水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2006年01月24日(火) |
東野圭吾『栄光の証言』 |
遅ればせながら、東野圭吾さん、「容疑者Xの献身」で直木賞受賞 おめでとうございます。『栄光の証言』も、面白かったですよ。
あ、この日記について、、、更新がストップしていた間もたくさんの方に ご訪問いただき、ありがとうございます and 申し訳ありません。 今年もどうぞよろしくお願い致します・・・(←遅すぎ。。)
そこで、『栄光の証言』、主人公が哀れなのです。東野風せつなさ。 ぱっとしない中年男が、偶然、ある殺人事件の目撃者になり、その 証言を手がかりに、犯人が捕まります。45歳の恋人もいない彼は、 一躍、会社で時の人に。目撃談を話す彼を、今まで相手にしなかった 会社の人たちが取り囲み、話を聞きたがり……。 まるで、ヒーローになったかのような錯覚に陥ったとき、彼は重大な ことに気づくのです。
気づいたのなら、すぐ、警察に知らせれば良いのに、人生初めての 栄光ですから、手放したくないんですね、、とんでもないことに!
ブラックな後味は、ラスト1行で救われました。 「闇に香るもの」(新潮文庫)、第三話。視覚が呼ぶ錯覚に、へぇ〜。
|