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■ 暖かくて、力強い周囲の理解
近頃、長男の体調が崩れたせいか、チックが酷くなってしまった。
そのせいで友達から「うるさい」と頭を叩かれたり、指摘されたりしていて、ひどく落ち込んでいた。
頭を殴った友達は長男のチックを知らない子だったので、その子の母親に電話してチックの事を話した。 母親は心から長男に申し訳ないと言ってくれ、子供にも説明してくれるよう約束してくれた。 まだまだ自分ではチックを説明しきれない長男は、たびたびこうして辛い指摘を受けざるをえない。
先日もチックが酷くなってしばらくした夜、 「こんなん嫌や」とベッドで泣いた。 どうしても「えっ」というかん高い声と、空気を引く様なヒュ!と言う(これもかん高い)音が出てしまうので、夏休み前から教室でも全員から注目されてしまっていたらしい。
「大きくなったら目立たなくなるから」 と言いつつ、それまでが大変だよと隠す事無く、私は長男に話す。 「でも、知らないからみんな不思議がって、ちょっかい出すんだよ」 とも言い、 「全部知ってくれたら、気にせずに遊んでくれるって」 と励ましてやる。
「あんたは、ほかに何にも困った事がないんやから。元気に走れるし、元気にプールにも入れる。勉強も今のところ好きでやってるし、空手も試合で勝ったりしてる。他になにも不自由はないんやから、ちょっとな、神様がいたずらしてな、ちょっとだけ我慢せなならんところを付け足してしまったんやな」
そこで、長男が「そんなんいらんわ」と泣いてしまった。
でも、頑張って漢方医にも通い、苦い漢方も我慢して飲み続けている。 先日頭を叩いた子ともいつも通りに遊ぶ日々が戻った。 主人も私も次男も、チック込みの長男を普通に認めている。 祖父母たちもいつも心配しつつ、信頼してくれている。 幼稚園時代の友達も、空手の先生も仲間も、みんなみんな仲良しだ。
「だから泣かんとき。あんたにはイッパイの味方がいるやんか」 「ほんま?」 「ほんまやろ?」 「…うん」
いつも笑顔で夏休みを楽しんでいた長男だったが、溜め込んでいたストレスが爆発してしまったんだろう。 勝手に「友達が増えたし、強くなった」と思い込んで安心していた私達夫婦にもいい衝撃だった。
「やっぱり、たまにはじっくり聞いてやらんとあかんみたい」 長男がやっと寝静まった後、旦那の部屋に行って今度は私が泣いた。 切なくて、まだまだ子供の長男が可哀想で、なんにもできなくて、旦那の側で泣いた。 旦那は黙って聞いてくれていたが、 「ええんちゃう?聞いてやるだけで、安心するんやろ」 と静かに言ってくれた。
その次の日から、少し体調も戻って、少しチックも減った気がした。
その後、ネットの病院検索で何気なく見回っていたら、尼崎の総合病院で小児科と神経内科をかねているところを見つけた。 何となく直感を感じて、メールで問い合わせてみた。
数日後、 「チック専門の科ではないけど、チックの子供さんも診ています。いちど来られては?」 担当の医師から丁寧な返事を頂くことができた。
漢方との併用ももちろん有効だろうと言う。 漢方と西洋医学。 長男にとって、そのバランスで良い結果に進んで行くなら、と願う。
なんでも出来る事、試せる事はやってやらないと。 それしか親はできないからね。
ここ数日、そんなこんなで日記に書きこむ精神的高揚がなかった。 けど、なんとか、ね。 また前向きに行こうと立ち上がれました。
それより、仲良しのママ友が入院中。 のっぴきならない状態。 ままならない状態。 私はただ病室に、頼まれる日用品を届けることしかできない。 同じ年の二児(姉弟)をもつママ。 無理せずに、病気に負けずに! 背中を支えてあげることしかできないけど、病室でバカ話して笑わせることしかできないけど、わかってる、わかってる。 一番頑張ってるのはあなただってのは。 だから、生きてほしい。
長男もママ友もみんなみんな全ての大切な知り合いみんな、生きているだけで十分だから!!

(Photo/友達)
2005年07月31日(日)
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