ある大学院生の日記

2001年12月31日(月) 帰省

12月も最後の週になると講義もないので,ほくほくと研究に取り掛かる予定だったのだが,おもったより捗ることもなく,先生と打ち合わせなんぞしているうちに大晦日になってしまったのであきらめて帰省した.東京始発の新幹線で30分ばかし並んでいたらちゃんと岡山まで座れた.しかし,マリンライナーの発車ベルを「瀬戸の花嫁」にするのはさすがにいかがかとおもうぞ,とおもわないこともないのだ.いやいやじっさい.



2001年12月27日(木) 映画


A Beautiful Mindか….ナッシュだねえ.



2001年12月26日(水) もーすと・らいくりふっど

とゆーのも,やりようによってはなかなか収束しないものよのう.switching regressionとゆーやつなんですがね.どうもね,変数が足りない気がするんですよねえ.誰か買ってくれ〜.SPSS.

これはいいっ.



2001年12月25日(火) 卓上炭焼水コンロ

買っちゃったのですよ.コンロ.ほんとは七輪がほしかったんだけど,大きそうなのと,気密性の高い現代家屋では,一酸化炭素中毒とかいう洒落にならん事態にもなりかねないので,ちいさいのにしました.卓上炭焼水コンロというやつですね.最初は使い方がよくわからなくて苦労しました.買ってきた炭はバーベキュー用っぽくでかいし.これを適当な大きさに砕いて,五徳にのせてガスコンロに架け,数分間ばーっと熱すると,炭が赤く熾ってくる(おこってくる,と読むのだよ)ので,それをコンロに移して,網を載せて,ししとうを焼けばよいのです.風情があっていいです.いやいやまったく.

研究のほうは,簡単なモデルにごぞごぞといろいろ突っ込んでいるのですが,とつぜん収束しなくなったらいやなので,じわりじわりと動かしています.均衡財政・賦課方式というのが収束しやすくていいですね.いやまったく.財政赤字の水準が所与なら,たいしてかわらないはずなので,次はそれかなと考え中.うすす.



2001年12月24日(月) 512MB

メモリを受け取った.増設したけどあいかわらずPCの調子は変だ.なんなんだ.酷使したから他のところも変なのかしらん.OSだけ再インストールとかしてみよーかなー.と思ってしまう.

それはそれとして,これこれを作った.おいしかった.泡立てるのは大変だけど.



2001年12月23日(日) クリスマスキャロルの流れるころには

世の中(男女の仲ではない.古語じゃないんだから)はクリスマス一色になりつつあるようで,農学部3号館前の木にも点滅する電球がぶらさげられるようになっている.ただし,この電球たちは,かならずしも木の形に忠実にぶら下げられているわけではなくて,点灯すると,それなりにきれいなかたちになるようにぶら下げられている.考えたもんだ.

それはそれとして,カトリック系の高校を卒業した身としては,クリスマスだからってはしゃがないまでも,やはり降誕を想い,平和を祈り,人は如何にいくるべきかについて考えることもよかろうとおもって(←本気),クリスマスキャロルを見に行った.チャールズ・ディケンズの名作,というやつで,市村正親のソロパフォーマンスなのだ.よかった.うん.ひとりであれだけを表現できるのはすごい.いやじっさい.


そのあと,きりたんぽを食べて帰った.クリスマスキャロルとはあんまり関係ないけど.



2001年12月21日(金) 結婚しました.

という報告を,大学のときの友人たちから受け取った.めでたいことだ.クラブの同期同士で2組も.いやいや.すばらしい.これで,仲が悪いと評判の同期も仲良くなるんだろうか.ならなさそうだけど(^^; ぼくも結婚したいな〜.むかしは「デモシカ先生」とかいう言葉があったそうだが,それくらいの感じになりかねん.うかつな発言は禁物だにゃ.

日経の夕刊の社会面の右上にこの2週間ほどか,「長男の嫁」というシリーズものがあって,長男としてはついつい興味深くながめてしまった.長男本人は往々にしてあんまり何も考えていないんだけど,その親・親族などがヨメにいろいろ言うらしい.ありそうなはなしだ.やなこった.他人事ではないな.ぶつぶつ.

インフレーションターゲッティングは「今の日本で」実施すべきか,あるいは,フィージビリティをもつかについて,マクロ専攻の院生とディスカッション(^^;.ディスカッションなんてもんじゃないけど,言いようによってはそうかもしれない.そういったほうがかっこいいならそうかいてもいいけど.ま,それはともかく,市場の不完全性,とくに価格の粘着性や,政治的介入など,見方が分かれる,つまり,実証しにくい点が多いらしいことはよーくわかった.どっちにしても,インフレを起こすという経験は,ほとんどないわけだから,なにかやって通貨危機にでもなったら元も子もないですからなあ.むずかしそうなところだ.



2001年12月20日(木) 簡単な設定っていいな♪

マクロワークショップの論文は,不平等度と交易についてのモデルで,設定は簡単なわりにいろんなおもしろそうなことがいえていて,興味深かった.でもなんとなく,雰囲気的には,設定が簡単すぎるんだか一般的過ぎるんだかで,もっといっぱい均衡が発生していて,そのうち,おもしろそうな均衡だけに話を絞っているようだった.まあ,似たような先行研究もあるらしいんだけど,そりゃまあそれとして.

というわけで,MCPFプロジェクトが始動しそうな感じ.ひえ.

春の学会で発表しようかなあ,と考えているんだけど,間に合いそうもないきがする.なんつってもまだ学会にすら入ってないし(いいのか?).ちょっと萎え気味.相談相手がほしい.マジで.



2001年12月19日(水) うまくいかんのお.

Allgood, Sam and Arthur Snow [1998] "The Marginal Cost of Raising Tax Revenue and Redistributing Income", Journal of Political Economy, 106(6), 1246-73 に再び挑戦.半分くらい読んだぞ.ちらっと眺めたときはぴんとこなかったのだが,これは静学一般均衡モデルだった.ということは,ちゃんと定式化すれば消費税だって何だって入れられる(かもしれない).しかも累進所得税を扱っている.こういう分野のモデルでありがちなのかもしれないけど,とりあえず解があるとしておいて,関数形も特定化しないで,1階の必要条件たちや,弾力性の定義や,スルツキー分解や,双対性の議論や,そういうのを駆使して,推定可能な形に変形する,という手続きをとっている.主体の均衡→市場均衡→比較静学というのがなんとなくだらだらと書いてあるのでちょっとよくわからなかった.たいしたことではないけど.しっかし計算がめんどーだ.全微分しまくり.全部読み終わる予定だったのに….
 しかし,1次同次のマクロ生産関数をおいて,利子所得は家計に帰属して,とかいうことをやっていると,実際のデータとしてどれを当てはめればよいのか気になるところだ.いやじっさい.

 国際マクロ経済学はメキシコの通貨危機を扱ったのだが,学部生はけっこう準備していて,なるほどねえ,とおもった.国の数が増えるのと,貨幣とかいう財が入ってくる話は基本的によくわからんのだけど(いいのか?).ファンダメンタルズのなんらかの悪化要因が,「危機」と呼ばれる状況になるというのを説明するのは大変だろうと思う.なぜクラッシュだったのか? ソフトランディングしなかったのはなぜか?というのは,ふつうのIS-LMでは説明しにくいし,ゲーム理論などが登場するところなのだろうなあ.

しかし,そのあと学部生にえらそうな話をしてしまったのは失敗だった.言ったこと自体はふだんから思っていることだからいいんだけど,あーゆー態度はよくないなあ.えらそうで.まるで○○くんのようだ(特に名を秘す).自己嫌悪.

テイラールールがカオスをもたらすことがあるらしい.っていっても,完全予見なんだからパレート効率的じゃないの?貨幣があるからそういう設定じゃないのかしらん.うー(悩).



2001年12月18日(火) 生協

農学部の購買部のレジのおねえさんがかわいらしい.見た目はびっくりするほど美しい,というわけではないのだが,愛想がよい.生協職員って妙な人が多いと勝手に思い込んでいたのだけども,たまにはああいうひとがいないとなあ.


というわけで,ふっふっふ.とりあえず収束したぞ.政府部門をぜーんぶ機能停止にしているからな.ふっふっふ.これで税金とか社会保障とか入れたら収束しなくなったらどうしよう(ありがちなハナシ).ま,原因は,生存確率を瞬時効用関数の割引率として乗じるあたりにあったのだろうなあ.理論ではよく使う−−んじゃなかったっけ,ブランシャードの連続期間OLGとか.しかし,解き方として,Alan J. Auerbach, Laurence Kotlikoff, Robert Hagemann and Giuseppe Nicoletti [1989] "The Dynamics of an Aging Population: The Case of Four OECD Countries" OECD Department of Economics and Statistics Working Papers No.62, とか,He Huang, Selahattin Imrohoglu, and Thomas J. Sargent [1999] "Two Computaions to fund social security " Macroeconomic Dynamics, 1, 7-44 とか,Mariacristina De Nardi,Selahattin Imrohoglu, and Thomas J. Sargent [1998] "Projected U.S. demographics and social security" Federal Reserve Bank of Chicago, Working Paper Series WP-98-14. とかと,方法がかなり異なるのが気になる.ばりゅぅ・ふぁんくしょん とか見たことないぞ.いいのかしらん.


インフレとデフレはどうちがうか,とか,相対価格変動と一般物価水準変動がどうしたこうした,というのを気にしてうろうろしていて,こんなものこんなものを読んでしまった.ちょっと納得しかかり.経済の院生だもんな〜.とりあえず一通りしっとかないと.



2001年12月17日(月) メモリー

McAfeeの最新のウィルススキャンを買ってきてインストールしたのだが,どうにもこうにも不安定で仕方がない.なんとかしたいところだ.せっかく買ったのに.ちょ〜.



2001年12月15日(土) 消費関数の推定

先週,適当にやってみた消費関数の推定がぜーんぜんデタラメであることが論文を読んで発覚したので,ちょろっとやり直してみることにした.どっちにしてもあんまりぱっとしない結果のように思う.参考にしたペーパーは,Jappelli, Tullio, Jorn-Steffen Pischke, and Nicholas S. Souleles, [1998] "Testing for liquidity constraints in Euler equations with complementary data sources", Review of Economics and Statistics, 80, 251-262.

最近のペーパーがおいてある研究者のサイトがたくさんあって,とてもじゃないけどこんなふうにはなれない,と悲観することしきり.うう.

そういえば,同級生がめずらしく ふつうのことを書いていたのだが,日本育英会がなくなるとかなくならないとか,らしい.公共財なんだけど公共財とみなされていないものはあまたある(逆もまた真だろうが)が,教育と子供はその最たるものではないかしらん.外部性は大きいと思うんだけどなあ.



2001年12月14日(金) 国際文化会館

NBERとのコンファレンスにきていた先生に会いに,国際文化会館に出かけた.悪名高き(?)日銀鳥居坂分館のおとなりですね.コンファレンスには東大の先生も多く参加していらして,「きみはいったいなにしにきたんだ?発表するのか?」とか言われてしまった.先生と打ち合わせをするついで(?)に,ランチもお相伴に預かってしまった.鴨とか出たぞ.緊張してなにがなんだかわかんなかったけど.ひー.Organizerの先生ごめんなさい.スーツ着てたけどただの院生なんです.ごめんなさい.

そのあと,神戸のほうの先生に「きみはどこにでも顔を出すなあ」といわれてしまったが,よく考えたら「アナタだってどこにでもいるじゃないですか神戸のくせに」なのである.とても面と向かってはいえないけど.

ところで,現在「収束しない」と頭を抱えているのは,OLGのカリブレーションだかシミュレーションだか,というのであるが,数値解析の手法としては,infinitely-lived agentsのモデルよりも格段にむずかしいらしい.しかも,ここによると,定常状態から定常状態への移行を取り扱うのはもーっと難しいらしい.ひょえ.ただ連立方程式を解いてもらえばいいだけかと思ってました.ひえ〜.


Infinitely-lived agentsといえば,個別リスクがあってマクロリスクがないようなモデルのことをBewley typeのモデル,なんて呼んだりするのだが,その名前の由来となった論文のうち,nondatedとされていないほう(と,Aiyagari [1994] などでリファーされているもの)を発見.Bewley, Truman F, [1986] "Stationary Monetary Equilibrium with a Continuum of Independently Fluctuating Consumers." In Werner Hildenbrand and Andreu Mas-Colell (eds.), Contributions to Mathematical Economics in Honor of Gerard Debreu, North-Holland, です.pdfはこちら.ちらっとみたところ,数学いっぱいでよくわかりません.なんってったって,マネーがはいってるもんね.



マネーといえば,緩やかなデフレとインフレの影響は非対称だ,とか言われるが,少なくとも成長経済においては,実質の価格(これはなんだ?)が上昇基調にあるが,名目価格が硬直性を持つため,インフレ状態で価格改定をしないコストを高くすることで厚生が増加するから緩やかなインフレがいい,ということか? なんにせよ,名目価格の硬直性・粘着性の議論が大いに関係することは間違いないようだ.うおー,苦手なところだ(どこが得意だ,と聞かれると困るが).

おもいだした.某ワクチンソフトのアップデートをしたら,PCが起動しなくなってしまった.怒り心頭.政府モード,ではない,セイフモードで起動してアンインストールしてやった.ふっふっふ.



2001年12月13日(木) 日本にいたのか!

あう.突然,加藤先生に会うことができるらしい.NBERとのコンファレンスで日本に来ているんだって.ひえ〜.というわけで,急遽いろいろいじってみるが,やっぱりだめなものはだめなのだ.原因はいまだ不明.解析的には解けてもおかしくないんだけどな〜.読もうと思っている論文ばかりたまって,やっとられん.やっとられんとおもうからやる気がなくなってさらにたまっていくんだよな〜.う〜.



2001年12月12日(水) 3コマ連続は…

というわけで,やっぱり3コマ連続で英語というのは日本人にはつらい.しかもひとつは発表だったし.ま,これで肩の荷が下りたということで,きょうはこのままなにもしないのさ.

とおもったんだけど,「収束したぞ〜」ということなんで,確認のために回してみよう.おおっ.ほんとに収束している.なぜだなにがちがうのだ〜.ま,とりあえずめでたいこった.



2001年12月11日(火) おいしいものは…

美人は自分の顔を常に見て楽しむことができないように,マグロにとってマグロはおいしくもなんともないように((c)土屋賢二),文章で「ここの店のナントカはおいしかった」とか「ナントカはここに限る」とか,そういうのは,ぜーんぜんおいしくないし,僕にとってはあんまり好きになれない種類の文章なのだが,それはそれとして,今日の飲み会というかお食事会のお店はとってもおいしかったので書いておくことにしやう.とはいっても 基本的に味音痴なので,あんまり書くことはないんだけど.


1次会(?)は,「学生には全くもって分不相応である」という極めて正しい指摘があてはまる秋田料理の店「なりた」だった.とある副理事長が好きだったらしい.ハタハタとか,きりたんぽとか,なんちゅーかその,よいですなあ.おじやには紫蘇だかおおばだかをいれるのは家でもできるからぜひためしてみましょ〜.


2軒目はそこからちょっと歩いて「月光浴」でした.先週くらいからやや気になっていた山形の「十四代」が飲めたので,それだけでほくほくしてしまった.いやいや.


ま,なんにしても,ゴールドマンサックスの給料はいいらしい.想像もつかんけど.



2001年12月10日(月) なに〜っ.

こんどマクロの特論で発表する論文は,瞬時効用関数の3階の微分が正でなくても,予備的貯蓄が発生するのさ♪という論文で,そりゃまたびっくりである,とおもっていたのだが,Aiyagariさんがすでに S. Rao Aiyagari [1995] "Optimal Capital Income Taxation with Incomplete Markets, Borrowing Constraints, and Constant Discounting", Journal of Political Economy, 103(6), 1158-1175とか,
S. Rao Aiyagari [1994] "Uninsured Idiosyncratic Risk and Aggregate Saving", Quarterly Journal of Economics, 109(3), 659-684で指摘していたことらしい.惜しい人をなくしたのであろうなあ.なんで,この論文としてはどこが新しいんじゃいな,ということになってしまふ.うーん.とりあえずこれをよまにゃ.ま,そゆことで,ミネアポリス連銀はこっち


いやしかし,タリバンというのはよほど追い詰められているらしい.たいへんなこった.「その後」を見据えないで戦争を始めてしまったのがどうの,とか,反テロリズムの名を借りてアフガニスタンに介入しただけじゃないか,とか,なんとか言われているけれども,だがしかし,戦争を始めてしまったということは,それなりにビンラディンなる人物への疑いが濃かったのであろうし,テロの犠牲者へのアメリカ国内世論もあったのであろうなあ(すべて推測).テロリズムの発生となっているもっと根本的な問題といわれているもの,帝国主義資本主義とかいわれているもの,の解決がなければ,アフガニスタンへの攻撃は意味を持たないし,その解決にこそ注力されるべきだ,そもそも,平和のためにテロを軍事力で制圧するのは自己矛盾ではないか,などなど,の,やや平和ボケ−−とまでは言わないが,な論理はややどうかと思う.それなら君がアフガニスタンに行けば,というのはかなり暴力的に飛躍していると思うけど,それはそれとしても,やや拙速な感はあるにしても,ここぞっ,というときに軍事を用いるのは外交手段としてしようがないんじゃないかしらん,とおもう.いつが「ここぞっ」なのか,というのが重要なんだろうけど.「なにがなんでもダメ〜」というのは,論理として美しいとしても役に立たないのではないか知らん,とおもう.うーん.よくわからん.わからんだけに文章がめちゃくちゃなんで,こういうのを読んで考えを整理しましょ〜.




2001年12月07日(金) 献血するヒトって…

ふう.やっとプレゼン資料を作ったぞ(できのわるいコンサルタントみたいやね).わかったようなわからんような,である.実際のところ.

クルーグマンの子守の話,というのがあって,それなりに示唆に富むし,インフレ期待を醸成することがカギかもしれんなあ,という気になるんだけど,実際にはどうなんでしょうね.インフレ期待を醸成することで消費を増やす(カネなんて持ってても目減りするだけだもんね)というけど,どうなんでしょうね.よくわかりませんね.だいたい,「期待」なんてどうやって操作するんでしょ? やっぱり問題は銀行セクターなんでしょうかねえ.ま,実質金利をマイナスにできればいいんだけどさ.歴史上あったことらしいし.

たしかに日銀には物価の安定を通じて経済を発展させる「義務」はあるけど,やってもできないもんはしょうがないやん,というのが正直なところじゃないんでしょうかね.

しかしなあ,やっぱりインフレのコストってなんやねん.デフレのコストってなんやねんな? そりゃまあハイパーインフレとかならなんとなくわかるけど.

医療経済学は,またも モラルハザード なんだけど,なんだかよくわからん.設定がいまいちはっきりしないからかねえ.うーむ.医療の場合,あっちこっちに情報の非対称性が入ってるから,モデルが実際の状況のどこを切り取っているのか,にピンとこないとなかなかわからん.気がする.

まあそういうわけで,「献血でもしないと社会に役に立ってる気がしないひとたち」というのが献血をする人たちの集合らしい.献血をしてそうおもわないひとは測度ゼロでしか存在しない.まさか.

走ろうかとおもったのに時間がなくなってしまった.ちょー申し訳ない.

しかしなんだな,自分が学部生のころはぜんぜん勉強しなかった(当時はそれでもしたほうだとおもっていた.誤解だった)のでよくわからんのだけど,院生のTAというのは基本的に学部生には頼りない,あてにならない,社会に適応できない,アタマも悪い,そのくせ倣岸だ,くらいに思われているのであろうなあ.そうであることは否定しないけど,そう思ってる本人にほとんどの特性が当てはまるということに早く気づけ.マジで.

まあ,日記のうえのほうに出ているコーヒーでも買ってよ.



2001年12月06日(木) Tex seminar style

来週の発表に向け,Huggett and Ospina [2001] の準備.数式が多いのでPowerpoint はあきらめて,Texで作ることにした.内容の理解はちょっと進んだ.やっぱり,borrowing constraintがキーのようなきーがする.

Texはseminar styleというのを発見したのでこれをつかう.slideより自由度が高い.すばらしい.

そういえば,ワーキングペーパーだとばかりおもっていたら,もうpublishされていたらしい.びっくり.Mark Huggett and Sandra Ospina [2001] "Aggregate precautionary savings: when is the third derivative irrelevant?" Journal of Monetary Economics, 48(2), 373-396  っちゅうことになりますなあ.

ところでところで.マイルドなインフレがよろしい,というのはだいたいのひとがおもっていることなんだろうけど,それってそんなに自明なことなんでしょーか? うーむ.



2001年12月05日(水) Tex Slide

こんなのがある〜.使ってみよ〜.

とおもったら,teTexがいるとかなんとかかんとかむずかしそうなので断念.しようがないので,slide環境で作ろうとするが,紙が縦になってしまうのに困り果てて2時間くらい無駄にした.こういうとき,マウスがちゃんと動かないと無性に腹立たしい.いやマジで.ま,dvioutのがわのパラメタ設定の問題だったことが分かったからいいんだけど,時間を食ったことがやっぱり悔やまれる.ちくしょ〜.

PCはパーツごとに買ってみたほうがよさそうだ.知ってる人に頼むとしよう.ふふっ.

クラブの同期が結婚するらしい.いや〜めでたいっす.



2001年12月04日(火) おとなりさんが…

Huggett and Ospina [2001] に再び挑戦.やっぱりよくわからん.戸塚遺跡,ではない,凸解析の本でも読まなくてはならんのかいな.Stokey and Lucas には微妙に載ってないし.M1のころ部分的に授業でやったらしいノートを発見して,ちょっとがんばって読み進めてみるけど挫折.また明日にしよっと.


午前中はちょっとサボって雑誌を読んでしまった.相対価格変動とデフレのはなしとか.相対価格変動が起きる過程でデフレが起こることもあるのか.うーむ.むずかしい.そんなに簡単じゃないのねえやっぱり.簡単そうに言うなよなあ.とか.おもってみたりして.


となりのとなりの部屋のお友達のPCも止まってしまった.一通り最近自分のPCに施したことをやってみたりしようとおもったらそうもいかずにがっかり.スキャンディスクかけてちょいちょいといじっていたら治ったらしい.しかしメンテナンスはちゃんとしようよ.


経済財政白書がでたそうだ.改革なくして成長なし,だそうだ.ひょ〜.あ,2個目のリンクはpdfです.はい.需要も要るけど供給もね,ということのようだ.「おわりに」というところでは,不良債権処理,財政の分析,潜在成長率の底上げの重要性,を述べている.金融政策については1段落しか書いてないぞ.「デフレ圧力を和らげるために,さらなる施策を積極的に検討すべき段階にあると考えられる」とは書いてあるけど.「インフレターゲットを検討しよう!」とかそこまでは書かないのねえやっぱし.


白書を探していたら「1990年代における所得税制改正の効果についてPDF)」を発見.どれどれ,と見ていたら,所得税の労働供給への歪みの大きさの推定,とかやってた.MCFだって所得税のケースしか考えていないんだから,こーゆーのとあんまり変わらないのではないか?とおもったりおもわなかったりだけど,「限界的税収を増やすときの」というのがつくところがちょいと,いや,かなり違うようだ.たぶん.


あしたの準備をしていたら1日が終わった.ふう.国際金融はよくわからんのお.



2001年12月03日(月) PCが…

研究のほうはまったく進みやしないし,論文を読んでも,基本的な事柄に属するのか,気になることは載ってないし,計算は収束しないので,しょうがないので一部だけExcelで手でやってみて,なにが不安定なのか見てみましょう,というのをやっていたら,いきなり,くくく,という音がしてPCが止まってしまった.しばらくは起動もしないし,どうなることかとおもった.いまだに起動に安定性がかけるし,Microsoft社のソフトを起動するとよくフリーズする.いちおー,スキャンディスクをかけて,マスターブートレコードの更新というのと,レジストリの再構築,というのをやってみた.効果があるかどうかはわかんないけど.買い替えなさいということかなあ.うーん.メモリは底値らしいし.


とりあえず,生存確率と異時点間の代替の弾力性が不安定性の原因らしい.たしかに,1階の条件が決まると,消費のパスの形状は決まるんだけど,どうもサドルパス上ではないとあっというまに発散したりゼロに収束したりする.こんなに過敏だなんておもわなかったわ♪
そういや,コンピュータウィルス流行りまくり,という感じですなあ.まあたいへん.


そういや,日曜日は気にしていた後輩が大活躍だったようだ.めでたいことだ.うんうん.


経済学はノーベル賞に不向きだ,とかいう議論があるようだ(院生から知った.).たしか,ノーベル経済学賞は名前だけついてて,あとから付け加わったのだよなあ.まあたしかに自然科学ではないからかまいはしないんだけど,ここまで続けてきていまさら言うなよ,とおもわないでもない.なにがキッカケだったんだろう?


ノーベル賞といえば(あんまり関係ないけど),スノードンとヴェインの本を読んでいるんだけど,けっこうおもしろい.なにがおもしろいって,マクロ経済学者が,経済や経済学をどう考えているか,というのが書いてある.文章も内容もそんなに難しくはないけど,こういうことを言うまでにはきっといろいろ考えたり悩んだりしたんだろうなあ,とおもう.がんばらなくっちゃねえ.計算は収束しないけど(泣).



2001年12月02日(日) ごろごろ

週末はごろごろしていることが多いのだけど,ちょっと思いついて映画を見に行こうとおもったんだけど,行ってみたら時間が会わなくて,結局見なかった.こういうところって,新聞の映画欄に載ってないのよね〜.まあ,Tokyo Walkerでもなんでも見ればいいんだけど.


夜テレビを見ていたら,農業の今後,とかいうのをやってた.またもや「構造改革」がどうしたこうした,という話になっていた.「構造を改革するこっちゃ.改革を構造してはいかんな」とかぶつぶつおもいつつ見てしまった.農業っちゅうのは,補助金もらってぬくぬくして,この不況期に特別ナントカとかいって保護されてもうケシカラン,というのは,実際にぬくぬくしているかを含めて暴論だとおもうんだけど(みんながそうおもっているとすれば,大挙して農業に転職していてもいいはずだし),保護は保護として,何を保護するんか,というのがもちっと明らかにされてもいいようにおもう.安い野菜が海外から入ってきているんだけど,だからといってすぐに転職するのも難しいからまあ一時的に保護してあげましょか,というふつうの産業政策みたいなものなのか,農地・山林といった環境保護・治水治山政策の一環としてピグー補助金的なものをあげましょか,といってるのか,はたまた食糧安全保障のために保険金みたく払っておきましょ,といっているのか,さまざまな理由があると思うんだけど,どれが重要でどれは不要なのか,保護すべきなのは農業なのか環境なのか農家なのか,あたりがはっきりしない.政策に手段はひとつだけ,というのが経済政策論の基本なんだろうけど,それと政策の透明性とかシンプルさ,というのは往々にして対立するのが難しいのであろうなあ.


そういや,先週だっけ,テレビで芸能人が,相続税が高いのはケシカラン,といって怒っていた.なんにもせずに親からもらうものに税をかけて何がいけないんだ? あほちゃうか,とおもうし,意外とこういう芸能人が「歯に衣着せぬ」とかいって珍重されているのはどうかとおもうぞ.相続税が低いと社会階層の分化が進む,とかいうけど,これも,結婚がどれほど同一階層内で起こるかにかなり依存する,という論文がある.金持ちが金持ち同士と結婚すりゃそりゃまあ社会階層の分化も進むかも知れんけど,ということさ.しかし,大金を相続するひとなんて金持ちなんだから,限界消費性向は低いだろうし,そこらへんから税金とって低所得層を減税したほうが景気もあがるし公平にもかなうとおもうんだけど,これって何か変な考え方なのかしらん.



2001年12月01日(土) 青梅

とある市民センターに行って予約をしてきた.おねーちゃんはそこそこ優しくって,いろいろ教えてくれた.なので,地元に感謝の意味を込めて 地酒を購入した.ふふふっ.

最近はコンピュータウイルスがはやっているようで,とつぜん電話がかかってきて「けっこうたいへんなことになっているんですよね」と冷静に話をされた.どーも,Microsoft Outlookを使っていると感染しやすいらしい.メールを開くときに「添付ファイルを開きますか?」って聞いてくるらしいのね.ぼくが使っているのだと,添付ファイルを開くまでに,メールを開く→添付ファイルを取り出して保存する→開く,という3ステップもあるので感染しにくい.しかし,電話の彼とはべつのところからちゃんとウィルスつきメールが来たぞ.やんなっちゃうなあ….


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