ある大学院生の日記

2004年09月30日(木) あわわわ

出張の面談録をつくって勉強会に出たら一日終わってしもうたがな.あわわわわ.

帰りの電車の中で,苅谷剛彦の「大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史(中公新書)」を読み終わりました.平等主義と能力主義について書いてあってなかなかおもしろかったです.東大生が東大生らしくないことを目指しているあたりもここらへんの話と関係しているんだろうなあと思ったりしました.この前に読んでいた竹内洋の「教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化(中公新書)」といっしょにして考えると,受験エリートの発想の枠組みを規定しているものが教育社会学ではこうかんがえるのかもしれないなあというのがわかるようなわからないような.近年の学歴と親の経済力・学歴とのかなりの相関と,教養主義の没落と,形式的平等主義に基づく能力主義によって選抜された学生,というのが,関係しているような気がします.ええと軽く混乱しそうなので書かないことにしますが.とりあえず,経済学者が言うような,奨学金を整備すれば教育の機会の平等は保証される,なんて簡単な問題ではないし,もちろん,バウチャー制度でなんとかなるようなものではさらさらないということですなあ.やっぱり公教育の充実が一番であって,その観点からも義務教育費を地方分権のはなしの一番最初に持ってくるのは明らかな誤りなのですよ.規模や額だけみて議論するのはやめないとねーと思うんですが.



2004年09月29日(水) 北海道庁

北海道庁にヒアリングに行って,まあいろいろ伺って,千歳空港で札幌ラーメンを食べて帰ってきました.傘を札幌のホテルに忘れたのですが,東京に着いたら雨でした.なんてこったい.



2004年09月28日(火) 美瑛町ヒアリング

北海道の美瑛町役場に行ってヒアリングをしました.離農転出が相次ぐ貧しい町財政・町経済,みたいな話と地方交付税や補助金の話なんぞ聞いてたんですが,小学校も町役場も立派だし,観光拠点としての情報館もしっかりしてるし,町の景観整備のための再開発に100億円も投入してるし,ううむ,どうなんだ.と思ったり思わなかったり.ことしは台風もあって大変なようです.

町役場からご飯を食べに移動し(またもやバイキングだ),観光館や拓真館という写真館に行ったりして丘のまち美瑛の観光資源をじっくりと視察しました.たしかに,おもに畑作を中心とする波状丘陵に広がる農村景観が観光資源なので,観光客が町の人口の100倍くらい毎年来るとしても,落としていく金は意外とたいしたことがないのかもしれないなあと思いました.しかし,カルビーと契約を結んでジャガイモを納品したりしてれば,商品作物っていうくらいなんだからそんなに貧しくもないんじゃないかと思ったりしました.どうなんでしょう.大規模農業を展開できるわけだし.

パノラマロードだかパッチワークの丘だかを見て,旭川駅からライラック18号にのって札幌に移動しました.札幌では,会社にいた頃にお世話になったM先生にお会いして,生牡蠣やカニのてんぷらなどご馳走になり,北海道では中国人が意外と労働力として活躍していること(たとえばこれを見よ.いなくなったら作付けもできないらしい.)とか,北海道内陸部からオホーツク側の農家・漁家は意外と金持ちらしいとか,おもしろいはなしをわんさか聞きました.ありがとうございましたー.あと,そのあと酔っ払って電話してしまったTくん,ごめん.



2004年09月27日(月) 移動日

視察旅行に動向ということで,羽田空港から旭川空港に飛びました.本隊は名古屋から移動してくるので,待ち時間のあいだは旭川空港でミルクラーメンを食べて感心しておりました.旭川から美瑛町へ移動し,十勝岳・大雪山系のふもとの白金温泉に投宿しました.十勝岳のふもとまでいって,噴煙を上げている様子をしげしげと見たりしていたのですが,宿に入ったらまだ3時ごろだったので,とりあえず見学がてら周りを散歩することにしました.着替えがなかったのが粗忽極まりないところなのですが,あんまり山の中に入るわけでもないので,中途半端なスーツのまま十勝岳火山砂防情報センターに行って来ました.しろひげの滝だかなんだかからシェルターが続いていて,かなり急な階段を上るとその上にひょっこり広い駐車場が広がっているところなのですが,駐車場には車もなく,入ってみると人のよさそうなおじさんが「あー.いまだれもいらっしゃらないんですよねー.ゆっくりしてってくださいね.あ,まずこちらの売りを見てください」などというので,そのままおじゃまして3Dの映画を見て火山の恐ろしさをじっくりと勉強してきました.パチンコ玉が火砕流だかなんだかに見立てられ,砂防施設の必要性がじっくりわかる模型とか,飛んできた火山弾とか,ひととおり見て出ようとしたら,かのおじさんが再び登場したので,軽くお話して外へ出ました.靴べらまで用意していただいちゃって.あとで同行した女性もセンターに行ったらしいのですが「さきほどスーツの方がお見えになって…」といわれたそうです.そんなもんなのか.

なおやや時間があったので,不動の滝まで白樺の林を散歩しました.戻ったらいい時間だったので,いっしょに行ってた先生と論文の話をして,ゆうごはんに行きました.ゆうごはんはバイキング形式だったのですが,北海道らしいといえばジャガイモとコーンでしたか.山の中で海の幸もどうかと思って.部屋に帰ってテレビを見ていたら,内閣改造で北海道選出議員が数人入閣していたことと,北海道日本ハムがプレーオフに進出した話題がおおきく取り上げられていました.ふーむ.やるなあ新庄.やるなあBSE幹事長.



2004年09月26日(日) 日本経済学会2日目

松島先生の中原賞講演を聴いて,ゲーマーにならなくてよかったとおもいつつ,午前のセッションで医療の話しを聞き,どないやねんやろ,と思いつつ,中央と地方のパネルディスカッションに出ました.指導教官が司会だったし,錚々たるメンバーでのパネルだったし,とにもかくにも京都大学のF先生の話が非常にウィットに富んでておもしろかったし,議論が収束しないというか話題が発散したというか,そこらへんのパネルとしてのまとまりかたはともかく,えーとまあおもしろかったからいいや,という感じでした.午後はまた医療のセッションをちょろっと聞いたり,岩井克人先生の討論を聞いて感激したりしておりました.

岡山駅でうどん食べたりきびだんご買ったりして,新幹線でまたのろのろと帰ってきました.学会に行くとちゃんとしなきゃいけないなあと思いますね.



2004年09月25日(土) 日本経済学会1日目

岡山大学で日本経済学会秋季大会があるので,でかけました.バスの時間をたいして調べていなかったのですが,ホテルの目の前がバス停だったのでのろのろと出かけたところ,バス待ちの列の先頭にかのFさんがいてややのけぞってしまいました.幸先悪い…あ,いやいや.受付前に職場の人にあってびっくりしましたが,とりあえず午前の税制改革のセッションに出て,一橋のYくんがすらすらと発表するのを感心して聞いていました.しかし,食費の価格弾力性が所得階層が高いほど高いのはどうなのかしら.外食は除いてるんだろ,と思ったり.高い食材を買ってるということか?

昼はぱったり出会ったS大学の先輩と学食でのほほんと食べ,なんとなくぼーっとして,午後のセッションに出ました.そのあとは尊敬するH大学のTさんにやや振り回されつつ,公共経済学者飲み会に出て,ままかりの酢漬けなど食べ,いい気分になってホテルに戻って寝ました.しかし誘われるままにちょっとずつ論文を書いたりしては就職に差し障りがありそうだということがよくわかりました.着々と単著論文を出しつつあるH大学のM氏はやはりえらいなあと感心することしきり.単著なんてかけないよなあ.どうしよう.



2004年09月24日(金) 中間報告会@三田 →岡山

中国との共同研究の中間報告会が三田であったので,朝からそれに出かけました.最寄り駅は麻布十番だったので銀座線から南北線に乗り換えてちゃんと麻布十番で降りたのですが,いきなり軽く迷子になりそうになってしまい,がっかりしました.報告会自体はとくにしゃべることもなく,相手方の発表も前回の共同研究からえらく進展しているというわけでもなく,相手方の態度も相変わらずたいしてよいものでもなく,ということでなにごともなかったように終わりました.発展途上国の地方財政なんて制度の問題ではなくて,契約概念とか公共性とか,そういう義務教育的な・資本主義の基盤的なところに問題がより深い問題があるような気がして,や,制度を調べることが無駄というわけじゃないんですが,しかし優先順位はどうなんでしょう,と思いました.制度作ったって,たとえば税収返還制度とかで骨抜きになっちゃってんじゃんかよ,とか.しかし日本の地方交付税交付金の決まり方って非常にナゾです.どうなってんだろ地方財政対策.

あしたから岡山大学で日本経済学会2004年度秋季大会が開かれるので,夕方から新幹線で岡山に移動しました.泊まったホテルが来月末で閉鎖になるらしいですが,まあそんな軽い驚きはさておいて.



2004年09月23日(木) ゴスペル

僕自身はおおむね家でぐだぐだと過ごしていたのですが,夕方からつくばへゴスペルを聞きに行きました.なんだかオオモノが来ていたらしく,その関係でチケットを買ってあったらしいです.ゴスペルといえばキリスト教の賛美歌がアフリカンアメリカン(だっけ)の音楽と融合してできたという「天使にラブソングを」などで知られる音楽分野ですが,実際のところ直に聞いたことはないのでちょっと楽しみでした.ゴスペルグループというのが筑波にもあるようで.コンサートは,ええと,もうのりのりな感じで,手拍子なんて当然な感じで,立ち上がっちゃったりしそうな感じでした.感じばかり続いてアタマ悪そうな文章ですが.しかし,僕としてはちょっと疲れ気味だったこともあったうえに,スピーカがうるさく響くのが頭にがんがん来て,やや不貞寝気味で聞いておりました.そんなに広いホールでもないんだからスピーカなんか使わないほうがいいのに.使わないと通らないくらいのものなんでしょうか.ま,途中での「Lord」の説明がインチキぽかったという理由も無きにしも非ずなんですがね.どうなんでしょうね.



2004年09月21日(火) アクセス

気付いている人は気付いていると思いますが,アクセス解析などしてみたりしています.なかなかおもろいです.コロンビア大学からもいらっしゃってるようですが,METIから留学した先輩に発見されちゃったのでしょうか.どきどき.や,べつに解析情報でなにかしたいわけじゃありません.どきどきしてるだけです.

そういえば,フロンティア分析と潜在GDPの話を書いたら,尊敬するもと上司から久方ぶりに連絡が来て,「Thijs ten Raa and Pierre Mohnen. 2002. Neoclassical Growth Accounting and Frontier Analysis: A Synthesis. Journal of Productivity Analysis 18(2), 111-128. というのがあるぞ.そんなのも知らんのか,○○のくせに」といわれて(一部意訳)しまいました.はー.不勉強でよくないですね.マクロのひとはいっぺんやってみてはいかがでしょうか.正の値しかとらない誤差項を仮定して最尤法で推定するだけだとおもうので.ちがうかな.自分でやれってことかい.



2004年09月20日(月) 女夫渕2日目

朝ご飯はそんなにたいしたことないのですが,それはそれとして,朝から温泉に入って,ちょっと上流に見えた橋に行ってみました.女夫渕温泉から1時間ほど歩くと八丁温泉があったりして,尾瀬(大清水)への登山ルートがあります.これはいつか行かねば.

女夫渕を出る前に売店によってみたら,サンショウウオの干物を売ってました.3200円とちとお高いのでみるだけにしましたが,トカゲの黒焼きみたいで,漢方薬っぽいといえばそうかもしれませんがいやしかしどうなのでしょ.「乙女の恋人」というのを買ってみたのですが(宿にもおいてあった),クリームがトチオトメという以外は「白い恋人」になんとなくそっくりで,こんなのでよいのかしら,と思ったり思わなかったり.萩の月と那須の月と瀬戸の月みたいですね.

帰りのルートはじつはいろいろあって,川俣温泉から川治温泉・鬼怒川温泉郷を通ったあと,行きと同じように今市へ抜けて宇都宮に出るか,途中で分岐して玉生など経由して矢板に出るか,というののほか,川俣温泉のちょっと下流から南下して霧降高原を経由して日光に出る,川俣温泉から南下して戦場ヶ原・中禅寺湖・いろは坂を経由して日光に出るというルートもあります.手元の道路地図では,最後のルートは悪路と書いてあったのですが,ついなんとなくこのルートを取ってしまいました.行ってみると,悪路といっても舗装はされているし,道もそこそこ広いところもあるので,思ったほどにはしんどくなかったです(白神に比べれば!).戦場ヶ原は紅葉のはしりでちょっときれいになりかけていたり,いろは坂は初秋のおちついた緑がいっぱいだったり,夏の元気な緑と秋の燃えるような紅葉のあいだのなんだかしみじみした緑な光景でした.ううむ.

日光はなんども来ているのであっさり通過して,東北道を南下して佐野に行きました.噂の佐野ラーメンを食べようと思ったからですが,並んでいたら知り合いに会ってびっくりしました.しかし,ラーメンを食べていたら,隣りに座ったじじばばが,われわれをみながら「ここの席が空くと6人並んで座れるな」などとほざきやがるので,ラーメンが期待したほどのものでなかったこともあっていたく機嫌を損ねました.さっさと食って出てけ,と言わんばかりのことを言ってはいけませんね.なんなんだあのじじばばは,と烈火の如く怒ってみたりします.しかし最近思うに,公衆道徳がなっちゃないのは,若者よりも年寄りではないかとおもいます.携帯電話のマナーにしても然りですが,電車の中で最近よくしゃべっているのはおおむねおじさんかおばさんです.若者はメールをしているからでしょうけれども.むー.

ええとそれはそれとして,佐野の厄除け大師をちらっとみて(なんだかちっちゃかったですけどあれが厄除け大師なのかな?),帰ってきました.佐野は厄除け大師とラーメンとプレミアムアウトレットモールで人集めに躍起なようですが,うまくいってんでしょうか?



2004年09月19日(日) 女夫渕1日目

以前から気になっていた,奥鬼怒温泉郷の女夫渕温泉に出かけました.クルマで半日くらいかかるだろうと思って,昼頃に出発したのですが,途中でのんびり坦坦麺など食べていたのがわざわいしたか,着いたら7時前でした.びっくり.ルートとしては,下妻・下館のあたりから北上して宇都宮に入り(市内で渋滞に引っかかって機嫌が悪くなったので怯えていましたが),日光宇都宮道路を今市ICで降りて北に向かい,鬼怒川温泉を抜けて川治温泉から西に曲がって栗川村のなかを進んでいって,川俣温泉郷を越えて女夫渕に着きます.女夫渕温泉には女夫渕温泉ホテルしかないのでそこに泊まるしかありません.ちょっとお値段は高いですが,鹿の焼肉やチョウザメの刺身が出てくるし,温泉は素敵なので,なかなかです.料理といえばサンショウウオが食べられるらしいのですが,いったんどんなのなのでしょうか.さて,温泉ですが,露天の混浴なので,女性はバスタオルを体に巻いて入っていました.混浴というとおばちゃんあるいはおばあちゃんの特権みたいな雰囲気が無きにしも非ずですが,行ってみるとカップルや若い女性のペアもいるものです.だからどうしたということもないですが.しかし,おじちゃんおばちゃん団体が露天で酒を飲むのはいかがなものかと.温泉というか湯船というか,は10個以上あるらしいのですが,温泉の種類が違うというわけでもない(温度は違う)ようです.湯の花の量が違うというのはあるようですが.しかし,露天だとついつい長湯になってしまうのはアタマが涼しいからでしょうか.



2004年09月18日(土) 築地

朝もはよから起き出して,築地市場見物に出かけました.日比谷線の築地駅に着いたのが午前6時半ごろというちょっと微妙な時間だったのですが,場外市場はそれほど混んでいないわりに築地市場もそんなにばたばたしてなさそうな時間でした.とりあえず市場の中に入ってみたのですが,ターレーがひっきりなしに走っていて近づきがたいので,築地市場の中の店のあたりをうろうろしていったんでてきてしまいました.しかしそれもなんなので,ふたたびターレーの疾走(?)するなかを横切って市場の中にはいってみると,取引はおこなわれていないのですが,まだ魚がいろいろおいてありました.マグロの冷凍されたおっきいのや,アジやタチウオやタイやヒラメやアナゴなどがどっさり置いてあって,なかなか壮観でした.しかし,魚のたぐいは水の中でなんらかの処理を施すらしく,発泡スチロールの箱に赤い水がちゃぷんとたまっていたりするのはちょいと.ヤガラがいたのには驚きました.あんなの食べちゃうんでしょうか.一通り回ったらちょっとぐったりしたので,いったん築地を離れてファミレスで休んだあと,もういちど築地に戻ったり,浜離宮の近くまで行ったりしてみました.昼ごはんは,ぼくにしては珍しく1時間並んで,寿司大でおまかせ寿司を食べました.並んでまで食べるのはキライなのですが,今回は並んだだけのことはありました.板前のにいちゃんも陽気な人物で愉快でした.ウニをうまいとおもったのは初めてでやんす.そのあと,松露で卵焼きを買って,鎌倉シャツでシャツを買って帰って寝ました.はあ.

ところで,寿司屋の待ち時間がヒマなのでターレーを観察していたのですが,あれは,上のハンドルを押すとアクセルになって,下のハンドルが方向を変えるハンドルで,足元にブレーキがあるのですな.どどどどど,と走るのでちょっと気になってじろじろみてしまいました.

おなじく寿司屋の待ち時間がひまなあいだに,すぐうしろで並んでいるちょっと綺麗なおねえさん2人組の会話を聞いてしまったのですが,「T大の大学院を出たコはすごいね」てな話をしていたので,よほど名乗り出ようかと思いました.話題が話題なのと,ちょっと綺麗メなおねえさんだったのでついじろじろ見てしまいました.すいません.読んでたら連絡ください(←ありえない).



2004年09月16日(木) 目のつけどころ

Swing Girls」という映画の宣伝番組をみていたら、トランペットだかなんだかを担当している女の子がかわいい、ということにハタ、と気付いてしまったのですが、NHKのあさどらのヒロインになるらしい、ということで、いやいやなかなかわれながら目のツケドコロが違うね、と職場の女性にいばっていたら軽く馬鹿にされてしまいました。ひどいなあ。これでまた職場での地位が順調に下がると思うと嬉しくて嬉しくて。

職場といえば、隣りの建物に、以前勤めていた会社での知り合いが2人も勤務しているらしいということが発覚してびっくりしました。このまえも建物の中で知り合いにぱったりと会ってびっくりしたところだったのに。世の中が狭いのか、使える人材が使いまわされているだけなのかそこらへんはよく分かりませんが。

ということで、「物理の詩人」にちょっとはまり気味。「あたらなくってもいいじゃないか 予測だもの」くらいならまだいいんですが「落とされたっていいじゃないか 公募だもの」とか作ってみて我ながらどんより。



2004年09月15日(水) 潜在GDPとフロンティア分析

あいかわらずこっそり論文を書いたり、IPSSに勉強会に出かけたりしておりました。フロンティア分析の話になったのですが、そういえば潜在GDPを求めるのにフロンティア分析を使ったという話はあるんでしょうか。ありそうだったら誰か教えてください。HPフィルターを使ったりして潜在GDPを求める人はいるんですけど、潜在GDPより実現したGDPのほうが大きいなんてのは定義によりヘンだろ。とおもったりおもわなかったり。

ぜんぜん関係ないんですが、地方交付税交付金の決まり方って、ほんとうにわかりませんねえ。



2004年09月14日(火) なんにも。

こっそり論文を書いたりしてたのですよ。



2004年09月13日(月) 都心に最も近い町

とある事情で「都心から最も近い町」ってどこだろう,と考えてみたのですが,時間距離でみてみると意外や意外,うちのとなりの沼南町かもしれないとおもってがっかりしました.や,柏市と合併してなくなっちゃうらしいんですけどね.他の候補地は東京都瑞穂町,神奈川県寒川町,千葉県大網白里町,埼玉県三芳町あたりです.いったいどこなんでしょうか.わかったからどうということもないのですが.

夜になると人間はろくなことを考えつかないもので,賃料データを用いたヘドニックアプローチで西川口近辺の家賃を分析したらどうなるだろう,というはなしで盛り上がってしまいました.あーゆーのは駅前に密集しているらしいので,駅前ほど家賃が低いんじゃないか,という疑問が出てきたのがきっかけなのですが,いったいほんとのところはどうなんでしょう.調べたいようなそうじゃないような.



2004年09月12日(日) いてー.

本を読んでいたら寝てしまったので,これではいかんとおもってプールに出かけたのですが,行くまでに自転車で迷ってしまい,プールに着いたころには疲れてしまってました.よほどそのまま帰ろうと思ったのですが,それももったいないので,ちょっとだけ泳いで帰ってきました.おばちゃん比率が高くてびっくり.昨今の健康志向のなせるわざでしょうか.

かのテロから3周年ということで,追悼行事などが行われたようです.「世界中の人はここに来て見るべきだ」と言っている人がテレビに映っていましたが,おんなじことが8月6日・9日に広島と長崎で繰返し叫ばれていることをしらないんでしょうか.あるいは,イラク人たちが同じように思っているかもしれないことに思いが至らないんでしょうか.当事者にとってはしょうがないでしょうが.想像力って大事だなあとおもってみました.や,難しいことはよく分かんないんですけども.ごにょごにょ.



2004年09月11日(土) 道の駅・湖畔の駅

お使いがてら,ふたたび自転車で手賀沼を半周して,道の駅沼南に行ってみました.頼まれていたのは秋茄子だったのですが,シーズンがシーズンなので,農作物直売所は梨と葉生姜でいっぱいになってしまっていて,茄子はありませんでした.なので,途中で見かけた湖畔の駅我孫子という,パクリじゃないかみたいなところにもどって,茄子と葉生姜とわらびもちを買って帰ってきました.手賀沼の周りは夏の盛りと違って走っている人や自転車をこいでいる人がそこそこいました.手賀沼エコマラソンに備えているのかもしれません.走っていても太陽で暑くて暑くてたまらないというほどではないし,風の方向によっては涼しい風が吹くのでさわやかで気分は上々です.ただ,沼の周りの風はおもったより強くて,向かい風になると自転車ではぜんぜん進まないのは厄介なところです.しかし,いい季節になりました.梨狩りにも行かなくては.自転車で梨狩りにいけるってどうなのよ.



2004年09月10日(金) もごもごもご

新橋のほうにある某研究会の某班で発表することになりまして,行ってまいりました.内容は日本経済学会春学会とほぼおんなじなのですが,労働供給をテーマに絞って発表ということにしておりました.推定結果も増えているしよゆーちゃんでしょう,とややなめてかかっていて,研究者が集まったセミナーの雰囲気を忘れかけておりました.資料がいくつか不備があったりして動揺してしまい,さんざんな結果になってしまいました.はー.K先生の質問にもうまく答えられなかったし.残念でやんす.



2004年09月08日(水) 友がみなわれよりえらく見ゆる日よ

なんとなくぱたぱたしていたら1日が終わったのですが、家に帰ってNewsweek日本版を見ていたら、大学のときの同級生が登場していてびっくりしました。ちゃんとしたキャリアパスを積んで、というか、職種転換が成功して充実した人生ですよ、みたいなはなしでした。や、ま、がんばって運がよければそんなこともあるのねえ、とか、やっかみ気味に読んだりしてみたのですが。ふむ。しかし、たいがいのにんげんは、たいしておもしろくもない仕事に大半を費やしているし、天職にめぐりあうようなひとはほとんどいないし、そんなので食べていけるひとなんていないに等しい、ということをもっと堂々と言ってもいいんじゃないかなあとおもいました。や、人生はmiserableかterribleのどちらかしかない、らしいですし。

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買い来て妻としたしむ、って、七七のところはこんなだったとは。



2004年09月07日(火) Farewell Party

結局、昨日と今日は「論文指導」なるものでつぶれてしまい、なにがなんだか、という間に終わってしまいました。あ、昨日は、かわいい後輩のTさんが論文を持って遊びに来たのでその話もしていたのでしたが。「論文指導」のほうは適当にごまかしちゃった感もあるのですが、相手方が離日するというので、今日はFarewell partyでした。やっぱり公的な行事だとこういうパーティもけっこうなところでやるのよねえ、と思いつつ、とりあえずぱくぱく食べてきました。むむむ。国家の威信、とかいう問題もあるんでしょうかねえ。うーむ。



2004年09月05日(日) 50000Hit

気がついたら50000hitを越えていたようでびっくりしました。後学のために、50000をhitしたひとはご連絡くださいませ。



2004年09月04日(土) 再配達

金曜と木曜に1通ずつ届いていた不在者連絡をつかって郵便局に再配達をお願いしたら、2通ともいっしょに来るかと思いきや、ひとつしかこなかったのでちょっとがっかり。そのために出かけずに家で寝ていたのに。寝ていたんだから別にいいんだけど。



2004年09月03日(金) コードのミス

おんなじようにしてつくった年度の違うデータに、おんなじプログラムを当てはめようと思っていじっていたら、微妙にコードが違ってえらいことになってしまい、えらく時間がかかってしまいました。あいや残念。

しかし、おんなじタレントさんでも、化粧品のCMよりそのほかの企業のCMにでているほうがきれいに見えるのは、ぼくの趣味がヘンなのかな。



2004年09月02日(木) ダイアモンドは政府の親友

あいかわらず分配ウエイトについてちょいちょいと調べているのですが、オーストラリアのNgさんはここらへんの話題についていろいろと論文を書いておられるようで、ちょいちょいとみていたら、Ng, Yew-Kwang. 1987. Diamonds are a government's best friend: Burden-free taxes on goods valued for theri values. American Economic Review 77(1), 186-191. という論文がありました。話の中身としては「なあんだ」といったようなもので、ダイアモンドのようなもの(工業用ではなくて装飾用)のばあい、もののそのものの消費価値よりは、それに支払った額から効用を得ていることから、ダイアモンドに課税しても超過負担は発生しない、ということです。えーとつまり、他の条件を一定としてダイアモンドの価格が2倍になったばあい、ダイアモンド以外の財の消費量は変化せず、購入するダイアモンドのカラット数が半分(半額の価値しかないもの)になるだけで、しかも効用水準は変化しない、と仮定してもそんなにヘンではない、ということです。この場合、ダイアモンドの価格が上がっても消費者の効用に変化がないわけなので、超過負担が発生しないと。だから最適税率は無限大だと(Proposition 3)というわけです。

あれ? デビアス社のことは考えなくてもいいのか?


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