2002年04月09日(火) |
マップ・オブ・ザ・ワールド |
監督:スコット・エリオット 出演:シガニー・ウィーバー ジュリアン・ムーア デヴィッド・ストラザーン、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 アメリカ中西部の片田舎に住む平凡な主婦アリス。2人の娘と農場を営む夫を助け自分は小学校の保健婦をしている。 ある日親友の幼い娘を預かっている間に不慮の事故で死なせてしまう。良心の呵責と世間の冷たい偏見の目に晒され思い悩んでいるそんな時、でっちあげられた幼児虐待の罪を着せられて逮捕されてしまう・・・
【感想】 シガニー・ウィーバーと言えば「エイリアン」のマッチョなネーさん。 そんなイメージをぶち壊してくれる非常に押さえた演技の一本。
全体的に暗〜いムードが漂ってるのね。最初っから最後まで地味って言うか華がないって言うか。(^_^;) 導入部からシガニー・ウィーバーの押さえた声のナレーションで始まり淡々と日常の1コマが綴られて行くんだけど、どーも最近のエンターテイメントちっくなハリウッド映画に慣れきってしまっているせい?なのか「はよ話進めろやぁ〜!」って気になっちゃって(苦笑)
平凡な主婦に突然降って湧いた災難、所詮「平凡な主婦」の身の回りの事なだけに、何か劇的な展開がある訳でもなく本当に終始淡々としてるのが・・・本当は観客が共感を覚える筈なんだろーけどぴよはちょっと退屈しちゃって。 映画見る前にビール飲んでご機嫌さん状態になっちゃったのがいけなかったのか!?(笑) この手の映画は真面目に見なきゃダメだったみたいで、一杯気分で見たのは失敗。
心無い生徒の親にでっちあげられた幼児虐待の罪。本当は家族が支えあって立ち向かっていかなきゃいけないんだけど、 (もちろん夫は妻を支えようと、子供を守ろうと一生懸命だし、アリス自身も心の葛藤と戦って必死だ) アリスとその夫が見ている方向性にズレが生じるくだりは本当にうまく描けてるなぁ・・と思ったわ。 刑務所のガラス越しの面談室でアリスと夫が何度となく会話をするんだけど、逮捕されているアリスには夫と子供が世間でどれほど冷たい批判の目に晒されているかがわからない。 結局夫は妻の反対を押し切り、妻の保釈金を作るために自分の農場を手放すんだけど、妻を助けたい一心で・・というよりもどちらかと言えば「妻がこんな容疑で逮捕されて近所の人の冷たい視線に絶えられないからもうここにはいられない」っていう気持ちの方が先行している。 これって、実際こういう事件に巻き込まれた家族の気持ちってこんなもんなんだろうな・・ってある意味納得出来て、逆に薄ら寒い空しい気持ちになってしまった。
最終的にはハッピーエンドの部類なんだろうけど、そのハッピーエンドには微妙な影がつきまとっている。 夫とも親友とも子供とも、いい関係を再構築して前向きに生きて行くしなかいアリスだけど、死なせた親友の子供は返って来ないし慣れ親しんだ田舎にももう戻れない。そこには一見どこにでもいる主婦だけど、以前のように平々凡々と生きては行けなくなった深い傷痕を持つオンナがいるんだよね・・・
ぴよ個人的には、幼児虐待の罪で起訴されて裁判所で弁護士と丁々発止するトコロがね、もちょっとサスペンスちっくだと面白いのにぃ〜って・・・あ、こういう映画って面白味を追及しちゃだめなのか!(笑) サスペンス映画じゃないもんね。いかん、いかん・・ついエンターテイメントを求めるクセが・・(^◇^;) あ。唯一?の「見せ場」としてはシガニー・ウィーバーが惜しげもなくバンバンおっぱい出しちゃう所か!?(こらこら)
やっぱり酔っ払って見る映画じゃなかった。暗すぎるんだもん。・・・ちょっと失敗だぁ。
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