惜春別日乗
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今日はなんばまで行って、弁護士会で法律的な側面からの話しを聞いてきた。手帳が役に立って、短い時間だが無料で話しをしてもらえたので助かった。もちろん人を選ぶことはできないから、若い女性の弁護士を望んでいたけど、当たったのは中年男性。やはりというか、私の言い分は読んだものの親身ではない。ただ、専門家に「調停で決めた通りで通るでしょう。相手が結婚したからすぐ面会ができなくなる、というわけではない」と言ってもらうだけでも説得力があって安心する。もちろん、万全ではないわけで、向こうが時間稼ぎをしたり、会わせないようにしてきた場合は、最悪2度は家裁に申し立てに行かねばならない。 双方の主張がわかるメールのコピーを持って行ったのだが、これだけでは何とも言えないと言われた。娘の意思も言葉一つだけでは確認しようがない。娘の意思・・・ここが要なのであるが、それを娘に問うことは私の心が非常に苦しく悩ましい。むごい選択をさせるようで、小さな子どもにさせるべき事ではないと思うから。 別れてからようやく分かってきたことだが、元夫は前向きな考えを常にできる人だと思っていた。しかし実際は、自分の心が苦しくならぬよう、自分に都合の良いようにものごとを捉えているだけで、たまには功を奏するが、ときに周囲を傷つける「自己中心的考え」であり、強烈な合理化(こじつけ)をする人なのだ。生い立ちを聞いているから、なるほどなとわかりはするけど、それは心理学的な本を読みあさっているうちにわかったことであって、なかなか周囲は気が付かないだろう。容貌や口調の柔らかさが欺瞞となって、欠点を隠してしまうのだから。思えば可愛そうな人なのだが、私は彼を受け入れにこやかに暮らすことは難しかった。努力してみたものの、それは私の器を遙かに超えてしまう重い荷であり、鬱を重くするだけで傷を深めることにしかならなかった。彼は多分苦しいのだと思うけれど、彼の方から去っていってしまったものをどうにかするわけにもいかない。娘に対する視点の間違いや、自分以外のものに対する冷たさ、虚勢と矛盾が見えてきてしまい、今まで少し引きずっていた情が、私の中ですっかり冷めてしまった。 本当の意味での前向きという姿勢を、反面教師をもって学んで獲得したけれども、私はさておき娘のことはとても心配でたまらない。振り回される娘の心を思うと、私の母としての能力の少なさに歯噛みするばかりである。ただ、覚悟はできている。娘のためにも今妥協してしまうわけにはいかない。もし決裂し強硬姿勢を取られた場合は、親権を取り戻すことも視野に入れねばならないだろう。私がどんな犠牲を払っても、子どもは大切であるから。
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