駒場まで出かける用事があったので,帰りに渋谷で半分衝動的にWindowsXPを購入して導入した.ネットワーク設定がよくわからなくて往生したけど,いまやもう使えるのだ.いまのところは快適.いまのところは,というのが,いつまで続くことやら.
とか,大橋巨泉氏が議員を辞職するとか,外務大臣が更迭されるとか,なんだかばたばたしたニュースの多い日だ.せっかく選挙で選ばれた議員が失態もないのに辞職するというのはどうにも理解に苦しむけど,ま,結局は議員なる職業に向かなかっただけの話じゃないかと思うので,それを見抜けなかった有権者がアホだ,ということになるんじゃなかろうか.情報の非対称性はそこらへんの話に関しては大きいと思うので,いきなりそんなことをいうのはマチガイだけど.いやしかし,政党に属するということがどういうことかくらい想像がつきそうなもんだけど.なろうとおもったことがないので,僕には想像がつかないし,だからやっぱり迂闊なことは言えないな.外相更迭には驚いたが,外相としての資質を問われたのなら致し方のないことだろうなあ.やっぱり外務大臣って,大臣の中でも偉いんだろうか?大臣の中にも序列があるのかもしれないけど,それはそれでバカバカしいことで,そうなると,そんなのを気にしてついつい外相に任命した首相もどうかしらん,ということになり,そんな首相を選ぶような議員を選ぶような有権者ってなんなのかしらん,ということになってしまうので,どっちにしても天に唾することになりかねないので,まあやめよう.というわけで,読みたい論文ばかりがたまり,研究のほうははかどらず,というなか,ワークショップに行った.Sarit Cohen and Zvi Eckstein, "Labor Mobility of Immigrants: Training, Experience and Opportunities"ということで,一部で最近爆発的なブームを巻き起こしつつある(どこでだ?),動学的確率的意思決定モデルをベルマン方程式に落とし込んで,数値解析で解き,データを放り込んで最尤法でパラメータを推定する,というのの,ひじょーに大変な論文であった.スーパーコンピュータを使ったって.ひええええ……というわけで,詳細は今ひとつよくわからん(セットアップからいまひとつよくわからん部分多々アリ)なのだが,サーチモデルっぽい主体均衡のはなしでも,十分なパネルデータさえあれば(ふつうは日本では入手できない.家計経済研究所なら可能か?),構造パラメータを推定できる,ということがよーくわかる,ということだ.マイクロ計量の部類に入るのかもしれないが.いやしかし,こういう研究は非常におもしろいと思う.なんで今日の参加者が少なかったのだろう? H先生もやや引き気味だった(ようにお見受けした)が.そういうことで,テーマはテーマとして(日本の「雇用の流動性の低さ」に適用できるとEckstein教授は考えているようだ.しかし如何せんデータがない),手法としては日本ではあまり見たことがない(たぶん知らないだけだけど)こともあるので,ぜひぜひ挑戦したいところである.いやじっさい.これって,Carrollのbuffer stock savingの理論的な部分に十分応用できるのよねえ.
2002年01月29日(火) |
Don't Regress! |
数理統計の最後の授業を受けたあと,Hayashi-Prescottのやりたいことをちょろっとモデルを変えてやってみましょお,という宿題(?)にこりこりこりこりと取り組んでいたのだが,何でかしらないけど,外生変数を変えると収束しない.そんなもんなんだろうか? アルゴリズムが間違っているような気もするんだけど.使っているアルゴリズムの説明には位相図が使ってあるんだけど,解こうとしている連立差分方程式は,連続にしたとしても位相図が使えるとは思えない.いいのか?なぞだ.ループの判定条件が違っているような気もする.ううむ.というわけで,変数の数が3以上のときのシューティングアルゴリズムに詳しい人はぜひご一報を.Juddにもちょこっと載っているんだけど,ううむ.Marimon-Scottには載っていないようだ.ひとしきり悩んだ挙句,ネット上でなにかないかなあ,と思って,Edward C. Prescottのページを覗いてオドロイタ.写真の下にこう書いてあったのだ. "Progress, Don't Regress"
2002年01月28日(月) |
家計行動に興味を持つみなさま |
新美一正「雇用創出にはジェンダーの視点が不可欠である−なぜ、働く母親への政策的支援が必要なのか−」『Japan Research Review』2002年2月号.必読.4室のアナタ,アナタもですよ.
2002年01月27日(日) |
東京OLCマスターズ大会 |
土曜の夜から雪が降り,歌とは逆に,夜更け過ぎに雪は雨へと変わった(かどうかは定かではない)うえ,午前中まで篠つくような雨(でもない)がふっていたので,運営者の皆様にはえらい苦労だったと思います.おつかれさまでした.参加者も地面がどろどろでたいへんだったのだろうと拝察します.事前申込者の半分しか来なかったのもまたムベナルカナ,です.まあ,終わったからいいや(おいおい).
といっても,ほとんどのひとにはわけがわかんないと思うけど,そういうものをつくらなくてはならないというのをすっかりわすれていたのであるよ.スポーツの種類が種類だけに,英語・チェコ語対応,なんていうソフトをいじってとりあえずつくってみた.ひえええ.うまくいかん.こっちでやってみておこう.
昨日からがんばってMatlabのプログラムを組んでいたのだが,ほんのちょっとしたミスによりおおいに時間を食ってしまった.まわってしまえば結構美しいと思われる.いやしかし,ループの先頭でカウンタの初期化を忘れていたなんて恥ずかしくて書けない. それはそれとして,消費データをいじっているのだが,家計の消費の成長率3000%とかいう妙な標本があったり,マイナス90%というのがあったり,プログラムミスでさまざまな標本を削ってしまっていたことがわかったり,と苦心惨憺している(つもり)なわりには,なんらの結果も出ない.ま,でも,プログラム評価とヘックマンの2段階最小二乗法のつながりをやっと理解した.なにをやっていたんでしょうねえワタシは.しかしながら,理論がオボロゲながらわかったにしても,推計結果が思い通りに出ることとはあんまり関係ない.やっぱりなあ.
タイにいけるかもしれない,とおもっていたのだが,どうもそのはなしはなくなりそうだ.ほかのことをぜんぜん考慮していなかったので,勝手に腰を,ではない,気を揉んでいたのだが,取り越し苦労のようだ.
なんつーかその,Matlabをいじくっていたのだが,fzero命令がうまく動かないぞ.なんでや.あきらめて,self-selectionモデルについてちょこっと調べた.Treatment effectというやつですな.それとデータのクリーニング.たいしたことじゃないけど,データのマッチングや加工のときに,サンプルを同定するのに3つも変数が要るのでちょと扱いにくいなあ.
2002年01月20日(日) |
役に立つからなんなんだ? |
だらだらと本を読んだり遊んだりしていて日が暮れた.森博嗣『詩的私的ジャック -Jack the poetical private-』講談社文庫を読み終えた.ミステリとしてもおもしろいけど,ところどころでてくる研究者としてのつぶやき,みたいなのが非常に共感できる.今度からは「経済学って役に立ちますか?」と聞かれたら「役に立たないからおもしろいんです.あなたは役に立っているのですか?」と答えることにしよう(ちがうって).そういや,昔読んだ河合隼雄の本に「100%正しいことほど役に立たないことはない」と書いてあったけど,そうすると,「こうならばこうなんですっ」という論理の部分自体は役に立たないということなのかしらん.ま,役に立つからなんぼのもんじゃ,という気がしないでもないが.ついでに,フィールディング『ブリジット・ジョーンズの日記』も読み終えた.映画とはちょこっとすじが違うようだ. なにはともあれ,鮭の粕汁はなかなかおいしい.
丸書きをしなければならないので,王子までひとに来てもらってこりこりと7枚ほど描いた(分かる人にしかわかるまい).そのあと,そのひとといっしょに,大学のときのクラブの同期の結婚祝いコンパに出かけた.先輩に子供ができていたり,関西在住の同期が来ていたりして,なかなか趣深いものがあったが,会おうとしていた何人かに会えなかったのは残念だ.しかし,あれだけ人を集めるのはやはり幹事の人徳であろうか?
2002年01月18日(金) |
老人ホームの建設費は医療費に含まれるか? |
頼まれた校正をちょろちょろと済ませたのだが,「老人ホームの建設費は国民医療費に含まれるか?」という質問についての答えがよくわからない.老人ホームは福祉施設であって病院ではない(特養とかはその限りではないかもしれない)ので,含まれない,というのがとりあえず正解なんだけど,では,病院の建設費は含まれるのだろうか?
もちろん,国民医療費は,国民が直接(窓口負担),間接(保険料負担)に,医療サービスに支払った対価の合計であるから,人件費や薬価代とともに病院の建設費も含まれているはずなのだけど,それでは,そのうち建設費が占める割合はどれくらいなんだろうか? そういうのってどこでわかるんだろう? 厚生統計のページには載ってない気がするんだけどなあ.法人企業統計とかに出てたりして.まさか.おっ.厚生労働省医政局指導課が「病院経営収支調査」というのをしているらしい.しかしネットでは入手できないようだ.残念.
というわけで,ここらへんの事情をご存じの方はぜひご一報を.
ご存じ,といえば,語源からして,「ご存知」ではなく「ご存じ」のほうが正しいそうだ.どうでもいいことだけど.
語源といえば,「なおざり」と「おざなり」の区別を最近知った.なるほどねえ.
はじめて英語の履歴書を書いた.むずかしいのお.
2002年01月17日(木) |
イタリアの財政赤字はなぜ減少したか? |
統計の定義が変わったから.アンダーグラウンド経済が税務警察の強化により統計に表れるようになったから.などなど,が理由のようだが,どうにも説明がつかないところがあるようだ.しかし,「疑獄が起きたために政治家が軒並み牢屋に入ってしまい,地方誘導型の政治家が少なくなって地方分権が進んだ」というのは,なんちゅーか……日本で期待できないものであろうか?自分の秘書の監督もできない人とか(おいおい) Matlabのプログラムは,資料に忠実に作ったつもりなのだが,どーしても答えが合わない.なんなんだ〜.あきらめて,次のshooting algorithmに挑戦したらこれもうまくまわらない〜.ひえ〜.せっかくがんばって,フローチャート描いたのに…….
国立社会保障人口問題研究所で研究員を募集しているではないかっ.締め切りは1月末か….修士号保有でいいのか….30歳以下か….ちょうどいいじゃないか……………(悩).森林総合研究所よりは惹かれるところだ.指導教官に相談してみようかなあ….しかし,もし2年後に採用の予定があるんだったらべつに今じゃなくてもいいんだよなあ.ぶつぶつ.もちっと勉強だけしてるというのもいいんだけど.というわけで,医療経済についていろいろと考えるところがあったのだけども,こういうのを読むと読みやすいのは,やっぱり経済学を専攻しているからであるのだろうなあ,とおもう.そういや,たぶんレセプトのはなしだとおもうんだけど,保険でカバーされる薬は病気によって決まっているんだけど,それがあんまり適切ではないことがあるので,カルテに書かれた病名とほんとの(?)病名が違う,ということがあるらしい.つまり,症状から見てある薬を投与したいときに,ほんとの病名を書くとその薬が保険でカバーできないために,違う病名をとりあえずカルテに書いておいて薬を投与して保険金支払いを受ける,ということが行われているそうだ.うぅむ.それじゃ,カルテの意味がないじゃん.レセプトとか使って分析しても,観測誤差を多く含むデータになっちゃうじゃん.だめじゃん.あう. ま,それはそれとして,きょうは,2限に国際マクロの発表を聞いた.香港の金融危機のはなしだったのだけど,カレンシーボードを採っていた(ことになっている?)ので,いまのアルゼンチンのはなしに大いに関係あるそうだ.カレンシーボードは,一種の価格統制だから,ふつうに考えれば望ましくなさそうなんだけど,リスクを政府が負う(というか,税金の形でシェアさせる?)から,途上国では採用されることも多いようだ.アルゼンチンのはなしはよくわからない(香港のはなしも結局あんまり理解していない)んだけど,どうも政治的要因も混じっているようなのでいまいちよくわからない.自分が導入したカレンシーボードを放棄したくない,とか.ファンダメンタルズがよいとかわるい,とかいうけど,それもまた何をもっていいというのかわるいというのかよくわかんないし.財政赤字や貿易赤字だって,途上国特有の事情や,貯蓄性向で決まるもののような気もするし.通貨危機,となると,集団心理やHerd behaviorなんかもあるし.集団心理といえば,今回のアルゼンチンの事件は南米に飛び火しなかったな.やっぱり各国で事情はそれぞれ違う,ということが周知の事実になったからであろうか? 4限は,実質為替レートのはなしだった.マネーサプライが実質為替レートまで波及するモデルを作って,Money-in-utilityや,staggered priceや,nominal bondなどを導入しちゃって,カリブレーションしちゃって,という論文のようだ.実質為替レートの変動が,各国の消費と,モデル上は正の相関を持つが,データ上はそんなことはない,というのがアノマリーとして残ったそうだ.しかし,実質為替の変動が大きくて,各国の消費比の変動が小さくて,相互の相関が小さい,というだけなら,Habit formationをもつ効用関数を使って,生産性ショックがあっても消費の変動が小さくて,そのぶん変動が為替レートに波及する,ということにすれば,なんとなく説明できそうな気はするんだけど.あ,相互の相関自体は小さくならないか.ううむ.実質為替レートの定義の仕方にも問題が出てきちゃうしな.やっぱり貨幣をいれないといかんのだろうか. というわけで,昨日に引き続いてMatlabをいじっていて,宿題の答えが出るようにがんばっているのだが,だらだらとこんなものを書いていることから明らかなように,どうもうまくいかない.配られたプログラムをだまって回していればよかった(悔).だれか解析してくれ〜.あした提出したら公開しちゃうか.ぶつぶつ.
2002年01月15日(火) |
レトリックとロジック |
をテーマにした,斎藤誠先生の経済セミナーの連載を読んで,ふむぅ,とおもう.「わかりやすさ」「アピール」が政策遂行上は重要になるのであるなあ,というのは,考えてみればアタリマエなのであるが….それより,宿題が終わらん.Matlabのプログラムは間違っていないはずなのだがなあ……. 裏磐梯でネイチャースキーをしたくなったので宿探しをしております.こんなのやこんなのやこんなのを見ております.いい宿をご存じの方はぜひご一報を. The Cosmic Spectrum and the Color of the Universe
よき上司である.いやじっさい.
と,はじめちゃんタイプとしては思う.データをいじっていたら夕方になってしまった.転職する従妹くんに会いに行かねば.
午前中にやる気が起きないので家でじっとしていたら,ほんとに体調が変になった.おなかがいたい….というわけでお休み.ミステリをもう一冊読み終えたなんて恥ずかしくて書けない.
あしたは日本経済学会春季大会の発表申し込みの締め切りだそうで,諸先輩方や同級生がばたばたとしている.ぼくは春季大会はあきらめていたので,ふぅう,とため息をついたりしつつその様子を見ていたりしたのだが,同級生の様子(名を秘す)を見ていると,なあんだ出してもよかったなあ,といまさらのように思わないではない.それもこれも,恒常所得の推定に最尤法を使っちゃえ!とか思ってしまったためである.まあ,最尤法のプログラミング法が分かれば,2段階目の推定にも最尤法が使えることになるので,結果がよりもっともらしくなるかもしれないという希望もあるのでいいんだけど.しかしそれだけやって結果が思わぬことになったら泣くに泣けないな.Fact findingとかいってごまかしちゃうか.ほれほれ.というわけで,Stataはデータクリーニングも得意で,データのマッチング・各種加工などはおてのものなのだが,使い方を知らない,という人物に遭遇したのでちょろっと教えてあげた.ふっふっふ.まあそれはいいんだけど,どうも最尤法で収束計算をさせていると,途中で「not concave」という不吉なメッセージばかり出るので,分散不均一の解決法のひとつ(?)として,Box-Cox変換というのを試してみた.といってもよくわかんないままに「boxcox2」と打って,被説明変数と説明変数を並べちゃうと推定ができちゃうんだけど(The Stata Technical Bulletinからダウンロードしなくちゃいけないが),それでもって推定すると,うーん,まあ,なんちゅーか……(無言).ま,とりあえず,こんなことをしてもいいのかどうか,それを調べる必要がありますね.なんなんでしょう,Box-Cox変換って? 変数をCRRA型みたいに(?)変換して非線形推定をするらしいんだけど,なんのためなのだ? うーむ. ともかく,日中は通貨危機の話ばかりだった.ファンダメンタルズが悪くなくても危機が起きちゃうという話から,金融規制にもってくのが多いのかしらん.そういや,あさっては修士論文の提出期限だそうだ.修論・通貨危機,とくれば,去年のばたばたが思い起こされる(自発の助動詞).なんだったんだろーなーあれ. きのう,夜遅くまでまたを森博嗣『冷たい密室と博士たち』講談社文庫を読みふけったり(ちゃんと読み終えた)したので,大変眠い.昼寝もしたが(おいおい).しかし,私淑する同級生のSみっくんもこの作家のミステリにはまっているらしい.同類を発見して非常に歓ぶ.
会社にいたころにつくったレポートについて問い合わせがくる,というのが最近2件ほど続けてあって,どちらもそれなりにエライ人らしいのだが(実名を挙げたい誘惑を必死に抑制),どうもなんとなく,初対面(っつっても会ってもいない.メールと電話だけ)のひとに物を頼むという態度におおいに欠けているか,問い合わせというものが相手に与える効果を全く考えてないか,という気がしてならない.僕一人のはなしならべつにまったく構いはしないし,僕が一人で烈火の如く怒っていれば済むだけの話なのだけども,いろいろあって仲介の人というのがいたりして,そのひとこそ全くいい迷惑だろうとおもう.いやはやまったくもうしわけない.反響があるというのは遅ればせながらも嬉しくないことはないのだが,駒場の同級生から「このレポートは前作よりも気を抜いたね?」との指摘があったとおり,もちっとなんとかしようがあったんではなかろうかねえというシロモノなので,できればあんまり触れたくないのもあって,どっちかというと問い合わせの態度のほうに八つ当たりしてしまう. しかし一般に,論文のなかで他人の業績を引用するときはふつうに引用するにしても,とくにコメントをもらったとか,非公表のデータの提供を受けたとか,論文中に直接は出てこない数値を教えてもらったとか,そういうときには謝辞を書くのが当然だと思っていたのだが,そうでもないのだろうか?だれか知ってたら教えてください.というわけで,怒りのあまり,データを公開してしまうのだ.もってけドロボー.
2002年01月07日(月) |
生存確率だと思うんだけどな |
今日も今日とて,こりこりと論文を読んだり(2本も目を通した.内容よりも方法論に興味があったので),プログラムいじったりしたのだが,やっぱし,生存確率が問題でしょう(なんだいきなり).Time-varying discount factorのモデルになるんだけど,解析的にはともかく,計算するときには生存確率の性質がけっこう発散や収束に関係するらしいし,そうだと思い始めた.老人期(2期モデルじゃないぞ)のほうの生存確率が小さい,たとえば0.2より小さくなったり,若者のときの生存確率が小さい,たとえば,0.9997より小さくなったりすると,発散しやすくなる気がする.Philippe Liegeois [1999] が40歳以下の生存確率を1にしたのはそのためではないか?しかし,
Docquier F. and Liegeois Ph. [1998] "Simulating computable overlapping generations models with Troll", International Troll '97 Conference Proceedings, Brussels
があるとたいそう便利だと思うんだけどなあ.どこにあるんだろーなー.おっ.8th International TROLL Users Group Meeting が開かれるらしい.スペインかよ〜.
「道の駅」で備長炭を見つけたので,あまり深く考えずに燃料にしようと思って購入したら,空気洗浄だか浄水だかを目的にしたものらしくて,ぜんぜん着火しなかった.びっくり.なんでだ?炭のくせに.しょうがないので,以前買っておいた炭を使って,コンロでハマグリを焼いた.ぱかっ,と殻が開くとウツクシイなあとおもっていたが,開いてもどいつもこいつも上の側の殻に身がついていて美しくない.しかも,身のほうがすぐ乾いてしまう.10個あって10個が10個ともそうなってしまった.てっきり,貝というのは片方の殻に身をひっつけているものだとおもっていたので,確率1/2だよなあ,とおもっていたのだが,この仮説は統計的には棄却された.あとできいたところによると,必ず火の側の殻から身が外れるらしい.やられた.もちっと調べるんだった.ま,ほかにもいろいろあるしね.ついふらふらと購入した,森博嗣『すべてがFになる』を読み終えた.いかん,はまってしまいそうだ.さすがにゲームは買わないとおもうが.ハードもないし.そういや,むかしなつかしのゲームがWindowsに移植されているのを買ったらこちらもはまってしまった.よかった,お正月休みの間に決着がついて……って,お正月休みはもうおわっとるやんけ.きょうはただの週末だってば.
茶菓子に最適,讃岐高松の銘菓「木守」を購入して東京へ移動.「千利休が愛玩し、その後高松藩松平家に渡り数奇な運命を辿った赤楽茶碗「木守」の故事に基づき命名された」とはしらなんだ.枝に最後に残った柿のことを「木守」といい,俳句でよく用いられるのは知ってたけど.それはともかく,このお菓子はなかなかお上品な味であって,お茶に最適(1階の条件を取ったわけではない).片原町のそごうの近くに三友堂はあるらしいので,ぜひどうぞ.さぬき,といえば,さぬき市と東かがわ市という市が合併で誕生するらしい(非常にローカルな話だけど).大川郡西部の津田・大川・志度・寒川・長尾の5町が合併して「さぬき市」,東部の引田・白鳥・大内の3町が合併して「東かがわ市」になるらしい.四国新聞の記事にもあるけど,財政の厳しさと合併特例法とかいうのが引き金になっているようである.しかししかし,なんでひらがななのだ?「讃岐市」「東香川市」でいいではないか.そんなに難しい漢字でもないし.やわらかくていいのかしらん.さいたま市もひらがなだし. というわけで,帰省やら移動やらのあいだに本を読んだ.
どれもおもしろかった.やっぱし日本人は日本語が分かりやすくていいやね.ほんまに.新幹線で本を読もうと思ったら(行きと同様,岡山で30分ばかし待って,岡山始発のひかりに座っていたのだ),ガキがうるさくて無性にいらいらした.いかんいかん.
ごぞごぞしていたら風邪を引いてしまったらしく,上京を延期.38度台の熱なんて久しぶりでやんす.
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