先生に詳しい事情を聞こうと会いに行ったのだが。
「日頃からちょっとした仲間はずれみたいなことをされていて、それに対する不満がたまりにたまっての結果だと思います。ケガも跡は残らないでしょうし、先方のご家庭には連絡してないんですよ」
う〜ん・・・。
「あとは関係していた○○と●●と××とに事情を詳しく聞こうと思ってます」
今の小学校では、原則として子供たちのことは呼び捨てにしないことになっている。男子であっても君付けではなく、さん付けで呼ぶほどなのに、呼び捨てにされた。
他意はないのかもしれないけれど、うがった見方をすればそれは、いわゆるうちの息子含め、うちの息子にケガをさせた子は、仲間はずれにされていた、と言う経緯を踏んで「被害者」であり、原因はうっかり手がぶつかってその子の目に指を刺してしまったことで、仕返しに顔中、それも特に目の周りを執拗に引っかかれた息子は「加害者」であると言わんばかりであるように感じてしまう。
しかも始終あたしとは目を合わせず、そそくさとその場を立ち去るその態度に、不信感でいっぱいになった。
何でその場でもっと食い下がってこなかったのか、と話を聞いた友人は言うが、仲間はずれにしていた、と言う事実があるために、こちらとしては100%悪くない、とは言い切れない負い目もある。
事実、下校時に、その子が息子達を追いかけてくる姿を何度も見ている。ただ、息子が逃げるようにして家に駆け込むとしつこく呼び鈴を鳴らし、それでも相手にしないと、庭に入ってきて、外から窓を叩くなど、度が過ぎているのだ。
体も息子よりも大きく、男の子特有ではあるのだろうが、結構乱暴で、痛いことが嫌いな息子はちょっと苦手としていることも確かだ。
先方に謝ってほしい、とは思わないけれど、自分のこどもが人にケガをさせたことを知らされてないと言うのは、親としてどうなんだろう、と思うと、もう一度先生に会いに行くべきか、とも思ったのだが、息子自身が、もうその話題には触れてほしくないというので、行くをのやめた。
「結局その子とは仲直りできたの?」
「うん。もう大丈夫だよ」
今はイジメに敏感な世の中だから、大げさに捉えがちなのかもしれないけれど、子どもの世界はそんなに深刻ぶらなくても大丈夫なんだと思う。
ただ、ケガをさせてはいけないということをきちんと教えるために、相手の子のお母さんにはきちんと話した方がいいと思うんだけどなあ。。。
ちなみに、引っかき傷は思った以上に深くて、跡が残らないとは言い切れないんだけども。
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勤務中の携帯電話の携帯は禁止されているので、休憩時間にメールやらなにやらをチェックするのだが、珍しく着信がある。
家族ならそもそも電話なんてしてこないだろうし、誰からだろう、と履歴を見ると、子供の通っている小学校からだった。
留守番電話にメッセージを残してあるわけでもなく、なんだろう、と自宅に電話をしてみた。
「ハイ、○○です」
息子が電話に出た。
「ママだけど、学校から電話があったみたいなんだけど、何かあったの?」
「あ〜あ・・・、うんとね、A山君とケンカしてケガしちゃったの」
「え?どんなケガ?」
「顔にビーッて線みたくなってる」
「大丈夫なの?」
「うん」
「A山君は?ケガしてないの?」
「うん、してないよ」
ケガさせるよりはさせられた方がいい、と、ちょっと一安心、学校に電話をしようかとも思ったのだが、自宅にかかってきた電話におばばが出て、話を聞いているよう出し、とりあえず、帰ってからもう一度きちんと話を聞くことにした。
事前に娘に写メで画像送ってもらい、傷の具合を確認したのだが、今いちよくわからない。多分引っかかれたのだろう、と帰って見てみると、目の周りに何本も引っかき傷が。
詳しく事情を聞くと、なんでもわざとではなく、うちの息子の指がその子の目に刺さってしまい、謝ったが許してくれず、一方的にやられたらしい。(息子談)
かなり深く傷がついているところもあって、結構本気でやられたようだ。
その子の家は近所で、日頃から、息子達と一緒に遊びたくてちょっかいを出しているようなのだが、うまく仲間に入れず、そういう不満もあったんじゃないかな、と思う。
たまたま今週は公開授業で、今日は学校に行く予定だったので、先生に詳しく話を聞いてこなくては。
「男の子はねえ、口で勝てなきゃ手が出るのよ。まあ、長男の勲章だね」
とおばばはのんきに言ってたけれど。
もし、息子の話が100%本当なら、やられっぱなしでじっと耐えている姿が浮かんで痛々しいけども。
話によれば、体育の授業中にもケガをした子がいたとかで、先生も災難ね。
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