惜春別日乗
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昨日散々悩み、今日も悩み、具合が悪くなって少し眠って夕方、やっと決心が付いた。私は娘の母親を一端返上して、ただのおばちゃんになる。もしかしたら、一生涯ただのおばちゃんになってしまうかもしれないけど、その方が娘にとって一番良いのだと判断した。 私は自分の集中できる分野が狭い。だからこそ就職も難しくなっているのだが、特に子どもの急な動き、しつけしなければならないときの態度は私の父親や母親がした方法しか知らないため、どうしてもキツくなる。元夫の彼女は、3人も子どもを育てている人であり、子どもの扱いも上手で、怖い顔をせずに優しく導くことができている。多分これも才能なのではないか、と思わずにいられない。私にはその才能がないばかりか、「親として当然の心理、行動できる意思の保持」がない。全くもって悔しいばかりだけど、生まれながら持っていないのならば、しかたがないとしか言えない。その事でたくさん責められたけど、言い返す言葉も苦し紛れでしかなかった。 見送った3人の後ろ姿は、家族そのものだったし、私の入る場所のないことを告げるものだった。それならば、潔く私はただのおばちゃんになって、遠くから娘の幸せを祈るしかないだろう。それくらいしか私のやるべき事は残っていない。そして---かつて愛した人が、再び新しい家庭を得て幸せになるのなら、私は祝福しなければとも思う。それが本当の愛情だと思うから。私の心から太陽と月がいなくなってしまう。照らす灯りもなく、あとは手探りで歩むしかない。いきあたりばったりでしかものごとを決められない、そのことが何とも歯がゆい。しかし・・・私はなんなんだろう。人間らしい心を何処へ置いてきてしまったのか。「ペットを可愛がるのと一緒だ」と言われた事は、いつまでも心の傷になりそうだ。 でも上を向いて歩こう。涙がこぼれ落ちないように、悲しみに落ち込んで出口を失わないように。生きている証しを打ち立てるまでは。
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