日記帳

2006年04月30日(日) アラバキその1

これ書いてるのは5/7なんだけど、ははは。さかのぼって書けるのがエンピツのよいところだ。

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4/30、アラバキに向かって出発。

新幹線のホームでりつこさん旦那さんゆいちゃんとちゃんと会えた。「よし、会えた」と心の中で1つガッツポーズ。

新幹線の席、6人で、3人掛けを2列取れた。なんの躊躇もなく座席を対面モードにひっくり返す夫。あなたのそういうところがうらやましい。

窓際からコドモ、奥さん、旦那さんの順に座る。ああ、膝がくっつきそう。初対面でこの近さはどうよ、と夫とりつこさんの旦那さんをちらちら横目でチェック。気になる。

すると旦那さんが「早く楽になっちゃいなよ」とりつこさんのわき腹を小突いている。?。「実は特急券を忘れて・・・」とりつこさん。なんてネタに事欠かない人なんだ。よく席がわかったなあ。と感心したら、ゆいちゃんの分の特急券は持っているという。何故大人の分だけ忘れるのか。さすがだ。

あったまるのに時間のかかる娘、マイリュックの中をかき回してべそをかき出した。なに?クレヨンを忘れた?ああもう。地雷がどこにあるかわからん。

ゆいちゃんは早速お弁当を食べ始めた。おかず先行でチャーハン残る。「味がない」とゆいちゃんからクレームのついたチャーハンを「どれどれ、味あるよ」とおいしそうにぺろりと平らげる旦那さん。ああ、噂どおりのええ人や・・・。

夫と旦那さんが大阪ローカルな話題で盛り上がり、なんと夫のいとこが旦那さんと同級生と発覚。旦那さんは全く大阪弁を感じさせない標準語イントネーションなんだが、「○○くん?」と復唱したとき、きっちり大阪のイントネーションだった。面白い。

娘があたたまりきらないうちに、仙台に到着。早いなー。

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そして、まず駅レンタカーを探してさまよう。まるっきり反対方向のびゅうぷらざに惑わされた。ちっ。急がないとスガさんに間に合わないかもしれないのよ。頭の中はそればっかり。

無事レンタカーカウンターに到着したら、きゃー、いぢわるみぃさんご一家が朝マックして待っていてくれた。なるほどいい女だ。noirさんの言ったとおりだ。「小股の切れ上がった」って言うんでしょうか。惚れるわー。

そしてこの人がティファニーをトイレに・・・、ティファニーをトイレに・・・、とそればかり考えていぢわるみぃさんの優しそうな旦那様に見とれる。包容力のオーラ。

ボウズ1号くんと2号くんはシャイな感じでこれがまた。是非次回ゆっくりとお話したいわ。遊びましょう。

山のような食材と、コドモに素敵な水筒(しかも氷入り)、炭に地図、もう至れり尽くせりですよ。何から何まですみません。

ばたばたあたふたと荷物を積んで、そそくさと出発になってしまった。失礼しました。

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当然のように運転席に座る夫。あなたのそういうところがうらやま(以下略)。助手席にはナビしてくれる旦那さん。2列目に奥さん二人、3列めにようやくあたたまってきたコドモ二人。

アラバキ会場までの道を、前夜叩き込まれた夫。高速に乗って、下に降りても、おや、全く渋滞していませんが。こんな時間にやってくるゆるいヤツらは少ないってか。

車を停めて、シャトルバスで会場に向かい、・・・おや。コドモ二人がもうくたびれているではありませんか。これはまずい・・・。

しかしスガさんが始まるまであと軽く1時間はある。心の中でガッツポーズもう1つ。間に合った。晴れてる。うれしい。

若者たちがわらわらと行き来する会場の中、まずは音量の小さそうな、かつ食べ物に近いエリアで休憩。シロップ掛け放題のカキ氷をコドモ二人に与えてエネルギー補充。

シロップ掛け放題ですからね、ゆいちゃんは全色かけましたか?なんかいい色に混ざってきました。娘は「おれんじ!」と1色に絞ったものの、それはマンゴーでしたよ。「おれんじ」と言い張ってましたが。

あいにく大人はお腹いっぱいで(駐車場で駅弁をかっこんだ)、おいしそうなシシカバブなんかを横目で見るのみ。こんなに屋台が充実してるなら、あの駅弁・・・、いや多くは語るまい。語るまいぞ。

スガさんが出るステージ方面に移動したとたん、旦那衆がコドモらを引き連れて去っていく。すみませんと手刀しつつ、ステージに向かって前進前進。前から5〜6列めを確保。

こっから長かったなー。サウンドチェックが延々続く。ふと隣りを見ると、りつこさんが立ったまま目をつぶっている。眠い。確かに眠いね。太陽に向かう位置だから、まぶしさで余計に目が開けていられない。

20分以上立ち尽くして、ようやくスガさん登場。

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黒い七分袖のシャツ、ジーンズ。なんスか腰のチェーンは。

アコギは黒と、たしか「高かった」と言ってたのと、2本。

とことこステージに出ようとして、ちょっとスタッフに止められる。ちょっと口を尖らして文句言ってるように見えた。もう出たいのに、だめって止められたね?さては。ぷぷぷ。待ってるお客さん思いってことで。

アラバキジングルが鳴り始まるにマイク前に立ってしまい、またジングルが長くて所在無いスガさん。

一言目は「ちょっと早いけどやります」だったような。
「バンドに逃げられまして。はっはっは。」笑ってますよ。「「スガシカオ」って看板みて観に来たひと、ごめんなさい」いえいえ。いいんですよ(←偉そう)。
※いつもスガさんの後ろでドラム叩いてる沼澤さんは、シアターブルックでアラバキ会場にいたのだ。風味堂でキーボードの森さん来てるかな、と思ったら、なんでも骨折されてたそうです。お大事に。

まずはつかみの「JUNE」。

スパニッシュな感じのギターフレーズ入れて「アシンメトリー」。

「古い曲やります」と「黄金の月」。

「どういうわけか、下品な新曲が売れ行きがよくて」と笑って「19才」「奇跡」。

「いや、無理があったわ」とぼやく。「19才」より「奇跡」が難しいよね。アコギ1本じゃ。でも「19才」えがったよ?

「な、なんか人が増えてきた」って増える客にびびってますMCも。

「市内のホテルに泊まってる・・ですよ。隣りがNEWSファンのおばちゃんでさ。一晩中NEWSですよ。曲覚えっちゃったぃ・・・」とまたぼやき、「そんなこと言っちゃったんで」と「夜空ノムコウ」。

「あー、気持ちいい。楽しい」「ステージから湖が見えるんだよねえ」とすっかりくつろいでいるスガさん。前髪が風であおられて、おでこ見えちゃってかわいーぞコラ。

「最近気に入っててよく演ります」と「アーケード」。
※「短いですけど、次で最後の曲」というMCに会場から「えー!」という声があがると「いいともじゃないんだから」と突っ込んでいた。

全部で30分くらい。短い。短すぎる。

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「黄金」と「アーケード」で涙腺をやられて恥ずかしいカーサン、りつこさんと目で笑いあいつつ、旦那衆とコドモらを探す。いたいた。後方で、ほんとにすみません。

遠くからエゴラッピンが聞こえてきたり、スガさんが去ったステージでは次のチャボバンドのサウンドチェックが入っている。聴きたいけど、土屋公平好きだけど、ぐああー!ここがヒキ時だ!撤収だ!

結局スガ一曲につき1000円以上・・・などと単価を計算してますます申し訳なくなってくる>旦那衆&コドモら。た、楽しくないよね?何しにきたんだって感じッスよね?
※夫に聞いたら「ゆいちゃんがワラの家作ってた」と微笑まれた。ぐうう。

さ、気持ち切り替えてお宿へゴー!だ。
※娘なんかアラバキ会場に入ったときから「早くおへやにはいりたい」とかつぶやいていた。嗚呼。

長いので続く。



2006年04月27日(木) 突撃と思い込み

週初めのことを今頃書く。

娘のお弁当が始まったその初日に、noirさんめがけて突撃ランチ。新緑美しいオフィス街でお会いするnoirさんは、また男前っぷりが数段アップで破壊力を増していた。

隣りのテーブルではヅカマダムがヅカDVDを手に、なにやらディープな会話を展開中。こちらはこちらで、魔法の言葉を囁いたり、風船しぼませたりふくらましたり忙しい。時間限定デートも濃くて楽しいね。

カーサン持参しなくては、と思ってたのに、前回遊びに来てもらったときの忘れ物をけろりと忘れた。フジキュウまでの人質(モノ質)ということで。ごめん。

アラバキは日にち設定をもっと考えればよかったのに、とカーサン反省するところが巨大なので、なんだか余計にnoirさんに会いたかった。ああ、こんなところで全世界に告白してどうする。

スガくんから投げキッスもお預かりしてるし、次回は愛が炸裂することを信じてます。

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思い込みって、自分がひっかかってるっていう自覚がないのが厄介で、自覚した途端に穴掘って埋まりたくなりませんか。私はなります。

しつこいようですがアラバキですよ。

昨晩になって夫が「明日は何時出発だっけ?」ととぼけたことを訊く。あさってだけど?と答えたら「間に合うの?」「なんでそうしたの?」と驚いている。なんで驚くんだ。切符変更しに駅に行ったのキミだろ!(←逆ギレ)ああ、ああ、そうさ、カーサンまつがったよ!(←太字にしたいね・・・やっくんだけどね・・・)

そうだよ、2泊にしてもよかったんだよねえ。そしたら参加できる人がもっと増えたかもしれないし、かの地でお会いする彼女とも時間がたくさん取れたかもしれない。

というわけで、カーサンの頭ん中では宇野重吉、もとい八木重吉が膝を抱えて体育座り中。わたしのまちがいだった、わたしのまちがいだった、こうして草にすわればそれがわかる。



2006年04月23日(日) 家庭訪問

娘の週末限定人生ゲームブームは続く。お声がかかるたびに目がうつろになる夫とカーサン。

娘はあくまですごろく的に楽しんでおり、早くゴールしたら勝ちだと思っている。ちっちっちっ。勝負は所持金ですから。←オトナゲない
※いちいち泣かすのも面倒くさいので、つい毎回うやむやに終了してしまう。そのくせ、ほんとはカーサン勝ったんだけどね、などと夫につぶやいたりし、夫に「1位は賞金もでかいんだよ」とたしなめられる始末。ルールブックみてもオラよくわがんね(得意のケツまくり)。

約束手形をもらっても「やった!」と喜ぶ4歳児に、何故これをプレゼントしてくれたのか、夫は大阪のじじばばが恨めしいらしい。もうすぐ会えるじゃないの>GW帰省。ばーんと言ったれ。ばーんと。←絶対できない

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先週、幼稚園の新しい担任の先生が家庭訪問にやってきた。元気印の、大きな目ぱっちりの(おてもやん化粧の・・・ああついに言ってしまった・・・)おねえちゃんだ。

去年は年少だったので、担任が二人いた。はっきり訊かなかった私もアレかもしれないが、二人のうちどちらが保育の主導権を握るのか知っておくべきだったのかもしれない。こういう面談という貴重な機会があっても、なんというか、手応えがなくてねえ。お互いに譲りあっているのか、けん制しているのか、たぶんどちらも無意識なんだろうが。

今年の先生は、話が早い気がする。飲み込みが早い。

あらかじめ持病についての簡単な説明を実用箋1枚にまとめ、持病絡みの話開始と同時に先生に手渡した。話し合う間に、彼女がそれにメモっていく様子や、切り返してくる質問が実に的を得ていて、カーサン「おっ」「おっ」と内心目を見張った。
※正直言って、幼稚園の先生ってあんなもん(去年の話ね)か、と期待していなかったもので。ほほほ。

投げ込んだ石が、ぽちゃんと小気味良い音を立て、跳ね返ってくるおつりすら感じた家庭訪問であった。

去年は投げても投げても無音でねえ。耳に手を当てて「・・・」と待つことが多かった。医療者でもない、患者側の当事者でもない、「世間」ていうのはこんなもんなんだな、と思っていたのだが。
※失礼な発言でしたらご無礼お許し願います。

去年の担任の先生が「受容」だとしたら、今年の先生は「理解」の人のように思う。「受容」も有難かったけど、「理解」はやはり嬉しい。一歩踏み込んできてくれるがする。

と、担任の先生についての評価になってしまったが、もしかしたら、他ならぬカーサン自身の「慣れ」、或いは、「受容」→「理解」という変化のせいかもしれないなあ、とも思ったりして。

そして、今年の先生は娘に寄り添ってくれるのでは、と期待してしまう反面、悲観的カーサンは「予想が外れたとしてもがっかりすんなよ」と自分に言い聞かせている。ははは。いつものことだ。



2006年04月19日(水) 初りつこさんち

りつこさんちに娘とふたりでお邪魔した。

頑張れば自転車で行ける距離なんだが、途中でお腹がぴーひゃら言い出したら漕げるものも漕げん。地下鉄乗り継いでゴー。「自転車でなら10分と少しのキミの家なのに」というマッキーの歌のようだ。

教わった道順どおりに歩きながら「もうすぐゆいちゃんちだよ」と娘に声を掛けたら「ちびくんちはどこなんだの?」と言う。二人でワンセットと覚えているようだ。ちびくんちはまた今度(←勝手に決めるな)。

朝の10時からお邪魔して、夕方17時すぎまで居座る私達。その間、アツロ氏は仕事部屋に軟禁ですよ。ごめんなさい。「リビングに出てこられないのって辛いんだよ?」と夫に言われました。

初めてのりつこさんち。落着くってこういうことなんだな。お尻に根が生えそうだった。いや生えていた。こんなにしっくりきてしまっていいのだろうか。

大人はほとんどずっと食べ続けていて(なにもかもうまかった)、オコサン二人はゆっくり意気投合し、そのうちコマネズミのように遊び始めた。ああ、なんて楽しいの。

りつこさんの力作を食い入るように拝見し、次々出してくれるハンドメイド本を読み漁り、カーサン大満足。

途中でしーなちゃんが学校から帰ってきて、ひょろりとご飯を平らげ、風のように遊びに出掛けていった。普段4歳児ばかり相手にしているので、おばちゃん緊張してしまった。ついついじーっと見てしまい、しーなちゃんもさぞかし・・・。すまなかった。「少女」の気配にどきまぎするなんて、カーサン本格的におやじ化してるね?

ゆいちゃんが「おねえちゃん・・・」と慕う様子がほんとに愛らしくて、姉妹っていいなあ、としみじみ。一直線だなあ、妹の気持ちは。

ビデオでも観ようよ、とゆいちゃんが誘ってくれて、娘が選んだのは「千と千尋の神隠し」。えええ。と思いながら、ハクがくれたおむすびをぱくついて、千尋が大粒の涙を流し始めるシーンでカーサンもついぽろぽろ。このシーン弱いんだよー。オコサン二人に「何故泣く?」と笑われる。りつこさんは気持ちよさそうにうたた寝していた。そして復活。これですよ、これ。

豚になってしまったパパママの行く末が気になって仕方ない娘、最後までちゃんと見て、元に戻ったパパママの姿のほっと安堵していた。もし途中で中断していたら、いつまでも気になって気になって、夜泣きしてたな、きっと。
※大丈夫でしたよ。朝までぐっすり。

エンドロールが始まって2秒くらいで「おわりだよー」とテレビのスイッチをぱちっとオフしてくれるゆいちゃん。素敵だ。

ゆいちゃんのピアノ聴きたいなあ、とリクエストしたら、「だって恥ずかしいもーん」とへなへなと崩れ落ちてしまった。素敵だ。

スパークしすぎた娘がエネルギー切れを起こしそうだったので、帰りはタクシーで。ほら近いし(誰に言い訳)。

タクシー拾えるところまで、と送ってくれたゆいちゃん、おお、乗る気まんまん。今にも車内に足乗せそうな勢いですが。「ゆいちゃんはタクシー乗らないんだよ」と大人二人になだめられた瞬間の「そんな馬鹿な!」というリアクションがたまらない。あのあと大丈夫だったんでしょうか。
※ちなみにあんまりイケてないドライバーさんでした。道間違えやがった。

娘は「ゆいちゃんとおかあちゃんごっこちたのがたのちかった」そうです。また遊ぼうね。遊んでね。



2006年04月17日(月) 週末より

やっとトイレから出てこられた。お腹が急降下ですよ。まだ危うい気配が残っています。どきどき。

いつになく油っこい夕飯のせいかしら。今日耳鼻科でもらった抗生物質も関係あるのかしら。風邪は低空飛行な感じで鋭意続行中。

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土曜の晩、寝る間際に夫が「明日仕事してもいいか」と訊く。ん?休出ですか。「娘ががっかりするかなあ」そりゃそうでしょう。

平日と週末の区別がわかってきた娘、週末朝一番で「おとーちゃーん」と寝起きを襲撃するのが何よりの楽しみなんですから。

「そのあと人生ゲームちてー、ちゃっかー(サッカー)ちてー、ちゃぼんだま(シャボン玉)ちてー」おとうさんとのお楽しみスケジュール目白押しですもん。

それに妻もがっかりします、と付け加えたら、あっさりあきらめた。あんまりあっさりなので、「だったら、最初から休出なんて言わなきゃいいのに」とは思わず「愛だ」と思うことに(嘘)。

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そして日曜日。

スケジュール通り人生ゲームして(かなり虚ろな目の両親←珍しくカーサンも付き合った。えらい。)、夫相手に和室でボール遊び(本人サッカーとかテニスとか思っている)、娘おとうさんと二人でラブラブシャボン玉大会(カーサン買い物に行って人ごみで頭痛を拾ってきて帰宅するなり気絶)。

家族全員風邪っ気だし、季節はずれでもなんでも今晩は鍋だ。消化もいいし、娘にもやさしかろう。支度するカーサンにもやさしい。

と思ったら実家母から電話。今からエビフライとたけのこご飯を持っていくと言う。断れないカーサン。あう。鍋はどうする。

お味噌汁だけ作ればいいってことか、とのんびり構えていたら、届いたのは衣まで付けてくださった状態の真っ白なエビフライと、たけのこの水煮であった。おかしい。翻訳機能ついたか>頭痛カーサン。

ご飯も炊いてないしー、頭痛で揚げ物するガッツないしー、と鍋に戻る。鍋でよかった。

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そのエビフライを今晩揚げた。ちなみに有頭のでっかい奴。未だに実家が有等エビフライ好きなことにびっくりだよ!(←やっくんで)

香ばしいのがいい、とか言って、実家父はぶぁりぶぁりと頭から食べてしまうんだけど、カーサン軟弱だから首から下よ。食べるとこ少な(以下略)。

なんて渋々揚げた罰ですかね>お腹急降下。甲殻類はきついー。



2006年04月13日(木) プロフェッショナル

たまたまテレビを点けたら、スガさんの声。NHKプロフェッショナルの時間だった。

本日登場したプロフェッショナルは建築家の中村好文氏。白髪交じりの髪型、メガネ、飄々とした語り方。「イヒ!」とひらめいたのはカーサンの親戚のオジサン。やはり設計のお仕事をしていた。ああ、もうずっと長いこと会っていないなあ。それは余談だ。

中村氏の、特定の職業を選んだ人ではなく、特定の職業に選ばれた人のことを「プロフェッショナル」と呼ぶのだと思う、という締めの台詞にしびれた。なんだか安い言葉だなあ>「しびれた」。

私は、何に、選ばれる?と現在無職のカーサンは思う。もしかしたら、もう選ばれないかもしれない?

私に、何ができるだろう、と、考える。ちゃんと自分と向き合わなくちゃ。

「持病を持つ娘、その母」という肩書きではないなにかを求めている。

カッコつけんな。欲しがる前に己がちゃんとせな。とトータスは歌ってた。思い当たるフシがありすぎる。ちゃんとせな>自分。

支離滅裂失礼。



2006年04月12日(水) 定期検診

幼稚園休ませ、定期検診。

コントロールの評価元になる数値は前回と横ばい。カーサンはもっと良くなると踏んでいただけにがっかり、だが主治医は努力の結果と評価してくれた。そ、そう?悪化するよりマシね?

午前中に採血採尿を終え、午後早めの診察をゲットするのが精神衛生上大変よろしいので、今回もそのパターンで。そのために幼稚園休ませ、役員決めの保護者会もぶっちぎってきたんだもんな。

何故か今日に限って7時前に目覚める娘。「おとーちゃんにあいたかったから」って、そりゃお父さんも嬉しいだろうけど、検診中に電池切れになりそう。

ほんの少し、その早起きと関係して、採血前に低血糖を起こした。採血待合でトレトレのまぐろのようにびちびち暴れ出す娘。もうカーサン漁師ですから。びちびちのまぐろ抱えて、荷物は全部放置して採血受付の新米兄ちゃんに「ジュース買える一番近いところはドコっ?」と詰め寄る。
※今日に限って持ち歩いてなかった>補食。ぬかった。

エスカレーター上がったところの売店に飛び込むも、びちびちのまぐろ抱えてるとスムーズにジュース1本買えやしない。なんとかレジを済ます頃、白衣のお姉ちゃんが二人「低血糖起こした患者さんはこのお嬢ちゃん?」と追いかけてきてくれた。

はっ。ここはそういう病気の専門病院だった。看護士さんというプロにまぐろを任せて、身軽に動けばよかったんだよ。汗だくになったところで、補食できる個室に案内してもらいながらそんなことを思いつく。あほやー。

200mlのジュースを一気に飲み干し、お昼用に買っておいたチャーハンを食べるうちに、まぐろから人間に戻ってくる娘。この転換ぶりがたまらない。意識外なんだもんね、まぐろ状態は。

「ゆかはやるきまんまん」と元気に採血してもらい、診察も笑顔で受け(以前は主治医の大きなおばちゃんダミ声にびびっていた)、初めて病院近くの薬局で院外処方のブツも受け取ってきた。いつも早く帰りたい衝動に任せて、院外処方は後日近所で受け取ることにしていたのだが、用事がいっぺんに済むのっていいな。

そして気が進まないながらも実家に寄り(寄るなら文句言うな>自分)、何故か娘は髪カット。幼稚園には「病院に行くから」と休む理由をつけたけど、「美容院に行ってお休みしたの?」と疑惑のおやじギャグを受けそうな展開に。

どうして今日はスニーカーでなく、ヒールのちょっとあるミュールみたいな靴選んでしまったのかしら、と爪先をさすりながら、スガラジオのキャッチに燃える、定期検診後の夜であった。



2006年04月11日(火) 総会ビフォーアフター

総会当日、娘の腹痛で近くの内科小児科へ。娘の「おなかいたい」は、悲しいかな日常茶飯事で、が、カーサンこの頃うんざりより先に「おお、よしよし」と思えるようになってきた。

フツー逆ですかね?でもあまりにも頻繁かつ、夢中になれることがあれば訴えてこない、という状況が続くと、ため息つきたくなるんですよ。ええ、鬼母ですがなにか。

風邪を引いているのは確実で、コントロールが安定しないせいもあるだろうけど、もしかしたらお腹に来る風邪かもしれない。医者が開いてる土曜日のうちに行くべし、と初診で行ってみた。ほら、大事な総会の前に安心しておきたいし。ふぉふぉふぉ。
※総会行けないかもなーとも思ったよ、念のため。

我が家の周囲は小児科と耳鼻科は及第点なんだが、内科不毛地帯。幼稚園ママの口コミでも足りず、ネットで検索して唯一評価のよさげな内科を発見したのだ。

前置きが長いな。

そして家を出る前に打った分が効きすぎて、待合室で低血糖を起こしてしまう娘。それはもう大騒ぎですよ。これは仕方ない。仕方ないことなのだが、やはり肩身が狭い待合室。

ジュースを飲ませて効果待ちの状態で診察室へ。

初診でかかるとき、持病について医師からどんな反応がきても驚かないよう、「さあ来やがれ」くらいの意気込みで臨んでしまうカーサン。今回のおじちゃん先生はとんちんかんな質問は無し(遺伝だの原因だの)、淡々と現在の状況についていくつか尋ねられた。おお、すてきな肩透かしだ。

そしてまさにたった今、低血糖症状を起こしており、とか、日頃から腹痛はあるのだが、今日の腹痛は風邪由来ではないか、とか、訊きたいことがすんなり言えた。

するとおじちゃん先生から、まず日頃の腹痛について「そういうことってあるんだよねえ」と受け止めてくれ、持病の中でもコントロールの難しいとされる型ではないか、という言葉が。同情するでもなく、叱咤するでもなく、もしかしたらそうかもね、という静かな指摘で、カーサン実は診察室を出たあと泣けてきた。

と、同行した夫に話したら「誰も悪くないってことやな」と言う。そう。そうなのよ。娘も悪くない、カーサンも悪くない。あ、日頃の腹痛についてね。

「おなかいたい」という娘の言葉、嘘ではないのだ。ほんとに痛いんだと思う。気が張っている間はやり過ごせるけど、ほっとすると気付いてしまう痛みなんだろう。娘を疑うのは辛い。

今日の腹痛も風邪とは関係なし、温めてあげること、うん○と関係あるから注意してみること、と診断され、気休めになるなら、と小児用の総合感冒薬を処方してくれた。ほっ。

ま、指摘された型についてあとからじっくり調べたところ、娘はあてはまらないらしいけどね。ははは。ちょっと違うみたい。

ただ、静かな指摘の中に、ねぎらいとか応援を感じて勝手に嬉しくなってしまったのだ。患者の説明を否定しない、共感する、それだけで患者がいかに救われるか、実感してしまった総会ビフォーの出来事でした。

そんな状態の娘を「よろしく」され、寝かしつけたあとマーライオンされ、洗濯し、泣かれて添い寝して撃沈し、でも夫よ、それが幼児との日常なんだぜ。ええ、鬼妻ですがなにか。いえいえ、おつかれさまでした。

こういうシチュエーションに罪悪感を感じなくなったカーサン、成長だと自分では思っているんだけどいかかなもんスか。

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長いな。アフターね。

総会の夜、娘が夜泣きでカーサン睡眠不足。夫も調子の悪い娘とふたりっきりの時間が堪えたのか寝坊。

たしか今日は夫のお楽しみ、テニスの日じゃありませんでしたか。

よせばいいのに、夫が「一緒に行くか?」と娘に訊く。行くって言うに決まってるじゃない。こんなに風邪全開の娘を連れていく気か。

渋るカーサンを押し切って家族全員で出発。ええ、カーサンもですよ。なんでやー。

しかも以前のようなお気楽公共施設テニスコートではなく、会員制のコートで、10歳以下は入場禁止なんですが。娘と二人、駐車場でミニテニスまがいをして遊ぶ。・・・けっこう楽しい。おや?菜の花咲いてるし。風なくて暖かいし。

家にこもっているよりよかったかな、と思うものの、「このあと悪化するんだよ」と悲観カーサンが囁く。うーん。うーん。

しかもテニス終了後、ファミレスでお昼ご飯を食べた。全員参加で。

夫の会社方面の集まりで、お若いねーちゃんがいっぱい。ななな何話せばいいのかしら。おたおたして無言になるカーサン。だめねえ。

「家にいるよりよかったやろ」と帰りの車中で夫。「まあねえ・・・」と濁すカーサン。いつものことだ。荒療治派にはかなわねえ。

悪化もしませんでした>娘の風邪。ただ夫とカーサンが風邪引いた。そんなオチかよ。



2006年04月10日(月) 初参加

土曜、酒飲みマダムの総会に初参加。

5分ほど遅れてお店に着くと、笑顔のマダムたちが。「誰が誰でしょう?」と謎カケをしてくれたのが酒飲みさん。きでーいなおねえさんがちえぴょんさん。ええと、りつこさんのお隣は・・・と思ったらトロンさんだった。うーわー。みんな本物だよ。すげーすげー。うれしー。

そしてkikiさん登場。うおー、かわええ。遅れてよんさま。素敵。清楚な奥様だわ。

ううう。緊張して強ばってしまい、新橋おやじ語を連発して酒飲みさんに笑われる。「いやいや」「なにをおっしゃいますやら」「ありがとうございます」これが出たら、ああ、相当緊張してるぜオイラ。

酒飲みさんの黒豆をつつき、ちえぴょんさんに素晴らしいパンを頂き、だんだん緊張がほぐれてくる。食べ物か。鍵は食べ物なのか。

マダムたちを見回しては、日頃拝見しているサイトの印象を重ねて確認。そして納得。文字が文章がサイトのデザインが、マダムたちのオーラと一致。「このシトがあのサイトを!」「本物だ本物!」という言葉が頭の中をぐるぐる。

アタクシお酒もカラオケも下戸でございまして、とケツまくる気まんまんのカーサンだったが、気付けば2杯目は梅酒ソーダなどを頼み(しかも飲み干しよんさまに褒められる)、スガメドレーなんか唄っちゃったりして。おっかしーなー。

kikiさんとちえぴょんさんの方からいい匂いのする言葉が聞こえてきて、耳がダンボになるよんさまとカーサン。が、匂いしかわかんなかった。ちっ。

トロンさんとよんさまの会話には、なにやら濃いい単語が。よんさまったら外見は宮沢りえなくせに、戦艦ヤマトを振られれば「ええ?あたし?」と言いながらきっちり絶唱。カーサンの中で「清楚な奥様」のイメージが若干変化。

皆様の歌に酔っていると、歌詞の画面をぼーっと眺めているとしか見えないらしく、時折酒飲みさんがカーサンの顔を覗き込むようにウェルカムな微笑みで話しかけてくれる。えーと、でもだんだんうまく聞き取れなくなってきて、吸収率6割くらいだったかも。酒飲みさんごめん。

なんていうか、不思議な空間だったな>カラオケボックス。とても親しくて、居心地がよくて、でも初めて会う方がほとんどで。楽しかった。

幹事のちえぴょんさん、延長ねじこんでくれた酒飲みさん、おつかれさまでした。ありがとう。

帰り際、すすすと近寄ってきたkikiさんが「さばさんのスガメドレーを聴いて、スガさんのライブに行ってみたくなっちゃった」とささやいてくれたのが、これまた晴れがましいお土産となりました。はっ。布教活動としてカラオケは有効ね?

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家に帰ると夫が娘と撃沈していた。前日「明日はおかーさんおでかけ、おとーさんと何食べたい?」と尋ねたら「うーん・・・、マロニーちゃん!」と力強く答えた娘。おかげで夫は娘と二人鍋ですよ。差し向かいでね。

その後、風邪のせいか母恋しさのせいか、うなされるような夜泣きを朝まで何度も繰り返した娘。風邪早く治れ。



2006年04月06日(木) 最近のレンタル事情

先週TSUTAYAの半額レンタルで借りて以来、娘はプリキュアに夢中だ。幼稚園年少さんの女の子の間で人気があるのは知っていたが、何時から何チャンネルで放送しているのかすら覚えられなかったカーサン。ハナから覚える気がないとも言う。

お友達のおうちに遊びに行くと、いろいろあるんですよ、プリキュアグッズが。なりきりお衣装だったり、変身グッズだったり。娘はお友達からの又聞き情報だけで楽しんでいたのだが、高校野球と大相撲の余波で大好きなETV番組が追いやられたのが不憫で、つい手を出してしまったというわけです。

横目で見た感じでは、学園モノにお約束の変身+悪者やっつけろ、という黄金パターンのアニメなんですね。娘がどれだけ学園モノの部分を理解しているのかは不明だし、第一変身の決め台詞さえかなりソラミミ入っている様子。

これで新学期が始まっても、お友達とちゃんとプリキュアごっこ出来るだろうし、まあいいと思ってたら、借りたのは古いバージョンだった。嗚呼。永遠に追いつかない気がしてきた。

で、何時から何チャンネルだって?

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同時にカーサン用に先週借りたのが「東京タワー」。ズンイチくん、好きなんですもん。返却期限ぎりぎりに鑑賞し、DVDからTVにチャンネルが変わった途端、翌週の金曜ロードショーで放映されると知った。なんとタイミングのよい。←あ、明日じゃないか。

で、一度返してまた借りてきたのは「ブリジット・ジョーンズの日記」。ははは。コリン・ファースかっこええ。

初めて観る映画も、初めて読む本も、初めて聴く曲も、この頃はすごく集中してエネルギーを注いでしまう。「ハウルの動く城」も「19才」も「海辺のカフカ」も。

刺激に飢えているのだろう。焦がれているのだろう。

欲しいものを手に入れる瞬間を、大事にするようになったということにしておこう。なんて愛しい刺激たち。さあこい、と待ち構えてしまう。

それがなんて気持ちいいことか。快楽主義のカーサンにはたまりません。

半額レンタルが終わっても、また借りてこよう・・・。



2006年04月04日(火) 上書きならず

あれ、書けるらしい。はてな?

土曜から昨日月曜まで実家じじばば、娘とカーサン4人で草津の旅。

例えば、カーサン見たいテレビがないとき、PCを立ち上げる、或いは本を読む、或いはipodに頼る。見たくない番組でとりあえず我慢するということが出来ない。欲しいものしか欲しくないのだ。

なので、とんちんかんな愛(暴言か)を受け取るのに四苦八苦した3日間であった。2日目から胃が痛くなってきて、帰宅して少し和らぎ、今朝には治っていた。なんと許容範囲の狭いことよ>自分。

彼らの愛が、持病に関する知識や情報へ向かう原動力にならないことに、カーサンたじろいでしまう。そこはカーサンの理解を軽ーく超えている。不思議でならない。

そして、日頃カーサンどんなにぶつくさ文句を垂れていても、「コドモ中心」の価値観の中で生活していたのだなと気付かされた。幼稚園ママにしても、夫にしても。

いい形で記憶を上書きできるかも、と期待してしまったあたりがまだまだ甘いな>自分。こういう進行で自分の親をある意味見切ることを悲しんでもいる。
※親に対してなんと無礼な、というご意見はのちほど拝聴いたします。

でも、見切らないと今後付き合っていけない気がする。自分の中で、線を引かないと、とてつもなくくたびれてしまうのだ。もう充分様子を見た。

彼ら二人の間だけなら、もうこのままでかまわないし、そういう形でしかありえないんだろうから、今更それを変えろなんて口を出したりしやしない。ただカーサンは、それを反面教師としてとらえるしか出来ない。年齢を重ねることが、何かをレアに剥き出しにしていくことなんだとしたら、カーサン少々恐怖を覚えた。←これも暴言っちゃ暴言なんだろうが、自戒ということで大目にみてたも。ええ、自戒ですとも。

笑うこと、認めること、尊ぶこと。夫との間で、娘との間で、大事にしていこうと思った。そして「学ぶこと」も付け加えとこうかな。


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