ひとりカーニバル
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友人会話禄。
「次に会えるのは、冬かねぇ」 「ミキのアパートでこたつにあたって、おおみそかを過ごすってのはどうだい」 「麻雀とかしたりして?」 「誰も麻雀できないけど」 「じゃ、トランプ」 「うん、そのあたりだね」 「待て。ドンジャラなら出来る」
「あ、ブスッと刺すやつ?」 ヒロさんのハッとする一言。この辺で、歯車が狂い出す。以下は、わたしのツッコミ発言。
「それは黒ヒゲ危機一髪!」 「危機一髪の、どのへんの効果音が“ドンジャラ”なんだよ。ぷくく」 「うははー、こたつで危機一髪刺しまくり」
ツボにはまって笑い続ける。ふと見ると、ヒロさんの顔つきが怪しくなってきていた。でも笑いは止められなかった。
そろそろ友情が危ないと思う。
2002年08月22日(木) |
♯海は 広いな 大きいな (とくらぁ) |
盆で帰ってきた友人(霊にあらず)と、海を見に行った。
夕方に出発。ちょっと遠出して、ウラリン海岸を目指す。
標識と勘をたよりに、チワチワと運転すること1時間。やっと到着。あたりはすっかり夜でやんすねぇ、そりゃ、海の家も片付けようというもの。残るビールの匂いが、昼間のハッスルぶりを思わせる。
夜は代わりに、花火をしてる人達がハッスルしていらっしゃる。
わたしらも負けていられない。波打ち際で裸足になって、よせてはかえす波にツカツカと突っ込む。ただしくるぶしまで。
海水は心地よいほどにぬるくて、非常に泳ぎたい衝動に駆られたが、水着も持ってきてないため断念。スクール水着しかないしね。
持ってきてたら、スクール水着でも飛び込んでったかもしらん。海水はぬるいのさ。友人の視線は冷たいのさ。
今だったら暗いから、ペッタペタフォルムだとか、くらげだとか色々紛れてわかんないよね。
まぁそんなことを考えながら、足のお浸しを満喫した後は、足で砂に字を書いたりして。今日の日付を、記念みたいにして書いてた友人をよそに、わたしは
『コノヤロー』
とか書いていた。波で消されていくコノヤロー。さーーっと引いていく波は、母なる海の一部に戻る。
コノヤローも吸収された。海って大きい。
盆で実家に帰ってきた友人と、久しぶりの再会。
祭りを見た後、小腹を押さえるためある店を目指す。大通りから横道に入り、祭りとは関係なくやってる老舗がある。
たこ焼きがメインのお店なのだが、雰囲気が一種異様。というのも、営業時間中ラジカセから
「いらっしゃい、いらっしゃい、いらっしゃいよぉ〜」 「小泉さんもいらっしゃい、森田さんもいらっしゃい」
というような、店主のお経のような声が流れっぱなしなのだ。ちなみに、「〜〜さんもいらっしゃい」は、姓名を変えて延々と続く。
店の外には、これまた店主が書いたもの思われる怪しい張り紙。シンプルな紙に筆で書かれたそのメッセージは、規則性もなくベタベタと貼られている。流れるお経とマッチして一層ある種の雰囲気をかもし出す。
とはいえ、たこ焼きの他、白玉アイス、抹茶アイス、ソフトクリーム等。そのボリュームの割に、かなり安い値段で提供されているこのお店。
メニューが書かれたボードには、オススメ商品も書いてある。なになに……?
「今日のオススメ かき氷(レモン味)」
いや待て!イチゴ味やメロン味の中から、なにゆえレモン…!?店主の好みかこれは!レモン味が、店主の今日の気分なのか!
外で、噂の張本人、この店の店主がかき氷をのそのそと作っていた。イチゴやメロンやみぞれ等のシロップも、明らかに置いてあるのが見える。でも、かき氷機の横にも「レモン」の張り紙、それのみ。
ラジオから流れるお経は、今日も街にこだまする。
愛を伝える方法を探している。
そこで考えたのが、作戦”ミズムシ”。
水虫サイテー!という話になったとき、 こう切り出す。
「まぁ、そう嫌がるなよ。わたしの靴をはけ」
それは強制ですか?嫌がらせですか? と問う相手に対して、こう答える。
「いや、幸せのおすそわけだ」
これは『伝える方法』というより、『伝染する方法』だ。
他に、作戦”ケツマクエン”もある。
だからそれも違う。
2002年08月02日(金) |
嬉し恥ずかし。ラブレター |
仕事場にて。
「お…、わたし宛の封筒が」 「あら溝口さん、ラブレター?」 「ええ、そのようです。封筒が会社名入りの、えらい事務的なラブレターが来ました」
(透かして見る)
「たぶん文章はワープロで打ってありますね」
別の人の話によると、中身はどうやら 「こないだ一回目〆切ったけど、未提出の用紙早よ出さんかいゴルァ!!」
という内容だそうで。
わたし出したもんね!
〆切の後に。
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