てらさき雄介の日記
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2004年03月31日(水) ついに合併協議会が設立されます

相模原市と城山町・津久井町・相模湖町の1市3町で、任意の合併協議会が設立されることが決まりました。4月末に第一回の会議を開催するそうです。

合併自体は大賛成ですが、その手法には疑問を持っています。合併は結果よりもプロセスが大切です。合併の是非は無論のこと、新しく誕生する市の行政計画についても、できるだけ多くの議論を経て決めなくてはいけません。

さてその時に思うのが、合併特例法という法律です。この法律のどこが、自治体にとってのメリットかよくわかりませんが、少なくとも今回の合併は特例法の期限内を目指しています。

効率の良い行政体をつくることが第一の目的であるのに、例え短期的にしろ市議の人数が100人近くなるなどという、常識はずれの選択をする可能性すらあります。本末転倒とはこのことです。

そして市がその獲得に力を注いでいる、合併特例債こそ最大の問題です。減税補填債を発行するとき、私はその危険性について発言しました。国が、将来にわたって補填してくれるなどという幻想は、持つべきではありません。
百歩譲って、本当に国が一部を補填してくれたとしても、その国の予算も私たちの税金です。大切なのは、いかにお金を獲得するかでなく、いまあるお金をどう節約するかです。

市民の多彩な議論には、ある程度行政が情報提供をし方向性を示すべきかもしれません。しかし、そこに期限を区切るべきではありません。本当の民主主義は。時間がかかることを是としなければなりません。

具体的には、市長が市民意見の集約と言って行った、市政懇談会をやり直すことです。現在に至って、やっと市民のなかで合併を語る雰囲気が出来てきました。今こそ自治会長のみというよくわからない構成ではなく、広く地域住民の参加を求めるべきです。更には、過去の行政には例のないことですが、合併のデメリットを明らかにすることです。

合併に向っての方向性を協議会のなかで示しながら、「合併特例法の期限にはこだわらない」という姿勢が必要です。



2004年03月30日(火) 森ビル回転扉に強制捜査

六本木ヒルズの回転扉で、少年が死亡する事件がおきました。警視庁は本日業務上過失到死の容疑で強制捜査を行いました。異例のスピード調査だそうですが、責任のなすりつけ合いの様相であり、森ビルと扉を作成した会社の言い分が違うことが原因のようです。

事件のおきた扉は見たことがありませんが、確かにあの回転扉というもの自体危険なものです。私もタイミングを合わせるのが難しく、横にある普通の扉を使うことも多々あります。そもそも何のために回転しているのでしょうか?

日常的に事故がおこっていることも、今回の事件で明らかになりました。同じくこどもが怪我をする事件を起した丸ビルの三菱地所は、今後つくるビルには回転扉を設置しないことを以前決めたそうです。

虚飾はそれに相応しい場所で行うべきであって、誰もが使う普通の場所で使うのは考え物です。


2004年03月29日(月) 大島キャンプ場の有料化

大島キャンプ場が入場料をとることになりました。必要経費がかかっている以上、受益者負担が必要ということです。

キャンプ場には、市営のトイレがあり鉄板を貸し出し、更には掃除などもしているのでしょう。しかし何故何人も人を配置しておく必要があるのか、疑問であります。経費節減を第一にすべきです。その上でお金が必要となった時も、利用者からとるというのは、本末転倒のような気がいたします。あらゆる行政分野にいえることですが、その他の方法で利益をあげる可能性を探るべきです。

例えば、キャンプ場の一区画に売店を出し(もちろん民間委託)、そこから地代をとるという方法もあります。また、ゴミなどの持ち帰りが面倒な方には、有料で廃棄をするサービスをしても良いと思います。

学校などの公益法人やNPO法人も、本来の仕事とは別に収益事業が認められています。行政に経営感覚を持ち込むことは、政治本来の仕事について「お金がないからやらない」という言い訳をつくることになります。しかしキャンプ場運営のような、できればやった方が良いという種類の政策は(ここは価値判断ですが、価値判断こそが政治家の仕事です)、民間企業と共同して利益をあげていくべきです。


2004年03月28日(日) 校友会の幹事会

明大中野八王子高校の校友会(OB会)の幹事会に参加いたしました。会長であるにも関わらず、遅刻してしまいました。反省しております。私が同学の4期生ですから、比較的新しい学校です。この校友会も設立以来4年しかたっておりません。

集まったメンバー(OB&OG)は、ほとんどが在学中に生徒会などで活躍していた人ばかり。しかし、かく言う私は全く無縁。そもそも生徒会などあったのかどうかすら記憶にありません。ただ、選挙の際などに昔の恩師にお願いにいっていた経緯があり、設立時に「会長しろ!」の一声で以後つとめております。本来的にはこのような会の責任者に、政治関係者が就くのは好ましいことではありません。できるだけはやく後任を見つけ、あるべき姿にしていきたいです。

聞くところによると、以前は秋川や拝島など多摩北部方面からの通学が多かったそうですが、最近は相模原市や町田市などが増えているそうです。本日集まった幹事10名のうち、相模原市民は3人もいました。(私・下九沢・田名)こういう近所の校友同士での付き合いがもっとできれば、色々な意味で学校の発展にもつながるかもしれません。将来の相模原支部設立に向けて・・・。(半分冗談ですが)

すいません。政治家にあるまじき、ただの日記でした。




2004年03月27日(土) 相模原地域大学での講演

市民団体である「相模原地域大学」の講演会に出席しました。所用のため遅れての参加ですが、講師である法政大学田中充教授の環境問題についての講演は意義深かったです。

同じく市民団体の「境川の斜面緑地を守る会」を例に挙げながら、行政と市民との協働などの現在的テーマも取り上げられていました。

生活「環境」から地球「環境」まで、非常に幅が広いのが環境問題です。どれも個人の意識が重要です。と言うのも、経済の発展や生活の向上など、現在の政治が目的としていることと相反する場合があるからです。「環境は票にならない」と言われているかは別にして、環境政策は地方政治の現場ではいまだ主要な課題にはなっていません。更に言えば、政府の中で環境省は序列が高くありません。

「経済効率を優先する社会のあり方を転換する」ことは、私の基本的スタンスであります。この環境問題を見ていると、現在の政治の課題が明らかになります。


2004年03月26日(金) ニコマタでの打ち合わせ

ニ子玉川で青年会議所に関係する打ちあわせをいたしました。その会場にしてのが、駅前の高島屋内の喫茶店です。

さて高島屋といえば、相模大野西側再開発において駅前ビルの核テナントテントに予定されていました。市と出店に関する覚書を交わしながら、それを反故にされました。結果相模原市民は、高島屋にばかにされたようなものです。議会から出向していた都市計画審議会で、担当者に「高島屋は本当に大丈夫ですか?」と、私のみでなく多くの委員が確認したにも関わらずの失敗です。

そのような経緯もあり、高島屋にはあまり良い印象をもっていなかったですが、店内を歩きながら思うことはそのおしゃれなこと・・凄いですね。相模原に出店した際もこんな店舗だったのでしょうか。それとも地域柄にあわせて店舗の中身を変えるのでしょうか。

結果として思えば、高島屋が出店していたとしても地域に根付いたのかはわかりません。例えば同じ相模大野にある伊勢丹などは、出店に際して経営者や従業員が、多くの努力を地域に対して行ったと聞いています。

そのようなことを考えながら、ニ子玉川(通称ニコタマ)へ行ってきました。


2004年03月25日(木) 「マネーの虎」講演会

(社)相模原青年会議所の例会で、マネーの虎に出演していた岩井良明氏の講演を聞きました。非常に面白かったですし、自分自身気合が入りました。

しかし一方でこういった経営者の講演を聞くたびに、自分は商売には向いていないと思います。奇麗ごと言うわけでなく「金」に執着がないことを実感するからです。それはある意味、本質的に「金」に困ったことがないから言えることかもしれませんが。

色々な付き合いのなかで、知人から様々な商売の誘いなど受けることもあります。しかしいかに儲かるかということを熱く語られても、逆にしらける自分がいて今までお話に乗ったことは一度もありません。

「マネーの虎」で真剣勝負する出演者と挑戦者。凄いと思いますが。どこか別世界という気もします。それでいいのかどうかはわかりませんが。


2004年03月24日(水) ある議員の日記から

「1人でモノをいえない人間が徒党を組んでも、ますます悪循環というそのもののような気がしてしまう。」

ある議員の日記にこの記述がありました。全く同感です。今の政治の姿を端的に物語っています。政治家は、あくまで個人として有権者に責任を負うべきだと思います。政党や会派などは、それに付随するものでしかありません。

また政治のみでなく、社会のあり方も同じです。私が学生時代に所属していた明治大学雄弁部の訓は「和して同ぜず」です。個を発揮することと、周りと調和することは決して矛盾しないと信じます。



2004年03月23日(火) ヤシン氏暗殺は「テロ」です

パレスチナのハマス創始者であるヤシン氏が、イスラエルにより暗殺されました。イスラエルとパレスチナの長年にわたる確執の深さや、そこに暮らす方々の思いは推察するしかありませんが、これは明らかにテロです。パレスチナ和平のロードマップは、もはや2国間のみの問題ではありません。その妨害は国際社会に対する挑戦だと思います。

手塚治虫の「アドルフに告ぐ」最後の章は、ヨーロッパで迫害され続けたユダヤ人がイスラエルにおいては弾圧者となってしまうという矛盾をテーマとしています。人類とは歴史をいかしきれないのでしょうか。そんなことはないと信じたいです。

さて、日本はアメリカの同盟国のなかで例外的にアラブ諸国との友好関係が深いと言われています。これはイスラエル建国に直接関わっていないことも、理由の一つだと思います。今回のテロでも、あくまでイスラエル擁護を続けるアメリカに意見を言うべきです。

今回の暗殺を「自衛」というアメリカ報道官の会見を聞きながら、まさに今世界を震撼させている「テロ」の定義自体が、一部の国による狭い価値観で決められているのだと、改めて実感いたしました。


2004年03月22日(月) 月に一度の後援会役員会

後援会の役員会を月に一度開催していただいています。他の議員の皆さんに比べれば、何分の一(ひょっとしたら何十分の一)位の人数の会議ですが、集まっていただく皆さんのお気持ちは他に負けていないとの自負はあります。誰一人として利権(というと大げさですが、つまりは仕事につながるという意味)と全く関係なく、私を支援していただいていることには感謝で一杯です。だからこそ候補予定者である自分自身の努力で、この輪を広げていきたいです。

さて、会議の議題は主に次回後援会行事のバーベキュー大会についてです。情けない話しですが、この種の企画についてのノウハウもセンスも私にはなく、ほとんど全てを皆さんに決めていただきました。これも後は私自身の努力で多くの参加者に集まっていただけるよう努力するのみです。

バーベキュー大会においても、ただ単に飲んで騒ぐだけでなく、少しでも「てらさき雄介」の主張を理解していただけるよう考えてまいります。多くの皆さまのご参加をお願い申し上げます。


*バーベキュー大会の詳細はホームページのトップに記載しておりますが、寺崎雄介までメールをいただければ返信にて、詳細をご案内申し上げます。


2004年03月21日(日) 東條えみ子市議との対談

ラジオで東條えみ子市議と対談いたしました。過去数回放送してきた“新人市議に訊く”シリーズです。ポスターしか見たことがなかったので少し怖い方だと思っていたのですが(すいません・・・)、実際は非常にソフトな感じの方でした。

今までの新人議員の皆さんもそうだったのですが、東條さんも非常に立派だと思いました。議員になった政策的な動機がはっきりしており、更にそれを整理よく話せることなどは、自分が初めて議員になったときを考えると恥じ入るばかりです。新人議員の皆さんは、市民や行政に対して訴えるべきものをもっていました。

しかし生意気なようですが、肝心なのはこれからです。宝の持ち腐れにならないかどうかが重要です。どんな素晴らしい意見を持っていても言わなくては意味がありませんし、議会の場で「言うべきことを言う」ことがどんなに大変か、経験があります。熱き思いを持ち続け、一緒に頑張りましょう!

*東條市議は議会でもがんがん発言しているので、念のため申し添えておきます。


2004年03月20日(土) 後輩の大阪府議

久し振りに大学時代の友人である森山浩行大阪府議に会いました。用事でこちらに来ているとの連絡を受け、急遽町田で食事をしました。

彼の他にも明治大学雄弁部時代の友人が、何人か議員をしています。大学時代を一緒に過ごしたなかでも、ニ学年先輩で秋田県議と横浜市議、ニ学年後輩で新潟県議と前八王字市議、そして今回会った森山大阪府議は一学年後輩です。有名な早稲田大学雄弁会や、中大、日大といった他大学の友人を含めると人数は更に多くなります。

こういう友人がいることは嬉しいもので、率直な相談などができます。今回も政令市や合併の話しから、生々しい選挙の話しまで多く語り合うことができました。

そう言えば、大学時代は私も森山府議も「保守的」ということで、革新系の皆さんから厳しい指摘を受けていたものです。いまや森山府議は完全無所属で既存の政治とは一線を画していますし、私の政治スタンスは皆さまご存知の通りです。「保守的」な私たちから見ても、あまりにもひどい政治ということでしょうか。


2004年03月19日(金) 財前教授ほどの「腕」があるのか

昨日放送された「白い巨塔」の最終回は、瞬間視聴率が45%をこえたとのことです。私もテレビドラマはほとんど見ませんが、この番組は毎週楽しみにしていました。以前この日記でも取り上げたことがあります。財前教授が友人の里見助教授に、自分の死について「不安はないが、無念だ」というシーンは、かなりうるうる(涙)してしまいました。

その財前教授は、自らの理想とする医療を実現するために、大学病院内で地位を築くことを目標にしていました。政治の世界にも、社会全体や本人にとって不本意なことをしながら、「当選できなければ何もできない」「ここで妥協しなければ、結果もっと悪いことになる」など言い訳をする人が多くいます。この価値観自体は完全に否定することはできませが、そう言う人には「では貴方が将来実現したいことは何ですか」と問いたいです。そして財前教授の外科手術ような、地位に見合うだけの政治家としての「腕」があるのかということもです。

今行動できない人は将来もできないと思います。そういうつもりで市議時代は仕事をしてきました。浪人をしている現在も思いは変わりません。当選し議員になることを最優先にし、少し黙っていた方が良いというご指摘も、時としていただきます。申し訳ありません。それは私の目指す姿ではありません。基本線を崩さずに、足りない部分を補ってまいります。


2004年03月18日(木) 竹中平蔵氏の副大臣、伊藤達也代議士

私が市議になる前に秘書をしていた伊藤達也衆議院議員は、小泉内閣で金融財政担当副大臣をしています(正確には内閣府副大臣)。思えば以前から大臣の竹中平蔵氏とは親しかったことを考えると、長期の在任期間にも納得がいきます。政府に対する姿勢や党派は違いますが、現状数少ない政策通の政治家と尊敬しております。現在の金融政策の改革に期待するところ大であります。与党であることの強みは確実にあります。

松沢知事と以前お話しをした際に、国会議員から知事に転出したことを「改革ができるポジションにつきたかった」と率直に言われていました。中田横浜市長も同趣旨の発言をしていた記憶があります。

地方議会の議員は制度上、基本的に野党的な姿勢で行政に対します。しかし時として、その力のなさに虚しさを覚えることもありました。私の考える地方議会の将来像は、現在のような制度とは違います。行政が内部において、市民の意見を的確に集約できるシステムをまずつくることです。その結果「市民の意見を行政に伝える」という議会の仕事はなくなります。その後は、議員は首長とともに行政内部に参画してまさに執行部の一翼を担うべきです。選挙制度は別にして、議員内閣制的なものです。

与党になった時に自分の政策を実現できるかが、大切な政治家としての力であると思います。私にその能力があるかと言われれば、まだまだでしょう。これからは、今の政策についてどう思うかという分析のみでなく、新たな政策をつくりあげていくとう努力をしなくてはと思います。


2004年03月17日(水) 明大総長の挨拶に感動じ入りました

母校である明治大学付属中野八王子中学校の卒業式に参加しました。校友会(OB会)の会長を引き受けているため、入学式や卒業式はいつも出席しております。私も祝辞の時間をいただきますが、子どもたちに説教じみたことを言うのが苦手なものですから、あまり有意義な挨拶はできていません。

式のメインは卒業証書の授与です。その際のBGMがSMAPの「世界にひとつだけの花(歌詞なし)」でした。それを聞いた明治大学総長が、その後の来賓挨拶のなかで、昨今の個性尊重の風潮は「あまりにも様式化・ファッション化した社会に対する人間の根源的な反抗という側面」があるとの洞察を述べていました。思わずメモしてしまいました。

実はこの曲については、昨年から考えることが多かったのです。紅白歌合戦の大トリになるなどの社会現象になったことを、おぼろげには納得しながらも、自分のなかで言葉に出来ていない面がありました。なるほど!という思いでした。

「肥えた豚よりも飢えたソクラテスになれ」は全共闘時代の東大大河内総長の言ですが、昨今はなかなか心に響く言葉がありません。そんな言葉をひとつでも訴えられる政治家になりたいです。


2004年03月16日(火) 地方自治体の財政はどうなるのか

長友克洋市議主催の勉強会に参加いたしました。テーマは「相模原市の財政」です。久しぶりに市の予算統計などを見ました。その中でふと気づいたのは、市民ひとり当たりの一般会計金額(どこの市が実質的に一番お金を使っているか)の全国一位が長崎市であったことです。長崎市は人口類似市のなかでも、財政力指数が最低のレベルです。つまり長崎市は自主的な財源がないのに、一番多くお金を使っているのです。何故そのようなことが可能なのでしょうか。それは自治体に対する国などの援助があるためです。

この例のみでなく、国の地方自治体の財政への考えは、お金がない自治体ほど手厚く援助するというものです。自治体側からすれば財政が悪くなるほど国から援助をもらえることになります。実際こういう感覚で、あえてたくさんお金を使って、国からの予算獲得を目指す行政マンや議員は存在します。

皆んなでそんなことをやった結果どうなったでしょうか。国は財政破綻寸前です。自治体も援助付けになり、根本的な対策はとられていません。ひとつだけ解決方法があります。それは収入以上にお金を使わないことです。この当たり前の民間感覚を徹底さえすれば、国に頼る必要もなく次の世代に借金を残さずに済みます。財政改革の余り語られない、最大のポイントだと思います。


2004年03月15日(月) 消防団の先輩が退団いたしました

正確に言うと月末まで任期がありますが、最後の定期整備ということで、大変遅くまで送別会(?)をしていました。大変お世話になった方で残念な限りですが、退団は基本的に順番でしていきます。

この先輩は14年在籍されました。新入団員が毎年入り、その人数分退団していくのが理想の姿です。私が所属する第一分団第一部は15名の定員なので、一年に2名入団すれば約7年で退団できます。今回のケースのように、新入団員が入らないままの退団だと、結果15年いなければいけないことになりかねません。今はまさにこの状況です。この日記を書き始めた当初にも触れましたが、行政がもっと勧誘に励むべきです。自治会のみに運営を任せている現状に無理がきています。何しろ自治会役員すら見つからない現状なのですから。

今市民運動が盛んななかで、ボランティア人口は市内でも増えています。そういった方の関心が及びにくい雰囲気や体質がもしあるならば、それは消防団自身で改善していくことも必要です。地域に根付いた珍しい組織です。皆さんのご協力で維持し続けていきたいです。


2004年03月14日(日) 座間へ米陸軍第一軍団司令部移転の打診

米軍は在外も含め現在再編を行っています。その一環でワシントン州の陸軍第一軍団司令部がキャンプ座間に移転したいと、日本政府に打診中とのことです。日本側は「難色を示している」と新聞記事にはありました。

調べてみると、この第一軍団の任務は「アジア太平洋地域全域の不測の事態に対応すること」であり、日本がその橋頭堡に選ばれたのでしょう。しかしフィリピンや韓国の米軍も縮小しヨーロッパにおいても同じ状況にあるのに、何故日本のみ強化の方向になるのか憤りを禁じえません。

在日米軍は果たして日本の安全に寄与しているのか、という基本的な問題をもっと議論すべきです。アメリカの同盟国であるがゆえの危険も常にあるという認識が必要です。常にメリットとデメリットを点検していくべきです。国会はこういった議論をすべきところのはずですが・・・(衆参の今国会の議事録を見てもいまだ議論の形跡なし!)。




2004年03月13日(土) 自衛官の送別会に出席しました

相模原市千代田に自衛隊の募集事務所がありますが、そこにいた自衛官の方が他へ転属になったことによります。自衛隊募集相談員の一人として出席しました。転属する方(2曹)はもともと気象隊の技術を持っており、本来の業務に戻るということだそうです。

会の中で数人の方と防衛問題についての意見交換をしました。自衛隊の会の中でこういった議論ができることは、日本の戦後民主主義の良い点だと思います。私は自衛隊は抑止力としての軍隊であって欲しいし、今では死語になってしまった専守防衛を貫いて欲しいという考えです。もちろんそうでなく、積極的に自衛隊を活用するという意見もありましたが・・・。

こういった会に参加して、現役自衛官の方とお話をすると(これが会に所属している大きな目的です)国を守るということに関する信念には感服いたします。自分自身が恥ずかしくなることもあります。こういった方々の思いを曲げずに活かしていくことこそ政治の責任だと思います。








2004年03月12日(金) 党神奈川県連のパーティーにて

民主党神奈川県総支部連合会のパーティーが横浜でありました。基本的に資金パーティーですが、会費もその割りに高くなく(といっても5,000円)会場溢れる参加者でした。支援者の方と一緒に小池市議の車に便乗し、帰りは長友市議も同乗いたしました。
          
印象的だったのは、連合神奈川の真壁会長の「本気で政権をとる気があるのか!」というご意見と、藤井裕久代議士の「自民党のように政権とりに貪欲に!」との挨拶です。自分自身県会の選挙の際も、この貪欲さに欠けたことが敗因のひとつだと思っており、改めて肝に銘じました。

それと気になったのは参議院比例候補者が、連合組織内の方以外誰もいなかったことです。呼ばなかったのなら党の怠慢ですし、呼んでこなかったのなら候補者の怠慢です。また、県連主催の会であるのに県会議員が水戸幹事長以外全員欠席もどうかと思います。ずっと県会で会議をやっているのならともかく、打合せをしているのは一部の代表者のみのはずです。徒歩5分圏内なのですから、やはり何人かは出席し現在の県会の状況についての報告をすべきです。県民に批判を受けている党員に対しての、説明責任を果たす絶好の機会であるはずです。

そして選挙に向っての決起大会だからこそ、「政権交代」以外の政策フレーズを訴えるべきです。これは県連独自のものでいいと思います。私は雇用不安と社会保障不安を取り除くこと意外にないと思います。

色々書きましたが、なかなか横浜に行く機会も少ないものですから、このような会はとても有意義でした。久しぶりにお会いできた方もたくさんいらっしゃいました。「メールニュース」を読んでいるといって下さった方もいて、非常に勇気付けられました。ありがとうございました。


2004年03月11日(木) テロを防止すること

スペインのマドリッド近くでテロがあり、140人以上の方がなくなりました。スペイン政府は国内の非合法組織によるものと発表しましたが、その組織は犯行を否定しているそうです。

戦後の日本でもテロはおこっています。政治的なものもあれば、そうでないものもあります。そして全てのテロには「原因」があります。その「原因」の如何によって、テロを正当化できないことは言うまでもありません。しかしその「原因」を取り払うことが、テロを防ぐ最短の道だと思います。テロリストの標的になる可能性を全力で回避することです。

この意見には反対論もあるかもしれませんが、私の政治家としての根本的信念によります。戦争をしてまで貫く正義はありませんし、テロを受けてまで守るべきものがあるとも思いません。国民の生命と財産を守ることが第一の政治の役割です。

現在の日本の対外政策は、今まで友好的であった国々の中にも敵対心を植えつけています。繰り返しますが、テロリストの言い分に耳を貸すということでは決してありません。ただリスクを回避する努力を政府は全力でして欲しいのです。「弱腰」「卑怯」「平和ボケ」そんな意見こそ危険であるという認識を今改めて持つべきです。


2004年03月10日(水) 神戸児童殺傷事件の犯人が仮退院しました

神戸児童連続殺傷事件の犯人が、本日医療少年院を仮退院しました。今後保護観察処分となり、その経過が順調なら今年一杯で正式退院だそうです。

この事件は児童二人を殺傷し、しかもその一件については死体の一部を校門に放置するという残虐なものでした。しかも犯人が当時中学生ということで全国的なニュースをなりました。その少年も現在は21歳だそうです。

さてこのような未成年による、残虐な事件がおこると議論になる少年法についてです。大人に対するよりも「更正」に重点を置いた法律であり、被害者感情などを考慮すると刑罰が軽いのではという批判を受けています。

まず、これは少年法とは直接関係がありませんが、刑法上の成年を18歳にすべきです。社会の実態にあわせるという意味でも重要です。つまり18歳以上は未成年でも氏名など公開し、通常の司法手続きに付すべきです。

次に少年法に関することですが、少年法の「保護」の精神は今後も維持するべきです。死刑制度でも言われることですが、罰則の強化は犯罪の抑止にはつながりにくいと思います。ましてや少年なら尚更です。復讐法ではないという一線は守るべきです(もちろん刑法自体も同様ですが)。

現状の問題点としては、この「保護」を隠れ蓑にして真実の究明がおろそかになっていることです。結果犯行の真相が明らかにされない例が、少年事件は多すぎます。この点はしっかりすべきです。また今回の事件で初めて知ったのですが、保護観察の期間が短いと思います。

もちろん冤罪をうみやすい警察の取調べのあり方などは、大人を含む社会全体のテーマとして改善しなければなりませんが。


2004年03月09日(火) 党総支部常任幹事会が開催されました

月に一度の党総支部(相模原市の大部分による支部)の常任幹事会です。役員会が4時半から開催され、全て終了したのは8時ごろでした。

主な議題は、参議院選挙の対策と党員の拡大についてです。「党に入る」ということが、なじみがないため支部でも勧誘は苦慮してます。より民主党の政策を明確に打ち出しながら、勧誘していかなくてはなりません。

アメリカなどでは報道されている大統領予備選挙なども、党の支持者によるものが多いですが、一方では「入党」という手続きは取られません。日本もその方があうのかもしれません。

しかし政党とは何でしょうか。今日も皆んな真剣に議論しているのですが、その中に政策論はひとつもありません。どこの政党も多分そうなのでしょう。皆が民主党に集っているのは、民主党の政策を支持しているからのはずですが、ジレンマを感じます。


2004年03月08日(月) 子どもに夢を持ってもらうために

今日は(社)相模原青年会議所の委員会がありました。本年度は「地域の共育実践委員会」に所属しています。5月には「子どもに夢をもってもらう大人になるためには」というテーマの、講演とディスカッションを兼ねた会を開催します。現在はその準備段階です。

子どもに夢を持てと言う前に、それを言う大人が夢を持っていなければなりません。かくいう私自身の夢とは何でしょうか・・、改めて考えます。私は政治家になること自体を夢と感じたことはありません。現に今一番辛いのは議員でないことではなく、自分のメッセージを発言できない(厳密に言うとしにくい)ことです。今の自分が何を訴えても、残念ながら県議会議員のそれと比べると格段にインパクトが弱いでしょう。私の夢は政治を通じて実現したい社会にこそあります。この姿がだんだんと自分の中で、はっきりしたものになってきています。道のりはまだまだですが、近い将来にはきちんと皆さまに訴えることができるように頑張ります。

今の子どもたちが以前よりも夢を持てないのだとしたら、それはきっと大人が夢を失ったからです。自分の夢、社会の夢を見続けていきたいです。


2004年03月07日(日) 県議会98条委員会の泥沼

知事と親しい民主党の地方議員が、県議会98条委員会に所属する自民党県議を、警察へ告発する事件がありました。容疑は政治資金規正法違反です。といっても、中身は政治資金収支報告書を2年間分提出していないことです。

松沢知事の指示でなく、この地方議員が独断でやったことですが、このような泥仕合は良くありません。お互いのレベルを下げるだけです。98条委員会が不毛であることは県民は知っています。だからこそ政策による王道によって対抗すべきです。

佐藤観樹前代議士のこともありますが、こんなことばかり騒いでいて大丈夫かとも思います。もっと大切な議論があるはずです。

ちなみにマスコミの責任も大きいです。ゴールデンタイムの立派な(?)ニュース番組までワイドショー化しているのは問題です。 大分話しがずれましたが、本当の土俵で本当の試合をしたいものです。かくいう私はまだ土俵に上がっていませんが・・・。頑張ります!


2004年03月06日(土) 二俣川と八王子バイパス

所用があり二俣川へ行きました。ずっと相模原で育ったと言ってますが、実は小学校の一時期に父の転勤の都合で、横浜市瀬谷区に住んでいたことがあります。最寄駅は相鉄線の三ツ境です。二俣川は少し離れてはいますが、同じ生活圏であったために何となく親近感があります。

車で行くか電車で行くか迷いましたが、車を決断しました。結果1時間もかからずに着きました。相模原を抜けて東名横浜町田インターを通過してからは、何と10分で到着です。朝夕の渋滞は別にして、保土ヶ谷バイパスは便利な道路だといつも思います。しかもタダ!八王子バイパスはあの距離で250円もとります。

そういえば、いつか相模原市議会の総務委員会である議員が、八王子バイパスが高すぎることを指摘し、市として国に意見を言うべきと発言していました。答弁は言わずもがな・・・「あの道路は市の管轄ではありません」。道路公団が民営化されたら少しは安くなるのでしょうか。債務の償還にのみ政府の話題はいってますが、利用者からすると気になるのは料金です。

と、今日の日記のように二俣川へ行きながら八王子バイパスのことを考える。無理はあるようですが、素直な発想です。おそらく多くの政治家も、世の中の色々なことを見ながら、そこから派生する様々なことに思いを馳せているはずです。この発想をもっと広く、もっと大きくしていきたいです。修行してまいります。






2004年03月05日(金) 防衛庁の防衛「省」昇格には疑問あり

自民党の安倍幹事長が、防衛庁の「省」への昇格を、政治スケジュールにのせることに前向きな発言をしました。そもそも自民党の総選挙の公約に盛り込まれていたことですから、当然と言えば当然です。民主党にも同意見の方は多くいます。

私は自衛隊募集相談員会という会に地元相模原で所属しています。入会している理由は、自衛官の皆さんと接する機会が欲しいことと、新たに国防の任務に就く自分より若い皆さんを激励したいという気持ちからです。また現状の自衛隊に関する情報をもっと市民に伝えたいとの思いもあります。

現状の国防の姿は非常にいびつです。世界第二位の国防予算を使う軍隊でありながら、「軍隊ではありません」という趣旨の発言を政府がしているのです。現状を率直に認め、議論していく姿勢が必要です。シビリアンコントロールの原則をよりはっきりさせつつも、もっと自衛官は社会に出ていくべきだと思います。

さて以上のように国防と自衛隊に深い理解(?)を持ちながらも、防衛省構想には以前から疑問を持っていました。「省」にすべきという意見の多くは、理論的根拠が乏しいと思われます。推察するに、現状の自衛隊に対する理解のなさや国防意識のなさを、防衛省誕生によって感情的に解消することが目的かもしれません。中身ではなく、カタチや象徴に頼ることは政治がとる手法ではありません。

戦前の反省を活かしもっと冷静な議論をすべきです。防衛省にすべきという方は何故それが必要かということを、感情ではなく理論によって提示すべきです。


2004年03月04日(木) 一番はあくまで「政策」

政治家は総合能力が問われます。何が必要かは、それぞれの政治家の大切にしたいものによって変わります。しかし一番はあくまで「政策」でなくてはなりません。

私はよく、政治家をラーメン屋に例えます。ラーメン屋を判断する時、客は出店の環境・値段・店員の態度など多数の条件を考えます。けれども一番大切なのはラーメンの味です。「政策はありません」という政治家は、「味はどうでもいいです」と言っているラーメン屋と同じです。もちろんそんなラーメン屋はいませが・・・。

右か左かは別にして、政策がない議員は職業として議員であっても「政治家」とは呼べません。自分自身常にあらゆる問題について、意見を精査し「政策」にして訴えていくという姿勢を貫いていきます。

皆さんもどんどん「あなたの○○についての考え方は?」と聞いてみましょう。もちろん私も大歓迎です!


2004年03月03日(水) 神奈川県庁と東京都庁

用事があり、県庁と都庁に同じ日に行きました。実は私の家からだと、県庁よりも都庁の方がはやく行けます。距離は県庁の方が遠いですが、つまりは交通の便が都内行きの方が良いということです。

自宅→上溝→橋本→新宿→都庁 計62分

自宅→上溝→淵野辺→関内→県庁 計70分(但し待ち時間含まず)

同じ都道府県庁なのに、こんなにも雰囲気が違うのかというくらい違います。どっちが良いかは一長一短がありますが、皆が出入りしやすいという点では都庁の勝ちかもしれません。しかし「こんな建物必要ない」と、都庁を見るといつも思います。

県庁の旧さと暗さは一つの伝統(by.経験豊富な県会議員)だそうですが、その意義は良くわかりません。松沢知事はとても明るい方なので、その雰囲気が伝染することを期待します。


2004年03月02日(火) 佐藤観樹よあなたもか!

シーザーとブルータスの「お前もか!」を文字ってみましたが、党の大先輩ですので「あなた」という表現にしておきました。

佐藤観樹衆議院議員が公設秘書の給与について、またしても詐収の疑惑をもたれています。同じような事件が多かったにも関わらず、昨年の総選挙前までという図太い(?)事件です。捜査当局が既に入っていることを見ると、詳細は別にしてだいたいは事実だと思われます。

はっきり言えば、昔は当たり前のように国会議員はやっていました。何人がやっていたかは別にして、国会の常識として「いけないこと」との認識は薄かったです。この認識が改まり始めたのは、政治改革法案の審議頃からでしょうか。決めては民主党山本譲二衆議院議員の、同容疑による逮捕でした。

国会議員の皆さん、さずがにもうしている人はいないかもしれませんが、もしいたら止めましょう。民主党にとっても、このようなレベルの低い事件で閣僚まで経験した幹部党員が失われるのは大きな損失です。

この公設秘書のルールは国会議員自らが決めていることですから、現状に問題があれば、新しいルールをつくればいいのです。


2004年03月01日(月) アカデミー賞はそんなに凄いか

アカデミー賞の受賞式が話題になりました。
助演男優賞の渡辺謙さんと、外国語映画賞のたそがれ清兵衛がノミネートされたことによります。

アメリカ映画は確かに常に世界を先駆けています。しかし日本映画は無論のこと、中国やロシアの映画なども素晴らしいものがたくさんあります。今回の式典は、あくまでアメリカ映画の評価を決める賞だと割り切るべきです。決して世界的に認められる基準による評価ではありません。ラストサムライも良くできてはいますが、日本の描き方が非常に拙稚で、歴史に残る作品ではありませんでした。

そもそもこの賞の決め方は、アカデミー会員の投票によります。映画関係者が一番多いですが、多分野の方々によるものです。これからは世界の映画をまさに世界中で見れるように、このような祭典も国際仕様にしていくべきです。

たそがれ清兵衛の山田洋次監督は大好きです。映画が面白いことは無論ですし、価値観も似ている気がいたします。(共産党支持の山田監督にこういう評価をすることは、民主党からクレームが入る?)ただ、正直がっかりしたのは、山田監督が賞を逃したことを本気で残念がっていたことでした。アカデミー賞が世界の「権威」になってしまっているのです。更に言うならば、そもそも「賞」というもの自体が「権威」なのですね。(こんなことを言うとまた共産党っぽくなってしまう)

ちなみに日本映画では黒澤以外で言うと、「新幹線大爆破」「駅」「203高地」などは、世界どこに出しても面白いと言われるでしょう。


てらさき雄介 |MAILHomePage