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優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2001年10月30日(火) 火曜日/襲撃計画

月曜の夜、masayaはネットにあがらなかった。
明け方まで飲んでたらしい。
寝る前にメールを入れてくれてて、
今朝は、出動が早くないって書いてあったので、あたしは午前中に
青い部屋に行く事を計画した。

が。
朝9時から予定があるらしい。
うーん。残念。


午後からは、お友達とお茶に行く予定にしてた。
午後3時に待ち合わせて、いろんな話をする。
彼女とあたしは年齢は違うけど、けっこう気が合うので
話してると楽しい。
お茶をしてると、masayaからメールが入る。


眠いので、帰って寝ようかなぁ。

何時頃まで寝るの?

うーん。6時くらいまで。

じゃあ、後で行く。


1時間程のお茶を終えて、あたしは彼の部屋に向かう。
少し混んでるだろうと思ったけど、いつも通り20分くらいで到着した。
起こすといけないので、そぉっと足音をさせないように入る。

奥の青い部屋に行くと、布団にくるまったmasayaが手をあげた。

寝てないのね。


一緒に寝るのは気持ちよくて好き。
腕枕でくっつくと、あったかくて、すぐに眠くなる。
たまぁにキスをして、
たまぁに撫でられて
そんなことを繰り返しながらウトウトとする。


でも。
最後はいつも抱き合う事になる。
だって、我慢できないんだもの。
たくさんキスされて
たくさん触れられて
あたしはたくさん濡れる。

いつもと少し違う体位で
あたしは彼の上で腰を動かす
指で触れると彼とあたしが繋がっているのがわかる。
恥ずかしくて
でもとても感じて
いつもと違う場所に当たってる、、、。


あ。出て来た。


彼がそういう。
あたしと彼が繋がっているところから、すごい量の液体が流れ出て
彼の下のシーツに染みを作る。


静かな青い部屋に
水音のような卑猥な音と
あたしの喘ぐ声が絶えまなく続く。

何度あたしはイッタんだろう?
嫌だと言いながら躯は正直に自分から奥へ奥へと
彼を導くように動いていく。

最高のセックス。だった。


もしかして、あたしだけが感じているんだろうか?
終わった後にいつもそんなことをふと思う。
masayaをもっと感じさせることが、あたしにはできるのかしらと、
ふと考えたりしてみた。

同じくらい気持ちよくなって欲しいもの。
 
 
 



2001年10月29日(月) 月曜日/お誕生日

10月最後の月曜日はあたしのお誕生日だ。
逢えるかなぁと思ってたけど、忙しそうで無理みたい。

午前中のメールにもレスが帰って来ない。
仕方ないなぁと思ってると、正午くらいにレスが来た。
他愛のないやりとり。

スタバに行きたいなぁ。

そうメールを送信したら、彼からレスが帰って来た。

2時頃で良い?


思いがけず逢える事になる。嬉しい。
近くの大きなショッピングセンターで待ち合わせて
スターバックスコーヒーに行く。

キャラメルマキアート生クリームトッピング。これはあたし。
スターバックスラテ ダブル。これはmasaya。
店内は禁煙なので、いつもフードコートまで移動する。
だから、あたしたちはローラアシュレイのソファには座った事はない。

彼は軽く昼食を取る。
彼の昼食とあたしのお茶が終わってから、
そこの電器店に行くことにする。

masayaはオタク並みにPCに詳しい。
自分で組み立てたりするくらいだ。
たまぁに、話をしても、何を言ってるのかあたしにはわからないことがある。
あたしのiMacのメモリーを変えてもらいたいと言うと
iMacははじめてだけど、大丈夫だよぉと軽く請けてくれた。
でも本当に大丈夫なの?

コスメ売り場をひやかして、
お誕生日だからと、ボディソープとスポンジを買ってもらった。

『ほんとにこんなのでいいの?』

うーんと、ほんとはなんでもいいの。
時間を取ってくれただけで、あたしは嬉しいから。
値段とか物ではないとあたしは思ってるから。
こうやって、お誕生日に一緒にお茶してくれるだけで
とっても有り難いです。

コスメ売り場で、マックスファクターの取れない口紅を試してみる。
そして、3階のフロアをふらふらと歩いて、売り場を冷やかして、
そろそろ戻ろうかと駐車場に向かう。

あたしは、2階でmasayaは3階。
下りのエレベーターに乗り込んで聞いてみた。

どうする?3階?

ん?3階で降りてみようか。笑。

いぢわる。


3階でドアが開く。彼は降りない。良かった。
2階で一緒に降りて、あたしの車まで歩く。
後ろの座席にmasayaは乗り込む。
あたしも隣に乗り込んだ。

キス。
お誕生日のキスだね。

マックスファクターの口紅はすごくて、
激しくキスを繰り返してもほとんど落ちない。

すごいねぇ。これ。masayaにも全然ついてないよ。

ほんとだねぇ。


座ったままだとフロントウィンドウから見えるので、
押し倒されるように横になる。
masayaが上から被いかぶさって、セーターを捲って
ブラから胸を出す。

…だめだよぉ。

吸ってみました。


昼間の駐車場であたしたちは、少しの間戯れた。
彼があたしのショーツの中に手を入れる。

確認です。

確認なんてしなくていいです。

濡れてしまってるので恥ずかしい。
でも、もうmasayaもあたしも戻らないとね。


時間作ってくれてありがとう。
嬉しいお誕生日になりました。

さよならのキスをして、少し火照った体のまま
あたしは家に帰った。
 
 
 



2001年10月26日(金) 金曜日/200gのステーキ

木曜夜から日付けが変わってもう金曜日。
masayaはまだ仕事をしてるみたいで、仕事場のPCから繋いでいた。

もう撤収しようかなぁ。

そなの?

お腹空いたなぁ。

今からだったら、晩御飯ひとり?

そだよ。

つきあおうか?


1時頃、masayaがあたしを迎えに来てくれた。
あたしは、チャットで少し苛立ってたけど
masayaののほほんとした笑顔を見て、少し落ち着く。
でも、結局だらだらと話してしまうのだけど、、、。

夜中に開いてる店は少ない。
近くの24時間のステーキレストランに行く事にした。
と言ってもあたしは食べないで、コーヒーを付き合うだけ。
masayaは深夜2時に200gのサーロインをオーダーする。

そんなに食べるの?

ん?食うよ。当たり前ぢゃん。

話してもいい?

いいよ。だうぞ。


あたしはいらついた原因を話す。
masayaは聞いてるのか聞いてないのかわからない。
はぐはぐと200gのミディアムレアのステーキを食べている。

あたしは言ってしまうと、少し落ち着くので
いつも彼に言ってしまう。
本当は、そう言う事を言う自分はあまり好きではない。
でもいつも甘えて言ってしまう。
彼はテキトーなので、きっと右から左なんだろう。


お腹がいっぱいになったmasayaを見てると
なんか幸せな気分になる。

店を出て、どうしようって言いながらmasayaの部屋へ。

寒いねぇ。

風通しが良い部屋なので、寒い。
布団の中でくっつくとあったかい。
最初はあまりにも寒くて、服を着たままベッドに入ったけど
裸の方があったかいねぇと言って脱いでしまう。

あ、あったかいねぇ。

masayaの胸のあたりがとてもあったかくて、
でも足元はすっごく冷たい。
手もとても冷たくて、触れられるととびあがってしまう。
あんまり時間もない。あたしは帰らなくちゃいけない。

短い前戯のあと、彼が入って来る。
さっきまで寒かったのに、身体が熱くなってくる。

ん?いつもと違う?
どうして?

感じながらそう思ってたら、彼は何も言わずにイッテしまった。

え?何っ?

状況が飲み込めない。


勝手にイッテみました。

そう言ってmasayaが笑う。


!!!!!
昼間のお返しぢゃない。それって。
んもぉ、ヤだなぁ。ツンツン。

勝手にいかれたらプルプルもしないよぉ。
でも、予想もしてない展開で
楽しかったのでよしとするぅ。
 
 



2001年10月25日(木) 木曜日/勝手に

木曜日の朝早くに、masayaからメールが入ってた。

おはやう。でもおやすみだぁ。

ああ、朝まで仕事してたのね。
そうなのね。
PCにもメール。

昼過ぎには出動してみたいなぁ。


そう書いてあったので、あたしは午前中の用事を済ませると
いそいそとmasayaの部屋まで起こしにでかけた。

駐車場から携帯に電話をかける。出ない。
駐車場から家の電話にかける。出ない。

きっとまだ寝てるんだろうなぁ。

そう思って歩きながら、3度目の電話をかける。

・・・おはやうござひますぅ、、、。

明らかに寝てた声。
起こしに来ちゃったよとそれだけ言って、あたしは電話を切って歩きだす。

20秒後には、まさやの寝起きの顔。
歯ブラシをくわえたまま、ドアをあけてくれた。

うーん。眠ひ。

お昼に出動するんぢゃないの?

うーん、したいってことだよ。するかどうかはわからん。
だが、眠い。

と、歯磨きを終えたmasayaはもう一度ベッドに潜り込む。
ああ、これは起きそうにないなぁ、、、。
少し考えて、あたしも隣に潜り込む。
あ、そうだ。ジーンズ脱いでおこう。
カットソーと下着だけの楽な服装になってから、
改めてとなりに潜り込んだ。

ちょっかいを出しても、動じない。
すぅすぅと言う寝息だけが聞こえる。
腕枕で一緒にいると眠くなってきて
結局あたしも寝てしまった。
ミイラ取りがミイラになる?ちがう?

ふと目覚めると午後2時過ぎ。


まだ行かないの?

うううん、行かない。

あたしもうすぐ帰るね。

そういって、キスをする。
寝てはいるがmasayaの身体は反応してる?
うううん。襲ってしまおうか、、、。

少しいたずらな気分も手伝って、あたしは彼の上に馬乗りになる。
ちょっとキスをして、ちょっと触って、ちょっと脱がせてみた。
そして、勝手に動いて勝手にイッテもみた。

相変わらず、masayaは寝息をたてているし。

ちょっとだけしてみました。じゃ、帰るね。


そういって、ぐーぐー寝息を立てるmasayaにキスをした。

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夕方。
寝てるの邪魔したし、勝手に襲っちゃったしなぁ、どうしよう。
もし怒ってたら困るなと思って、メールを入れた。

今日は寝てるとこ邪魔してごめんね。
勝手に襲ってごめんなさひ。
怒らないで。

ん?怒ってないよ。
ああ、犯されてしまったなぁと思ったが。笑


そか、それなら良かったわ。
 
 
 



2001年10月24日(水) 水曜日/急なお誘い

水曜日の朝。
あたしは朝からPCで書類を作っていて
そして、そのままメッセンジャーで友達とチャットをはじめた。
明け方4時までmasayaとチャットしてたので、眠いのは眠い。
でも、友達とのチャットは楽しくて、すぐに時間が過ぎてしまう。

ふと見るともう11時前。
ちょうどもう落ちようかなと思った瞬間、彼がオンラインになった。

どーも。

あい。仕事ちゅ?

時間とれたぞ。

え?うそぉ。ほんと?じゃあ、お昼食べれるの?

いや、昼飯はもういい。付き合いでさっき食べた。

どうしたらいい?

迎えに行く。


あたしはぜんぜん出かけるつもりもなくて、
朝起きたままのスパッツとトレーナーという悲惨な姿。
やだぁ。間に合うかなぁ。泣。
大急ぎで支度をして、着替えて、コロンを振って、戸締まりをして
ああ、11時半に間に合わないかも。
と、慌てて家を出た。

待ち合わせ場所に11時半丁度に到着。
masayaはまだ来てない。40分を過ぎて不安になって、電話をかけた。
出ない。
暫くすると折り返し携帯が鳴る。

あと、2分、いや1分で着きます。

信号が青になって、masayaの車が入って来る。
あたしはすぐに助手席に乗り込む。

こんにちわー。

masayaはいつも他人行儀だなぁ。
でも、挨拶は基本です。なので挨拶する人は好きです。

何も聞かれないし、何も言わないし、でも車は見なれた道をずーっと走っていって
彼の借りている駐車場に到着。


結局、連れて来られちゃったのね。

あい。連れて来てしまひました。


コンビニであたしは軽いお昼を買う。
手を繋いで歩いて、あたしはやっぱり左側がいいとかいいながら
彼の部屋に向かう。

あたしは海藻サラダを食べて、masayaは煙草を吸って
グレープフルーツティーをふたりで飲む。
少しお腹が落ち着いたので、食後のキスをする。


ねぇ。今日は時間がないんだよね。

そうだなぁ。あんまりないね。

じゃぁ、脱がない方がいい?

どっちでも。

マグロなのね?

ああ。いいねぇ。今日はマグロにでもなるかぁ?気持ちよくしておくれ。


と言うことで、masayaはマグロ化。
今日はあたしが彼を気持ち良くする番。

うーんと、じゃぁ、自分で脱いで下さい。

あたしも自分で脱いでショーツだけになる。
masayaもトランクスだけになる。

あたしは彼の上になって、キスをする。
彼の唇は少し肉厚で、弾力があって、吸い付くよう。
唇と唇。小さく音を立てて、キスをする。
徐々に舌が絡まる。
熱い唾液でぬるぬるした感触。
あたしは、彼の舌と自分の舌の感触を味わう。
彼の顎を軽く噛む。
彼の耳朶を軽く噛む。
首筋に舌を這わせる。
額に、瞼に、あたしはキスをする。
鎖骨にキスをする。
首筋から肩にかけて、あたしは唇と舌を這わせる。
乳首を舐める。軽く歯を立てる。
ああ、どうすれば、masayaは感じてくれるんだろう、、、。

不安なまま、あたしは唇を彼の身体の線に沿って下げてゆく。
脚や、腰や、お臍の周りに舌を這わせる。
そして、彼自身にも。

舐め上げてみたり、先端を舌でくるくると刺激してみたり
時折、反応を伺ってみるが、よくわからない。
でも、それはとても勢いよく大きくなっていて、
勝手に感じてくれているんだろうと、あたしは思いながら
少しずつ口に含んでゆく。

これ以上は入らないと言うところまで、あたしは彼自身を飲み込んで
咽の奥で、masayaを感じる。

ああ、もうだめ。

あたしが限界。そう思ってあたしはショーツを脱いでしまう。
彼は相変わらずあたしを愛撫しようとはしない。
たまに肩を撫でたり、さすってみたり。
それだけでも感じてしまうなんて。

ショーツを脱いで彼の上に跨がる。

ねぇ。ねぇ。入れたい?

俺はどっちでも。

そなのね。ふぅん。

何もしてないのに、ぬるぬるしてるよ。

気のせいだよぉ、、、。


彼の物とあたしの濡れた場所が密着していて
あたしは入れてしまいたいと思う。

手を使わずに入れようとすると、ぬるぬるして入らない。
彼がふと腰を上げて、角度を変えた。

あっ。はあ、、、、。

快感。大きくなった彼自身をあたしは身体全体で感じようと集中する。

もう少し、、ああ、、もう、少し。あっ、、。
はぁ、、。

少しずつあたしは動き始める。
彼は相変わらず、動かない。だって、マグロなんだもんね。
少しずつ動いても、徐々に快感が大きくなる。
たまに、角度を変えて、いたずらのように彼はあたしを刺激する。
その度に、すごい快感があたしを襲う。

くっ。あっ、、、。

倒れこんで休憩して、また、起き上がってあたしは動き始める。
何度も何度も。
少しずつ彼が動き始める。
masayaが動くと、快感がどんどん大きくなる。

あかんのあかんの、もう、ねぇ。ああっ。

自分で動いていた時とはぜんぜん違う大きな快感に飲まれて、
あたしはもう動けないと彼に伝える。


そか。じゃぁ、俺が。

あたしは彼の下に組み敷かれて、脚を高く持ち上げられて
奥まで貫かれる。
すごく感じておかしくなるような気がする。
身体は自然に彼の動きに合わせて、揺れる。
泣きたい程、感じる。

ねぇねぇ、ダメダメ。あかんのぉぉぉぉ。

何がダメなの?

激しい動きで、壊れるかと思う。
子宮が破れてしまうかとも思う。


噛んでもいいよ。逃げちゃだめだよ。

あたしはmasayaの肩を噛む。
もうダメ、これ以上感じるとおかしくなる。
喘ぎ声が叫び声に変わってゆく。
声が漏れないように、あたしが彼を噛む力が強くなる。

もっともっともっと。身体はそう言ってるよう。
でも、口では反対の言葉ばかりを口走る。


もう、イッテもいい?

そう聞かれて、あたしは頷くのが精一杯。
彼があたしの上に放って、あたしはぐったりとする。

溢れ出た液体。
また、シーツに染みが出来た。




眠い、、。

終わった後、masayaがそう言う。

でも、仕事でなきゃだめでしょ?

少し寝る。

目覚ましをかけて、そのまま抱き合って眠る。
masayaはすぐに寝息をたてはじめる。
そだね、昨日も朝4時までチャットしてたしね。
あたしもすぐに眠くなって、寝てしまった。

夢うつつの中で目覚ましが鳴る。
彼が目覚ましを切って、もう一度寝息を立てはじめるのがわかった。
あたしも、そのまままた寝てしまう。

ふと気付くと3時過ぎ。
彼はまだ眠そう。
あたしも、まだ眠かったけど、帰らなきゃ。

寝ている彼をそのままにして、帰り支度をはじめる。
用意ができてから、起こそう。

用意をしたあたしは、口紅だけを塗らずに彼を起こす。
だって、口紅塗ると、ちゃんとキスできないもの。

口紅を塗るまでの間、あたしはmasayaと何度もキスをした。
 
 
 



2001年10月22日(月) 月曜日/ 羊

明日くらいにお誘いしようかなぁ。

日曜深夜のチャットでmasayaがそう言う。

え?ほんと?嬉しいっ!
でも、大丈夫なの?

うむ。大丈夫だと思う。


午前11時過ぎに待ち合わせ。
少し遅れて来たmasayaの車に乗り込む。

どうします?

どうしよう?

ひつぢでも行きますか?

ほんと?うーん。食べたかったのぉ。行く行く。


煉瓦倉庫を改装して作ったレストラン。
バーベキューのホールでお昼のランチ。
ラム肉と、牛肉。

ああ。ひさびさで、美味しいよぉ。

そうだねぇ。肉って感じだね。

うんうん。肉だねぇ。


お腹いっぱいになって、珈琲を飲んで、
さて、出ますか?あい。出ませう。

どうしようかぁ?

車に乗り込んだmasayaがそういう。

うーん。お腹いっぱいで考えられません。
キャラメルフラペチーノも今はいりません。

あたしはそう答える。

知らない道を走って、ずぅっと行って、
知らない間に、彼の家に。


と、言う事で連れて来てしまひましたが。

はい。良いです。


青い部屋はいつも通り。
ひとつ違ったところは、ベッドの布団が冬用に変わってるところだけ。

はぁ。苦しい。
お腹一杯食べたので、パンツが苦しいやう。

そういって、あたしはジーンズを脱いでしまった。

俺も脱ぐかなぁ。

masayaはジーンズを脱ぐと、上のTシャツも脱いでしまう。
あたしもカットソーを脱ぐ。

ぢゃぁ、これも外してしまおう。

そう言いながら彼はあたしのブラのホックを外す。
少し重い冬用のお布団の中で
彼に抱きつく。

あったかぁい。

そうだねぇ。あったかいねぇ。

ああ。今日はパンツも脱がせると言ってたんだぁ。

あい。脱がせちゃって下さい。


裸になって、彼と戯れる。
いつもより少し短い前戯。
でも、あたしは十分濡れてる。


ん?さっきまでまだ何ともなかったのに。おかしいね。

恥ずかしい、、、。

まだ何もしてないよ。

したじゃない。キスとか。

キスだけで濡れるの?

濡れるよぉ。

それは嬉しい。


あたしは大きくなった彼の物をすぐに飲み込んでしまう。
と同時に身体の芯が熱くなる。
masayaとのセックスは
今までと違って、快感が下がる事はない。
達した後もずぅっとそのままで、またそこから上昇しはじめる。
上になって下になって、あたしは快楽を貪るように昇りつめる。

後ろから、深く深く突き刺されて
泣きたい程の快感。

どうしたの?
嫌なの?
どこがダメなの?


時折聞かれるが、答えられない。

スゴイノ。カンジルノ。キモチイイノ。

それだけ言うのが精一杯。


結局、あたしはまたシーツを濡らしてしまいました。




抱き合って眠る。
至福の時。
余韻が残る身体を抱き締められて、
時折キスをして、すぅっと眠りに入ってしまう。

ふたりともまだ身体は汗ばんでいて、
それが心地よく身体を密着させて。
ほんの少しだけ、眠った。
今日は夢も見ない。


ね、もう3時前だよ。

あたしは帰らないといけない。
masayaも仕事に戻らないといけない。
なのに、彼は最後の一口。と言って
またあたしの中に入って来た。


前戯もないのに、入らないよぉ。

ん?すんなり入ったぞ。


1度目よりも激しい動き。
すぐにあたしは喘ぎ声を上げはじめる。


でも、もう時間が、、、。

じゃあ、やめようか?

・・・。

俺はやめたくないんだが。

・・・シテ。

慌ただしく2度目のセックス。
それでも十分感じるあたし。
すぐに立ち上がる事なんてできない。
終わった後、また抱き締められて、そのまま寝てしまいそうになる。

ああ、ダメだ。着替えないと。
着替えてからも、少しだけ、キスをして抱き締めて貰って
なかなか帰れそうにない。

心地よい時間がもっと欲しい。
飽きるまで惰眠とセックスをmasayaとしてみたい。

ねぇ、今度はもっといっぱいゆっくりしようね。

そうだね。とても気持ち良いしね。

あい。お願いします。

あい。じゃぁ、そうしよう。


ひつぢも美味しかったし、良いセックスだったし、
あとは睡眠欲が満たされれば、完璧なのです。
 
 
 



2001年10月20日(土) 土曜日/午前:浅い眠り

明日の朝、行くね。
前日の夜、masayaとメッセで話してた。

じゃぁ、お迎えに行こうか?

ほんと?いいの?

うん。いいよ。起きると思う。

そうかなぁ。大丈夫かなぁ。

起きなければ、起こしたまへ。

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朝8時過ぎに、masayaが迎えに来てくれた。
最近、彼が忙しくてあたしが運転して逢いに行ってたりしたので
ひさしぶりでとっても嬉しい。

コンビニでパンと飲み物を買い、=青い部屋=に向かう。

部屋はいつものまま。
少し散らかってて、さっきまで寝てましたという雰囲気が残ってる。
お腹が空いたので、買って来たパンをレンジで温める。
コーンのパンとお好み焼きパン。
少し食べると、ほっとした。

ああ、ちょっと落ち着いたねぇ。

ゼリー入りレモンティーとかいう、変な飲み物も
ふたりで代わる代わるに飲む。

さぁ。では失礼して。

キスする時に、masayaは良くこう言う。
なによぉ、失礼してって。

だらだらとして、幸せな時間がはじまる。
延々と続くキス。
延々と続く愛撫。
でも、肝心な場所には触れない。
もどかしくて。
泣きたくなる。

徐々に感じ方が大きくなってくる。
1時間以上、ううん、もっとかもしれない。1時間半?
ずっとmasayaはキスと愛撫を繰り返す。

気持ちいいよ。

うん。気持ちいい。あったかいです。


時折そんな会話がかわされる以外は、ずっとされるがまま。
いつまで続くんだろう。
焦れったい快感に我慢できなくなって、あたしは彼に言う。

我慢が出来ないの。

ん?今日はゆっくりするんぢゃなかったのか?

だって。そんなことしたらしたくなるでしょう。
じゃぁ、それだけでいい。泣。

・・・俺もしたいよ。


十分に潤った場所は
彼の物をすんなりと受け止める。
欲しくて欲しくて欲しくて
入って来る瞬間、すごい快感で
思いきり突かれて、あたしは達する。

ただそこに入っているだけなのに
ほとんど動きがないのに
あたしの身体はひくひくと痙攣を始める。
彼が動く度に、声が漏れて
頭の先が痺れるような感覚がして
子宮の中まで
もっと奥まで
いっぱいになるみたいに感じる。

ある一点に当たるとあたしは泣きそうになって
すごく感じるけどこれ以上感じてはイケナイっていつも思って
ダメとかアカンとかイヤとか言うのだけれど
本当にもうダメだと思って口走る

壊れるぅ、、。

子宮が突き破られるかもとか不安になって
でも、すごく感じてしまって。
どうしていいかわからない。
イヤだと口走りながら彼の上でのあたしの動きは止まらない。
ダメと言いながら、彼の下で淫らに脚を開くあたしがいる。

ダメ、あかんの、ね、ね、ああっ、、。

もう出るよ、、。

ひときわ動きが激しくなって
彼があたしの上で果てる。
何度もイッタあたしは、子宮の収縮や脚の震えや
荒い呼吸で、すぐには動けない。

そうしているうちに、また、あたしの中から溢れた液体がシーツに染みを作る。

ごめんなさい・・・。


セックスの後に抱き合って眠るのが好き。
masayaはずっと抱いていてくれる。
それはとっても幸せで、温かくて
たまにキスしたり、ハグしたりしながら
彼はいつもこんなセックスをしてるんだろうか?
彼は誰にでもこうやって抱き締めてキスを繰り返すんだろうか?
そんな事をすこぅしだけ考えてみたりもする。
でも、今抱き締められてるのは、あたしなのでいいかなぁと言う気もする。

そのままあたしはいつしか、短く浅い眠りに入る。
ウトウトとわけの分からない夢を見ながら。


ふと、目覚めるともうお昼前。


帰らなきゃ。

そうだねぇ。


よろよろと下着を漬けて、洋服を着て、最後に化粧を直す。
最後の最後に、口紅を塗る前にあたしは聞く。

ね、もう口紅塗っちゃう。

ん、2分程まっておくれ。


この時のキスもやさしくてとても好き。

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午後:なんとなくデート�

家まで送ってもらう。
なんとなく、このまま別れるのは惜しいような気がした。

さっき抱き合って眠ったのがとても心地良くて。
このままサヨナラはちょっと淋しいと思ったから。

ねぇ。ちょっとだけ、待ってて。午後から何かある?

ん?何もないよ。いいよ。


一旦家に帰って、あたしは買う物があったので、電話帳で調べる。
場所を見ると、知らない地名。
しかも、そこはmasayaが詳しそうな場所だった。
お店に電話をかけて聞いてみる。
説明はしてくれるが土地勘がないので、良くわからない。

取りあえず、家を出て車に乗り込む。
すぐにあたしは携帯でmasayaに電話をかける。

ねぇ、買い物に行くんだけど、場所がわからないの。連れてってくれる?

良いよ。

じゃぁ、ビデオ屋で待ってる。


少し遅れてやってきたmasayaの車に乗り込んで、
場所の説明をする。

ああ。わかるよ。

そう言いつつ、masayaが言う道とは結局違う道?
ん?masayaくん、勘違いなの?やっぱり方向音痴?

でも、ちゃぁんと御買い物が出来ました。

お腹が空いたので、近くの和風のファミレスに行く。
あたしは、茄子の田楽とシーフードサラダと豚汁と御飯小。
彼は鮭のフライとおでんとじゃこおろしと御飯中。

茄子食べる?

うーん。茄子だぁ。

豚汁いる?

うむ。


そうやって、ちょびっとづつ分けたりしながら、お昼御飯を食べ終わった。うーん。お腹一杯。幸せだぁ。
食後のコーヒーはどうする?って言って、じゃぁ、近くの商店街に行ってみようと
masayaが言う。彼は結構この辺には詳しい。

駐車場に車を止めて、商店街をウロウロと歩く。
目当ての珈琲屋は土曜はお休みで、しかたないなぁって言いながら
携帯電話ショップでうーんって、悩んだり
ああ、みかんが安いよぉ。もやし2個30円だって!といきなり買い物して
masayaは、ハハハと笑って荷物を持ってくれる。

珈琲館でアイスコーヒーとカフェグラッセを飲みながら
携帯電話をこのまま機種変更した方がいいか、
新しい携帯会社に変えてしまうかを、あたしは悩む。
masayaはそこにあった紙に2年分を試算してくれた。
でも、結局あんまり変わらない。

お茶が終わって、その後は近くの大きな電器店に連れてってくれるという。
前にあたしが行きたいって言ってて、この際だから行ってしまおうと言う事になった。

2階建てで、すごく大きくて、天井が高くて
ホームセンターみたいなところもあって、
1階が電器店で2階はインテリア売り場。
パソコンを触って、掃除機で遊んで、洗濯機を見て、やっぱり携帯電話も見て
2階に上がって、たくさんのソファに座ってみて
ウォーターベッドに寝転んで、ホットカーペットカバーがないと怒ってみたりした。

あ。シーツが安いよぉ。

ダメだぁ、俺は綿100%ぢゃないとダメなんだよ。

でもポリが入ってたらアイロンが楽だよぉ。


ひとしきり回ってみて、1階に降りる。
まだ、見てない所があるよ。と言って、一番奥のフロアへ。

ふと見ると携帯電話にいろんな柄のフィルムを張るサービスがある。

あ、あたしこれにしようかなぁ。
新しいの欲しいけど、結局どっちもどっちだし。
ちょっと可愛くなっていいかもだよぉ。
こんなのどうかなぁ?可愛い?

うーん。さぁ?
よくわからんなぁ。


最初にここに来たら、預けてやってもらったのに。
少し残念に思ってmasayaに言う。

ねぇ。また連れて来て。

あい。連れて来てあげよう。


一通り見終わってみると、もう夕方。
ああ、もう帰らなきゃ。
そうして、待ち合わせたビデオ屋まで送ってもらった。

ごめんね。付き合ってくれてありがとう。

いいへ。俺も楽しかったので。


ほんとに、思いがけずのデートになった。
嬉しくて楽しくて。
ね。また連れてってね。
今度は、携帯電話可愛くしてみます。
 
 
 



2001年10月18日(木) 木曜日/緋色の襦袢

水曜日の深夜、携帯メールで少しやりとりする。

CD-R焼いたけどいる?

うん。いる。


ほどなく、彼のメッセが立ち上がった。
まだ仕事場らしい。

俺は酒を買って帰る。

いいなぁ。酒。

いいだろ。

うん。いいなぁ。

CD-R、いつでも取りに寄ってください。

あい。じゃぁ、後で行くかも。ダメ?

ん?来るなら来てもいいよ。

ウメッシュ買っといて。小さいの。

プレーンでいいのか?

プレーンでいい。


もう深夜12時を回ってる。もう木曜日。
さっとシャワーを浴びて、出かける用意をする。
出かけようと思って、ふと思い出した。

アレを持ってって見せなきゃ!


つい最近、吉原炎上という邦画をテレビでやっていて、
あたしはそれに感化されて、オークションで紅い襦袢を手に入れた。
届いたそれは、目の覚めるような赤。
赤と言うより緋色だ。

紅い襦袢を取りに戻り、車のエンジンをかける。
この時間なら、15分で着くはず。
きっちり15分後、あたしは彼の部屋をノックする。
まだ寝てはいなかったみたい。
そだね、お昼寝したんだもんね。一緒に。

さっそく紅い襦袢を広げて見せる。

ねぇ、真っ赤でしょ?

うむ。真っ赤だねぇ。


嬉しいあたしは、さっそく着てみせる。

どう?

赤いねぇ。しかし、売られて来た遊女の哀愁なんてぇのがどこにもねーな。

やっぱり?

だって、欲しかったんだもん。嬉しいんだもん。
暫くすると、masayaはお風呂に入るからと言って、
あたしはひとり取り残される。

紅い襦袢にあわせて、唇を紅く染める。
髪を束ねてみる。
うーん。いいぢゃん。
ひとりで、ほくそ笑む。

お風呂から上がって来たmasayaにあたしは得意気に見せてみる。
彼はデジカメで何枚か画像を撮る。

が、しかし。
あまりにも嬉しそうな笑顔。

ああ、あたしの思ってたイメージとちがぁう。

うむ。すごい笑ってるぞ。哀愁なんか出てないよなぁ。

masayaはいろんな角度から、テキトーにシャッターを切る。
あたしは、いろいろ工夫して哀愁が出るかなぁとかやってみる。
はぁ、楽しい。

ひとしきり遊んで、もう終わりって、紅い襦袢を脱いで着て来た服に着替えた。
丁寧に畳む。届いてから何度も羽織ってみたので
畳み方ももう覚えた。
襦袢を畳み終わって、masayaの隣に座る。

キス。
ベッドに横になる彼があたしを引っ張りあげる。
彼の手はワンピースを裾から捲り上げて行く。


せっかく着たのに、脱がせるの?

ん?脱がせるよ。

自分は脱がないの?

脱ぐよ。


裸になってじゃれあうのが好きだ。
暖かくて、幸せで、嬉しくて。


なんか今日は1日こうやってる気がするよ。

うん、そうだね。昼間も一緒に寝たしね。


耳を噛む。
乳首を噛む。
肩を噛む。
舌が跳ねる。
唇があたしの身体のいろんな所で踊る。

反応を楽しんでるのか、動けないように押さえ付けられて
彼はあたしを愛撫する。
あたしはそうされて、また感じる。
大きく脚を開かれて、そこにも彼の舌が唇が這い回る。
閉じようとすると、また開かれる。

あ。イヤだぁ。

恥ずかしいと思うと余計に感じる。
だって、もうすごく濡れてるもの。見ないで。


昼間のセックスもいつになく感じて、すごいと思ったのに、
それ以上の快感。
普段はめったにバックからはしないのに、
後ろから貫かれて、あたしは快感でおかしくなりそうになる。

枕を抱き締めて、耐える。
何に耐えるんだろう。わからない。
大きく広げられた両脚。
押さえ付けられた身体。
それ以上はないだろうと思う程の深い所に
彼の存在を感じる。
汗と喘ぎ声。抑える事はできない。


すごくいっぱい入ってるよ。気持ちいいよ。

…あたしも…イイ…ああっ…。



騎乗位でおかしくなる程突き上げられて
あたしは動けなくなる。
彼が言う。


少し休もうか?

……。


返事はできない。もっとシタイ、もっと感じたい。身体がそう言ってる。


さっきね、すごかったの。すごく感じたの。

そうだね。すごく奥まで入ってたよ。もう一度、したい?

masayaは?

入れたいよ。

…イレテホシイ。


動かなくても感じる。
あたしの中が彼でいっぱいになる。
身体が震える。もうだめ。おかしくなる。

正常位で、腰を高くして激しく突かれると
何がなんだかわからないくらい感じる。
両脚の震えが止まらない。

アカンの、ダメ。イヤ。

否定の言葉を口走りながら、あたしはイク。
動きが激しくなって、彼の精液があたしの身体に放たれる。

彼が抜いたとたん、あたしの中から液体が溢れ出して
シーツに染みを作った。

ああっ、、。ごめんなさい。


あたしはそんなに濡れやすい方ではないと自分では思うのに。
こんなになるのは珍しいのに。
彼とセックスするといつもこうなってしまう。

終わった後、抱き締められて、キスして。
このまま眠ってしまいたい。
裸のままで。



そんな事は出来ない。
だって、もう明け方だもの。
余韻の残る身体に衣服を身につけて、あたしは帰り支度をする。

立ち上がれないので、抱きかかえて起こして貰って、
彼の部屋を出る。
少し歩くと、あっ。また。


どしたの?

何か液体が出てきました。

気をつけてね。

あい。帰ったらネットに繋ぐ。

俺は襦袢画像をあげとくよ。


さよならのキスをして、あたしは車に乗り込んだ。
午前3時44分。


紅い襦袢は、masayaの部屋に置いて来た。
だって、また撮ってもらうんだもの。
今度はきっちり、哀愁を漂わせよう。
 
 
 



2001年10月17日(水) 水曜日/お昼寝

火曜深夜、いつものようにmasayaとメッセンジャーで話す。
チャットを続けるうちに彼の煙草が切れた。

ああ、明日の朝はコーヒーに煙草が出来ないわけだなぁ。

朝、買ってってあげようか?あたしもどうせ買うし。

ん?ははは。そか。

うん。10時頃出動すればいいんでせう?
一緒にかぅひぃかもーんする時間くらいあるでせう?

うむ。そうだな。


水曜の朝。
あたしは近所のコンビニで煙草をふた箱買う。
masayaのケントとあたしのプティート。
それと、白葡萄の炭酸飲料。
行く途中でメールを入れる。

おはやう。

彼の部屋に着く。鍵は開いてる。
勝手に中に入って奥の=青い部屋=まで行くと
ふとんにミノムシのようにくるまってるmasayaを発見。

まだ、寝てるのね。

あい。寝てます。


あたしも一緒にミノムシになる。
あったかくて、気持ちがいい。
抱き締められながら寝てしまいそうになる。

キスをして抱き締めて身体を撫でて。
ずぅっとそんな事をして、うつらうつらとすごす。


ねぇ。もう行かないと。

うーん。テキトーに。

そんな事するとシタクなるよ。時間ないでしょ?

シタイ方が勝つだろ。

脱がすのね?

あい。脱がせます。


少し前、体調が悪かったあたし。
ちゃんと感じる事ができなかった。
でも、今日は違う。
いつものように、
それ以上に、感じる。
終わった後、脚の震えが止まらない。


をを。プルプルしてますか?

んもう、すごく感じたぁ。取りかえしました。

そう言って笑う。


ねぇ。かぅひぃ飲みたい。

入れて来ようか?俺は炭酸水で我慢しようと思ったのに。


そう言いながらも、masayaは豆を挽いて、湯を沸かして
珈琲を入れてくれた。
入れ立ての珈琲は熱くて、あたしは少し苦手。

ちょっと冷めるまで、おいとく。

そう言いながら、ベッドの中で
masayaの腕枕とキスと
彼の体温と鼓動と少し汗ばんだ皮膚の感触で
あたしは眠くなる。


ねぇ。行かなくていいの?

もう少し。このままがいいよ。


そうして、あたしたちは抱き合ったまま眠ってしまった。
ふと気付くともう12時前。


ねぇ。もうお昼だよ。起きなくていいの?

うーん。もう少しこのままがいい。

大丈夫?

大丈夫だろ。きっと。


…またうつらうつらと眠ってしまった。
午後1時過ぎ。

ねぇ。masayaくん。そろそろ起きないと。

うーん。わかってはいるんだが。もう少しこのまま…。


そうやって、ずっと抱き合ってうつらうつらとお昼寝。
とってもあったかくて、とっても気持ちよくて。
でも、午後2時過ぎ。
あたしはもう帰る時間。

けだるい身体で、やっと起き出す。


ねぇ。気持ちよかったねぇ。

そうだね。気持ちよかったね。


また一緒にお昼寝して下さい。
 
 



2001年10月16日(火) 火曜日/シ・タ・イ

日付けが変わる前。
ちょうどテレホに入ったくらいに、あたしはmasayaにメールを入れる。

まだ仕事ちゅ?

ごちそーさまでした。

何食べたの?

言っても怒らない?

怒らないよ。言うてみそ。

みそかつ定食。怒ったぁ?

泣き入ってます。泣。


だって、あたしダイエット中なんだもの。
カツとか食べれないんだもの。

暫くするとmasayaがもう帰宅中なのがわかった。
あたしはメールを入れてみる。


帰るの?お茶に行こうよぉ。もう帰っちゃったのかなぁ。

ん?良いよ。


そうして、急にお茶に行く事にした。
慌てて洋服を着替えて化粧直しをして、あたしは彼を待つ。
12時を少し回ったくらいに彼が迎えに来てくれた。


どうしますか?

どうしませう?お茶?

お茶でせう。

お酒は?

ん?俺はいいが。


急遽お茶がお酒に変わってしまった。
以前に友達と行ったバーに彼をつれてく。
あたしは別に常連でもないけど、なんとなぁく行きたかったので。

彼と外で飲むのははじめて。
masayaは飲んでもほとんど顔に出ない。
あたしはとっても弱くて、2杯でいい気分になれる幸せものだ。

店の場所もおぼろげで、行ってみると店が変わってた。
カウンターの中の男の子に聞いてみたら、今年の6月に改装したとのこと。
うーん。前の方が怪しくて好きだったな。

masayaはロックで飲む。
あたしは軽くシャンディガフ。

バーテンの子があたしに聞く。

『どういうアレなんですか?』

どういうアレだってぇ。顔を見合わせて笑う。

『主婦には見えないですねぇ。』

ありがとう。お世辞でも嬉しいよ。もうすぐ四捨五入で40だよぉ。

『主婦ってどうなんですかね?』

ん?お気楽で良いよ。お昼寝したり。ランチ行ったり、お茶したり。

後、探検だろ。


masayaが横から口を挟む。

『探検ですか?』

そう探検。ラブホの。笑。


ひとしきり、【御殿】の事を話すと、他の客が帰るらしく、
彼はあたし達の前から離れた。


masayaと飲みながら話す。
昨日発覚した、あたしの【筋腫】の事とか。
彼は妙に詳しい。どうしてかと思ったら
医者が親戚に多いらしかった。納得。

2杯目のカルーアミルクを飲むとあたしはもういい気分。
カウンターの下で、masayaに脚を絡める。
彼の手はあたしの膝や太股を撫でる。


ねぇ、たまにはいいねぇ。飲みに出るのも。

さうだね。

ねぇ。キスしたひです。

さうだね。じゃぁ、出よっか?


駐車場まで少しふらつきながら、あたしは歩く。
masayaは全然大丈夫。

人気のない駐車場で、彼の車の前で抱き着いてキスをする。
車に乗り込んでからも、キス。
抱き締められるといぃ気分だよぉぉぉ。
でもねぇ、もっとねぇ、シタいの。

車を人気のない場所に止める。
倒したシート。
たくさんのキス。
ブラを外されて、あらわになった胸に彼がキスをする。

あっ。…ダメだよぉ。

ダメなの?

んっと、ダメぢゃないけど。


耳を肩を彼の唇が舌が這う。
噛まれるとスゴク感じる。

ダメ…。

彼の手はあたしの敏感な所に触れる。


面白いくらい濡れてるよ。

恥ずかしい…。ヤだ。

ちょっといぢめてみました。

あい。いぢめられてみました。

ああ。ダメだね。したくなるね。

うん。したいですぅ。

どうする?うち来る?

でも寝る時間なくなっちゃうでしょう。

俺はいいんだが。

それに、痛いかもしれないし。
…masayaくぅん。好きだよぉ。

ありがと。俺もゆうちゃん好きだよ。



そんな事を言いながら、あたしたちはキスと愛撫を繰り返す。
でもね、シタイの。




彼の上に跨がって、あたしは彼を感じる。
狭い車内では思うように動けなくて。
でもとっても気持ちよくて。
すごく感じて。


痛くない?

ん。大丈夫。

すごく締まってて気持ちいいよ…。

あたしも…。


結局彼はいかなかったけど。
中途半端な快感だけど、
それなりに興奮してしまった。

たまにはシチュエーション変えるのもね。いいよね。
今週もmasayaは忙しそう。
もっとちゃんと感じたい。
今度はいつになるのかしら?
 
 



2001年10月15日(月) 月曜日/レディスクリニック

日曜日帰ってから、あたしは気付いた。

出血してる。

鮮血ではなくて、血が混ざっている。明らかに。
不安になって、ネットで調べると、子宮癌の疑いとか出てしまって
余計に不安になった。
ああ、そういえば、痛かったもの。


どうしよう。

それは行った方がいいだろ。早めに。

夜のチャットでも散々友達に脅かされて、masayaにも行けって言われて
どうしようか迷ってた。でも、朝起きたらたいしたことないみたいなので、
行かずに済むかなぁって、少しそんな事も思ってた。

でも、出かける用意をしていて、立ち上がったとたんに
なにかが流れ出る感触。
慌てて、確認してみると、やはり出血だった。
それも結構な量。


午前中の用事を済ませて、あたしは婦人科を探しはじめる。
ちょっと今回はまずいかもしれない。
なんとなくそんな気もして。

最近近くに出来たレディスクリニック。
診察と検査を受けて、たいしたことがないとわかって、ちょっとホッとする。


夕方。
午前中連絡がなかったmasayaからメールが入る。


医者に行ったのか?

イエローカードかも。

そうなのか?

筋腫ができてる。来月からピルらしい。

子宮内膜症みたいだなぁ。

ああ、その検査もしたの。


こうしてヤリトリしてると、masayaは何故か妙に詳しい。
どうしてだろう?
頭がいい人はいろんな事しってんだなぁとか、
あたしは勝手に納得してみた。

でも、本当にたいした事なくて良かった。
性行為感染症だったら、masayaも要治療になるもの。ね?
 
 
 



2001年10月14日(日) 日曜日/御買い物

先週はmasayaがずっと忙しくて、逢うことどころか
携帯メールのレスも来ない事が多かった。

淋しい。逢いたいなぁ。

だから、今日あたしは御買い物の【ついで】に彼に逢いに行こうと思った。
午前中からやりとりしてるメールのレスが来ない。
また寝てしまったのかなぁ。
そう思いつつ、あたしは車を走らせる。

半分くらいまで来たところで、電話をかけてみる。


…おはやうござひます。

寝てたの?

あい。寝てましたぁ。

もう3時前だよぉ。

あい。起きますぅ。

んじゃぁ、ちょっと寄ってもいい?

あい。テキトーにだうぞ。


途中でコンビニに寄って、masayaのリクエストのコーラを一本買う。
いつもは彼が借りてる駐車場の空きに車を突っ込むのだが
今日は時間がないので、彼の住む【文化住宅】の横の駐車場に車を置いた。

部屋に入ろうとすると、ドアが開く。
ぼーっとした顔。

おはやう。寝てたのね。

おはやう。あい。寝てました。


なんというか、まだ彼は眠そうだ。
部屋に座って煙草を吸って、ぼぉっとしてる。
あたしも煙草を吸ってぼぉっとしてみる。

煙草を吸ってコーラを少し飲んで彼が言う。

『ああ、また気持ちよく眠れそうだぁ』

そう言ってベッドにごろんと横になった。
手を伸ばすmasayaにひっぱられるようにして、あたしも彼の横に寝転ぶ。

ぎゅぅぅぅぅぅ。
はぁ、、、、。

少し痛くて気持ち良いです。
彼のコロンがあたしの鼻孔をくすぐる。
彼の手があたしの身体を撫でる。
そうやって、抱き合ってキスして、しばらくはごろごろと戯れていた、

はぁ、幸せ。

そのままあたしたちはセックスする。
抱き合って、キスしてるだけでも、楽しくて嬉しいんだけど
やっぱりシタクなるから。

いつものようなセックスなのに、
あたしは何故かうまく感じる事ができない。
感じないわけではないんだけど。
少し中途半端な感じで終わって
不安になったあたしは彼に聞いてみる。


なんか違うね。

そうだね。なんかね。

気持ち良くない?

そんな事はないよ。

それなら良かった。


ああ。タイムリミット。
御買い物して帰らないと。

masayaも出かけると言うので、身支度して、キスして抱き締めてもらって、
あたしの車で駐車場まで送って
少し不安を抱えたまま、あたしは買い物にでかけた。
 
 
 



2001年10月09日(火) 火曜日/お風呂

連休明け。
朝、メールを送る。
レスがない。

その後何度かメールを送る。

やっぱりレスがない。


あたしはこういうのに弱い。
悪い方へ悪い方へと思考が働く。
どうして返事くれないんだろう?
もうダメなのかなぁ?
もう嫌い?

どんどん自分で追い詰めるタイプ。
ああ、自分でもやんなっちゃう。

夜になってもレスがなくて。
チャットであたしは他の人に甘えてみる。
いつもそうだ。あたしは。

masayaと出会ったサイトをうろついてみる。
暇にまかせて募集メッセージを読んでみる。

と、そこに、
別れた彼をみつけた。
余計に落ち込む。

なんなんだろう。彼は。
あれだけ大きな事を言って、あたしを捨てたのに。
怒りにも似た気持ちがふと沸き起こる。


いつものチャットをしてると携帯にメール着信。

今から帰る。

masayaだ。
落ち込んでた気持ちが少しだけ軽くなる。
今まで仕事してたんだ、なのに勝手に凹んでるあたしって。
また、自己嫌悪。


帰ったらもう寝る?

いや、風呂に入るから。

あたしも入りたい。一緒に。

いいねぇ。

後で顔見にってもいい?


そんなやり取りをしてるとmasayaはもう家についたらしく
メッセンジャーが立ち上がる。


来るんなら。ケントひと箱プリーズ。

ライト?

すーぱーらいと。

すーぱーらいと。ね。

風呂入ってもいい?

お好きに。適温は15分後だ。

疲れてるなら行かないけど。

ん?どちらでも。


彼はおいでって言わない。いっつもそうだなぁ。
どっちでも。いっつもそうだなぁ。
ちと、淋しいけど、でも行く。

雨の中、深夜1時半過ぎ、彼の家まで行く。
深夜の道路は空いているので、15分もかからない。
車を止めて部屋に入ると、masayaはお風呂に入ってた。

覗いてみると、ちっさなお風呂場で、ちっさい浴槽。
そこにちんと、体育座りで浸かってる。
思わず笑いが出る。

かわいー。

ああ、覗かれてしまった。しくしく。

ねぇねぇ。あたしも入ってもいい?

御自由に。


ということで、あたしは脱いでしまって、お風呂場に乱入。
すっごく小さい浴槽はひとりでいっぱい。
入れ代わりに彼が髭を剃る。
あたしはこんなに小さいお風呂がはじめてなので、
珍しくて、楽しくて。
浸かりながらmasayaが髭を剃るのを見てた。

もう一度、彼が浸かると言うので少しスペースをあけてみる。
masayaの上に背中を向けて座ってみる。


うーん。狭い。

なんか、間違ってないか?

ん?そっか?


今度は向かい合って、跨がって見る。

こう?

うーん。なぁんか違うやうな気がするぞ。


そうやって、ちっさいお風呂で少し遊んで
上がるともう寒い。

初めてこの=青い部屋=に来た時は、真夏だったな。
とふと思い出したりする。


masayaはビールを飲んで、あたしは買って来たジュースを飲んで、
煙草を吸って、だらだらとする。

ベッドに引っ張り上げたりしてみやう。

そう言ってベッドにひっぱりあげられる。
裸で、抱き合うとあったかい。
たくさんキスして、抱き締めて貰って。
淋しかったのよ。あたし。
だってレスくれないんだもん。

masayaはいつまでもキスを愛撫を繰り返す。
左の肩から首筋にかけて。
キスされると、撫でられると、すごく感じる。
身体に鳥肌が立つ。
我慢出来なくて、あたしの身体は自然に逃げる。

右の肩を軽く噛まれる。

あっ。

思わず声が出る。
前から言おうと思って言えなかった事。

噛んで欲しい。

どれくらいの間そうしてたんだろう。
あたしは、我慢出来なくて
寝ている彼の上になる。

シタイノ

ゴジユウニ

シタクナイノ?

ドチラデモ

イヂワル


上になって、動く。
少しいつもと違う。
気持ちイイのだけど、ちょっとだけ当たる所が違うみたい。
生理後で敏感になってて、痛い時もある。
だから、思うように動けない。

masayaが上になる。
腰を高くして、一番奥まで届くように突かれて
泣きそうになるくらい感じる。
ほとんど動かないのに。

一番奥の一点。
そこに当たるの。
ただ当たっているだけで、すごく感じるの。
ああっ。

そのままの体位で何度かイッて
彼の最後の痙攣を感じる。

あ、すごい。
なんて気持ちいいんだろう。


終わった後に、身支度をして服を着る。

あ、今日そんなの着て来たんだ。

え?知らなかった?

だって、いきなり裸で風呂だろ。

あ。そだよねぇ。いきなりお邪魔しますって風呂はねぇ。


そうやって、少し笑って
雨の中、駐車場まで送ってもらった。


気をつけて。

ありがとう。


家に帰ると、午前4時。
昨日は放置されたけどね、逢えて良かったです。
睡眠時間減らしちゃって、ごめんなさい。です。
 
 



2001年10月06日(土) 土曜日/午前中

土曜日は午前中にあたしが彼の部屋に行く事にした。

9時前に家を出る。
メールを入れてみるが、まだ起きてないみたい。
あたしは取りあえず、家を出る。

駐車場に車を置いて、
コンビニでパンとジュースを買って
テクテクと歩きながら電話をかける。

おはやうござひますぅ。

寝ぼけた声。

もう着く。

あい。


部屋のドアを開けるとぼーっと歯磨きをする寝癖の着いたmasaya。

何ぃ?その寝癖。

うーん。気持ち良く寝てましたぁ。


あたしは朝食を食べてなかったので
買って来たパンを食べる。
masayaはぼーっとしてる。まだ眠たそう。

ベッドでゴロゴロと過ごす時間。
気持ちいいです。
あったかいです。
きゅぅぅぅぅん。
そうしてるだけで、楽しい。
結局またシテしまったのだけど。


でも、まだちゃんと生理が終わってなくて
どうしても気になる。
少し痛いような気もする。

ああ、もっと感じたいのに、、、。

ちょっとだけ不満を残したまま、セックスを終える。

ごめんね、なんか今日変だった。痛かったの。


滅多にない事だからちょっと自分でも動揺してしまった。
ちゃんと、全部、全身で感じたいのに。


明日と明後日は連休。
逢うことはできない。
しばらく淋しいなぁ…。
 
 



2001年10月05日(金) 金曜日/鍵がない。

masayaから連絡がないと淋しい。
最近はメールも少なくなって、レスもすぐに来ない事が多くて
やっぱりそういう時は淋しいと思う。
無理させてるのかなぁ。
と少し不安になる。

木曜日の夜のチャットで、明日の予定を聞いてみる。

ん?昼前くらいからならいいよ。

そうなの?無理してない?

いや、大丈夫。

金曜日、朝起きて、おはようのメールを入れる。
少しやりとりして、あたしはまた寝てしまった。
起きて着替えてメールを入れる。

もう出れるよ。

迎えに来てくれれば嬉しいのですが。

行きます行きます。どこ?


場所をメールで聞いて車で向かう。
今日はあたしが運転手だ。
道路も空いていたし、場所もすぐにわかった。
待ち合わせ場所に車を止めて
しばらくするとmasayaが向こうから走って来る。


こんにちわぁ。

他人行儀だなぁ。いっつも。
お昼に何を食べるかが問題。あまりカロリーの高い物は食べたくないのに、、、。

味の濃いハンバーグとかってどう?

彼の一言で、ハンバーグに決めてしまった。ああっ。泣
胃が小さくなってるので、あたしはあまり食べられなくて
masayaのお皿に御飯を半分程移した。


ああ。御飯が減らない。

そう言いながら彼はもくもくとランチを食べる。
時折苦しそうな顔をしながら、1.5皿分の御飯を食べ切った。
食後に薄いコーヒーを飲んで、あたしたちは店を出る。

戻る?

いや、ちょっとは時間がある。うちにでも来ますか?

あい。行きます。

車を駐車場に置いて、彼はコーラを買って、
手を繋ぎながら彼の部屋までの道をテクテクと歩く。
玄関のちょっと手前でmasayaが言う。


あっ。

何?

鍵がないです。…忘れた。

え?

車のキーを持ってなかったもので。

あははははは。


とても恥ずかしそうに、申し訳無さそうに彼は謝る。
仕方がないので、またてくてくと駐車場まで帰って来た。

車の中でキスをする。

どうしようか?

うーん。仕事場まで取りに帰って、仕事言われたら嫌だなぁ。

そっかぁ。

こうなったら、ゆうちゃんをホテルに連れ込んでしまおうかと。

ん?でも、あたしの運転なのでぇ。あたしが連れ込むって事ですね?

あい。そうとも言いますね。

無理にしなくてもいいよ。

いえ、無理ではないです。

てか、したいの?

あい。したいっす。

ぢゃぁ、行きますか。


そんなこんなで空港近くのホテルにあたしが連れ込んだみたいに入る。
部屋は普通の部屋。ベッドとソファとテーブル。
なんだぁ、普通じゃん。
最近はへんな『御殿』に行ってるので普通ぢゃ物足りない。

キスをして抱き締められて
強く抱き締められると、心地よくて
なんだかいっつも泣きそうになる。

一週間振りの彼とのセックス。
久しぶりに受け入れると
あたしの中は彼でいっぱいになって
とてつもない快感で
何度もイッテしまう。

彼があたしの中でイク。
あたしは彼の痙攣を感じながらもう一度果てる。
とっても幸せな気分になる。

だらだらゴロゴロしながら夕方まで過ごして
あたしは彼を車で送ってから家に帰った。
もう、淋しくない、、、かな?
 
 



2001年10月03日(水) 水曜日/スタバに行きたい。

朝というか、もう昼前にあたしは2度寝から目覚める。
相変わらずあたしは朝が弱い。
起きたてのぼーっとしたまま、とりあえずメールを入れてみる。

おはやうござひます。

おはよう。眠い。

ネムネムです。もう稼動してるの?


それからずっとレスはなかった。
あたしはたまっていた洗濯をしてしまおうと
昼食後からフルに洗濯機を回す。

生理中はあたしは鎮痛剤がないと何も出来ないので。
鎮痛剤を飲んでも薬の影響で、眠くてやっぱり何もできない。
今日は昨日より、だいぶにましなので、
洗濯でもしてみようと思った。

洗濯をしながら、何度か携帯を気にしてみる。
レスは来てない。

ああ、やっぱり今日は忙しいよね。
そう思って、洗濯が終わって落ち着いた頃に
彼のメッセンジャーが立ち上がった。


どーも。

あい、お仕事御苦労さま。

ああスタバに行きたいなぁ。

とあたしは言ってみる。
彼は東京にいる間、何度もスターバックスに行ってたので、
ちょっとうらやましかったから。


今から?

ん?今からでもいいよ。

付き合ってもいいが、6時までに戻らなければならん。

スタバ遠いじゃない。

そだね。

じゃぁ、○○は?そこなら近いでしょ?

いいよ。

じゃぁ、40分には着く。

あい。じゃ、それくらいに着くように行く。


と急遽お茶に行く事にした。
思いがけず逢えるのはとっても嬉しい事です。

普段着のまま、口紅だけを塗って、車に乗り込む。
夕方、まだ早いので、道路はそんなに混んでない。
きっと40分くらいに着くだろう。
もう少しで着くって時に、masayaからメールが入る。

ついた。

レスを返すより先に着くだろうとあたしはそのままにする。
駐車場に入ると、彼はまだ車の中に居た。


こんにちわぁ。

こんにちわぁ。コーヒー飲みに来ちゃったよぉ。

あい、そですね。

うん。来ちゃいました。


窓際の席に案内される。
向かい合わせ。今日はテーブルの下に棚があったりして、
脚先でちょっとしか遊べない。つまんなぁい。

キャラメルプリンパフェにくらくらしながら、
ダイエット中のあたしは、我慢してコーヒーを頼む。
彼も結局コーヒー。


ねぇ、あたし我慢してるでしょ?

そうだね。それを見せたかったのか?

まぁ、そんなとこです。笑。

仕事はまぁ、あるにはあるのだけど、
やってしまったら、もう休みも一緒だなぁ。

そうなの?

うむ。どこで時間を取ろうかと思って考えてた。

あたし土曜日の午前中は出れるよ。

2日間、間をあけろと言うのね?

いへ、あけなくてもいいです。

それは別として、でいいのか?

はい、別にして下さい。


て、言うことは、明日か明後日には
時間を取ってくれるつもりなのね。
そう思うと、とっても嬉しい。

一杯ずつコーヒーを飲んでお喋りすると
もう5時20分。
時間が過ぎるのは早い。


車に戻って、ロックを開ける。
彼も自分の車に近付いて運転席のドアに手をかける。
あたしは、彼の顔をジッと見る。


何か?

キスしたいです。


わかってるのに聞くのね。
いぢわるだなぁ。んもう。

あたしの車のスモークが貼ってある後部座席に乗り込む。

これって、前から見えるじゃん。

あ。そうだねぇ。前からは見えるねぇ。

でもいいや。別に。気にしなぁい。

うーむ。少しは気にしようよ。


そう言いながらキスをする。
店の駐車場には、あまり車は停まっていない。
でも、店の中から人が出て来た。
彼はあたしの膝に頭をのせるように隠れる。

あの人達が行ってからね。

あい。


そういいながら、太股にキスをする。
ダメだよぉ。
店から出て来た客の車が行ってしまったので、
もう一度、何度もキスをする。


そろそろ戻ってみようかな。

そだね。


最後にぎゅーって抱き締めて貰って、
ピンクの唇のまま、彼は降りてった。
ウィンドウ越しに、唇を指差すと
masayaは唇を手でぬぐう。

ピンクの唇ぢゃぁ、仕事場に戻れないもの。ね。

 



2001年10月02日(火) 火曜日〜水曜日/おかへりなさい。

はぁ。やっと火曜日だ。
当初の予定では、飛行機で帰って来るはずだったのが、
時間が間に合わないとの事で、
新幹線に変更になった。

終わってからすぐにメールが来る。


はぁ。終わった。今から帰る。

何時に乗るの?

さぁ?テキトーに今日中にはつくだろう。


うううむ。相変わらず淡々としたメールだなぁ。
珈琲を補給するとかで、スターバックスにいるらしい。
ああ、羨ましい。
他愛のない、下らないメールが延々と行き交う。
でもね、こういうのがね、楽しいのよ。

08:33発ののぞみに乗ったらしい。
着くのは23:03。
新幹線の中でもメールのやりとりが続く。
らーめんが食べたいだとか、
海老カツバーガーが10/5から安くなるだとか、
ああ、あたしってばいっつも食べ物の事しか考えてないようです。泣。

11時少し前にメールで聞いてみた。


どうやって帰るの?

どうしようかなぁ。

迎えに行こうか?

ありがたい。


たまたまあたしは、外に出れる状態だったので、
彼を迎えに行く事にする。
新幹線を降りたmasayaに電話をかける。

○○までなら来れる?まだ電車ある?

ん?大丈夫だろ。

じゃぁ、電車に乗る時にメール入れて。


そうして、11時半過ぎにあたしはmasayaを迎えに車で駅まで。
彼はすでに着いていて、煙草を吸ってた。
スーツ姿だ。
masayaのスーツ姿ははじめて見る。
なんというかぁ……七五三のようです。

彼が車の助手席に乗り込む。


お疲れ様。あい。疲れました。

この時間ならもうバスないでせう?

あい。ないですね。

じゃぁ、ありがたく思って。

ありがたく思っておくよ。



そのまま彼の家まで車で送る。
道路が空いているので、10分程で到着。
駐車場に車を止める。


今日中に着いたね。

そうだね。

あたしのおかげだよぉ。

うん。そうだよ。
これ、後ろに置いていい?


横においてたあたしのバッグを
masayaは後部座席に移動させてこう言う。


これで心置きなく近付ける。

ん。そだね。


キスしてハグされて、きゅぅんってする。



あのねえ。結構寂しかったです。

そうか。

あい。寂しいよ。やっぱり。

少しの間、そうして抱き合ってたけど、
車の中は狭くて、ベンチシートではないし、ちゃんと抱き締めて貰えない。


ちゃんとキスして抱き締めて欲しいです。

何時頃までいいの?

えっと、30分から1時間くらいかな。

じゃぁ、移動しませう。

あい。


せっかく今日中に着いたのに。
もう日付けは変わって水曜日になった。

長い間来てなかったような気がする、青い部屋。
でも、本当は金曜日に来てるんだけど。

明るい所でmasayaのスーツ姿を見る。
なんだか違う人みたい。

彼が着替えるのを座布団に座って見てた。
ネクタイを取って
パンツを脱いで
靴下を脱いで
シャツを脱いで
Tシャツだけになって
やっといつものmasayaだ。

少しほっとする。
靴下を脱いだつま先に血が滲んでる。


あ、血だぁ。

ほんとだぁ。慣れない靴履いてたからだね。


お風呂場で血を洗い流して来るmasayaを
あたしは畳の上に座って、煙草を吸いながら待つ。
帰って来たmasayaは畳にゴロンと横になる。
あたしは膝枕をして彼の顔を撫でる。

はぁ、、、。

疲れてるのね。ってそう思う。
ぽつぽつと出張の間にあった事なんか話しながら、
彼はあたしにキスをする。
心地よい時間。
なんとなぁくあったかくて
なんとなぁく落ち着いて
なんとなぁく嬉しくて。


お風呂を沸かして来るよ。
そう言って彼が立った。
帰って来た彼は痛い程の力で抱き締めてくれる。
たくさんのキスをする。

うーん。なんかとっても幸せだぁ。

そうやって、何度も何度もキスを繰り返す。
時には噛んでみたり
時には吸ってみたり
時には舌を絡めてみたり
まぶたや耳たぶや首筋に舌を這わせたり…
飽きる事なく続く。

うーん。キスするだけでしたくなってしまひます。

うーん。あたしもしたひですが、あいにくスプラッタですので。

ああ、残念。
あたしはちょうど生理が始まったばかりで2日目。
こんな時にしちゃうと大変な事になる。
だから、キスだけ。
延々とキスだけ。

したいね、したいよぉと言いながらも
延々とキスが繰り返される。

あたしは耳もとで囁く
『おかへりなさひ。』
『ただひま。』

そしてまたキスが延々と続く。

このままじゃ、朝までしたいしたいって言いながらキスしちゃうねぇ。

そうだねぇ。そんな感じだ。

でも、帰らないと。今何時?

うんと、1時半くらい。ああ、1時間以上もキスしてたんだねぇ。

ほんとだね。でも朝まで出来そうだよ。


4日分のキスの埋め合わせは出来たのかしら?
そう思いながら、
まだ帰りたくないあたしは
帰り仕度をはじめる。

立ち上がって、帰ろうとするともう一度抱き締められた。
どれだけキスしたらあたしたちは満足するんだろう。

帰れなくなるよ…。

そだね。ではいきますか。

あい。


駐車場まで送ってもらって、もう一度さよならのキスをする。



ありがとう。キスしてくれて。

迎えに来てくれてありがとうね。

えっとね、逢いたかったので。
明日忙しいだろうけど、がんばってね。

あのさ…時間作るからね。待っててね。


帰り間際にmasayaがそう言った。
とってもとってもとっても嬉しくて、
あたしは、笑顔で車のキーを回して家路に着いた。

迎えに行けて良かった。
 
 


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~*Yuu
エンピツ