ひとりカーニバル
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夜になると活気付く、駅周辺にある飲み屋街“縄文町”。
そこで剛田さんと食事をしたのはいいけど、おもしろいほどに文句のいい放題。
「このコース、お酒を飲むのにコーヒーはいらないわよ」 「カウンターと厨房の間に、障子をつけるべきね」 「なおらないなら、もう私はこの店には来ないから」
どうしてそう強気なんですか。言ってることが若干わからない部分アリ。そして、最期に店を出るときのセリフ
「この入り口の観葉植物、入るときはいい感じがしたけど、出るときはまとわりついて、ジャマね」
もうあの店にはいけれません。
一緒に歩きながら、剛田さんは外人のアクセサリー売りに「ハローハロー!グッナイ」という、昼夜を超越したあいさつを交わす。
居間でくつろいでいたら、ゴキ・ブリ子さんが出ました。
視界の隅でその姿をとらえ、はっと振り返るともう、どこぞの物陰に入ったご様子。これは気持ち悪い。私たちは追跡にのりだしました。
雑誌をソロリと持ち上げてみる…、いない。でも確かこの陰に入ったような気がしたんだけどなぁ、バサバサ。ページの間に挟まってないか確認。挟まっていたら、それはそれでとてもイヤだ。
「いた?ゴキ・ブリ子」 「いや、ブリ子て…」
次の瞬間。母の持ち上げた荷物の下から、チョロチョロと茶色いお姿が。――ゴキ・ブリ子さんだ!!
「ワー!こっち来るっ」 「紙テープ!紙テープ!」
茶色の紙テープで捕獲、のち封印してポイッチョ。敵が小さい場合、タタミの部屋であまりスプレーを噴射させたくない場合など、この方法が有効です。カメ虫にも使えるよ。
小柄タイプのブリ子さんは、病院や飲食店などで見かける、あまり成長しないやつなのだそう。まぁ、小さかろうがなんだろうが。永住権を与えた覚えはなくってよ?ブリ子さん。
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