なんの因果か論文指導をやらなきゃいけなくなったので行ってみたのですが、「元の言語で書いた論文には書いてある」(←海外の方だったのです)、「えらい人たちの前でもう発表して了解も得ている」などというので、「じゃあ言うことはないさ」とやさぐれぎみになってしまいました。なるさそりゃ。論理的じゃないし。まいっちゃいますよねえ。弾力性の計算をしたいのですが、評価する点を決めかねているところです。線形の供給関数を推定して弾力性を出すときは、fitted valueで評価するんでしょうか?realised valueで評価するんでしょうか? ふつーの線形だったらadditive separableなerror termは微分すると消えちゃうんですが、弾力性だとやっぱり要るじゃん。むー。指数積分とかシュレディンガーの波動方程式なんてしらんって。波動拳とは違うの?ちがうね。
というわけで、今日は引き続いてガーリックポテトなど作ったりしているのですが、それはそれとして『零の発見』を読み終わりました。日本語がしっかりしてて分かりやすくていい本だと思うのですが、「読者のよく知るところであろう」なんて内容が意外と高度だったりして、読者層の高齢化が心配されるところですって別に心配しなくてもいいんですけどね。あめっぽかったしでかけもしなかったのでこれといって何もないです。つらつら考えても何もでなかったし。あ、オリンピックが終わりそうなんですか?
要りもしないし頼みもしてないのにじゃがいもが家に転がっていたので、処分すべくポテトサラダをつくったり、四川省から買ってきてあまっているアヤシイたれ(赤い)を使うために水餃子をつくったりしてみたところ、水餃子用じゃない餃子をゆでたのと、じゃがいもをたくさん使ったのとで、炭水化物でお腹いっぱいになってしまいました。あざらしの気分です。
2004年08月26日(木) |
日経でうそをつく方法 |
ぼけーっと日経新聞を見ていたら、3面にでかでかと独身者の3割以上が結婚に消極的という記事が出ていました。あらあらそりゃ大変、と思わせるのが目的なんでしょうなあと思いましたが、どうなんでしょうか。30代では独身者の4割近くが結婚に消極的なんだそうです。しかしそれってそんなに大変なのかどうかは実のところ疑わしいところです。30代の独身者の比率はだいたい3割なので、そのうちの4割ということは、さんしじゅうに、で30代の約12%が結婚に消極的なわけです。ひっくりかえしていうと、8割以上はすでに結婚しているか、少なくとも消極的ではない、ということです。ふむ。『統計でうそをつく法』という有名な本があるのですが、それにのっけてもらってもいいくらいかもしれません(おおげさ)。結婚した人が結婚に消極的であったかもしれない可能性もあるし、結婚することと結婚に対する消極さが無相関の関係にあるのかもしれませんが、まあ基本的には結婚に消極的な人が結婚しないわけなので、結婚してない人の中に結婚に消極的な人が多いのはアタリマエで、それをもってどうのこうの、というのはちと論理展開としていかがかと。ラーメン屋に並んでいる人たちに「ラーメンは好きですか?」というアンケートを取って、それでもって日本人のラーメン好き度を測ろうとするようなものです。よくないですよね? 計量経済学の分野でサンプルセレクションといわれる問題の典型的なパターンで、これって新聞を書いてる人はなんとも思わなかったんだろうか、というのがとっても不思議です。なんか事情があったんでしょうか?
ランチミーティングで、労働供給と貯蓄に所得税の与える効果についてのサーベイとわれわれの実証結果についてお話をしました。「経済活力と所得税」なんていうタイトルをつけたわりにはスコープが狭かったのでびっくりしたひともいたようですし、経済活力だったら起業やリスクマネーなんかのはなしもあるだろう、という指摘もありました。まあそうかもしれませんが。やったことないんで話すことないっす。しかし、理解のない聴衆に対して切れそうになるのは止めたほうがいいかな。大人気ないし。
2004年08月24日(火) |
Broda and Weinstein |
最近はあんまり新聞を読まないので知らなかったのですが、夕方になって大学院の後輩にあたるSくん(仮名)から、「日経新聞にブローダとウェインシュタインというひとの論文について載ってて、日本の財政赤字をそんなに心配しなくてもいいという話なのでちょっと気にしてるんですけど」という電話があったので調べてみました。日経新聞の夕刊のマーケット欄にこっそり載っていたのですが、該当論文は、Broda, Christian and David Weinstein. forthcoming. Happy News from the Dismal Science: Reassessing Japanese Fiscal Policy and Sustainability. In: Takatoshi Ito and David Weinstein ed. Solutions to Japan's problems. のようです。財政の維持可能性(sustainability)の議論や実証はいろいろあるとおもうのですが、まあたしかにいまのままだと公債残高は発散するかもしれないけど(この手の実証は最近たくさんある)、ちょこっと(平均的なOECD諸国並みに)増税すればそんなに心配することはないよ、といった論文じゃないかと思います。ちがうかもしれませんが。ま、くりすちゃんぶろーだくん(友達でもなんでもないんですが)はMITでPh.D.をとってAERにも論文があるくらいなんでこれはこれで読んでみるとおもしろいんじゃないでしょうか。読んでないけど。だめぢゃん。しかし、タイトルがなかなかおもしろいですね。陰鬱な科学ですか。ははあ。
ジョーバというのはいったいなんだったんでしょうか。
とりあえず自転車を買いました。ぐったりしていたので、穴子天丼とそばを食べて、千葉のめぐ実スパークリング梨ワインを飲んで寝ました。はー。鎌ヶ谷でも梨ワインなのね。
効用の個人間比較不可能性、とかの議論があるので分配ウエイトというのはあんまり流行らないのかもしれませんが、しかし日本語の解説が見当たらないようなきがするんですけどどこかにありませんかなあ。研究ノートくらいにはしてみたいんですけどね。
夕刊を見ていたら、訃報欄に見たことのある名前があることに気がつき、よくよくみたら、角谷静夫のことでした。角谷静夫といえば角谷の不動点定理で経済学業界では有名人だとおもうのですが、角谷の予想なんてのもあるんですなあ。ふーむ。しかしなんてゆーか、二階堂副包のときもおもったんですけど、まだご存命でいらしたのですねえ。
よもやまさかこんなところでお会いするとは思っていなかったのですが、Econlitで検索したら引っかかったのでダウンロードしてぱらぱらめくったらかなり求めていたことに近いことを書いてある論文があったので、ちょっと読んでみました。Environmental and Resource Economicsの論文。環境ですからねえ。びっくりしちゃいました。Journal of Legal Studiesの論文も読もうと思ったのですが、こちらは入手できませんでした。うーむ。しかし日本語の解説があんまりないのは困ったもんです。困ってないけど。
Manski, Charles F. 1999. Identification Problems in the Social Sciences. Harvard Univ. Pressをなんとなく読んでいたのですがやっと眺め終わりました。最近流行りのプログラム評価の話です。計量経済学も育ちが違うと理解の仕方が違うようで、なんだかまだよくわかりません。Identificationとsimultaneityは違うんだ、とか。それよりこっちのほうが気になりました。It is admirable that a panel of distinguiched social scientists was willing to declare that social science research likely cannot resolve a behavioral question of vital public concern. Powerful incentives induce many researcheers to maintain strong assumptions in order to draw strong conclusions. (p.119) なるほどねえ。ま、しかし、Should policymakers reach conclusions about deterrence based solely on their own observations and reasoning, unaided by research? というのもNoなんでしょうけど。
こっそり購入していた 村上春樹・大橋歩『村上ラヂオ』 を読み終わりました。エッセイ集なのですが、ひとつあたり4ページなくて、そのなかに村上春樹の軽やかな文体が入っていてよろしいです。うん。よろしいです。ところで、『村上ラヂオ』に書いてあったと思うのですが、アップル社が作っているマッキントッシュはりんごの名前(綴りが違う)なんですってね。LinuxかMacに挑戦しようかなあ。
なにかのご縁で,晴海のトリトンから東京湾大華火祭を見ることができました.よもや総合商社の中に入ることができるとは思ってもいなかったのでびっくりすることこの上ないのですが,縁は異なものとはよく言ったものです.かなり高いところから仰角ゼロで花火を見ることになろうとは.花火大会では,高度の低い花火もかなりあるものですが,そのようなものも見下ろすことができてほんとによかったです.むー.しかし,大手総合商社ともなると美人さんが多くていいなあと思いました.顔採用なんでしょうか.それはそれとして晴海通りは人でごった返していて,有楽町線が止まったのもあるのかもしれませんが,勝どき駅も月島駅も封鎖されていて,築地から地下鉄に乗って上野に着いたときには10時半を回っていました.花火が終わったのって8時半ごろじゃありませんでしたっけ.しかし東京生活も10年を越えるのですが,初めて見てみてなかなかよかったです.次回は屋形船ですかね.予算もぜんぜん知らないんですけども.
2004年08月12日(木) |
ディスカッションペーパー |
もう先週のことになるんですけど、ディスカッションペーパーを出しました。こめんとうえるかむです。
気がついたら仲のよかった研究員さんは親元に戻っていて月代わりを認識したのですが,それはともかく,あしたのウズベキスタンに備えて論文を読んでいたら一日終わってしまいました.何を言ったらいいのであろうか.
3日目も懲りずに山へ向かいました.この日はひゅってもくもくから八方ゴンドラまで送ってもらい(ありがたいことです),ゴンドラで兎平へ移動し,さらにリフトで東京薬大小屋,さらにリフトで登って,そこから八方尾根自然研究路に入りました.この研究路は気軽なトレッキングルートとして有名なところらしく,気軽な格好をしたねえちゃんやちびっこがうろうろしていました.尾根道は整備されていないようですが,研究路はかなり整備が進んでいて,みんなひょいひょいと登っていけるようでした.八方池までは登山装備なしでいけるので,とりあえずそこまでいって,八方池から周りを見たのですが,雲ばっかりでなにもみえませんでした.人も多いし,雲も多いし,ということで,高山植物を観察してとっとと降り,リフト1本分は人のいないルートをてくてくと下り,バスにのって白馬駅前まで戻り,温泉に入ってゆったりしました.この温泉は,昨日のタクシーの運転手のおじさんが割引券をくれたところだったのですが,人がまーったくおらず,露天風呂借り切り状態でのんびりできました.くつろぐ場所がなかったのが残念ですが.畳の部屋とかあればもっとよかったなあ.で,そこから再び白馬駅前に戻ってお土産など物色し,高速バスで長野に帰って長野新幹線で上野に帰ってきました.帰りの新幹線は各駅停車だったのと,高速バスでちょっと寝てしまったのと,で比較的元気に起きていました.しかし安中榛名という駅はえらいところにあるのですなあ.あと,軽井沢から乗ってきたテニスサークルと思しきおばちゃんたちが上野までずーっとしゃべりっぱなしだったことはかなり驚きでした.オソルベシ.というわけで,写真のたぐいはこちらでやんす.
7時ごろ起き出して朝ご飯を食べ,チェックアウトして白馬駅前から猿倉行きのバスに乗って猿倉へ移動し,大雪渓へ出かけました.猿倉荘を8時45分ごろスタートし,ほぼガイドブックどおりのペースで白馬尻小屋に到達し,白馬尻からアイゼンをつけて大雪渓に挑戦しました.なんせ日帰りなので大雪渓を上りきることはできないことはわかっていたので,12時になるまで登ろうと思っていたのですが,ちょうどいいところに陸地があったのでそこでご飯を食べました.大雪渓を登るのは雪道を登るようなものなので,岩が多い道よりは楽といえば楽なのですが,なんせ傾斜が急なのでなかなか進むことができず,疲れてしまいました.で,体が温まるのですが,この日の大雪渓はあんまり天候がよくなかったのか,雲が上から吹いて来るので,じっとすわって昼ご飯を食べているとみるみる体が冷えていきました.ごはんもそこそこに降り始めたのですが,なんせ雪道のくだりなので膝に負担がかかり,けっこう難儀でした.とはいえ,予定よりも早く白馬尻小屋を通過し,猿倉荘まで降りてきました.登るときはガイドブックどおりの時間だったのでがっかりしていた(これまではガイドブックの時間より9がけくらいで動けたのに)のですが,下りではそこそこでしたね.しかし体力の低下は否めないところでがっかりしました.猿倉からはタクシーを相乗りして白馬駅前に移動し,そこからタクシーでヒュッテもくもくに移動しました.じゃらんを見て,「生ビール飲み放題」に惹かれて宿を決めたのですが,白馬駅前からあまりに遠くてちょっとがっかりしました.ちゃんと調べればよかった.しかし,ごはんもなかなかおいしかったし,生ビール飲み放題は山から下りてきた身には非常に有難かったです.なかなかいいところでした.お風呂はふつーのスキー宿風でしたが.
朝も早くから起き出して,白馬に行ってまいりました.うちから常磐線で上野→東京と乗り継ぎ,長野新幹線のあさま1号に乗って長野へ行きました.長野新幹線は初めて乗るのでちょっとどきどきしていたのですが,王子を過ぎるあたりで猛烈な睡魔に襲われ,東十条を過ぎる頃には熟睡していました.あさま1号は大宮・上田くらいしか止まらないので,気がついたら長野のすぐ手前でした.なんにもわかりゃしませんでした.長野から高速バスに乗り換えて白馬駅前へ移動したのですが,この有名なオリンピック道路も,乗ってすぐに熟睡してしまったためになにがなんだかわかりませんでした.気がついたら白馬五竜でした.あらびっくり.白馬駅前で降りて,白馬ALPS花三昧の期間中に運行しているシャトルバスに乗ってHakuba47に移動しました.白馬駅前で,バスの停留所のおにいさん(アンタッチャブルの突っ込みのほうにちょっと似ている)に「はくばよんじゅうななに行くにはこのバスでいいんでしょうか」と聞いたら,「はくばふぉーてぃせぶんは通りますよ」と修正されてしまいました.さて,Hakuba47には,マウンテンバイク体験コースに来たわけなのですが,行ってみると案に相違して,スケートボードあんどBMXのにいちゃんたちが大勢いて,非常ににぎわってました.芝生の端っこのほうにはなぞな三角錐のテントが立っていて,怪しげな民俗音楽風なものが流れていて,ちょっと不思議な空間でした.思ったよりも若者な雰囲気にやややられかけたのですが,落ち着いて昼ご飯を食べて,荷物をコインロッカーに預けて(ここは誰もいませんでした.夏のスキー場って感じ),MTBに挑戦しました.MTBといっても,冬はスキーヤーを運んでいるゴンドラで山の上のほうまで登り,スキーの初級者コースをダウンヒルで降りてくる,というシロモノなので,べつに体力がいるわけではなくて,どちらかというと振動に耐える腕力とスピードへの度胸が必要な感じでした.実際,斜度は10度くらいあるので,砂利道をMTBで下っていくのは意外と恐いものです.こがなくてもいいですがブレーキは握ったままでした.ちょっと油断するとすぐ加速してひっくりかえってしまいそうになります.砂利道だし.というわけで,肘と膝のプロテクタとヘルメットは必需品なのでした.2時間3500円ゴンドラ乗り放題,で3回ほど下ると,思ったよりも疲れてしまったので,カキ氷を食べて,川でぼーっとして,シャトルバスで八方バスターミナルに引き返し,ホテル白馬に入りました.みみずくの湯のちょっと上にある,ややバスターミナルからも白馬駅からも遠いところで,いい加減疲れていたわれわれはちょと不機嫌になりながらチェックインし,すぐ寝てしまいました.ゆうごはんはBBQだったのでちょっと元気を取り戻し,Aコープに買出しに出かけて翌日の弁当を確保し,やっぱりあっさり寝てしまいました.あ,露天風呂はなかなかでした.
3時から場所取りして花火見ました.あんまり混んでなくて大きな花火が見られてよかったですよ.
2004年08月05日(木) |
NTT Docomo |
あ,NTTドコモのおさいふけいたいのおねーさんは佐藤めぐみっていうのね.
労働供給関数を学歴別に推定したらなかなかおもしろい結果が出たのですが、こういうのって誰がやってんだっけ?
うちの前にケーキ屋があるのですが、気になっていたシュークリームを買って食べてみました。オーダーすると、シューの部分を焼きなおして、クリームを詰めなおして出してくれます。あんまり甘すぎなくて、クリームがたくさんはいってておいしかったです。ふむ。きょうは富士登山駅伝があったようで,大学のときのクラブからも出走しておりました.72位らしい.すげえ.
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