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2005年10月31日(月) ひとり

 
からだの中に
ああからだの中に
私をあなたと結ぶ血と肉があり

人はそれ故にこんなにも
ひとりひとりだ


『からだの中に』谷川俊太郎



2005年10月30日(日)

 
また朝がきて ぼくは生きていた


『朝』谷川俊太郎



2005年10月29日(土)

 
私はあなたの愛に値しないと思ふけれど
あなたの愛は一切を無視して私をつつむ


『智恵子抄 〜亡き人に〜』高村光太郎



2005年10月28日(金) あなた

 
私は人から離れて孤独になりながら
あなたを通じて再び人類の生きた気息に接します
ヒユウマニテイの中に活躍します
すべてから脱却して
ただあなたに向ふのです
深いとほい人類の泉に肌をひたすのです


『智恵子抄 〜人類の泉〜』高村光太郎



2005年10月27日(木)


牛は自分の孤独をちゃんと知っている
牛は食べたものを又食べながら 
ぢっと淋しさをふんごたえ 
さらに深く
さらに大きい孤独の中にはいって行く


『牛』高村光太郎



2005年10月26日(水)

 
牛は急ぐ事をしない
牛は力いっぱいに地面を頼って行く
自分を載せてゐる自然の力を
信じきって行く
ひと足 ひと足
牛は自分の道を味はって行く


『牛』高村光太郎



2005年10月25日(火)

 
前後のわからないような、
むつかしい考に悩んだりする事がある度に、
小父さんはまず足の事を思ってみる。
自分がほんとにしっかり立って、
頭を上にあげているかしらと思ってみる。


『小父さんが溺れかけた話』高村光太郎



2005年10月24日(月) あいまい

 
物事ってものはみんなとてもあいまいなものよ。
まさにそのことが私を安心させるんだけれどもね。


『ムーミン谷の冬』トーベ・ヤンソン



2005年10月23日(日) 生きた

 
生きた 書いた 愛した


(スタンダール 墓碑の言葉)



2005年10月22日(土) 摂理

 
偶然などという言葉は決して使ってはいかん。
いつでも摂理というものだ。


『赤と黒』スタンダール



2005年10月21日(金) だれか

 
だれか宇宙に迷はぬものやあらむ。


『狐飛蝶』北村透谷



2005年10月20日(木) 約束

 
人の世に生まるるや、
一の約束を抱きて来たれり。
人に愛せらるる事と人を愛する事、
これなり。


(北村透谷)



2005年10月19日(水) 抵抗

 
おまえが抵抗するとき、
はじめておまえは、
なにがおまえを動かすかを識る。


『城砦』サン・テグジュペリ



2005年10月18日(火)

 
愛とは、なによりもまず、
沈黙のなかで耳を傾けることである。


『城砦』サン・テグジュペリ



2005年10月17日(月) 逃げる

 
苦しいから逃げるのではない。
逃げるから苦しくなるのだ。


(ウィリアム・ジェームズ)



2005年10月16日(日) 考え

 
一つの考えというものは正しいか正しくないかだけで評価できない。
正しい考えであって、しかも一顧の価値さえないものあるし、
間違っていても価値を認めないわけにはいかぬ考えというものがある。


『青臭帖』志賀直哉



2005年10月15日(土) 少年

 
交わした温もりなんて思い出せないだろう
歩いた道程なんて振り返らないだろう

伸ばす手を振り解く
そんな夢ばかりだって
こうしていれば通り過ぎてくだけ

歪んだ価値観だって染みついてしまうだろう
子供達はそれらを背負って
どこへ向かえばいいんだろう

照らしてほしいのは
そんな遠くばかりじゃなくて
目の前の本当の世界だけ

夜 目が醒めた
なんとなく知ってたのさ 知りたくないこと
恥じることなどない 憎しみだって
なぜか

照らしてほしいのは
そんな遠くの方じゃなくて
欲しいのは そう
そんな嘘ばかりじゃなくて
本当を言えば そう
いつも傍にいて
照らしてよ
本当を

交わした温もりなんて忘れてしまうだろう


『少年』 GRAPEVINE



2005年10月14日(金) 議論

議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、
と自分にいいきかせている。
もし議論に勝ったとせよ。
相手の名誉をうばうだけのことである。
通常、人間は議論に負けても、自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、
負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。


『竜馬がゆく』司馬遼太郎



2005年10月13日(木) 木の葉

 
木の葉ふりやまず いそぐな いそぐなよ


(加藤楸邨)



2005年10月12日(水) 教育

 
教育は結構なものである。
しかしいつも忘れてはならない。
知る価値のあるものは、
すべて教えられないものだということを。


(オスカー・ワイルド)



2005年10月11日(火) 利する

 
他を利するとは、
すなわち自らを利するなり。


『十住毘婆沙論』竜樹



2005年10月10日(月) 百里

 
百里を行く者は九十を半ばとす。


(太宗)



2005年10月09日(日) 発見

 
発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。
新しい目を持つことなのだ。


(マルセル・プルースト)



2005年10月08日(土) 行動

 
行動し、進むにつれ、行動を正せ。


『幸福への挑戦』マックスウェル・マルツ



2005年10月07日(金) 礼儀

 
些細な犠牲によって、礼儀正しさは成立している。


(エマーソン)



2005年10月06日(木) 未来

 
Your future depends on many things,
but mostly on you.

あなたの未来は、
多くの事柄にかかっている。
しかし、ほとんどは、
あなたにかかっている。


(フランク・タイガー)



2005年10月05日(水) 教育

 
昨日の思想によって子供たちを縛るのは教育ではなくて訓練である。
明日の思想によって子供たちを縛るのもまた訓練である。
教育は訓練ではない。創造である。


(野村芳兵衛)



2005年10月04日(火) 考え

 
いつだってそうさ、
できごとより、考えのほうが何倍もこわいんだ。


『さがしもの』角田光代



2005年10月03日(月) 不安

 
人を不安にするのは、物事ではない。
物事についての意見だ。


(エピクテトス)



2005年10月02日(日) 始まり

 
頭にではなく、心に、始まりがあるのだ!


(ゴーリキー)



2005年10月01日(土) air mata

air mata yang telah jatuh
membasahi bumi...
takkan sanggup
menghapus penyesalan

penyesalan yang kini ada...
jadi tak berarti
karna waktu yang bengis...
terus pergi

menangislah...
bila harus menangis
karna kita semua... manusia
manusia bisa terluka...
manusia pasti menangis
dan manusiapun bisa mengambil hikmah...

dibalik segala duka
tersimpan hikmah
yang bisa kita petik pelajaran

dibalik segala suka
tersimpan hikmah
yang kan mungkin jadi cobaan...

menangislah...
bila harus menangis
karna kita semua... manusia
manusia bisa terluka...
manusia pasti menangis
dan manusiapun bisa mengambil hikmah...

menangislah...
bila harus menangis
karna kita semua... manusia
manusia bisa terluka...
manusia pasti menangis
dan manusiapun bisa mengambil hikmah...


『 Air Mata 』DEWA


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