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優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2002年01月28日(月) 月曜日/風邪

masayaは相変わらずの多忙だ。
平日は携帯にメールを送ってもろくにレスも帰って来ない。
そんな感じで、土曜日も朝のメールから全く返信がなかった。

日曜日の朝、あたしは喘息発作を起こしてしまって、
苦しくて眠れなくて、きっと寝てて気付かないだろうと思って、
masayaにメールを送ってみる。やはり返事はない。
まだ午前6時だもの。そのまま、あたしは薬の効き目から眠ってしまった。

起きてみると、携帯にメール着信がある。

「風邪で寝込んでるよ。」

そうだったの?何度かメールをやりとりして、それでも月曜日は出勤するという。
無理しないで。熱があったら休んでね。
いるものがあったら、明日持って行くから言ってね。

少しだけ電話で話をすることができた。
金曜日の夜から寝込んでいるらし
い。
熱は今はそんなに高くないって。少し安心した。


月曜日の朝。起きてメールを入れてみる。微熱がまだあるらしい。
電話をかけて、容態を聞くと
風邪薬がもうなくなったとのこと。

「薬がもうないよ。食べる物もないなぁ。」

じゃぁ、買って持ってくから。あとは?

「何か飲むものを買って来てくださひ」

薬屋が開店する時間を待って、風邪薬を買い、スーパーで少しだけ食料を買って
あたしは車で=青い部屋=へ向かう。
ノックをするとしばらくして、額に冷えピタを貼ったまま
ふらふらとmasayaが出て来て開けてくれた。

だいじょうぶ?

はぁ。まぁまぁ。

なんか食べた?

食べてなひよ。


買って来たうどんを作って、持って行くと、食欲はあるようで少し安心した。
むくんでる?やっぱり病人の顔。
食べ終わると、また布団に潜り込む。

風邪がうつると困るので、あたしは、畳に座ったまま。
しばらくそのまま話をして、ああ、苺を買って来たんだと思い出した。

苺、食べれる?

あい。いただきます。

洗ってヘタを取った苺に、練乳をかけて、フォークで口に運ぶ。

ああ、苺だよ。masayaはそういう。

そだよ、苺だよ。あたしは答える。


苺を半パック二人で食べて、少しの間、あたしはmasayaの顔を見ていた。
子供みたいだ。
冷えピタを新しいのに変えて、首筋を触って、やっぱりまだ熱があることを確認する。


「それじゃぁ、もう少ししたら帰るね。」

ベッドの布団の中のmasayaに、布団の上から抱き着いて、あたしは軽いキスをした。
masayaは軽くそのままあたしを抱き締める。


渇いた唇が、とても熱かった。







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2002年01月19日(土) 土曜日/『ていふか眠ひよ』

朝、出かけるつもりで、あたしはお風呂に入ってた。
上がって来ると、携帯にメール着信。
ああ、朝早くにmasayaからメールが来てたんだ。
気付かなかった。

おはやう。といっても寝てないが。
申し訳ないがまだ仕事中。昼頃に連絡入れる。

あい。了解。

そか。まだ仕事してたのか。
ちょっとだけ落胆して、あたしはうつらうつらとまた寝てしまう。
一時間半くらいウトウトと寝て、起きてみるとメールが2件。


今から飯食って帰る。

ごちそーさま。

え?嘘ぉ。お昼っていってたから油断してた。
ごちそーさま。の時刻はもう、40分以上も前だ。
慌ててレスを返す。

もう寝たぁ?

携帯に着信。masaya。


今から風呂に入る。

もう寝ちゃうの?

わからん。テキトーに。洗濯機は稼動中だが。

どうしよっかなぁ。えっと、、行く。

あい。テキトーにどうぞ。



慌てて外出する用意をする。
化粧をして、服を着替えて、すごい急いでもやっぱり30分近くかかった。
もう寝てるだろうなと思いながら、あたしは車を飛ばす。

ドアは開けてくれてる。
そぉっと中に入って、奥まで行く。ふすまを開けると暗い中で
masayaはベッドからぼぉっとテレビを見てた。

とてつもなく眠そうな顔。
隣に潜り込んで、抱き着く。

あったかいっていうか、お布団暑くない?

ん?大丈夫だが。

そかぁ。暑いよぉ。ていうか、久しぶりだね。

あい。さうですね。


先週の土曜日に逢ったきりなので、ちょうど1週間。
でも逢えたので、嬉しいです。

軽いキスを何度も繰り返す。
あたしはmasayaのTシャツを捲り揚げて、胸の筋肉を触ったりする。


ていうかぁ、寒いよ。

そう?あたしは寒くない。

布団落ちてるぢゃん。

うーんと、脱いでしまってよ。笑。

嗚呼。脱がされるのね。

昨日トムクルーズの筋肉にうっとりしたんだよぉ。噛みたいって思った。

ていうか、何しに来たんだぁ?

え?噛みに。

・・・お馬鹿な。

デヂカメも持って来たっす。画像送ってくれないんだもん。


masayaを上半身裸にして、あたしは鎖骨を噛んだり、首筋にキスをしたりして遊ぶ。
眠そうな顔で、何やってるんだぁ?という顔で、それでも好きにさせてくれる。


はぁ。気持ちいいです。

そか。

暑いです。

汗かいてるね。

あい。暑いので。

俺は大丈夫だよ。

勝手に萌え〜です。

そか。


暫くあたしはmasayaの身体で遊んだ。
合間にキスを繰り返す。
唇の感触が気持ちイイ。舌が絡まる音。
あたしの身体はすでに反応しはじめてる。
masayaが着ているスウェットパンツを脱がそうとあたしは試みる。


ああ、ダメだぁ。結び目が。

何してるんだぁ?ああ、こんなにしちゃってぇ。

だって、わかんなかったんだもぉん。

結局そんなこんなで、裸になる。
あたしも脱いでしまう。身体にはショーツだけ。

だって、恥ずかしいじゃない。


布団に潜り込んで、あたしは彼を口に含む。
充分な硬度を持っているそれは、熱い。
フェラをするのはひさしぶりかもしれない。
溜息が聞こえる。あたしは唇で舌で愛撫を繰り返す。

ああ。しあわせだよぉ。

masayaがそう言うのが聞こえた。
うーん。そういってもらえるとあたしも幸せです。
喉の奥まで届くかと言うくらいに、くわえると、
masayaの身体がびくっと反応した。
暫くそうして、あたしは愛撫を続ける。
でも、もう限界。
身体はうっすらと汗ばんでいる。

ショーツを脱いでしまって、そのまま、彼の上であたしはゆっくりと腰を沈めてゆく。
身体を前後に揺らしながら、あたしは少しずつ彼を飲み込む。
入って来る感覚を少しでも逃さないように、神経を集中させて。
masayaも少しずつ動き始める。
全部入ったかと思うその瞬間に下から突き上げられて
あたしは声をあげる。
ゆっくり動こうと思っていても、快感に呑まれて下からのmasayaの動きに合わせて
あたしは淫らに乱れてゆく。
何度かイッテ、彼の上に倒れ込んでも
masayaはまだ動きをやめない。


待って、待って、、。御願い。


騎乗位から正常位になる。
脚を高くかかえられる。そうして、masayaはあたしを激しく突く。
指を噛んで声を出さないようにして、でも無理な話。

どうした?

気持ちイイの。

だから、もっと続けたいんですが?終わる?

・・・。

もっとシテ。
言えないけど、心の中であたしはそう思う。
答えないうちに、彼はまた動き始めて、あたしは何度目かわからない程に
また乱れはじめて果ててしまう。

バックからされるのが好きだ。
両腕をつかまれて、身動きできない体勢で逃げられない姿勢で
あたしは身をまかせる。
もっと感じたいという気持ちと、もう我慢出来ないと思う気持ちとが交互に入れ代わる。
ふいに、masayaがあたしのお尻を叩いた。

ビクッ。

身動きはできない。逃げられない。身体はでも正直に反応する。
それを察知して、彼は何度かあたしを叩いてみたりもした。
彼が動きをとめても、あたしは痙攣したように、ぴくっぴくっと身体を震わせていた。

中で出していい?

…うん、、。

動きが早くなって、masayaの痙攣が伝わる。
あたしも最後にもう一度イク。
masayaがバックでイクのは珍しいと、ふと思う。
少しの間は身動きできない。






はぁ、、。動けません。

あい。てか眠いぞ。

あい。そですね。

抱き合って、ゴロゴロしてるともうmasayaは寝てしまいそうだ。


あ。まだTシャツとか着ないで。

ん?

デジカメで撮るので。


何枚かの画像を撮って、オバカだなぁとか言いながら戯れて
それから、masayaはまたパジャマ代わりにしてるスウェットとTシャツを着てしまった。
乱れた布団を立ち上がって整える。

なんか、大変な事になってるよぉ。

そうかあ?あたしのせい?

さぁ?

整えた布団に潜り込んで、もうウツラウツラとする。


眠いのね。

ずっと眠いよ。

あたしはmasayaの子供みたいな寝顔をまたデジカメで写して、身支度をはじめた。
化粧を整えて、洋服を着て、もう一度キスをする。


帰るね。

あい。

鍵かけないとだよ。外からはかけれないので。


ヨロヨロと起き上がって、玄関まで寝ぼけた顔で見送ってくれる。
靴を履いて、見上げると、ぼぉっと半分寝てる彼の顔をみて、吹き出しそうになった。
キスしたいなと、思ったけど、もうやめとこう。

ドアを開けて出ようとすると、
彼の手が、あたしの頭をぽんぽんと2度軽く叩いた。

なんだか妙に嬉しかった。


来週はいよいよ忙しいのが正念場らしい。
逢えないかもしれない。

あたしは寂しがりやだけど、できる限りの我慢をしてみようと思った。






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2002年01月18日(金) 金曜日/メール

今週は本当に忙しいみたいで、
携帯のメールを送っても、滅多にレスが来ない。

あたしはそれでもお構いなく、思い付いた事をメールで送る。
ぢゃないと淋しいんだもん。

masayaからは、たまにしか帰って来ないけど、
たまにレスが来るととてつもなく嬉しい。小躍りしてしまいそうだ。
他愛のない一行のメール。

こんちわ。

ああ、眠ひ。

おはやう。


そんなメールに一喜一憂してしまう。相変わらず単純。

金曜日の夜、明日の予定を聞いてみる。
ダメならダメで仕方がない。


明日は朝から出動ですか?

その予定だが。
午前中ならどうかと思ったので。無理ですか?無理ですかぁ?
自分に言い聞かせるので、レスください。

さぁ?お茶くらいは行きたいものだが。

じゃぁ、明日朝電話していい?

どーぞ。藁


いつもあたしたちはこんな感じ。
情緒も何もないね。






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2002年01月12日(土) 土曜日/好き。

朝起きて、あたしはmasayaに電話を入れる。
前日に行くかもしれないと伝えていたから。

呼び出し音が何度か鳴る。きっとまだ寝てるだろう。


ふぁい。もしもし。

寝てた?

あい。

何かいりますか?

いへ。別に。

ぢゃぁ行きます。

あい。だうぞ。



起こさないように、そうっと部屋に入る。
一番奥の青い部屋は、カーテンを引いているので、暗い。
masayaはベッドで布団にくるまって、顔だけこちらを向けて手をあげた。

おはやう。

あい。おはやう。


上着を脱いで適当に畳の上に置いて、
あたしはベッドに潜り込む。
最近仕事が忙しく、ほとんど眠ってない生活が続いているので
masayaはすぐに寝息を立てはじめる。

腕枕で、彼に抱き着いて、あたしは少しほっとする。
眠くてうにゃうにゃしてるmasayaにキスをしてみる。

うーん。やる気ないのね。

彼の手はたまぁにあたしの胸を触ったり、お尻を触ったりと
小さな悪戯をしているが、今一番したい事は眠る事なんだろう。

うーん。ま、いいや。こうしてゴロゴロ抱き締められてるだけでも。
でもねぇ、シタクなるよね。

ねぇねぇ。masayaくん。シタヒです。
でもねぇ、乗ったりはしなひです。おそわないもん。約束したから。

さうかぁ。ぢゃぁ、少しだけ襲ってみやうかなぁ。


あたしはmasayaとのセックスが好きだ。
時間が短くても、長い時間のまったりとしたセックスでも
必ずあたしはイク。快感の余韻がいつも長い。

抱き合うまでの、だらだらとした愛撫も好き。
終わった後のごろごろする時間も好き。
ただキスを繰り返している時間も好き。

ああ、これって、結局masayaが好きなだけなのよね。きっと。

来週も彼の仕事は忙しそうです。
頑張って下さいませ。






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2002年01月10日(木) 木曜日/癒される

自己嫌悪の固まりのようなあたし。
自分で自分をコントロールできなくなってしまう。
午前中は現実逃避のように、眠り続けて、お昼前によろよろと起きてみた。

メール着信1件。masayaから。

おはやうござひます。


今朝の顛末をメールで少し話す。

反省したまへ。海よりも深く。

そだね。反省はしてる。とっても。でも抑えが利かなかったんだよ。


泣きたい気分なのに、泣けない。何にしてもする気が起きない。
ここまで鬱になるのは、年に数回の事だ。年明け早々、こんなことになるなんて。
もうヤだ。

あたしの異常な行動をしって、心配したのか、午後からお茶に誘ってくれた。


ありがとう。家にいても、鬱うつするだけなので、行く。

お風呂にぼぉっと入って、ひさしぶりにお化粧してみた。
目がまだ赤い。むくんだような顔。綺麗じゃない。
鏡を見ながら落ち込んで行くあたしがいる。


午後2時頃に、masayaから電話があった。

スターバックスに行きたい。

はいはい。わかりました。お迎えに行くから。スタバね。


近くのコンビニまで迎えに来て貰って、あたしは熱いコーヒーを買う。
あたしの顔を見て、そんなに変わらないよとmasayaは言ってくれるけど
あたしは今のあたしが嫌い。綺麗じゃないし。

車の中でのあたしはここ何日かで起こった事をペラペラと喋り捲る。
沈黙が怖い。これが一番の理由。
途切れると話す事ができなくなるかもしれない。そう思って一生懸命に話してみた。
普通に見えてるだろうか?少し不安。
運転中のmasayaに少しもたれかかると、頭をなでて、「よしよし」と言ってくれた。
嬉しい。とても。


スターバックスでキャラメルアップルサイダーを飲んで、masayaはいつものラテのダブルで、
朝から何も食べてないあたしは、ココナツのクッキーを頼んだ。
甘くて噛み締める度にココナツの味が広がるクッキー。
小さい1個をmasayaと分けて食べた。甘い物は少し幸せ気分にしてくれる。

サングラスを外すと、まともに顔が見れないような気がする。
というか、顔を見られるのがとても嫌だった。
まっすぐに見れない。自信がない。

30分程のお茶を終えて、どこにも寄らずに駐車場に引き返す。
どこかに行こうという元気があまりないのも本当のところ。
駐車場の車の中で、ふいに抱き寄せられてキス。抱き締めてくれる。
masayaの剃ってない髭があたって、チクっとした。


あったかい…。

車を出して、次はどこに行くのかというと、「御買い物でしょ?」と言われた。
え?何?って思ってると、どうやら、珈琲豆を買いたいとあたしが言ってたので
そこに連れてってくれるみたい、、、だが。ちと道を間違えたので、今度でいいよとあたしは言う。

元気になったら自分で買いに行くよ。

そうかそうか。

あい。そうしますです。


行くところがなくなったので、そのまままた家への道を戻る。


髭が伸びてる。

申し訳ない。剃ってないので。

でも、違う人みたいでいいよ。たまには。
髪も伸びてるよね。

そうだよ。鬱陶しいんだよ。そろそろ切りたい。


masayaは髭が濃い人ではないので、2ー3日剃らなくてもぜんぜん大丈夫なのに
今日はキスした時チクチクした。珍しい。
そのまま、ずぅっと走ってて、うちの近くまで来てしまった。
5時に帰らないといけないので、時間はない。もう3時過ぎ。


帰って来ちゃったよ。

…あのねぇ、あたしは抱き締めて欲しいです。セックスしなくてもいい。

ていうか、中途半端にキスとかしちゃぁだめだね。俺は満足しないぞ。

でも時間がないね。

せわしないね。


1時間も時間はないかもしれないのに、ホテルに車を入れる。
部屋に入って煙草を1本吸って、あたしはmasayaに抱き締められる。
何度もぎゅぅっと抱き締めてくれて。キスをしてくれて。

「もうちょっと元気になっておくれ」

抱き締めながらmasayaはそう言う。

「うん。ありがとう。」

あたしはそう答える。

洋服を脱いでしまって、ベッドに入って抱き合うとあったかい。


ねぇ。抱き締めてくれるだけでいいよ。あたし。

ん?俺もそれでもいいが。

シタイ?

シタイよ。嫌ならしないが。

嫌ぢゃないよ。嫌なわけないじゃない。


会話が途切れる。
masayaは何度もあたしを抱き締めてキスを繰り返す。
それはセックスの前戯ではなくて、癒しのようなものかもしれない。
落ち込んで鬱状態で、何かから逃げてるあたしを抱き締めて撫でてキスしてくれる。
強く抱き締められると痛い。甘い痛み。
何度も繰り返して抱き締めてくれるのは、masayaの優しさかしら?

こわばっていた気持ちが少し溶けたような気がした。


前戯という前戯はしていないような気がする。
ただ抱き合ってキスされていただけなのに、あたしはたやすく彼を受け入れる。
奥深くまで貫かれたままで、彼はまたあたしを抱き締めてキスを繰り返す。
何かから逃れるように、あたしは乱れる。逃避?なんだろうか。
それでもあたしはmasayaに抱かれる事で、癒されてゆく。


激しいセックスだと思った。



あたしの中で彼の痙攣を感じる。抱き合って繋がったままキスをする。
masayaの体中が汗ばんでいる。
部屋の中が暑い。

身体を離すと、あたしの中からあたしの体液とmasayaの精液が混ざったものが流れでて
それはシーツに染みをつくった。


腕枕のままで、あたしは言う。

凹んでるの。抱き締めて。

masayaはぎゅぅっとあたしを抱き締める。
汗ばんだ身体に抱き締められながら、あたしは彼の鼓動を感じる



ねぇ、はじめて逢った日もあたしこう言ったよね。
「凹んでるの。抱き締めて」って。
思い出しちゃったよ。いっつもあたしばっかり癒されてるよね。
ありがとう。忙しいのに時間取ってくれて。

いへいへ。どういたしまして。

また勝手に癒されてるの。

ははは。そーか。テキトーにどうぞ。

ねぇ。落ち込んだ時はどうするの?

ん?俺はテキトーだからあんまりそういうことはないなぁ。

そか。あたし、トリアタマにはまだまだだよね。

はははは。


きっと、今日逢った時よりも、今のあたしは元気になったんだろうとそう思った。




また、勝手に癒されてもいいですか?






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2002年01月09日(水) 水曜日/鬱

火曜日の朝、目覚めると右目が開かなかった。
ひどい結膜炎。
全く物が見えない状態。
その前は右足の捻挫。
ついてないことが立続けに続く。

鬱うつとした気分になる。
年に何度か、あたしはひどい鬱状態に落ち込む時がある。
ふだんならなんていうこともない事が、異様に気になって落ち込んで泣いて
そういうことを何日間も繰り返してしまう。

masayaから朝メールが入ってる。
レスを返しもせずに、ただただホットカーペットの上で
こんこんと眠る事を続ける。
寝ても起きても頭が痛くて。
午後3時過ぎに、やっとの事で起き上がって、
PCの電源を入れて、メールチェックをして
masayaに携帯でメールを入れてみた。

家事も何もできていない。
やらなければいけないことは山のようにあるのに
身体が動かない。
横になるとただこんこんと眠り続けるだけ。


起き上がってみたよ。えらひ?

何から起き上がったんだ?

ホットカーペット。朝からずっと寝てたの。えらひ?


一言でいいから、褒めて欲しくて、あたしはそうメールを送る。
甘えてるのはわかってる。
別に起き上がるのがえらいなんて思ってないよ。
でも、何か一言言って欲しくて。

携帯のバイブ音がなっている。
メールかと思って見てみると着信。masayaからだ。


どーも。

…こんにちわぁ。

今のダメなあたしの状態を少し話して、
masayaは話を聞いてくれて、そして言ってくれた。


えらひえらひ。

ありがと。


できる事を少しだけやろうと思った。
無理しないで。






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2002年01月04日(金) 金曜日/初。

3が日が終わって、一通りの挨拶も済ませて
4日はやっと自由に動ける。

あたしはこの日バーゲンを見に行くつもりだった。
前日にmasayaに電話で予定を聞く。
何もなければ午前中に逢えるかもしれない。

一応、午前中に出られるようにしといてね。

あい。わかった。


当日、朝。
お風呂に入って上がって来ると、携帯にメール着信がある。
masayaからだ。

申し訳ない、仕事が終わらないので今日は無理です。

落胆。


少しの間考えて、あたしはやっぱり顔だけでもと思って
彼の部屋に行く事にした。
車に乗り込んで、途中から電話をかける。

顔だけ見にいってもいい?今日は襲わないから。

どこに?

masayaくんち。

今どこ?

まだ途中。

じゃぁ、煙草を買って来ておくれ。


半ば無理矢理みたいな感じで、あたしは彼の部屋に行く事にした。
でも、本当にすぐに帰るつもりだった。
仕事が忙しいのはわかってる。
でも、どうしても逢いたかったの。

煙草を買って、寒い中を駐車場から歩く。
トントントンと3回ノックをすると、スウェット姿のmasayaがドアを開けてくれた。


あけましておめでとうございます。

あい。おめでとう。


仕事の書類が散乱してる=青い部屋=。
奥の6畳まで行って、あたしはmasayaのTシャツの下に手を差し入れる。

うわぁ。冷たいよぉ。

そうよ。冷たいよぉ。外寒いもん。

嫌がるのが楽しくて、少しの間、そうやって遊ぶ。


masayaはあたしの前にファンヒーターを持って来てくれて、
ベッドに座って煙草を吸う。
あたしは、畳の上に座って煙草を吸う。
だって、くっつくと帰れなくなるもの。

買って来た珈琲ゼリーを分けて食べて、ベッドに座るmasayaに寄り掛かるように
あたしは畳に座る。

キス。
2002年初のキスだね。

masayaの手があたしの胸を触る。



初乳ですか?

あい。そうです。

起動させたらダメだよ。

いいぢゃん。

2002年初起動で、初放置は嫌です。

心配しないでも、放置はしないよ。

あたしは襲わないって約束したから。

ぢゃぁ、俺が襲うって事でいいよ。



masayaがそう言って笑った。
ベッドに倒れ込むようにして、あたしたちは抱き合う。
あったかぁい。
たくさんのキスして、たくさん抱き締めて貰って、
あたしは幸せな気分になる。


うーん。楽しくないなぁ。脱がせてしまおう。

あ。あたしまだちゃんと終わってないかも。

年末から生理になってたので、まだきちんと終わってない。
でも、ここまで来たらもう止められない。
あたしもmasayaも。

新年の御挨拶よ。

そう言いながらあたしは彼を口に含む。
たくさん愛撫して、あたしもたくさん感じて濡れて
そのまま上になって、あたしは彼を少しずつ身体の中心に入れて行く。

ああっ、、、。

声が出てしまう。
少しずつ動くと彼が下からあたしを突き上げる。
ひさびさの快感。
声を上げてあたしはイク。
下に組み敷かれて、奥まで貫かれて、激しく動く彼に合わせてあたしは感じる。
貫かれたままキスされて、彼のイクのに合わせてあたしは果てる。
いつもより、少し短い時間のセックスだった。
でも、快感はいつもと同じか、それ以上かもしれない。

裸でベッドに並んで寝てると、とても温かくていい気持ち。
あたしはmasayaの鎖骨を噛む。
肩の筋肉を噛む。
腕を噛む。
そして、右脇の下の筋肉。ここが一番好き。
腕を上にあげると、脇の下から背中にかけての筋肉が隆起する。
左腕だと同じようにならないのが不思議。やっぱり利き腕だからだろうか?
大きく噛み付くと、筋肉まで達して、口の中でこりっと音がする。

いやぁぁぁん。嬉しいぃ。

ジタバタと喜ぶあたしを見て、masayaが笑う。

なんて、オバカなんだ。笑。

いいぢゃん。好きなんだもの。
趣味の問題だよ。あたしは筋肉が好きなの!

彼の身体の色んな場所に、筋肉の隆起を発見してはあたしは歯形をつけて行く。
でも、やっぱり右脇のところが一番気持ちイイ。


ねぇ。

ん?

あのさぁ、あたしね、キシロカイン(表面麻酔薬)持ってるんだけど。
今度ここにいっぱい塗るからさぁ、もっとちゃんと噛ませて。

ヤだ。

どうしてよぉぉぉぉ。痛くないから。

ヤだよ。痛いよ。

そうかなぁ。思いきり噛んで、それから、首を左右に振ったりしてみたい。


そんな馬鹿な会話をしながら、笑いながら時間は過ぎて行く。
今は小さくなった彼のものを、あたしはもう一度口に含む。
徐々に形状が変わって行く。


ああ、おもちゃにされてるのか?

ねぇ。楽しいよ。

そうか?

ここも筋肉だったらいいのにねぇ。鍛えて筋肉つかないかなぁ。笑。

つかないよ。笑。


もう帰る時間が迫ってる。
あたしはもう一度大きくなった彼の上に少しずつ腰を沈める。
また快感。何度感じればあたしは気が済むんだろう。

そんな事を考えていたが、それも快感に飲まれてしまう。

あたしが下になっていると、ふと流れ出る感じがした。

あっ。


ああ、シーツに染みが出来てしまった。

ちゃんと終わってなかったから、あたしの血液とmasayaの精液が混ざったものが
流れ出て来てしまったの。


うーんと、今日は終わりにして、取りあえず洗濯しないと!

あい。

慌てて、ベッドシーツを外してみると、ベッドパットまでうす赤く染まってしまっている。
裸で手間無しブライト。なんて間抜けな光景だろう。

漂白剤をつけて、それからすぐに洗濯機を回す。
その間も彼は裸のままだ。


ごめんなさい。年明けすぐから汚してしまいました。

いへいへ。ちゃんとしっかり洗濯するモードにしといたから。

じゃぁ、もう悪さしないように服を着る事にします。


青い部屋の小さな庭で、洗濯機が回る音がしてる。
あたしはその音を聞きながら、洋服を着て、煙草を吸う。
masayaもTシャツとスウェットを着て、煙草を吸う。


ねぇ。駐車場まで送って下さい。

それはちゃんと着替えろって事だな?

部屋を出る前に、もう一度キスをして
手を繋いで寒い中を駐車場まで歩いた。

車に乗る前に、さよならのキス。

逢えて良かったです。とっても嬉しかったです。
今年もやっぱり、masayaのこと好きだなぁって
あたしはこっそり心の中で思った。






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2002年01月01日(火) 火曜日/元旦の御挨拶。

2002年になった。
あたしは家族と神戸に居た。

日中は暇があるとメールを送信してみる。
masayaからもたまにレスが入る。

ホテルにチェックインしてからはメールも送信出来ない。
夕飯を食べに行って帰って来て、
少しウトウトして気付くともう年が開けてた。
飲み物を買いに、あたしはホテルの近くのコンビニに行く。

そして、あたしは
masayaに電話をかけてみた。

何度かトライするが電波状況が混んでて繋がらない。
もちろん、メールも送る事が出来ない状況。
諦めかけて、これが最後と思った時にやっと繋がった。


あけましておめでとう。

あい。おめでとう。

何してたの?

そろそろ寝ようかと。

あたしはコンビニに行く。

そうか。そこまで行ってもコンビニに行くのだね。

そうよ。笑。


おめでとうの挨拶と少しだけの会話。
でも、なんかちょっと嬉しかった。

『今年もよろしく御願いします。』と言うのが
少し恥ずかしかったりもした。






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 < past  INDEX  will>


~*Yuu
エンピツ