 出演:アル・パチーノ ロビン・ウイリアムズ ヒラリー・スワンク、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 白夜のアラスカ、ナイトミュートの町で17歳の少女が殺された。彼女は全裸で、爪を切られ、そして髪を洗われた状態でごみ袋に詰められているという常軌を逸した状態で発見されたのだ。 ロスからベテラン警部ドーマーと彼の若き相棒ハップが捜査に派遣される。犯人の手がかりを見つけ、霧深い海岸の小屋におびき出しに成功するものの、霧の為に視界が悪くドーマーは犯人と間違えて誤って相棒のハップを殺してしまったのだ。 相棒を撃ち殺したのが自分だとつい言いそびれてしまったドーマー。ところが相棒を撃った現場を犯人に見られていた・・
【感想】 この映画、1997年にノルウェーで作られた同名映画のリメイクなんだそーです。 元の作品をぜーんぜん知らないんだけど(こんなんばっかり。苦笑)そんなに売れなかった?ところを考えると、元作品は大した脚本じゃなかったのかイマイチな出来だったって事なのかな?(^_^;)
ちなみにタイトルの「インソムニア」とは『不眠症』という意味です。 白夜の町に来て相棒を誤って殺してしまった自責の念、そしてそれを自分がした事だと言えなかった自己嫌悪、更にそれを言えなかった背景と相棒との微妙な関係、犯人に逆に追い詰められる恐怖、さまざまな要素が絡み合ってドーマーをインソムニアにさせる・・・この沢山の材料をうまく消化させてありますわ。
アル・パチーノって刑事役が思いっきりハマる俳優・・つーか、彼使うの卑怯だよ(笑) うまいもん。インソムニアになってイライラして自己を見失って行く感じ、アル・パチーノってこーいうのハマるわぁ♪ ロビン・ウイリアムズの一見して人の良さそうな、それでいてやっぱりどこかイッちゃってる犯人役も然り。つーか、この映画は役者の演技にかなり助けられてる感はあるよね。もうズル過ぎ。(^◇^;)
でもなぁ。犯人に辿り着くまでの展開がちょっとご都合主義に走り過ぎてるよーな。 って言うか、ぴよは予告編見て17歳の少女殺しの犯人を見つけるのがこの映画の柱ネタだと勝手に思い込んでたから、こんなにとんとん拍子にヒントが提示されて、こんなにすんなり犯人に辿り着くと思ってなかったのね。正に「ありゃりゃん。簡単過ぎちゃうのねーん」ってな調子で(笑) ま、犯人が判ってからがこの映画の本来の見せ場になる訳だから、多少お気軽で強引な展開もやむを得ないのかも?
映画冒頭から何度も何度も挿入される謎のシーン。どこでどう繋がるんだろ?ってずーっと気になってたんだけど、なーるほどね・・・これはウマイ撮り方してるな、と。ネタをギリギリまで明かさないよーに上手にこの謎のシーンを効果的に使ってるなぁ〜とぴよは思ったけど。 (しかもこのシーンのネタは元映画にはない、リメイク版のオリジナルなんだそーですわ。)
あの「メメント」の監督さんだから、あっと驚くよーなどんでん返しや展開が待ってるに違いない!って期待し過ぎてたせいなのか?ちょっとありきたりな着地に少々やるせない気持ちになってしまったのですが・・・ ま、いい俳優さん使ってますからねぇ。見せ場は充分あるし・・・及第点以上はイケてるんじゃないですかね(^_^;)
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