監督:アンドリュー・デイビス 出演:アーノルド・シュワルツネッガー イライアス・コーティアス フランチェスカ・ネリー、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 消防士ゴーディはテロ事件で愛する妻子を失ってしまう。事件の直前犯人のコロンビア人テロリストの顔を見たゴーディはCIAやFBIに訴えるが国は何もしてくれないどころかテロリストをみすみす見逃してしまう。 国はアテに出来ないと知ったゴーディは、復讐を誓い単身コロンビアに向かって行くのだが・・・
【感想】 試写会が当たったのよーん♪きゃっほー!・・てな訳でいそいそ見に行って参りました。 この映画、公開直前に例のアメリカの同時多発テロがあって無期限公開延期になってたんだけど、この度ようやく日の目を見る事が出来たのですね。シュワちゃん主演通算30本目の記念すべき映画だったから・・ 公開決まってよかったわね♪<シュワちゃん(笑)
今回は「スーパーヒーローでも何でもないどこにでもいる普通の頑張る消防士さん」役だというふれ込みなんですけど。 んな訳ないのよ。だってシュワちゃんなんだもん。(^◇^;) もうのっけからご都合主義バリバリの展開でシュワちゃん頑張る!頑張る!!(爆) でもね、こーじゃなくっちゃハリウッド映画、しかもシュワちゃん映画じゃないわよぉ〜♪っていうある種の安心感すら与えてしまうのが彼の役者としてのカリスマなんだと思うのよね。うん。
内容がね、ちょっと微妙っつーか。 まずタイトルの「コラテラルダメージ」っていうのはテロだったり国の武力行使だったりによって受ける2次的被害の事を言うらしいんですわ。例えば戦争で軍の施設を爆撃したんだけど民間人がたまたま誤爆や流れ弾で亡くなっちゃうよーなケースね、こーいうのを「コラテラルダメージ」って言うんですって。 だからWTC爆破テロみたいなのはコラテラルダメージじゃないね。 これはもう「ここのビルの中にいるヤツらみんな吹っ飛べ!」っていう目的でやってる訳ですから。
さて話が反れましたが、この映画ではシュワちゃんがテロリストに復讐する為にコロンビアに向かう。 これってアメリカ的発想?つーか、先の同時多発テロで今一生懸命報復戦争しかけてるアメリカをかなり擁護するよーな気がするんだけど、話はそれだけじゃないんだよね。 テロの犯人の横顔を知る機会に恵まれたゴーディは、犯人もまたアメリカの武力行使によって最愛の我が子をコラテラルダメージで失った過去を持っていたという事を知ってしまう (そしてその事が彼をテロリストへの道に向かわせたのだという事も)
だったら同じ穴のムジナじゃねーか!とぴよは思うんだが(苦笑)そこはそれ、アメリカさんのご都合主義っつーか。 一体この映画は「テロは悪い!テロするよーなヤツらには同じ目に遭わせてやるのがトーゼンなのだ!」といいたいのか、 「テロリストにもテロリスト側の言い分もあるのよ。そこんとこよろしくね」っていう映画なのか、一体どっちだったんでしょ? どーも焦点がはっきりしませんですわ。
きっとあの同時多発テロがなければ「展開なんてどーだっていーのよ!シュワちゃん頑張れー!やっつけろー!」だけでOKな映画だったんだろーけど、やっぱりタイミングが悪過ぎたのかしらねー・・話の内容をついつい掘り下げて考えてしまいますわよ。仕方ないよね、そーいう時代なんですもの。
見せ場のアクションシーンやバンバン燃えちゃったり爆発しちゃったりする所は相変わらず楽しめますから、シュワちゃんファンだったらもう間違いなくご満足いただける映画なんじゃないかと。 それにしても、シュワちゃん頑張ってます。彼って今何歳だったっけ? これからも頑張って欲しいねぇ〜♪顔は随分老けた気がするけど(こらこら)
でもね、愛する妻と息子が自分の目の前で殺された後、茫然自失でいるシーンね・・本当に悲し過ぎる事実を突き付けられると人間って涙も出ないって感じが伝わって来たわよ・・・シュワちゃん、あんたいい役者だねぇ〜!(惚)
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