惜春別日乗
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2005年02月04日(金) お母ちゃんという名の知らない人

今日話し合いの流れで、夕飯を娘と元夫と私と彼女の4人で食べることになった。娘が私を忘れているかどうか、実際確かめるためでもあった。私は化粧を落とし、いつも見せていた顔にわざわざして(ほとんどすっぴん)、待ち合わせの場所へ行ったのだが・・・。娘は覚えていなかった。

トイレに2人で行って、つい私がおかあちゃんと言ったら、そのあとはお母ちゃんと呼んでくれるのだが、元夫や彼女からすると、それは単なる「呼称」として呼んでいるだけで、わかっていないといわれてしまった。

会えなかった2ヶ月の間に、娘の中から抜け落ちてしまった母の姿。写真を見てもお母ちゃんといわなくなってしまった、それは私の責任だから、今更どうしようもない。涙は溢れてくるけど、どうしてよいやら・・・。あの子にとって母はもう彼女なのだと思うことは、私にとって気が遠くなりそうなショックだし、涙を隠すことはできなかった。

でも、上手に育てている様子をみるにつけ、安堵もあるけど、私は必要のない人間、という感じがして、いたたまれなくなった。あなた方は何故そんなに自分の意思を反映させて動けるの?と訊いても答えはない。自分の意識を集中しないと大変な育児をこなせない私にとって、彼女がすっと繰り出す言葉に、劣等感をいたく刺激されるのだった。このまま会わないで大きくなるのを待つのが正しい選択なのか、私にはまだわからない。ただ、わがままを言わせていただければ---娘と会えない時間は、今までで一番長く感じるだろうし、その間私の心が持つかどうか、それも自信はない。生きていく張りが全くないのだから。

私はやっぱり一人です。相談できるのもドクターくらいしかいないし、母はあまりあてにならないばかりか、いつも傷をえぐる言葉を出す人なので、今は連絡できない。あとは妹ぐらいだけど・・・でも言っても何も変わらない。私の人生、私の星は遠くへ去っていってしまう。

こんな時、思考記録表をつけたらいいんだろうけど、そんな気分になれない。子どもの幸せ、他人の幸せ、そのために私は捨て石にならねばならないのか・・・。


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透雪 |MAILDusk of the Black HoleShine&Shadow