メールが来ない。 正確に言うと、メールのレスが来ない。
昨年の夏以降、彼から来るメールが激減した。 masayaは特に理由はないと言う。
あたしは理由を考える。
どうしたいのだろう。 何か考えてるんだろうか。
不安。
あたしは彼に特別に何かを求めているわけではない。 ここで言う特別というのは、例えば、一般のカップルのように「ちゃんと付き合う」という形態のようなモノ。
曖昧でイイと思う。 むしろ曖昧だからこそイイのだとも思う。
ただ、何かの時には助けて欲しい。 それは彼が現実的に動く事ではなくて、それは、言葉であるだとか、方向性であるだとか、そういう関わりでのHELP。
離婚してから、ただ前へ前へと進んで来た。 振り返る事はしないように。 振り返ると、何かの拍子に「後悔」という2文字が浮かぶかもしれない。 だから前しか見ていない。今もその姿勢は変わらない。
会話の中での助言のようなもの、方向性を指し示す言葉、自分の立っている位置がわからなくなった時に、一言で気付かされる。
曖昧な関係は不安を常に含んでいる。 不安に押しつぶされそうになった時に、あたしは声を聞きたがるんだろう。
仕事の事、子供の事、人間関係。
どれも彼には関係ないこと。 電話で話して、聞いて貰って、助言されて。少し落ち着く。
あたしはもうそれさえも求めてはいけないの?
彼にとってのあたしの存在という事は考えないようにしている。 彼にとってあたしは無だと思うから。「意味がない」
フィフティフィフティに成りえない関係だってことは、ずっと前から気付いている。
あたしにとってのmasayaはまだ「必要不可欠。」
立ち止まると背中を押された。何度も。 彼にはそういう意識はないんだろうけれど。
あたしはまた今、立ち止まっている。
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