日々の感情。思ひ。その他。
みゆき。    
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◆  ふと。 2010年12月12日(日)
最近自分で考えている事を文字に起こせなくなってる。自己完結してしまって起こす気にもなれない。
前に日記を書いてから一ヶ月以上経ってる事すら忘れてた。11月に1回ぐらい書いてると思ってたから。

今月、誕生日だった。6日ね。一番最初におめでとうを目にしたのは、もう随分前から話してない人。
びっくりした。まさか覚えてるとは。っていうか多分スカイプのアラートのせいだと思う。絶対そう。
だって私はその人の誕生日を忘れてたもん。もう関わりがなくなってしまった人だと思ってたから。

あぁ。私の記憶違いだ。おめでとうは言われてない。ただスカイプの年齢表示に突っ込まれただけだ。
三言程チャットで会話をしただけだ。2日か3日ぐらいかけて。それだけの関係。
あの人にとって、私はどれだけ記憶に残る存在なんだろう。今ふと思った。それぐらい。

おめでとうを目にしたのはメール。こっちも随分話をしてない。覚えてたのは何でだろうね。
きっと、その人と仲良くしてる人と誕生日が近かったせいだろうとしか思えない。
随分砕けた付き合いやすい人だと思ってたけど、子供で、そんな人が吐く言葉が怖くなった時があった。

それ以来、話をしてない気がする。時々見える彼の言動で、元気そうなんだとか確認するぐらい。
遠い。近く感じていてもやっぱり遠い。どれだけ仲良くしていたとしても電波の中でだけの仲。
有難いとは思ったけど、それ以上の言葉が思い浮かばない。遠いね。

次におめでとうを聴いたのは電話。環境が変わって忙しくしてるっぽい人。上の人の友達。
誕生日が近い人。甥っ子と誕生日が同じだったらしく、プレゼントを求めて走ってる最中の電話。
遅くなってごめんねって。別によかったのに。っていうか電話かかってきた時寝てたし。

鳴ってるのに気付いても起きられなくて。切れた後、名前を確認してかけ直したらそんな言葉。
メールでも良かったのに。忙しくしてるくせに。甥っ子のために仕事が遅く終わって走ってるくせに。
声が、とても好きだった。低い、落ち着いた声。ゆっくり話す声。好きだった。

寝起きで寝ぼけながら話してたら眠いなら切ろうかなんて気遣いしてくれて。
私は自分の気持ちが素直に言えなくて、どっちでもいいとか言っちゃって。切って欲しくなかった。
走りながらも電話を切らずに話してくれて。失礼にも幾つ?とか聴いてきて。

バカじゃないのって思いながらも好きな声でおめでとうと言われる事を嬉しく思った。
忘れててもよかったのにって思いながらも電話をくれた事がメールよりも嬉しかった。
多分覚えてたのは誕生日が近かったから。以前もそうやってお互いお祝いを言い合ったから。

それだけ。でも、私はこの電話がその日一番嬉しかった。遠いのに、私は一生会わないと思うのに。
私は電話の相手をとても大切な人だと思ってしまった。バカ。優しいくせに一番大事な事には鈍感で。
3ヶ月前にそれを痛い程味わった所なのに一番大事な人以外に優しくするバカな人。

仕事が変わる前、その話を話せと言って聞いた。事細かに聞いたのは私が初めてだと言った。
他にも色んな事を聞いた。誰かに話す事で、傷が癒えるとは思えない。私が一番よくわかってる。
私も、逆の立場からそうした経験をした。自分から突きつけたのに、私は未だに引きずってる。

だから簡単に癒えるなんて間違っても言えない。だから思う存分凹んで傷ついて泣けばいいと思った。
長ければ長い程、癒えるのも時間がかかる。きっと彼も暫くはその重しを抱えて生きるんだろう。
私には何も出来ないけど、彼が私に何かを求めてきたら、全力で付き合ってあげようと思う。

2日後がその彼の誕生日で。お返しに電話してやろうかと思ったけど出来なかった。私、電話苦手だし。
結局、メールを送った。その旨をしっかり言い訳のように書いて。またゆっくり飲めたらとかそんなの貴方次第。
それに返信した後連絡は取ってない。取る必要も用事もない。メールも電話も必要最低限しか使わない。

私はいつでも受身でしかない。ふらりと立ち寄ったサイトで殊更長い小説を読み、妄想に耽った。
ツイッターで2次元キャラのなりきりと話す事が楽しいと思い始めた。腐っていく自分を何とも思わなくて。
ふと、明日が誕生日だというツイートを見た。その少し前に私は、別の記憶を掘り起こしていた。

随分前に記憶でしか現れてくれなくなった人の事を。明日はその人の誕生日なんだ。そのツイートと同じ。
自分の父親の誕生日すら祝わなかったのに、同じ死人の、肉親ではないその人の誕生日は覚えていた。
薄情な奴だね。去年は普通で居られたのに、今年は何故か思い出すだけで胸が苦しくなって、どうしようもない程彼の追悼をしたくてたまらなかったのに前日の今でさえ何も思いつかない。

でもそんな事はどうでもよかった。少し前、mixiにおめでとうメッセが届いてた。純粋にお祝いを述べるものと、ふざけてこれも失礼にも年齢を聞いてくるもの。どうでもいいと思った。私の中で、私の誕生日はあの電話が来た時点で終わっていたから。薄情な奴。どこまでも自分を庇護してくれる人に甘える。

以前のように、似顔絵を描こうかと思って挑戦したけどすぐに挫折した。今の私には何かを遂行できる気力の欠片もなかった。始めようと頑張りはしてみたものの数分後には諦めてて、PCの壁紙を、一日限定で彼のものに変える事ぐらいしか最終決定項目はなかった。そんなお祝いでも、許してくれるかな。

その後、また妄想と戦った。結局、私の中のもう一人の私の言い分でしかない妄想。どこまでも甘えられる世界で私はただ守られたかった。生きる意味が見出せなくて、何をしていいかもわからなくて、ただ目の前にあるものをただ気の向くまま消費してるにすぎなかった。生ける屍とはまさにこんな感じなんだろう。

必死に追い出そうと思っても、甘い私には追い出す事はできず、小さくなって燻っている。消えない妄想。
私は弱い癖に普段強気な事ばかり言って何も出来なくて逃げてそれを笑われるのを恐れているバカな奴。
わかっているのに何もできないどうしようもない奴。メンタルは落ちるくせに壊れない。辛くても逃げ切れない。

皆どうやってこの苦痛から逃れているんだろう。どうやって昇華してるんだろう。
ふと思ったんだ。この世からいなくなってしまった人がいなくなった時の年齢と同い年になってしまった。
ここらが潮時なんじゃないかって。それを、同じ思いを抱えてる人に送ったらどんな返事が返ってくるんだろうって思ったけどどうせ優しい言葉しか返って来ないだろうと即座に思い至りそれを送る事すらバカらしくなった。

享年と同じ年。なら、享年となる日も同じにしたら、面白いかな。
自分のためには何にもできなくて、他人のためなら無理をして、体壊して。何度やっても覚えない。
繰り返して、バカだって思っても、自分のために何をすればいいのかわからない。だから考える。私がいなくなれば、周りにかかる迷惑も負担も減るだろうって。何の恩も返せてないのに。

いつだって思ってた。小さい頃から迷惑をかけてたから、人の役に立ちたいと。
でも何度試しても、試行錯誤しても上手く行かなくて。もうどうすればいいかわからなくなった。
誰かの世話になるばっかりで、私は誰にも何にも返せてなくて、それが更に私を苛む。苦しいのに何も思いつかなくて、どうしようもなくて、消えてしまいたいと思うのに、ただ生きてる。なんで?

人に必要とされたい。多分私の生きる意味ってそれだけだと思う。だから人に固執するんだと思う。
人の思いを背負うのはとてつもない重責で、私に背負えるだけの力なんてないのに、必要とされたいと願う。
上辺だけ取り繕ってもその時だけで、またふらふらと何をしていいかわからなくて彷徨う。

そんな繰り返しが私の人生。自分を律しない限り、必要とされない事ぐらいわかってるのに。
もう結構限界。
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