ひとりカーニバル
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2001年12月11日(火) 森の香り

風呂釜にくべようと、手で木をつかんだところ、何かが指についた。見ると、木に琥珀のような濃いハチミツ色の粘液。樹液だった。

「琥珀のように見えた」のも当然で、琥珀は、地質時代の植物の樹液が化石になったもの。ここら辺は、映画「ジュラシックパーク」で学習済みだ。

匂いをかいでみると、かぎ覚えのある匂い。これ、何処でかいだっけか…と記憶をたどってみると、そうだそうだ

“芳香剤(森の香り)”

の匂いだ!と思い当たった。あれって樹液の匂いだったのね。今まで「森の香りって何?ウソくさい」とか思ってたけど、実際の匂いに基づいてつくってあったとは。へぇーーと少し感心したところで、その木を燃えてる釜の中に放り込んだ。ぼうぼう。ぼうぼう。キミの果たすべき役割はここ。


2001年12月10日(月) プリントクラブ

高校時代の友達と久しぶりに遊んだ。

んで、プリクラを撮ろうということになったとき。落書きタイムに、最後に名前を書こうということになった。落書きタイムもあと少し、とにかく急げ。

まず1人目がアルファベットでさらさらっと書く。“miki”
次に2人目がペンをとり、色を変えて、アルファベットでさらさらっと書く。“hiro”
最後に私がペンをとり、“か”を書いて○で囲んだ。かすりの、“か”。

――そこで時間終了。

○で囲んだ“か”は、私が自分の名前を端的に表わすときに使う方法だ。前の2人が書くのを見ていたはずなのに、急いでいたらつい習性が出てしまった。英語、英語、ひらがな。私の英語の苦手意識はここまできていたのか。

ついでに、色を変えるのも忘れた。2人目の友達がわざわざ色を変えたにもかかわらず、そのまま同じ色で記入。

わたしの協調性のなさが浮き彫りになる結果となった。


2001年12月09日(日) 悲劇のヒロイン

唾を飲み込むたびに痛みが走るようになって数日。朝、ハナに血が混じっているのに気付いた。ハナには塩分が含まれているので、それが通常の域を越えて行き来し、粘膜が耐えきれず炎症を起こしたらしい。

ハナに混じっているという点でいまいち悲劇性がないが、そもそも風邪をひいた原因が、「コタツで寝てしまった」というあたりからして悲劇でいられるハズがない。

喉を冷やしたくてグレープフルーツジュースを飲んだら、えらくしみて、すごい形相でもだえてしまった。こんなときにGFジュースはいけない。

ホットミルクをコップ一杯飲むのに30分かかった。


食後、医者からもらった薬を飲んだら、一時的に喉の痛みも回復。調子に乗って、ラーメンまで食べてしまった。


2001年12月08日(土) 銀色の奇跡

タケノコ白菜というのがある。

タケノコなのか白菜なのか一瞬迷うところだが、れっきとした白菜である。タケノコのように縦に長い白菜なのだ。必要以上に縦に長いので、まな板からはみ出る。

しかしスマートで包丁で切るのに扱いやすく、ざくざくと一息で切れるのがいいところだ。

調べてみると「葉肉がしまっているので油いために最も適し、煮くずれしないので寄せ鍋や水炊きにしてもおいしい。(漬物には向かない)」とある。

でも最初からみそ汁にするつもりだったので、みそ汁にする。


そうそう、白菜といえばね。

普通の白菜を(これまた)みそ汁にしようと思って洗ってたときのことだよ。葉っぱにナメクジがいるのを発見したので、水道の水でさーーと三角コーナーの中に流してやったワケ。したら、洗い終わったころにふと見ると、さっきのナメナメが三角コーナーから脱出して、シンクをはいまわってたんだ!

「おいおいやめてくれよベイベー」

わたしはそう言いながら塩をふりかけようと思った。辺りを銀世界にされてたまるかってね。しかしなかったんだ味塩が!(ビン入り)。シンクの壁をはっているんだから、手でパッパッとかけるなんて命中率が下がっちゃうじゃん。ダメじゃん。

そしたら調味料入れに、「塩・こしょう」があるのを発見して、これはと思ったね。早速それを手にシンクをのぞくと、ナメナメがもう少しで壁面を征して登頂しちゃうところだったの!イヤー!


ここから何したか覚えてないんだけど、最後、(白菜調理する前にさばいてた)魚のハラワタが入った袋の中で、ナメを見失っちゃったのよね。さすがにその中から「どこだウラーー」って探すようなマネはしなかったと思うけど、どうかしら?数ヶ月前のことだし、よく覚えてない。もしそうだったら、さながらスプラッタ映画だよね。とにかくこの話のの教訓は、

「ナメナメは早めに退治しましょう(殺ナメ)」

ってことかな。ご静聴ありがとうございました。


2001年12月07日(金) 変わらない人

雪が降る雪が降ると思っていたら寒いだけで降らず、変わりにしもやけが出来た。

いつそんなに血流を悪くしたのだろう。思い当たることがあるとすれば、PCをやっていたときぐらいだ。寒い夜、暖房器具も使わず、イスの上に正座してパチパチとキーボを叩いていたのがマズかったか。「ああしびれたなぁ」と足を崩したときにはもう遅かったというのか。

足の親指と、薬指が犠牲になった。

「しもやけ」
先生、べんきょうしようとおもったけど/しもやけが/もうかゆくてかゆくて/あしに力がはいっとらんで/すわっとれませんでした/くつしたをぬぎました/こゆびがぷんぷんおこって/しゅいろになってふくれあがっていました

小学生のころに書いた自分の詩を思い出してみる。べんきょう出来ない言い訳に使われていて、実にほほえましい。

しもやけは、なりやすい人とそうでない人がいるというが、わたしは確実になりやすい方だ。毎年恒例の定例行事。こんなところでもひとりカーニバル。








2001年12月06日(木) お食事中の方はご遠慮ください。

風邪をひいてしまったようで、ハナがビックリするほど出る。ぶぃーーとかむと、「出た!」と叫びたくなるような存在感あるハナ。達成感すらある。思わずティッシュを開いて観察してしまい、「ホラ!」と母に見せようとしたら嫌がられた。

つまるし、出るし、なんでもありのお祭りさわぎ。まさにひとりカーニバル。本人も周りもちっとも楽しくないところが難点だ。本人はほんのちょっぴり楽しかったりしたのだが、とりあえず伏せておくことにする。

たんもヒドかった。上あごの奥のあたりから出てくるのが分かる。

前々から思っていたが、たんはハナではないのか。

鼻と喉はつながっているだろう。ハナを吸い込むとたんが出来るのがわかる。ハナが、より精製されたのがたんなのだ。密度が濃い。風邪の時だけなのかもしれないが、これは確かだと思う。

学会では既に発表されたのかどうか気になる。


2001年12月04日(火) 人面リンゴの日の出

法事でチビいとこが来たとき、夕飯に人面リンゴを出しました。これは追記しておかねばならないでしょうと思い、話をむしかえします。

人面リンゴに対する、すこぶる家族の態度の冷たさに、わたしは他のところでの人面リンゴの活用を考えていました。そこに持ち上がった法事話。泊まりに来る無邪気なチビッ子。全てはこの人面リンゴ日の出のために用意された舞台であるといえます。

イカを茹でたり刺身を盛り付けしたり。夕飯の準備が大方終ると、わたしはこそこそと人面リンゴ作成にとりかかったのでした。チビッ子は大人しく夕飯食べている時間が短く、今にも夕飯を切り上げて遊びそうな雰囲気。早く仕上げなくては、と人面をふたつにとどめ、あとはうさぎさんに。

「これ、よかったら食べてください」
無理強いはしません、無理強いはしませんから……という弱々しい気持ちが込められたその言葉。何かあったらもう立ち直れません。

「あははは!どうしたのこれ」
チビッ子母の反応。

「ハハ、今凝ってるんですヨ」
返す私。こんなものに凝っている21歳もどうにもしがたい……心の中でそんな言葉がエコーします。

「ほら、見てごらん。顔があるよぉ〜」
チビッ子母が子ども達を誘導してくれています。ありが鯛。

「舞ちゃんの顔はどーれだっ」
いや、そんなつもりは。

「お兄ちゃんの顔はどーれだっっ」
確かに顔二つ作ったけど、そんなつもりは。

まぁそれはそれでおいしい、と真実は心の中に風呂敷包みです。

で、肝心の子どもの反応。じーと不思議そうに見つめてたかと思うと、顔をとってかじりかじり。「ふたりともまず!顔をとった!してやったり」と密かに心躍らせる私なのでした。



2001年12月03日(月) 四国紀行

四国に行ってきました。

四国は父さんと母さんの新婚旅行で喧嘩した場所なので、ひじょうに想い出深い場所です。個人的には岡山の近くで見た『植毛』という看板が気になりました。

列車の中では、ほとんどすぴすぴ言って寝てました。目が覚めると瀬戸大橋を渡っていて、目に飛び込んでくる海。「うわぁ…」と少し眺めたあとまたすぴすぴ。到着10分前ぐらいにちゃんと目が覚めるのですから不思議ですね。ミステリーゾーンです。

帰りは車掌さんの切符点検で起こされました、ゆらゆらしてるところを。30度ぐらいは傾いていたでしょう。よだれが垂れてなかったのが幸いといえます。


2001年12月02日(日) 家族の火

苦手やねんけど、子どもっちゅうのはなんやおもろいなぁ。

うちに法事でチビいとこが来たんやけど、そらもう遊ぶ遊ぶ。夜ねつくまでは常にハイテンション。すごいパワーや。

わたしは苦手なクセにかもいたがる方で、その時はシャボン玉で一緒に遊んでたわ。そしたら男の子がデッカイシャボン玉作るのに成功してな。大人達が集まってるとこに見せにいって

「見て!!みなさん。デッカイで」

と、こうや。丁ねいなんだかよくわからんとこがスゴイわ。

女の子の方はクレヨンしんちゃんのひまわりみたいな声出しよんねん。私もだいぶん遊んだけど、ほっとくとひとりスライディングし出すしな。


子どもは、良くも悪くも家族の火やわ。
大人にはないパワーを感じさせてもろた二日間やった。


2001年12月01日(土) ゆず風呂ライフ、そのかげに

最近、うちはゆず風呂なんだ。

うちでとれたゆずなので、器量の悪いのはおしげもなく風呂にポチャン。でも一日に3個以上入れたことがない。

今日は何個入れようかしらん。またしても風呂当番のわたしは、昨日の湯を抜こうと栓をはずしたんだ。したら、ダシガラゆずが水流にのせられてジャストフィット、栓をふさいでしまった。

おいおいやめてくれよベイビー、風呂当番職務を妨害するのは。キミの役目は終ったんだ。

吐くセリフはまるっきり悪役。


絣 |MAIL

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