水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
1月31日は「愛妻の日」だそうです。 だからといって、花束を貰ったりしたら、何だか面映ゆい。 面と向かって愛を伝えるのは、気恥ずかしい。
北村薫『しりとり』を読みました。 余韻が甘くて、せつない。 このタイトルを漢字に変換するなら「愛妻へ」でしょうか。
病気で亡くなった夫が妻に残した謎のメッセージ。 俳句がベースの和菓子を使った謎解き。 ん?こんな紹介では、想像が難しいですよね。
ぜひ、皆さんにも読んでほしい作品です。 こんな素敵な謎解きもあることを知ってほしい。
久しぶりに北村薫のミステリの世界に浸りました。 「遠い唇」(角川文庫)は7篇の謎解き短編集です。 北村薫は日常に潜むミステリを描くのが巧みだと改めて感心。
最初は表題作『遠い唇』。 学生時代に先輩から届いた葉書に書かれていた謎めいたアルファベット。 何十年かぶりに葉書を取り出し、そのアルファベットの謎を解いていきます。
その人はミステリのサークルの先輩だったというは大きなポイント。 謎が解けたあとの余韻がせつない。 姉のように思っていた先輩。 近くて遠い人。
時が、一瞬によみがえる。 よくわかります。
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