誤りと無知とによって作られた幸福など、私は欲しくない。
(アンドレ・ジイド)
ロバが旅に出かけたところで、馬になって帰ってくるわけではない。
(西洋のことわざ)
私は悪人です、というのは、 私は善人です、と言うことよりずるい。
(坂口安吾)
将来のことを考えていると憂鬱になったので、 そんなことはやめてマーマレードを作ることにした。 オレンジを刻んだり、床を磨いたりするうちに、 気分が明るくなっていくのには全くびっくりする。
(D・H・ローレンス)
言い訳は嘘よりももっと悪くもっと恐ろしい。 なぜなら、言い訳は防衛された嘘だからだ。
(ポープ)
手の上なら尊敬のキス。 額の上なら友情のキス。 頬の上なら厚情のキス。 唇の上なら愛情のキス。 閉じた瞼の上なら憧憬のキス。 掌の上なら懇願のキス。 腕と首なら欲望のキス。
さてそのほかは、みな狂気の沙汰。
(グリル・パルツァー)
彼らにとって絶対に必要なものはお互いだけで、 お互いだけが、彼らにはまた充分であった。 彼らは山の中にいる心を抱いて、都会に住んでいた。
『門』夏目漱石
幸福になる必要なんかありはしないと、 自分を説き伏せることに成功したあの日から、 幸福がぼくのなかに棲みはじめた。
『新しき糧』アンドレ・ジイド
人生に疲れたという人がいたら、 それは、人生のほうがその人間に疲れたのだと思えば間違いはない。
(ジョージ・サンダース)
人生を楽しむ秘訣は、普通にこだわらないこと。 普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。 いたらお目にかかりたいものだ。
(アインシュタイン)
滅びるものは滅びよ。 崩れるものは崩れよ。 そして運命に壊されぬ確かなものだけ残ってくれ。 私はそれをひしとつかんで墓場に行きたいのだ。
(倉田百三)
0から1への距離は、1から1000への距離より大きい。
(ユダヤの格言)
一番騙しやすい人間は、すなわち、自分自身である。
(バルワー・リットン)
自分の後ろにあるもの、 そして自分の前にあるものは些細なものである。 自分の内部にあるものに比べれば。
(エマーソン)
わたしが善良であろうと邪悪であろうと、 おまえは自分の行ないにのみ気を配れ。 なぜなら、人はだれしも、 結局は自分のたねが生む実りだけを刈り入れるのだから。
(ハーフィス)
人間の一生は誠にわずかの事なり。 好いた事をして暮らすべきなり。 夢の間の世の中に好かぬことばかりして、 苦しみ暮らすは愚かな事なり。
『葉隠』山本常朝
常ないものを常あるもののごとく思い、 頼むべからざるものを頼みとするところに、 人生における種々の苦悩は生ずる。
(三木清)
自分が立っている所を深く掘れ
そこからきっと泉が湧きでる
(高山樗牛)
期待値がゼロまで下がれば、自分に今あるものすべてに間違いなく感謝の念が湧く。
(スティーヴン・W・ホーキング)
僕は退屈なことが好きだ。 まるっきり同じものが、 何度も何度も繰り返されるのが好きなんだ。
(アンディ・ウォーホール)
嘘を口にしてはならない。 しかし、真実の中にも口にしてはならぬものがある。
(ユダヤのことわざ)
運命の中に偶然はない。 人間はある運命に出会う以前に、自分がそれをつくっているのだ。
(ウッドロー・ウイルソン)
怒る時に怒らなければ、人間のかいがありません。
(太宰治)
一本の美しい強い木ほど神聖で模範的なものはない。
(ヘルマン・ヘッセ)
You will never "find" time for anything. If you want time you must make it.
どんなことのためでも、決して時間を「見つける」ことなどできない。 もし時間が欲しいなら、自分で「つくる」しかないのだ。
(チャールズ・バクストン)
"Nothing will grow for 75 years." Fifty-nine years have passed since the August sixth when Hiroshima was so thoroughly obliterated that many succumbed to such doom. --- To that end, the city of Hiroshima, along with the Mayors for Peace and our 611 member cities in 109 countries and regions, hereby declares the period beginning today and lasting until August 9, 2005, to be a Year of Remembrance and Action for a Nuclear-Free World. Our goal is to bring forth a beautiful "flower" for the 75th anniversary of the atomic bombings, namely, the total elimination of all nuclear weapons from the face of the Earth by the year 2020. Only then will we have truly resurrected hope for life on this "nothing will grow" planet.
「75年間は草木も生えぬ」と言われたほど破壊し尽された8月6日から59年。(中略)そのために広島市は、世界109か国・地域、611都市からなる平和市長会議と共に、今日から来年の8月9日までを「核兵器のない世界を創るための記憶と行動の一年」にすることを宣言します。私たちの目的は、被爆後75年目に当る2020年までに、この地球から全ての核兵器をなくすという「花」を咲かせることにあります。そのときこそ「草木も生えない」地球に、希望の生命が復活します。
『2004年平和宣言』秋葉忠利(広島市長)
精神がぶちあたるさまざまな矛盾、 矛盾だけが現実のすがたであり、現実性の基準だ。 想像上のものの中には矛盾はない。 矛盾は、必然であるかどうかをみるためのものである。
* * *
何ものかにじっと注意をこらしていると、 そこに矛盾があらわになってくるが、 そのとき何か引き剥がされるような作用が働く。 こういう方向をじっと堪え忍んでいれば、 やがて執着から離れることができる。
『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ
不幸がこのまま続いて行くことも、 不幸から解き放たれることも、 どちらももう耐え切れなくなるような一点が、不幸にはある。
『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ
純粋に愛することは、へだたりへの同意である。 自分と、愛するものとのあいだにあるへだたりを、 何よりも尊重することである。
『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ
わたしたちの内部にある、卑しい、凡庸なものはすべて、 純粋さにそむくものであり、 みずからの生命を失わないために、 純粋さを汚すことを必要としている。
汚すのは、変化させることであり、触れることである。 美しいものとは、変化させようと思うことのできないものである。 なにかに対して力をふるうのは、汚すことである。 所有するのは、汚すことである。
『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ
純粋さとは、汚れをじっと見つめうる力である。
『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ
|