夜の妖精に
そぅっと口付ける
眠らせてくれないの?
あなたのワイシャツ
あなたの煙草のにおい
あなたのいない部屋
眠らせてくれないの?
暗やみの中で浮かび上がる
スクリーンセイバが分子モデル
まるで何かが壊れたように
まるで何かが壊れたように
軸回転を繰り返すの
you're so cool, so cool than you think about
if i could forget...
all of i could see was the one, only one
you still sing songs stand by someone?
don't let me fall down?
眠りの淵にあなたの声
でももう遅いの
返事もしないで堕ちるの
だから、どうかこのまま
理人です。夜の散歩をしています、皆様こんばんは。
眠れなく、何だか居ても立ってもいられなくなってしまって、靴を履いてアパートから抜け出してきました。月がきれいです。台風近づいてるらしいですが、たぶん大丈夫でしょう。だって、このシチュエーションで傘持参なんてありえません。ケータイと財布とCDだけ持ってきました。さっきまで川沿いの道を歩いていたのですが虫が多いのでやめました。住宅街には所々灯りが見えます。機嫌の悪いプレイヤーをなだめすかしながら川の上流方向へ…。どこまで行こうかなぁ。下流に向かうと知らない道なので、こちらを選んでしまったのだけれど。
考えている事があって、少し戸惑っていて、部屋に戻る気がしない…。どうして、帰り道がこんな嫌なのだろうか。まだ青いのかな…。まだ歩いていたい。どこかへ行ってみたい。何も手に付かなくて部屋の中で唸っているよりは外に出たくて。でもどうせなら知らない道に歩いていけば良いのに、それもできない。情けないなぁ。
まあ、とりあえず友人の部屋に灯りが灯っているのを見つけたので、邪魔しに行こうと思う。
では。AM2:00、某地にて携帯電話より。
ああ あの青空に手が届かないよ
もっと高い梯子が要るんだ
もう少しで届きそうなのに
こんなに高く登ったのに
僕はもうずっとこんな中途半端な高さで
誰かの事を想っていたのだな
届かなくて届かなくて
でも平地で嘆いているだけじゃなくて
でも届かなくて
降りるのも嫌なくらい高みまで来てしまって
それでもまだ君に届かない
もういっそ
誰かこの梯子ごと蹴り倒してくれ
僕は何らかの呟きと共に地に伏すよ
ああ あの青空に手が届かないよ
もう無理かもしれない
もう信じてもらえないだろう
まだ僕が君を想っていると
そんな資格ないのだろうけれど
そうさ
もう無理かもしれない
だって
その資格を自分の手で無くしてしまった
僕が頷いただけで
何もかも変わってしまった
おかしいよ
こんな苦しいなんて
嗚呼!
えもいわれぬこの衝動を
どうして還元したらよいのだろう!
いま、今ちょうどこの瞬間に
きっと誰かが泣いていて
誰かが笑っていて
誰かが死の淵に立っていて
いま、今ちょうどこの瞬間に
兵士を見送る妻と子が
必死で獲物を追うチーターが
ただ降りしきるだけの太陽光が
くだらないくだらない世界の必須要素
リボルバーを持ったお嬢さん
ほら 怖くなんかないから
ブッ放してみなよ 絶対キモチイイ
Wake up, wake up, baby hey you wake up right now!
蒸し暑いだけの熱気にヤられて機嫌が悪い猫たち
さあ君ら特有の能力で僕を涼しい場所に先導しておくれ
たとえそれが地獄でも良いから
その矛盾といったら
世界最小最軽のケータイにストラップじゃらじゃら状態
さあ 目を覚ませ!
そしてよく見ろ! お前の今この瞬間おかれたshow time
何をするでもなく何をしないでもなく
さあただ歩くだけの屍のような君
自覚してみろ!
苛立ちの原因は何処にある誰にある何にある?
太陽の真下 声を嗄らして叫べ!
Wake up!
どうして人は泣くのだろうと
泣けない僕はよく思っていた
あの頃
周りの子供達はどうしてこんなに馬鹿なんだろうと
オトナが自分をコドモ扱いするのは構わないが
それのなんと味気なく映ったものか
この子が僕をイジメる理由も分かったし
到底かなわないことも知っていたし
オヤやオトナの反応もうざく思えたし
僕一人耐えることくらい容易く
嘘が上手になっていった
心からの笑顔をうかべながら
体の芯からは人を信頼できなかった
他人からの評価なんてどうでも良かったけれど
一番怖れるのは他人に見下されることだった
人と触れ合うことを求めながら
どうしても壁なんて崩すわけにはいかなかった
あたたかな手に
憧れなかったわけじゃないけれど
「冷たいね」とよく言われたものだった
スリルや逆境を好みながら
安定や平和や現状維持を念頭においていた
足元の準備をしてから飛び降りる
ネットなしで綱渡りなんてしない
勝算もないのに勝負なんてしない
どうしよう
こんな僕が人を愛することなどできるはずないのに
どうしよう
僕は何も出来ないのに
想う 想う 懐う
黒
いつかは雨が降っていた
暑くもなく
暑くもなく
これが命を奪うものか
と
見上げては想った
黒く 眩しく
快晴の今日に
…嗚呼
眩しく
これが、嗚呼、生きている僕か
黒い衣裳で踊る
僕は笑えない
祈り 願うはただ
安らかに
淡い記憶に浮かぶ笑顔を
ほんとはもう
既に終わっていて
終わりきっていて
ゴールテープの向こう
誰も居ないのに
誰か僕を止めて
もう悪さなんてしないさ
晴れた空の太陽に
ただ憧れるだけの
力ない存在
四角い画面で
偉そうな事を偉そうに言っている
ヒゲのおっさんは
この僕を救えるか?
他の誰かを救えるか?
生きる事を望みながら
死んでゆく命や
未来に何も見出せず
死を待つ心や
何も待たない僕ら
等しく朝陽が照らし出す
僕を頼りにしてくれる
あの可愛い子は
心を軽く病んでしまったらしい
あいつの彼女は
僕がただ幸せを願う
唯一の君は
白く白く眩しい季節に
熱く熱く
どこか遠くに
手の届かないところに
すべてが空虚で
押しつぶされそうで
何もなく
誰もいなく
真っ暗で
世界から無視されたような
届かなくて
もがいて
何故かさっきから
コーヒーばかり飲んでいる
月の青白い輝きに
心奪われて
病床から見える窓の外
四角い世界に嫉妬する