退屈だ。
masayaはひさびさの帰省。 その後、本社に出張なので、火曜日まで帰らない。
今日は日曜日なので、メールもあんまり来ない。
ああ、彼女とデートかしら。
なんて、考えたりもする。 ヤキモチ?なのかなぁ。 うーん。そんな感じではなひのだけど。
でも、やっぱり居ないと寂しいのは 前回の出張と、今回の帰省で よぉくわかりましたぁ。
はぁ。退屈な雨の日曜日です。
あと2日。
ここんとこやや凹み気味のあたし。
なぜかというと、携帯にメールを送っても すぐにレスが来ないから。 忙しいんだろうとか思うんだけど、 それでも寂しいので勝手に凹むのです。 相変わらずなあたしです。
昨日の木曜日、午後少しだけmasayaがメッセにあがった。 金曜の夜から彼は実家に帰るらしいし、そのまま東京に月火と行くので またしばらく逢えない。
明日、忙しい?
ん?わからん。
行く前に顔見ておこうかと思って。
見に来ておくれ。
何時頃がいい?午前午後?
昼飯時が確実だろうなぁ。
そういうやりとりをして、夜メッセに繋ぐかと思ったけど 一瞬上がって落ちていった。
ああ。ダメぢゃん。
金曜の朝、おはようだけのメールが入る。 レスを返してみたが、また帰って来ない。 今日から出かけるので、忙しいんだろうなぁって、少し思う。
昼前にメールを入れてみる。
何時頃がいい?
12時半頃。
今日は忙しくてダメかと思ってたので、素直に嬉しいと思った。 忙しいのに迎えに来てもらうのは悪いので、途中まで車ででかけることにする。
待ち合わせ場所に来たmasayaは髪を短くしてて まるで子供のよう。
子供みたいだねぇ。
おこちゃまですから。
ダイエット中なので、和食にして、 一緒にお昼御飯を食べる。食べ終わるともう仕事に戻るのかなぁって、 少し考えてからあたしは聞いてみた。
もう戻る?
ん?テキトーに。
じゃぁ、かぅひぃでも飲みに行く?
うん。良ひねぇ。
じゃぁ、どこ?
ちょっと考えてmasayaが言う。
ここからなら、うちに来て飲んでもいいんではないかと。
入れてくれるの?ガリガリして。
あい。入れませう。
今日は時間がないだろうと思ってたので、ランチだけのつもりだった。 青い部屋に行くと、彼はすぐに湯を沸かして珈琲を入れてくれた。
はぁ。おいしい。
煙草を吸って珈琲を飲んで。 とりあえずキスでもしてみよう、とキス。 やっぱり抱き締められると気持ち良い。
今朝はあんなに凹んでたのに、あたしはもう機嫌が良くなる。 いつもながら単純だと思う。自分でも。
気付くと徐々に脱がされてしまってた。 masayaも服を脱いでしまう。
今日はしなひつもりだったのに。
ん?違うよ。抱き合うだけだよ。
そうなのね。しなひのね。
二人とも裸なのに、そんな事出来る筈がない。 キスして抱き締められながら、徐々に彼があたしの中に入って来る。 少しずつはとても焦らされてる感じがする。 最後まで入ると、自然に声が出てしまう。
下になって、上になって、おかしくなるくらい感じて それでもまだ彼は果てない。
正常位であたしは腰の下に枕を入れられる。 すごく感じる体位。 ダイレクトに突かれるので、本当に変になりそうな気がする。 ずり上がらないように抱き締められて 一番奥まで彼が入って来る。 すごい快感…。 動かなくても、とても感じる。
ああ。気持ちいいよ。
あたしも。気持ちいい。
躯の中心に彼を感じる事が出来る 子宮が勝手に収縮する感じがする
奥まで入れて、もっともっともっと。
ほとんど動きがないセックスがこんなに感じるなんて。 恥ずかしい程濡れてる。 お尻の下を触ってmasayaが言う。
こんなとこまで濡れてるよ。
ヤダ、、、だって、すごく気持ちよくて。
短い時間だったのかもしれないけど、 あたしはとても長い時間のように感じた。
終わってみると枕にシミ。 ごめんね、また洗濯物増やしてしまいました。
服を着て、部屋を出る前にもう一度キス。
ねぇ。4日分。
たくさんキスしてたくさん抱き締めてもらいました。 それでも4日分には足りないのかもしれない。
あたしの車で移動してたので、彼の車が置いてあるレンタルビデオ屋まで送る。
気をつけて行って来てね。
そう言ってさよならのキス。 来週はいつ逢えるんだろうね。
火曜日の夜、スカイメールのレスもなく メッセにも上がって来ない。
明日どうするんだろう?
そう思いながら眠くて寝てしまった。 あたしは生理前は異様に眠い人なのです。
水曜日朝、メールを入れる。 しばらくしてレスが帰って来る。
おはやう。今起きた。
あい。おはやう。
少しだけやりとりをして、あたしは朝のシャワーを浴びて もう出れるよと、メールを入れる。
ほなイク。
masayaからそうレスが来た。 近くまで迎えに来てもらって、どこに行くか相談する。
今日どうするの?
ん?テキトーに。
テキトーなのか。
あい。テキトーでふ。
彼は今日は仕事を休んだらしい。 なので、時間はわりとある。あたしは夕方までに帰らなきゃならない。
結局前回探検したラブホテルに2度目の探検に行く事にして 渋滞を少し過ぎた道路を通って、1時間程で、到着。
お腹が空いたなぁ。
どっか寄る?コンビニでも良いし。どっか店に入ってもいいよ。
コンビニに寄って、買い物をする。 ふと見ると路肩に止めてる彼の車から水が洩れてる。 それに気付いてmasayaが車に近付いてボンネットを開ける。 あたしは雑誌がおいてある場所から、それをぼーっと眺める。
あ。masayaって結構かっこいいぢゃんかぁ。
と、今さらながらに気付いたりもする。 身長も高いし、実は肩幅もあったりする。 一緒に歩くあたしはすっごいチビに見えるんだろーなーとか、ちらっと考える。
【御殿】の目当てのゴージャスな部屋は空いてなくて、 今回は洋室。404号室。 部屋に入るといきなり赤い洗面台。笑える。 やはり無駄に広い部屋。 masayaとあたしは1時間程、デジカメで部屋の画像を撮ったり 動画を撮ったりして遊ぶ。
落ち着かない部屋だなぁ。
コンビニの焼きうどんを食べながら彼がそういう。 確かに広いけど、妙に趣味が悪くて。落ち着かない。 浴室には変なスペースがある。 これでマットでもあれば、もっと楽しめるんだろうけど それもないしね。なんなんだろうね?
向かい合わせでお風呂に入って、キスをする。 たまぁに首筋とか胸とかにもちょっかいが入る。 でも、masayaは風呂好きなので、純粋に風呂を楽しんでるようだ。
上がってから、あたしはベッドで煙草を吸う。
ゆうちゃんは煙草でも吸っててくれ。俺は乳でも吸っておくよ。
あい。だうぞ。
いっつもそんな感じ。 煙草を吸い終わるとキスが始まる。 長い前戯のはじまり。
masayaはキスするのが好きだ。 あたしももちろんキスするのが好き。 だから、延々とキスが続く。 でもいつもあたしの方が先に我慢出来なくなる。
相変わらず、彼とのセックスは感じる。 何度かイッて、あたしは休憩しよって彼に提案する。
いいよ。
だらだらごろごろと時間が過ぎる。
あ。そうだ。
と、あたしは思い付いて洗面所に行く。 マウスウォッシュでくちゅくちゅしてから、ベッドに戻って 彼の物をくわえてみた。
ねぇ。どう?
ん?何が?
うーんと、マウスウォッシュしたあとに口ですると気持ち良ひと聞いたので、やってみました。
あんまり変わらないなぁ。
なぁんだそっか。
そう言って笑う。つまんないの。
ん?でも。
でも何?
涼しい。笑。
そう言いながら彼はあたしの中に入って来る。 ん、あっ。 あたしが感じはじめると、彼はすっと抜いて、あたしの敏感な部分に息をふきかけた。
ふぅぅ。
あっ。涼しいっ!笑。
何を遊んでるのだろう。あたしたちって。 でもそんなバカな事で笑えるのはおもしろい。 ていうか、ムードとかなひのよね。
でもねぇ、すごく感じる。
たくさんイッて、一度目が終わって、彼はうつらうつらとし始める。 あたしはケーブルテレビのAVなどをぼぉっと見ながら しばらく休憩する。
masayaくぅん。
ん?何?
呼んでみた。別に何も。
では戻ります。
そう言って、またうつらうつらとし始める。 たまぁにキスして、こういう時間は結構好き。
帰る前にもう一度、少し慌ただしく抱き合って あたし達は帰り支度をして、ホテルを出る。 出る前に部屋のパネルを見て、部屋を品定めして、 次回はやっぱりあの『ゴージャス』な変な部屋がいいなぁって ちょっと思った。
2001年09月25日(火) |
火曜日/連れてっても良いですか? |
朝、PCを立ち上げるとmasayaが居た。
昨日、早くに寝たから早く起きて仕事をしてみました。
そうなの?
うん。だから、もう少ししたらお誘いしようかと?
え?ほんと?
うん。ダメですか?
ダメなわけないじゃない。 逢いたいのに。 昨日のキスじゃ、足りないのに。 しばらくチャットしてると、急にあたしのメッセンジャーが繋がらなくなった。
彼にメールを送る。
繋がらないの。
じゃぁ、諦めて用意でもしたまへ。あと30分もしたら出れるから。
え?うそぉ。じゃぁ、急ぐ。
急いで出かける用意をして、少し家事も済ませて、 あたしは彼の迎えを待つ。
ラーメンが食べたい。 いつもながら、安くつく女だなぁと自分でも苦笑する。 だってそういうのが好きなんだもん。
目当てのお店がしまってたので、急遽近くのファミレスでランチ。 オーダーが届くまで、いつものように、脚先で遊ぶ。 ああ、でもテーブルが広くて、あんまり脚が届かない。 masayaは足首を掴んで、あたしのレースのハイソックスをずらす。 楽しいなぁ。んもう。
ランチメニューのランチを食べ終わって、 煙草を吸って、そろそろ出ようかって言う事に。 でも、これからどうするんだろう。 仕事場に戻るのかなぁ、、、。
車に乗り込むと、彼が言う。
おうちに連れていってもいいですか?
はい。いいです。連れていって下さい。
ひさしぶりの青い部屋。 あたしはここが好きだ。 どうしてこんなに落ち着くんだろう。 青は落ち着く色。 畳に寝転んで煙草を吸って、吸い終わるとキスをする。
ひさしぶりだねぇ。
そうだねぇ。
スカートが皺になるので脱いでしまいます。
俺も脱ぐかなぁ。
ベッドの中で裸で抱き合う。 あったかぁい。気持ちいぃぃ。 キスして。抱き締めて。 はぁ、気持ちいいよぉ。
masayaの舌は生き物のように あたしの身体を這いまわる。 首筋にキスされて、 耳たぶを噛まれて、 躯を撫でられて、 あたしは感じる。
ひさしぶりのような気がする。 でも、先週の水曜日に抱き合ってる。 まだ一週間もあいてないのに。
ひさしぶりに貫かれて 入って来てすぐに、あたしは果てる。 何度も何度もイク。 子宮を突き上げられると、泣きそうになる。
ス ゴ ク イ イ ノ 。
抱き合えなかった何日間の間を埋めるかのように あたしは彼を受け入れたいと思う。 もっともっともっと。 奥まで。 壊して。 好きにして。 突いて。 ヤダ。 ヤメテ。 イヤ。 イヤぢゃない。 もっと。シテ。 入れて。
そんな言葉と喘ぎ声と くちゃくちゃといういやらしい音と 何度も果てて、あたしはわからなくなる。
もっともっと感じるのかもしれない。 いつも、いつもそう思う。 そう思いながら、波に飲まれてしまう。
2度抱き合って、あたしは家に送ってもらう。 彼はまた仕事に戻る。
駐車場まで送って貰って、 またねって、軽いキスをした。
いつでも、おうちに連れてって下さい。 あたしは、青い部屋が大好きだから。 もちろん、masayaも大好きだけどね。
今日は、振り替え休日でお休み。
あたしはこの日はひとりで神戸まで行く事にしてた。 ひとりで出かけるのはひさびさなこと。
洋服を見て、靴を見て、ふらふらと歩く。 ネットで仲良くなった神戸の友達にも何人か逢う。
昼頃にメールをやりとりする。
ところで神戸には行ってるのか?
今からステーキランチ。
美観地区だよ。 桃とマスカットどっちが好き?
マスカット。
お昼を過ぎてからは、連絡が取れなくなった。 何もなくて連絡がふいに取れなくなると、やっぱり不安だぁね。 でも、今日は友達もいるし。大丈夫。
夕方から、カラオケに行く。 暫くすると配信中だったメールが着信済みになった。 あ、携帯通じるんだぁ。 そう思っていると、メールが入る。
今、姫路。
少しのやりとりの後、電話をかけてみる。 もしかすると仕事の人とか一緒かなぁって、思いながら。
もしもし、今どこ?
今、××を過ぎたとこ。
神戸に来ないの?
ん?行きましょうか?
ほんとぉ?ほんとに来てくれるの?道わかる?
あい。大丈夫でしょう。じゃぁ、行く。
逢いたくて。我がままを言ってしまった。 真直ぐに帰れば、2時間もかからずに家に着いただろう。 ごめんね。
友達を送って貰って、その後、話をしながらドライブがてら帰る。 masayaの手が、あたしの脚に触れる。あたしは彼の手を握る。
来てくれてありがとう。
いえいえ。どういたしまして。
うーんと、疲れてる?
ん?まぁ、ね。
ごめんねごめんね。
触れたくて。キスしたくて。 4日間我慢したでしょう。偉い? でも、もう我慢出来なくて、赤信号にひっかかる度にキスをする。
うーん。したかったですぅ。
高速に乗ると、あたしの家まではほんの少しの時間で着いてしまう。 家に着く少し前に、あたしは彼に言う。
着いてしまう前に、ちゃんとキスして下さい。
あい。わかりました。こちらこそ。御願いします。
人気のない駐車場。 シートを倒して、抱き締めて貰ってキスをする。
したかったの。
すごく心地よくて、あったかくて、嬉しくて、楽しい。 しばらくのあいだ、そうやって、たくさんキスして、 抱き締めて、抱き締められて、あたしは運転席に座る彼の上に向い合せに跨がる。
ねぇ、したいね。
そうだね。したいねぇ。
うん。すっごくしたいぃぃ。
彼の首にぎゅーっと抱きついて、あたしはこう言った。
『おかえりなさい。』
masayaは抱き締めて返事をしてくれる。
『ただいま。』
2001年09月23日(日) |
週末/出張3-4日目 |
土曜日。
朝、メールを入れる。 少しだけやりとりをする。 11時過ぎた頃、のメール。
今電話いい?
あい。良ひです。大丈夫。
すぐにあたしの携帯が鳴る。 少しだけお喋り。 他愛のない事ばかり。 それでも、やっぱりメールより電話の方が嬉しいです。 声が聞けるといろんなことが浮かんで来るから。
最終日なので、午後からはほとんどレスが帰って来ない。 くぅ。寂しひです。
日曜日。
仕事は昨日までで終わり。 今日と明日の24日は観光デーらしい。 朝、メールが来ただけで、音沙汰なし。号泣。 他の人がいっぱいいると送れないのか? などと自分で自分を慰めたりして。
えらいなぁ、あたし。
朝携帯にメールを入れる。
お届け出来ません。
あれ?どうして? 何度か試みるが全部お届けできませんで返って来てしまう。 電源を切っていれば、配信中になるはずなのに。 何かあったんだろうか?こんなことははじめてなので、少し心配。
諦めてうつらうつらと寝てしまった。 気付くともう2時過ぎ。 携帯を見ると公衆電話からの着信が3件。 masayaから1件。 メールが1通、留守電が1通。
留守番電話を聞いてみる。
『どーも。携帯が通じないようです。 ということで、メールだろうとなんだろうと通じません。ではでは。』
メールを見る。 『やっと携帯復活。』
着信履歴をみると、masayaからの着信はちょっと前なので、 こちらから電話をしてみる。 普段なら滅多に電話をすることなんてないけど どうにも理由がわからない。
数回の呼び出し音の後、masayaが出る。
もしもし?
もしもし。いやぁ、通話料未払いだよ。落ちてなかった。慌てて振り込んだよぉ。
なぁんだ、そんなことだったのね。びっくりしたよぉ。 メールがお届けできませんって、はじめてだったから。
夜、またメールを送ると、今日は早く終わって 今から少し街を散歩するという。 メールをやりとりしながら、あたしはwebで彼のいる街を見る。 なんだか、そういうのもおもしろい。
晩御飯は天麩羅と豚シャブサラダとうどんだとか、 西口はさびれてるだとか、 どうでもいいような事。
散歩から帰って、せっかくメッセンジャーを繋いでくれたのに 気付かなかったのは残念。 でもね、楽しかった。 やっと、2日目終了。
今日からmasayaは出張。 朝、メールを入れると、すでにもう到着して朝食を取っているという。
結局車で来てしまいました。
うそぉ?
新幹線で行くって言ってたのに。 少しの間、メールをやりとりする。
それにしても退屈。 それにしても寂しい。 別に普段とあまり変わりはしないかもしれないけど 近くに居ないというのは、 やっぱり寂しいような気がする。
することもないので、お昼寝して、 masayaからメールが来てたので またメールをぽちっと入れてみる。 しばらくするとレスが帰って来る。
今何してるの?
さっき起きてぼーっとしてる。
そう返信して、すぐに携帯のバイブ音。 メールの着信かと思ってみると、彼からの電話だった。 慌てて電話を取る。
時間にしたら少しの間で、 焦ってたあたしは何を話したのか覚えてない。 ただ、めったに電話をくれないmasayaからの電話は 妙に嬉しかった。
夕方まで何通かメールを入れるけど 忙しいのか飲みに行ってるのかレスが帰って来ない。 仕方ないね。と半ば諦め。
夜11時を過ぎてからメールが入る。
よっぱらいだぁ。
飲んでたのね。
御願いがあるんだけど。
何?
アクセスポイントを調べて欲しい。
webで検索をかけて、一番近いアクセスポイントを調べて送る。 繋がったかどうか、わからないけど。あたしも、ちっとは役に立ってるかなぁ。
メールのレスが来なくて寂しく思ってると 急に彼のメッセが立ち上がった。
どーも、今日はISDNです。
そうなの?
左手で持って右手だけでタイプはしんどいなぁ。
左手で持つ?
うん。公衆電話。
どこの?
ホテルのロビー。 部屋の電話は遅くて諦めた。
ホテルのロビーの公衆電話で ノートPCを持って片手でタイプするmasayaが浮かぶ。 それって、ちょっと恥ずかしいねぇ。
今日電話ありがとう。繋いでくれてありがとう。 メールチェックのついでだとしても、とっても嬉しいです。
いへいへ、お話に来たんだよ。
他愛もない事を少し話して、 逢いたいねぇ、はやく帰って来てねと言って、 いつもよりずぅっと短いチャット終了。
明日も早いので、今日はもう寝ます。
あい。おやすみなさい。
またです。
またね。
彼が近くにいないのは寂しいけれど 電話をくれたり、公衆電話でチャットしてくれたり いつもとちょびっと違うmasayaを想像して なんか、とっても嬉しかった。 出張1日目、終了。 あと、4日。
明日から出張で、しばらく会えない。 しばらくと言っても、5日間の事なんだけど。 でも、知り合ってからそんなに逢わなかった事がないので、 ちょっと淋しい気もする。
水曜日、時間取るよ。と言うか水曜日から出張に行くといふ事にしたので。
そうなの?
そうだよ。
この時間の為に、ちょっと無理をして仕事を片付けてくれた。 できるだけゆっくり過ごしたいと思う。 あたしは、前に約束していたカレーを持って行く事にした。 最初は彼の家で作ろうかと思ったけど あまりにも調味料も何もないので、きっと無理。 前日にことことと煮込んで一晩置いたカレーは美味しいはず。
やっぱりmasayaは明け方まで彼は仕事をしていたみたいで、 それでも迎えに来てくれる。 カレーを持って、あたしは車に乗り込む。 途中、朝からやってるディスカウントストアで買い物して、 10時前には彼の青い部屋に到着。
だらだらと過ごす、、、つもりだった。
出張前なので、好きにしていいよ。
あたしはそう言う。 masayaは延々とキスをする。身体を撫でる。 洋服を着ているのが窮屈で、あたしは勝手に裸になる。 彼は服を着たまま、あたしを愛でる。
今日も新しい発見。 左の肩。肘の裏側。 恥ずかしいくらい感じる。 シーツに染みが出来るんではないかと、心配になる程。 あまりにも感じてくるので、あたしは彼のキスから逃げようとする。
好きにさせてくれるんぢゃないのかい?
していいけど。でも、ダメなの、、。
どれくらい時間が経ったのだろう。 暑いと言って、彼が洋服を脱ぐ。 でもまだ愛撫は続く。 ああ、もう我慢出来ないのに。
いつもなら、そのまま正常位で始まるのに、 今日は急に後ろ向けにされる。 焦らされたあたしは、急激な快感におそわれてすぐにいってしまう。
イヤイヤイヤ、、。
何がイヤなの?
その問いには答えられない。 深く突かれると、すごい快感で、わけがわからなくなりそう。 彼の上で彼の下で抱き締められて貫かれてあたしは壊れそうになる。 今までの経験したセックスとは違う快感で、先が見えない。
騎乗位で何度も果てたあたしの息は荒い。 でももっと感じたいと身体は貪欲に欲する。
壊して。逃げないから。
いいの?
ん。
腰の下に枕を入れて高く持ち上げられる。 ダイレクトに一番奥の敏感な部分が刺激される。 声を押さえる事は出来ない。 必死で毛布を噛んで、あたしは我慢する。 頭の中が真っ白になったような気がした。 今までの中で一番のエクスタシー。
終わった後も、子宮の痙攣が続いているようで 立ち上がる事もできなくて、 甘くて痛いようなそんな余韻。 それが延々と続いて、終わらない。
少し落ち着いたところで、昼食の用意を始める。 持って来たカレーをお鍋で温めて、 炊飯器のスイッチを入れて、 もう一度ベッドに横たわる。
相変わらず、疼きがおさまる気配はない。 もう一度感じたいとそう思う。 彼にキスして、彼のものを唇で愛撫して、 もう一度、シテ欲しいとそう思う。
俺にも愛でさせてくれよぉ。
ヤだよぉ。恥ずかしいもの。
昼間の青い部屋には、外からの日ざしが差し込んで明るい。 恥ずかしいじゃない。そんなの。 masayaがカーテンを閉めてくれる。 シックスナインは苦手。 だって、自分の快感に夢中になって愛撫してあげられなくなるから。
余韻が残る身体のまま、 あたしは彼の上になって、自分で導く。
はぁっ、、。溜息が出る。
最初からすごい感じて、動いてないのに、イッてしまう。 収縮が激しいと自分でも思う。
気持ちいいよ。入り口と奥とがすごく締まってる。
恥ずかしいです。
でもそんなこともどうでもよくなって、 快感の足し算で、さっきのセックスよりももっと感じて あたしは声を上げて何度も何度も果てる。
彼とのセックスはエクスタシーの後が違うような気がする。 普通ならば徐々に波が引いていくのだけど、 なかなか引かないの。 ずぅっとある一定のラインでキープしてる。 だから、少しの動きでまたすぐにあたしはイッってしまう。 徐々にその頂点が高くなっていくのもわかる。
まだ、もう少し、、、。 もっと感じる事ができるのかもしれない。 いつもいつもそう思うあたしがいる。
2度目が終わって、御飯も炊けて、 あたしはmasayaに抱きかかえて起こして貰って、昼食の用意をする。 テーブルに並んだふた皿のカレー。
ねぇ。おいしい?
うん。おいしいよ。
ほんとに?
うん。おひしいです。
良かった。
今日のメインイベントのカレーは成功だったようです。 でも、ほんの10分程のメインイベント。
お腹がいっぱいになったmasayaはとても眠そうだ。 ベッドに横になって、キスしてると、もうとろとろ。
帰らないと。大丈夫?
そうだね。送っていかないとね。
と、言いながら、彼は寝入ってしまった。 あたしは彼の寝顔を見ながら帰り仕度を始める。 すぅすぅと寝息を立てる彼の顔。
ほんとうに子供みたいな人だと、そう思った。
出張前に時間を取ってくれてありがとう。 疲れてるのに送り迎えしてくれてありがとう。 5日間、待ってる。 だから、事故とかしないで、帰って来てね。
2001年09月18日(火) |
火曜日/キャラメルフラペチーノ |
火曜日。 今日は逢えないかと思ってた。 朝ネットに繋ぐと、メッセンジャーにmasayaがいた。
朝までやってたの?
そうだよ。 出張前で忙しい。
木曜日から彼は出張。 会話の途中で、スターバックスに行きたいなぁとあたしは言う。
はぁ、スタバに行きたいなぁ。
良いねぇ。
うん。行きたい。
あと30分後くらいなら、付き合おうか?
ほんと?
そんなこんなで、急遽スタバでお茶することになった。 11時過ぎに待ち合わせ場所につく。 masayaの姿はまだない。 電話をかけようとダイアルすると、 向こうから歩いて来る彼が見えた。
えへ。おはやう。
早かったねぇ。まだかと思って銀行に行ってた。
レジに並んでオーダーする。
うううん、どうしようかなぁ。
お客さま、御注文は?
キャラメルフラペチーノ。トールサイズ
横でmasayaが笑う。
結局頼むんだねぇ。
だってぇ。呼んでるんだもん。
呼んでない呼んでない。
キャラメルフラペチーノは甘くて美味しい。 あたしはこれが好きだ。 でもダイエットの敵だとも思う。 うううん、誘惑に勝てないやぁ。
キャラメルフラペチーノとアイスモカを持って、 フードコートに移動する。 スタバは禁煙なので、煙草を吸うあたしとmasayaには辛い。
フードコートに移動して、彼は少し早い昼食を取る。 フレッシュネスのネギミソバーガーとオニオンリング。
いいなぁ。
いいだろー。
あたしは正午からランチの約束が入ってたので、食べれないの。 HPにアップするように、デジカメでキャラメルとネギミソの画像を撮って、話ながら彼は昼食を取る。 もちろん、テーブルの下で脚は絡んでいる。
ふと時間を見ると、もうあたしは帰らないと、ランチの約束に間に合わない。 駐車場まで一緒に上がる。
何階?
4階。
あたし5階だよぉ。
ねぇ。キスしてね。
あい。いいよ。
5階まで一緒に来て貰って、あたしの車に乗り込む。 でも、その日はスタバの入っているショッピングセンターのお得意さまセールで、前を通る車が多い。なかなかキス出来ない。
後ろの座席に行く?スモーク貼ってるから。
後部座席に並んで座って、 少しの間、キスをする。 抱き締められて、masayaの手が、あたしの太股を撫でる。胸を触る。
でも、ここまで。時間ももうない。
もう行かなきゃ。時間取ってくれてありがとう。
いえ。どういたしまして。
逢えると思ってなかったから、30分でもとっても嬉しかったです。 とっても楽しかったです。 きゅぅぅぅん。感謝。
土曜日の夜も 日曜日の夜も masayaは徹夜で仕事だった。 メッセンジャーで話す時間も短い。
ちぅしたひねぇ。
したひねぇ。
何度も同じやり取りを繰り返す。 そうして、日曜日の夜から日付けが変わって月曜になる。
明日、午前中寝てると思うから、一緒に寝る?
うん。でもいいの?
良ひよ。ぢゃぁ、朝までやってるから、そのままお迎えに行く。
月曜日の朝。 8時前にメールが来る。 あたしは用意をして彼が迎えに来るのを待つ。
待ち合わせ場所まで行くと、彼の車が停まってた。 乗り込んで朝の挨拶。
おはやう。 おはやう。
30分後には、あたしは彼の部屋の畳の上に寝転んで 通販のカタログをペラペラとめくってた。 masayaは朝まで仕事をしてたので、お風呂に入ってる。
上がって来てトランクス1枚のまま、抱き寄せられてキスをする。
はぁ、したかったねぇ。
そうだね、したかったねぇ。
たくさんたくさんキスをして、 ベッドで少し痛いくらいに抱き締めて貰って、 とっても嬉しい。
ひさしぶりだぁ。
彼が言う。 うーん、でも、本当は一昨日逢ってるよぉ。
抱き締められるのが好き。 撫でられるのが好き。 キスするのが好き。
徹夜明けで疲れてるのに、やっぱりたくさんキスするとしたひです。 あたしは彼の上になって、耳たぶを噛んだり、肩を噛んだり、 首筋にキスをしたり、する。
したひです。
あい。だうぞ。
そのままであたしは彼を受け入れる。 最初はいつも、きついかと思う。 深呼吸をしながら、少しずつ少しずつ、、、。 少しの快感も逃さないように、あたしは全身で彼を感じる。 全部入った瞬間に、すごい快感。
ああっ、、、。
そのままゆっくりと動き始める。
もう何度も抱き合ってるのに、 もう身体は馴染んでるはずなのに 抱き合う度に新しい発見がある。 新しい快感を得られる。
適格に彼はポイントを掴んで行く。 あたしが自分自信でも知らなかった場所を 彼はひとつづつ見つけてくれる。
絶えまなく続く快感で、とても長い間抱かれた様に思ったのに、 実際はそんなでもないらしい。
果てたばかりなのに、彼は萎えない。
入れてもいい?
ん。入れて、、、。
休みなしに2度目に入る。 激しく動く彼に、奥まで突かれて、あたしは泣きそうになる。 もっと感じたいと思うあたしと これ以上はダメだと思うあたし。
イヤイヤ。
イヤなの?
イヤぢゃない、、、。
じゃぁ、いいんだな?
・・・壊して。逃げないから、、、。
本当に壊れてしまうかもしれないと、すごい波の中で思う。 ずぅっと、そういう状態が続いて、おかしくなりそう。
ああっ、ダメダメ。
今まで感じた事がないような感覚。 これ以上続けられないと、あたしは彼から逃げる。
逃げないって、言ったよね?
うん。でも・・・
言い終わらないうちに、また波に飲まれて行く。 彼にしがみついて、うわ言のように声を出しながら あたしは何度もイッた。
2度目が終わって、さすがに疲れたのか、 キスして抱き締めながら masayaはすぐに寝息を立てはじめる。 あたしも余韻を感じながら、彼の腕枕で知らず知らずのうちに眠ってた。
1時間程眠って、あたしたちはまた抱き合う。 何度でもいくらでも抱き合っていられそうな、そんな気がする。
3度目が終わって、送ってもらう時間。
ねぇ、しちゃったねぇ。
そうだねぇ。またしちゃったねぇ。3度も。
すごく感じたの。
うん。俺も気持ち良かったぞぉ。
一昨日にしたばかりなのにね。 すごくひさしぶりな気がしたね。なぜなのかなぁ、、、。
今週は後は水曜日に会えるかどうか。 少しだけでも、逢えたらなぁ。 masayaが出張に行く前に。
金曜日の深夜のチャット。 途中でmasayaがいなくなると言う。
飲みに誘われました。
いってらっしゃい。
うーん。彼がいないとつまんないや。 隣の部屋で飲んでるらしくて、メッセには繋げない。 携帯メールで何度もやりとりをする。
少しして、彼が帰って来た。
ゆうちゃん?
はい。何?
ちぅっ。
あい。ちぅっ。
ああ。ちぅ、したひです。泣。
masayaは酔うといつもよりずっとキスがしたいと言う。 なんども同じ事を繰り返すあたしたち。
キスしたひ。
したひね。
5分だけでも
はい、したひです。泣。
いつ撤収するの?
そろそろ勝手に撤収しやうかなぁ。
じゃぁ、来て。5分だけ出る。 ああ、ごめん無理は言わない。我がままだね。
いいよ。俺がしたいから。 じゃぁ、行くから。テキトーに連絡入れる。
なんて嬉しいんだろう。 ほんとに5分だけしか出れないのに。
2時を15分程過ぎて、masayaからメールが入る。
あと、15分くらい。起きててくれる?
大丈夫よ。待ってる。
15分後、彼が近くまで来てくれた。 あたしは家を出る。 シャワーも浴びてしまって、素顔で、寝る前のTシャツと短パン。 なんて可愛くない!
コンビニで買い物をして、masayaの車に乗り込む。 移動して、すぐにキスをする。 何度も。 抱き締めてくれると、あったかくて、気持ちが良くて。 しばらくの間、そうして何度もキスと抱擁をあたしたちは繰り返す。
ねぇ、もう帰らないと。
ああ、そうだね。 でも、近いから、こんなにすぐ来れるから、また来るよ。
うんうん。来てくれてありがとう。
車から降りる前に、もう一度キスをする。 午前3時前。
気をつけてね。
そう言って、車から降りて、少しだけmasayaの車を見送った。 とっても嬉しくて。とってもあったかい気持ちで。 家に帰るあたしは、ずっと笑顔だった。�
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土曜日/4度目
土曜日のお昼過ぎにメールを入れる。 少ししてレスがかえって来た。
おはやう。眠い。
寝てたの?
あい、寝てました。
そんなことなら行けば良かった。 そう思いながら電話をかける。
ねぇ、行けば良かったよ。もう出動するの?
ん?まだ、もうちょっと。
行ってもいい?
良いよ。
祝日で道路は渋滞。 いつもの道ではいつ着くのかわからない。 途中で、うろ覚えの道に入る。 メールでmasayaに伝える。
ナビよろしく。
すぐに電話がかかってきた。 道を教えて貰いながら、あたしは車を走らせる。 すると、すぐに見なれた道路に出た。 駐車場に車を止めて、足早に雨の中を歩く。
だって、逢いたいんだもん。 深夜のキスはもう消費してしまったの。
ノックもせずに、部屋に入る。 鍵は開けておいてって言ってたから。 奥から彼が出て来た。 Tシャツにトランクス。なんて格好なの?
入ってすぐの台所で、あたしは彼に抱き着く。
えへ。来ちゃった。
来てしまひましたね。
あい。
そのまま抱き締められてキスをする。 ぎゅぅぅぅぅって、少し痛いくらい。 ああ、気持ちいいよぉ。
少ししか時間がないので、つかの間の時間、 たくさん感じようと、たくさんキスしようと いっぱい抱き合う。ゴロゴロゴロ。
ああ、気持ちいいですぅ。
masayaが言う。
結局、今週も4度も逢ってるね。
そうだね。
でも、今朝の5分を合わせたら5度目だよ。 と、あたしはちょっとだけ思う。
ねぇ、シタイ。
そうだねぇ。
でも時間がないねぇ。
うんそうだね。
masayaは?
わかってて聞いてるだろ?
うん。わかってる。
でも、時間がないから。ヤメとく?
スル。
身体は馴染んでいるのに どんどん快感が深くなる。 抱き合う度に、新しい発見がある。 こんなに感じるのかと、不思議な感覚で そして、もっと先があるような気もして。
でも、まだ、そこまでまだ踏み込めなくて。 そうやって、あたしは壊れる寸前になる。
終わったあと、動けないあたしを masayaは抱き締めて、キスしてくれる。 はぁぁぁ。幸せ♪
でも、来週までもう逢えないねぇ。 ちょっと、ていうか、結構 淋しひです。
午前10時過ぎに、masayaのメッセがオンラインになる。
11時過ぎに声かけようかと。
うんうん、いつでもいいよ。出れるようにしとく。
じゃぁ、電話する。
あい。待ってます。
じゃぁ、俺は仕事するから。
シャワーを浴びて出かける用意をすると、もう11時前。 11時に携帯が鳴る。 待ち合わせを場所を決めて、あたしは車でそこまで向かう。 20分くらいかかるかなあ、、、。
待ち合わせ場所には、もうmasayaが待ってた。
こんにちわー。
と、他人行儀な挨拶だぁ。 でも、挨拶は人間の基本なので、挨拶をきちんとする人は好きです。
近所のレストランに入る。 まだ正午前なので、駐車場も混んでない。 店内もまだ満席まで余裕はあったが、 もう窓際の席は埋まっていて、 フロアの中程の席になった。
ランチを頼んでふたりで食べる。 些細な事が嬉しい。 一緒に食べると美味しさが増すような気がする。
masayaは生のトマトが嫌い。 あたしは生のトマトが好き。 だから、トマトとカリフラワーをトレードする。
美味しいねぇ。 おいしいねぇ。
おいしいねが倍に増える。嬉しい。
今日はいつもと並びが違う日。 あたしが運転あたしが右側。 レストランもあたしが右側。 なんとなく、masayaが違って見える、気のせいかなぁ?
お昼時の店内は主婦のランチ客で埋まってゆく。 食事をとりながら、あたしは脚を彼の脚に絡ませる。
ねぇ、見えるねぇ。きっと。
うむ。見えるでせう。
すぐそこに腕があるのに、触れられないのはもどかしい。 食後の珈琲を飲みながらmasayaの小指に触れてみる。 すぐそこに彼の顔があるのに、キスできないのは淋しい。
珈琲を飲み終わって席を立つ。 もう帰る時間なのね。ちょっと淋しい。
車に戻る時に彼が言う。
2時頃までは大丈夫だよ。
え?そうなの?だって、2時間程しか時間取れないって。
車の中でキスをして、ああ、やっとキスできたって、ちょっと嬉しい。
うちで、ちょっとだけマターリとしますか?
あい。そうします。
そんなこんなで、思いがけずまたあたしは青い部屋に居た。 いっぱいキスして。いっぱい抱き締めて。 言わなくても彼はそうしてくれる。 短い時間だけど、抱き締められて 抱き合って、ああ、幸せだぁと、思う。
ねぇ。時間取ってくれてありがとう。
いへいへ。どういたしまして。
結局、なんやかんやで、今週も3回も逢ってるね。
えへ。そうだね。
ほんとに思いがけず時間が取れて嬉しかった。 ありがとう、と感謝してみる。
木曜日。 今週末から、masayaの仕事が忙しくなる。 それはわかってたけど。 メールが来ないのは、ちと淋しい。
何通か勝手にこっちから送っておく。
暇になったらメールぽちっと送ってね。
忙しい時にこんなメール貰ったら嫌かなぁ、、、。 ちょっとそんな事も考えてみる。 あたしは構いたがりの、構われたがりなので、 こういう時にも勝手にメールとか送ってしまうのです。 うううん、嫌ぢゃなかったら良いんだけど、、、。
夕方やっとレスが来る。
きゅぅぅぅん。嬉しい。単純に素直に嬉しい。
夜のチャットで、逢いたいなぁって、話す。 来週まで、逢えないかもしれないし。 下手をすると再来週まで? 淋しいなぁ、、、。でも、忙しい時は仕方がない。
そんな話をしてると、masayaがこう言う。
明日あたり、お昼にお誘いしやうかと思ふのですが?
え?うそぉ。ほんとぉ?
あい。ちょっと時間を作ってみました。 でも、時間はそんなにないよ。
あい。いいですいいです。顔見れるだけでも。 逢えないと思ってたから!
いや、でもちゃんと顔を見に行くくらいはしやうと思ってましたので。
ほんとうに、逢えないと思ってたので、 すごく嬉しい。 時間を作ってくれた事がとても嬉しい。
短くてもいいよ。 お昼御飯一緒に食べましょう。 ねぇ。でも ちぅ もしてね。ぎゅぅぅぅっとしてね。
はい。そのつもりです。
それならいいです。 明日楽しみにしてます。
本当に突然のお誘い。 うううん。すっごぉぉぉぉく嬉しいぞ。まぢで。
水曜日は[遠足] 月曜日に、あたしの都合でキャンセルになったお出かけ。 ふたりが気になる、レトロなラブホテル。 前から一度行こうって言ってて。やっとこの日が来た。
火曜の深夜のチャットで詳細を決める。 masayaはウキウキしてる。もちろんあたしもそう。
8時頃に集合って事で。 了解。朝メール入れる。
朝起きるともう携帯にメールが入ってる。意気込みが伝わってくるやうです。 近くのコンビニまで迎えに来てもらう。
おはやう。 おはやう。
出勤ラッシュの時間と重なって、道路は渋滞。 到着まで1時間くらいはかかるのかもしれない。 masayaは渋滞をじっとしてるのが嫌いなので、 あたしの知らない道路を走る。 でも、なぁんとなく遠回りしてるような気もするのだけど。
彼は終始御機嫌で、あたしも御機嫌で、 時たま赤信号でキスをして、手を繋いだり撫でたりして。 そんなことをしてると1時間なんてすぐ。
目的地について一通りホテル街を探検する。 一応、これがメインだから。 目指すは【御殿】。ああっ、外観はほんとに御殿だ!
サービスタイムなので、食料を買い込んで少しばかりのお酒を買い込んで あたしたちは部屋に入る。
ああ、思ったより綺麗だあ。広いねぇ。
畳だぁねぇ。
畳に座布団。 座ってしまうとなんだかほっとした感じになる。
いいねぇ。 うーん、いいねぇ。マターリしそうだぁ。
部屋には石灯籠。壁は石壁。 お金がかかってそうに見える。昔は最高級のラブホテルやったんかなぁ。 そんなことを言いながら、ふたりでデジカメでパシャパシャと画像を撮る。 masayaは嬉しそうだ。子供みたいにはしゃいでる。
ねぇ、お風呂入る? いいねぇ。
バスバブルでお風呂に泡が立つ。 一緒に浸かって、抱き合ってキスをする。 向かい合って抱き着くと、あたしの背中がお湯から出る。 寒くないようにmasayaは時折お湯をかけてくれる。 背中を撫でる手が優しくて、ほっとする。 しばらく、お湯とmasayaとあたしは戯れる。
お風呂から上がって、ベッドに行く。 少し飲んで、煙草を吸って。
煙草を吸うあたしにmasayaは悪戯する。 壁にもたれて座るあたしの太股を撫でる、触る、 唇が太股から徐々に上に上がって来る。 舌の動きに、身体がびくっと反応する。
まだ、煙草吸ってるのに、、、。
俺はこっちのがいいんで。
敏感な部分でmasayaの舌が跳ねる。 堪え切れなくて、あたしは声を出す。
・・・は、あぁ。
溜息のような、吐息のような、そんな声が自然に出る。
煙草を吸い終わって、あたしは彼に身をまかせる。 相変わらずキスが好きだ。 いつまでも何時間でも、キスをしていたいと思う。
ホテルという場所だからだろうか、いつもと違う感じがする。 masayaにしては珍しく、2度目はバックから。 少し無理矢理のようで、でも、あたしはとても感じて。 やっぱり何度もイク。
だらだらと、キスして抱き合って繋がって。 そんな怠惰な幸せな時間を【御殿】で過ごした。 楽しかったぁ。ほんとに。
帰りに欲しかった抱き枕を近所のディスカウントストアで買って、 渋滞の中を帰る。 途中まで来たところで、あたしは両手の指を見てふと気付く。
指輪、、、忘れた。
取りに行こうか?
はい。御願いします、、、。
せっかくだいぶ帰って来たのに、またUターン。 幸い、指輪はまだ部屋に残っていたので、良かった。 引き返した事で思いがけずのドライブ。 赤信号毎にキスをして、また1時間程かけて送って貰った。
自宅前。 様子を伺って、あたしは車から降りる。 人さし指で、あたしの唇から、masayaの唇へさよならのキスをした。 ほんとは、ちゃんとしたいのにね。 今は出来ない。
ねぇ。御殿は楽しかったねぇ。 また連れて行ってくれるかなぁ、、、。 ちゃっかりmasayaはメンバーズカードを貰ってたし。
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