2002年03月26日(火) |
アタック・ナンバーハーフ |
監督:ヨンユット・トンコントーン 出演:チャイチャーン・ニムプーンサワット サハーパープ・ウィーラカーミン ジェッダポーン・ポンディー オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 タイ国体バレーに監督はオナベ、そしてチームメイトの殆どがオカマという異色のバレーボールチームが出場。 チーム名『サトリー・レック(鋼鉄の淑女)』このオカマチームが大方の予想を裏切りどんどん勝ち進んで行く。 1996年タイで実際に起こった珍事を描く痛快スポ根コメディー
【感想】 まずこれが実話だっていうから驚きですわ!ちゃんとその証拠に映画のエンドロールで本当の「サトリー・レック」メンバーの映像が挿入されてます。ちゃんとバレーのプレイ映像も出て来ますのでお見逃しなく!(笑)
とにかく明るい映画よ。タイではオカマとゲイを総称して「カトゥーイ」と呼ぶらしいんだけど、この映画にも性転換手術まで受けた本当にキレイなニューハーフさんから水牛みたいにごっつい体に化粧して腰をくねくねさせてる強面オカマちゃん、それから見た目はごく普通の男の子なんだけど同性愛者(いわゆるゲイ)まで実にバラエティに富んだメンバーが出て来る。
世間の「カトゥーイ」に対する差別は日本だけじゃなくて欧米でも、そしてタイでも事情は一緒。 チーム内に一人だけノーマルな男の子がいるんだけど、彼はただバレーボールがしたいからチームにいるだけで、決してオカマ達を認めている訳ではない。彼の反応はそのまま世間のオカマに対する反応を投影しているんだよね。 そのノーマルな彼がオカマ達とぶつかり合い、ケンカをして、そして次第に彼女達(彼らなのか?)を認めて受け入れて行く所はこの映画のジーンと来るところだと思う。
ただのスポ根コメディーにしないで、オカマだからというだけで迫害や差別を受ける彼らの心の苦悩や葛藤を笑いの中にうまく表現されている所がこの映画がウケた理由なんじゃないかなー。うん。
後はやっぱり素直にオカマちゃんの仕草には笑えるわよね♪ この映画の役者さん達は実際にオカマな訳じゃないらしいけど(一人だけ性転換手術を受けた美女?役の人はホンモノのニューハーフなんだそーだ。いやぁ〜彼女は本当の女優さんだと思ってたからびっくり!!)それにしてもみなさんオカマな仕草が実に板についてて笑っちゃいますわ!!
それにしてもこーいう映画って評価のしようがないよね(苦笑) とにかくコミカルなオカマちゃんの仕草ややりとりに笑って、そして彼らの苦悩を知り、自分の知らない世界を垣間見る・・・ とりあえず「映像美が」とか「演出が」とかそういう事に口出せない種類の映画だもんなぁ。(笑)
とにかく元気が出る1本ですねぇ〜♪ こういうのも「癒し系映画」って言っちゃって・・・いいのかぁ?(^-^;
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