masayaは相変わらずの多忙だ。 平日は携帯にメールを送ってもろくにレスも帰って来ない。 そんな感じで、土曜日も朝のメールから全く返信がなかった。
日曜日の朝、あたしは喘息発作を起こしてしまって、 苦しくて眠れなくて、きっと寝てて気付かないだろうと思って、 masayaにメールを送ってみる。やはり返事はない。 まだ午前6時だもの。そのまま、あたしは薬の効き目から眠ってしまった。
起きてみると、携帯にメール着信がある。
「風邪で寝込んでるよ。」
そうだったの?何度かメールをやりとりして、それでも月曜日は出勤するという。 無理しないで。熱があったら休んでね。 いるものがあったら、明日持って行くから言ってね。
少しだけ電話で話をすることができた。 金曜日の夜から寝込んでいるらし い。 熱は今はそんなに高くないって。少し安心した。
月曜日の朝。起きてメールを入れてみる。微熱がまだあるらしい。 電話をかけて、容態を聞くと 風邪薬がもうなくなったとのこと。
「薬がもうないよ。食べる物もないなぁ。」
じゃぁ、買って持ってくから。あとは?
「何か飲むものを買って来てくださひ」
薬屋が開店する時間を待って、風邪薬を買い、スーパーで少しだけ食料を買って あたしは車で=青い部屋=へ向かう。 ノックをするとしばらくして、額に冷えピタを貼ったまま ふらふらとmasayaが出て来て開けてくれた。
だいじょうぶ?
はぁ。まぁまぁ。
なんか食べた?
食べてなひよ。
買って来たうどんを作って、持って行くと、食欲はあるようで少し安心した。 むくんでる?やっぱり病人の顔。 食べ終わると、また布団に潜り込む。
風邪がうつると困るので、あたしは、畳に座ったまま。 しばらくそのまま話をして、ああ、苺を買って来たんだと思い出した。
苺、食べれる?
あい。いただきます。
洗ってヘタを取った苺に、練乳をかけて、フォークで口に運ぶ。
ああ、苺だよ。masayaはそういう。
そだよ、苺だよ。あたしは答える。
苺を半パック二人で食べて、少しの間、あたしはmasayaの顔を見ていた。 子供みたいだ。 冷えピタを新しいのに変えて、首筋を触って、やっぱりまだ熱があることを確認する。
「それじゃぁ、もう少ししたら帰るね。」
ベッドの布団の中のmasayaに、布団の上から抱き着いて、あたしは軽いキスをした。 masayaは軽くそのままあたしを抱き締める。
渇いた唇が、とても熱かった。
|