ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年05月21日(火) KT

監督:阪本順治
出演:佐藤浩市
    キム・ガプス
    チェ・イルファ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
1973年8月8日、来日滞在中の金大中(元韓国大統領候補・現大統領)が九段下のホテルから突然姿を消し、その5日後にソウル市内の自宅に傷だらけの痛々しい姿で発見されたという未だ真相が明らかにされていない「金大中拉致事件」の真実を探るポリティカル・サスペンス


【感想】
韓国・東京では既に公開されてるそーですが、ぴよの住んでいる名古屋では今週末の公開なんす。
てな訳で試写会で見て来ました。

この映画、金大中大統領もご覧あそばされたそーで、「この映画を見ると、拉致事件の真実はまさにこれではないかという気がする程でした」とコメントしているらしい。
・・・つーか、アンタ当事者なら真相さっさと話せよ!ってツッコミ入れたくなるんすけど。(笑)

一応日韓双方の公式発表では『駐日韓国大使館一等書記官・金東雲の個人的犯行』って事でこの事件はうやむやになってるそーですが、たった一人でこんな大それた事が出来るハズはありませんわ。
てな訳で、映画中ではこの金東雲だけではなく自衛隊陸幕二部(1973年当時・軍事系情報を取り扱う防衛庁・自衛隊の情報機関)の男とKCIA(韓国中央情報部)がこの事件に密接に関わって来ている。

この映画、事件の真相を明らかにするという事よりも、この事件に関わり翻弄された男達の心情と悲哀の部分に焦点を当てたヒューマンドラマ仕立てになってる感じ。
そういう作りにするしかないだろう・・とは思う。日韓関係は今もって様々な問題を抱えている複雑な状況だし、事件のキーパーソン「金大中氏」は今現役の韓国大統領。だから映画中にも政治的・宗教的背景に触れる部分が非常に少ない・・と言うか意図的にその部分を避けている感は否めない。

そのせいでしょうか・・映画にメリハリを今一つ感じられなかった。やたらとこの事件に関わる人物を横からちょろちょろ出して来てコマメにエピソードを盛り込んで時間が冗長に過ぎる。
もっと上映時間をタイトにして登場人物を減らして、その分個々の人間関係を濃密に表現した方が面白かったんじゃないだろうかと思ってしまった。その方が「骨太なヒューマンドラマ」を楽しめたんじゃないかと思う。
特に金東雲氏の心情はもっと描き込んで欲しかった。・・でも金東雲役のキム・ガプス、ウマイですわ。佐藤浩市と国境を越えた淡い友情すら感じさせるくだりにはちょっとジーンとしちゃったわね。(*^^*)

正直言っちゃうとぉ・・・話自体がつまんなかった(爆)
あ。こんな事書いたらぴよもKCIAに狙われちゃう?やばい?やばいの!?(^_^;)





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