監督:フアン・カルロス・タビオ 出演:ウラジミール・クルス タイミ・アルバリーニョ ホルヘ・ペルゴリア、他 オススメ度:☆☆☆☆+
【あらすじ】 キューバのとある田舎町のバスの待合所、そこはなかなか来ないバスに乗ろうと沢山の人でごった返している。 たまにやって来る長距離バスはいつも満席で、乗せてもらえるのは大抵1人程度。だから既に2日もこの待合所でバスを待ちつづけているような人もザラにいるのだ。
【感想】 前から見たいと思ってたキューバの映画。(単館ロードショー系) 何かぴよのラテンの血が「この映画を見ろ!」と勧めて来るのです(笑)いやぁ〜!面白いです!この映画はヒット!!
キューバという国をぴよはよく知りませんが(つーか、まるで知らないと言った方がいいな)本当に「ラテンな奴ら」がわんさか出て来る。日本じゃ絶対に考えられない交通事情、国の経済事情、政治事情、そーいったモノをかなり辛辣に表現してると思うんだけど、キューバ人の溢れるユーモアで全て笑い飛ばしてしまうこのパワフルさったら一体何なんでしょう!?
一応映画の主人公は故郷のサンティアゴに帰ろうとこのバスの待合所にやって来た機械エンジニアのエミリオで、スペイン人の婚約者と結婚するためにハバナに一刻も早く行きたい美女ジャクリーンがヒロイン・・・の筈なんだけど、でもあくまでこのバス待合所に集った人々みんなが主人公と言って差し支えないと思う。 それくらい各々のキャラが濃くて、端役のエピソードも面白くて印象的。
話の展開は、いつまで経っても来ないバスを待つ内に、お互いが擬似家族のような感覚になって来て・・・というこれまたベタベタなラテンのノリなんだけど(笑)その中に織り込まれる小さなエピソードや個々の人達の意外な一面だったり隠された秘密だったりが全て「ユーモア」に包まれていて微笑ましい。これって話の中全体に流れてる「ま、何とかなるでしょ!」「不幸を呪ったって仕方ないんだから前向きにやるしかないじゃーん♪」っていうラテンな感覚が映画を見た人を幸せな気持ちにさせてくれるんだろーね。うん♪
オチが・・本来ぴよが一番「それだけはダメでしょう!」と叫びたくなる筆頭オチ(苦笑)にも関わらず、それでもこの映画は面白い。本当に何度も思わず声をあげて笑ってしまったわよっ!! 何百万ドルも制作費使わなくても、こんなに見た人を楽しい気持ちにさせてくれるステキな映画が出来るんですよね・・・ キューバって底知れぬパワーを持った国ですわ!もうキューバ人にすっかりヤラれました!!(笑)
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