オモフトコロアリ。
past / will
2001年02月14日(水) 甘くない思い出。 

意外に思われるかも知れないが、私は元来臆病者である。
何か行動を起こすときは、大概最悪の事態を想定して動く。
最悪の事態でのリスクと秤に掛けるため、
行動に移さないで終わらせてしまうこともしばしばである。
自分から行動を起こすより身動きが取りやすいと思うから、
何事においても受け身な姿勢が身に付いてしまった。

その態度は当然人間関係にも発揮されるわけで、
バレンタインデーだからと言って自分から行動を起こすことはない。
最悪の事態(=フラレてしまう)より、
何もせずにそのまま片想いでいた方がラクだと思うのだ。
そのため私にはバレンタインだからと言って、
甘い思い出も苦い思い出もないのである。
せいぜい自分のふがいなさにほぞをかんだくらいだろうか。

そんな中で思い出に残るのは高校時代のバレンタインだろうか。
バレンタインデーは仲間内みんなで菓子を持ち寄って食べるイベントだった。
私はと言えば菓子づくりの趣味を生かして、
ケーキやらクッキーやらを作って持っていったものだ。
その日に持ち忘れたらホワイトデーに持ってくるのが暗黙の了解だった。
皆でワイワイ言いながらレシピを交換したり、
出来を批評し合ったりするのが楽しかった。
当時仲間内に密かに想っていた人がいたので、
その人に自分の作ったものを食べてもらえるのも嬉しかった。
かといって何を言えるわけでもなかったから、やはりふがいない。
(ちなみにその人は何年も経ってから恋人になったりしている。…と、少しノロケてみる。ほらバレンタインだし。)

結局バレンタインに残るのは甘くない思い出と、
甘いものを食べた結果の肌荒れだとか、体重増加だとか…。(泣)

menu

My追加