股・戯れ言


BBS

スナックwell歌夢 出店のお知らせ

今日は2本立て更新しますよ!
まずは最初の一本目。重要告知アリ。


フジロックのメンツはこんな感じになっているそうです。


7/28(Fri):
Franz Ferdinand/ Afra & Incredible Beatbox Band/ Asian Kung-Fu Generation/ Atmosphere/ Blackalicious/ The Cribs/ Donavon Frankenreiter/ Fire Ball with Jungle Roots/ Flogging Molly/ Ganga Zumba/ Gnarls Barkley/ A Hundred Birds/ Jet/ 加藤登紀子/ Natsumen/ North Mississippi Allstars/ OOIOO/ Overground Acoustic Underground/ Roger Joseph Manning Jr./ Scratch Perverts/ 上々颱風/ The Spinto Band/ The String Cheese Incident/ The Terry Adams & Steve Ferguson Quartet/ Tucker/ 矢野顕子/ The Zutons

7/29(Sat):
Red Hot Chili Peppers/ The Benevento/ Russo Duo/ Clap Your Hands Say Yeah/ eastern youth/ Fields/ The Hives/ Hyper-DJ Set/ Johnny A/ Junior Senior/ Junkie XL/ Ken Yokoyama/ 木村充揮 with 三宅伸治とFRF All Stars/ ザ・キングトーンズ featuring ジミー入枝&ナンシー / Kula Shaker/ The Like/ locofrank/ Marines Big Band/ Mo'Some Tonebender/ Mystery Jets/ Radiosoulwax presents Niteversions Live, 2 Many DJs/ The Rifles/ Scissor Sisters/ Sonic Youth/ Straightener/ The String Cheese Incident/ Trashcan Sinatras/ Tristan Prettyman/ UA×菊池成孔/ Wolfmother/ Yeah Yeah Yeahs

7/30(Sun):
The Automatic/ Broken Social Scene/ Digitalism/ Double Famous/ ISIS/ Jason Mraz/ Killing Joke/ 鼓童/ KT Tunstall/ Magnolia/ Milburn/ Mogwai/ MUMM-RA/ 大江慎也/ 小野リサ/ らぞく/ The Refugee All Stars Of Sierra Leone/ rinocerose/ Snow Patrol/ Super Furry Animals/ Toby Foyeh And Orchestra Africa/ ゆらゆら帝国



未だ決め手がないような気もするが、わしは木村さんだけでもう満足であるよ。
上々颱風てのもいいなあ、絶対野外合うよなー
2 Many DJs見てみたかったし。


しかし、気がついたらいろんな人が来日すんのね

●Andreas Tilliander
5/28 (日) 東京:渋谷Lush
共演:Motocompo/ Metalchicks/他
(問):渋谷Lush 03-5467-3071
●Calvin Don't Jump!
5/04 (祝) 東京:下北沢440(four forty)
共演:さかいゆう/ Groundlab/ Little fats & Swingin' hot shot party/ Co-rchestra/ 松千/ playnote/ えあどぐべ/他
(問):下北沢440 03-5481-4143

"ゆーきゃん&Calvin don't jump! Japan Tour Final"
5/06 (土) 東京:代々木Zher the ZOO
◎ 開場 18:00 / 開演 18:30 / ¥2,300(自由・別途1ドリンク代)
共演:ゆーきゃん meets あらかじめ決められた恋人たちへ/ Chikisounds/ トレモロイド/ SPECIAL GUEST:ドン・マツオ(Zooboms)
●Kieth John Adams
5/23 (火) 東京:下北沢クラブQUE
◎ 開場 18:30 / 開演 19:00 / 前売り:¥2,000・当日:¥2,300(自由・別途1ドリンク代)/ 共演:エレキベース/ 倉橋ヨエコ/ Lodge
※オープニングアクトとしての出演です。

5/24 (水) 東京:渋谷7thフロア
◎ 開場 18:30 / 開演 19:00 / 前売り:¥2,000・当日:¥2,500(自由・別途1ドリンク代)/ 共演:徳永憲
●Graham Coxon
9/13(水)・9/14(木) 東京:LIQUIDROOM ebisu
◎ 開場 18:00 / 開演 19:00 / ¥7,000(スタンディング・別途1ドリンク代)
●Lightning Bolt
6/01 (木) 東京:Shibuya O-Nest
◎ 開場 18:30 / 開演 19:00 / ¥3,000(スタンディング・別途1ドリンク代)


そんで極めつけは
アリスインチェインズのウドーフェス出演!

Thrash Domination '06開催!出演者はVenomにSodom!
でありますよ。
2006年にもなってソドムやアリチェンが見られる時代が来るとは。中学の時の自分ならば泣いて喜ぶところだが、うーん。ああ、でも私アリチェンのショーンが大好きだったんですよ。どうすればいいんだろう。



と、そんな具合にイベント盛りだくさんですが、
6月はもっと重要なイベントがあるのです。
それがこいつ



「スナックwell歌夢」
6月11日(日曜日)
開店 18:00
閉店 22:00
場所:渋谷EdgeEnd(http://www.edgeend.com/)
チャージ:800円(1ドリンク+お通し)


DJ
ヤツザキ(東京)
るっぱ(東京)
オカモト(愛知)
もらしみ茶めこ(大分)
ケムタ(佐賀)
僕素朴(埼玉)
エンドー(長野)
はるみ(鹿児島)



ついにこのHPがネットを超えて開店するのです。
まあ、私のネット生活6年弱の集大成ですな。って、これで終わるつもりは全然ないけれど。
DJとは書いておりますが、クラブイベントではありません。
むしろ1日スナックであります。DJはBGMです。
ロックやらファンクやら歌謡曲やらジャズやらニューウェーブやらテクノやらレゲエやらバラエティ溢れる選曲になることでしょう。というか全員バラバラなんだが。

この日はわたくしがママとなりまして、全テーブル回って呑んで喋りますよ!
ママなんて言われたことねぇけど、それなりに気使うよ、がんばるよ。
お店はバーなのですが、椅子は沢山あります。座れないなんてことはありません。
もう、是非とも来ていただきたい。
この日記をずっと読んでくれている方などに来てもらいたいものです。
なんつってもチャージ800円であるからね。お通しと1ドリンクつくからね。オールナイトイベントでないしね。



というわけで、3時間後くらいに次の日記に続く
2006年04月30日(日)

男たちのSATSUMA 下

サブカルとトラディショナルのクロスオーバー!ミクスチャー!ハイブリッド!でおなじみの岩手の日本酒酒蔵・喜久盛の純米大吟醸酒「電気菩薩」を新宿で呑める店ができましたよ。
店の名前は「たちばな診療室」。
場所は新宿ゴールデン街のど真ん中であります。
ナースの格好をしたねえさんたちが日替わりでママを勤める店です。ナースっつても風俗店ではないし、ねえさんたちは百戦錬磨の強者ばかりなんで女性がひとりで行っても楽しいお店です。新宿で飲む際には是非足を運んでいただきたい。きっと店にも酒にもエレクトリック・ショックを受けることでしょう。

たちばな診療室
http://www.tachibana-mari.net/top.html
喜久盛
http://kikuzakari.jp/



喜久盛の藤村さんは坊主頭に総合格闘技ボディ、そしてなぜか赤犬のステージにふんどし姿で登場したり、ふんどし姿でDJしたりする方なんですが(どんだけふんどし好きなんだ)、その日本男児マッチョ姿が禁色や仮面の告白な有名作家を彷彿とさせます。それを見込まれて、かの有名作家役のオファーがあるとかないとか。
ちなみにたちばな診療室の火曜日・金曜日担当ナースである春咲小紅せんぱいは多才なねえさんでありますよ。酒場のママ以外にも文筆活動やらバンド活動やらSMショーっつうか大道芸活動やらをやっておられます。すべての活動に意欲的でエネルギッシュで大変素敵な女性なのです。
ま、マンコス(バンド)の時はけっこう仮面のコスプレでベース弾いているがな。
そして私はこないだライブ中におっぴろげアタック食らったけどな。



さて、一週間あいちゃったけどかごんま話続き。長いよ。覚悟してくれ。


夜は呑みに行きました。出張の定番であります。
熊本に行った時も宮崎に行った時も大分に行った時も思ったことなんだが、九州の飲み屋街はでかい。どこも必ず東北一の繁華街・国分町以上の規模。鹿児島の繁華街・天文館も例に漏れず国分町以上にでかかった。
どこに行ってもまーいいやーと思って入った一軒目は名前失念。
きびなごも黒豚もたいそううまかった。
しかしそれ以上に私の心を捉えて離さなかったのは、
私は「ミス・練り物」でありますからね、もうおわかりでしょうね。

練り物の最高峰・さつま揚げ!

かまぼこも大好きなんだが、やはり練り物最高峰はさつま揚げだと思うのですよ。
ここの店のさつま揚げは自家製だったんだけど、これが本当に旨かったのです。すり身は勿論のこと、中に入っていた海老がぷりぷりでたまらんかった。
ああ、もうね、毎回言ってるけど
「小倉とマーガリンを合体させた人」
「抹茶と牛乳を合わせて初めて飲んでみることにした人」
「練り物を発明した人」
はノーベル賞受賞していいと思うんだ。ノーベルはもらえないかもしれないが、ヤツザキ賞はあげてもいいよ。しょぼいけど。
焼酎は地元でよく飲まれているというやつばかり飲んでました。これも名前失念。なんでこんなに忘れてんのよ。ここ最近の記憶力エラーの多さには自分でもびっくりだ。


その後、歩いているうちにジャズバーを発見。
Bluesy Tavernという店でありました。
引き寄せられるように入店してみる。壁にアルバートアイラーのジャケットなどが貼ってあるので「サン・ラーとかもあるんですか?」とマスターにお尋ねしたところそれはないとのこと。残念!つーか私、フリージャズ以外あんま知らんのだよな。よくないことだ。と、いうわけで、ドン・チェリーのアルバムをかけてもらう。
実はドン・チェリー、ちゃんと聴いたことがなかったんだけどなんともかっこいいですな。アヴァンギャルドというよりも正統派なビバップの匂いを感じました。
どっちにせよジャズってのは己の内側の狂気を音という形でいかに近似値として放出するかの表現方法だと思うんだけど、ドン・チェリーのトランペットの音は音量も旋律もすべてが規格外、というかほかで聴いたことのない音だ。
そこから推し量ることができる内面の狂気・熱狂の渦は凄まじいものなのだろう。
それは彼の生命力そのものであり、また、自分が生きていることに真っ向から向き合わなければこんな風に音を鳴らすことなんかできやしない。ジャズってのはそういうものだと私は思う。生命の匂いに満ちた音楽。生命そのものかもしれない。
もはやアヴァンギャルドとかビバップだとか言うことすらためらわれるなあ。
どのジャンルだろうと、偉大なるジャズメンてのは皆、己の命を、魂を、肉体を、衝動を音楽というフィールドで燃え尽きるまで表現している人たちだ。
そして、そういう音楽を聴くと触発されるのですよ。
魂が震えるのですよ。血湧き肉踊るとはまさにこのこと。

バーボンソーダを立て続けに飲みながら、痺れた頭でケルアックの小説のことを思い出した。
ロック一本槍だった私がジャズに興味を持った一因に少なからずケルアックの小説があるのです。「路上」はもちろんのこと、「地下室の人びと」におけるジャズメンたちの演奏は熱狂が強力なウイルスのように伝染し、汗と熱気が充満するライブハウスの雰囲気が読んでいるこっちにまで伝わってきた。私はビートニクなんて殆どわからない人間だが、文章を読んでいて音楽が聞こえてきたり、その音楽が鳴っている空間の熱狂の渦を感じたりするのは初めての経験であったのです。
そしてケルアックの小説には、とにかく登場人物すべてに強烈な嫉妬を覚えたものだ。どこかに行かなきゃ、動かなきゃ、一つの場所にとどまっていては見えるもんも見えなくなるぞと思わされた。

よく考えてみると、いつだってそうなのだ。
私を突き動かすのは「こんなところにとどまっていてはいけない」「どこかに行かなきゃ、こんなところにいる場合ではないよ」「果たして今私は、自分の生命とどれだけ向き合っているのか」という思いなんだ。
私の心を刺激するのは、「どこかに行き続けている人間」であり、「今、この瞬間にも己の生命を燃やし続けている人間」およびその人間の行動なんだ。
それは自分探しなどではない。自分なんてもともとあるんである。その輪郭をはっきり、くっきりとしたものにしたくて、旅を続けるんである。輪郭を広げたいのだ。つまり、世界を広げたいのである。

なーんて書いてるけどまあ、旅先は国内ばかりですがね。それも行き当たりばったりな出張ばかりだけど。でも、それでもかまわない。何かの縁で、ほんのきっかけで辿り着いたところが壮大な世界の入り口だったりするからな。
今まで行くと思っていなかったような鹿児島。大音量でジャズを聴かせてくれるこの店にいて、まるで「路上」の一員になったかのような気がしていた。
「路上」の一員なんて生ぬるい。
これは、私の「路上」の一場面なのだ。

いろいろとレコードを大音量でかけてくださって、なおかつお話もしてくださった男前マスターが最後に、「このアルバムを聴くといいですよ」と教えてくれた。
セシル・テイラーの「ジャズ・アドヴァンス」でした。
また新しい世界の入り口に立ったんだな私は。




翌日
10時にホテルをチェックアウト。
飛行機の時間は午後4時過ぎであったので、時間は十分あるようだが実はない。
なぜならば市街地から空港まで約1時間であるから。遠いなー。まあ、これが普通であって、那覇や福岡が例外なんである。宮崎も近かったっけ。大分もホバークラフトで30分弱だったしな。
昨日とは打って変わって快晴の日曜日。
鹿児島でやりたいことが山ほどあって迷う。
だってさ!鹿児島中央駅が目の前にあるということは!
九州新幹線に乗れる
ということなんですよ!
これに乗ったら私は国内新幹線制覇なのだ。九州新幹線は新八代−鹿児島中央間しか走っていないので今までは諦めてきたのだが、目の前にお宝があるなんて!素晴らしい。素晴らしすぎる。
しかし新幹線乗ってどっかに行ってしまったら帰りの飛行機に間に合わない罠。
どうしよう、と思いながら路面電車に揺られていると、でっかい銅像が見えた。駅に着いたところにも銅像がわらわらと建っている。
そうなんだよ、鹿児島は維新志士の里なんだよなー
そのへんも見たいんですよ実は。私は新撰組だの戦国武将だのは全然興味がないんだが、薩摩藩の明治維新の功績とか遍歴はちょっと好きなのだ。なんでかというとかつて、なけなしの忍耐力をもって「翔ぶが如く」を読んだことがあったからなのです。っても途中で挫折したんだけど。長すぎて。
日本の革命といえばやっぱり明治維新だと思うのです。旧体制を打ち破り、次のステージに向かっていった転換期のパワーというか生命力に、畏敬の念を抱かずにはいられないのよ。まあ、その後日本は訳がわからない方向に転がっていってしまったわけだが。


というわけで、新幹線よりも「維新ふるさと館」を選びました。

資料館は、明治維新のきっかけから維新後に至るまでの展示が中心でありました。
今は亡き人びとばかりなんで、もちろん生涯にわたる功績が展示されているんだが、
鹿児島という首都からも遠く離れた場所で、下級武士や百姓らのせがれ、つまり若者たちが絶望したり、このままじゃいけないと思ったり、実際に世の中動かそうという思いに突き動かされて行動をしたという事実に私はどうしても着眼してしまう。
あまりにも等身大に思えるのだ。
特別な人間だけが起こしたことじゃないからな。
テレビや街頭でじじいの政治家が「日本を変える!」って言ってても即座にウソだと思ってしまうけど、彼らの「どうにかしなきゃ」「なんとかしなきゃ」「変えなきゃ」は信用できる。本当にそう思ったんだろうというのもわかる。
それが、薩摩だけでなく長州だとか土佐だとか、各地で湧き起こって、ひとつの大きなうねりになったっていうのが凄いよなあ。まさにムーブメントだ。若者らが偉い人になってしまった後も実は重要なんだけど、そっちはあんまり魅力的ではないんだよな。身勝手ですが。

資料館を出ると、川沿いをのろのろと歩く。
天気がよくて気持ちいい。川面がキラキラしていて、川岸には青々とした木が立ち並んでいる。すがすがしい。川の流れの向こうに大きな山が見えて、あれが桜島なのかと思うと感慨もひとしお。ああ、俺、今とても維新志士な気分・・・泣こよっかひっ翔べと叫びたくなるような気分だ(鹿児島弁全然わからんが)
・・・しかしそんな気分はすぐに終了。
川岸で20人くらいのおじちゃんおばちゃんが焼肉パーティをしていたんであたり一面肉の匂いが物凄かった。


実は維新館を出た後は温泉に入ろうと思っていたんだが(鹿児島市内は温泉の宝庫)、川のずっと向こうに見えた桜島に惹かれて海まで歩くことにする。私は本当に地方を歩くのが好きなのだ。
歩きがてらコンビニを見つけるたびに入店して、どうにかマンハッタンを購入しようとしたんだが見つからん。何故だ!大分では結構見かけた気がするのに。
足掛け7店は入ったがゼロ。歩いているうちに海まで辿り着いてしまったよ。
今度こそ本当の「泣こよっかひっ翔べ」気分になるのか!?


今度も無理でした。
鹿児島港、無骨な港を想像していたのにおしゃれなモール街があるでやんの。アウトレットのようなやつ。家族連れとヤンキーカップル(男は何故か皆セカンドバッグ)に溢れていた。
いやじゃーこんなフレームの桜島いやじゃー
しかも風強すぎ。1分で鹿児島港を去る。


途中山形屋でさつま揚げを買いながらてくてくと歩いて駅に向かうと、なんとまあ、人気のない交差点近くで中古レコード屋があったのでした。
これだから歩くのが好きさ。
レコードをいろいろと物色するが、いかんせんレコードなんで持ち帰りが面倒くさくなるんで買うのはヤメ。しかしこの店で30分近く使ってしまった。
なんでレコード屋って隅から隅まで見たくなってしまうんだよ!
温泉はもうムリだ。

でもね、温泉諦めてもね、まだ昼飯を食っていないんだよ
どうにか食わなきゃいかんのだよ

鹿児島はラーメンがなかなか旨いらしいという話は聞いていたのでどうにかラーメンを食わねば、と最後の悪あがきでラーメン屋を探し始めたが、なんでなのかな、こういうのって探し出すとなかなか見つからないものであるね。
見つからないまま駅のほうまで戻ってきてしまう。
駅の程近くに大久保利通のでかでかとした銅像が建っていて、「大久保はん、ラーメンとマンハッタンは何処なんだよ・・・」とつい恨めしげに見上げてしまう。
関係ないが、大久保利通はハンサムですね。髭具合が。




駅前まで戻ったらラーメン屋はあっさりあったのだった。
そして駅前のダイエーでマンハッタンもあっさり見つかったのだった。
今まで歩いたのはなんだったの?

バスの時間が迫っていたので、大急ぎでラーメン食ってマンハッタン買ってバスに乗車。なんとか間に合った。そして空港でまたさつま揚げを買うのだった。
どんだけさつま揚げ好きなんだ。

ちなみに、バス内で隣に座っていた人が、そんなに歳を召しているわけでもないのにセカンドバッグを持ってました。前日のジャズバーでもセカンドバッグ持った人見ました。天文館でのセカンドバッグ率は半端なかったです。
鹿児島はセカンドバッグ天国なのかー。

そして帰りの飛行機搭乗口でやたらメートル上がっている人たちがいるんで
なんだなんだと思ったら、行きの飛行機に乗っていて土方軍団でした。
・・・・。


土方に始まり、土方に終わる鹿児島旅。
おかしいなー、私の「路上」はケルアックのそれとは大違いだなー
まあ、日本の道は「国道」「県道」でその路上は「ドライブイン」と「(ヤンキーの溜まり場である)コンビニ」だからな。
これぞ日本のリアリズム。
でもBGMは長渕にはしねえぜ。私の血肉を湧き躍らせてくれるジャズやロックにさせてくれ。
2006年04月24日(月)

男たちのSATSUMA 上

誰しも正の運気期と負の運気期というのがあると思うんです。
もちろん私にもあります。しかも「今日から正ターム!」「負ターム昨日までで終了!」てな具合にきれいに分かれておるのです。
すなわち「今日はいいこともあったけど、悪いこともあった」って混同している日は殆どないんだよなーいや、実際はあるんだろうけど。そういう日は認識されずに記憶から自動消去されてるんだろうけど。
わたくしはスピリチュアルカウンセラーではないので正しくはどう言うのかも、実際にそういう期間分けがされているのかも知らんのですが、今はバリバリの負の運気期でありますよ。
今日はタクシー乗ったのに、財布忘れていることに気づいて一度会社に戻って貰ったりしたからな。
PCがなかなか起動してくれなくて仕事にならんかったりしたからな。
「うおー負のパワーに押されている!さっさと過ぎ去れ!」と何度願ったことか。
早く負期終わってくれ。

ところでスピリチュアルカウンセラーはなんであんなにもてはやされとるのか。
いつ発生したのかもよくわからないんだが、深夜番組で気づいた時に「こいつは胡散臭い」とすぐに感じたので抵抗の意志を表す為に「オーラの泉」は今まで一度も見ておりません。しかし、友人や会社の人は「あの番組おもしろいよねー」と言う。本屋に行けばスピリチュアルカウンセラーの本のコーナーができている始末。

おい!
目を覚ませよ!

心からそう言いたくてたまりません。実際言ってるけど。
先日本屋で、またしてもスピリチュアルカウンセラーコーナーが拡大していたので、何やってんだよ世間は!と思いながらコーナーを覗いてみたんですよ。
いやーもうたまげたね。その本の多さに。
お前は中谷かよ!とつっこんだわ。
しかもタイトルが
「江原啓之のスピリチュアル子育て」
「スピリチュアルワーキング・ブック」
「スピリチュアル生活12ヶ月」
子育ても仕事も生活もスピリチュアルなのかよ!
そのうち「スピリチュアルクッキング」とか「スピリチュアルAV」とか「ビッグコミック・スピリチュアル」とか出てきちゃう勢いですね。スピリチュアルAVはもうすでにありそうだ。
しかし、私の目を一番引いたのは「メッセージ」という漫画。
もうね、とにかく、この表紙を見て欲しい。
画像でかいけど、帯がよく見えるようにネ。




この絵を載せて「主人公のモデルは実は私です」だってよ。
おーい、このデブ吊るし上げなくていいんかー?(ユンボ操縦者に対する呼びかけ)
スピリチュアル以前の問題ではないのか。オーラは見えても自分を正しく認識していないんじゃ話にならん。




さて、週末は鹿児島出張でございました。
こないだも書いたけれど、九州で唯一辿り着いていない場所が鹿児島だったのです。
去年の10月が宮崎、そして今年の2月が大分、福岡、そして4月で鹿児島って、ずいぶんあっさりしたもんだなー
「ブルーフォレストシンドローム」に匹敵する名前も思いつかないうちになー。いちおう「おいどんコンプレックス」などと名前つけたんだっけ。なんつー安易な名前なんだ。

それはさておき、朝もはよから羽田で見かけた光景は凄まじかった。
我らが鹿児島行きの搭乗口には、なんでかしらないが血気盛んなヤンキー似兄ちゃん〜パンチおっさん〜朝から呑んだくれジジイが沢山おりました。
あれ?ここはドライブインだったっけ?
と一瞬本気で思った。いや、違う。空港だ。俺が乗るのはトラックじゃなくて飛行機だ。
しかしムダに歩く歩道に乗っているヤンキーが知らない兄ちゃんに
「おい!おめえ今俺のこと見てただろ!なんだ、やんのかてめー!」
と絡んで胸倉掴んでいた時(周りに全力でなだめられていた)には再び
あれ?ここは県道沿いのコンビニの前だったっけ?それとも私鉄沿いのつぼ八だったっけ?
と思ってしまった。
まあ、この集団はきっと鹿児島行きの飛行機には乗らないだろうと思っていたんだが、
全員鹿児島行きの飛行機に乗ってきました。
・・・・。
修学旅行の高校生だらけの飛行機よりもハズレ便だ。
しかも私は一番後ろの席だったんだけど、私の前はすべてその団体だったからな。
座席指定時に前方や中央を選ばなかった自分が恨めしい。

その集団は飛行機の中でもすさまじかった。
とにかく奇声上げちゃってるから。イヤホンで音楽聴いていても聞こえてくる声ってどんなんだよ。
特に着陸時の声。うぉーうぉーうぉー叫びすぎ。
長渕か。
あ、鹿児島だけに長渕で正解なのか。
私は今回仕事だったんで、早く飛行機を降りたかったんだが、この集団が与太話をしていてなかなか降りないのでたまらんかった。
通路に出て与太話すんなよ!
話している内容は「アッチのほうを固くするのは得意なんですがねぇ、えへへへへ」だの「(ゆりかもめのニュースを見て)俺、ドア部分作ったしな!」だの、とてつもなく土方。ザ・土方。まあ、私も土方ではあるんだが。


なんとか降り立った鹿児島は、そんな私の気持ちを反映してか雨模様であった。
空港で先乗りしていた会社の人と合流。バスに揺られて1時間弱で市街地へ。
降り立つといきなりでかいシロアリの看板が目立つビルがお出迎え。
鹿児島=シロアリだって思ってしまうじゃないかよ!
しかもシャッターにはでかでかと
「殺し屋参上」
と書いてある。なんかワイルドだなあ鹿児島。小さく商標登録って書いてあったけど。
中途半端な時間に到着してしまったんで、近場でお茶でも飲んで時間を潰しましょうと店に入ったところ、一本の電話が。
会社の方でした。
受話器の向こうから遠慮がちな声で
「あのぉ、障害なんですけどぉ・・・」
今鹿児島だっつうの!
今から仕事だっつうの!
慌ててメール開いてサーバー繋いでなどの対応しているうちに時間に。お茶なんて全然飲めんかったわ。
しかも送付するファイルがやたらめったら重くて、PC開いたまんま雨降る道を移動。
現場に到着してようやくファイル送信は終わったものの、電話はその後も続き仕事になんねー。
ふざけんなアホ!


という調子であったのが悪かったのかどうかはわからないのですが、
この1時間半後、PCがぶっ壊れました。


ヒュンヒュン音をたてながら空回りを続けるばかりで全然起動してくれねー!
俺、仕事しに来たんだよね?
俺、仕事しに来たんだよね?
自問しながら電源切ったり入れたりを繰り返すが、ヒュン・・・カチカチ・・・ヒュン・・・ヒュン・・ヒュン・ヒュンとだんだんヒュンを言う間隔が短くなってきたので焦る。
俺、仕事しに来たんだよね?
PCにも問いかける。
ヒュン・・ヒュン・・ヒュン・・・ヒュン・・ヒュン・・・
俺、仕事しに来たんだよね?
動いてくれないと仕事できないよね?
いい加減動いてくれないと困るんだよね?
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン(恐ろしいほど速い間隔での繰り返し)

たぶんこの時の私の形相は、とんでもないものだったんだろうと思われます。
PCに恫喝。顔ゆがんでいたことだろう。同行の同僚が「いや、もうしょうがないですよ、俺のPCもあるし大丈夫ですよ」となだめてくれたがとり付かれた様にPCの電源を入れ続けたわ。
だってよぉ!


出張−PC=ただの呑み旅行


になっちまうじゃねえかよ!
俺にも仕事をするという頭くらいあるんだよ!
それを無下にしないでくれたまえよキミイ!仕事させてよ2006!


まあ、結局は同行の方のおかげで何事もなく仕事終了でありましたが。
さすがに「何もしなくてすいません」と首を垂れる。しかし落ち込んでてもしょうがないんでメシを食いに。
天文館をウロウロと歩き回って入った店で薩摩地鶏とビール。
その後偶然通りかかって見つけたのが天文館むじゃきという店でした。
ああ、そうだった、鹿児島と言えば白くまだった!
さっそく入店。もちろんチャレンジしましたよレギュラーサイズを。



氷が細かくてうめえ!最高!俺はいくらでも食える!
と、思ったが最後のほうはしんどかった。逆に同行の志は「うわーこんなの食えないよ」と言いながら最後まできれいにたいらげておりました。


と、食いまくって喋り捲っているうちにすっかりPCのこと忘れてました。


同行者は日帰りするってんでギリギリのバスで帰っていったんだが、ホテルにチェックインしてしばらくしてから
PC起動させたら一発で起動。
仕事中のあれはなんだったの?
ねえ?俺、仕事しに来たんだよね?




下編に続く

明日はキタコレ!戯れ言更新日であります。
ってもう今日だけど。たぶん明日の夜になると思いますが、どうかよろしく。
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
2006年04月17日(月)

北池袋って哀しいよね、どこに行くにも通り過ぎなければならないからだよ

仕事でぽろぽろと北池袋を訪れる機会があるんだけど、
池袋の先なのになんにもない。
東武とJRの線路が通ってて、一度踏み切りが閉まると全然開かないのですよ。しかも開いたかと思えばすぐ閉じるし。
そして飯を食うところもあまりない。商店街が申し訳程度にあるのみですから。
なんだか80年代の初めくらいで止まっちゃっているような町だなあ。
私の中での北池袋は、「ピンクのカーテン」(私の聖典)の舞台になっていた町という印象があって、でももう時代は21世紀なんで野理子が太ももや乳を放り出していたアパートも、直子が暗い表情で歩く公園も、直子の兄・喜久男が包丁振り回して若い母親を追いかけようとするような町並みもとっくの昔に消滅してしまっているんだろうな、と思っていたんだが、そんなことは全然なかった。
むしろそういう、どん底のじめじめ感は未だ健在!なんである。
私が行くのは朝から夕方にかけてなんだが、朝方には三田村惣一郎の元から帰ってくる野理子がだるだると歩いていそうだし、路地を入ったアパートでは昼から直子と喜久男はセックスしてそうだしな。夜はわからないが、悟が友人に「安い酒ばかり飲んでいると人間が安くなる」と言われてそうなスナックもあったし。
良くも悪くも、生身の人間がどうしようもない日常を生きている感が充満している。
池袋の喧騒の横でひっそりと呼吸しているんだけど、ほぼ忘れられている感もいっぱいなんだけど、それでも絶対に消えたりはしないんだよな。あり続けるんだよな。
「人間て哀しいよね、セックスしなければならないからだよ」という名台詞になぞらえると
「北池袋って哀しいよね、どこに行くにも通り過ぎなければならないからだよ」というところか。



先日も日記に書いた「THE 女番長」シリーズをまた見てきましたよ。
今回は「女番長・感化院脱走」であります。



前の「女番長ゲリラ」見た時も思ったが、とにかく杉本美樹がいい。目がいい。
床にぶちまけられた飯を、手を拘束されたままで犬食いする美女。ともすればSM的羞恥シーンであるが、
杉本美樹の目がギラギラしているので全然マゾだとかそういうことは思い浮かばない。
綺麗というよりもかっこいい。かっこいいというよりも凛々しい。不屈の精神などという、今や相撲取りが大関/横綱昇進の時にしか口にしないような言葉を思い出す。
自由を獲得する為に逃げ回り、闘い続ける姿はいいよ。
前回に引き続き、ダイナマイトが沢山出てくるのもいい。バイオレンス満載。
そしてまた、男に抱かれる直前の、強さが脆さと鬩ぎ合いになっている表情がたまらなく美しいんだ。
男もいいんだ。渡瀬恒彦は若い頃本当にかっこよかったなーたまらんなー。最期は壮絶っつうか思わず声を上げてしまったけど。
渡瀬恒彦と杉本美樹が山小屋に篭って繰り広げるセックスシーンは、汗ダクダクでなんともエロかった。
渡瀬恒彦が浅黒くて汗かきまくってて、たぶん臭いも男臭さと汗臭さが入り混じっていて、それを受け止める杉本美樹の肌が白いのがいい対比になっていて、ああ、こんなにエロいのを見たのは久しぶりであったよ。キスも愛撫も声も息遣いも(当然擬似ではありますが)エロい。生々しい。たまらん。綺麗なホテルで、ベッドの上で行われるセクースはどうもエロく思えないのですよ。土臭くて汗臭くて、今、この状況でそんなことするこたぁないのに、でもセックスしたくてしょうがない、で、しちゃうセックスが一番エロい。と、私は思っております。
欲望に駆られる男女は愚かだけれど、その瞬間の互いの体を貪りあわなければならない現場にいたら無下に「愚か者!」とは言えんわな。快楽の渦の中にだんだんと溺れていく、堕ちていく、快楽そのものに汚されていく過程に、どうしてこんなにも惹きつけられて止まないんだろう。
偶然だろうが必然だろうが、自分の選んだ「この人」を今、本能でどうしようもなく必要としていて、相手もそうで、もうどこまでも際限なく快楽に堕ちて行ってもいいと思ってしまって、で、実際にセックスしまくるのはいい。
ああ、そういうのがしたい。そしたらセックス面倒クセーなんて思わんよ。
いや、実際にはセックスの後が面倒くさくなったりする事態(必ずしもそうなるわけではないが)は変わらないんだろうけど。まあ、そこから逃れることはできないからな。
ま、この上なく魅力的な男性に抱かれるてのもエロくはありますが。溺れていくという意味では。それを不特定多数にほいほいやっすいレベルで繰り広げたり、現実の交渉を極端に恐れるのは問題外ですな。今更言うまでもなく。


あ、映画には、さすが東映!「仁義なき戦い」併映!なだけあって渡瀬恒彦だけでなく、拓ボンに金子信雄に室田日出男も出ております。そして監督が中島貞夫ですから、女番長っつーか女囚だわな。ちなみに、今、浅草で「0課の女・赤い手錠」が上映中だってよ!行かないと。

ちなみに見ていた時、隣に座っていたのは暴力温泉みみず芸者でヘアスタイリスト的なあの人でありましたよ。
こないだ、「デモ田中と無礼ボーイズ」のライブを見たばかりだったし、「嫌オタク流」を読み終えたばかりであったので話しかけようか3秒くらい迷ったけれど、やめておきました。そういうの嫌いそうだからなあ。





さて、明日は久々の出張でござんます。
今月は金がないから旅は無理だと思っていたのですが、そんなところで出張とは運がいい!
いや、やや嘘。同僚が「俺、出張なんだよねー」と言ってきたので「いいなーいいなーいいなーいいなー」とエンドレスで言い続けたら譲っていただけたのだった。言ってみるもんですな。
しかもだ!
私の去年の目標は
「東北6県の中で唯一行ったことのない青森に行く」
というもので、まあ、叶わないだろうよと思っていたんだけど、12月末に出張があって滑り込みセーフで達成したのだった。
で、今年は
「九州で行った事ないのはあとは鹿児島のみ。鹿児島は第二の青森となるのか!」
と思っておりまして、ひっそりと今年中に鹿児島に行ければいいなーと思っておりました。2月末くらいから。


今度の出張先は
その鹿児島なのです


すげえ!口にしたところは行ける様にできてるんじゃないのか!
なんかちと怖いが!
(ってそれだったらメキシコも行ける筈だが行けてないのでそんなことはない)

ま、今までの経験上、九州に行くと泥酔する、しかも芋焼酎ちょい苦手という法則があるので
やや怖いんですが、ま、頑張ります。
旅のお供はすでに万全ですよ!
奥田英朗の伊良部シリーズ最新刊も出たしね。(いやー本屋はこまめに覗くもんだ)
スティーリーダンの他のCDを戴いたばかりであるしね。(詳しく知らないのでタイトルど忘れ)
2006年04月14日(金)

音楽す気まんまん

今日の俺は化粧が異常に濃いです。
自分でも思うくらいだ。「なぜ70年代顔?」と指摘されたが、それはたぶん、今日は女番長を見に行くつもりだからですよ。
しかし圧倒的に多かった指摘は
「コンパ?」
でありました。
コンパじゃねえよ。
俺の周りにはコンパ誘ってくれる人がいないよそもそも。それ以前にコンパに誘われない人員だったよ俺。


一年に一度、必ず「スミスばかり聴きたくなる時期」と「スタカンばかり聴きたくなる時期」というものがあるんですが(な?俺ってホントに増井編集長時のロッキンオンに侵されているだろ?)今年も来ましたよ、スタカン期が。なんかサンマの季節が参りました!とか牡蠣の季節到来!みたいなノリだな。なぜか魚介類と並列。
モリッシーの新譜が発売されておりますので、本来ならばスミス期のほうが訪れてもいいような感じもするのだが、まだ買ってないからなー。ある日の帰り道に頭の中を「スピークライクアチャイルド」が駆け巡ったってだけで、もうそっからはスタカン一直線だ。ちなみに今は労働中ですが、プロミスドランドの「オーイエーオーイエー」ってのが脳内エンドレス状態であります。仕事しろ。
それにしてもこのスタカンブーム、もうちょっと時期が早くきていたらよかったのにーそしたらポール・ウェラー来日公演も見に行ったのにー惜しい。


スタカンでふと思い出したことがひとつ。
職場に、大層素敵な方がいるんですが、部署もビミョウに違うし仕事でカチ合うことも殆どないし、そもそも共通の話題ナッシングという日々がしばらく続いておりました。
しかしたまたまその人の席を通りかかった際に、 机の上にスタカンのアルバム(「アワ・フェイバリット・ショップ」)が置いてあったのを目撃。その数日後再び見たらスティーリーダンが置いてありました。
おお、音楽好きだったのか!
それから一方的に親近感が湧いたんで、ある日たまたまエレベーターが一緒になった時に唐突に「スタカン好きなんですか?」と声をかけてしまいました。
先方は唐突な問いかけに驚いていましたが、「スタカン知ってるの?」と応じてくださり、それから僅かな時間ながら音楽談義をさせていただいたのだった。
それがちょうど1年半くらい前のことか。
その後、職場全体の飲み会の時に長丁場で話す機会に恵まれたんだが、スクリッティポリッティやドゥルッティコラムも好きだそうで、その頃たまたまスクリッティポリッティの初期のアルバムを購入したことを告げたところ、「是非貸してほしい!」と言われて、そっからCD貸し借り交流をするようになったのだった。
ああ、音楽好きでよかった、と思えた瞬間であったよ。


なんかこれって、音楽好きの中学生か高校生男子(童貞)が普段だったら絶対縁のない女の子に
「××君だったら●●(アーティスト名)のこと知ってる?
うちのお兄ちゃんから聞かせてもらって、気に入ったんだけど」
と声をかけられて
「は、はははい!●●、オレも大好きで!△△(アーティスト名)なんかもいいよ!今度オレのおすすめのアーティストのレコード貸すよ!」
と、気張っちゃって、一晩中かけてレコードを選んだり、頼まれてもないのにベストテープを作っちゃう(しかもご丁寧にライナーノーツ付き)心境に似ているな。ベストテープはさすがに作らんが。
ああ、俺ってホントに童貞気質!
でも誰でもこんな経験あるんではないのか、音楽好きであれば。 いや、音楽好きであろうとなかろうと。


そんなわけでその方から今までトム・ウェイツなどを借りたりしていたんだけど、ここ最近はドナルド・フェイゲンの話などをしていました。
そしたら今度ドナルド・フェイゲンのDVDやら何やら(名前忘れた)をお貸ししてくださるそうで、ああ、ありがてぇ。
音楽好きやっててよかったアゲイン。
しかし、

「代わりに何かオススメなものを貸してよ」

と言われたんだが、一体何を貸していいのかわからん!俺インディーギターロックとフォークしか聴いてねえから!今はスタカン期だけど、その前はクラッシュしか聴いてなかったから!グギャー。
そんなわけで先日の夜中、家の中のものをひっくり返して聴き倒しました。
うあー20代も後半になって童貞作業だよこれじゃ。これで頼まれてもいないライナーノーツなどを(しかもルーズリーフに)書いちゃったらホント重症。ま、生涯童貞だけどな。ちんこないから。

などと思いながら、わっせわっせと選び終えたのが午前2時半。
なんとかチョイスしたのがモーフィーンでありました。
って今のアーティストじゃねえし!死んでるし!
しかしこれが精一杯だったんですよ。底浅い俺。


というわけでそんなやりとりをした当日に夜中まで自分のCD棚と格闘し、翌日はモーフィーンをカバンに忍ばせて出社。
まあ、すぐに作業に赴いたんですが、なぜか過剰に
「話をした翌日にすでにCD持ってきている俺って、なんかやる気まんまんじゃね?横山まさみち?」
という思いに駆られ、そのCDはカバンの奥底に眠らせておこうとまで思っておりました。
ザッツ考えすぎ。どうでもいい気の使い方だな。
でもまあ、社に戻って喫煙所に行ったらそのお方にお会いしてしまったのですよ。
そしたら自然に口をついて出てやんの。
「私、今日、CD持ってきましたよ」
あーほーやー。
オットセイが踊りだしてしまうわー。
しかし、その方も「ホント?俺も持ってきたよ」と返してくれたのですんでのところでセーフ。
おずおずとモーフィーン片手に席をお尋ねすると、なんとまあ、5枚のCDを渡されました。
なんだ俺、全然横山まさみちじゃねえじゃん。ヨユーヨユー。
いや、ウソです。本当に本当にありがたいことですよ。1枚しか持ってこなかったのに5枚も貸していただけるなんて!
音楽好きやっててよかったリターンズ。

で、貸していただいたCDの内訳ですが

スティーリーダン、ドナルド・フェイゲンとマイク・マクドナルドとボズ・スキャッグスのやつ、リー・リトナー、
プレスリー、あと名前失念


AOR好きだったのか!(プレスリー除いて)
私がもっとも手をつけていないジャンル、それこそがAOR/フュージョンなんであるよ。
(いや、ホントは他にも手をつけてないジャンル山ほどあるんだけどな)
しかし、モデルプランツに言われるまでもなく、俺もいいオトナでありますので、アダルトコンテンポラリーに手を出してもいいじゃないか。つうわけで聴いておりますよ、スタカンの合間を縫って。
マイク・マクドナルドの唄っている曲がかっこええ。スティーリー・ダンもたまらん。
まだまだいろんな音楽を聴けるということは幸福であるなー。
音楽好きやっててよかったフォーエバー。

しかしAOR好きの方にモーフィーン貸して果たしてよかったのか。それだけが気がかりだ。
吉田照美の「やる気MANMAN」リスナーの方に横山まさみち先生の「やる気まんまん」を貸してしまうような失態のような気がしないでもない。ってヘタクソな喩えだが。



毎度毎度の告知でありますが、
キタコレ!戯れ言を更新いたしました。
今回も長文でありますが、宜しくお願いいたします。
今回はムダに熱い!
でも懲りずに読んでくださいまし

http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
2006年04月11日(火)

ペニーズバック・マウンテン

今月は空前絶後の財布ピンチなので、旅はできないのです。
ただでさえ出張も減っているというのに、たまらんな。私から旅を取ったらどうなるかわかってんのか、オラ、エーッ!
って誰に向かって言ってるのかよくわからんが。
先週、出張話が出てて、おお、やっときたかーと浮かれていたんですが
30分後には取りやめになりました。
HISAN 30 MINUTES
と、無駄に英語にもしたくなるくらいです。
私に音楽的才能があったらこのタイトルで曲書いてるよ。

そんな具合なのですが、先週、お情け程度に遠出がありました。
本当にお情け程度です。
平塚ですから。
今までに比べたら全然遠出じゃねー!
と、叫びたくなりましたが、当方平社員、そんなことは勿論言えません。おとなしく指令に従って行ってきました平塚。
平塚かよ競輪かよらいてうかよなどと文句を垂れていたんですが、電車に乗ってみると結構遠いのな。
東京駅からちょうど1時間。
電車賃は片道1110円。
十分遠出。東京駅は始発駅でありますから、当然座ったままで平塚着。車中ではおむすびも食ったし本も読んだし口開けて寝たりもしたわ。正直ナメておりました。あいすいません平塚。
ちなみに、私は大学時代東京駅から戸塚まで通っていたんだけど、学校行きたくないプラスつい眠ってしまって戸塚を通り越して辻堂、茅ヶ崎、平塚あたりで目が覚めると言う事態が何度かありました。一番遠くに行ったのは真鶴だったか。故意に沼津まで行った事もありました。JR東海管轄まで足を踏み入れておったんだな今思えば。沼津まで行ったときは「学校さぼりたい」「寝ていたい」というよりも、「この電車はどこまで行くのか」とか「旅に出たい」って気持ちでいっぱいだった。今思えばあれも私の旅人生のルーツであったんだな。その時は定期使用だったので改札の外には出てないんだけど。

話がそれた。
平塚ではいつも通りお仕事こなして、気がつけば午後2時。
世間ではすでにランチタイムも終了の時間。さてどこで昼飯食おうかと思案しながらバスに乗って平塚駅に向かっていたのですが、駅ロータリーにバスが滑り込む寸前のところで、窓の外に「Denny's」の看板が見えました。
おお、デニーズ。ランチタイムは終わってもファミレスだったらまあ、いいや。
そう思って段ボールを抱えながら(私の仕事ってのは上下作業着だとか、段ボール携行だとか、ホントに土方なんだよ)えっちらおっちら看板に向かって歩いていったのです。
それまで私は平塚駅周辺のしくみをよくわかっていなかったんですが、駅を出て向かって左手側のアーケード商店街が食事できるところだったようですね。そっちで七夕も開催されているようだ。
しかし私が向かったのは駅を出て向かって右側。だってそっちに看板が見えたから。
なにやら怪しいポン引きのようなのがいたが気にせず看板の掲げられているビルに辿り着く。

あれ?
こんな老朽化したビルにデニーズなんかあるのか?というくらい古いビルには何やら風俗店の看板が同じビルにワサワサと貼ってある。デニーズって風俗ビルと同居するようなとこだったっけ?ファミリーレストランと謳っているのに。
おかしいな、でも階段上っていけばあるんじゃないのかデニーズ。
と思いながらビルに入って行こうとしました。
その前に入り口に貼ってあるビルに入居している店のリスト(ビル内案内みたいなやつな)を見た。
今思えば、あの時あれを見て本当によかった。
だってサ、よく見たらサ

Penny's

って書いてあったからサ。
Dじゃないのかよ!Pなのかよ!
我ながらなんたる勘違い!恥ずかしくてたまらん!
こんな初歩的な間違いをするなんて!
おまけにこのビル(風俗ビル)に入ろうとしたところを降りてきた人に見られた。
普段だったら冷静になって、ここの看板を写メに撮って「ネタ戯れ言」(全然更新してねえけど)に載せるところだったんだが、あまりにもあまりにもな間違いをしたことと、人に見られたことで動揺してしまって写メ撮ることすらできませんでした。俺ほんとダサイ。
その後駅ビルでメシ食ったわ。

というわけで画像はありませんが、ホントにあったんだよペニーズは。
ためしに「平塚 Penny's」で検索してみてくださいよ。ウソじゃないってば。



ちなみにペニーズ、わたしゃてっきりヘルスだと思っていたらピンサロらしい。
というのは、ググってみたら感想文がたくさん出てきたから。あ、今風に言うと「抜きキャバ」か。
あまりの失態を忘れる為にその感想文をいくつか読んだんだけど、
この店どうこうと言うよりも、風俗店レポートつうか体験談書いている人たちって何故群れで風俗店に行ったりするんだろう。
あと呼び名で「探検隊隊長」とか「会長」とか「隊員」とか言うのも昔から気になっていたんだが、ここにも例に漏れず「会長と調査してきました」なんてレポートが。1人で抜いてこい1人で。
うちの会社にも群れて風俗に行く人は多いし、「××さん、今度連れてってくださいよー」なんていうのもよく聞く話だけど、なんで1人で行かないのか。1人でだったら別に行く必要がないからなのか、1人で行くと恥ずかしいからなのかがよくわからん。
私の貧困な想像力で思いつくのはただひとつだけだ。
以前の出張日記で書いたことを引用


>この出張、気を抜くと名古屋のヘルスや金津園や雄琴に行きたがる人たちに
>奪われそうになっていたのですがなんとか死守しました。
>「おまえら(すべて先輩)雄琴や金津園がそんなに好きか!」
>とオフィスで言ったら「声でかすぎ」と怒られたけど。
>でもその代わり今週末の札幌出張は逃しました。ぐえ。
>またまた悪いところ行きたがりの人たちが「俺が行く」とか言い出したので
>「おまえら(すべて先輩)はすすき野でコレ(グーサインに似たやつな)す
ることしか考えてないからダメだ!」
>とオフィスで言ったら「下品」と非難されたけど。
>
>こういう時に男性はうらやましいなぁと思うのです。女性に歓楽街はないからなー
>女性用歓楽街があったとしてもそれは利用したくないんだけども。
>そう考えると何が羨ましいのか。
>それは、たぶん、「風俗を通じての連帯感」に自分が決して入り込むことができないからであろう。
>その連帯感だけに嫉妬するんだたぶん。
>誰と誰が一緒に風俗行ったとか聞くと「誰」の部分は激しくどうでもいいもんな。
>一緒にの部分だってむしろどうでもいいのかもしれない。
>「自分は絶対にそういうことができない(女だから)」ということに
>イラついているだけなんだろう。
>おお、たかだか風俗の話なのになんだかピート・タウンゼンドの
>「バンドは音楽ほど重要じゃない。音楽はオーディエンスほど重要じゃない。
>オーディエンスはその間に生まれた共通の連帯感ほど重要じゃないんだ」
>ってやつくらい話が大げさになってきたな。大体この言葉自体うろ覚えなんだが。


一緒に行く/同じ店で同じ体験をすることによって生まれる連帯感が重要なのかも、くらいしか想像できないですよ。
やたらめったら使われる「会長」だの「隊員」だのというのは仲間意識っぽいし、皆揃って「女の子があんまよくない」って書いてるし。評価の方向が一緒。というか意見一致。あと、「俺だけが知ってる店だぜー」的な優越感で書かれているレポートがひとつもないのには恐れ入った。「まあまあだったよ!皆も体験してみて!」という呼び込みのようにすら見えた。もっともらしく「新規開拓」なんて書いてあったのもあったしな。なにが新規で開拓だケッ。
ちなみに引用部分の出張日記を書いたのは2005年2月で、当時一緒に仕事していた先輩さん(風俗好き)を慕っていた(当然ながらnot男女関係)ので、その連帯感に入れないことに嫉妬していたんだな。飲みに行ったりムダ話したり一緒に仕事したりは全部楽しくこなせるのだが、風俗は行けないから俺が。当たり前だが。しかし月日は流れてその先輩さんも去り、今は風俗連帯感を自分も共有したいなーうらやましいなーなんてのは微塵も思いません。むしろ風俗話をしている同僚に

「さっさと金の関係卒業しろ!彼女作れ!」
「1日10回オナニーしろ!」

と姑のようにというか引越しオバハンのようにというか、まあ、そんな感じに言っております。
1日10回オナニーしたら血が出るよ、と返されましたが。


私は常々「女はむれる(ダブルミーニング)生き物だ」と思っていたんだけど、それは女だけじゃないのですよ。
男も群れます。(蒸れるはない)
たぶん、女よりも男のほうが連帯感とか、なにかを共有したりするのとか好きなんだよな。
何度も書いているけど、女同士の仲間ってのは実は仲間じゃないから。何かにつけて優越感だの劣等感だのを感じやすいライバル同士が同盟組んでいるようなもんだから。そして私はそういう集いが嫌でたまらんのだけど。
まーそれは別にいいんだけど、男女問わず慕っていたり恋煩っている相手が他の誰かと共有しているところに自分が絶対入れないとわかると人間ってやきもきして、「それは私に何かが足りないからだ!キーッ!」だの「向こうと一緒にいるほうが楽しいんだ!クヤチー!向こう側全員死ね!」となるものです。(ちなみに私の場合は「くそー!私にちんこがないから風俗誘ってもらえないのか!」だった)私は女なんで男側は詳しくわかんねえけど、自分の男が自分よりも男友達といるほうが楽しそうだったりするとなんとなくおもしろくない、腹が立つって人は多かろうよ。そういうことが言いたかった。
でも、大体冷静になって考えてみると全然大したことないんだよな。だって彼らが共有している内容って、自分にとっては全然必要ない事なんだから。自分が興味があることに全力を注ぎ、それを共有できる人と共有したほうが何億倍も有益だ。てめえの男や女と趣味だの経験だのなんか共有しなくてかまわねえだろうよ。だっててめえの男や女である時点で仲間連帯感以上に確固としたものを共有しているんだからアナタ方は。平たく言うとちんこやまんこなどを(いや、それ以外のこともあるけれど)。

だからこそ、「趣味が彼氏/彼女」のようなのは絶対にやめたほうがいい。
自分個人が何かに興味を持つことを激しく勧めます。自分の考えを持つべきです。
自己が曖昧だったり無趣味だったりする人はいざって時あっさりと負けちまうぞ。仲間意識持っている人たちと相手がちんこまんこまで共有することは決してないんだから、その繋がりに自信を持った上で自分を持て、と言いたい。
ま、稀にブロークバック・マウンテンのような予想外の事態になることもあるかもしれんがな。そうなったらもう手に負えんわ。



明日火曜日はキタコレ!戯れ言更新日であります。
ブロークバックマウンテンを取り上げるわけではないですが、明日になったら覗いてくださいまし
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
2006年04月10日(月)

バイアグラーにご用心

「ちびマッチョはエロい!エロいっていっても欲情してしまう方向のエロではなく、うわあ、お前なんでそんなに生々しいんだよ、気持ち悪いよ、という方向のエロなんだ!」

ということを以前、この日記に書いたことがあったのですが(私の中のちびマッチョの頂点はドカベンに出てくる谷津吾郎)、それから2年弱経った今でもこの説はゆるぎません。
ちびマッチョはエロい、ではなくいやらしい。
それも「いや」の部分を「嫌」にあてはめる方向のいやらしいであります。
最近は電車通勤もしていないので、ちびマッチョと交通事故の如く遭遇してしまう、あるいはちびマッチョのいる現場をうっかり目撃してしまう機会もめっきり減りました。今、私はとても平穏な日々を送っているのです。
テレビもあまり見ていないので、TBSアナウンサー(ちびマッチョの巣窟)を見かけて慌ててチャンネルを変える、というような事態も最近ないしな。

と、思っていたんだが、ちびマッチョに並ぶ新たな「いやらしい男性」を目撃する機会が増えてしまいました。
この世にいやらしい、否、嫌らしい男がまったくいない場所はないのか!

それはわが社のとある営業部門の何人かなのですが、

・中途半端な髪の長さでオールバック
・無駄に色が黒い(テカテカしている)
・筋肉質デブ
・社内では常にノーネクタイ
・銀縁メガネ

うああああ。書いただけで気持ち悪いよー
そんな男ザラにいるじゃねーかと思われるかもしれないが、この男ら、妙なバブル引きづってる感があるんだよな。
胸と腹を突き出して妙に余裕があるように歩くサマとか、生々しい。なんだその自信は。
っても全然別部門の腐れ現場要員のわたくしが彼らと顔を合わせる機会は殆どないのだけれど、喫煙所で遭遇することは避けられないんだよな。
特にアシスタントの女の子を連れて彼らが喫煙所にいる時に遭遇してしまうと大変だ。
もう、殆ど公然わいせつ罪だからな。検挙スレスレ。
先日、現場に遭遇してしまった時はたまらなかった。
私も最初から話を聞いていたわけではないが、結婚式についての話をしていたようで、その色黒男が
「いやーマジ結婚式って金飛ぶよな〜だったら呑みに行きたいよな〜」
と漏らしたのでありますよ。普通の人が話すならばなんてことのない会話だ。
しかしながら、アシスタント女子のくだらねえ話を熱心にきいたり、気の利いているような話を振ったりする色黒リーマン、
私には、なぜだかわからないが、
黒のビキニブリーフ一丁に見えた。
あ、それだけってわけではないか。
黒ビキニブリーフ一丁にリーマン靴下履いているように見えた。
なんというか、セックスのことしか考えていないぬめぬめした生き物に見えたんである。
見てはいけないものを見てしまった感でいっぱいになりましたよ。
ああ、嫌らしい。思い出しただけでも吐き気がする。
今更書くまでもないことだが、私は性欲なんて汚らわしい!と思っている人間ではありません。性欲は人間にとって大事であるよ。
私を含めて、殆どの人間は普段ちんことまんこのことしか考えていないと思っているよ。
けども、性欲をオーラの如く放出している、むしろ性欲そのものみたいな男はやっぱり気持ち悪いな。
っても私はスピリチュアルカウンセラー(ってなんだよホント。なんであんなに売れてんだ)ではないのでオーラも性欲パワーも見えないわけですが。
性欲そのものって妥当な言葉ではないな。
もっと正確に言えば、とてもありきたりな言葉だが、
「全身性器のような男」
「全身常に勃起状態チンコ男」
あーホント気持ちわりぃ。勃起したちんこは性交時にはありがたいけれど、それ以外では必要ないから。
少なくとも女にとっては常に勃起状態ってありがたくないから。
勃起状態もいやらし具合は時と場合によっては必要だが、それが必要ない時まで振りまかんでもよい。必要な時に発揮してこその勃起/いやらしさ。普段から振りまいてたらただの安モンだろうよ。バイアグラもありがたくねえよ。
ああ、イナバウアー風にこれからはその色黒男のことをバイアグラーと呼ぶことにしよう。



キタコレ!戯れ言はこちら
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
2006年04月06日(木)

20代後半に火を貸してください

月曜に知り合いの方々がライブをやるというので見に行ってきました。
そこで見た蛆虫というバンドに大変感銘を受けましたよ。これはすげえ。リアルダメ人間の生き様が痛々しい。
しかもダメ人間であることにうずくまっているわけではなく、あがいてあがいて、それでもそこから抜け出せないという叫び。響くなあ。蛆虫はAV業界の方々のバンドなんだそうですが、いわゆるAV色が希薄なのがいい。傷ついて、のた打ち回って、あがいて、それでもえんえんと続いていく毎日をおんなじようにぐるぐると生きていて、そんな日常の中でバンドをやることが必然であるという佇まいがいい。バンド名の「蛆虫」がすでに自覚ありきでいい。
ポーズだけでバンドやってる奴らはいっぺん死んじまえ。立ち位置がわかってない奴は全員死んでしまえ。
オリジナル曲もよかったが、五輪真弓の「煙草のけむり」をカバーするのがまたいいんだ。この曲は本当に素晴らしいよ。
火を貸してください〜僕の暗い心に〜って曲なのですが。


あと「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という漫画を読んだんだけど、
このマンガは画期的でありますよ。私と同世代のサラリーマンのマンガなんだが、この情けなさは私が普段日常でよく見ているものと寸分違わず同質。
いつもいつも世の中で取り上げられるのは30以上の男女と働いていないニートや引きこもりの連中、そしてフリーターにこれから就職するであろう学生ばかりで、普通に就職している20代後半の人間てのは男も女も語られることがほとんどないという現状。上を見ても下を見ても絶望的で希望なんて全然なくて、でも生命を維持できる程度のお金はもらっていて、別に反抗したり闘わなくてもどうにか生きていけるから何も言わない。この世代はとても空虚なんですよ。大変なのは負け犬やネットで起業しようとしている30代だけじゃないけれど、彼らが吠えているのを見るとなんも言う気にもならないからな。
だからうんと上の世代から見ると従順に見えるけれど、いっぱいいっぱいなんだよなホントは。自分から社畜になる道を選ぶ奴も多いし、趣味がなんもない奴なんてザラだし、恋愛や結婚に対して臆病になってる奴をよく見るよ。その反面長く付き合ったら即結婚する人も多いが。
どっちにも共通しているのは、選択肢がどこにもないってことか。あくまで私の肌で感じた印象だけど。
うまく生きること、スマートに仕事をこなすこと、成績を残すことを促されて、それをとりあえずやるしかないような感じだ。空虚だよなあ。共通する幻想だとか認識だとかも自分たちで作り出してないし。ボーイズオンザランはちんこまんこのことが多めだけれど、その「無」ぶりがかえって私らの世代なんだろうなと思う。続きが大変気になる漫画であるよ。
そして今度改めてちゃんと感想文を書くことにしよう。


最近、会社にいると自ら進んで社畜になってる奴をよく見ていてなんだかなあ、と思うのです。
私が思っているだけなのか。そうではないと思うんだが。
働いていようとそれはそれで下流だよなと。あ、私にとっては金持ちだろうと会社にずっと残って毎日仕事しているようなのは
下流なんですがね。会社内ですべての人間関係を結ぼうとしている奴とか。安易だよなあ。安いよなあ。
会社に限らず、自分の働くテリトリーですべての人間関係を結ぼうとしているのもな。近マン繰り返すような奴とか。
まあ、そこから出ようと思っていない奴はそれでいいんじゃないの。勝手にやってて欲しい。


さてさて、キタコレ!戯れ言、火曜日更新すると言っておきながら1日遅れで更新してしまいました。
遅くてすいません。昨日はその大半を寝て過ごしてしまったもんで。
こちらもよろしかったらどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
2006年04月05日(水)

【キタコレ!戯れ言番外編】コレコネー!戯れ言

もう4月であるよ。早いよ一年は。
てなわけで、4月最初の衝撃はこれでありました。

今夏、Epicより3rdアルバムのリリースを予定しているオーディオスレイヴ2度目の来日決定!

<UDO MUSIC FESTIVAL 2006>
7/22(土)、23(日)7:00開場 11:00開演 21:00終演(予定)
富士スピードウェイ / 大阪・泉大津フェニックス(同時開催)
http://www.udo.co.jp/festival/index.html


私の永遠の(一方的な思い込み歴13年の)恋人、クリス・コーネル様が待ちに待った来日であるのに
なんでウドーフェスなんだよ!
一番行かないイベントに出ないでくれよ〜たのむよ〜
他のウドーフェスの面子

KISS/ Santana/ Jeff Beck/ Soft/ The Click Five
The Doobie Brothers/Godsmack
Audioslave/Endeverafter/Nuno Bettencourt/Porcupine Tree

オーディオスレイブが浮いている気がするのは私だけか!

しかし、サマソニが10代〜20代前半向け、フジロックが20代後半〜30代向けであるのに対して
ウドーフェスは40代50代を狙ってるんだなあ。あとロックフェスを作るとしたらオーバー60の世代のロックフェスをやると受けるかもしれませんな。プレスリーとかベン・E・キングとかドリフターズとかベンチャーズとかビーチボーイズとかサム・クックとかオーティス・レディングとかウィルソン・ピケットとか。まあ死んでいる人も多いですが。一応うちの父親の趣味を参考にしてみました。最近はデアゴスティーニの「ゴールデンポップス」シリーズを真剣に集めているみたいだ。祝・定年退職。

ちなみに先日、コマ劇の前を歩いていたら「松平健コマ劇公演 弁慶 唄う絵草紙」「夏川りみカーニバル」らに混じって、とても素晴らしい公演の告知が貼られておったのでした。
「え!夏川りみってコマ劇で座長をやる方向に向かっていたのか!」という驚きにも触れたいところだが。


2006年新宿コマ劇場6月公演

新宿ルネッサンス FOLK and ROCK FES!
開催日時 2006年 6月 16日 (金) 他

6/16(金)出演
伊勢正三withセンチメンタル、シティ・ロマンス、井上堯之、泉谷しげる、大野真澄(元ガロ)、尾崎亜美&小原礼、唄人羽

6/17(土)出演
五つの赤い風船、イルカ、早川義夫(元ジャックス)、斉藤哲夫、なぎら健壱、ビリケン

6/18(日)出演
杉田二郎、りりィ&バイバイセッションバンド、加川良、遠藤賢司、大貫妙子withAJI、平川地一丁目


こ、これは・・・行かないわけにはいかないな。
しかも何故か、エンケンや早川義夫が出ている日ではなく、6/16のが見たい・・・ざわ..ざわ...(←なんとなくつけてみた)
3日通し券もあるそうで。うあーどうしようかなどの日行こうかな。
ちなみに、話は戻るが「夏川りみカーニバル」には古謝美佐子なんかも出演しているらしい。それはそれで見てみたいが。



さて、先日は久々にCDまとめGUY、否、買いをしたのでありますよ。
っても大した量ではないのですがね。

デペッシュモードの新譜からの先行シングル
ホリデーウィズマギーの新譜
the Most Serene Republicの新譜(ブロークンソーシャルシーンとこのバンド)
ANNA OXYGENの新譜(キルロックスターズの女エレポップ)
ニコル・ウィリス&ソウル・インヴェスティゲイターズの新譜
プリンスの新譜
ドナルド・フェイゲンの新譜
アレサ・フランクリンの旧譜


まあ、このへんは須らくよかったです。まだ聴いてないのもあるけど。
俺がドナルド・フェイゲン買ったっていいじゃないか。(沖縄行きの便で聴いたらメタクソによかったので)
で、調子に乗ってとあるDVDも購入したのでした。

そのDVDの名は
「マザーシップ・コネクション:ラスト・エンジェル・オブ・ヒストリー 」


先日、東京のとある映画館で「漆黒の音楽」というレイトショー特集上映が組まれておったのです。
作品は週変わりなんだけど、私がこの特集に気がついた時にはすでに「マザーシップコネクション」は上映終了していたのでした。
内容だけ読んだら、もうこれに行きたくてたまらなかったのだ。
以下、公式サイトより転載


黒人音楽はどのように進化してきたのか
本作はPファンクの総帥ジョージ・クリントンから、テクノのパイオニア、ホアン・アトキンスやデリック・メイ、さらに黒人初の宇宙飛行士であるバーナード・R・ハリスなどがインタビューに答え、黒人音楽文化の最重要キーワードである、“ブラック・サイエンスフィクション”と“アフロ・フューチャリズム”を理解する上で最も有効な作品である。19世紀にアフリカから連れて来られ、歴史的に虐げられてきた彼らの音楽が、今や世界中にインパクトを与え続けている真の意味を理解することができるだろう。1995年にイギリスで制作され、長い間、日の目を見ないまま眠り続けていた作品が10年の時代を越えついにスクリーンで蘇る。


前も書いたけれど、私が高校の頃、「ダンシング・イン・ザ・ストリート」というロック/ポップスの歴史を順々に紐解いてきた番組がやっておりまして、私はその番組が大好きだったのです。どの回も興味深く見ていたんだが、特におもしろかったのが8回目のパンクの回と9回目のファンクの回。あ、最終回のヒップホップ〜ハウス〜テクノの回もおもしろかったんだった。
いわばこの「マザーシップコネクション」は「ダンシング〜」のブラックミュージック版。あー見たい見たい。でも残念ながらもう上映はされていない。さーどうするか、と思っていたところにスマートにDVDが発売していたら、そりゃ買ってしまうであろうよ。


先に結論を書きますが、
「マザーシップコネクション」、買う価値ナシ!


悪いことは言わない。
どうせ買うならば
パーラメントのほうの「マザーシップコネクション」
サン・ラーの「ジョイフル・ノイズ」
定本「リー"スクラッチ”ペリー」
を買ってくれ!ホントに。そっちのほうが500倍くらい価値あるわ。
これは史上最強の肩すかしですよ。なんか「地上最強のカタスカシ」って表記したくなっちゃうくらいの。
いや、別に「最強の」って言葉はいらないか。とにかく肩透かし。
いや、デリック・メイもジョージ・クリントンもホワン・アトキンスもゴールディーもバーナード・ハリス博士も沢山語ってるんですよ。黒人が宇宙を目指す背景や、心情や、ルーツなんかも余すことなく語られているのですよ。
バーナード・ハリス博士のインタビューとゴールディーの「今が未来だ」って言葉には感銘を受けましたよ。
だがね、しかしだね。


とにかく曲が流れない!


ストリップ小屋に行って、すんごいエロそうなダンサーが普通の服で出てきて踊ってるんだけど、
最後まで脱がないでダンス終了、ってな感じだ。
「え!ヌードは?」と思わず聞き返しちゃうような感じだ。
最初は流れないのかなーと悠長に思っていたら、途中になっても全然曲のシーン/PV/ライブ映像などはナシ。最後のほうは「いや、あと5分後には流れるだろう」「もう5分待ったら流れるだろう」「本編が終わった後にPV集になったりするのかもしれない」などとなかなか待ち合わせ場所に現われない友人を待つような気持ちになっておりましたよ。PVとかライブ映像の版権などの問題があったのかもしれないが、あそこまで曲が流れないのはしんどい。つらい。
「流せよ、ケチ」って言いかけた。
しかもそんな風に待っている間にしれっと終了するからね。45分だから。
短いよ!
ゆえに、「黒人音楽はどんなふうに進化してきたか」などと謡ってはいるが、ゴスペルやブルースやソウルについての口述一切ナシ。ヒップホップやR&B、ハウスに至ってはほぼ触れられていないと言っても過言ではない。ジャズとファンクとレゲエがエッセンス程度に言われているだけで、そこからいきなりデトロイトテクノに飛ぶからな。何段飛ばししてんだ。
なんてツッコミ入れている間にジャングルに話、飛んじゃうから。
だったらテクノの所信表明みたいなタイトルにしてくれよ。
リー・ペリーなんてこの中で使われてる映像だけ見ると電波じいさんにしか見えなかったですよ。まあそうなんだがさ、愛が感じられない扱いだったな。

さらにイライラさせた要因はまったく理解しがたい設定。
200年後の未来からやってきたデータ泥棒が、黒人音楽について語るミュージシャンの単語を盗んでいく、という設定の上にこの番組は成り立っているのだけどこの設定がわかりづれー。低予算的な手抜きすらも感じるし。
先ほどのストリップで喩えるならば、エロい女が服びっちり着て、ストリップ向けのダンスを踊るんではなくアヴァンギャルドな暗黒舞踏を踊られているような感じ。ストリップ小屋にそんな演出するんじゃねーよ!といいたくなるような。

まあ、ミュージシャンたちの語りからは彼らが、「黒人である」というアイデンティティの上に立って音楽を作っている、音楽を鳴らしている、という意気込みはズシズシと伝わってくるんですが、この番組制作者は果たしてそこまで覚悟があって作ったのかー?と聞きたくなる様な作品でありますよ。テクノ好き、ブラック・ミュージック好きというよりも「音楽うんちく好き」が小手先で作ったような感じがしてイヤ。
「ブラックマシーンミュージック」の中途半端な廉価版(映像のクセに)。そりゃ10年間日の目を見ないでいたわけだよ。今更こんなの掘り出すなよ。
これ買うくらいなら、先ほど挙げた3つを買うか、あるいは「ブラックマシーンミュージック」買ったほうがいいです、真剣に。
どうしても見たいなら俺が売ってやる。2000円からどうだ。


あ、明日は「キタコレ!戯れ言」更新日です。
どうかよろしく、まだ書いてないけど。
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
2006年04月03日(月)

字読みづらい!けどメッセージフォームです


股・戯れ言 / ヤツザキホームページ

My追加

人気サイト