こないだの時間がとっても楽しかったので やっぱりまた逢いたくて。
木曜日の昼間、スカイメールでmasayaに聞いてみる。
明日の午後はダメですか?
ん?なんとかしてみようか?夜に返事する。
午後11時を過ぎても、まだオンラインにならない。 遅いのかなぁ。 お風呂に入って、上がって来て繋ぐとメッセンジャーに彼の名前。
まいど。
はい。こんばんわ。
はぁ。疲れた。
ん?疲れた?大丈夫?寝る?
ん?大丈夫だよ。 明日の夜から出かけるし、午後は予定があるし それだったら、昼で帰ろうと思って、頑張ってた。
うんうん。
これで、こなかったら泣くぞ。
うん。行く。
----------------------------------------------------
金曜日。 約束は午後3時すぎ。
午後3時に家を出る。 今日の『メインイベント』の梨を二つ持って。 彼も3時過ぎには、仕事場を出るはず。
駐車場に着いても、masayaの車はまだ帰ってない。 途中、『こんでる』とメールが来たから、遅くなるのかな?
5分程で、彼が帰って来た。 一緒に、彼の部屋まで、テクテクと歩く。
梨持って来たよぉ。
おお。梨だぁ!
涼しくなったけど、てくてくと歩くと 部屋に着いた頃にはうっすらと汗ばむ。 ちょっと、煙草を吸って落ち着くと彼はあたしを抱き締める。
汗かいてるよ。
歩いたからね。
いっぱいのキス。 いっぱいのぎゅー。 うううん、気持ち良いねぇ。
ああ、そうだ。梨。
うん。梨ね。
梨むくね。
台所に立って、あたしは梨をむく。 皮を剥いて8等分にして、それを2個分。 masayaがガラスの器を出してくれた。
青い部屋の畳の上に、ガラスの容器に盛られた梨。
本日のメインイベントだよぉ。
をを。梨だぁーっ。
うん。梨だねぇ。おいしい。
うんうん。
おいしいねぇ。
おいしいかどうかというより、をを梨だぁ!って感じだな。
2個分の梨を全部平らげる。 あぐらを書いて座るmasayaにもたれ掛かって あたしもいくつか梨を食べた。 食べ終わるとまたたくさんの抱擁が始まる。
あたしたちは、いったい何回のキスをするんだろう。 唇が離れている時間の方が、もしかしたら少ないのかも。
抱き締められてキスをして、たまに顔を見て、ふふふって笑って そうして、またキスをして、抱き締められて。
かぅひぃかもぉーん。
あいあい。入れて来ましょうか?
はい。御願いします。
そう言いながら、またキスが始まって、 masayaは中々立ち上がらない。 いっぱいキスで挨拶してから、珈琲を入れに行く。 ちょっとおまけに、あたしの胸にもキスの挨拶をして。
今日はあたらしい珈琲豆。 グァテマラ?だっけ。忘れた。 熱い珈琲は苦手なので、少しの間さましておく。
帰って来るとまたキスキスキス。 本当にあたしたちは、話すより、何よりキスの時間が長い。 一緒にゴロゴロするのは、嬉しくて楽しい。
でもねぇ、そんなにしたら、シタくなるよぉ。
いぢめてるわけではないよ。
いぢめてるぢゃない。
だってシタクなっても出来ないもの。
うーん、そうだねぇ。
でもまた抱き合ってるとシタクなる。 とうとう誘惑に負けてしまって、しちゃおうか?って。
だって、あたしまだ4日目だもん。スプラッタになるよぉ。
うーん、俺は出かけると言うのに血のついたシーツを洗わなければいけないのか?
じゃぁね、我慢しないで。すぐにイッテ。5分。
5分かぁ。10分は?
10分もしたら血まみれになるよぉ。
そんな事をいいながら、あたしと彼はシテしまった。 血が嫌いだと言うmasayaと、 生理中のセックスが嫌いなあたしと、 だから、生理中はしないでおこうねって、こないだ言ってたのに。 でも、一緒にゴロゴロしてたら、すっごくしたくなってきて、 シタイ欲求にはやっぱり勝てない。
いつもより、短いセックス。 前戯はもうたっぷりしていただいてるので。 少しだけ彼のものを唇で愛撫して、 今日はあたしが彼の上になることにした。
入ってくる瞬間がすごいの。 ゆっくりゆっくり。 快感に気が遠くなりそう。 あたしが、彼が感じるように、あたしは動く。
ねぇ。中でイッテね。
短い時間だけど、あたしは、何度かイッテ。 彼も最後はあたしの中でイッテ。
ああ、、、、。彼の上に倒れ込んで、少しだけ余韻に浸る。
トイレに行くと、あたしの中から、【イチゴミルク】
ねぇ。やっちゃったねぇ。
うん、やっちゃったねぇ。
短い時間だったけどねぇ。
短い時間だったけどねぇ。
でもねぇ、シタカッタから。
俺もシタカッタから。
でもねぇ、 いつもの方がいいね。ねぇ、終わったら、ちゃんとしようね。
そうだね。ちゃぁんとしよう。 プルプルと震えないと、楽しくないなぁ。
でも、これはこれで良かったよね。
あ。今日の『メインイベント』は梨2個だったのに! いつの間にか、メインがすり変わったような、 そんな感じ。
相変わらず、ゴロゴロしてるあたし達だけど、 やっぱりもう帰らないと。 服を着て、化粧を直す前に、ちょっと彼に言う。
ねぇ、もう口紅つけちゃうよ。
口紅をつける前にもういちどいっぱいキスをした。
来週はあえるかなぁ。
どうかなぁ。
午前中だけなんだけどね。
うむ。時間作る。
きゅぅっん。嬉しい。 早く来週にならないかなぁ、、、、。
2001年08月29日(水) |
水曜日/ゆっくりとした時間。 |
火曜日の夜。 相変わらずのチャット。 その日はあたしのネットのお友達の女の子も一緒に話をする。 不思議な感じ。
彼女はもちろん、前の彼とも面識がある。 3人で話す裏で、彼女とたまにメッセージをやりとりする。
不思議な雰囲気ですね。
ん?そかな。いつもあんな感じだよ。
なんか、まったりというか、落ち着きますね。
下らない話を午前4時までして、あたしは少し酔っぱらって、 話が噛み合ってないと言われた。 彼女が落ちた後、彼が言う。
嘘を着いても仕方ないから言うけど。
何?
プリンはちゃんと買ってあるよ。2種類。
ほんと?ありがとう。
------------------------------------------
水曜日の朝。 簡単に身支度をして家を出る。 車に乗ってすぐにメールを入れる。
今出たとこ。
了解。テキトーに迎えに行く。
駐車場に着くとmasayaからメール着信。
発見してしまった。
ああ、発見されてしまったのね。
車からおりると、コンビニから出て来る彼が見えた。
青い部屋の畳の上にあたしは座って、 彼も近くに座ってたばこを吸う。 しばらくすると、抱き締められて、そのままキス。 少しの間、そうしていた。
マターリだね。 そうだねぇ。
彼が珈琲を入れてくれる。 やかんで湯を湧かして珈琲豆をガリガリして、 一杯分の珈琲が畳の上に置かれる。 彼はいつも一杯だけ珈琲を入れる。最初からそうだ。 同じカップで飲むのは楽しくて嬉しい。 熱いコーヒーを一口すする。
おいしい。
ん?良かった。
熱い珈琲を畳の上にそのままにして、 あたしとmasayaはベッドの上でだらだら抱き合って過ごす。 会話もほとんどせず、抱き合ってキスして、キスして抱き合って、 延々と繰り返す。ほとんどの時間キスをしているので 話す暇がないと言うのが本当のとこ。
いいねぇ。 いいよねぇ。 こういうのって、いいねえ。 うん。気持ちいいねぇ。
時折そんな事を話しながら、延々とあたしはmasayaと抱き合う。 どれくらいそうしていたかわからない。 彼が口を開く。
ああ、プリン持ってこようか?
うん。
どっちがいい?2種類買ってある。デザートプリンとカクテルプリン。
デザートプリン。
彼が持って来たプリンは小さな陶器のカップに入っていて、可愛い。 スプーンで一口すくって食べる。
おいしい。
一つのプリンを一口ずつ分け合って食べる。 おいしいねぇ。でもカクテルプリンのがいいね。大きいしね。 プリンを食べて珈琲を飲んで煙草を吸って。 ゆっくりとした時間が流れる。 気付くとあたしはいつもmasayaに抱き締められている。
青い部屋の薄いブルーのシーツのベッドで たくさんのキスとたくさんの抱擁で、 あたしはとても幸せな気分になる。
masayaくん。
ん?
きゅぅぅ。
masayaはあたしを抱き締めてキスして耳もとで言った
好きだよ。
ううううん。嬉しいっ! あたしも。
3時間近く、あたしと彼はベッドの上でじゃれあって 途中、彼のPCのポストペットで遊んで ああ、もう帰る時間。
帰らないと。
そうだね。
そう言いながらまた抱き寄せられてたくさんのキスをする。 そんなことしたら、なかなか帰れないよ。 名残りを惜しむかのように、あたしは彼とキスをする。 きつく抱き締められると、少し痛くて、でもとても安心する。
とてもゆっくりとした、いい時間。 セックスがなくても、こんなに気持ちがいいんだって、 一緒に居るだけで、こんなにも楽しいもんだって、 なんだか、改めて知ったような気がした。
あたしは家に帰る。 彼は遅い出勤時間。 一緒に家を出て、手を繋いで歩いて、またねってキスして とっても幸せな気分を保ったまま、 あたしは家路に着いた。
きっと今日も笑顔。
--------------------------------------------------------
masayaの家から帰って暫くして あたしはネットに繋ぐ。
メッセンジャーに彼がいた。
ただひま。 おかへり。
さっきまで一緒にいたのに、変な気分。
はぁ。マターリしたねぇ。
うんうん、良かったねぇ。
あれはあれでいいよね。
うんうん。楽しかったぁ。
そうやって、さっきまでのゆっくりとした時間を 話ながら思い出す。
良かったねぇ。
良かったねぇ。
逢いたいねぇ。
うん。逢いたいねぇ。
でもさっきまで一緒にいたのにね。
そうだねぇ。 でもとても楽しかったから、 だからまたすぐに逢いたくなるんだよ。
そうだね。
今度はいつかなぁ。
いつかなぁ。
早く逢いたいねぇ。
うんうん。逢いたいねぇ。
逢いたいねの繰り返しの 昼間のチャット。
午前4時頃に寝たというのに、朝、早く目が覚める。
逢いたいなぁ、、、。
今日は月曜日だ。 仕事、早くに出勤するかもしれない。 そう思いながらも、あたしは逢いたい衝動を抑えられない。
顔だけ、少しだけ見に行こう。
身支度を整えて、あたしは車のキーを握りしめる。 まだ寝てるだろうと思って、あたしは彼にまだ連絡は入れない。
masayaの家に近付いてから、あたしはメールを入れる。
今日何時に出勤?
うーん、風呂入って落ち着いてから。
顔見に行く。5分だけでいいから。
そんなやりとりをしてると、もう駐車場に着いた。 青い部屋への道のりを歩きながら、あたしはメールを入れる。
あと、1分で着く。
午前9時102号室。トントントン。ノックを3回。 あい。 ドアを開けると、歯ブラシをくわえた起き抜けのmasayaの顔。
来てしまひました。
うん。うれしいよ。
青い部屋に座って、あたしは買って来たアイスティーを飲む。 しばらくすると、masayaがあたしの横に座る。
いきなり来てごめんね。顔だけ見ようと思って。逢いたかったから。
ん?いや、嬉しいよ。今日が水曜日になるとは思いもしなかったが。
抱き締められてキスすると、嬉しい。 ぎゅーって抱き締められると、気持ちいい。 しばらくのあいだ、そうしてて、 気付くとベッドに寝かされてる。
ずぅっと抱き締められて、話す事もせずにキスをする。 うううん、溶けてしまひそうです。
抱き合ってると彼の身体が反応してるのがわかる。
今日、何時に行くの?
テキトーに。
結局、抑え切れずに、あたしは彼とセックスする。 彼の物が奥に当たると、すごい快感がある。 もっと感じたくて、あたしは自然に腰を動かす。 もっと、奥まで、、、。
快感で、ぼぉっとなったまま、あたしは彼に囁く。
好き。 ・・・・。
彼からの返事があったが、それも快感に飲み込まれて あたしはちゃんと聞く事ができない。
正常位で、なんどかイッて、 あたしは彼の首に抱き着く。 そのまま、座った体勢で、あたしは動く。
ねぇ、気持ちイイ、、。
ああ、またイッてしまう。どうしてこんなにイイんだろう。
あたしは上になる。 あたしの一番奥まで、彼が届くように、動く。 すごい快感。 壊れるかと思う。いつも。 あたしの両手と彼の両手。 繋いだ手に力が入る。 あたしが動くリズムに合わせて、彼が下から突き上げる。
くぅっ。ダメ、あかんの、ああ。
子宮が膣が収縮するのがわかる。 上半身を起こしていられなくなって、あたしは彼の上に倒れ込む。
はぁはぁはぁ、、。
おお。締まってるね。
ん、、恥ずかしい。
何度も繰り返される快感と余韻とキスと抱擁と。 ああ、すごい気持ちイイの。幸せ。
終わった後も抱き締めてくれる。 たくさんのキスが心地良い。 彼とのセックスの後は、いつも身体が震える。 あたしを抱き締める彼にもそれは伝わる。
震えてるねぇ。プルプルプルって。
うん。そなの。収縮もしてる。
話ながら、相変わらずずぅっと抱き合ったまま。 そんな事をしてると、またしたくなってしまうぅ。 そう思っていると、masayaがこう言う。
うーん。また入れたいなぁ。
入れて。
2度目のセックスは、前の快感の余韻で すぐに感じはじめる。 あたしはすぐにイク。何度も。 上になって、動いていると、あまりの気持ちよさに泣きそうになった。
大きく感じて、倒れ込んで、 あたしは、彼に言う。
『…もう帰らないと。』
ああ、たった5分だけのつもりだったのに。 結局、あたしはまたこの青い部屋で、2時間を過ごした。 楽しくて、嬉しい時間。
駐車場まで一緒に歩いて送って貰って、 さよならのキスをする。
ありがとう。急に来てごめんね。
いや、いいよ。嬉しかったから。気をつけて。
少しけだるい身体で、あたしは車のキーを回した。 きっと、あたしはその時、微笑んでたと思う。 これって、すごく幸せな笑顔かもしれないと、自分でも思った。
今度はほんとの水曜日に。また微笑もう。
週末の土日は逢えない。 まぁ、仕方のない事だから、諦めもつくけど。
masayaも土曜日は仕事。たまにしかメールも入らなくてつまんない。 日曜日は友人と飲みに行ってたので、その間はメールが来ない。 ・・・つまんないなぁ。
日曜日の夜、帰って来たmasayaとメッセンジャーで話す。
---------------------------------------------
逢いたいねぇ。
逢いたいねぇ。
うーん。なんとかするぅ。だって逢いたいんだもん。 午前中1時間くらいなら、なんとかなる。
来週逢えないって、言ってなかった?
えっとぉ、水曜日くらいに行こうかな?
来れるの?
いい?
いいよ。
ほんと?仕事は?
うむ。2日も前に言われたらどーにも大丈夫だね。 期待して待ってるよ。
うん。明日水曜日にならないかなぁ。ならないよねぇ。
世間が許してくれないでしょう。きっと。
困るよなぁ。明日が水曜日だと、世間は。ああっ!水曜日じゃん!なんで?
融通が利かない。
融通きかせてくれてもいいのにね。たまには。
はあ、きかしてほしいっす。贅沢言わないので、明後日でもいいです。
はひ。あたしも。
そのかわり水曜日も水曜日にしてください。
うんうん。水曜日も水曜日にしてくれたら。それでいいです。
うむ、いいんだが、そのくらいもきかしてくれないでしょう。
水曜日が急に木曜日になってもヤだしね。
うーむ、それはダメでしょう。やはり。
うむ。それはジタバタするよね。
するぞ。
もう、今週水曜日ばっかりでもいいんだけど。
いいねえ。
いいねえ。それ希望。
世間は大慌てだね。げっ。今日も水曜日じゃん!
はあ、ゆるしてくれんなあ。きっと。
きっとねぇ。
----------------------------------------------
そんな下らない事を話しながら、夜はふけて行く。 早く水曜日にならないかと、期待しながら、 あたしは彼におやすみを言った。
あと、もう少し。明日、月曜日じゃなくて水曜日になればいいのに。
木曜日の夜から、金曜日にかけてもあたしたちは、いつものようにメッセンジャーで話しをする。
あたしは、今日はほとんど1日中寝ていた。 彼は遅くまで仕事をしていたらしい。
おかへり。 ただひま。
いつもこうしてチャットがスタートする。 何を話しているんだろう?不思議と内容はあまり覚えてない。
今気になるのは、あるレトロなラブホテルの話題だ。 ほとんどこの話題ばかり。
行きたいねぇ。声出せるもんねぇ。
連れて行ってあげたいねぇ。
ねぇ、今日のお昼にね、思い出した。自分でしちゃった。
あらまぁ。
そんな話題が続く。 そうしているうちに、あたしはとってもシタクなってきて、 彼に言う。
したひです。
したひね。
うん。今したひの。
あい。どーぞ。
こんな事をしているうちに、masayaんち行けば良かったぁ。
ん?迎へにいかふか?
ほんと?
いいよ。
急にそう言う事になった。 と言っても、誘ったのはあたし。
今日は迷わずに来て、15分程で彼が到着した。 車に乗り込んで、そのまま、彼の家に行く。 煙草を吸って、そうして、ふたりでベッドに入る。
ねぇ。また来ちゃった。
1週間に4回ですか?
そですね。
来週は会えないかもしれないから、来週の分。
でも、すぐに消費しちゃうだろ?
・・・そうかも。笑。
ゆっくりする暇もなく、セックスする。 終わった後、本当は、このまま寝てしまいたい。 でも、そうすると帰れなくなるから。
ねぇ。たまには好きって言ってよね。
うん。でも、今言うと強制されたみたいだから、言わない。
ううううん。言わないんだぁ。ケチ。
そのかわり、ゆうちゃんも、たまには好きって言ってくれよ。
あたし、言ってるよ。毎日。 青い壁が好きだ、四角い和風電球が好きだって!
はひはひ。
そうやって、話してると、もう帰る時間。 ああ、やっぱり短いね。
来週逢えないかもしれないけど。
御盆の時も、確かそう言ってたよ。
あ、そうだねぇ。
送ってもらって、別れ際にキスをして、 来週は逢えないかと思うと、少し淋しいなぁ。
でも、メールもチャットもあるし。 きっと大丈夫。 ていうか、あたしきっと何とか時間作るだろうな。
2001年08月23日(木) |
木曜日/メンソール煙草 |
いつものように、水曜日の夜からチャットがはじまる。 他愛のない会話が延々と続く。 それが楽しい。
masayaの受け答えが微妙に面白くて 延々と下らない話をする。 そうして、日付けが変わって木曜日になった。
午前2時。 あたしはいつも吸っている煙草が切れていたので、 買いに行こうかどうしようか少し迷った。 いつも、午前3時頃にお開きになるので、それまで我慢してもいいかなと。
でも、夕方くらいから吸ってなかったので、 ああ、もう我慢の限界かなと。
ああ。吸いたい。1本頂戴。
メール添付でいいか?
そんなやり取りをするのも楽しい。
買って行ってあげやうか?
ほんとに?嘘でせう?びつくり。
ん?まぁ様子見たら自分なりに安心ぢゃない。
あたしは前日の早朝に、喘息の発作を出してたので 少しは心配してくれてるみたいだ。
はいはい、何を買っていけばいいんだ?
メンソール。プティート。 緑のだよ。みどりの。
じゃぁ、スカイメールで入れておいて。
入れたよ。
じゃぁ、適当に買って目指すから。 迷子になったら連絡します。
待ってるぅ。
彼の家からうちまで、普通に来れば15分程で来れる。 それなのに、30分が経とうとするのに、彼はまだ来ない。
事故でもしたんじゃないだろうか? そう思って、外で待つ。 10分程待ったところで、やっと彼の車が見えた。
お待たせぇ。道に迷ったよ。
助手席にはセーラムがふた箱。
ありがとう。心配した。事故にでもあったかと思った。
事故にあったら電話するよ。
ねぇ。ドライブしよう。
いいよ。
適当に車を走らせる。 夜に出る事がめったにないあたしは、それだけでもすごく楽しい。
ああ、もっとちゃんとした格好で来れば良かった。 あたしは寝る前そのままで、薄いワンピースの下は下着をつけてない。 これじゃ、どこにも行けないねぇ。
しばらく走って、彼が言う。
どこに行く?
うんと、masayaんち、、でもいいよ。
じゃぁ、適当に走って、そうしますか。
深夜というか、もう早朝の時間。午前4時。 夜に来る青い部屋は、少し違った印象。 周りの家々も寝静まって、とても静かだ。
黄色い小さい明かりの中、 あたしはmasayaと抱き合う。 昼間でも声が漏れるというのに、深夜は気を使う。 こんなに静まり返った中、少しでも声をあげればすぐに響くだろう。
声を抑える為に、あたしはタオルケットを噛む。 声をあげないように、あたしは自分の指を噛む。 声がもれないように、あたしは彼の肩を腕を、噛む。 そうしているのに、どうしても声が出てしまう。
正常位で、激しく突きながら、彼があたしに言う。
噛んでもいいよ。
目の前にある彼の腕をあたしは噛む。 快感が高まると、どうしても力が入る。 加減をしているつもりだけど、、、。
何度もイッテ、彼もイッテ、そうして、少しだけ抱き締められてゴロゴロして。 もう、帰らないと行けない。 朝までには帰っていないと、、、。
masayaの両腕には、紅い噛み痕。
ごめんね。
ん?いいよ。声を出されるよりはいい。
そう言って笑う。
でも、すごい痕だねぇ。
大丈夫。
明け方5時半、あたしは家へと送ってもらう。
ありがとう。
ん?安心しに来たんだから。
降りる前にキス。 ああ、今日はお疲れって言わなかったね。 彼の車を少し見送って、あたしは午前6時前に、家に帰った。
2001年08月21日(火) |
火曜日/少し長い時間。 |
火曜日。 彼が休みを取ってくれたので、 あたしは本当は夕方まで一緒にいるつもりだった。
台風11号。 ちょうどこの日、大阪に台風の影響が一番出る日らしい。
ああ、少し早く帰らないと。
朝起きて、メールを入れる。
時間短いけど今から行く。駐車場まで迎えに来て。
15分後、駐車場に着く。 あたしは、友達からの電話に出ていて、なかなか車を降りる事ができなかった。 電話を切って、外に出ようとすると、メールを受信する。
発 見。
masayaだ。 もう、そこに見えてると言うのに。 こういうのがとても楽しい。 コンビニに寄って、ジュースとか買って、すごい風の中を歩く。 でもまだ、雨もそう強くはない。
青い部屋で、あたしはちょっとパンを食べて、ジュースを飲んで それから、煙草を吸う。 一緒にテレビをちょっと見る。 時間があると思うと、やっぱり違う。
ベッドで抱き合って、延々とキスをする。
いいねぇ。気持ちいい。あったかい。
うん。いいねぇ。こういうの。
外は台風。徐々に風雨が強くなる。 なんか、この世にふたりきりみたいでいいなぁ。
かぅひぃかもぉーん。
はいはい。入れて来ようか?
うん。いい?
いいよ。ちょっとまって。
masayaの入れたコーヒーを少し飲んで、 あたしたちは、裸でまたゴロゴロと抱き合う。 抱き合ってゴロゴロしていると、どうしてもシタクなる。
シタイねぇ。
シタイねぇ。
いつもこうやって、ゆっくり出来ないねぇ。
そうだねぇ。シテしまうもんねぇ。
いつもより、長時間のセックス。 あたしは声を抑えられない。 だから彼の腕を噛む。 声を抑える為に。でないと、思わず大きな声で喘いでしまうから。
彼のペニスは大きくて、あたしは躯の奥の方まで貫かれる。 内臓をかき回されるような感覚。 子宮口にダイレクトに当たる快感。 知らず知らずにあたしは動く。 快感が大きくなると、キスで唇が塞がれる。 声が外に漏れるから。
masayaの上で、あたしは動く。 時折、下から突き上げられて、強く感じる。 何度もすぐにイってしまう。
…もう、ダメだよぉ。
そう言いながら、躯は動きをとめない。
セックスして、少し休憩して、またセックスして。 どれくらいしてたんだろう。 終わってから、身体の震えが止まらない。
ねぇ。 プリン食べたい。
持ってこようか?
うん。
カクテルプリン350円。 あたしはこれが好きだ。 そう言ってたら、masayaが買っておいてくれた。 でも、持って帰る時に、根性がなかったらしく、倒れたらしい。
あたしの目の前のプリンは微妙に崩れている。 スプーンで一口食べる。
いやぁぁぁぁぁん。おいしいぃぃぃぃ!!!
350円のプリンで喜んでいただけるとは。買って来た甲斐があります。
うううううう。きゅぅぅぅぅ。おいしぃよぉぉぉぉ。
たまに、彼の口にも運びながら、あたしは350円をたいらげる。
ああ。おいしかったですぅ。
それじゃぁ、これも。
と、masayaが今度はウメッシュを持って来てくれた。
いやぁぁぁぁん!おいしひ。
なんというか、500円程でこんなに喜ぶなんて。
そうねぇ、あたしって、安い女ね。 お望みならば、ブランドとか言うけど。
いえいえ、望んでないです。
そんな下らない話をしながら、 少しお酒を飲んで、抱き合ってゴロゴロ話す。
ねぇ、たまには好きって言ってよ。
ん?
ねぇねぇ。
うーん。・・・好きだよ。
きゅぅぅぅ。嬉しい。 あたしねぇ、青い壁と、四角い和風電球と、プリンアラモードと、ウメッシュとmayasaがいたら、 すっごい幸せだよぉぉぉ。 そんでもって、今ので、幸せ度150%だよぉー。
ああ、なんて、単純な女だろう。
そう言いながら、あたしたちはじゃれあう。
『そんな事をすると、まぁた入れたくなっちゃうよ。』 彼が言う。 『入れて。』あたしは答える。
帰り真際に、最後の一口のように、 あたしは彼を感じる。彼の上で果てる。
ああ。もう帰らないと。
身支度をして、外に出るとまだ台風はそんなでもなかった。 手を繋いで駐車場まで歩く。
気をつけて。
うん。ありがとうね。
お疲れ。
ああ、またお疲れって。 だから、別れる時は軽くキスしてくれって、言ってるのに!
ねぇ、もっともっと、ゆっくりしたいねぇ。
月曜日。 朝起きて、メールを入れる。
おはやう。
ほどなく、彼からレスがある。
おはやう。
何度かメールをやりとりするうちに、今日は午後から出勤するらしいとわかった。
行ってもいい?
そうメールを入れる
おひで。俺も嬉しいから。
そのレスを受け取ったとたん、あたしは、もう車のキーを握りしめてた。 うちから、車が混んでなければ、15分程で彼の借りてる駐車場に着く。
来ちゃいました。
来ちゃいましたねぇ。
そう言いながら、二人で煙草を吸う。 吸い終わると抱き締められる。 この瞬間が好きだ。
並んで座る時、彼の手が腰に回るのが好きだ。
彼の肩に頭を乗せかけて、ぼーっとするのが好きだ。
彼の首筋にキスするのが好きだ。
彼に貫かれて感じるのが好きだ。
セックスの後、抱き締められて撫でられるのが好きだ。
この青い部屋で。
ねぇ。明日も逢えるのにね。
そうだね。
でも、明日は台風が来てるから、もしかしたらダメかもしれない。
それなら仕方ない。
明日の火曜日は、masayaは休みを取ってくれた。 いつも二時間だけなので、もっとゆっくりと、 ふたりでゴロゴロするために。 でも、ちょうど台風11号が大阪に近付いて来ていて どうなるかわからない。
できるだけ、来れるようにするから。
いいよ。無理しないで。
うん。わかった。
一緒に家を出る。 masayaは出勤、あたしは家に帰る。 少し離れた駐車場まで歩いて、別れる。
おつかれ〜。
お疲れって何よ。笑。 いつもそういうねぇ。
うん、癖なんだよね。
そんなお疲れなんて言わないで、別れる時は軽くキスして頂戴。
世間は御盆休み。 でも、masayaは相変わらず仕事に出てる。
御盆期間は、あたしの時間が取れないので、 逢う事が出来ないかと思ってた
けど。 1時間でもいいと思って あたしは車を走らせる。
青い部屋の畳に座ってあたしは言う。
また来ちゃった。
いいよ。嬉しいから。
たった、一時間だけなのに。 もっとゆっくりしたいね。 もっともっともっと。
ねぇ、気持ちいいよ。こうやってだらだらゴロゴロするの。
そうだねぇ。気持ちいいね。でも時間が足りないね。
ねぇ。1週間会えないね。
そうだね。長いね。逢い過ぎてるしね。
うん。長いね。
そんな事を話しながら、あたしはmasayaに抱き締められる。 そうして、それは徐々にセックスの前の愛撫に変わってゆく。
----------------------------------------------------------
金曜日。 午後、あたしは彼とチャットをしていた。
今日は暇だなぁ。そろそろ帰ろうかなぁ。
帰るの?
いや、帰ろうかと思ったら、ゆうちゃんがメッセに来たから。
そっか。
どうしようかな。
もし、帰るんだったら、行こうと思ったのに。
ん?来る?
うん。でも仕事が残ってたら悪いから。
どちらでも良いよ。俺は。
あたしは masayaの都合に合わせる。
じゃぁ。帰る。
30分後、あたしは彼と肩を並べて 彼の家に向かって歩いていた。
また来ちゃったねぇ。
そうだねぇ。まただねぇ。
青い部屋はいつも通りにあたしを迎えてくれる。 不思議にほっとする空間。 エアコンもなく、扇風機だけ。 ベッドで抱き合うと、うっすらと汗をかく。
彼の躯に馴染んで行くあたしがいる。
彼の動きに反応するあたしがいる。
彼の上でみだらに動くあたしがいる。
どんどん敏感になる。
薄い壁の文化住宅。 きっと外にも隣にもあたしのいやらしい声が聞こえてるだろう。 声が大きくなりそうになると キスで唇が塞がれる。 壊れるかもしれない。 彼に貫かれて、何度果てたかわからない。
ねぇ。 画像を撮って。
前にチャットで言ってたので、あたしはデジカメを持参した。
いいよ。
masayaはテキトーにシャッターを押す。
テキトーだなぁ。
いいんだよ。
前の彼と作っていたHPで、 あたしはたくさんの画像を公開した。 それはいつも、排他的で孤独感のある一種独特の雰囲気を持ったものだった。 確かにそれは、綺麗に撮れている。 でも、どこか、いつも不安感や淋しさを感じさせるものだった。 だからあたしも、いつもその雰囲気に合わせて加工を施していた。
家に帰って、masayaが撮った画像を見てみる。 扇風機の前で座るあたし。 何枚も。 普通のあたしがそこにいた。
扇風機の風にふかれて、 うっすらと微笑んでいるあたしが そこには写っていた。
何の加工も必要無い、素のあたし。
ああ、これが普通のあたしなんだ。 なんかちょっと幸せな感じがして 撮ってくれた彼にこっそり感謝してみた。
それからすぐにあたしは彼に逢いに行った。 翌日だっただろうか? 翌々日だっただろうか?
青い部屋で座っているあたしがいた。
masayaは相変わらず、あたしを愛でる。 感触を確かめるように撫でる。抱き締める。 ふたりで、ベッドに並んであたしたちはほとんど言葉もなく抱き締めあう。
ねぇ。気持ちいいね。 そうだね、気持ちいいね。
1時間近くそうやって、言葉少なにお互いを確認して それから、あたしたちは、セックスをする。 はじめての時よりも感じる。 子宮の奥まで届く。 貫かれる快感。 声を抑える事は、あたしにはできない。
抱き合った後、身支度をして、煙草を吸いながら話をする。
またやっちゃったね。
やってしまったね。
顔を見合わせて笑いあう。
午前中二時間だけの秘密の時間。
--------------------------------------------------------
深夜、masayaとメッセンジャーで話していた。
明日は午後から出動しやうかなぁ?
そなの?うーんと、じゃあ行こうかなぁ。
少し期待感を持ってそう言ってみる。
ん?いいよ。
いいの?
寝てるかもしれないけど。
そうか寝てるかもしれないのね。
それなりに起きるから。
それなりか。
だから、それなりでおひで。
その会話の後、また他の話題に流れた。 何ごともなく、チャットは流れる。
午前3時前、おやすみを言って落ちようとすると masayaがこう聞いて来た。
あのさー。
何?
明日来てくれるのかな?
うん。行く。
------------------------------------------------
朝10時前に彼の家に着く。 こないだはじめて逢ったばかりなのに、 あの青い部屋に行くのはもう3度目だ。
今日もまた二時間だけ。 あたしはmasayaと青い部屋に癒されにゆく。
2001年08月07日(火) |
火曜日/午前:抱き締めてくれる? |
火曜日の朝。 待ち合わせの時間には少し遅れそうだったので、電話を入れる。 はじめて声を聞く。
おはよう。ごめん少し遅れる。今どこ?
ん?今、向かってる最中。
待ち合わせ場所のホテルのラウンジはガラガラで、 奥の方にひとりで座ってる人が見えた。
ああ、アレだわ。
彼の向いの椅子に座る。 『遅れてごめんね。おはよう。』 いえいえ、来てくれただけで、嬉しいです。
目の前の男の子は まだ男の子という感じで、 26と言う年令よりもずっと若く見えて 話す事はとても大人びていて いろんな話をした。
ほとんど、別れた彼の事だったかもしれない。 でも、それも嫌な顔をせずに、彼は聞く。 時折入る、感想はとても客観的で、私情をまったく挟まない。
そうやって、1時間半程すごして、あたしは一旦家へ帰る。 地下駐車場まで一緒におりる。
午後からどうする?午後も逢う?
俺はそうして貰ったら嬉しい。
じゃぁ、そうしましょう。
でも、どこへ行くかなかなか決まらなくて、 車の中で話をしようと、ふたりであたしの車に乗り込む。
どうするどうする? どうしよう。 とりあえず、2台で動くのはね。 じゃぁ、俺のうちの近くまで迎えに来て。 ん?いいよ。そのかわり、どこ行くか考えておいてね。
そうして話が決まった。
じゃぁ、そろそろ帰る。あたし。
うん。ありがとう。
あのさ。
ん?
あたしね、凹んでるの。抱き締めてくれる?
masayaは笑顔で頷く。 彼に抱き締められて、すこし落ち着いて、すこし泣きそうになった。
ありがとう。ごめんね。
いえいえ。どういたしまして。 俺が、抱き締めたかったから。 こちらこそ、ありがとう。
そう言って、もう一度抱き締めてくれた。 そうして、キスをしてくれた。 癒されるような気がした。�
------------------------------------------------
午後:=青い部屋=
午後3時半過ぎにmasayaの家の近くまで迎えに行く。 少し遅れてやってきた彼があたしの車に乗り込む。
ねぇ、どこ行く?
ん?結局考えてない。
うそ?
ほんと。
どうしよっか。
どうしよっか。
俺の家に来てもいいけど。暑いよ。エアコンないから。 そうなの?あたし大丈夫よ。扇風機の人だから。
そうして、あたしは逢った初日に彼の家に行く事になった。 どうしてだろう。 男と別れたからだろうか? 自暴自棄になってるのだろうか?
確かに、えいっと言うような気持ちはあった。 masayaといると単純に楽しいと思う気持ちももちろんあった。
築何年たつんだろう。 今どき珍しい文化住宅。 1階の端から二番目。
部屋に入ると小さな台所と、四畳半と六畳の和室。 奥の六畳間に入ると、そこは
=青い部屋=だった。
壁は青い砂壁。 ベッドとステレオとテレビと扇風機。 余計な物は何もない。 ベッドシーツも薄いブルーだった。
すごいね。青い砂壁だね。
そう言いながらベッドにもたれるように、あたしは畳の上に座る。 masayaもあたしの隣に座る。
抱き締められてキスされて 青い空間の中であたしは癒されてゆく。
ふたりでベッドに横になって 彼は延々とあたしを抱き締めて、キスをして 優しく撫でる。髪を腕を身体を。 徐々に落ち着いて行く。 傷付いてボロボロになっていた心が回復するような気がする。
慰めてくれてるの?
そう思いながら、聞けなくて。 そのままあたしは、masayaに抱かれた。
彼の愛撫は優しい。 彼のキスは優しい。
あたしの別れた男は、いつも責めるようなセックスで、 いつも犯されるように抱かれて そういうのにあたしは慣らされていて。 だから彼とのセックスは少し物足りないような気もして。 でも、穏やかに時間は流れていく。
彼のペニスがあたしの中に入って来る時 思わず呻き声をあげてしまう。すごい快感。 自然に身体が動く。 もっと奥へと彼が入って来れるように。
はじめてだと言うのに、あたしは恥ずかしい程の声をあげて 何度もイク。 あたしの汗とmasayaの汗と体液と粘液とが 卑猥な音を立てる。 部屋にはあたしの声が響いている。
あたしは、別れた男以外では もう快感を感じる事はないのではないかと そう思っていたのに。 荒々しいセックスに慣らされた躯は 普通のセックスでは満たされないのではないかと そう思っていたのに。
masayaに抱かれて、何度もイク自分を発見して 寂しいようなホッとしたような、そんな複雑な気持ちだった。
セックスが終わった後も 彼はあたしを抱き締めてくれる。 腕枕をして、抱き寄せて、キスして。 不思議な安心感。 いつも不安を抱えた恋をしていたあたしには とても居心地の良い時間だった。
帰り仕度をして、駐車場まで送ってもらう。
ありがとうね。
いえ、こちらこそ。
あたしはこれが最初で最後になるかもしれないと思って 『またね』と言う言葉を言わなかった。 彼からそう言われる事を少しだけ期待して。
でも、彼は『またね』とは言わなかった。�
--------------------------------------------------
夕方:ごめんよ。
少しの失望感を抱えて家に帰ったあたしは、 いつものようにPCを立ち上げる。
メッセンジャーにmasayaがいた。
おかえり。 ただいま。
何を話したんだろう。 詳しい事は覚えてない。
ただ、あたしは、こう言った。
ね、またねって言わなかったよね。
あ。ごめんよごめんよ。忘れてた。
忘れてたの?
そうだよ。そういうとこにぶいんだよ。
じゃぁ、またね。はあるの?
とーぜん。
とーぜんなの?
ん?とーぜんでしょう。
そう言われて、ほっとするあたしがいた。
ありがとう。癒してくれて。
ん?そうか。そう思ってくれると嬉しいよ。
うん。すごく癒された。
俺は癒しているつもりはないけどね。
勝手に癒されてるの。
勝手に癒されてくれ。
あたしは、またすぐに逢いに行こうとそう思った。 彼に逢いたいとそう思った。 あの=青い部屋=にもう一度行きたいと。 水の中のような、あの青い部屋に。
masayaは変わったメールを書く子だった。 どこか他の男達と違う。 女に飢えているようでもないし かといって、ヤリタイだけの子でもないようだ。
淡々としたメール。
それはチャットでも変わらなかった。 淡々として飄々として。
あたしはそんなmasayaに興味を持ちはじめた。
日曜日に付き合ってた男と別れて、 火曜日にはmasayaにはじめて逢う事にした。 そうでもしないと壊れてしまいそうだった。
前日のチャットであたしは彼にこう言う。
凹んでるの。慰めて。癒して。
俺で良かったら。 癒すつもりもないけど 勝手に癒されてくれるのなら、 それは嬉しいことだね。
|