もんすん日記

2003年05月30日(金) バッハウ マトリックス プラター

今週は毎日遅くまで外に出ていたのでぐったり。今日は生理痛で学校は休んでしまった。して、パソコンが6台もある別の語学学校で書き込みをしている。エアコンも効いていて快適だ。

日曜は一人でテュルンのエゴンシーレ博物館を訪れた。テュルンはウイーンから列車で45分ほどで到着するこじんまりした可愛い町で、人がとってもフレンドリーだった。

月曜はバッハウの町、メルク、デュルンシュタイン、クレムス、をまわる。車を持っているエルビンがつかまったので、居眠りしているうちに到着。ラクをさせてもらった。

火曜はシェリル、シェリル兄とプラター遊園地へ。遊園地なんて久しぶり。ローラーコースターなどは無理なので、比較的怖くなさそうなものを選んで乗るも、見ているより乗った方がずっとこわくてちびりそうだった。

水曜はシェリル宅でバーベキューパーティ。シェリル、シェリル兄、ミヒャエル、クラスからはイタリア人のジョージアと私がよばれた。このイタリア人がしゃべるしゃべるしゃべる。何時間も彼女がひとりで喋って、みな相づちをうっている状態だった。いつ息継ぎしてるのか不思議なほどしゃべっていた。
彼女も私も物忘れが激しいので、二人とも若年性アルツハイマーかもね、ということで意見は一致した。

木曜はエルビンとマトリックス2を見に行く。ちっとも意味がわからない。つまるところ、マトリックスって何?そして一体何がブランニューテーマなのか?キアヌリーブスの美しさだけが印象に残った。

こうして私の預金残高は減っていく。



2003年05月24日(土) たまねぎとクラブ

たまねぎが異様に好きになった。今日はたまねぎ3個つかって、たまねぎスパゲティを吐きそうになるほど食べた。こっちに来てからベジタリアントライアル期間は終わってしまった。ウイーンで肉を避けるのはかなり困難。自炊してないからなんだけど。それにしてもさすがにマクドナルドを食べた後は、いやーな感じがする。日本に帰ったら再開しよう。ああいいかげんだな。

昨日はベドラナが最後の日。飲んでからクラブにいこうという話だったので私も参加。イギリス、ポーランド、クロアチア、スペイン、日本という多国籍グループに、途中で会ったアメリカ人の学生が加わって、それがオーストリア人のグループと合体してすごいことになった。こんな集まりは初めてだ。ポーランドの女の子がダイレクトコミュニケーションというか、すぐ町ゆく人に「いいクラブ知らない?」とか気軽に尋ねる人なので、なんだかこういうことになった。
しかしいやな予感がしたとおり、最初に行こうといっていたクラブをスペインギャルが「あたしそこイヤ」と言ったので、振り出しに戻り、また別の場所を探して町を延々歩くはめに。嫌いなジャンルの音楽を聞いているのはつらいけど、やつらはちっとも合わせない。結局まずはビールを、ということになって飲んでいるうちに2時になったので帰ってきた。

それにしてもヨーロッパ人大勢の中でアジア人一人って、なんとなく居心地が悪い。彼らの中で自分だけジョークを理解できないと、なんとなく疎外感。
英語も一番できないので、話を聞いているだけでも集中しなくちゃいけなくてぐんなり疲れる。
私はドイツ語だけでなくて英語もヒアリングが悪い。それどころか、日本語のヒアリング力も低いと思う。
唯一語学留学のK子ちゃんを誘うも、外国人度(2人以上外国人がいると)が高いとすぐに断られる。やっぱり「ノリが違うから」らしい。

ベドラナとスペインギャルは、「気まぐれな若い女の子」という形容がぴったりの「毎日楽しくて、友達がたくさんいて、踊りにいければそれでいい」というタイプ。彼女らが「毎日計画を立てないことが大切なのよ。何も考えないで楽しく過ごしていれば、思いがけない素敵なことがおこるのよ」(多少意訳)
と言うのを聞いていると、私は年をとったんだか日本人だからなのか、まったくひどい違和感を感じる。

ボンジョビってすげえなあ、と思った。彼らの新曲のPVを見たが、屋上から男が飛び降りて途中で背中にパラグライダーが生えてきて、Will You merry me?と書いてある。下ではらはらしていた彼女は涙、エキストラは大喝采。どっひゃー。おととい食べたザッハートルテのような濃さであるが、初めてボンジョビに好感を持った。



2003年05月22日(木) オムレツ

こっちに来てからやたら肌が荒れている。鏡を見るたびにため息が出る。
食べ物?水?

家にベドラナとクリスティナが来たので、カレーを作った。作った、と言ってもルーを入れただけやけど。彼女らはジャワカレーの辛口で辛い辛いと大騒ぎして汗をかいていた。きっと辛いの強いと思って辛口にしたんだけど、悪いことしたかも。クリスティナが作ってきたスペインのオムレツはものすごく美味しかった。じゃがいもとズッキーニが入っているだけのシンプルなものなのに、いくつ食べても飽きない。一度作ってみたいけど、きっと私が作るとまずいんだろう。

三人でウイーンについて話していて、「ウイーンの人は、ドイツ語をよっぽどうまく話せないと、まるで馬鹿のように扱う」ということで意見の一致を見た。こちらで働いているクリスティナでさえ、そう思うと言う。
店でまったく話が通じなかったときに、恥じ入るような気持ちになるのは私だけでなかったのだなあ。

エバおばあちゃまがロシアに旅行中なので家で一人。こっちのMTVみたいなのを見てごろごろしているが、近所の人の冷蔵庫が壊れていてうちのを使っているので、ときどきふいに食べ物を取りにやってくる。
まったく気が抜けないわあ。

今週末でベドラナが帰ってしまうので、遊び相手がいなくなってさびしい。。。週末ブラチスラバへ行こうか迷っている。ビザいらなくなったのね。



2003年05月19日(月) 結婚パーティ

土曜日、シェリルとミヒャエルの結婚パーティーに参加。家族と友達数人のアットホームなパーティ。
シェリル、ミヒャエル、彼の連れ子さんジェニー、H美ちゃん、K君(なんとなく日本人はイニシャルにせないかんような気がして)、イタリアのジョージア、カナダのキャロライン、クロアチアのベドラナ、ロシアのマリア、総勢9人か。

プレゼントとして前日にH美ちゃんとベドラナとさんざん迷って、美しい写真たてとキャンドルセット、グラスを買った。ベドラナが「あたし、カード書くのって大嫌いなのよね!」とおかしなことを言うので、カードはH美ちゃんと二人で書いた。シェリルにはお世話になっているし、よく遊んでもらっている?ので、ほんとはもっといろいろ贈りたい。

シェリルの料理を堪能したあとは、結婚パーティとはいえ、やっぱりいつものカラオケ。今日は30代も3人いたので、ちょっとした80年代カラオケができて面白かった。A-HaのTAKE ON MEがあったので、早速喜んで歌ってみると、これがサビ以外全然メロディーがわかんない。ジョンレノンのイマジンも同様だった。知っているようで、全然歌えないもんだな。しかし80年代カラオケはいい!!!うちにもカラオケほしいわ。

イタリアのジョージアは「陽気なイタリア人」のイメージそのもので、高い声ですんごい陽気。かわいいがずいぶんおばちゃんに見える。40くらいかと思って、リップサービスのつもりで「30でしょ?」って言ったら31だった。

夜はゲストルームにH美ちゃん、K君とともに泊めてもらった。修学旅行見合いに3人で寝転がってなんだか楽しい。H美ちゃんは面白い人で、突然すごい下ねたを話すかと思ったら、昔マルチにひっかかって30万円のマルチ商品代を今もお母さんが払っているなんて話をしたり。男の子に対しては「ちんこもぐぞ」が口癖。
育ちがいい人特有の素直さがあって面白い。

日曜はベドラナとカーレンベルグに行ったが生憎の雨。彼女はこちらに何も聞かずにずんずん山を降りていって「ここどこ?どうやってもどるの?」と言い出すので弱った。あんた知らんかったんかよ!



2003年05月14日(水) 一ヶ月一週間

気が付けば、ウイーンに来てからはや一ヶ月と一週間。一ヶ月もひとところにいると、町に慣れて人がやさしく見えてくる。店員さんやいつも顔をみかける人と話すようになる。食べ物をおまけしてくれたり、個人的なことを話すようになって嬉しい。旅で訪れて1、2日いいところだけ見て帰るのもいいけど、長く滞在すると町がゆっくりなじんできていいものだな。
ドイツ語にもそれなりに慣れてきた。エバに私のヒアリング力がひどくて、通りや店での話が理解できない、というと「そういうときはね、私は外国人だからもっとゆっくりしゃべってよ!って言うのよ。私もオランダで何度も苦労したわ〜」と言ってくれた。彼女はドイツ語、スロバキア語、ロシア語、チェコ語、オランダ語を話せる。いいなあ・・・

シェリルとスビドラナ、今週から同じクラスのトロントのキャロライン、トルコのトバ、あきちゃんに別のクラスの音楽の先生も誘って、久々に大勢で昼食を食べた。キャロラインはえらいスタイルがよくてきれいだと思ったら、モデル出身だった。モデル出身で、現在はマーケティングマネージャー、一ヶ月の休暇はウイーンで語学勉強って、完璧すぎるわ。

昨日は3時ごろから急に雨が降り出して気温がぐっと下がった。朝までは暑い暑いと思っていたので冗談みたいな気温の変化だ。これがウイーンか。なんか変な音がするな?と思ったら雹だった。すごいでっかい氷の塊が空からぼんぼん降ってくるので、一瞬自分の目を疑ったが、まぎれもない自然現象だった。バスに乗っても通りが洪水状態なので、しばらくバスも動けなかった。中には靴を脱いでバスから脱出する人もいた。あんな雹ははじめてみた。外に止めてあった車がけっこうやられたらしい。おでこなどに当たって3人が負傷した、と今日先生が言っていた。

夜はベドラナと「ボウリングフォーコロンバイン」を見に行く。私は二回目。音声は英語のままでドイツ語の字幕、と受け付けの人はいってたけど、ナレーションは全部ドイツ語に吹きかえられていた。一回見てなかったら、意味不明のはず。オーストリア人は全然面白くないところでも笑うので、これまた意味不明。

服がほしいけど、ウイーンはほんとにいい服がない。若者はみんなジーンズにジージャンを着ている。
見るもの全部ほしいと思った、パリのおしゃれ地区(名前忘れた)も一回行きたい。

今日はトバがトルコの雑誌を持ってきていろいろ見せてくれたけど、私は体の調子が悪く、いまいち反応が鈍かったように思う。こういうときほんと申し訳ない。自分に対して何かをしてくれようとする人には、もっともっとたくさんのものを返したい。
トルコの女の子はかわいくてすき。



2003年05月11日(日) 小休止

ベドラナを一人にしたくなかったので、フェスには付き合うつもりだったけど、彼女が途中でスペイン人の友達に会ってくれたのでラッキーだった。「なんで今になって用事を思い出すのよ!」と文句を言われながらも帰ってきてしまった。でも今日はぐっすり眠れたのでよかった。徹夜明けでなお眠れないあの気持ち悪さを味わわずにすんだ。自分の体調変化の予感は自分が一番よくわかっている。

その前日も、ヴェドラナ、シェリル、イギリス人のイアン、K君(日本人だが彼は外国人よりも外国人らしい気がする)と飲んでいたので、このへんで少し一人で休みたい。イアンとは会った瞬間「ああ、合わないタイプだわ!」とぴんときた。そして本当にお互い合わないタイプだった。まあ、こういうのを我慢しているのも勉強かな。
アメリカ人は文法というものを知らない、とずいぶんアメリカ英語を馬鹿にしていた。

私は人付き合いが上手なほうではないので、他国人との距離が上手に測れなくて、随分とまどって迷ってしまう。
最初(高みから?)距離をとろうとするイギリス人Iに違和感と居心地の悪さを感じつつ、急速に距離を縮めようとするギリシャ人S、チリ人P、オーストリア人H、チュニジア人Mからも引いてしまっている。(もちろん国の問題では全くないが)
なんだか今ずいぶんコミュニケーションに対して臆病になってしまっている。もとから臆病だったけど。

こちらでほっとするのは、ポーランドのピョートルやトルコ人のトバ。一緒にいるとほのぼのと話すことができて、今日の晩何をするとか次いつ会うという約束に心を砕く必要もない。たった15分の短いパオゼの間になんだか慰められている。
感傷的過ぎるに違いないが、推定年齢45歳のピョートルと27歳の私と17歳のトバのあいだにやわらかい共感があって、それが心地いいのではないか。相手を質問攻めにする必要も、自分のことについて数時間話す必要もない。

思えばアメリカ人とつきあっていたときも、いつも何か気の利いたことを話さなければ、という脅迫感みたいなものがあったのだな。話さなくていいと思うと、いくらでも言葉は出てくるけど、話さなければと思うと何も出てこない。ずいぶん自分が馬鹿になったように思う。たぶんそうなんだけど。

糸山秋子さん(漢字違って申し訳ない)の「イッツオンリートーク」をあっという間に読んだ。面白かった。何度か笑った。すきだな。

深夜バスで3時ごろハイリゲンシュタットについたはいいが、タクシーが一台もとまっていない。たまたま会った地下鉄の職員さんに聞くと、4時にならないとこないという。彼は親切にも自分の携帯でタクシーを呼んでくれて助かった。最近ウイーンの悪口を言うようになったけど、親切な人もたくさんいてほっとする。深夜の駅前のロータリーで、髪を振り乱したおばあさんが、すごいだみ声で叫び歩いていた。なにやら呪うようなことを叫びながら、ときにはジェスチャーを交えた芝居みたいなことをしていた。地下鉄の職員さんが「あれはどこどこのなまりがあるね」なんて話しているのを聞きながら、ふと気づいた。この声聞き覚えがあるぞ。もしや、うちの上に住んでいて悪魔信仰だかなんだかをしているあの婆さんではなかろうか?彼女はいつも窓をあけっぱなしにして呪いの言葉を叫んでいるので、まる聞こえなのだ。本人かどうか確信はないが、いつも声だけ聞いていたあのばあさんはこんな姿をしていたのかと思うと、感慨深いもの?があって、タクシーが到着してもしばらくは気づかなかった。

ネットカフェで働く人と友達になったので、コーヒーなどをサービスしてもらえてラッキー!!彼の人生の物語を聞くことになるが、そんなの全然苦痛でない。どうせ時間ならたくさんあるんだし。

ずっと不安定だったかなこちゃん、引越し先が決まって晴れ晴れとしている。いいな、いいな、一人暮らし。

カラオケバーをのぞいてみたが、すごい代物だった。あれはカラオケではなくてスナック!みなの前で歌っていたオーストリア人が超歌下手で笑えた。



2003年05月08日(木) ユダヤの娘

地下鉄で電車を待っていたら、下ブリーフ1枚に上黄色のTシャツ、リュックを背負ってはだしで歩いている白人を見た。すげえ。そりゃ暑いけど!!
足の裏真っ黒。皆が彼に注目していた。

ベドラナとかなちゃんを誘って、昨日やっとオペラに行ってきた。立見席で3時間半だったけど、あっという間だった。なんで今までいかなかったんだろう?初めてウイーンにいる醍醐味を味わったような気がする。
こんなすごいものを立見席とはいえ、3.5ユーロぽっちで見られるなんて!!こりゃ音楽やっている学生が帰りたがらないはずだわ。
途中から英語の翻訳が読めることに気づき、やっとストーリを追うことができた。オーパの中は思ったより小さくて蒸し蒸ししていたけど、雰囲気がすばらしかった。バレエも見たい。



2003年05月07日(水) 目覚めよ!

ステファンスドームの前のベンチに座っていたら、アメリカ人に日本語の「目覚めよ!」誌をもらってしまった。ウイーンに来てまでこれをもらうとは・・・。やっぱりぼーっとしているからだろうか?「すっごく大切なことが書いてあるから絶対読んでね!」と言われた。うーん、でもいらない。

シェリルとウイーンの回転すし屋に行ったが、すしはちょっぴりで、なんだかわからないアジア風の料理がくるくるまわっていた。何周もまわってカチカピになっている料理もあった。

ウイーンは物価が高くてめまいがしそう。月10万で十分だろうと思っていたが甘かった。4月ですでに随分オーバーしている。毎日のように飲んでいるのが原因なんだけど、天気がよすぎて早く家に帰る気がしない。

昨日文学界の最新号がステイ先に届いた。恐る恐る読む。言われるであろうと思っていたことばかりだったので、イタタタタ・・・・。「退屈」というのが一番痛い。でも思いがけずやさしい言葉もいただけたので、ありがたかった。やっぱり途中で思い切って全部書き直せばよかったとか、短編にすべきだったなとかいろいろ思う。読んでもらえるということは嬉しい。そしてものすごく申し訳なくて恥ずかしい。

「こないだオペラで会ったよね?」と出っ歯のオーストリア人に話し掛けられる。会ってるわけないってば。でも普通にいい人だったので友達になった。街でなんだかんだと声をかけてくる人にはすごく警戒してしまう。あたりまえか。

ピョートルおじさんは今日も相変わらずちんまりしていた。友達はいるのかとか、家族と離れ離れではないのか、とか妙に心配してしまう。

昨日明るすぎるギリシャ人と飲みに行ったが、テキーラを5杯飲んで、公園の芝生で寝入ってしまって、「ほっておいてくれ」というのでおいてきてしまった。南の人はどうもオープンすぎる。



2003年05月05日(月) ピョートル

今日は気分がいい。

パオゼの時間に休憩室でクラスの友達としゃべっていたら、はげていて背の低い白人のおじさんが部屋の隅でたばこを吸っていたのが見えたので、席をすすめた。
名前と出身地を聞くと、ポーランドから来たというが、名前を2度聞いても聞き取れなかった。別の日本人の人が「ピョートルだよ」と教えてくれる。ピョートル!!
なんだかわからないが、ピョートル、という名前を頭の中で繰り返しているうちにすごく気分がよくなってきた。おじさん、ピョートルという名前でいてくれてありがとう。そのちんまりしたおじさんは、「言葉ができるようになったらこっちで仕事探すんだ」と言っていた。
こういう気持ちを伝えることができたらすごくいいな、と思う。
それともお天気のせいかもしれない。雲ひとつない。抜けるような青で息が苦しいくらいだ。



2003年05月02日(金) 父と母

暗い。私って本当に性格が暗い。
しかも最近妙に寂しくて仕方ない。

亡くなったJ君は活字を読まない人だったんだけど、私が最後にお見舞いに行ったときに渡した本は全部読んでくれていたらしい。私はその本のタイトルすら思い出せない馬鹿。本当に馬鹿。妹に「頭痛がするのに本なんて読めるわけないでしょ?」と怒られたのを覚えている。それなら。もっともっと、本をたくさんあげたかった。たくさんお見舞いにいけばよかった。もっと話したかった。

メールチェックすると父から「マイキャットの報告」というタイトルのメールが入っていて、「猫は穏やかに遊んでいます。お姉ちゃんがいないので、少し元気が無いみたいです」と書いてあった。とうちゃんじゃないみたい。

昨日はベドラナとプラターのお祭りに行く約束をしていたが、急遽彼女のお父さんが出張でウイーンに来たので、会えなかった。「オブリゲーションよ、オブリゲーション」と強調していた。
街に出てしまっていたので、友達のチュニジア人とブルガリア人を呼び出してお茶する。これからは家で孤独に勉強する!と決めたばかりなのに、あまりに気候がいいから、公園やカフェでぶらぶら。

彼らはベドラナと私をはじめてみたとき、「こいつらはレズだ」と思ったらしい。んなわけない。

チュニジア人ってみんなあんな感じだろうか?唐突に「僕は君のボーイフレンドになれないか?」といわれたので冗談だろうと笑って断ると、誰かに電話して早口で何か言っていた。友達かと聞くと、「いや、ママに女の子に振られたことを報告していたんだ!」と当たり前のように言われた。
ママ?
チュニジアは黒人と思い込んでいたけど、アラブ人とイタリア人の中間のような顔をしている。
アラブ系の人(とくに女性)の目とまつげがすき。黒くてふさふさしていてきれい。


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