ウェブ日記
2009年07月30日(木) 最近の読書/今日の園芸
最近の読書

本を読むときは小説ばかり選んでいた反動か、 最近、というか今月はノンフィクションの文庫本2冊を読んだ。

18日に上野正彦著「死体は生きている」(角川書店(角川文庫)、1990年)を読了。 途中から面白く感じられ始め --私が本を読むときはこうなることが多い-- 実質2日で読んでしまった。 「死者の人権」というキーワードに惹かれる人は多いと思うが、 それよりも監察医が死因を通して真実を明かにすることを地で行っていることが印象的。

その10日後、小森義久「国の壊れる音を聴け--国際報道と日本のゆがみ--」(扶桑社、2004年)を読了。 未だに内容が古くなっていないのは大きな問題。

内容は6章に分かれていて、各章ごとにほぼ独立して楽しめる。 どの章も好きだけど、前半は他の「保守系」ジャーナリストの主張と重なる所もあるため、 個人的には後半3章が特に印象的だった。

第5章の「朝日新聞のゆがみ」には一般成人のみならず、 中高生の文章読解力の向上にとても役立つことが書かれている。 この章を読んでどうして朝日新聞の記事が大学入試によく出されるか納得した。

最終章の「チョムスキーの正体」は日本で著名とも言える人が現地でどう評価されているかを いつも念頭に入れねばならぬことを教えてくれる。

でも、最も印象的だったのは第4章の「柔道という肉体言語」。 これは他のジャーナリストは決して書けない、 小森氏オリジナルの気持ち良い物語だからだ。

村上春樹の「1Q84」が「読みにくく」て困っている。 物語自体は最初から面白いのだけど、2つのことで戸惑っている。 1つは最新刊なので単行本しかないので、 軽くてかさばらない文庫本と違って、 いつでもどこでも読むのが難しい。 もう1つは、新刊かつ話題の作品なので、 ふと見たテレビや見かけた関連本に読書中や読後の印象が影響されないか不安なことである。 でも(海外での)次の仕事に就く前に読んでしまおうと思っている。

あと、この日記で取り上げたい本2冊があるのだが、 それらについては後日。

今日の園芸

フクシア・ミヌエット・ウィンドチャイム・ホワイトアンドネオン(と思う)がほぼ枯れてしまった。 原因は今月切り戻しして脇芽がたくさん芽吹いたときに熱波と西日に当り、 一時的に水不足になったことと思われた。 また芽吹いてくれと祈っている。

注文していた蘭3株が夕方届く。 早速HB-101 1000倍釈を十分与えて休ませる。 これで園芸を再開して購入した蘭は計9株。 詳細は後日。


2009年07月28日(火) 最近の園芸--また蘭を注文--/同続/同続々
最近の園芸--また蘭を注文--

私は長く実家に居る予定は無いので、 両親が園芸好きでも私の世話している植物は極力少なくしたい。 小松菜は早かれ遅かれ食べられるし、 フクシアは母の好きな植物で元々彼女が世話していたので大きな問題は無い。 一方ベゴニアはレックス3種でうち本当に欲しかったのは原種のみ、 育てるのが比較的楽なギボウシは4種 --うちタマノカンザシが本命--で十分、 インパチエンスやペチュニアも好きな色の品種各2種ずつで十分過ぎる。 なので上記の植物の種類については 数が少ないうえ、欲しいもの全てを買ったので問題無い。

ただし、蘭--特にカトレア系とバンダ系--だけは、 やはり私が最も好きな植物だから、もう少し欲しい。 中でも一番欲しいのはカトレア・インターメディア・アッキニー --C. intermedia var. aquinii--、 これはリップ以外の花びら2枚に楔形に別の色が入ったもので 変異がとても大きいので好みの花や株を選ばねばならない、と レリオカトレア・ミニ・ブルースター・セルレア、 Lc. Mini Blue Star coeruleaである。

でも、既に蘭を6株も買っていたし、 それら6鉢の中にはこれら2種の代りに購入した蘭もあるので、 これ以上の購入は控えていた。

でも、まだ何かが欲しかったのだ。 それは今考えたら、 私が一番欲しい2種の蘭の代りに購入した種類には無いものであった。 1つは花びらに入る楔、 1つはミニ・ブルースターに入っている、 カトレアで最も代表的と言えるラビアタ、 C. labiataまたはその近縁種の「血」である。

さて、一昨日のことである。 ある洋蘭店のウェブサイトを覗いたところ、 送料を無料にする数量限定のクーポン数枚が売られていた。 こんな機会は滅多に無い。 一方このサイトでは通常商品より価格の安い処分品や限定品も紹介されていて、 それなら、これらの中で目星いものがあれば買おうかなと思った。 でも、最近好きな商品が見当たらないので、 駄目元でこの際その処分品や限定品の長いリストを全てチェックすることにした。

そうしたら、何と私が欲しかったけど購入をためらっていた蘭1株が売れ残っていた。 そこで急遽クーポンを購入。幸運にも最後の1個を注文。 その後すぐ件の蘭を「買い物かご」に入れ、 支払に利用するクレジットカード会社のウェブサイト経由で注文 (こうするとクレジットカードのポイントが倍付くのだ)。

注文した蘭は(日本語読みが良く分からないけど) カリアズ・ミニクィニー「エンジェルキス」、Lc. Cariad's Mini-quinee "Angel Kiss"である。 私が持っているC. インターメディアとLc. ミニパープルの交配種。 白地の花びらに濃い青紫の楔が入った、小さな株には大きな花をよく咲かせる、 人気の種類である。 丈夫で育てやすいようだ。 今から考えれば最初にこの蘭を買った方が賢明かとも思うけど、 わざわざミニパープルを交配した理由が分からなくて、 購入をためらっていたのだ。 Lc. ミニパープル同様C. インターメディアはそんなに大きな株にはならないし、 丈夫で育てやすいからである。 でも私はLc. ミニパープルも好きだし、 楔入りのC. インターメディアより安いので、 この種類がやはり気になっていた。

なので、この蘭がちょっと欲しいなと実は先月から願っていた。 でも、まさかこんな風に願いが叶うとは思ってもいなかった。 注文した商品が人気で安いのに売れ残っていた理由が良く分からないうえ、 送料を只にできたから。

折角送料を考えなくて買えるチャンスが来たのだから、 他の蘭も一緒に注文したのだが、 詳細は改めて書くことにする。 一昨日からの出来事を今日書いた理由は、 これらの蘭を同梱して送料サービスで配送することが今朝確定したからである。

最近の園芸--また蘭を注文(続)--

カリアズ…、Lc. Cariad's Mini-quinee "Angel Kiss"の他に注文する蘭を決めるのに夜更ししてしまい、 昨日はひねもす眠かった。 ものを実際に買ったり手に入れたりするより、 何を買おうか考え、悩む方が楽しいのは真実に近いかも。

まず決めたのはミニ・ブルースター、Lc. Mini Blue Starに入っている、 カトレアで最も代表的と言えるラビアタ、 C. labiataまたはその近縁種の「血」の入った蘭である。 具体的にはLc. ミニ・ブルースターに交配が似ている種類が欲しかった。

Lc. ミニ・ブルースターはミニパープル、Lc. Mini Purpleとコーネリア、Lc. Corneliaの雑種である。 Lc. コーネリアはC. ラビアタとレリア・プミラ、L. pumilaの原種同士の交配種である。 Lc. ミニパープルの片親もL. プミラなので、 Lc. コーネリアはLc. ミニ・ブルースターに交配が似ていると言えるので私の欲しい種類である。 残念ながらLc. コーネリアは在庫が無く、 代りにこれに近い交配種であるティデア(かティディア、タイデアやタイディアとも読める)、Lc. Tydea coeruleaを見つける。 これはC. ラビアタの代りに近縁種であるトリアーネ、C. trianaeを交配親としたもの。 花の色が白っぽくてリップが青紫で私の好みだし、 ミディタイプで私の好きな大きさだし、 育てるのが難しいとはあまり聞かないし、 何より安かった--開花株で2100円--のでこれを選ぶ。 私の好きなラビアタ系カトレアとL. プミラを一度に得たような気分になるし、 どちらもそんなに栽培が容易とは言えない一方、 このLc. ティデアには雑種強勢を期待してしまうので、 手に入れて育てるのが楽しみ。

注文したもう1株については、後ほど書く。

最近の園芸--また蘭を注文(続々)--

さて、蘭2株の購入を決めて、ある問題が出て来た (正確にはもう1株購入する無理矢理な理由をこしらえた)。 今回新たに蘭2株を買うと、私の蘭8株のうち5株までもが青(紫)の花を咲かせることになるのだ。

私が青色の蘭を好む理由は3つある。 最初に、私は花の色ではこの色が好みだから。 次に、私が一度蘭を育てていた1980年代前半は青い蘭はまだ稀少だったから。 例えばLc. ミニパープルは当時赤紫やピンクの花を咲かせるものがほとんどだったのに対し、 今は青っぽい花を咲かせる品種がいくつも入手可能である(しかも安い)。 3つ目は私がその稀少な青い蘭を育てるのに失敗した苦い経験があり、 園芸を再開してから是非青い花を咲かせたいから。 実際ダーウィナラDar. Charm "Blue Moon"が花開いたときはほっとした。

さて、いくらこの色の蘭が好みであっても、 この色の花ばかり愛でるのは面白くないので、 青紫以外の花を咲かせる株が1つは欲しい。

まずは、まだ持っていない赤い花を咲かせる種類を探した。 でも種類が少ないうえ目星いものが見つからなかった。 '80年代初めには何種類も何品種も選べたことを思い出すとちょっとショックである。

そこで青と赤以外の花を咲かせる蘭を探した結果、 興味深い種類を限定品で見つけ、注文。 それは、フォーチュン、Blc. Fortuneという種類と ビューフォート、Sc. Beaufortの交配種である。 どうしてこれを選んだかというと、

  • Blc. フォーチュンが往年の名花であること
  • Sc. ビューフォートが私好みのミニカトレアであること
  • ミディタイプで私の好みの大きさであること
  • この交配種が私の持っているミニカトレア、メモリアルゴールド、Pot. Memorial Gold "Canary"に 近い種類であること。大雑把に言って3/4の血を共有する。なので花を見比べたい
  • 前の理由でPot. メモリアルゴールド並に良い花が期待できるのに、 この交配が一般的でないこと
  • この種自体にも交配親にも個体名が無いので どんな形や色の花を咲かせるか手がかりが無いので却って楽しみなこと
  • 安かった--蕾付で1575円--

である。

この交配種とPot. メモリアルゴールドの祖先には Blc. Xanthette--ザンセットと読める--なる交配種が含まれることを知った。 Blc. ザンセットは'80年代初め、私の好みだった黄色花のカトレア交配種の親であることが多かったことを思い出した。 この珍しいカトレア交配種を注文して、 ミニやミディではない、「正統派」のカトレアに興味を持ったので嬉しい。


2009年07月25日(土) 今日の園芸
今日の園芸

昨日のキアゲハの幼虫は、 今朝一番大きいものがパセリの茎に上ったナメクジに吸われた後、 残り2匹同様蟻に集られていました。

プランターの小松菜の葉が大雨で少し傷んでちょっとショックだけど、 また成長するだろう。

2日くらい前からフクシア、 多分ミヌエット・ウィンドチャイム・ホワイト・アンド・ネオン、が萎れかけている。 剪定後たくさん芽吹いた脇芽が株の負担になったのではないかと思う。 回復すれば良いが。

レックス原種は元気な一方、 葉挿ししたレックスベゴニアの若葉が相変わらず大きくならない。 レックスを含む根茎性ベゴニアはやはり育てるのが難しいようだ。 素人考えでは、この系統のベゴニアは茎が地表にほとんど出ない (し、冬場のタンポポのようにロゼットにならない)ので、 たくさん葉を付けても光合成がたくさんできないので、 成長は遅いだろう。 これに対し木立性ベゴニアは地表に茎が伸びるので、 葉をたくさん付けるとその分光合成がしこたまできるので 成長が早く、栽培が(比較的)楽なのかも。 でも、私はベゴニアでは木立性より根茎性や球根性の方が好み。


2009年07月24日(金) 今日の園芸--石鹸の威力--/その他
今日の園芸--石鹸の威力--

昼、母が植えたパセリにいつの間にかキアゲハの幼虫3匹が付いていた。 この雨降りの中どこから来たのか見当が付かない。 外見から1番目と2番目に大きなものは4齢、 一番小さなものは外見と大きさから2齢と思われた。

野菜がやられると困るので駆除することにした。 普通なら手で取って踏み潰すのだけど、 アゲハの幼虫は触ると臭う黄色い角を出すし、 なかなかジューシーと思われたので、別の方法を使うことにした。 洗面所から泡を出せるカリ石鹸のハンドソープを持って来て、 虫に十分ノズルを近付けて噴射。

虫は泡の中黄色い二股の角を出して動きを止めた。 夜になって泡が大雨で洗い流されても 角を出したままパセリの茎に止まったままだった。 こんな奇妙な光景は生れて初めて見た。 (カリ)石鹸の威力を見せ付けられた。

キアゲハ幼虫の他、 小松菜に止まっていた小さなバッタ、 レモンの樹に付いたアゲハの幼虫や フクシア・ビーコンのシュートの先に付いた 白い粉を吹く虫もカリ石鹸の泡で包んでおいた。

その他

長崎は夜から雷雨。 近年はっきりしないことが多い梅雨明けの前兆なら良いが。 花を不必要に傷めたくないので、 満開間近のダーウィナラ、Dar. Charm "Blue Moon"を自分の部屋に取り込み、 庭の金魚を入れた大きな鉢の水を掻き出し、 父にカバーを掛けて貰う。

政権交代を唱えるある党が 国の根幹に影響する主張をマニフェストから次々外しているので、 このままでは一体誰に支持されるのだろうかとつい思ってしまう。


2009年07月22日(水) 日蝕でしたね/今日の園芸--サチュライドの効果とか--
日蝕でしたね

普通は「日食」と書かれるけど、 じわじわ日が欠ける様が虫に食われる、 つまり蝕まれる--むしばまれる--ように見えるから、 「日蝕」の方がやはりリアリティーがあるよね。

長崎では10:55最大92%日が欠けたそうだ。 生憎曇だったけど、時々日が薄雲を通して欠けて行くのを見られた。 天眼鏡を通して像を硯の裏に映して欠け始めの太陽を見たり、 肉眼で三日月のように欠けた太陽を薄雲を通して見たりした。

日蝕が進むにつれ辺りは黄昏のように暗くなり、 クマゼミが黙り、 大気が冷えて来た。

一番印象的だったのは、晴れ間の空の色の違いだった。 あんなに鮮やかさを欠いた灰色がかった淡い水色の空は生れて初めて見た。 きっと、私が塵に返った後の将来、 人類が火星かそれより遠い惑星を人が住めるよう改造したら、 その星の空はきっとこんなに違いないと思った。

反対にもし将来人類が金星を居住できるよう改造したら、 その空は日が強過ぎてどぎつい青になるのではと感じた。

つまり、日蝕の間、 私は自分の寿命の枠を越えて、 人類がまだ見たことのない、地球以外の惑星の空を見た気分になった。

日蝕は滅多に無い天体ショーなので感動する人は多かったようだけど、 私は太陽の光が不足することの恐ろしさを少々味わった。 日蝕がもっと頻繁なら、 人類は農業その他で苦労して、 日蝕を嫌うに違いない。

いずれにせよ、 人生で滅多に無い貴重な体験をしたのは確かである。

今日の園芸--サチュライドの効果とか--

昨日使ったサチュライドの効果はなかなかすごい。 用土が水を弾かず速やかに良く吸水する。 ピートモスの入った用土が水を早くたっぷり吸ったのに驚き、 水ゴケに植えた洋蘭の鉢への潅水も早くできたので嬉しい。

ダーウィナラ、Darwinara Charm "Blue Moon"は順調に開花が進み、きれい。


2009年07月21日(火) 今日の園芸--サチュライド他--/解散ですね
今日の園芸--サチュライド他--

今日、ネットで注文していた土壌透水剤--とでも言うのか-- 「サチュライド--Saturaid--」が届いた。 早速鉢、プランターや庭に撒いてちょっと潅水して用土とともに湿らせる。 今日は天気が悪いので十分水遣りしないので、効き目がすぐはっきり見えないのが残念。

ピートモス等のある用土は乾くと水を弾いたりしてなかなか吸わない。 こんな用土には、雑にはもちろん、丁寧に水遣りしても、 用土全体に水が行き渡らず乾いて残る部分や、 場合によっては水が自然に落ちず溜まる部分までできるので、 水や潅水の時間を無駄にするし植物の生長も芳しくなくなる。

サチュライドは安全な界面活性剤を何かの用土に吸着させたもので、 用土1リットルに対し1.5 gほど振り掛けたり混ぜたりすることで、 用土全体に水分を滲透させる土壌透水剤である。

これで私が愛用する園芸資材は5つになった。 上述のサチュライドの他、 植物活力液HB-101、葉緑素の元になる5-アミノレブリン酸を含む液肥ペンタガーデン、 水で薄めて植物に散布して害虫の気門を塞いで殺し、 後は肥料になる(はずの)カリ石鹸と こちらも肥料になる「ナメクジ退治」である。

植物の生長について書くと、 ダーウィナラが今日2輪目を開花、 最初に咲いた花から淡い芳香を放ち始めた。 生長の遅かったポティナラPot. Memorial Gold "Canary"と カトレアC. intermediaがやっと新芽を伸ばし始める。

解散ですね

衆院解散ですね。 日本は終るのかな…


2009年07月20日(月) 今日の園芸--ダーウィナラ開花--
今日の園芸--ダーウィナラ開花--

風蘭交配種のダーウィナラ、Darwinara Charm "Blue Moon"が開花し始める。 そのうち画像も載せるかも。

と書いてはっきり気付くのだが、 このウェブ日記のように花や草木の画像を載せない いわゆるテキスト系ウェブ園芸日記は珍しいかも。


2009年07月19日(日) 最近の園芸--ベゴニアと優先順位--/最近の園芸--その他--
最近の園芸--ベゴニアと優先順位--

このウェブ日記には楽しいまたは興味深いことだけ書きたいけど、 そうでないこともたまには書かないと続けられない気がする。

5日ほど前、 ネットで首都圏のある店にベゴニアを注文した。 ベゴニアは暑さに弱いので、 今の時期東日本から九州まで配送するのは難しい。 でも、先方は親切にも天気予報で涼しい時期を探し、 3日前の夕方急遽苗を発送してくれた。

昨日昼過ぎ予定通りそのベゴニアが届いた。 先述の通りベゴニアは暑さに弱いので、 すぐ開封し十分潅水して休ませねばならない。

荷物を開梱し、早速潅水しようとしたら、 母が何とデジカメを持って来て弱っている苗の画像を撮り始めた。 おまけに電池切れ寸前だったため、撮影に無駄に時間を掛ける。 上手に扱わないと苗がその後元気に育たないかもしれない一番クリティカルな時に、 まるでこの株がやがて死ぬから今撮影するかのような、 縁起でも無い真似をされたのでぶち切れる。 母は「すぐ表情を顔に出す--これは私の欠点--。怖い」等宣う。

私は普段昼間留守にするので宅配便ではこの時間に配送の指定はしない。 そのうえ午前中早く荷物を受け取るためわざわざ配送所へ行こうとした --母にその旨伝えたら荷物の持ち帰りが大変だし荷物の行き違いとかあるから家で待った方が良いと答えた。 幸運にも午前中は日があまり差さなかったのでそうした-- 私がどんな状況だったか全く分かっていないのに呆れた。 まさか空気の読むのが苦手な自分がこの表現を他人に使うとは思ってもいなかった。 昨日飲み過ぎた--夜ベゴニア発送の知らせを貰って喜んだ余り…--ことも災いして、 一日中機嫌も気分も悪かった。

幸運にも、そのベゴニアは十分水--正確には植物活力液HB-101 1000倍釈--を遣って2、3時間で元気になり、 今日もあまりにピンピンしていて梱包されていたとは思えないくらいである。 なので安心、冷静にこの日記を書いている。

このベゴニアは店頭や通販ではまず見かけない稀少なもののうえ、 私が一番欲しかった種類だったので、 苗を「手当て」してすぐネットの店には感謝のメールを送った。

このベゴニアの詳細と他の植物の近況については改めて書く予定。

最近の園芸--その他--

今朝風蘭交配種ダーウィナラ、Dar. Charm "Blue Moon"の蕾1個 --夜までにさらにもう1個--が 青紫に染まる。 無事開花すれば良いが。

シュートが間伸びしまくったのできつく剪定した ペチュニア・マネーブロウマウンティンが再び花を付け始め、 今日3輪開花。 今の時期には花は貴重なのでありがたい。

ポティナラ、Pot. Memorial Gold "Canary"は 思った以上に水が要るようで、 潅水は毎日行った方が新芽の伸びが良いみたい。

小松菜は3日ほど前から虫害が激減、 プランターに蒔いた方は成長が早いので3日くらいおきに間引きしなければならないほどである。 種を蒔いてから19日後の今日、また間引き。

今回購入できたベゴニアはベゴニア・レックス原種である。 30年ほど前、NHK教育テレビの番組「趣味の園芸」テキストで レックスベゴニア--ややこしいが、これは上記レックス原種を親にした交配種で、 レックス原種の血の入っていない根茎性ベゴニアも指すことがある--の特集記事を見て、ずっと欲しいと思っていた。 でも園芸店でも通信販売でも取扱が無かった。 数年後上京して都内の神代植物公園で実物を初めて見ることができ、感激したけど、 もうそのときはあまりに植物を枯らし過ぎたので、 園芸を止める間際だった。 今回の入手は容易とは言えなかったけど、 欲しいと思って30年経って手に入れられたのでやはり嬉しい。 このベゴニアは長さ20 cmほどにもなる、先の尖った楕円の葉を付け、 その色は深緑で、 同じく葉の先端に合わせて尖った銀色の蛇の目模様がある。 葉の裏側や茎は赤っぽく、粗い毛が生えている。 色とりどりで形も様々な葉を付けるレックス交配種に比べると地味ではあるけど、 私はこの原種に何故か見入ってしまう。

憧れのレックス原種を入手して良いことが起こった。 私は日本にずっといるつもりは無いため、 ベゴニアはこれ以上手に入れるつもりは無いけど、 他のベゴニアにも関心が出て来たのだ。 将来落ち着いたら他の根茎性ベゴニア--レックスもこのグループに入る--や 球根性ベゴニアも育てたいな。


2009年07月16日(木) 今日の園芸/その他
今日の園芸

毎日何回も見回って、 虫を見つけてこまめに捕殺していたのが功を奏したのか、 小松菜に付いた青虫が激減したようだ --そうであって欲しい--。

両親が育てていたサボテン、月下美人が10日ほどの間にどんどん蕾を膨らませ、 今夜6輪開花。 向こうはそれほど世話しないで大輪の美しい花を幾つも咲かせるのを見ると、 私がやっているフクシア、レックスベゴニアや小松菜の世話は 一体何だろうとつい思ってしまう。

おまけに朝、葉挿しのレックスベゴニアの一番大きな若葉が葉柄から折れていてショック。 静かに除いて、水が多過ぎたので捨てて --私は小さめの茶碗を葉挿しに利用しているが、 やはり排水のための穴が底にある容器の方が、 不要の、あるいは濁った水を逃しやすいので、 より適していることに気づく--、 湿気を確保するため葉挿しに使っている茶碗にラップを張る。 即席テラリウムだ。 遅れて若葉を出した挿した葉から2枚目の若葉が出て来たが、 今まで出て来た中で最も小さいので、 ちゃんと育つかますます心配に。

でも、一方で5-アミノレブリン酸入りの液肥が効いてきたのか、 私が世話している植物の成長が速くなった気がする。

その他

4月末に買ってちびちび楽しんでいた星新一著「ひとにぎりの未来」を読了。 ネットで、最初の作品「コビト」が外国人参政権の危うさを連想させる作品と紹介されているのを知って購入していたのだ。 私もそう連想させられた。 「幸運の副産物」は20世紀的な平和主義者が喜びそうな物語で、 「涙の雨」は浪花節的でちょっと長い作品。 「なわばり」は「マイ国家」の「ねむりうさぎ」みたいに投げ遣りっぽい終り方が個人的に好き。 他にも結構面白い作品が多かった。 個人的には「コビト」、「気の毒な症状」と「感謝の日々」が好み。

この本を読了後、 村上春樹の最新刊「1Q84」を再び読み始める。

夜、ネットで注文していた デュラレックス--Duralex--のタンブラー、「アマルフィ」、「ジゴン」と「プロヴァンス」が届く。 他にこのブランドで最も有名な「ピカルディー」も私は持っている。 デュラレックスは世にあるグラスの中でとにかく一番安くてデザインが良いので、 仕事を探している身にはありがたい製品である。 おまけに強化ガラス製なので熱や衝撃に強く、 壊れても破片がブロック状になるので怪我しにくいと特長が沢山。

容量はいずれも90 ml。 どうして小さなものばかり買ったかというと、 ラム、焼酎等の蒸溜酒を生--ニート--でちびちびこれで頂きたかったから。 この目的に使われるショットグラスは容量が2オンス、60 ml以下のものがほとんどだけど、 私がもっと大きいグラスを選んだのは、 私がネービーラムも好きで、 このラム--パッサーズ、Pusser's--が昔英国海軍で1/8パイント、およそ70 ml単位で水兵に支給されていたことを踏まえたため。

紹介した4種のグラスの中で、酒を楽しむのに1つだけ選ばねばならぬならアマルフィを勧める。 ラッパ型で底を除いて側面に飾りが無いので酒の色や輝きを楽しみやすいから。


2009年07月13日(月) 最近の園芸/その他
最近の園芸

購入したもの。 たまたま8日のNHKの番組「ゆうどきネットワーク」を見ていたら、 (5-)アミノレブリン酸入りの肥料が園芸や家庭菜園にとても良いことを知った。 長崎には佐世保しか店頭販売が無いのでネットで注文、 昨日朝到着、早速使い始めた。

5-アミノレブリン酸--ALA--は、葉緑素の原料になる物質だそうで、 これを植物に与えると葉緑体が増え、 日照のいまいちな場所でも植物の栽培が容易になるという。

葉緑素とヘモグロビンは構造が互いに似ているので、 ヒトや動物に与えると貧血が治るのかもしれない。

いずれにしても、効き目があれば嬉しい。

私が世話している植物の出来事をリストアップ。

  • 風蘭交配種ダーウィナラ、Dar. Charm "Blue Moon"は 花芽を出していたが、 10日蕾が花茎から離れ始め、 昨日距が目立ってきた。 この花茎が風等で折れないように、 古い枯れた花茎に軽く縛り付けている。 とにかく、私の持っている蘭の中でこれが一番元気に育っている。
  • 一方ポティナラ、Pot. Memorial Gold "Canary"は 新芽がなかなか伸び始めないと思っていたら、 昨日別の新芽を発見。 この株がどう育つか見当が付かなくなった。
  • フクシアは余計な脇芽や花芽、 花が終わったシュートをこまめに剪定しているうちに、 真夏日にすっかり強くなったように見える。 なかなか枯れた花が落ちなくなった。 株の根元にある古い葉が一部黄変し始めたので、 窒素分の多い観葉植物用の液肥を少し与えた。
  • 文字通り華やかだったけど間伸びしていてみっともなかった ペチュニア・マネーブロウマウンティンの切り戻しを昨日で終える。 花は昨日で無くなって寂しいけど、 新芽が次々吹いているので、 次の開花が楽しみ。
  • 葉挿ししていたレックスベゴニアは今日3枚目の若葉が出たけど、 最初の若葉の縁が一部壊死。 ベゴニアは2切れ葉挿ししているが、 今朝ほとんど葉の腐ったもう一切れからちっちゃな葉が現れる。 喜びよりもうまく育つか心配。 どちらもうまく育って無事鉢上げできれば良いが。
  • 小松菜は本葉3枚が出るまでに育ち、 混み合って来たので間引きが要る。 葉の食害が酷いので、 こまめにパトロールして、 昨日から小さな青虫や「黒い小さな青虫」をのべ20匹ほど発見、捕殺。 被害は減っているように見える。 小松菜の上を蝶が飛んでいるのを一度見かけたので、 これらは蝶の幼虫と思われる。 こいつらの問題点は、 小さいのによく食べること、 葉の裏によくいること--つまり見つけにくい--と 捕まえようとすると地面に落ちやすいこと --これに対しスズメガの幼虫は捕ろうとすると株にしがみ付く--。 小松菜にはこれだけ虫がたかるのに、 スーパーや市場で見かける小松菜に虫食いが見られないのは何故だろう?

追記。 夕方小松菜を間引きして掻き菜を夕餉のお汁にして頂いた。 香りは乏しいし量は少なかったけど、 楽しめた。

その他

1ヶ月ほど前から毎日「静止」ヒンズースクワットをやっていたためか、 今日暑い中長崎の坂道を上っても疲れなかった。 私は歩くのが好きだけど、 歩くだけでは足腰は十分強くならないことを実感した。

「静止」ヒンズースクワットとは、 立って足を肩幅まで開いて、 (腰骨を伸ばしながら)直角になるまで膝を徐々に曲げ、 30秒以上静止してから、直立するまで膝を徐々に伸ばす ちょっとしたトレーニングである。 両手は膝を曲げながら前に出しながら肘を徐々に直角に曲げている。

留学していたときに読み始め、 重苦しい場面が多かったので読むのが捗らなかった、 カズオ・イシグロの"A Pale View of Hills --邦題「女たちの遠い夏」--" を今日午後やっと読了。 登場人物のストーリーが完全に明かされないし、 彼らの人生が互いにオーバーラップされたり、 登場人物のはかない記憶が中心に据えられているので、 現実と幻想の境が曖昧だったりで、 私はこのような作りの物語には慣れていないので、 一度読んだだけの今はまだちゃんとこの物語についてちゃんと紹介できない。 でも、長崎を舞台とした物語の中では私の最もお気に入りになるのではと思う。

この小説を何とか先に読み終えたかったのと、 5月から読書の他にもやりたいことができたので、 他の本を何冊も買って置いたままにしていたけど、 これからは読書にも時間を十分費やすことになるだろう。


2009年07月09日(木) 生存証明
生存証明

今月3日頃から気分が沈み気味である。 色んなことが目立たない所で進行中。

園芸に関してちょっと触れると、 夏越しと草木の形をまともに整えるため、 フクシアとペチュニアについてシュートの剪定をまめに行っている。 例のフクシア2種は要らない脇芽を摘んだだけで 暑さにかなり強くなった。 フクシアについては、 始めは傷み始めた花を付けたシュートをすぐ剪定していたが、 萎れ始めた花にもクマバチが飛んで蜜を吸いに来て、 しかも時々花の中で長時間休んでいるのを見てから、 花が自然に落ちるまで剪定はお預けにしている。 害虫以外の虫をそっとして置きたいので、 農薬や殺虫剤は極力使わないことに決めた。 ちなみに私が今まで害虫の駆除に使った薬品は カリ石鹸と肥料になる燐酸第二鉄が主成分のナメクジの毒餌だけ。


2009年07月05日(日) 最近の園芸
最近の園芸

先月6日誤って折ってしまったのをきっかけに 葉挿ししたレックスベゴニアの葉から昨日赤い小さな新芽が出て感激。

2日萎れかけたフクシア2種、ピンクバレットガールとラ・カンパネラは 夕方萎れかけて夜恢復するのを毎日繰り返した。 今のままでは気温が上がったとき水分を十分根から吸い上げられないのが原因と思われた。 だからといって、まだ花を付けているので容易に剪定したくない。

そこでこの際夏越しに備えて、 フクシアの全ての株について細かい剪定と摘心を行った。 具体的には花が終ったシュートは脇芽を残すように短く剪定、 花芽を付けたシュートは最多蕾3個を残して残りの花芽は切り落とし、 根元近く以外の脇芽は原則として摘んだ。 剪定したシュートの一部は挿し木にした。 後は花が済んだ長いシュートを順に剪定して行けば、 梅雨明けまでにおそらく夏越しに済ませたい剪定が済むはず。

フクシアは摘心または剪定してから品種や種類により開花するまでの日数が決まっているという。 なので上記の剪定および摘心をすると、開花が一度に起きないはず。 花を絶やしたくない私には好都合である。

私が世話をしているペチュニア--マネーブロウマウンティン--についても 花が済んだシュートから順に剪定を開始。

小松菜は双葉が大きくなっている。 プランターに蒔いた方が成長がより早い。 庭に蒔いた小松菜は他の草木の出した成長阻害成分に悩まされているのかも。


2009年07月02日(木) 最近の園芸
最近の園芸

色々なことが起こった。

昼外出しようとしてふと玄関前にぶら下げたフクシアを見たら、 ピンクバレットガールとラ・カンパネラが萎れかけていて驚いた。 前者の花にアブラムシが数匹たかっていたので捕殺したが、 こいつらが原因とは思えない。 夕方帰宅してだめ元でHB-101の500倍釈を水代りに与えたら 鉢毎に100 ml消費したので驚いた。 この2株は大雨の日でも水を相当蒸散していたようである。 雨に少し濡れたので昨日は水を与えなかったのがどうも萎れかけた原因のようだ。 無事回復すれば良いが。

フクシアより水を消費する植物はペチュニアやインパチエンス等他に色々ある。 ただ、後者は一時的に水不足に遭っても十分潅水するとすぐ回復する。 これに対しフクシアは水不足になると根が痛みやすい。 おまけに日照と水と肥料が要るし、 暑さ寒さに弱いし虫がよく付くのでフクシアは育てにくい。

一昨日ネットで注文したオーキッドハンガー --駄鉢掛けとか鉢フックとも言うらしい--10本が届く。 ステンレスの針金を曲げて作られた、長さ30 cmのハンガー。 片方の端が曲げられてものに掛けられるようになっていて、 もう片方は落書きで見られる相合傘のような形に曲げられている。 その傘の縁の部分--ここには短いビニール管が挿入されている--と 傘の柄の部分で素焼鉢の「首」の部分を挟む仕掛けになっている。 10本セットで2800円。 作りが簡素なので自作できそうだけど、 工作精度が求められそうである。 これを早速洋蘭の鉢に付けたが、 しっかり鉢が固定できて使いやすいのでお勧め。

一昨日庭の一角と空いていたプランターに小松菜の種を蒔いた。 土はよく耕して、雑草を一応除きながら有機石灰を混ぜておいた。 種を蒔いて、初めての家庭菜園が成功するように、 HB-101 1000倍釈2リットルずつを撒いた。 この後大雨が降ったので潅水は十二分。 さらに庭の一角の方にはナメクジの食害を防ぐため、 夕方「ナメクジ退治」を連続して3日振り掛けた。 昨日根が出て、今日午後双葉が出始めたのでちょっと安心。 庭の一角には一昨日夕方29匹のナメクジが出現したが、 昨日夜は6匹、今晩は1匹に激減。 この毒餌は効き目がやはりあるようだ。

朝フクシア・ポーラジェーンに、 夕方ペチュニアと庭のノウゼンカズラにいたスズメガ幼虫各1匹ずつを捕殺。


2009年07月01日(水) 今日の片付けと九星方位--西北--
今日の片付けと九星方位--西北--

今朝は机の引き出しを少し整理。 プラスチックの組立式の箱8個に入れて積んでいるもの を片付ければ私の部屋の整理は一応終わるのだが、 それはいつの日か…

さて、今日は九星方位が意味する西北について書く。 西北は「天の方位」らしい。 天に関聯するものとして、高貴なもの、尊いもの、覆うものが挙げられる。

この方位は六白金星の定位なので、 高貴な「金」、例えば貴金属や機械類とも相性が良さそう。

そうすると部屋のこの方位には以下のようなものが置けそうである。 貴金属、時計--日時計が天に関係するし、昔は高価なものだったから--、 機械--多分高価なものが良い--、衣類、袋、バッグ --体やものを包んだり被ったりするので--、 雑巾、ウェットティシュー--これも清掃したいものを被うと考えられるので--等。 衣類を入れる箪笥もこの方位に置くのが良いことになる。 電気製品が多過ぎて部屋の東側に置くスペースが足りない人は この方位に上等なものを置く手もあると思う。

この方位にドアや入口があれば、 止ん事無い方や偉い人を迎えるのに向いていると思う。


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