TOI,TOI,TOI!


2001年08月31日(金) シャイセテレコム

こりずに、テレコムへ。恥ずかしいので昨日と違う人のところに並び(いつ来ても並んで待たされるテレコム。それだけトラブルが多いってこと?)、事情を説明し、また同じように2時間後にここにかけてと言われる。
2時間後ぴったりにかけたら、「あと2時間後にかけて」と当たり前のように言われた。も――!!(怒)

また、2時間後にかけたところ「あなたの電話は、明日の午前中につながる。もし、つながらなかったら電話をくれ。テヒニカー(技師)をそちらにやるので」と言う?え?そんな簡単に言われても?信じられないわ。でも何度聞き返しても、同じことを言う。半信半疑のままとりあえず「よかった〜」と電話口の人に言い、急いで支度をして、家を出た。

パーティ。フランクフルトの学生もたくさん来ていて、私は、自己紹介の連続だった。こうして、知り合いが少しずつでも増えていくのは、とてもうれしいこと。新婦はピアノ、新郎はクラリネットなので、ほとんどがその楽器専攻の人たちだったが。


2001年08月30日(木) 電話つながらない

電話は相変わらずつながってない。
・・・テレコムに行く。サービスセンターの電話番号を告げられ、2時間後にここにかけろと言われた。いやだ〜。けどしょうがない。

2時間後、公衆電話からかける。
ボックスじゃないうえ、近くで工事をやっていたので、相手の声がほとんど聞こえない。しかも、「ドイツ語少ししか分からない」「ゆっくりしゃべって下さい」っていくら言っても、容赦なく早口で、なにか一方的にまくしたてている。なにを言ってるのかほんとに分からない。知らない単語ばかり。・・・と思っていたら、がちゃん!・・・切られた。

ムッカ―――!!!なんなんだよ〜!!

今お姉さんの結婚式のために友達Cがフランクフルトに来ている。電話してみると、今日夜ご飯食べようよ〜と誘ってくれた。明日の花嫁Yちゃんと、そのお友達F(子連れ=Jクン2歳)、C、C&Yの母、私、でちょっと高級なイタリアンで食事。
Jくんは、お父さんがドイツ人。めっちゃくちゃ可愛くて、ずっと彼にかまっていた。人見知りをしない、愛想のいい、本当にいい子。

あした来ちゃえば?とFさんが言ってくれたのがきっかけで、Yちゃんが「もし時間が空いてたら、あした連絡して」と言って携帯の番号を教えてくれた。

明日は、式は午前中にやって、そのあと夕方からレストランでパーティをするという。そのパーティに誘ってもらったというわけ。
テレコムの事で、落ち込みモードだったけど、こんな楽しい予定が明日入っちゃったので、すっかり気分はハイだわ〜


2001年08月29日(水) 楽しかった〜

大英博物館へ。再び、今まで見てきた博物館の中で、一番大きかった。台湾の故宮博物館とどっちがでかいかな。私にとって、今までで一番面白かったのはこの台湾の博物館だ。大英博物館も・・・残念ながら台湾は越えることはなかった。
でも、有名なロゼッタストーンも見ることができたし、とにかく展示物の、数!がものすごい。最初はじっくり見ていたけど、後のほうは疲れてしまった。ここは、とても一日では見切れない。

ロンドンバスに乗って、テムズ川を見に行った。真っ赤なロンドンバスはほんとにカワイイ。テムズ川も、いい風が吹いていて気持ちよかった。
どうやら私は、川が好きなようだ。

2泊3日。私はついていっただけだったので、ほんとにただただ楽しませてもらった。短かったけど、盛りだくさんだったので、非常に満足。3人の皆さんに本当に感謝。嵐が丘が一番よかったな〜


2001年08月28日(火) 郊外へ

ロンドンから長距離電車に4時間ぐらい乗って、ヨークに行った。
映画「嵐が丘」の舞台になったという丘に向かう。

まず小さな町があって、店も学校も白っぽい古い煉瓦でできているのが、のどかですごくいい。
町を通り抜け、丘を登る。
運動不足のため、息切れしながら登る。
先生は、すたすた余裕で登っていく・・・。

途中、すすきのような草がたくさん生えているところがあって、そこにキラキラ陽がさしているのを見たとき、なぜかふと、
「今幸せ」
と思った。
いろんなこと考えた日もあったけど、とりあえず今日は幸せ。と思った。
自然の中にいると、不思議な力を自然から与えられるものなんだなあ。こんな感覚忘れていた。こんな大自然の中にいるのは、本当に久しぶりだもん。

そろそろ、足が限界!と思って下ばかり見て歩いてたら、急に目の前が開けて・・・・!!思わず、うわ〜!!と声が出る。

ハイジを見てイメージしてたそのままの世界がそこにあった。ハイジ&ぺ−ターが、思いっきり駆け回っては、ごろんと大の字になって空を見る・・・・よく出てくるその場面が好きで、今でもすぐに思い出せるのだけど、アニメではなく本物がそこに、あった。
360度、丘と山と空が広がっている。
白っぽい煉瓦が、遥か彼方で山になじんでいる。
真っ黒い犬が、別の遠くの丘でうれしそうに走り回っていて、子供が2人、後を追いかけている。
地味な紫色の花が一面に咲いている。近くで見ると地味な花だけど、一面を見渡すと、すごくきれい。

先生たちがカメラを手に、“360度撮り”に挑戦している間、カメラを持ってない私は、その花畑の中で、風にあたりながら、しばらく突っ立っていた。現実を忘れさせてくれる時間だった。
芝生のきれいなところを見つけて、大の字に寝転んでもみた。
こんな「上には空しかないところ」で、雲がゆっくり流れていくのを見るのはいつ以来だ・・・。子供にかえったような気分になった。

また来たい、と思いながら、丘を降りた。

鉄道博物館へ。のりのりの男性陣(元SL少年?)に比べ、それほど鉄道に興味のない私だが、それでもじゅうぶん面白かった。大昔の、貴族が乗っていた、馬車のような汽車から、つい最近まで走っていたという、でかくてかっこいい機関車まで、かなりの数の汽車が展示してあった。日本の新幹線も。

そして、生まれて初めて汽車に乗った!さすがに興奮。
(汽笛が)ボォ―――――――ッ!!
しゅ、しゅ、ポ、ポ、しゅしゅポポ・・・・ 
本物!テレビでしか聞いたことなかった、この音!

中でおとなしく座ってても意味ないから、みんな窓から顔を突き出して、前を見る。煙が凄いいきおいで噴きだして、凄いいきおいで広がっている・・・。顔に灰がビシビシあたる。「おりたら、きっと顔じゅうアイラインになってるよ〜」せめてこすらないように気を付けつつ、「もういいや!今日は!」という気分になる。だんだん加速してきて、草木が生い茂る中を、かなりのスピードで走り抜けて行く!!カッコイイ!キモチイ!!サイコ―!!!

そのあとは、セントポール大聖堂へ。
今まで私が見てきた教会の中で、一番大きかった。チャールズ皇太子とダイアナ妃がここで結婚式を挙げたらしい。きらびやかで、盛りだくさんな感じ。
好みの問題になってしまうと、私はもうすこし素朴な味わいのある教会の方が好き。
いつも、教会で考えてしまうことがある。あの天井壁画、天使像などの彫刻。あの高い場所で、毎日毎日仕事をしていた人がいるということ。その人たちはもしかしたら、一生をその教会のために捧げたかもしれない。
この大聖堂は西暦604年から存在しているという。そのあと火事で焼失したりしたが、何度も再建されているらしい。
それにしても・・・天井の絵!細かいこと!!時間、かけたいだけかけて、描いてる感じ。そういうものが、人の心を打つ。


2001年08月27日(月) ロンドン

Y先生が、オーケストラのツアーでヨーロッパを周っている。先生含め3人+私の4人で、今日から2泊3日のイギリス旅行。

フランクフルト空港から、ロンドンStansted空港までは、1時間ちょい。生まれて初めてのルフトハンザは、あっという間だった。
ロンドンに到着。
第一印象は、「可愛い。」色使いのセンスがうまいなあ・・。ドイツもセンスは悪くないけど、ドイツよりもっと、なんていうのか、女の子の気持ちをくすぐる感じ。         

今日は、夜、先生たちのコンサートがあるので、ロイヤルアルバートホールに直行。
行き方を教えてもらおうと、空港のインフォメーションへ行くと親切な女性が、バス乗り場と降りる停留所を教えてくれ、ロンドンの地図をくれた。
あとでよく見ると、その地図、ドイツ語版。
・・・英語をしゃべっていたつもりだったのだが、そういえば、イエスというべきところを、すべて「ヤア」で答えていたことに気付いた。それだけで、この人はドイツからきた日本人と判断して、何も言わずにドイツ語版をくれた・・・なんだか恥ずかしかったけど、その女性の神経の細やかさに感動。

それにしても、毎日ドイツ語がしゃべれないことで散々苦労しているのに、こんなことだけはしっかり癖になっているのね。                                       
直行・・・のつもりが、地図を持ってるにもかかわらず、迷いまくってしまった。私の方向音痴は今に始まったことじゃないのだが・・・。
思えば、英語オンリーの世界は初めて。                                                  なんとか、リハーサルが終わる時間までにホールにたどり着き、先生と会えた。

あの満月の夜から、もうすぐ4ヶ月。

先生と話していたら、なんだか日本にいたときと同じ空気というか、同じ感覚になってきて、
「あ・・・そういえばここはロンドンだった」
と、我に帰ったりした。
先生が、コンサートのチケットを一枚と、リンゴを一個くれた。桐朋の先輩2人(団員)に会い、ロンドンの音大に今度入学する友達に会った。   


2001年08月26日(日) 第2回カルテット合宿

ミュンヘン合宿第2回。
カルテットの名前をそろそろ決めようよ、という話になり、皆でアイデアを出し合うが、なかなか難しいもので・・・けっきょく決まらず、次会うときまでの宿題になった。そして宿題といえば、今度までにまた1曲譜読みが増えた。ハイドン。                              
電話がつながらない私に、TとNは電話やらメールを何度もしたらしい。連絡してよ〜と言われた。ごめんなさ〜い。だって公衆電話からだと、高いんだも〜ん。
Nのパソコンで、メールチェックをさせてもらったら、古賀クンからメールが!ロンドンの友達からもメールが!みなさんごめんなさ〜い。なんだか私の電話は、常に「話し中」になってるらしい。普通、料金滞納した場合、テレコムの「お客様の都合により・・・」みたいなメッセージになるはずだと、Nが言う。そうならずに話し中になってしまうということは、ほかの理由があるということじゃない?とN。
そういえば、最近、グレーゴアが、自分の回線を持ったらしい。それが原因?帰ったらまた、家族とテレコムに事情を説明しなきゃいけないのか・・・気が重い。言葉の壁は、とてもやっかい。                                                
フランクフルトに戻り、早速、おばさんに電話のことを話してみたが、私たちのせいじゃないと、何度もしつこく言われた。電話が壊れてるんじゃないのかとか、コードのせいじゃないかとか、いろいろ言われた。
電話とパソコンが、両方同時に壊れるなんてありえる?
グレーゴアが、違う電話をつないでみたり、コードを変えてみたり、いろいろ験していた。私はもちろんそんなことが原因じゃないのは分かっているけど、気がすむまでやらせた。見ているうちに、彼らが、自分たちに責任がないことを証明しようとしているのが分かって、あきれてしまった。
外人の同居人が困っているから、なんとかしてあげよう、という気持ちはあんまり無いみたい。あったとしたも全く伝わってこなかった。自力でなんとかするしかない。
明日ロンドンへ!


2001年08月19日(日) 船便来た。

ピ君来たる。船便も来たる。船便の荷物は、いろいろ心配したが、本当にただ税関で2個と3個に分かれてしまっただけだったみたい。あ〜よかった。そして今日はレッスン!先生は、日本に行くのをやめにしたそうだ。お母さんの具合がここ3日ぐらい特によくないから、断ってしまったんだそう。日本の音楽祭側は、きっとてんてこまいだろうが、おかげで私はまたすぐにレッスンをしてもらえることになった。今日は2回目のレッスンだったが、けっこう間があいてたので、1曲あげてもらうことが出来た!これはK曰く、快挙!みんな最初の曲がなかなかあがらなくて、苦労するそうだ。次の曲は、バッハ。最初の曲で、先生の楽譜をコピーさせてもらって、とても良かったので、今度も先生の楽譜を見たいと言ったら、バンベルクにあるから、送るか、ファックスしてあげると言ってくれた。                                        
夜はKが招待してくれて、皆でKの手料理をご馳走になった。P君とKのうちに行くと、まず、「伸ちゃん机の上を見て」とK。見ると、先生からのファックス。バッハの楽譜。電話が不通なのを先生に言ってなかった!あ〜・・・やってしまった。でもうれしい、すごく。                      
手料理は、煮物、和え物、そして、寿司。P君大喜び。ミュンヘン前なので冷蔵庫のものを片付けたい私は、野菜やら、チーズやら、ついでにビールも持って、次の日もKんちへ。それらをKが、適当にちゃちゃっと料理してくれ、しかも、日本酒を振舞ってくれちゃってこれがまたおいしくて・・・


2001年08月17日(金) 税関&領事館

朝、早起きして税関へ。
「引き換え証のようなものが、郵便受けに届いてないのか?」と訊かれ、???。いわゆる、税関で止められてるという場合は、そうなるはずらしいので、とりあえず、止められてるのではないということらしい・・・ということは・・・?なぜ?と訊くと、向こうも肩をすくめて、なぜ?と言う。

郵便局で訊いてみな、と言われ、なんだか訳がわからぬまま、ウチの最寄の郵便局へ。
「5個口の荷物が、2個しか届かない」と言うと、ある電話番号を告げられ、ここに問い合わせしてくれと言う。相変わらずどういうことになってんのか分からない。しかもこの状況を、電話で説明すんの〜?自信な〜い。                                              
昼を作って食べ、明日P君が来るので、部屋とバスルームの掃除。P君はここで2泊した後、月曜日にいっしょにミュンヘンに向かうことになっている。

午後はまず、領事館へ。無犯罪証明の申請のため。領事館は、超高層ビルの23階にあった。入り口でX線の手荷物検査。楽器を見せて?と言うのでケースを開けて見せたら、なんて名前の?どこの?どのくらい古いの?と興味津々。まあこれも検査のうちなんだろうが、この検査の人は(ドイツ人のおじさん)、とても感じのいい人なので、不思議と嫌な気分にはならなかった。                                      
実際、このヴァイオリンケース(特に四角いもの)というものは、知らない人には怪しげに見えるものらしく、日本でのことだが、タクシーに乗ろうとしたら、「危険物持ち込まないで!」と言われたことがある。鉄砲でも入ってるように見える?

手続きを終え、帰ろうとすると、さっきのおじさんが、また話しかけてきて、「仕事?それとも?」と訊くので「音楽の学生です」と言うと、なんかにこにこしながら言ってたけど・・・聞き取れず、適当に返事して、さようなら〜と言うと、「よい週末を!さようなら〜!!」と、手をひらひらさせて見送ってくれた。
ほんとに気持ちのいい人。役所の人がみんなこんな風だったらいいのに・・・。                                          
用事が済んだので、学校へ。向かう途中、さすが街中だけあって、かなり大きな郵便局を見つけた。こっちでなら、荷物の事説明してもらえるかも?と思い、寄ってみることにした。
「荷物が着いたのはいつ?」
「きのう」
「今分かるのは、荷物が2個と3個に分かれてしまったということ。あと3個は、また別の日に届く。来週にでも届くでしょう」
と、この人はなんだか楽観的。

今日3ヶ所周って、けっきょく私が思うに、これから荷物がとどくか、これから税関からの葉書が来るか、ということみたい。どちらにしても、留守中に届くということは、後で郵便局或いは税関に、取りにいかなければならんちゅ〜こと。10kg3個なので、タクシーを使うしかない・・・。
ミュンヘンに行く前に何とか手元にと思って、レッスン前日なのに、あちこち周ったのに・・・その思い、かなわず。ミュンヘン、ロンドンと29日まで留守にするのだが・・

学校の駅を降りると、偶然Kに会い、「カフェいかな〜い?」と言うので、軽くお茶することに。
8月に入って涼しくなっていたので、もう夏も終わりかと思っていたのに、最近、また夏に戻ったみたいに暑い日が続いている。今日も暑かったけど、風があったのでカフェの外の席に座って冷たいものを飲んでたら、気持ちよかった。

Kは、学校に向かう友達が通るたびに挨拶をしていたが、ある日本人が通ったときに、その人に私を紹介してくれた。Kが、二人とも桐朋だよ〜と言うと、
「じゃあ妹知ってるかなあ?」
と彼女。お名前を聞くと、なんとびっくり!!その妹とは、友達なのだ私は!!!!
友達といっても3つほど先輩で、同じ学校といえどそれだけ学年が離れてると、仲良くしてる人はそんなに多くない。でも、私たちは、けっこう頻繁に会う仲だったのだ(おもに仕事で)!狭い世界だよね〜と、おねえさん。
しかも、妹が来週から月末まで、遊びに来るんだって!!ロンドンから帰ったら、会えそう!!わ〜い!すご〜い!       


2001年08月16日(木) Uバーン3往復半

昨日の朝、メールチェックをしようとしたら、接続できない。ためしに電話の受話器を上げてみたら、…不通。電話が止められてしまった。7月分の請求から、口座引き落としにするように手続きをしたつもりだったのだが、引き落とされてない・・・ということは?請求書をよく見てみると、「口座を替えてください」というようなことが書いてあった。小さな字で・・・。                                      
電車に乗ってHauptwacheへ。口座を開いたPostbankに行って訊いてみると、私の口座は、貯金するだけのための口座(Sparkonto)だという。パスポートと住民登録書があれば引き落としが出来る口座(Girokonto)が開けるというので、それらを取りに一度家に帰る。

また電車に乗ってHauptwacheに戻り、パスポートを見せたら、「1年以上の滞在許可がないといけないの。ごめんなさいね」とのこと。・・・Postbankは諦め、すぐ近くにあったFrankfurterSparkasse(銀行)に行き、同じようにパスと住民登録を見せ「Girokontoを開きたい」と言うと、こっちでは開けるという。ただ、住んでる所の最寄の支店で開くようにとのこと。

電車に乗って、その支店へ。なんとか口座を開くことが出来、またHauptwacheに舞い戻って、テレコムへ。「ほかの口座を開いた」というと、「今回の分は、今すぐ現金で振り込んで」と言われたので、またPostに行って、窓口で振込み。朝から飛び回ってすっかり疲れた。楽器を取りに家に戻る。

学校はHauptwacheのすぐ近く。今日はいったいこの間を何往復したのかしら・・・?と思いつつ学校にさらいに行く。

すっかりくたびれたころ、Kが私がいる部屋を調べて、のぞきに来てくれた。「ウチ来て、ご飯でも食べてク?」とKさまから天の声・・・!!
イッキマ〜ス!!

出会って3ヶ月。もうずいぶんお互いの事分かってきたけど、まだまだ話すことはいくらでもある私たちは、休むまもなくしゃべり続け、ふと、時計を見ると、11時!「泊ってってもイーヨ」と言ってくれたので、泊らせてもらっちゃった。

朝帰りして、シャワーを浴びてる間に、日本からの船便が届いた。これは、自分で出発前に荷造りして来た荷物を家族が発送してくれたものだ。・・・5個口のはずなのに、なぜか2個だけ???

あとの3個はどうやら税関で止められてるらしい。税関まで取りに行かなくてはいけない。しかも税金を払うようなことが書いてある。
自分で使うものだと、強く主張すれば払わなくてすむから、一生懸命説明してき。と、ある友達は言ってくれた。あした、行ってみる・・・。不安。しかも、その友達に、電話止められたことを話したら、
「それは、テレコムにまたつないでくれと言わん限り、止まったままやと思うわ。振込みの領収書持って、もっかい行かな」

っというわけで、学校帰り、その足でテレコムへ。
「月曜から自動的につながるから、カインプロブレーム(ノープロブレム)」・・・げ、げつよーび?月曜日から、ミュンヘンなんだけど。あ〜あ。


2001年08月12日(日) こがげん。

ザルツブルクで講習会に参加していた友達が、日本に帰国するのに、フランクフルトで乗り換え時間が何時間もあるというので、空港で会ってきた。

彼女もドイツ留学を目指している。2つの講習会をハシゴしたが、残念ながら直接留学に結びつく先生には出会えなかったとのこと。
彼女とは、メールをかなり頻繁にやりとりする仲なので、久しぶりに会ったのにそんな気がしなかった。メールって、不思議ね。

私は留学直前にノートパソコンを日本で買ってきたのだが、これは正解だったと思う。実は古賀弦楽器古賀久喜氏に勧められてそうしたのだが。この3ヶ月間、もしメールがなかったら、寂しかっただろうな〜・・・。                                                      
古賀クンといえば、今日は、クレマティスの本番のはず。もうすぐ彼はドイツを訪れるはずだ。18日以降と言っていたが、私は20〜26日はミュンヘン、27〜29日はロンドンに行くので、果たして会えるのかどうか・・・。クレマテイスのことで頭がいっぱいなのか、ここ最近、連絡くれない古賀氏。


2001年08月10日(金) 待ち

今日、外人局に行って3ヵ月分のビザ(滞在許可)をもらってきた。
住民登録のときもそうだったが、今日も4時間も待たされた!話には聞いていたが・・・。
外人局なので、周りは外人ばかり。毎日毎日、これだけたくさんの外人がここに来ているのだろう。今日だけ運悪く混んでる日なんじゃないかと思うぐらい、待ってるのはくたびれた。待合室には、子供もたくさんいた。いろんな国の子供がいたけど、黒人の子供って、私が思うに、いちばん可愛い。泣いたり騒いだりうるさいけど。

ビザを延長するときに必要な書類が、またいろいろあるみたい。まだ、証明書類が新たに必要。今度は日本の警察が発行する無犯罪証明(公的に独訳されたもの)。これは、どうすりゃいいんだろ。領事館にでも行ってみないとダメかな。
証明、証明、そればっかり。しょうがないんだけど、もういいかげんめんどくさいよ〜。これは、ここがフランクフルトだからというのもあるようだ。いなかの方だと、もう少し簡単らしい。

最近、午後は学校で練習することが多い。一日中家にいるのは、ちょっと疲れるので。家族の人たちは、みんないい人なんだけど、どうしても気を使うことが多いので最近すこ〜し疲れてきた。言葉の壁がある上での共同生活は、やはりむずかしい。
学校に行こうとすると、イングリットが、「ここで練習していいのよ」と、言ってくれる。こっちが気を使っていると思っているみたい。でも、誰かが家にいるっていうのは、弾いてるこっちも気になるので、集中して練習できないんだよね。でも、その辺をうまく伝えられない。


2001年08月01日(水) 第一回カルテット合宿

ミュンヘンではこの日記を書けなかったため、思い出せることだけまとめて書いてみようと思う。

曲目は、モーツァルト『狩』、シューベルト『断章』、バルトークNr.6

練習の枠は、10時〜18時と決めた。

ミュンヘンフィルの練習室まで、毎朝20分ほど歩く。イザ川という川沿いを歩くのだが、これがとても美しい川で、流れがあって滝もあり、水が透き通ったグリーン。P曰く「マイナスイオン効果」で、とても気持ちよい。
犬の散歩してる人がたくさんいて、犬好きT&Nは、いちいち立ち止まって「かわい〜」とやっていた。

川の土手で、全裸で日光浴をしている人が、よくいた。この感覚は私にはまだ分からない。

練習はとても充実していたと思う。疲れたけど、これをやりたくてこっちに来ただけあって、みんなとても気合が入っていた。

ひとつ問題があった。ミュンヘンフィルは、チューニングのピッチが444なのだそうだ。私たちは日本で442で慣れていたため、とてつもなく高く感じる。互いに譲り合ったが、普段ほぼ毎日444で仕事をしているNの方が大変だろうということで、私たちがとりあえず444に慣れてみようということになった。(けっきょく10日間経っても慣れなかったのだが)

みんなでスーパーに買出しに行ったり、食事を作ったりするのも楽しかった。10日間もやってると、みんなの得意分野が見えてきて面白い。
Pは炒飯なら作れるといって2回ぐらい炒飯を作ってくれた。
Tは根っからのご飯党なので、いつも米を手際よくといで、おいしくご飯を炊いていた。それと、サラダやパスタを作ってくれていた。
私は、バイト経験から、包丁が多少得意。でもピーラーは下手なので、皮むきはティにやらせていた。それと私は、卵料理が好きなのでよく作った。
皿洗いは、いつもNがやってくれていた。

留学を終えて帰国するというNの友達が、お別れ会をするというのでNと二人で(T&Pは彼と面識がない)行った。イタリアンのレストラン。来たばっかりの私と、留学を終えて帰る彼。いろいろ考えるところがあった。
1年後の事はまだどうなるかわかんなくて、不安だと話したら、
「ダイジョウブ、ダイジョウブ。こっちにいればなんとかなる。とりあえず、1年みちっと勉強するんだな。お前ならどっか(オケに)入れる入れる。」
と、励ましてくれた。

この10日間の間に、日本料理屋と、居酒屋に一回ずつ行った。やっぱり、日本食が一番良いね。あげだし豆腐、コロッケ、鶏唐、焼き鳥、焼きナス・・・。ラーメンも食べた。漬物も食べた。おいしかった〜。

そして、ミュンヘンといえば、ビール。毎日飲んでいた。4人の中で私が一番飲んだかな。居酒屋でもビール、イタリアンでもビール、中華でもビール・・・。てっていして、ビールを注文し続けた。だっておいし〜んだよ〜。
ドイツに来ておいしいビールが飲みたい方は、ミュンヘンで「ヴァイスビア」を飲んでみてください。


  
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