シネマ*マシンガン
映画鑑賞言いたい放題覚え書き
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2003年11月02日(日) 【アメリカン・サイコ】憂鬱な殺人

「狂った時代」のヤッピーの様子を好演しているのがうすらこわいクリスチャン・ベール。この作品のために英語の発音まで変えてみせたとかなんとか(クインズイングリッシュとそうでないのの差、ってわたしは微妙にしかわからんが)熱っぽい演技は病気のようですらある。
どこまでが悪夢でどこからが現実なのか、主人公パトリックベイトマンの心象風景をリアルにうつしだすとこういうことになるのか。殺人の現場さえ寒々しくてむなしい。「殺さずにはいられないんだ」という台詞があるが中毒っていうかでも楽しむでもなく快楽でもないんだよね。見ている側も一緒に追い詰められていくような行き詰まる感覚がなかなかすごかったです。

80年代ヤッピーの光と影を知りたいひとへのおススメ度 ★★★★


2003年11月01日(土) 【チャーリズエンジェル・フルスロットル】…にはワケがある

あいかわらず「かまし」が楽しい。台詞まわしのギャグは字幕でうまく味わえているのか少し不安な部分もあるが。父と娘の会話は笑えました。

人物(性格)紹介の部分が短くなってそのぶん増えたのはアクション、だろうか。「ありえない」度が上がってていっそすがすがしかったです。全体的にキレはいい感じ。おしむらくは悪役・存在感抜群だけどきみはいったい何歳なの・デミムーアの動機づけがイマイチうすかったこと。なんでこんなにひねくれてしまったのか理由がよくわからない。「神になりたい」ような出来事が仲間を危険にさらしたから、ってのは弱い。ハートウォーミングな展開にしたかったのかなあ…。もひとりきみは何歳なの、はカメオ出演のジャクリン・スミス。
プロデューサー・ドリューバリモアのリスペクト魂も健在。今回ははっきりわかる仕掛けが多かったかな。「T2」「ケープフィアー」「フラッシュダンス」などなど。ビルマーレイの写真には笑っちまいましたが。

スカッとしたい女子におすすめ度 ★★★


佐藤りえ |MAILHomePage

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