ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年06月08日(土) I am Sam 〜アイ・アム・サム〜

監督:ジェシー・ネルソン
出演:ショーン・ペン
    ミシェル・ファイファー
    ダコタ・ファニング、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
7歳の知能しかもっていない父親、サム。コーヒーショップで働きながら、たった一人で娘のルーシーを育てている。
楽しい仲間に囲まれて、幸福な日々を送っていたが、ルーシーが7歳を迎えると、サムは父親としての能力に欠けると判断され、ソーシャル・ワーカーによってルーシーを奪われてしまう。かけがえのないルーシーを失ったサムは、敏腕女性弁護士とともに、裁判に出ることを決意する。
自分が、父親としての能力を十分持っていることを証明するために、そして、ルーシーとまた楽しく暮らすために―――。


【感想】
予告編見てマジ泣きしてしまったのねん。封切り初日にトーゼン見に行くわよっ!
しかし、ここんとこ予告編には随分騙されて来た(苦笑)
・・・と言うか、本編よりも予告編の方が断然面白い映画が最近多いと思うのはぴよだけか?
しかも上映時間は2時間超え、この手の映画はダラダラ長い説明が続いて結局期待ハズレの事が多いんだよねぇ〜

というぴよの心配は単なる杞憂に終わったのです。
この映画、すっごくよかった!ここんとこ映画見まくって映画製作者側の「泣かせてやろう」的演出に食傷気味だったひねくれもののぴよがマジ泣きしまくりだったんだからこの映画はそれだけでもう大当たりだ!(笑)

ショーン・ペン、以前から「実力派」と呼ばれていましたけど、この難しい役を本当に体当たりで演じていた。演じていた、と言うよりも見ていてあまりに違和感がないからマジでショーンは7歳児の知能しか持ってないんじゃないかと錯覚起こしそうになるほどだったわよ。(^◇^;)
それから子役のダコタ・ファニング、ぴよは全然知らなかったんだけど「ER」とかに出てんのね。子役の超優良注目株らしいっすわ・・・ってそれもそのハズ、あざといくらいうまい!知的ハンデのある父親に対する子供としての困惑や自分が大人にならなければ!という気負い、そしていかにも子供らしい父親を愛し求めてやまない素直な思慕・・・うまいわぁ。うま過ぎ!!

親子の絆モノっていうだけでどこか「泣かせ」を強要されている気持ちを持ってしまいがちですが、そういう押し付けな演出は感じなかった。こういう「親権を取り戻せ」的裁判ネタは往々にして検事やソーシャルワーカー側が悪者扱いされるんだけど、この映画はあくまで双方共「子供を守りたい」という愛が感じられる。それがよかった。

出演者に悪者がいない映画は珍しい。特にこういう感動モノはに主人公と観客がタッグを組んで1つの敵に目を向けさせる方法を取った方が簡単だと思うんだけど、この映画はそういう卑怯なやり方はしない。検事が真摯な目で子供にきちんとした環境できちんとした教育を受けさせてやりたいと切々と訴えるシーンはじんと来たわ。事実、こういうソーシャルワーカーや検事、行政の努力で沢山の子供達がまっとうな生活と教育を受けられるようになっているんですから。

随所で思わず涙がこぼれてしまうシーン満載ですが・・・ぴよが一番泣かされたのは一番オイシイはずのサムとルーシーの「親子愛」絡みではなく、ミシェル・ファイファー演じる敏腕弁護士リタがサムに自分の辛い胸の内を吐露するシーンだった。
リタが涙ながらにサムに語る自分の心の叫び・・・もうぬぐってもぬぐっても涙が止まらなくなったわ。
親子の絆がテーマの映画見に行って、女性弁護士の心の叫びに涙するぴよってば・・やっぱひねくれてるのか?(^_^;)

映画全編に流れるビートルズの名曲、そして映画中にも数多くビートルズメンバーのエピソードが引用されていて実にうまいんですわ。そして過去の親子モノ映画(クレイマー・クレイマー)等の引用も嫌味なく巧みで、説得力がいや増す感じ。
所々でカットインする美しい風景や、人物を逆光シルエットで見せる撮り方も観客のツボを心得ていて絶妙・・・。


本当にぴよのハート鷲掴みの1本でした!これはもう必見!絶対にみんなにも見て欲しいっ!!





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