DOTFAMILYの平和な日々
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MicrosoftのVisual Studio 2010版が出てますな。2005版と2008版は持っているのだが、2010版は持っていない。値段を調べたらプロフェッショナル・バージョンが千ドルほどした。アップグレード・バージョンだと随分安くなるのだが、それでも結構な値段である。それに、アップグレードしたくないよな。別に欲しい。それにしても何故そんなに高いんだ!一体誰が買うんだ・・・あっ、プログラマーか。普通は会社にある。フリーランスのプログラマーは結構稼いでいるらしいので、千ドル位どうってことはないのだろう。が、私には大金である。でも、欲しい。ここは1つ・・・いつもの手段を使うしかない。
という訳で、今学期はVisual Basic Advanceを取ることにした。そして、学生の特権として、当然無料でVisual Studio Professional 2010版をダウンロードさせて頂いた。これさえ手に入れば、単位落としたって良いもんね。私はこうやって、高いソフトウエアをコツコツと無料または安価で手に入れてきたのだ。そして、単位も一つも落としていない・・・安くても授業料を払ったと思えば、落とすわけには行くまい。いや、一回だけ落とした。Visual Basic Advanceを一度取ったのだが、腰を痛めてコンピュータの前に座ることが出来なくなり、泣く泣くドロップ・アウトしたことがあったっけ。でも、あの時はまだ2008版だったので、結果的には落として良かった。
さて、私も新学期が始まった。Visual Basicは私が始めて取ったプログラミングのクラスである。しかも3年前。3年のブランクを経て(その間一度も使わずに)アドバンス・クラスを取って大丈夫か?という気もしたのだが、仕事も忙しいシーズンが終わったので、何とかなるだろう。
アドバンス・クラスになると、若い学生はクラスの半分程度しかいない。後の半分のほとんどがコンピュータ関係の仕事をしている人である。プロのプログラマーも数人いる。今回は、プログラマー歴20年という兵までいた。若い学生は半分位、とは言え、どっからどう見ても一番歳食ってるのは私ですな。教授も私よりは年下であろう。が、初日から和気藹々とした雰囲気が漂っている。・・・余裕かな?
先学期に基礎編で一緒だった連中が教授と馴れ馴れしい口を聞くものだから、初めての連中もリラックスして発言が多い。が、初日は説明だけという訳にはいかない。ほとんどの学生が教科書を持っていない。が、教授はそんな事おかまいなしに、どんどん授業を進めていく。そして・・・ほとんどの連中は、当然そうな顔をしてそれに着いて行く。
ところで、何度も書いたと思うが、不況の波を蒙っているのはコミュニティ・カレッジだけではない。UC系(UCLA等)は授業料を値上げしただけのようだが(「だけ」と言い切れるほどじゃないけど)、Cal State系は授業料値上げだけでなく、授業数もカットしている。これじゃたまらん、という訳で、4年制大学の学生も一般教養として認められる単位はコミュニティ・カレッジで取ってしまおう、ということになりどっと押し寄せてくる。不況で仕事が無くなった連中や、学歴が無くて先が見えなくなった連中もコミュニティ・カレッジに押し寄せてくる。最初から4年制大学に入るつもりだった連中も押し寄せてくる。という訳で、大変なんですな、今、コミュニティ・カレッジでクラスを取るのは。
という訳で、開いてるクラスなら何でも良い、と無謀にも基礎を飛ばしてアドバンス・クラスを登録した学生が、なんと5人もいた。Visual Basicのアドバンス・クラスは、基礎を飛ばして入っても良いことになっている。他の言語をマスターした連中は、すぐに順応できるからだ。が、プログラミングのクラスはこれが初めてです、では幾らなんでも無理であろう。最初の30分で基礎を知っていれば出来る短いプログラムを作成し、ディバグをやっている時に、その5人は去って行ってしまった。
定員30人・・・早くも25人に減少。
休み時間に隣の人と「僕、インド系。あなたは?」「私は日本人」という会話をしていたら、日本語のクラスを取ったことがあるという白人の若い学生が近寄ってきて、一生懸命日本語で話そうとした。すると、えっ、えっ、日本語?という感じで、次から次へと若い学生が寄ってきて・・・取り囲まれてしまった。何故か皆デカイ。太っているのではない。背が高いのだ。一番背が低い子でも180cmはあった。そして・・・全員がアニメおたくであった。当然である。『日本語』に反応して寄ってくるのはアニメおたくぐらいのもんだ。
そして、私の周りで私に全く関係ない話で皆さん盛り上がったのである。頭上で漫画語が飛び交っている。「君達、そういうしゃべり方、日本人とは絶対しないでね。」という言葉だけが日本語で(しかも流暢にスラスラと出てくる)、後は英語である。そして、何故か漫画の事などほとんど知らない私がデカい連中に取り囲まれて、脱出不可能状態になってしまった。
家に帰って愚息にその話をした・・・
「大学で日本語がわかるって、絶対言っちゃいけないって言ったじゃないか!日本語しゃべれる人が少ない大学なんだから、バレたらアニメおたくの餌食になるよ。今学期、母さん、最悪だね!」
愚息はアニメおたくが嫌いである。原因は、愚息が日本語のクラスを取っている時、彼らに散々付きまとわれたからである。アニメおたくが全員そうだとは言わないが、愚息が知っている(そして私が始めて知った)連中はPCや情報収集が得意である。愚息はメール・アドレス(大学が供給しているヤツだけど)だけでなく、何故か携帯電話の番号まで知られ、メール攻め、テキスト攻めにあったからだ。
・・・そうか、大学では日本語は禁句なんだな。
でも、大丈夫。少なくとも私と同じクラスにいるアニメおたく君達は、プログラミングの知識も中々のものであるようだし、自分の知識をひけらかすのも大好きなようである。
こちらが利用させて頂こうではないか!
何故そういう話になったのかは覚えていないのだが・・・
愚息は自分が絶対に禿げないと思っている。ダンナの家族にも私の家族にもハゲはいないから(イヤ、私の母方の祖父は見事に禿げていたっけ)、多分そうなんだろうけど、その自信は一体何処から来るんだ?
愚息は禿げるのがイヤだと思っているわけではない。そりゃ、20代で禿げたくはないだろうけど、ハゲが格好悪いとは全然思っていない。
私も同感である。若い人がや女性が禿げているのは気の毒に思うが(本人が気にしてないなら全然気の毒ではないけど)、中年以降の男性が自然に禿げているのは、自然に髪の毛があるのと同じで、普通だと思う。っつうか、禿げてきたのが気になるなら、潔く剃っちまえ!そっちの方がよほど格好良いぞ!
そもそも、禿げる人は男性ホルモンが多い人なのだろう?(違うっけ?)それじゃ、ハゲって男らしさの象徴みたいなもんじゃないか!
と、そこまで愚息が考えている訳ではない。理由は・・・
「だって僕、胸毛無いもん。髭もちゃんと生えないし・・・これで禿げたら絶対不公平だ!」
愚息は胸毛と髭が欲しいらしい。脚はそこそこ毛深いのだが、髭は伸ばしても無精髭レベルである。胸毛は1本も無い。(間近で観察したわけではないから1本くらいあるかもしれない。)胸毛があったらチャンスがある度にシャツを脱ぎ、上半身裸で見せびらかしながら歩き回りたいそうである。
・・・胸毛、無くて良かった。
2010年08月29日(日) |
DOTMANの兄、ラジオに登場! |
ラジオ番組に視聴者が電話で参加することが良くある。人生相談でもゲームでもなく、普通の音楽番組の途中でDJが何かについて視聴者の意見を聞くというプログラム。ああいうのに電話する人ってどういう人なんだろう、と以前から思っていた。
さて、先日、愚息が待ち時間に車の中でお気に入りのラジオ番組を聞いていると、DJの一人がお気に入りのぬいぐるみの話をしていたそうである。彼はもうしっかり中年なのだが、子供の頃から一緒に寝ていたぬいぐるみを今でも持っていて、旅行に行く時もいつも持って行く。大人の男性でも4人に1人はそういう人がいる、と言ったそうである。すると相方であるDJの意見は「そんなの信じられない!小さな子供なら兎も角、男はそういうことはしない!恥ずかしい!」であった。そこで、大人になってもぬいぐるみを持っている人がいたら、電話をしてくれ!ということになったらしい。愚息は時間を持て余していたので、電話をしてみると・・・繋がったそうである。そして・・・
僕のは母さんが妊娠している時に父さんが母さんに買ってあげたクマさんで、僕が生まれた時から一緒にいるから、もう22年間一緒にいる。小さな頃は一緒に寝起きをしていた。クマさんは、国内旅行はもちろん、日本にも何度も行っている。今は汚れたり破れたりするといけないので、外出はしなくなったし、一緒には寝てないけど、夜は寝室に行くし、朝になるとちゃんと起きてきて居間にいる。クマさんは家族の一員であるし、僕の兄だ。ただのぬいぐるみではない!
だいたい、小さな頃さんざん世話して貰ったぬいぐるみを、大人になったからと言ってどうして簡単に捨てられるのか、その神経が理解できない!僕の叔父さんは50歳過ぎているけど、子供の頃にお世話になったクマさんは、壊れないようにちゃんとケースに入れて寝室にいる。長い間お世話になったのなら、それが当然だろう!
と熱弁を奮ったそうである。愚息が最後の参加者であったらしい。その後、「信じられない!」と言っていたDJが・・・
“I HATE YOU ALL! F〇〇K YOU!!!”
と叫んで、コマーシャルになったらしい・・・聞きたかった!
が、長年の疑問が解けた・・・ようするに、暇な人が電話してたのね!
2010年08月28日(土) |
れっつわーくあうと: う、う、動かねぇ! |
ウエイト・マシンで太腿の運動をしていた。上向きに横になって膝を曲げた状態で足の裏をプレートに当て、ゆっくりと踏ん張りながら脚を伸ばしていく運動である。最初の2セットはなんとかこなしたのだが、3セット目になって急に重くなった。が、トレーナーはウエイト調整と反対側にいるので、重さを変えることは出来なかったはずだ。気合を入れてぐぐぐっと押す。額から汗が噴出す。3回目に力尽きて、マシンがガッチャ〜ンと大きな音をたてて止まる。「くそぉ、絶対上げてやるぅ・・・う、動かねぇ。」と踏ん張っていると、「キツイ?」とトレーナーがニヤニヤして私の頭上を見ている。何なんだよ、これ?と思ってトレーナーが見ている方向を見ると・・・
馬鹿息子が楽しそうに押し返していた!
愚母「バカヤロウ!」 愚息「母さん、結構頑張ってるじゃない。」 愚母「君、今、授業があってる時間じゃない?」 愚息「初日だったから早く終わったの。」 愚母「だから邪魔しに来たんかい?」 愚息「ううん、応援!母さん、頑張れ〜!」 愚母「・・・あっち行け!」
で、愚息はあっちへ行ってしまったのだが、次のマシンが愚息がやっている背筋台のすぐ目の前であった。次は太腿の後ろ側ね。ほら、前やったら後ろもやらないといけないから・・・最近脚が太くなった気がする。太ってどうする!
やっているとトレーナーと顔見知りらしき若い女性がやって来て話を始めた。トレーニングしてる人(仕事中の人)のところへ来て長々としゃべるというのはどういう神経なのだろうか?知り合いがいたら挨拶をするのは当然だろうが、仕事中でなくてもジムの中での長話はみっともなくないか?しかも、私が大嫌いな甘えた声である。トレーナーは話を切り上げようとしているのだが、そこはほれ、クライアントになる可能性がある人に対して無下には出来ないだろう。でもまぁ、聞いてると結構面白い。会話自体は特にどうということはないのだが、トレーナーが「じゃぁ、また」という感じで話を切り上げようとする度に、相手は「うんじゃぁ・・・ああ、あのねぇ〜」という感じでまるですがりつくように、あるいは何かを期待しているように話を続けようとするのである。
ここはジムである。甘ったるい声で話す場所ではない!とばかりに私は会話を無視して一人で一生懸命トレーニングに励む・・・はずない。これはチャンスとばかりにしっかりサボっていたら・・・愚息がやって来て、続けさせられた。しかも、態勢や呼吸の仕方まで直された・・・トレーナーより厳しいぞ!
愚息が私のトレーナーをやっている・・・流石にこれはマズイと本物のトレーナーは思ったのであろうか、今度は「僕、仕事中だから。」ときっぱりと話を切り上げてしまった。そして、まるで逃げるように、違う場所へ移動させられてしまった。誰から逃げるのか・・・その女性からか、あるいは愚息からか?
さて、場所を変えて、今度はジムに入ってすぐ右手の小さな部屋で腹筋をやらされていると、あの女性が再びやって来た。
「もうかえらなくっちゃいけないんだけどぉ〜こんどれんらくするからぁ〜でんわばんごうおしえてぇ〜」
もちろん英語でしゃべっているのだが、私の頭には平仮名の日本語に変換されて入ってくる。そういう話し方なのである。思わず、ジロジロ観察してしまった。身長は170センチ近いのではないだろうか。スタイルはかなり良い。顔も全然悪くない。甘ったるい顔ではなく、シャキっとした顔つきをしている。頭も悪くなさそうである。が、声だけ聞くとアホの姉ちゃんである。なんでそんな話し方するんだよ、もったいない!シャキっとした話し方したら、デートに誘ってもらえるかもしれないぞ!(多分、目的はそれだと思う。)
では、家に帰ってからの愚母子の会話・・・
愚息「母さん、凄いね。僕、母さんが軽いの使って『ばあさんトレーニング』やってるかと思ってた。真面目にやってるから感心したよ。」 愚母「えっ?軽いウエイトしか使ってないよ。」 愚息「100ポンド(約45キロ)は軽くないよ。」 愚母「え〜っ、そんなに重いの使ってたの?何時の間に上げられたんだ?」
ダンベルが10ポンド(約4.5キロ)に上げられたのはわかっていたが、ウエイト・マシンを重さは全然気にしてなかった。が、一番軽いのから始めて、ずっとそのままだと思っていた・・・成長してるじゃないか、ちゃんと!
愚息「母さんの脚の力、なかなか凄いじゃない。両脚で僕の片手くらいあるかも。」
それって褒めてるわけ?
2010年08月27日(金) |
愛さずにはいられない |
私は自他共に認める親馬鹿である。もう、ここまで来れば完全に開き直っている。愚息がああなったのも私が甘やかしたせいである。実は本心は違う。愚息がああなったのは・・・愚息のせいである。ダメな親を持って立派に育っている人はたくさんいるではないか!が、時々、悪いことしたかな、とも思わないでもない。
でもなぁ、やっぱ一人前になって欲しいわけですよ。そりゃ、愚息が死ぬまで私が世話をやいて上げられるならそうするけど、私が先に死ぬわけでしょ。愚息が死ぬまで遊んで暮らせる財産を残して上げられるなら、心配いらないが、自分の老後の金すら用意してないのに、そんなのは無理だ。だから、ナントしてでも一人前になってもらわないと・・・そのためなら何だってやろうじゃないか!という心境。(全部裏目に出てる気もするけど。)
で、当面の目的は、愚息を大学に行かせることである。もちろん、大学なんて行かないで働きたいというならそれはそれで全然構わない。職種も問わない。でも、今のところお巡りさんになりたいと言っているので、それならば、今の内に出来るだけ大学でそれ用の単位を取っておいた方が良いと思う。
とい訳で、今学期も私がお膳立てをしてあげた。登録はオンラインだし、必須科目だけだから、誰がやっても同じだわな。で、教科書も私が自分の教科書を頼むついでにオンラインで注文した。(教科書は重いので、取りに行くのは愚息の役目である。送ってもらうと送料払わないといけないし。)だから愚息は自分の教科書の値段すら知らない。いや、自分が何のクラスを取っているかすら、教室に行くまで知らない。私は教室の場所と時間だけは愚息に伝えるが、何のクラスかまでは・・・覚えていない。
さて、新学期の初日はほとんどクラスの説明だけで終わる。コミュニティ・カレッジであるから、登録だけして当日やって来ないがいる。初日に行かないと自動的に落とされる。それを狙って、登録できなかった人達が押しかけるのが初日だから、教科書を持っていない人も多い。(とにかく、予算カットで科目数が減ったため、中々クラスが取れないのだ。皆さん必死である。)大学の教科書は授業料よりも高いので、取れないかもしれないクラスの教科書を先に買う人はいない。教授もそれを知っているから、初日から教科書を用意し、しかも予習までしている、なんて事は期待していない。愚息の場合、私が登録し、教科書も買い、バックパックにノートと一緒に学校用セットを作ってあげているので、初日から準備万端である。
もちろん、こういう事は親がやることではない。が、これは親馬鹿というより・・・好きなのだ、そういう〇〇セットを作るのが、私は。愚息が幼稚園に入った時から、必要な物を買い揃えて、名前を書いて、バックパックに詰めるのが大好きだった。(もちろん、私はそういう事をするのが小学生の頃から好きだった。)
余談になるが、大学セットの他に、スナック・セットというのもある。保温バック・パックに水とエネルギー・ドリンクとサンドイッチが入っている。もう1つ、運動セットのバック・パックもあるのだが、残念ながらこれだけは私は用意させてもらえない。何を入れるかわからないから。で、愚息はバック・パックを3つ持って出かけるのである。(閑話休題)
初日から教科書を持っていると、他の学生に「いくらだった?」と聞かれるそうである。先日も、そうだったらしい。
愚息「知らない。母さんが買ったから。」 学生「愛されているんだねぇ。」
もちろん、皮肉である。高校卒業してから、親に世話になるのは恥じである。一流大学に通うお坊ちゃまなら兎も角、授業料が安いコミュニティ・カレッジに通う連中は、独立心が旺盛な学生が多い。授業料どころか、生活費まで自分で稼ぎながら頑張っている連中がたくさんいるのだ。親に教科書を買ってもらい、しかも値段も知らないなんて言語道断!当然ここは恥じ入るべきなのだが・・・
愚息「当然だろう。俺だよ。誰だって愛さずにはいられないだろう!」
先日、夜11時頃、愚息に電話がかかって来た。どうも相手は「今から遊びにおいで!」と愚息を誘っているようである。
愚息「ダメ、学校始まったから・・・いや、明日は授業は午後からだけど、朝、ジムに行くから。」
以前の愚息からは考えられない対応である。バイトで稼いだ金で遊びまくり、単位を落としまくっていた愚息が、お巡りさんになりたいと言い出してから、単位は一つも落としていない。しかも、遊びのお誘いまで断って体力作りに励んでいる。もう大人とは言え・・・
ここは応援したいではないか!
2010年08月26日(木) |
血液銀行・・・または、虻蜂取らず |
愚息「いってきま〜す!」 愚母「何処行くの?!」 愚息「Blood Bank」
ん?Blood Bank・・・血液銀行。 そうか、ついに血の気の多さに耐えかねて、血液を寄付しに行ったか。それとも金が無くなって血を売りに行ったか? あれ?愚息の血液は人様には使って頂けないはずだが・・・
夜遅く、汗びっしょりで帰ってきた愚息に聞いてみた。
愚母「血液銀行に何しに行ってきたの?しかも、こんなに長い時間。どこの血液銀行がこんなに遅くまで開いてるわけ?」 愚息「血液銀行なんて行ってないよ。」 愚母「Blood Bankに行くって言わなかったっけ?」 愚息「BloodBank MMA。 MMA (総合格闘技) のジム」
何だ、何だ、それは?
愚息が通っているBJJの道場に習いに来ている人にMMAのジムにも通っている人がいるそうである。(バンダレィ・シルバそっくりなので、本名が覚えられないそうだ。愚息は流石に面と向かってバンダレィとは呼ばないそうだが、堂々と本人に向かってそう呼ぶ人は多いらしい・・・ちょっと見たい。)で、その人に僕のジムに一度遊びにおいで、と誘われたので行ってきたそうである。(というか、スパーリングの相手として呼ばれたらしい。)
愚息「本物のオクタゴンがあるんだよ。いやぁ、面白かった。ロドリゴの道場に通ってる人は割引してくれるんだって。メンバーになる申し込みして来た。」
おいおい、極真空手とブラジリアン道場とフィットネス・ジムのメンバーなのに、これ以上やるんかい?大学はどうするんだ、大学は!
『二兎を追うものは一兎をも得ず』というくらいなのに三兎も追いかけてどうする?『虻蜂取らず』とも言うぞ!
・・・ん?そうか、愚息は何かを得ようとしている訳でも取ろうとしている訳でもないのか。結果が問題なのではなく、経過が楽しいからやっているだけなのだな。
ところで、そのMMAのジムとやらは家から車で10分ほどの所にあるそうである。柔術や空手の道場より随分近い。住宅街のど真ん中である。
何故、中産階級(の下の方)が暮らす平和な街の中にそんなもんがあるんだ!!!
2010年08月25日(水) |
れっつわーくあうと: ケージ初体験 |
セッションと番外編と分け、番号を付けていたのだが・・・わからなくなったので以後省略。
フィットネス・ジムの内部については6月23日の日記で書いたが、その中に私が絶対に立ち入らない区域があった。檻で隔離されたフリー・ウエイトが置いてあるハード・コアな連中がいる場所である。
ところで、数週間前からセッションのスケジュールが変わった。新学期が始まると、水曜日の夜に学校に行くので、火・木に変えてもらったのだ。時間はトレーナーの都合により、8時からになった。が、火・木の8時からは私がいつもつかっている部屋でクラスをやっている。従って、そこは使えないので、ウエイト・マシンを使ってやっていたのだが、どうも私のトレーナーはウエイト・マシンというのが余り好きではないようですな・・・ハード・コアだから。
という訳で、色々なマシンを試してみたり、以前、スナックを売っていた(誰も買わなかったらしく、店は閉じてしまった)入ってすぐの小さな部屋でやったりしていたのだが、ついに先日檻の中に入れられてしまった。
檻の中はフリー・ウエイトしかないと思っていたのだが、あるんですな、ウエイト・マシンも。外にあるような棒1本差し替えるだけで重さが変わるようなのではなく、ウエイトを自分付けてやるヤツだからマシンとは言わないのかな?私が使える軽いウエイトも置いてあった。もちろん、単体で使うためのものではなく、調整用のウエイトである。それを私は単体で使う。5ポンドのウエイトを両側に1つずつつけて背筋の運動をやらされた、イヤ、やらせて頂いた。その後は、そこに置いてある一番軽いダンベル(10ポンド)を使って、腕や肩の運動をやった。ま、それは良いんだけどね・・・
檻の中は常連さんが多いらしく、トレーナーの顔見知りがたくさんいるので、私が軽いウエイトを使って汗だらだらになりながら軟弱運動をやっていると、次々に人がやってきてトレーナーと短い会話を交わしていく。もちろん彼らは私の事など眼中にないし、トレーナーが仕事中であることもわかっているので、長話はしないのだが、こうも次から次へと人がやって来ると、見られているわけではないとわかっていてもやりにくい。そもそも格好からして浮いている。私は普通のTシャツにスエット・パンツである。いかにも「普通のおばさんがちょっと運動してみています」というスタイル。しかも、私以外に女性はいないし・・・
と思っていたら、一人いた。ピッチリしたエクササイズ用の短いパンツとスポーツ・ブラ(っていうのかな、あれ?ピチっとしたタンクトップを短くしたようなヤツ)姿の、背は低いが身体が引き締まった女性が両手にダンベルを持って・・・踊っているではないか!ダンベル持って踊るだけなら(それ程重そうなダンベルではなかった)檻の中でやる必要はあるまいとは思うが、あの身体の引き締まり具合から見ると、檻の中に入っていても全然違和感はない。
と私は思ったのだが、トレーナーは別のご意見であった。
「あの人、いつもダンベル持って、ジム中を踊りながら移動してるんだよね。でも、ほとんどケージの中にいる。この前、話してみたんだけど、60歳なんだって。ちょっと頭おかしいのかな?」
げっ〜、あの身体で60歳!そこらへんの20歳のネェちゃんより引き締まっている。あれで60歳なら私は100歳で通用するぞ!
とまぁ、遠くから見て思ったのだが、ダンベルを戻しに行く時にしっかり見ると、20歳のネェちゃんとまで言わないが、やはり見事な後姿であった。で、顔を見たら・・・顔は歳相応であった。顔だけなら私の方が若く見える・・・って、私の方が若いから当たり前だけど・・・
家に帰って愚息に聞いてみた。
「うん、あの人、よくいるよ。話した事ないけど、頭はおかしくないと思うよ。他の部屋から持ってきた軽いダンベル使ってるけど、ちゃんとず〜っと運動してるし、他の人の邪魔になるような事はしないし、楽しそうだし・・・若い男の子達の身体を鑑賞するためにケージの中でやってるんじゃない?それで運動が楽しくなって健康になるなら、良いことだ。」
なるほど、私も若いお兄さん達の肉体美を鑑賞してみるか・・・
あ、ダメだ、メガネかけたままじゃ運動できない。
愚息のPCはゲームが出来るようにちゃんとしたグラフィック・カードが入っているのだが(私のPCのグラフィック・カードは安物だからゲームは出来ない・・・やらないし)、如何にせんモニタが安物である上に古い。もう10年位使っているのではないだろうか?そのため、グラフィックがきちんと表示されないことが多かった。でもまぁ、壊れたわけではないし、愚息のお気に入りだったスター・ウォーズのゲームが変わって面白くなくなって以来、PCでゲームはほとんどやらなくなっていたので、そのままにしておいた。
先日、愚息のスター・ウォーズ時代のお友達から、スター・ウォーズを元に戻したから(「戻ったから」ではなく「戻したから」というところがなんとも・・・)、また一緒にやろうぜ、というお誘いがあったので、これを機にモニターも換えたい、というので買いに行った。別に特別なモニターが必要な訳ではない。近所の電気屋さんで充分である。が、この度購入したモニタはゲーム機にも使えるらしい。おお、それならブルーレイも見れるではないか!と愚息はゲーム機をモニタに接続することを企んでいるらしい。(我が家にがブルーレイ・ディスクなんて1枚も無いぞ!)
愚息「母さん、PSさんが新しいスピーカーいるから買ってよい?」 愚母「PSさんって誰?何故あなたが買うの?」 愚息「えっ、PSさんって僕のだけど。僕のスピーカー、PC接続してあるからPSさん繋ぐと音が出ないの。」
もしかして、それは君のPS3のことかい? スリーって言えよ、スリーって! お友達かと思ったじゃないか!
・・・しかも接続詞、間違ってるし。
2010年08月23日(月) |
The Expendables |
見に行ってしまった・・・いやぁ、面白かった!予想通りのお決まりのストーリーで、お約束通りに話は進み、お約束通りに話は終わる、という安心して楽しめるアクション映画だった。ああいうのは大好きだ!
Arnold Schwarzeneggerがちょっとしか顔を出さないということは知っていたが、Bruce Willisもちょい役だったのが残念ではあるが、SchwarzeneggerとWillisをちゃんと出すと、誰が主役?ということになるので、これは無理なのだろう。あ、でも主役はJason Stathamでしたな。あの人良いよね。Transporterも楽しいけど、なんと言ってもあのCrankの馬鹿馬鹿しさが好きだ。Dolph Lundgrenも中々良かったぞ。あの人、可愛いと思いません?Randy Coutureはあの年齢でまだUFC現役というのは凄いと思うが(今度の試合は是非勝って欲しいもんだ)、なんか滅茶苦茶真面目そうで、それ程好きではなった。が、彼の自伝を読んでから、「この人は基本的には真面目なのかもしれないが、本能のままに生きてきた能天気な人ではないか」と思い、ちょっとだけ好きになった。Scorpion King 2だって、確かに演技は下手だけど(俳優ではないのだからそれは仕方あるまい)、楽しかった。(もちろんThe Rockの方が良かったけど。)それは今回も同じ。Stone Coldも良いね。あの人、現役(レスラー)の頃から結構好きだったし。Jet Liは・・・しばらく見ない間に歳取ったなぁ。
うん、アクション映画はやっぱり面白い!
思ったより早く仕事が終わったので、昨日(日曜日)の午後に行ったのだが・・・日曜日の午後の映画館というのはがら空きなんですな。ま、公開されてから2週間経っているというのもあるんだろうけど、あれだけガラガラだと実にゆったりと楽しむことができる。これなら映画館に行くのも悪くないじゃないか・・・癖になりそう。
家の近くにある映画館は中に20映画館が入っているのだが、それぞれの入り口に従業員が立ってチケットを確認している訳ではない。だから1枚だけチケットを買って、片っ端から見て行くということができる・・・と思う。
映画が始まる前に、大きな紙袋を抱えたおばさんが入ってきて、「いやぁ、中々面白いバンパイアの映画だった。」と独り言を言った。(何、見たんだ?)その後もなんかブツブツ(という程小さな声ではない)言い続けていたので、「この人、映画始まっても一人で大声で何か言うんだろうなぁ・・・イヤだなぁ。」と思っていたら、荷物を置いたまま何処かへ行ってしまった。きっとお手洗いに行ったのであろう。このおばさん、チケットを1枚買ってハシゴしてる口ですな。
が、映画が始まる直前になってもおばさんは戻って来ず、従業員が入ってきて、おばさんの大きな紙袋を持って出て行ってしまった。見つかってしまったのだ、あんなに大声でしゃべるから・・・
雉も鳴かずば打たれまい
2010年08月22日(日) |
DOTMANの夏休み |
明日から新学期が始まる。DOTMANは本来なら夏期講習を取るべきなのだが、予算の関係で彼が取るクラスが無かったため、長〜い夏休みを堪能した・・・バイトもせずに。ま、良いけどね。
朝、9時に起きて朝食を食べて柔術に行き、帰ってきてからお昼を食べてジムへ行き、帰ってきてから夕食を食べて空手に行く、という生活を2ヶ月近く続けた。おかげで体重は10キロ減。割合で考えると、元々少なかった脳みそはさらに減ったのではないかと・・・
7月末に一度全身筋肉痛で沈没したが、2,3日で立ち直り、再び運動の日々を続け、念願のMMAの試合にも(無謀にも)出場できたし、満足がいく夏休みだったのではないだろうか?
でも、大丈夫かね、新学期?先学期は目標を定めたために、初めて単位を1つも落とさなかった。が、長期に渡る楽しい楽しい夏休みを過ごした後、まだ目標に向かって勉強する精神力が残っているのだろうか?
さて、私は・・・6月に無事卒業したのではあるが、学校から遠ざかると脳が鈍るのではないかと、1つだけクラスを取ることにした。しかし、最近、能天気な誰かさんのおかげで(愚息ではない)我が家の家計が危機に陥りそうなので、今の仕事が一段落したら、次のシーズンが始まるまでのんびり勉強という訳にもいかなくなった。上手く仕事が見つかれば、せっかく登録したクラスではあるが、諦めるしかない。
さて、どうなりますことやら。
2010年08月21日(土) |
いつかはやるだろうと思っていたけど |
午前中、所用があって出かけ、帰ってきたら愚息がいなかった。
柔術着(柔道着って言うのかな?)が無くなっていた。空手着の帯が無くなっていた・・・この組み合わせで一体何処へ行ったんだ?
帰ってきた愚息に聞いてみた。
愚母「柔術着と空手の帯持って、何処行ってたの?」 愚息「柔術」 愚母「足首が痛いから休むんじゃなかったの?」 愚息「気が変わった。」 愚母「で、柔術じゃなくて空手の帯使ったわけ?何も言われなかった?」 愚息「皆に思いっきり笑われた。」
行きの車の中で、帯を間違えた事に気付いたそうである。が、「帯なんて、ついてりゃいいんだ。色なんてどうでも良いだろう。」と思って、そのまま行ったそうである。
愚息の空手の帯は黄色である。BJJでは黄帯は白帯の1つ上だそうですな。普通は小学生が着ける色だそうである。で、愚息が黄帯を着けて道場に入っていくと・・・
「うわぁ、まぶしい!」 「おお、昇級したのか。オメデトウ!」 「家の娘が見たら、羨ましがるぞ!」
と、さんざん笑われたそうである。
BJJの道場が何処でもそうであるのかどうかは知らないが、愚息の道場では昇級するとお祝いに皆で帯で昇級した人をバシバシ叩くそうであるが、愚息も冗談で皆からさんざん叩かれたそうである。
愚息は道場から帰ってくると、道着は必ず吊るすのだが(吊るしていないとカビが生える)、帯は床にほってある。空手のと柔術の帯が並んでほってある。だからいつかはやるとは思っていたのだが・・・
おかげで結構エンターテイメント出来たじゃない?
先週の日曜日(8/15)の話。
愚息は日曜日は9時に私に起こしてもらい、9時半に朝飯を食わせてもらい、シャワーを浴びて10時半に家を出てBJJの道場へ行く。私は日曜日は仕事が無いので7時半頃まで寝ている。が、先週の日曜日はダンナが目覚まし時計をセットしたままラスベガスへ行ってしまったので、6時半に目覚まし時計が鳴り始めた。(だいたい何故6時半なんだよ!そんな時間に起きてきたことないくせに!)ダンナの目覚まし時計にはボタンがたくさんついていて、どれを押したら良いのかがわからない。おかげでせっかくの日曜日だというのに目が覚めてしまい、腹がたったから二度寝したら・・・寝坊した。
前日、愚息は帰りが遅かったし、その日は友人と遊びに行く約束があるのでBJJには行かないだろうと勝手に決めて、愚息を起こさず(遊びに行く時は一人で起きる・・・BJJは遊びだとは彼は思っていないようだ)にジムへ行って、帰りにスーパーマーケットへ寄って帰ってきたら12時近かった。そして、愚息はいなかった。ああ、もう遊びに行ったんだ、と思って、買ってきた物を取り合えず冷蔵庫に突っ込んで、シャワーを浴び終わった頃にもう帰ってきた。
愚息「ただいまぁ〜!」 愚母「おかえりなさい・・・CJと遊びに行ったんじゃなかったの?」 愚息「柔術行ってきたんだよ。母さんが起こしてくれなかったから寝坊して、大変だったんだから。」 愚母「いつも平気で遅刻して行くじゃない。何が大変なの?」 愚息「だって、起きたら・・・朝食がいないじゃないか。あれ?朝食が、朝食がって探したら、車ねぇし・・・仕方ないから昨日の残りのフライドチキン食っていったおかげで、全然動けなかった。」
朝食がいないって・・・私の事か?!
だいたい、寝坊したら飯なんか食わずにさっさと出かけろ!
2010年08月19日(木) |
れっつ・わーくあうと: 番外編 5: 悪事千里を走る DOTFAMILYの反応 |
昨日の続き・・・
誰かに話してしまわないと立ち直れない。家に帰ってダンナに話した・・・
「ああいうところっていうのは、セキュリティ・カメラがいくつか設置してあるんだよね、入り口だけじゃなく。コケたところ、カメラに写ってなかったかなぁ・・・見たいなぁ。今日行ったら、写ってなかったかどうか聞いてくれない?写ってたらユーチューブにアップロードしてって頼めないかな?」
頼めるかい、そんな事!
その後、家に帰ってきた愚息に話した・・・
愚息は何も言わず、すぐに携帯電話を手に取り、自分のトレーナーに「さっき母さんがトレッドミルでコケたらしいんだけど、見た?可笑しかった?」とテキスト・メッセージを送った。
流石、私の家族!
翌日、恥ずかしいなぁ、ジムに行くのイヤだなぁと愚痴っていたら・・・
愚息「ジムでコケるのは全然恥ずかしいことじゃない。力が無くてヒーヒー言っているのも恥ずかしいことじゃない。恥ずかしいのは、ジムに来てウエイト・マシンに座っておしゃべりしたり、ぼけーっと突っ立って真剣にやってる人達の邪魔をしてる人達!」 愚母「そりゃ、コケたことが無い人の言う台詞だろう!」 愚息「えっ、僕?ちゃんとコケた事あるよ。カーディオ・マシンで。ほら、階段が動いているヤツ。あれの一番上でコケて、床までずり落ちた。」 愚母「誰も見てなかった?」 愚息「起き上がったら、周りの人達が全員見てたから、『文句あるか!』という顔押して一人ずつゆっくり睨んでいった。全員すぐ目をそらした。」
いい根性してるよ、全く!
2010年08月18日(水) |
れっつ・わーくあうと: 番外編 4: 悪事千里を走る |
イヤ、何も悪いことはしてません・・・と思うけど・・・やってるかな?
最近、トレーナーに言われた通り、トレーニングが無い日にも同じ時間にジムに通っている。(平日だけ)実はトレーナーの言う事に従ってる訳ではない。ここ数週間、仕事がやたらめったら忙しく、1日12時間以上ぶっ続けでコンピュータの前に座っているので、仕事が終わると腰と肩がガチガチになっていて身体を動かさないと翌日体中が痛くなるからである。ジムに行ったからといって特に激しい運動をするわけではなく、トレッドミルで1マイルだけジョギングして、後は音楽を聴きながら3マイルほど歩くだけである。
トレーナーとのトレーニングがある日は、身体を温める(?)ために10分ほど早く行き、1マイルだけ走ることにしている。先に行って走っておかないと、初日のように時速6マイルで走らされるのだ。もちろん10分で1マイルも走れないが、トレーニングの最初の10分は身体を温めるために使われることになっている。そこで、時間になって私が自主的にトレッドミルでジョギングをしていると、トレーナーは5,6分してからやって来る。そして、距離を確認する。それまでに1マイル走っていれば良いのだが、1マイル走ってないと、ピピピピッとスピードを上げられる。そんなことされたら、トレーニングを始める前にへばってしまうじゃないか!
という訳で、先日も10分ほど早く行き、トレッドミルへと向かった。が、疲れてボーっとしている。仕事の後はメガネをかけていても目が霞んで良く見えない。(それでよく運転して行くな。)いつものようにぼけーっとトレッドミルに乗ると・・・
右足がぐわ〜んと跳ね上がり、それにつられて左足も上がり、身体が後ろに飛ばされて、見事に床にコケてしまった。
前に使っていた人が止め行かなかったので、トレッドミルが動いていたのである。普通はちゃんと確かめて(壁に大きな字で「使う前と使った後は必ず動いていないかどうか確かめましょう」と注意書きが貼ってある)乗るのだが、その日、というかここ数週間は何も考えずに乗っていたのだ。(トレッドミルだけではない。最近の私は何も考えずに身体だけを動かしているという状態である。)
いやぁ、それにしても見事なコケ方だった。これはユーチューブものですぜ!
隣でジョギングしていたお兄さんが、慌ててトレッドミルを止めてやって来てくれた。ひっくり返ったまま「大丈夫です。」と言っていると、ジムのマネージャーが走ってやって来た。こりゃ、すぐに起きなきゃ、大騒動になりかねない。
痛いかどうかなんて考えずに跳ね起きて(跳ね起きることができたということは、怪我はしていないということだな。)、「大丈夫です!」を連発する。なんとか納得してもらって、トレッドミルでジョギングを始めたのだが、ちょっと走っただけで時間になって、トレーナーがやって来た。彼の第一声・・・
「ねぇねぇ、さっきトレッドミルでものすご〜く派手に転んだ人がいたんだって。見た?」
・・・私です。
ちょっとちょっと、私がコケてからまだ5分も経ってないのに、どうして知ってるの?もうジム中に知れ渡っているわけ?
そう言えば、トレッドミルを下りた時、後ろにいた若い女性達が「怪我がなくて良かったね。」と言わんばかりににっこりと微笑んでくれたっけ。その後も、決して冷たい目ではないのだが、色んな人に見られた気がする・・・悪事千里を走るという言葉が頭を過ぎった。
でも、悪いのは私ではない!速いスピードで使っておきながら、設定時間が終わる前に途中で止めずに止めた人である。とは言え、恥をかいたのは私である。これからはちゃんと動いていないことを確かめよう!
いやぁ、久しぶりの大恥でしたな。
映画Expendableの放映が始まった。う〜ん、これは見たいぞ、映画館で!
もう何年も映画を見に行きたいと思ったことは無い。1年待てばDVDで見れるのだから、わざわざ映画館に行く必要もあるまいといつも思う。だいたい私が見たい映画は黙っていてもダンナがDVDを買ってくるのである。この歳になると1年くらい待つのは何でもない。
でも、Expendableは豪華メンバーなのだ!Sylvester Stallone、Arnold Schwarzenegger、Bruce Willis、Jason Statham、Steve Austin、Jet Li(この人はどうでも良いけど)だぞ!しかも、Randy CoutureにAntonio Rodrigo Nogueira(端役だろうけど)まで出てるんだぞ!待てんだろう、これは1年も!
放映開始の日に行くとまでは言わないが、終わってしまうまでには是非行きたい。という訳で、ダンナを誘ってみた。別にダンナでなくても良いのだが、私の知り合いにはあの手の映画を見る人はいない。(みな良識ある大人なのだ。)あの手の映画を見たがるのは、ダンナ以外には愚息しか知らない。が、愚息は当然友人と見に行くであろう。そこに付いていくと、金を払わされるのでイヤだ。
愚妻「Expandable、見に行かない?」 愚夫「ん?それって、僕をデートに誘ってるの?」
どうして映画に誘う=デートに誘うになるわけ?そりゃ、最近忙しくて、一緒に出かけてないけど(いや、先週の金曜日、2人で食事に行ったぞ!)、映画に誘ったくらいで、そんなに嬉しそうな顔してデート?って聞かないでくれない。若い女に子から誘われたのなら兎も角、結婚して25年も経つ古女房に映画に誘われて、そんなに嬉しいか?
愚夫「ところで、その映画、どういう話なの?」
あの豪華メンバーを見て、まだストーリーが気になるのか!どうでもいいじゃないか、そんなの!
2010年08月16日(月) |
えっと・・・それ家のお金じゃないんですか? |
ダンナがラスベガスへ行った。従兄弟達と行く、毎年恒例の旅行である。私も2年前には参加したのだが、私が行くと、金曜日の仕事が終わってから出かけることになり、日曜日には帰ってこないといけないので、慌しすぎてバケーションにならない。という訳で、ダンナだけで行ってもらうことにしている。
金曜日にでかけて、月曜日に帰ってくる3泊4日の小旅行であるが、ダンナがいない間は、ジャンクフード食べまくり!。愚息は家で食事をするとは言え、もう22歳である。私が食事を作ってやる義務は無い。が、ダンナはいくつになってもそういう訳にはいかんだろう。という訳で、ダンナが出かけてくれるのは大歓迎である。
ダンナがいなくても金曜日と土曜日は仕事があるわけで、日曜日は食料品の買出しと溜まった家事の片づけで、自由時間は全くないのだが、夕食を作らなくて良いというだけで、気分はルンルン!かように私は料理が嫌いなのだ!
ところで、私は数ヶ月前に運動を始めて以来、全く体重が減っていないのだが、ジャンクフードを食べまくっても体重は増えなかった・・・が、体脂肪が増えた!ダンナがいると食事の準備で頭が痛いのだが、ダンナがいないと・・・脂肪過多で死ぬな、私は。ちなみに、同じジャンクフードを食いまくった愚息は、お腹が重くて全然パワーが出ない、と言って家でゲームばかりやっていた・・・アイツも死ぬな。
さて、ラスベガスへ行く前に、銀行へ行って現金を下ろしてくるように頼まれた。
愚妻「いくらいるの?」 愚夫「200ドル」 愚妻「えっ、たったそれだけで良いの?」 愚夫「うん、このまえの小切手、現金にしてとってあるから大丈夫。」
この前の小切手?まさか、それって電話代の払いすぎとかで戻ってきた300ドルのこと?確か暇そうにしていたダンナに銀行に入金して来てと頼んだけど・・・
家の電話代は経費である。私用は携帯電話を使うので、普通の電話は仕事用にしている。戻ってきたお金は収入として申請しなくてはならない。そうでなくても、電話代である。これは家計費なのでは?しかも、ダンナは支払いにはクレジットカードを使う。現金はギャンブル用である。
500ドルも使うのかよ!
もう、絶対入金はダンナには頼まないぞ!
2010年08月11日(水) |
格闘技、絶対反対!:その後4: その後のその後 |
6月17日の日記には「一度死ぬ目に合って来い!」と書いたのだが、残念ながら(幸い?)死ぬ目には合わなかった。鼻の横はちゃんと切れていたのだが、それも医者に行くほどではない。目の周りは痣になり、唇も腫れていたが、これも医者に行くほどのものではない。
それよりも、痛いのは二度目にチェックされた蹴りで痛めた足らしい。蹴った足が痛いなんて絶対空手の先生には言えないね。
BJJの先生はKing of Cageなどのチャンピオン・ベルトを持ってるノリが軽い人なので、道場でも「今度MMAの試合に出ま〜す!。」と言っていたらしいのだが、空手の先生は真面目な人(少なくとも先生としての威厳を持って真面目に振舞おうとしている人・・・愚息が煽ると結構色々やってくれるらしい)であるので、MMAの試合に出るなんてバレたら死んでも負けられなくなるので、隠していたそうである・・・良かったね、隠してて。
さて、死ぬ目には合わなかったが、これはもう一方的な負け試合である。愚息はタコ殴りにされたのである。MMAがそんなに甘くないということが身に染みてわかったであろう。
愚母「これで満足したでしょう。これからは空手なり柔術なりに真面目に励みなさい。」 愚息「でも、すっげぇ受けた試合だったんだよ。ほら、観客ってタコ殴り好きだから皆興奮してたし・・・また、3ヶ月後に出してくれるんだって。MMAのジムのメンバーになろうかな?」
・・・死ぬまでやってろ!
2010年08月10日(火) |
格闘技、絶対反対!:その後3: そして、完敗 |
前回の話は愚息から聞いた話である。試合は愚息の解説を聞きながらビデオを見た。
愚息の試合はメイン・イベントだったそうである。何故、MMAデビューの愚息の試合がメイン・イベントなのか?ヘッドギアもシンガードも付けずにプロと同じルールでやったから、というのも理由のひとつではあるのだが、本当の理由は・・・メイン・イベントの対象は愚息の対戦相手だったのである。
まずは愚息の名前がアナウンスされる。次に対戦相手の名前が・・・「〜シルバ!」
えっ、シルバ?アンダーソン・シルバのシルバ?バンダレィ・シルバのシルバ?おいおい、ブラジル人かよ!しかも・・・格好良い!現UFCライトヘビー級チャンピオンのショーグンにちょっと似てる。ビデオ・カメラの小さな画面でもはっきりわかるほど、腹が6つに割れている。ショーグンみたいにピッタリしたパンツはいてるし、背中まで筋肉隆々・・・
きゃ〜!見に行けば良かった!
試合が始まると、相手は完全にテイクダウンを警戒した構え。そこで愚息がロー・キック。相手は愚息がBJJしかやっていないと思っているから、まさか蹴られるとは思っていない。これは完全に入った。
もちろん、愚息は空手もやっていると報告しているのだが、愚息は黄帯である。黄帯っていったら、BJJでは小学生レベルである。(それで愚息はよく笑われるらしい。)だから、空手に関してはBJJ以上に馬鹿にされていたらしい。(極真空手の黄帯は大人でも使うらしい・・・それとも、愚息の空手は小学生レベルなのかい?・・・そうかもしれない。)でも、BJJは白帯だぜ。
さて、愚息のコーナーは皆BJJである。アドバイスは「テイクダウン!テイクダウン!」そこで愚息はテイクダウンをシュートして・・・失敗。次に「アンダーフック!」のアドバイスにアンダーフックをやったのは良いが、そこから先のアドバイスが来ない。
「えっと・・・次はどうするの?」
で、わからないから、一旦離れて、もう一度キックしたのだが、そこはほれ、二度目は通じませんぜ、という感じでこれも失敗。そのまま相手を投げようとしたのだが、身長がねぇ・・・体重は愚息の方があるのだが、身長は相手の方が頭1つ分以上に高い。(格好良いんだぁ・・・繰り返すけど。)
という訳で投げにも失敗して倒れ・・・あれよあれよという間にフル・マウントを取られてしまった。そこから先は3分間ほど殴られっぱなしである。
愚息のコーナーマン達(?)は興奮してそれぞれが好き勝手なことを叫ぶので、何を言っているのか全然わからなかったそうであるが、愚息は愚息なりにエスケープをしようとしたり、下からサブミッション技を行おうと努力はしていた。が、その努力のせいで、ノックアウトもされず、レフリーも止めてくれない。いっそ相手がサブミッション技をかけてくれればタップできるのだが、殴られるだけでタップアウトする訳にはいくまい。
相手が上体を起こし、殴りつける度に女の子達の黄色い歓声が上がる。(そうだろう、そうだろう、私だってその場にいたら、歓声を上げていたかもしれない。だって、格好良いんだもん・・・しつこい?)愚息が反撃しようとする度に、男共からむさくるしい声援が上がる。
が、ラウンド1終了間近になって愚息の気が緩んだ瞬間、もろにパンチを喰らい、頭がグランドに当たった途端、頭を上げる前にレフリー・ストップでTKO。
お決まりの「ありがとうございました」のハグが終わった後、オフィシャル判定で相手はデカいトロフィーを貰っていた・・・トーナメントでもないのに、トロフィー貰えるわけ?流石にベルトじゃなかったけど。
さて、試合が終わってから控え室に戻ると、試合が終わってから5分も経っていないのに、愚息の携帯電話にはメッセージが大量に入っていたそうである。
試合終了直後、BJJの先輩が愚息の顔の写真を撮り、フェース・ブックに即アップロードした結果であるらしい。
若者が金曜日の夜にそんなに頻繁にフェース・ブックをチェックするなよ・・・デートしろよ、デート!
2010年08月09日(月) |
格闘技、絶対反対!:その後2: そして、当日 |
愚息はルンルンと出かけていった。お友達3人と待ち合わせて行ったそうである。2人はBJJの初心者仲間、もう一人は「えっ、MMAって何?」という人。入り口で・・・
愚息「参加者です。」 友A「コーナーです。」 友B「コーナーです。」 友C「コーナーです。」
偉そうにコーナーを3人も引き連れてと思う無かれ。 中に入ると、BJJの先輩が来てくれていたそうである。
先輩「え〜っ、俺だけ入場料払ったのかよ!」
愚息の友人達は、入場料を払いたくないので、「コーナーです。」と言って無料で入っただけなのだ。
さて、選手控え室に入ると、既にテーピングを終え、フードを目深にかぶり、ヘッドフォーンを付けてやたら殺気を振りまいているお兄さんがいたそうである。後ろにはお揃いのジムのユニフォームを着た怖そうな連中が立っていたそうである。
「コイツとだけはやりたくない!」と愚息は思ったそうであるが、そこはほれ、お約束通り、彼が愚息の相手であった。
愚息達だってお揃いのTシャツ着ている。BJJの先生がディスカウント・ストアで息子の三輪車の試運転をしている写真がど〜んと前面に貼ってあるTシャツ!
相手のコーナー・マンの中にはカットマンまでいたそうである。カットマンがコーナー・グッズを確認している。
友A「俺達、何か持ってる?」 愚息「あっ、母ちゃんからワセリン借りてきた。はい。」 友B「・・・あっちのワセリンの瓶、これの10倍はあるぞ!」 友A「他には何かないのか?」 愚息「えっと・・・降参のためにリングに投げ入れるタオル。白なかったけど、何でもいいよね。」 友C「他には?」 愚息「他に何かいるの?」
・・・試合前から完璧に負けてますな。
2010年08月08日(日) |
格闘技、絶対反対!:その後1: ホントにやるのかよ! |
6月17日の日記に「格闘技、絶対反対!」というタイトルで愚息がMMAの試合への出場を企んでいることを書いた。その後・・・
愚息は頑張ってライトヘビー級(205ポンド)まで減量したにも係わらず、相手が途中で怖気づいたため、対戦相手は恐怖の300ポンド(約136キロ)ということで決定していたらしい。7月の事である。その試合の1週間前の事。愚息が夜、フィットネス・ジムでウエイト・トレーニングをやっていると、主催者であるムエタイ・ジムの連中がやってきたそうである。愚息は以前そのジム主宰のMMAイベントを見に行っているから彼らと顔見知りであり(見に行くだけで、顔見知りになるな!)、「やぁやぁ」と挨拶をして、しばらく楽しくおしゃべりをしたそうである。そして、彼らは恐怖の300ポンド君の相手が愚息であるということをその日に知ったらしい。
ところで、恐怖の300ポンド君、愚息ほどではないにせよ、それほど背は高くないそうである。つまり、愚息と同じく、いや、それ以上にデブであるらしい。
「柔術を半年習っただけでMMAの試合に出たいと言っている5フィート8インチ、230ポンドのチビデブの馬鹿がいるらしい。うちの300ポンドの相手に丁度良いじゃないか。楽勝だぜ!」という話になっていたらしいのだが、彼らは愚息がウエイト・トレーニングをする様子を見てしまった。愚息は普段、ダボダボの赤いフッディを着てだぼだぼのジーンズを履いているので、どの程度が脂肪で、どの程度筋肉がついているかは外見からはわからない。だが、彼は非常に能天気なのんびり屋で、いつもニコニコ(ヘラヘラ?)しているので、ほどんとの人が彼のことをただのチビデブだと思う。しかし、ウエイト・トレーニング中は、当然筋肉が丸見えである。というか、筋肉トレーニングなのだから、思いっきりパンプアップしている。結果・・・愚息がただのチビデブではないことが発覚し(?)、「うちのデブが相手では楽勝ではないようだ」と思われ試合は再びキャンセル。目出度し目出度しで話は終わった・・・と私は思っていた。
が、もしかしたら、やはりただのアホかもしれない。一度よそジムのヤツとやらせて、どれ程のものか見てみようじゃないか、という風に話は進み、8月の試合に出して貰えることになっていたそうである。愚息がフィットネス・ジムで会った連中が、愚息の事をどういう風に話したのかは知らないが、事実、半年ほど柔術を習っただけのMMA未経験者である。ストリート・ファイトすらやった事がない、単なるアホである。相手を選ぶ程のことではあるまい、と思うのだが、その後も決まってはキャンセル、決まってはキャンセルの繰り返しだったそうである。そして8月6日のイベントの3日前・・・
「えっと、相手は195ポンドなんだけど、落とせる?」 「いや、ちょっと・・・3日で10ポンドは無理です。」(愚息はレスリングをやった事がない。ウエイト・カットなんてテクニックは無い。) 「うん、そうだよね。彼は相手の体重なんてどうでも良いって言ってるんだけど、やる?」(どうても良いって・・・195なら205と同じライトヘビー級じゃないか!) 「はい、やります!」 「えっと、アマチュアなんだけど、ヘッドギアとかそういうの無しでやりたいって相手は言ってるんだけど、良い?ん・・・プロと同じルールになるけど。」 「はい!」
やるのかよ、ホントに!
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