此処は裏側

2003年06月26日(木) 今日の君へ

今日の君はいつもより「…」
何て言って欲しいんだい?
君の口から聞かせておくれ
君が一番欲しい言葉を
それを今日の君へ贈るとしよう



2003年06月20日(金) 思いついた言葉は

いつも夢の中に置き忘れてくる
大好きな言葉も
大嫌いな言葉も
枕の上では輝いているのに
太陽の光がそれを奪ってしまう
今夜の言葉は忘れないようにした



2003年06月17日(火) 気まぐれ

突然やる気になったり
突然やる気が失せたり
気まぐれだ
毎日律儀にやり続けることだけが
素晴らしいことじゃない
気まぐれに時間を弄ぶのも
たまにはいいじゃない
一生懸命すぎるのは
息が詰まるよ



2003年06月15日(日)

朽ち果てようとも
雨にさらされ続け
滴はそのまま
重力に従い落ちていく
幾千幾万もの水滴が
皮膚を舐めるように伝っていき
すべてを洗い流すように見え
やがて滴と同化し
側溝脇に流れこむ



2003年06月13日(金)

私の両手を縛った鎖

簡単に解けるけど 解かなかった

あなたが私を縛ったから 解きたくなかった

この鎖を解いたら

あなたが消えて無くなる気がして

どうしても 解けなかった

自由を奪われても 

あなたが私のカラダを弄ぶのを

唯一自由な瞳で見つめていた

大好きだったのよ

ホントに

だから許したの

たとえ縛られたとしても...ね



2003年06月12日(木) 指先

あなたの指は知っている

私に触れた感触を
柔らかさも
温かさも

あなたの指だけが知っている

とてもしなやかなその指先は
傷つけることなど知らないかのように
なめらかに滑っていく

大きく弧を描いた後
その指先が止まり
私は記憶を失くした






2003年06月11日(水)

嘘の自分をどこまで演じていけるだろう

自分の殻をどこまで作りあげられるだろう

本当じゃない架空の私

自分を守る為の架空の私

だけど嘘をついているって

実は楽しくない

現実とは違う事を書かねばならない

ありもしない事を書いている

だから途中で行き詰る

そして繰り返す愚行



2003年06月10日(火) 硝子

割れてしまうもの
壊れてしまうもの
元に戻せないもの
それは私の心



2003年06月09日(月) 伝言

携帯が鳴ると 見覚えのある番号

もう2度と声を聞くことはないと思っていたあなた

私は何も言えず 眼を閉じたまま

懐かしい声に耳を傾け その場に立ちすくむ

「空港に居るから」

とだけ言葉を残して 電話は切れたのに

その声はいつまでも耳に響き

まるでずっと会話をしているみたいに

私だけがタイムスリップ

いつもより騒がしい国道沿い

バス停まで あと少しなのに

もう何台見送ったでしょう

あなたが待ってる空港まで

あと少しなのに 動けない





2003年06月08日(日) 部屋

独りになれる時間と空間
自分だけのイメージで作り上げられた部屋
緑の部屋に住みたい



2003年06月07日(土) 不具合

何かがおかしい
どこかおかしい
説明できないけど
おかしい

ほんの些細な言葉の一つが
空気を変えてしまった
真意は伝わらず
誤解だけが伝わっていく

なんでこんなことに?



2003年06月06日(金) 生活

窓の外に見えたのは
やっぱりいつもと同じ景色でした
朝起きたら別の場所に居るのでは
というふざけた妄想は掻き消され
また生活が始まります

誰でも今の生活から
抜け出したいと思うこと
ありますでしょう

永遠に眠るには早すぎるので
仕方なく生活をしています



2003年06月05日(木) 一歩

足を踏み出してしまった
また一歩
何度こうして歩きだしたことだろう
歩いては立ち止まり
歩いては戻り
そうやって同じ場所に居た
此処から前へ進むことなく
私はずっと同じ場所で
同じ時間を過ごしてきた
今度は少し上手に歩いていけるだろうか



2003年06月04日(水) 後悔

今日もまた後悔を一つした

何かをやってしまって後悔するから
何もしないようにしようって

私が呼吸だけしていればいいんだ
他に何かをしちゃいけない

まるで植物人間みたいに
そうやって生きてくのがいいんだ

後悔なんてしたくないから
必死に存在を消している




2003年06月03日(火) キャンセル

言いたいことが山ほどあるのに
いろんな人といろんな話したいよ
でも途中までアクション起こそうとしてやめてしまう
昨日もメールを書いた
途中で消した
何もかも秘密にして
誰とも接触せず此処に隠れていたけど
どうしても伝えたいことがあって
正体明かそうとした
本当に心から言葉を贈りたいと思ったけれど
所詮バーチャルワールド
私が思っているほど
思いやりって伝わらない
そんなことを痛いほど感じたから
私は誰ともコンタクトを取らない
送信ボタンを押したら最後
後悔しても始まらない
だから私はいつもボタンが押せない
直前でキャンセルをする
それがいいことか悪いことか
私にはわからないけれど
自分の心を守るためにはそうするしかないから
ズタズタにされてきた私は
そうやって守るしかないから
此処では誰も味方になんてなってくれない
目を見て話せる世界ですら信じられないのに
目を見ずして何を信じよう
私はこれからもキャンセルし続けると思う



2003年06月02日(月) 悩みは尽きぬ

そろそろおしまいの時期なのかも
だけど失ってから気づくものが必ずある
だからもう少しだけ
このままで・・・


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