たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2006年10月30日(月) 忘れられた約束。

誰としたわけでもない。自分自身とした約束ごとがある。
毎年、10月にチューリップの球根を植える、というものだ。
いつからはじめたのかは定かではない。
一番最初は娘の誕生日に。
次の年は自分の誕生日に。
ある年は息子の誕生日に。
同じ月に続く家族の誕生日の記念と、春を待ち望む想いを込めて植えるようになった。

ところが、今年はもう、明日で10月も終わってしまうというのに、いまだ球根を植えるどころか、用意すらしていない。

それほどに、自身に余裕がなかったということか。

出来るだけ早く、買ってきて早く植えてしまおう。

きっと来る春のために。


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2006年10月26日(木) 原因の特定はいたしかねます。

じわじわと右耳が聴こえづらくなりました。
なんとなーく聞き取りづらいなあと思っていたら、低音域がほとんど聴こえなくなり、慌てて耳鼻科に行くと、

「ストレスからくる軽い難聴ですね」

と言われてしまいました。

ストレス、って一口に言っても、ここ最近、ストレスを感じるようなことは・・・。

ああ、あれでしょ?それから、あれと、あ、あれもそうかなー・・・。

といった具合に、一つ一つはほんの些細なことなのですが、積み重なってしまったのが原因なのかもしれません。


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2006年10月24日(火) おしゃれさん。

このところ毎朝、洗面所は戦場のようだ。
中学生の娘はともかく、息子までが朝、身だしなみに気を使うようになったからだ。
寝癖を気にして、

「髪の毛整えなくちゃ」

整えるって。(^_^;)
はねたところに水をつけて、ブラシで丁寧にとかします。

今朝など、

「ママ、ここなんとかならない?」

濡らしてとかしただけでは直らなかった寝癖を指差して言う。

朝の忙しい時間に、ブローしてあげましたよ。
今からこんなで、将来はどんな男になるのであろう。楽しみなような心配なような・・・。

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2006年10月20日(金) 1世紀。

知人のおばあさまが亡くなられた。享年100歳。
100年も生きるって、想像も出来ない。まるまる1世紀。
明治、大正、昭和、平成。4つの年号にわたって生きてこられた、ということ。

100年という月日から見たら、10年、20年なんてあっという間の出来事で、辛いことも苦しいこともほんの些細な出来事にしか過ぎなくなるのかもしれない。

そう考えたら、深く悩むのがバカらしくなった。
淡々と粛々と日々を送ることの積み重ねがいかに幸せなことか。

お会いしたことはないけれど、そんなことを考えさせられました。
ご冥福をお祈りします。


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2006年10月05日(木) 親はなくとも子は育つ。

おばばが近所のお友達と一緒に、2泊3日の旅行に出かけることになった。
平日の2泊3日ってことはですよ?あたしは仕事だっつーの。

「あたしがカレー作るから平気平気」

などと調子のいいことを言っていた娘だったが、あいにく部活の後にバレエのレッスンに直行しなければならず、作る時間などない。
仕事に行く前に作っていくことにした。

「ご飯は自分で炊くからいいよ」

そう、そうなのだ。息子はとりあえず、ご飯だけは炊ける。

「じゃあ、ご飯だけはお願いね。カレーは作っていくから」

洗濯をしながらことこととカレーを作り、はたと気付いた。
食べるときどうやって温めるのだ?
娘ならまだしも、息子はガスコンロの付け方はまだ教えてない。
まかり間違って、火事にでもなったら、と思うと不安になったので、置手紙に、

「カレーをあたためるときはレンジであたためてね」

と書き残し、仕事に出かけた。
道すがらだんだんと不安になってきた。
留守番をすることはあっても、こんなに長時間、しかも食事がらみで留守番するのは初めてのことだ。
いてもたってもいられず、休憩時間に自宅に電話をすると、

「あ、ママ?今ね、K君と遊んでる」

のん気な声が聞こえてきた。
ちょっとほっとして、時間どおりに仕事を終え、また、電話すると、

「ご飯?食べたよ。ジュースがないから買ってきて」

と実にのん気な答えが返ってきた。

折りしも雨の中ずっしりと来る1.5リットルのペットボトルを抱え、大急ぎで帰宅した。

玄関を開けると、

「ただいま〜!大丈夫だった?」

大きな声で声をかけたが、当の息子は生返事。
部屋に行くとアニメなんか観ています。(笑)

「ご飯食べたの?ちゃんと温められた?」

「うん、大丈夫」

いつもなら抱きついてくるのに、それもなし。

そういえば、先日も、隣の奥さんが、

「昨日、雨が降ってきたから、お洗濯物、と思って声をかけたらゆう君が出てきて一生懸命しまってたわよ」

と言っていたのだっけ。

知らない間に、ずいぶんと大人になったみたいだ。

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2006年10月01日(日) 役づくり。

「一歩売り場に立ったら、あなたたちは女優なの!何があっても演じなければならない」

以前の上司の言葉は常に脳裏の片隅にある。

「辛いこと、苦しいことは絶対見せない。それが美学」

その知人様の言葉もそれに通じるものがあって。

じゃあ、と思う。
常に演じつづける必要はあるのだろうか。
己がいる場の、その時々に応じて、役割分担を演じきることが必要なのだろうか、と。
素である自分は一体どこにあるのか。

楽しいことばかりが人生ではない。

年に1度の記念日を彩るのが、偽りではなく、本物の笑顔であるべきなのは言うまでもないのに。
湧き上がる苦い想いに、蓋をして、満面の笑みを浮かべて祝うのだ。

さあ。
記念日の詰まった10月が始まりました。


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うらら |あばら家足跡恋文

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