TOI,TOI,TOI!


2001年09月27日(木) Kすげーよ

学校の練習室が、今週から23時まで使えるようになった。フェ―リエン(休暇)中は18時までだった。
学生たちが急に学校に現れ始め、学校が学校らしい雰囲気になってきた。新入生!という気持ちのいい緊張感。

きのう、初めて学校の図書館にいった。スコアをいつまでも買わないのでパルナスからヒンシュクをかっている私。ベートーベンのUrtextを借りた。それから、バイオリンDuoを2冊借りた。バルトークの小品集とプロコフィエフのソナタ。Kとやりたいと思い。

部屋を取ってさらってたら、Kがのぞきに来たので、「あそぼ〜よ〜」と誘い、さっそくDuo!!遊びでも初見でも、人と弾くのが、私はほんとに大好きなのだ。初めてKの演奏を聴いたときから「この人と一緒に弾きたい」と思い続けていたので、うれしくて、はしゃぎまくる私。これは昨日の話。

今日は語学学校の帰りに直接学校に直行し、あしたのレッスンに備えてバッハバッハ!今バッハのg−mollが課題になっているのだが、さらってもさらっても、なんか思うように弾けないのね。
この曲、高校の時の先生にも大学のときの先生にも習っていて、フォーヒャルトで3回目なのですが・・・。ああどんどん下手になってる気が・・・。

2時間ほどさらってくたびれた頃、今日もKが部屋に来てくれた。
「弾いて弾いて」とおねだりして、バッハをいろいろ弾いてもらった。
そのあと、ふたりでバッハの自筆稿を見て、そのとおり弾くとどうなるか試したり(臨時記号やスラー等)、フォーヒャルトのバッハの解釈をどう思うかという話で盛り上がったり。
彼女はバロックバイオリンも弾くんですよ〜。バロックが専門というか得意分野なんですね。詳しいんですいろいろ。

でも、来月「アンサンブルモデルン」(現代曲、新曲専門。世界的に活躍する合奏団)にのってるんですよこの人・・・。そっちもイケルんですか・・。頭いいもんなア。


2001年09月22日(土) 第3回カルテット合宿

合宿が終わり、皆が今日帰っていった。
フランクフルトでの初合宿は、いろいろうまくいくかどうか心配なことが多かったんだけど、なんとか無事終了。

Forchertが室内楽の教授(入試のときの朗らか先生)にコンタクトを取ってくれて、その教授のレッスンを受けることができた。
曲はモ―ツァルト。全楽章見てくれて、なんと、あらかじめ彼は2時間半も時間をとってくれていた!私たちにとって、ためになることをたくさん言ってくださり、とても勉強になった。

ああそれにしても!独語!彼の話は、、
ハイドンOp.33にモーツァルトが大きなショックを受け、触発されて作曲したのがこのハイドンセットであるという話。
その尊敬するハイドン大先生と、若干25歳だったモーツァルトがこのハイドンセットを一緒に演奏し、ハイドンもまたこの若者が創った曲があまりにもすばらしくてショックを受けたという話。
ハイドンセットと呼ばれるこの数曲のなかでの私たちが弾いた3番“狩”が持っている性格について。
それに関連して、モーツァルトが書いた楽章ごとのテンポ表示についての解釈。などなど、やはりドイツ語がちゃんと理解できないので話が半分も分からず・・・・とほほであった。

もちろんレッスン終了後にあとの3人がよってたかってNを質問攻めにし、まとめて説明してもらったのは、言うまでもない。

先生がおっしゃったことで印象に残ったことがあった。それは、
「僕の話はとても長い。すまない。でも、日本から来た君たちは、こういうことを勉強したいだろうと思うから」
まさに。本当に熱心で謙虚でいい先生。4人ともそう思った。
先生の名はブッフベルガ―。 ノブコはここの学生なんだし、またいつでもレッスンするからと言ってくれた。

合宿中、P君とテロの話をした日があった。
彼はいろんなことをよく知っている人なので、無知な私に、一から説明してくれた。ブッシュの立場。日本の立場。産業の関係。北朝鮮のこと。複雑な問題がいろいろ絡んでくるということが、少し分かった。
それでも、やっぱり日本だけは、戦争はしないという姿勢を貫くべきじゃないのか、と私は思う。その役目を果たせるのは日本だけじゃないのか。それでアメリカにそっぽ向かれたとしたって、極端な話、誰も聞いてなくたって、日本は「戦争はしてはいけない」と言い続けるべきだと私は思う。誰も聞いてないなんてことはないだろう。アメリカ人のほとんどが報復を支持しているというが、そうでない人も必ずいるはずなのだから。少なくとも私はそう思い続けていたいのだが、思っているだけでは何も変わらない。これを表現するにはどうしたらいいのだろうか。自分で政治家になるしかないのだろうか。

きのう、P君の提案で、この家でミニホームコンサートをやった。
私たちはモーツァルトの狩、1楽章。そして、趣味でピアノをひくおばさんが喜ぶに違いない、と思い、ゴゴティの友達にピアノを弾いてもらった。
おばさんもおじさんも、非常に喜んでくれた。
おじさんが、みんなにワインを振舞ってくれ、息子は、ガーリックトーストをオーブンで焼いて出してくれた。おばさんは、本当に感激してくれたみたい。

カルテットの名前が決まった。

「Parnass Quartett」

ギリシャ神話に出てくる「芸術の神々が集う山=パルナソス」の、ドイツ語綴り。フランスには、モンパルナスというところがあるらしい。フランス語綴りではParnasseとなるんだそうだ。この名前を提案してくれたのは、ゴゴティのお母さん。


2001年09月16日(日) テロ

あしたから、フランクフルトでカルテットの合宿。

ゴゴティ(=T)の友達とゴゴティが今日、ここに来た。
ゴゴティの友達はピアノ弾き。来月パリで受験をする!
今日、フランクフルトの大コンサートホール『アルテオーパー』にて、アルフレッド・ブレンデルのリサイタルがあり、彼はそれを聴きにいった。
P君とNちゃんはあした来る。

ニューヨークのテロのこと。
桐朋で一緒だった友達がジュリアード音楽院に留学しているのだが、彼女は今どうしているのか心配だ。あの混乱のさなかに彼女は今いるのだ。
アメリカが武力的な報復行為に出ることは確実だという。報復・・・そう言うと、まるで正当なことのように聞こえるが・・・。ようするに「売られたけんかは買う」ということじゃないか。パレスチナの人々はあんなにピースサインをして喜んで・・・。

アメリカは、こうなった「原因」を考えてから、次の行動に出てほしいと私は思う。やられたらやりかえす・・・を繰り返すだけなら、それはただのけんかだ!!ただのけんかが、まじめに働いてる市民の、それぞれの人生を、一瞬にして終わらせてしまう。
月並みだが、やはり私も願わずにはいられない。これ以上、そのような犠牲者がでないことを。ブッシュよ、よくよく考えてくれ。そして、小泉よ、日本こそが真っ先に反戦を唱えなければ・・・ほかに誰が言うというのか。
毎日このこと
ばかり考えて、非常に気分がむしゃくしゃしている


2001年09月15日(土) フローマルクト

日記、ずいぶんさぼってしまった。
9月あたまから語学学校に通っている。そこで、日本人の同い年の、しかも音楽をやってる女の子と友達になった。彼女はピアノ。滋賀出身。なんか関西弁ってうつりそうになりますね。その子と、蚤の市に行った。川沿いに並ぶ、ものすごい数の店(?)!!こんなに大規模だとは。人出もすごい。私はその日、ランプを6マルクで、ランチョンマットを1枚1マルクで、赤とグリーン色違い2枚、それと、3マルクのセーターを買った。1マルクは今55円ぐらいですね。


  
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