魔法の空間


桜が一気に開花した。

先週は飲み会続きで、あまり桜の木を見る余裕もなかったから、
普段の風景がいきなり華やいだのに驚いた。
季節の変わり目には敏感な方だと思うのに、それに気付かない。

やっぱり、余裕がなかったのかな。

過ぎていく季節と、それに追いついていない自分の心。
アンビバレントな感情を味わう。

桜はとても不思議な花だ。

クリスマスやお正月よりも、桜の開花予報が私の心を一番ウキウキさせる。
一世を風靡させる、その優雅さと潔さ。
その一瞬の存在なのに、誰もの心を魅了し、支配する。
素直に心を預けられない自分がいたり。

車の中で、そんなことを考えた。
隣に居たのが、君で良かった。

今日の晩餐はあまりにも、絵本の中に惹き込まれたような魔法の空間
すぎて、夢と現実の区別がつかなくなってしまった。

来年、私はどんな思いで桜を見るのだろう。

2004年03月29日(月)




想いよ、届け


友人達に春の便りを書き終えた。

選んだのは桜の写真。
本当は、今月撮った写真を選ぼうと思ったのだけど、夕日の写真は
春の爽やかな雰囲気にはあまり合わない、と思って、
大衆受けする桜をチョイス。

目上の方には現像ができたその日に書いたのだけど、
仲のよい友達だと、ちょっと後回しになってしまう。
言葉をじっくり考える。

………。

結局、何てことのない、今自分が思ったことをペンに託す。

いい絵が撮れると送る友達にも、ちょっぴり音沙汰のなかった友人にも
思ったことをつらつら書く。
何てことのない言葉だったらいいのだけど、自分の中では言葉を
選んだ人に、自分のこの緊張する思いが届くといいな。


今日一番嬉しかったのは、突然の見舞い襲撃が成功?に終わったこと。
人を思う気持ちが、相手に伝わるのはとても嬉しい。
『自分』が受け入れられたからかな。

2004年03月27日(土)




フラフラーっと


帰りに寄り道。

シャツを購入。
パリッとした気持ちになりたかったし。

それと、フレアースカートを試着。
背が低い私には、似合わないと思っていたけど、
案外着るとそれなりに大人っぽくなるのね。
どこかにお出掛けしたくなりました。

コンプレックスだと思っていた童顔に背が低いものも
努力すれば、変わるんだなぁ、と改めて感じる。
お値段が少し予算オーバーだったので、あともう少し悩もう。

それと、本屋さんとCD屋さんにも行く。
やっぱり、Mary.J.ブライジのCDは欲しいなぁ。
今の私には少し内から湧き出るような激しさが欲しい。
少し、エネルギーが充電できたかな。

帰宅して、メールチェックをしたら、ゼミ友からの返信アリ。
彼女には、たまに今の心情を綴ったメールを送るけど、
自分の今の気持ちを汲み取ってくれたことに、とても救われる。

『白い巨塔』の総集編は、まさに総集編。
教授選の石坂浩二の嫌味っぷりだけが際立っています。
あと、又一も。
若村真由美が出ないのだけは、とても残念。

今はそれを見ながら、春の便りを書いています。
楽しいことは、その瞬間が幸せすぎて書ききれない。
適切な言葉が出ないのは何故だろう。

2004年03月25日(木)




腫れぼったい


沢山泣いた次の日は、感情が空っぽ。
思考回路もショート気味。

寂しいと思う、自分の感情はとても自然なこと。
私は、去っていく人達が好きなんだもの。

プラスとマイナスの針が揺れる間の自分の思いを
素直に味わいたい。

上手く接せられる程、大人になれない。
普通にすればいいだけなのに、『普通にする』のが、とても難しい。
TPOは弁えようとしているのに、駄目な自分が情けない。

それでも、私は自分で自分の湧き出てくる思いを制御できないから、
こうして、何かを書き綴っているのだろう。

2004年03月23日(火)




分かってはいたけれど


移動発表日。

親しい先輩が移動になった。

希望を出していたのは知っていたから、分かってはいたものの、
永遠の別れのような、悲しい気持ちになる。

周りは移動のこととか笑って話しているのに、
自分は上手くそのことを認められない。
先輩に話しかけられない。
案の定、一言話しかけただけで、弱い涙腺が一気に緩む。

自分が去るよりも、相手が去ってしまうことはとても寂しい。
恋愛でもそうなのだろうけど、去る人よりも、残る人の方が
色々考えされられるものがあるに違いない。

大好きな人達と離れ離れ。

3月はこんなにも寂しい季節だなんて思わなかったよ。

2004年03月22日(月)




ドライビング


房総にドライブに行った。

ひどい渋滞に加え、大雨。
なので、車内で会話をするのがメインになる。

真面目な話をすると結構疲れる。

普段見せなくていい心の顔を出すというのが、結構苦手だ。
あはは、と馬鹿キャラを演じているのが、一番気楽で私らしい、と
自分で自分を決め込んでしまっている。

「勿体無いね。普段もそんな顔を見せればいいのに。
少なくとも、今日この話を聞いただけで、俺の中では随分好感度がアップしたよ」

優しい言葉というのは、とても有難くて、どこか照れ臭い。

今の自分が一生懸命生きていることを、認められたのは、
肩肘張っていた自分に、少しだけ力を抜いていいんだ、と教えられた。
回り道したけれど、自分の生き方は誤ってはいないんだ。


弱い自分を誰かに委ねるのは簡単で、
私はそのことに反発を抱いて生きてきた。
自分が弱い生き物だからこそ、少しでも強く生きたかった。
独りで生きる、強さを渇望していた。

人を優しく、受け入れたいと思うのに、
逆に、人に受け入れられるのに戸惑いを覚えるのは何故だろう。

愛情の受け止め方を誤っているのだろうか。

それでも、私は人を受け入れることで自分が救われたいから、
夢を追いかけているのだろう。

2004年03月20日(土)




drowend


自分の生活と感情がバラバラ。

どれも整理できる時間と心の準備が欲しい。

一番欲しいのは、理解力。

2004年03月18日(木)




教えてほしい


君との距離。

あとどれ位手を伸ばせば届くのだろう。


2004年03月16日(火)




女子マラソン代表選考結果


高橋尚子選手がオリンピックの代表選考から落選された。

驚いた。
信じられなかった。

確かに、東京国際の結果では難しいなぁ、とは思った。
2時間27分。

私はQちゃんの陸上やファンを始め、マスコミに対する姿勢を見て、
非常に心が動かされた。
いつからか彼女をとても応援するようになり、敬意の念さえ抱くようになった。

そんな憧れの人の残念なニュースは、まるで自分に悲しいことが
あったかのように、ひどく落ち込んだ。

でも、「名古屋に出ておけば…」と今更思っても後の祭り。
アテネに焦点を合わせていても、最後の選考に滑り込もうと、名古屋で
必死になって走った土佐さんを選ぶのが、やっぱり妥当なのだと思う。
大阪や名古屋で結果を出した選手を落とす理由など、何もないのだもの。
それを一番分かっているのは、誰よりもQちゃん自身。

会見を見ても、Qちゃんは気丈に振舞っていて立派だった。
本来なら、残念会見なんて開かなくてもいい筈なのに、
涙一つ見せずに、丁寧に対応されているQちゃんは、本当に人間が
できた人だなぁ、と改めて彼女の器の大きさを感じた。

他の選手の頑張って欲しい、なんて言える程、まだ心の整理がついてない。
私達はとても身勝手で、Qちゃんが出てメダルを取れば大絶賛するのに、
そうでなかったら、手のひらを返したように酷評する。
外野はとても気楽な傍観者。
一番楽で、自由気ままに言いたいことを言うのだから、
実際に走っている選手はとても大変に違いない。

混乱と、落胆で訳の分からない文章。

何だか自分の気持ちの表現が上手く出来ずに涙が出てきました。

2004年03月15日(月)




夕焼けのフレーミング


現像に出した写真が出来上がった。
思ったよりも、良い出来。
一枚、気に入ったものアリ。及第点はクリア。

夕日を撮りに行ったのだけど、曇りの予報。
折角の機会なのにな。
溜息、膨れっ面。
なんて自分勝手な私。
やる気を出すため、マスカラは念入りに。

現地に行くと、幸いにも若干日が差したので、少し写真を撮りました。
雲一つ無い、夕焼けだったら圧巻だろうなぁ。
お出掛けよりも、写真撮影の方に熱心だった気がします。
実はカメラの扱い方を少し忘れていました。苦笑。

この日はとにかく、休日出勤を早めに切り上げて、一緒に夕日を見るために
会いにきてくれた友人に心から感謝。

本当にありがとう。
秋になったらまた一緒に夕日を見に行こうね。

2004年03月12日(金)




今週のドラマ日記。


『プライド』。
毎週お風呂上りの20分程度しか、見ていません。

だって、このドラマ突っ込み所満載なんだもの。
斜めの見方をすれば、かなり面白いドラマだと思います。
初回の放送で、大体の話の展開は想像できてしまうので、TV欄で内容をチェックする程度です。

今週の感想。

すごいよ!谷原章介。
京本正樹を思わせるヤバさ。それに今時ピンクのセーター!!
お風呂上りにいきなり修羅場だったので、かなりびっくり。
あのドラマで初めてTVに釘付けになりました。

竹内結子は、古き良き時代の女らしからぬ優柔不断っぽそうですね。
テレビっ子の私が見ないくらいだから、よほど彼女のご都合主義に感情移入ができないのでしょう。
とりあえず、二股かけてそこに揺れ動く女の心理が分からん。
しかも、自分が独りにならないように保険をかけているから、尚性格が悪い。
本命がいる傍ら、もう一方と不倫とかの方が面白いかと思うのですがね。
純愛ではないのに、純愛ぶっているのはいかんでしょう。

キムタクについてはもはや論外。
「メイビー」だけ言ってて下さい。
OAで2回くらいしか聞いていませんが…。

次回もまた斜めな見方で、少しだけ見ることでしょう。


『白い巨塔』

見事な飛ばし具合。
今までのOAをこれくらい飛ばして、今回分をもう少し丁寧に書いて欲しかったです。

教授選の頃はあまりのつまらなさで、何回も見逃しても何も感じなかったのに、裁判ネタになってから俄然面白くなりましたね。目が離せません。
後半は『お水の花道』しか印象になかった、上川隆也株が急上昇。

裁判も医療過誤だけど、元を辿れば、石坂浩二を唐沢が見送りたくなかっただけなのにね。
判決は、控訴側勝利でとりあえずは一安心。

今週は、伊武雅刀の『ステージ1』の多用には笑えました。
『メイビー』よりもずっとイケてます。(私の中で)

このドラマ、西田敏行と伊武雅刀、若村真由美とくれない会のサブキャラで持っているよなぁ…。
今となっては、黒木瞳の美しさも、毎週一瞬しか出ない若村さんの華には負けてしまっている気がしてなりません。
来週も出てくれるみたいで良かった。

2004年03月11日(木)




踏み込み方


「結構洞察力あるよね」

言われてびっくりした言葉。

「いやぁ、人の変化に気付くのは、散発前後とシャツの色くらいですかね」

このことを同じ日に何人かに言われると、驚いてしまう。
状況は全て違うのですがね。

今日は勇気を出して先輩に話しかけた。
普段は普通に話しかけられるのだけど、今日は少し勇気が要った。
他愛無い話が大半で、この前のことについても話題を振る。

年下の私にも、少しだけ心の内を話してくれたことがとても嬉しかった。
彼女の考えは、まだまだ未熟な私には、上手く理解ができない。
人生経験が浅い分だけに、物事の視野がまだ狭いまま。

だから、彼女が今考えていることが、一歩ハードルが高くて、
そう思わざるを得ないことは、素直に受け止めていきたい。
その気持ちの裏を想像して、気持ちを汲み取っていくことが、
自分の今できることなのだと思う。

その時に言われたのが、冒頭の言葉。

私自身は、とても鈍感だと思っている。
そして、人が思っている以上に優しい人間ではない。
だから、「優しいよね」と言われると、とても戸惑ってしまう。

私は自分が弱くて脆い人間だということを痛いほど分かっている。
少なくとも、今の自分は色んな人から支えられて、どうにかやっていられる。
だから、その感謝の気持ちをできるだけ出していきたいし、
相手の大変な時程、微力でもいいから力になりたいと思っている。

ただ、それだけなのに。
人が思う以上に、私はエラくも優しくもない。

2004年03月10日(水)




感情の物差し


人は人に対して無力である。

このことを強く感じさせられた。

少しでも彼女の力に力になりたくて、
必死で言葉を考えた。
それでも、まとまった言葉にならない。
ぐちゃぐちゃの日本語。

慕っている人が元気がなければ、とても気になってしまう。
自分の仕事どころではない。
余計なお節介が空回り。

当事者には怒りの矛先がムンムン。
自分の感情の赴くままに人を傷つける行為は、
いかに残酷で、いかに無責任かを分かっていないのだろう。

怒りのエネルギーに身を任せると自分までおかしくなってしまいそう。
同じことを思っている人達が、負の感情の渦から早く抜け出せるといいな。

どうか早く元気を出して。
悲しみが少しでも、癒されますように―

2004年03月05日(金)




つながり


中々繋がらない友達から着信があった。
( 日曜日 の日記の続き。)

その日は、とても疲れていて、早々と寝てしまった。
翌朝、着信アリに気付いたくらい。

彼の名前があって、会う日程を決めたかったのになぁ。
こっちからの→が、向こうに伝わって、向こうからこちらに向かって
←を発せられたのが、ちょっと嬉しい。

うーん。
でも、また電話をかけて、向こうが出るまでの、この緊張感に
耐えられるかが心配。
電話慣れしている人がとても羨ましい。


夜に携帯の着信履歴を見たときに、向こうが伝言を残してくれた
ことに気付く。
端的な内容だったけど、何故か微笑ましい。

夜にメールだけは送ったんだけど、向こうの返事が私のことを考えてくれて
翌朝だったことが、妙に笑えてしまった。

友達ってのはいいものですな。

2004年03月04日(木)




噛み合わせ


友達からメールが来た。

彼女のメールは、とても素直で、自分の心も
当時のまだ擦れることのなかった気持ちを思い出した。

嗚呼、私にはまだ純粋な心を持ち合わせているんだ。
そのことに安堵し、改めて等身大の彼女が羨ましくも思う。


週末、友人と会ったときに、彼との世界の違う違和感に戸惑った。
彼は社会に揉まれ、グレーゾーンを上手く泳いで生きている。
私はまだ泳ぐのが下手で、気を抜いたら溺れてしまいそうだ。

少し会わない歳月はお互いを変化させていく。
かつて同じ色をしていた私たちも、彼はより黒く、私はより白い方向へと
進み始めているのだと感じた。

ただ、生きる方向が異なっているだけ。
私から見たら冷たく、遠く感じてしまった彼も、
そうしなければ生きていけなかったのかも知れない。

あまりに対照的過ぎて、自分の感情の居場所を失いそうになった。

2004年03月02日(火)