ひとりカーニバル
DiaryINDEX|past|will
こんにちは。未だに人とのつきあい方がよくわかっていない溶解人間ベロです。
横断歩道の両側に、同じようなおじいさんがふたり、向かい合う形で信号待ち。そういう状況がありました。しかもふたりとも自転車。
信号が青になったところで、両方がペダルをこいで同時スタート。ふたりが横断歩道のちょうど真ん中ですれ違うとき、僕は心の中で叫びました。
じじいクローーース!!
すいません、悪気はないんです。飼い猫をじじいと呼んでいるので、じじいと呼ぶのに抵抗が少ないだけなんです。
こんなこともありました。
2階である自分の部屋にいたとき、猫の声が聞こえた気がしたので飼い猫のじじいかと思い、窓を開けてみました。
「じじい?」
いません。僕は更に大きな声で呼びました。
「じじいーーーーー!!」
その時でした。ちょうど畑をたがやしてるとこだった、近所のじいさんと目が合ったのです。僕は思わずピシャリと窓を閉めました。
悪気はなかったんです、許してください。
未だ人間になりきれない。
2002年05月29日(水) |
そうよトーストにはルビーなの |
作りたてのイチゴジャムは、とても鮮やかで綺麗な色をしている。言うなれば、それはルビー。
宝石にはあまり興味がないわたしだが、この作りたてイチゴジャムには「まるで宝石のようだ…」と見とれてしまう始末。
意味なくスプーンでイチゴ部分をすくっては落とし、すくっては落としてみる。ねっとりとしたソースも透明感があり、そしてこの艶。イチゴ部分をすくって食べてみると、ジャムとは思えないさわやかな甘さが口の中に広がっていく。
甘い誘惑。蟻がたかりたくなるのもよくわかる。
しかしこの鍋に落ちれば,このとろみが命取りなのだよ蟻くん。たちまち身体のまわりはジャムだらけ。甘いものの中で息絶えるならそれも本望か、蟻さん。と、そこに居もしない蟻たちにひとり思いを馳せる。
軽くトーストしたパンにつけて食べてみた。うまいっ。
冷蔵庫の中には、これより前に作られたジャムも眠っている。ペースト状になっていてもう艶はないが、これはこれでまたいい味をしているのだ。パンに塗ってみる。思ったよりペースト化が進んでいて、パンと融合しようとしない。ジャムに自分が出来てしまった。ジャムの自己確立。カレーでいうなれば、ご飯と融合しないのと一緒だ。
こんなジャムは、フレッシュな食パンで包んであげる。ふんわり柔らかなパンで、かたくななジャムを包む。しっかりとしたジャムなら、サンドイッチしてもはみ出ない。
最後に、某曲の題名に似せてつけた今日の題名が、なんだかとても気恥ずかしいんだよねということをお伝えしつつ、今日は終わりにしたい。
2002年05月27日(月) |
バルタン星人の舞台裏 |
いやー、久しぶりにゲーセンではしゃいだよ。かなりご満悦。和太鼓を叩くのがあってさ、それをドコドコ叩いてたの。いいね!あれストレス解消になるよ!帰り、車の中で「フォッフォッフォッ」って笑いも漏れるってもんさ。
んで、「フォッフォッフォッ」といえばさ。あれ言ってたのバルタン星人だよね?ウルトラマンに出てくる、手がハサミで、頭のてっぺんが初心者マークみたいなやつ。
彼らは、フォッフォッフォしか言わないのかなぁ?出て来るときも戦うときも、フォッフォッフォ。ピンチのときは、フォッ〜…、フォッ〜…、フォッ〜…?(息切れ)
なんかバリエーションが少なくて、早くやられないと苦しいなぁ!ウルトラマンもジュワジュワ言ってて、3分しかいられないのは実はそのためかもしれないね!製作者も苦しいのよ、きっと。
んでさ、やられるとき。たとえ倒れていても最期の抵抗として、ハサミでウルトラマンの足をムギムギしてほしいね。もうやられる寸前だから、力もなくて切れないの。戦いすぎて刃こぼれもしてるかもしんない。
しかし、あのくぐもった笑いはどうだろう。バルタンスーツ着てる中の人が、どうしてもマスクでくぐもった声になっちゃうんじゃないのかしら。普通に喋られてもハッキリ聞こえなさそうだし。
怪人としては頭も初心者マークで、あたたかく見守ってねってことで丸く収まり「夢がない!」「バルタンまで人間くさい!」とか言われつつ、今日のカーニバルを終わります。
b-maxからもらったみかんの箱をいそいそと開けてみる。すると、箱のふたに「まじめな愛媛みかん」との記載が。
まじめな愛媛みかん。
みかんにまじめや不真面目があろうとは、誰が想像できただろうか。なら、私としてはむしろ、不真面目なみかんであってほしい。
・箱の中に「たけしは家を出ました」という置き手紙が入っていて、みかんの容量が少ない。 ・赤ちゃんみかん(小さいふさのこと)がやたら見つかる。 ・栄養失調のみかん。
ビタミンCの摂取さえままならないみかん。もう涙を誘わずにはいられない。
カウンター、自分で500ヒットしちゃったよ。しょうがないから、自分でささやかなお祝い、500円貯金。チャリン。て、貯金はいいけどサイフから金出ちゃったじゃん!これじゃ買い食いもままらない〜〜、お祝いかこれ〜〜!
とまぁ、こうやってひとりで騒いでみるのがこのひとりカーニバルですけども。サンバのリズムに乗り遅れ、ひとり日舞でも踊り始めたような気分で、今日も再出発です。
祝いといえば、こんなことがあったなぁ。
この日記が始まってからしばらくたったある日。この日記の開店祝いとして、ここの管理人b-maxさんからみかんを一箱頂いた。
箱にはちゃんとのし紙が貼られており、表書きには「開店祝い」と書かれてある。そしてその下には「餅」。ん……、餅?
中に餅が入っているかといえば、そうではない。開けてみたが、中ははみかんで満載だ。これはいったいどういうことか。わたしは考えた。
餅。おめでたい雰囲気が伝わってくる。
「餅」は、その言葉だけで花輪のように備えて美を飾るという意が感じられ、しかもずっしりと風格がある。鏡餅のイメージだ。しかも上にのせるのはみかんだ。立派な鏡餅をこれで締めくくって下さいという念が込められている。なんなら、この毛筆の書体でかかれた「餅」の字の上にのっけてもいい。ヴァーチャル鏡餅だ。
しかし、お礼ついでに聞いてみるとこういうことだった。その頃わたしは「インディアン餅つかない、インディアン餅つかない」と
ひとりで
よくのたまっていたことから、のし紙ににそれを記載してもらおうとして
「“インディアン餅つかない”って書いて下さい」
と店員に頼んだらしい。ワオーーー!やっちゃったよこの人!!そしたら「もう少し短くして下さい」と言われ、結果短くなって、「餅」ということに。熱い、熱いよママン。
わたしはそのいきさつを、鼻水の出る思いで聞いていた。アンタ漢だよ。そしてそれを聞いて動じなかった店員にも、敬意を表したい。
今日も性懲りもなく、また増えると15倍わかめを使ってたんだけどさぁ。今日はお吸い物だったんだ。豆腐とワカメ。
んで、そのカットわかめ、乾燥してるからちりじりに砕いて食べれるんだわね。ご飯にかけてもいいじゃん、ワカメごはん。とか思いながら、カリカリつまんで食べてたんだ。しばらくしてからある考えが、わたしの頭に浮かんだ。
「まてよ、増えると15倍……てことは、腹の中で15倍じゃん!」
わたしはガッと袋をつかんで説明書きを読んだ。
「このまま適量をみそ汁・ラーメン・うどん等に入れてお召し上がりください。水に戻してサラダ・酢の物にもご利用ください」
よく読んで頂きたい。このまま適量入れるものは、うどんなどの温かい汁物。冷たいサラダ・酢の物等には「水に戻して」と書いてある。どれも、水分の中でカットわかめは本性を見せてから皆に食べられる。
つまり、「そのまま」のカットわかめを食べてもよいとはどこにも書いてないのである。すいかの種どころの話ではない、胃の中で15倍。ガチョーーン!マジかよぉ〜〜〜!!
今は、今はいい。少ししか食べてないから。腹の中でムクムクと育つカットわかめを責めたりはしないよ。
でも、前にもボリボリと食べたような……。まさか。数日前の夜、突然お腹が圧迫されるように苦しくなり、夜中に起き出して吐いたのは、これが原因ではないだろうか!?その日はそんなに食べてなかったハズなのに、おかしいと思ったんだ!次の日に風邪でパッタリ倒れて、病院で点滴うってもらったけどな!ウヒョーー!なんてことだ!!
「そのまま食べないように、15倍ですから」とか、「そのまま危険 15倍」とか、ちゃんと表示しろよぉ〜〜〜!!買う人減るかもしんないけど!不安がムクムク15倍になっちゃ、しょうがないじゃん!
なんだかあやふやなうちに全てをカットわかめのせいにしてしまったようだが、恐るべしカットわかめ。ローカロリーだかノンカロリーだかの、そんなエネルギーのないような奴に、ボディーブローをくらうとはな。メンタルな部分にだけど。どこにそんな15倍に増えるようなエネルギーが隠されているんだか。してやられたりである。
みそ汁を作ろうと思ったのよ。湯をグツグツ沸かしながら、具を思案してたのね。
なかなか決まらない時はだんだん湯が減ってくんだけども、その日はパッと決まったの。乾燥した「カットわかめ」があったから、それを棚からひっつかんで、チャック開けてぽいっ、ぽいっ。湯の中に放り込んだの。
あとは冷蔵庫にあった油揚げを入れれば、立派にみそ汁の具は完成じゃない。もう流れるような作業で油揚げを切り、入れようと思って鍋に目をやってギョッとしたね。
鍋一面ワカメ……!!
入れた量より明らかに多い、鍋の底が垣間見えないほどの一面ワカメ。これに油揚げを入れたら一杯一杯ではないか。これは普通じゃない。そう思って「カットわかめ」の袋をよく見てみたところ、そこには
「増える ふえる 15倍」
の文字が。15倍ですかーーー!!よりにもよってこのワカメ、そんな増えやがんの。しかも最初袋の文字が「増える ふるえる」に見えて、水流にのせられて鍋でうようよとしてるワカメに、生命を感じたよ。
…まぁ……こんぶだしが出たということで……。
そそくさと油揚げ入れて、味噌入れて、完成。
グッ(親指を立てて)
皆さんも見えることはないだろうか。
蛍光灯などの光に目を向け、焦点をぼかして見ていると、視界を透明な微生物のようなモノが横切る。
中学の時、わたしを含めた班でこれが話題になった。男子とも「そうだよな!?見えるよな!?」という話になり、それに名前が付けられた。
微生物に似ているというところから、付けられた名前は「ミジンコピンピン」。
「ミジンコピンピン」
「ミジンコピンピン」
班の中で連呼されるフレーズ。授業で、班で机を合わせて考えるとき、私たちの班員は目を透かしてミジンコピンピンを見ようとする。一班だけ妖しげなシンキングタイム。
朝の会でも、帰りの会でも机を合わす。みんな焦点が合っていない、そんなわたし達の班。
|