口から出てくる言葉は偽
口に出せない言葉が真
世の中口からでまかせばかり
でまかせで成り立つ世界
本音を言ったら負けの世界
間違ってるけど偽りの平和のため
みんな余所行きの顔で暮らしている
誰一人としてくつろぎの顔では
外を歩けない

伝えたかった気持ちがあった
ずっとずっと昔に
今ではもう古ぼけた想い出
色褪せても時々よみがえる
そしてたまにそれを後悔して
また閉じ込める
伝えたかった気持ちは
あなたには届かずじまい
でもそれでいい
それが幸せ
二人のために選択した道
お互いに心に傷を残したまま
背を向け合ったんだから
本気で愛し合った時間は
きっと忘れない
あなたも私も
忘れることは出来ないはず
やっぱり未来はなかったんだね
二人がほんの少しだけ心に曇らせていた疑問
現実になった
時計の針は逆戻りしてはくれない
今夜の月は蒼いといいな…

緑の光が消えた方向へ
足を踏み出そうとして止めた
そっちへ行ってはいけない
自分の欲望を断ち切れ
私はもう光を吸収できない
蒼い光を失ったから
もう交わることはできない

気づいてますか？
あなたの正体も
あの人の正体も
全部暴かれています
必死に隠そうとしても無駄です
私にはみんなわかってしまいました

蝿より鬱陶しい
叩き潰したいのに
巧くいかない
どうしてこの世は悪ばかり蔓延っている？
ありとあらゆる汚い物を
その身に溜め込んだ
悪の塊
どうして生きていられる？

海の中の潮のうねりのように
見えない処で何かが動いてる
全く予測のできない動き
次にどうなるのだろう
私の行く手を阻むのか
それともそのまま逃げるのか
海の中で何かが起こっている

自ら望んで入った檻
拘束されることも今は自由と感じる
とても安全な自由
危険を犯す必要もなく
毎日ゆっくりと時間が流れていく
目が回るような出来事よりも
心にはやさしい時間
本当はそれを欲していたのかもしれない

すべて自分が基準で世界が回ってる
すべての視線が自分に向いている
そんな馬鹿げた妄想に悩まされてる愚かな男
前にも言った
私はあなたなんて探していない
過去はすべて消滅したんだ
想い出よりも現実を選んだ
お互い自分の都合でそうしたんだから
私の心の綴りは
もう別の目的を持っている

この闇の部屋でずっと回ってる私
部屋には出口もないし
窓もない
差し込む光は錯覚なのに
あっちへいったりこっちへきたり
ぐるぐる回って
衝立のない迷路みたい
迷うはずのない迷路で迷って
どこが天井か床かもわからなくなって
しまいには自分が誰だかもわからなくなる
私を救えるのは誰？

心臓を抉られるような快感
あなたに触れてもらってる時
すべてを受け入れた事を
後悔なんてしていない
うまく言葉が出てこない私を
何も云わず包んでくれた
少しづつ
ベールを剥すように
自分の方へ引き寄せるやり方
あなたらしい
あなたのレールの上に乗った私
ただ加速するだけだった
止まるなんてことは考えてもみなかった
放置された今
あの快感はもう味わえない

闇の部屋に舞い戻り
秘密の儀式ならぬ
秘密の言葉を交わす
今宵は宴を執り行い
朝まで踊る
あなたは見ていてくれますか？