水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2005年12月27日(火) |
重松清『サマーキャンプへようこそ』 |
クリスマスと大晦日の間に、『サマーキャンプへようこそ』です。以前、 「日曜日の夕刊」(新潮文庫)に収録されてたのを読んだことを思い出し、 日記内検索(←超スグレもの)したら、2003年12月25日に読んでいました。 う、2年前のクリスマスですか・・(孤独な女と思われそう……)。笑
今回は、嗜好品を扱った短編集「闇に香るもの」(新潮文庫)の1編として、 視点のポイントを先に教えてもらっているので、以前とは違う角度からも 楽しめましたし、この作品の良さもよくわかって、ホロリ。染みます。 年末に、こういう親子ものを読むのも良いですね〜。
アウトドアとは無縁な父と、少しクールな小学5年生のぼくが、キャンプ場で 悪戦苦闘。父は息子にカッコいいところを見せようとしますが──。
無糖ブラックの缶コーヒーが、活きてます。
2005年12月16日(金) |
宮部みゆき『この子誰の子』 |
シックなカバー装画(牧野千穂)に惹かれて「闇に香るもの」(新潮文庫)を 読み始めました。惹かれたのは、装画だけじゃなく作家名にも、です。 宮部みゆき・重松清・東野圭吾・阿刀田高・北方謙三・森瑤子・結城昌治・ 勝目梓・・ミステリの名手といわれる方々、安心して読めます。
闇に香るもの─嗜好品を扱った短編を一冊にした北方謙三セレクション。 闇に香る〜大人の雰囲気です。大人の世界を教えてもらえるでしょうか。 幾つになっても、大人になれないと思うこの頃なんです。。
最初は、宮部みゆき『この子誰の子』。 ……いきなり、予想と違う世界でした。両親の留守中に、突然、知らない 女が赤ちゃんを連れてやってきて、「この子は君の腹違いの妹よ」などと 話し出します。留守番のサトシ君は14歳。多感な中学生に、いきなり 愛人を名乗るなんて、なんて人よー!と、ドキドキ。ところが、サトシ君は、 聡明で冷静で思いやりがあって、こちらも優しい気持ちに。
女が、お父さんのコーヒーの好みを知っていたことで、少年の気持ちに 変化が生じるシーンが面白いですよ。関心がある人のコーヒーの好みは 気になるもの。あと、辛いものは好きかどうかとか、ね。
AIDをこんなふうに爽やかに描けるなんて、さすが宮部みゆき。 長編も短編も得意な類稀な方なのですね。
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