2005年05月30日(月) |
『極光水鏡ぽろぽろり』 |
ドラゴン十匹計画発動ー(笑)まったく、何してんでしょこの人。 第一弾は、アイスドラゴンこと当家のるーくんです!
こんばんわ、やめられねえとまらねえ。もえぎです。 もしうちのサイトで『人外フェス』とか開くとします。 そしたらすぐさま『いつもとやってること変わらねえよ』とのツッコミが雨あられの予感。 人間書く気がないとかそんなわけではないのですけれど。 まあサーガの場合だと、カラフルチルドレンも広義では人外ですけれど……。 そもそも今まで書いてきたのはどんなものか。 ゾイドだとAIやらオーガノイズ、それにゾイドそのもの。 ポップンでもやっぱりAIとかバーチャルチャイルドとか。 サーガが最も顕著な気もしますがラインの乙女とかレアリエンとかカラフルチルドレン。 ……やっぱり人間少ないですかこのサイト。 や、で、でも。それらを埋め尽くす勢いで接触者対存在は多い筈です。 その筈です。お願いですそうだと信じさせてください。 でもやっぱり、ラインの乙女書き始めた辺りから何かのたがが外れてますか。 モルゲンレーテ含め、彼女たちって書いてて凄く楽しいのですけれどね。
そんなわけでドラゴン十匹計画こそこそ始めました。 まだ十匹分、全て構想がまとまったわけではないのですけれど。 多分かなしめのお話とのんびりなお話が交互になると思います。 で、今日は、昨日のレンダーバッフェが切なかったのでのんびりなお話。 つまり次回はややかなしめのお話になるということですが。 予定としてはうにくん(注:ムニムニ)とビュウのお話です。 その次はひーちゃん(注:ツインヘッド)とビュウののんびりなお話かなあ……。 さてさてそれで。今日のは。 勝手にわたしが『この子は男の子で頭が良くて一人称が僕で冷静沈着な子』 と思い込んでいる、これだけみるとドラゴン版トゥルースみたいなアイスドラゴンです。 うちでの名前はるあろすと言いますので、愛称はるーくん。 ジャンヌさん率いるウィザード隊についている後方支援を得意とする子です。 因みにジャンヌさんの隊はアナスタシアさん、メロディア、エカテリーナさんです。 ライトアーマーの機動力を活かし、あちこちで大活躍するウィザード隊。 わたしはいつもるーくんをここに配備しています。 もしかしたらわたしの編成っておかしい気もしますが……。 でも強いのですよこの部隊。LV30ハレーゲイザー万歳。 いつもこんな編成なものですから、お話も自然と、ジャンヌさんと絡めることに。
るーくんは余り派手なドラゴンではありませんし、能力的にもやや困ったさんとされます。 何せ攻略本で『もうすこしがんばりましょう』とか言われてしまうくらいです。 でもまあ、出来の悪い子ほど可愛いと申しますか……(笑) や、この子は本当に頭が良いと思うのですよ。直接バトルでもよく支援にきてくれますし。 セイントウェポンの姿も好きですし、バーストゲイルもあんこくのひかりも好き。 戦闘中の技の使いどころが上手いのです。 ゆえによく『いい子ねるーくん…!おかあさん嬉しいわ…!!』 とかってなってます(笑)すっかり『うちの子』状態。ああ可愛い。 二軍落ち確実だとか、打たれ弱いだとか、言われまくりのるーくん。 でもうららかひよりのファーレンハイトの甲板で。 うとうとしながらその子は愛されています。 それにしてもこの題名、後日すっごい変えそうです(笑)
……と、その前にー。 拍手のお返事、させて頂きますね。お言葉ありがとうございます! >三十日 ・0時の方 バハラグアンソロ、作られるのだそうですね。ちらちら気になってます(笑) とてもうきうきです。是非是非欲しいなあと思います! こっそり一ファンとして楽しみにしています。 お話の感想もありがとうございます。唐突にバハラグ話を書き始めましたのに…。 寛容なお客様はそれでも読んでくださる。ちょっと涙ぐみそうです。 今日もまた調子に乗って書いてしまいましたが、この子たちはもう少し、書きたいのです。
『極光水鏡ぽろぽろり』(バハラグ。ドラゴン十匹計画。瑠璃紺のまじめさん)
うららか陽気にぬくぬくおひさま。そんな日和のファーレンハイトの甲板は、実にほこほこ心地良い。うとうとお昼寝にはうってつけ。ごうごうとなる風の音にもすっかりなれっこだし、ぽかぽかとそよぐ草の葉のそよぎは、おねむな気分を助長するばかり。 だから彼も、例に漏れずうつらうつらしていたのだけれど。時折思い出したように、毛づくろいするようなさまをしてみたり、軽く尻尾をぱたりと動かす程度で、その双眸は深く閉ざされていた。 でもふいに。さくさくと草を踏みしめる足音がして。耳慣れた足音がして。それがぴたりと自分の前で止まった時。彼はなんだろうと瞳を開こうとした。しかしその前に、明朗な声が冴え渡った空に響いた。 「あんたって、綺麗だねえ!」 きょとん、と真ん丸く見開いてしまった瞳の前で、この空よりもなお晴れきった声を放った黒髪の女性が、快活な笑みを浮かべて彼を見上げていた。
咄嗟のことに、彼は思わずきょときょとと周囲を見回してしまった。ついつい考えてしまったのだった。確かに彼女の言葉は、彼の真ん前で放たれたけれど、どうしても彼にはその内容が、自分に向けられたものとは思えなかったのだ。 だから、誰だろう。誰に向けて言ったのだろう、と。他のドラゴンたちの姿を探してみる。よく『綺麗』だとその美しさを褒められているのは、めにもあやなとりどりの炎を綺羅のごとく身にまとった、真緋の不死鳥たるれらんだし。やわらかな雪白の羽毛に包まれた癒し手であるとるらもまた、光の加減で真珠色の光沢と帯びるさまを、感嘆と共に見つめられていたりする。そのことを、彼はよく理解している。確かにあの子たちはとても綺麗だと。そしてその言葉をかけられるのは、自分ではないと。 けれども、いくら辺りを探しても、その子たちの姿は見えなかった。空の偵察に出ているのかもしれない。甲板にいるのは、間違いなく彼と、黒髪のライトアーマーだけだった。 「あんたよ、あんた」 余りに落ち着きのない、というか、すぐに言葉を受け止められずにいるアイスドラゴンに、ジャンヌは再確認するように繰り返す。 「あんたのことよ。そう。るあろす」 遂に名前を呼ばれて、その言葉をかけられたのが間違いなく自分であると理解した彼が、きょろきょろするのをやめ、正面にいる彼女をまじまじと見つめる。その澄み切った眼には、明らかな驚きを見て取ることが出来た。 普段は、ドラゴンたちの中でも真面目で頭の良い部類に入るこの子が、すっかりきょとんとしてしまっているさまを眼前にして、ついついジャンヌは笑みを深めてしまった。 「もしかして、自分が『綺麗』って言われたことに、びっくりした?」 腰に手を当て、笑みをそのままに見上げてくる彼女に、るあろすはこくりと長い首を縦に振る。ぱちくりとした瞳は変わらず、ただ彼女の言葉をすんなりと肯定するその有り様が、なんとも微笑ましく見えてならなくて。ジャンヌはとうとう声を立てて笑ってしまった。彼女自身であるような、闊達な声が風に吸い込まれた。
彼女はそっとるあろすに近づくと、そのひんやりとした青い肌に優しく指を滑らせた。彼の大好きなビュウとはまた違う、それでもやっぱり快い、そんな撫で方だった。ふ、と彼は思わずジャンヌに頬擦りをしたいな、と感じて目を細めた。 「まあね。確かに、れらんやとるらは綺麗だよ。うちの戦竜を見た時、大体の人はあの二匹を『綺麗だ!』って、しきりに褒めるし」 ゆっくり、ゆっくりるあろすを撫でる手の平は、戦いの日々ですっかり荒れていて。華奢な指のあちこちには硬いたこが出来ている。それでも彼は、その手の平を素敵だと思った。だから撫でる手を嫌がるでもなく、そっと身を任せてそのままにしておく。 「でもさ。あたしには、あんたが一番、綺麗に見えるんだよ。とびっきりにね……」 言葉の最後は、消え入るようで。と言うよりも、何か別のものに思いを馳せているようで。彼女はふいに黙り込むと、動かし続けていた手をふいに止め、無言のまま、るあろすの体に身をうずめるように、顔を伏せた。短く切り揃えられた黒髪が、風を浴びてさらりと頬を流れる。 「―…きらきら舞い降る飛沫。太陽を映してさんざめく湖面。淡い青を折り重ね続けて織り上がったタペストリーみたいな瀑布……水……虹」 独り言めいて語られる断片に、頭の良い彼はすぐにぴんときた。そんな言葉が似合う場所など、このオレルス広しといえど一つしかない。そんな、奇跡のような美しい情景の似合うラグーンなんて、ただ。あそこのみ。 ジャンヌの故郷であり。つい先日、帝国の支配から解放された。奇跡の大陸。 煌く水面は鏡のよう。澄明な水がつきることなく滾々と湧き出し、やさしく降りしきり、穏やかなしぶきは貴婦人のヴェールめいてラグーンを包む。時として虹をも織り成すそのきらきらしくも、淑やかな美しさ。それはまるで彼の宿す。 「……あんたは、マハールと同じ色をしてる」 囁くように漏れ出た声に、彼は、そっと尻尾を伸ばして彼女をくるむようにした。どうしてだかは、彼自身にもよく分からない。ただ、今はジャンヌにそうするべきだと、本能的に思っただけだった。 だが、驚いたのはジャンヌのほうだった。まるでドラゴンが彼女を労わるように、護るように、彼女を包もうとしてきたのだから。はっと顔を上げると、やんちゃな少女のように活発な笑みを浮かべた。 「やだな、違う違う!ホームシックとかじゃあないんだ!たださ、あんたを見てると、マハールを思い出して、何とも言えない、ほっとした気分になるんだよ」 凄く安心出来るんだ、と付け足して言うと、また彼を撫でる。静かな湖めいた、派手さなどない、それでも慎ましく優美なドラゴンを。お利口さんで、優しくて、控えめで。懐かしいあの水のラグーンを思い出させる、可愛い子を。
「これからも、よろしく頼むね」 佳い子。小さくそう囁くと、彼女は照れくさそうにこつん、と額を押し付けた。かけがえのない、たった一匹のドラゴンは、それに応じるように、彼女の頬へ甘えるみたいに擦り寄った。 それは。少し。ほんのちょっぴり、くちづけに似ていた。
2005年05月29日(日) |
『とあるちいさなゆりかごのうた』 |
ああドラゴンが可愛い。明けても暮れてもドラゴンが可愛い。 バハラグ二周目もそろそろ終盤。それでもやっぱりドラゴンが可愛い。
こんばんわ、どうしてこんなに可愛いのでしょうあの子ら。もえぎです。 前回の日記以来、まあ色々凹むこともありまして……。 少々ぱったり倒れておりましたけれど。バハラグやって気分転換です。 二周目、しかも強くてニューゲーム状態で始めたのでまあさくさく進むこと。 十五時間かかったところまで四時間で行けたりとかしてました。 ドラゴンたちは既に最強ですし。お話だけをじっくり楽しんでいます。 余りの愛らしさに、思わず以前紺堂嬢に呟いてしまったですよ。 『わたし、いつかドラゴン生むよ…』 返されました。『無理!!』って(笑) なにやらわたしのラブモードが極限になると、大好きを通り越すようです。 『生みたいくらい可愛い』という概念が存在するようです。 今までこのランクまで達したのはドラゴンたちと鋼のアルだけです(笑) 更にもうちょっと前にはナイトライダーのキットに対しての感想がこんなでした。 『キットになら嫁げると思う』(注:キットは車です) これに関しては『既に異種族間とかいう問題じゃねえ…!』と返されました。 なんかわたしこんなんばっかりですね。人間いやしない。 そういや前に箱庭を作ったときもそうでした。 家具も、生活用品も、何もかも揃っているのにその箱庭には人間がいませんでした。 先生にも『人間がいないんやね』と言われてしまいました。 と、申しますか、指摘されるまで人間の不在に気付きませんでした。
とにもかくにもドラゴンが愛しいバハラグですが。 色々とアホなことを考えては楽しんでいます。 もし、FF6の十一周年とバハラグの九周年とゼノの七周年の記念パーティがあるとして。 これら三つのパーティをいっしょくたに開くとして。 そしたらそこでは、どんな会話が繰り広げられるでしょうね?とか。 ティナとフェイは記憶喪失主人公の苦悩を語り合うでしょうし、 ビュウは同じ主人公仲間としてその苦労っぷりに耳を傾けて付き合ってそうです。 セッツァーとホーネットは船について熱く語り合ってそうなのですけれど。 途中でミシディアうさぎとパピーの自慢話大会に突入して激論になってそうです。 (いや別にセッツァーはミシディアうさぎ飼ってるわけでは) 機械の話だからと参加していたエドガーは親馬鹿大会になると二人から離れます。 で、ドンファンとお互いの口説きテクを伝授しあったりするのです。 エレハイムとセリスは気が合いそう。彼氏苦労話とかで(笑) しかしこのパーティ会場で最も注意すべきはやはりドンファンでしょう。 ちょっとでも目を離そうもんならすぐさまあっちこっち口説いて回る。 彼女もちの方々は気が気ではありません。 ロックもフェイもきちんと大切な人をガードしておかないとです。 で、大騒ぎになりかけたところでルキアさんのセイントタワーLV10発動。 ああ平和です(笑)楽しそう。
ちょっと色々、目論んでいたりします。 余りにバハラグが楽しくて。そしてドラゴンたちが愛しいものですから。 接触者対存在に10のお題のときみたく、やらかしたいなあと。 来年十周年てのもありますしね。 まあ一番の原因はドラゴンが可愛すぎてどうにもこうにもなわけですが。 ドラゴン十匹分、話を書きたいと考えています。 どの子を書こうかと色々考えた結果、以下の子たちに絞りました。 ドラゴン十匹いってみよう!
・サラマンダー(当家ではれらん) ・アイスドラゴン(同じくるあろす) ・サンダーホーク(ぱさいる) ・モルテン(とるら) ・ツインヘッド(ひいゆ) ・ムニムニ(うにむ) ・パピー(ぴるす) ・レンダーバッフェ(この子は書きたいことが多すぎます) ・バハムート(オレルス側神竜代表。ばはむー) ・アレキサンダー(アルタイル側神竜代表。あれちゃん)
どの子もみんな可愛くて、お話がぽこぽこ浮かぶのです……! 七匹分はもう構想まとまりましたしね。残り三匹です。 本当は、ばはむー以外のオレルス側神竜も書きたいのですけれどね。 りう゛ぁちゃん(注:リヴァイアサン)とかう゛ぁりちゃん(注:ヴァリトラ)とか。 まあそこらへんを代表してばはむーということにしましたが。 あと、こっそり悩むのが書き方だったりします。 一人称で書いたほうがドラゴンの心情に近くて良いかなーとも思いますが。 やはり普段から三人称で書いているのでいざとなると、とても難しい。 それに力不足ゆえに表現しきれない。 あと、お伽話風語り口調というのも書き方候補の一つだったりするのです。 書き方でここまで悩むのは久し振りのことかもしれません。 なにせフェイエリィだと、考える前にさっくさく書けてしまうので(笑)
そんなこんなで、今日はお試し版?というわけでもないのですけれども。 書きたくて書きたくて仕方のなかったレンダーバッフェ話です。 しかもレンダーバッフェの一人称で!あー書ききれないー。 なので、後日また三人称バージョンも書きます。このお話。 パルパレオス側から見たこの子の行動とか。 ビュウの行動の理由とか。このお話の続きとか。 あ、因みに今日のお話はドラゴン十匹計画には入りません。 また新たにレンダーバッフェのお話は書きます。 ……今度は、もう少し、しあわせなのを。 この子はとても頭の良い子。そしてパルパレオスによく似た子。 それゆえこんな結末を望み、それはかなえられました。 ドラゴンって、みんな、こうだと思うのです。
―…って。その前に。こんなところで恐縮なのですけれども。 拍手のお返事をさせて頂きますね。 お言葉、拍手、どちらにも感謝です!
>二十六日 ・0時の方 バハラグ話読んでくださいましたか!ありがとうございます……! 何の脈絡もなくいきなりドラゴン話ですのに、分かってくださる方がいらっしゃるなんて。 趣味に走りすぎかなあとか思いつつ書いた甲斐もあったというものです。 理解してくださる方の存在が、そしてお言葉が嬉しくてなりません。 ドラゴンの愛らしさはあんなものではありません。もっと、もっとです(笑) あの子たちの可愛さを、頑張ってどんどん書いてゆきますね!
>二十七日 ・17時の方 やはりこのサイトにお越しの方は、管理人と同年代の方が多いのでしょうか? そうでなければ、スーファミ話にこれほど寛容に付き合ってくださるだなんて(笑) 唐突に語り始めたスーファミ関係ですが、まだまだ語る気ですこの人。 調子に乗っているでしょうか…うう、でも大好きなのです。 FF6はあと少し書きます!と、申しますかそろそろクリアしなければ。 今度こそ気合い入れて国王とギャンブラーを。お言葉ありがとうございます!
『とあるちいさなゆりかごのうた』(バハラグ。レンダーバッフェ一人称)
私はどうしたら良いのだろう。
傷ついて倒れ伏してなお、彼は彼にとって深い意味を持つ教会を守りきった。私はそんな彼を援護し、共に戦い続けるだけだった。戦場において、私と彼は常にそうして在り続けたのだから。 けれど、双剣を大地に突き立て、それでも体を支えきれず横たわる彼の側に、一匹のドラゴンが舞い降りてきて。それはかつて幾度も幾度も翼を交わして戦ったことのある、真紅の不死鳥たるドラゴンで。即ち敵。だが、そこからまろびでるように駆け下りてきたのは、彼を変えた、金の巻き毛持つ姫君。彼に駆け寄る彼女の側には、彼と同じように双剣帯びたクロスナイト。無言のまま、痛ましいものを見る苦しげな眼差しで、二人を見ていた。 私はどうしたら、と。沢山の敵。けれど敵ではない。私は戦うことと翔ることしか知らない。だからどうしたら良いのだろうと、戸惑うように彼らから少し距離を取っていた。こんな気持ちは初めてだった。 そんな時、姫君にそっと体を起こされた彼が、視線を宙にある私に向けた。異世界との魔物との、壮絶な戦いに独りで赴いた証のように、彼はこめかみから流れ出る血を拭いもしないで、口の端にも僅かに赤いものをこびりつかせていた。片方の瞳は瞼でも切ったのか閉ざされていて、文字通り満身創痍だった。戦場でこんな彼を見るのは初めてだった。 隻眼であってもいつもの強い眼差しは変わらない。彼は私を射抜くと、微かに唇を動かした。風に吹き消されてもおかしくない、小さな声だった。私には聞こえなかった。けれど、彼の表情と、口の動きで、内容はすぐに理解出来た。 私は迷う翼を叱咤して、漏れ出た一鳴きを打ち消さんばかりにばさりと羽ばたき、飛び去った。その際、敵である真紅のドラゴンが、大きく澄んだ瞳を真ん丸にしているのが視界に入った。 何もかもが初めてだった。あんな、甘えたような鳴き声を出したのも。彼の命令に背いたのも。
『ゆけ。もう。戻るな』
意味するのは別離。彼の選んだ道に、私が寄り添うことを彼は好しとしなかった。けれど私のみが帝国に戻ったところで、裏切り者の駆る愛竜よ、と謗りを受けよう。それも彼は好しとしない。だから私に自由を与えようとした。何に属することもなく、ただこの空を舞って生きよと。 だが私はそれに逆らった。 彼が側に在りたくとも、最早在ることの出来なくなった、孤独な皇帝に、私が代わりに寄り添おう。いかな屈辱も、罵声をも、甘んじて受けてくれよう。狂い始めたあの国に残されるであろう彼の汚名を、少しでも雪ぐため。そのためなら私は私の生命さえも惜しまずかけよう。 けれど。私はどうしたら良いのだろう。彼と私は、属するもののため、敵同士になってしまった。私は彼の名誉のために、彼を爪にかけるのだろうか。それとも彼の剣にかかるのだろうか。後者は避けなくてはならない、何故なら彼はとても優しい人だから。傍目には大層分かりにくい、不器用で優しい彼を見抜いた人は、かの皇帝と姫君だけだった。 傲慢などではなく、彼は私を屠ることで傷つくだろう。そしてその傷を誰にも伝えず、己の内側に抱え込むだろう。その傷はまるで毒持つトゲで、抱くことにより一層傷を深めるというのに。 ならば私はどうすれば良いのだろう。私が彼を殺めれば良いのだろうか。考え、考え、考えあぐねている間にも、血戦は目の前で開かれた。
遠く、砲門の咆哮が響く空を、私は舞っていた。ただ一心に、前へ。前へ。墜落するような速度で、ひたすら前線へ。幾度も魔法の雷撃や、業火に灼かれた。重々しい鋼を打ち付けられもした。体中の感覚など、疾うに麻痺している。慣れ親しんだ帝国の空の道さえ、何処かぼんやりと霞んで見える気がした。それは決して、辺り一面を覆う、硝煙の所為だけではないと思えた。 翔けて。馳せて。私がそうする理由など一つしかない。やがて見つけた。
オレルス最速を誇る私の翼が、反乱軍の主要部隊にまで到達した。そこにはあの痛々しい傷も癒えたらしい、彼の姿もあった。護るべき、護りたいもののために双剣を振るう彼は、かつての彼と同じように、違うように、戦いに全身を染めていた。敵陣の真っ只中だというのに、私はふいに笑みを浮かべそうになってしまった。おかしなことだ。 敵のドラゴン部隊が私の邀撃に駆けてきた。先陣を切っているのはあの真紅のドラゴンだ。魔法の射程範囲にまで、真っ向からぶつかりかけた時、彼方からよく通る声で鋭い命令が発せられた。突然のことに、真紅のドラゴンが空中で慌てて制止をかける。その横を素通りする形で、私は相手と擦れ違った。あの日と同じ透明な瞳が、真ん丸に見開かれているのがよく見えた。 もう一人のクロスナイトが叫んだ『まて』の命令により、私はようやっと辿り着いた。崩れ落ちるように、どうと大地に落下すると、砂埃にまみれながら、私は酷く安堵した。 私は、彼の眼前で、地に堕ちることが出来た。
そこは戦場だというのに、彼の足音一つさえ聞き分けることが出来るくらい、静まり返っている。それとも、そう聞こえる私だけかもしれない。彼は私がそっと伸ばした首の前に佇むと、無言のまま立ち尽くしていた。きつく噛み締められた唇に、少し胸が痛んだ。そこで私は漸く痛覚というものの存在を思い出し、今更のように驚いた。 あの教会で、初めて出した甘えるような声が、自然に漏れた。こんな風に彼を探すなんて、求めるなんて、初めてだった。そして彼が、おそるおそる、ためらうように、私の首に手を回して抱き締めてくれるのも初めてだった。ああ。もう。なにもかもが。そうして込み上げてきた感情も涙も、全てが初めてのものだった。 少しずつ私から私が失われてゆくけれど、私は満ち足りていたから構わなかった。初めて気付いた多くのものは、決して遅すぎるものではなかったから。
ごめんなさい、大好きなあなた。私はとてもしあわせだから。あなたと過ごした時間も、今こうして消え行く時間も、あなたと共に在ったからこそ私はしあわせだったから。 さようなら。やさしいサスァ。私が導き出した最良の答えは、私があなたの手にかからず、私があなたを手にかけず、ただあなたの腕の中で眠りに落ちることでした。
おやすみなさい。だいすきなだいすきなあなた。 やさしいやさしいあなたにいだかれ、わたしはほんとうにしあわせ―…
2005年05月24日(火) |
『ミミックティアーズプロジェクト』 |
昨夜、戦いを終えました…やっと、終わりました。 ありがとう、と思います。素敵な四十二時間をありがとう。と。
こんばんわ、勢いのまま書き上げました。もえぎです。 バハラグ漸く終わりましたー!四十二時間くらいでした。 むちゃくちゃ苦労をしたわけではないのですが、疲れましたです……。 あのラスボス戦は無駄に緊張してしまいます。しかし曲がまた良いのです! あれちゃん(注:アレキサンダー。ラスボス)は攻略がややっこしいので。 性格悪そうですしあの子。
で。なんとかかんとか終わりまして。EDを迎えて。 ―…おぼえていましたし、覚悟していましたけれど。それでも。 色々と嬉しく、つらく、苦しいこともありました。 けれどスタッフロールを眺めてひたすら思うのは『ありがとう』でした。 ありがとうございました。バハラグチームの方々。 最高に楽しい時間をありがとうございました。
勝手な思い込みなのですけれど。 バハラグはFF6の弟ぶんで、ゼノのおにいさんだと思うのです(笑) ゼノとは年が二つ違いで、しかもお誕生日も二日違いなのですよ。 この三つに共通するのは、どれもこれも台詞が素晴らしいということ。 たくさんの印象的な台詞を次々に思い出すことが出来ます。 なかでもバハラグは、結構コミカルに話が進んだりするぶん、 時折出てくる台詞にどきりとさせられることが多かったりします。 因みにゼノはその逆ですが(笑)時々おかしな台詞にくすりとさせられる。 乱暴にひっくるめて言ってしまいますと。 わたしはどの作品もそれぞれの特徴ごとにとってもとっても大好きです。
でもまあバハラグはドラゴンなのですよ。とにもかくにもドラゴンなのです。 あの子たちの愛らしさときたら本当に何度でも語りぬく所存ですよ。 思わずクリア後の勢いのまま一本書き上げちゃいましたが、えらくがたがたです。 きちんとあの子たちや、あの空の色を表現しきれていません。 後日きちんと直しますが、今日はクリア後の勢いということで目を瞑って頂ければと。 ああ、それにしてもあの空の表現ってどれだけ難しいのでしょう!
読まれる前に一つご注意を。 以前の日記でも言っていたと思うのですけれど。 わたしはドラゴンたちの名前をデフォルトから変えています。 そのまま九年間やってきてしまいました。 ので、お話を書くにあたり、『公式の名前じゃないと締まらないなあ…』と考え。 デフォルト名で書き始めたのですが……まあなじまないことなじまないこと(笑) わたしのつけた名前だって、ひらがなな上に意味はなくいっそ擬音語みたいな名前。 (あの頃からわたしの擬音語好きは始まっていたようです) それでも、慣れ親しんだその名前でなければ書き出すことが出来ませんでした。 ゆえに今回は敢えてわたしのつけた名前で書いてあります。 『読みにくいんじゃー』というお声がありましたら直します(笑) ドラゴンの名前一覧はこちらです。
サラマンダー=れらん(後半の響きに面影がありますね) アイスドラゴン=るあろす(この子は男の子だと思っています) サンダーホーク=ぱさいる(ぱさくんも男の子のイメージ) モルテン=とるら(そこはかとなく分かる感じ…しませんよね?) ツインヘッド=ひいゆ(鳴き声参照?この子は女の子!てれやさんなおねえさん) ムニムニ=うにむ(ややうにうじに響きがかぶる気が今更してきました)
本っっ当にイメージのみで名付けてますね、わたし。 でもこの名前をくつがえすことなんてもう出来ません……。 れーちゃんもるーくんもぱさくんもとるちゃんもひーちゃんもうにくんもわたしの子。 可愛い可愛いドラゴンたち。 怪我でもさせようもんならLV20バハムートとLV30ハレーゲイザーとLV30ビッグバーストがお相手します。 未完成ラブドラゴン話。あるのは愛のみです。
ああ。因みに。 現在二周目の真っ最中ですv(笑)
『ミミックティアーズプロジェクト』(バハラグ。ラブドラゴン。)
くすん。くすん。どうしてこっちへ来てくれないの? くすん。くすん。どうして名前呼んでくれないの? ねえ。ねえ。 ……くすん。くすん。
果てなく広がる空は、今日も快晴。やんちゃな絵師のパレットめいた、ありとあらゆる蒼がありとあらゆる彩をもって、彼らを取り巻く全てを成す。濃淡を描き深く浅く、それでもやはり青く、その世界に住まう誰もが、口の端に笑みをもって見上げる空。 そのオレルスの空をふいに横切る飛行機雲と、緑の艦影ひとつ。
柔らかな草に覆われた、小作りな大地のような甲板に、風を浴びて立つ青年の姿がある。しかしその顔つきは、どちらかというとまだ少年の面影を色濃く残し、そっと微笑を浮かべるさまなどは、彼の表情を更に幼く見せていた。それでも彼は、軍を統率するリーダーであり、艦長代理の任にあり。戦場においては鬼神のごとき剣技を繰り広げる、誰もが認める実力者だった。 そんな重責を担う彼も。空の海を舞う艦で、葉ずれのささやく甲板で。マフラーと金髪を風になびかせながら、愛竜たちと共にある時は、ほっと重い息を吐き出すことが出来た。それぞれのドラゴンたちの世話をしてやることは、彼の大きな楽しみであるのだし。 今日も今日とて。ドラゴンたちの世話。淡い笑みを灯しながら作業する彼は、気付かなかった。ちろちろと横目で遠目にさも気になって仕方がないといった様子で彼の動向を伺ってくる、一匹の子を。 ビュウはドラゴンたちに対し、いつもの優しい声音で呼びかける。 勿論、ドラゴンたちも嬉々としてそれに応える。
「とるら、プリーストの皆がお前にお礼を言ってたよ。癒しだけでなく戦う力も貰ったって」 贈り物だってさと言いながらロッドを差し出すと、すり寄ってくるドラゴンのほっぺたあたりをそっと撫でてやる。エサをぺりぽり食べながらご機嫌なライデンのしっぽがぱたぱた振れる。 「そうだ、るあろす。ジャンヌさんがおさがりのシグルーンくれたよ。是非お前にだそうだ」 随分な巨体を器用にくねらせながら、きらきらしく輝く湖面めいたたてがみも見事なセイントウェポンが甘えるように顔を突き出した。長い首にゆったり手を添えてやると至極嬉しそうに小剣を頬張る。 「ぱさいる。あんまりビックカーニバル連発しちゃいけないぞ。すぐ疲れるんだから」 幾つもの首を持つドルムキマイラのそれぞれの顔が、構って構ってと訴えてくる。体全体で抱きかかえるようにしてやると、こちらの体が宙に浮いてしまう。それでもきちんとお薬をやるのは忘れない。 「お前はもうすぐだな、ひいゆ。ほら、こないだアイスブランド沢山手に入れたんだ」 上からばさりと覆いかぶさるように頬擦りしてくるラストギガンテスには、ゆるゆる背中をさすってやりながら武器類を。この子はそんな風に触られるのがとても好きで、心地よさげに目を細める。 「うーにーむー…。こらこら、そんなにくっついちゃ、ご飯食べられないぞ?」 隻眼の神オーディンと同じ名を冠したドラゴンであっても、その実は誰よりもあまえたさん。ぐりぐりと体を押し付けてくるのを微苦笑まじりに構ってやりながら、防具類を口に運んでやる。
そんな風にして、様々に優しく語り掛ける彼の声音は、ドラゴンたちの大好きなもので。そしてビュウ自身がドラゴンたちにとって大好きで大好きでたまらない存在で。 何よりビュウにとっても、愛竜たちの世話は大きな楽しみであり喜びそのものだったから。 けれど。 吹きすさぶ風の中、どこからともなく、こっそり聞こえてくるのは。
くすん。くすん。 くすん。くすん。
先程からビュウは、その声に気付いていた。断続的に響くそれは、時折ちろりと背中に視線が向けられたと感じるたび、ぴたりとやんだ。そして暫くするとまた聞こえてきて、やっぱり視線と共にやむのである。まるで、こちらの様子を伺うように。 五匹のドラゴンの相手をしてやっている間中聞こえてくるそれに、彼はわざと気付かないふりをして。けれどもついつい、おかしげに上がってゆく口角は押さえようがない。だから世話が一段落すると、彼はふうと息一つつき、体をくるりと半回転させた。それと同時に声もやむ。 ビュウは無言のままつかつかと歩みを進めると、目の前にいる真紅のドラゴンの鼻づらをきゅうと押さえた。それはドラゴンにとって、余り快いとは言いがたい仕打ちで。けれどもその子は、きゅうんと小さく声を漏らして顔をしかめただけだった。痛みはなかった。そもそも、ビュウが痛いことなんてしたことはなかった。 「こら。れらん」 叱るような口調。仕草だってそう。なのにその言葉には、隠しようもないくすくすとしたものが零れ落ちていた。それに、その子は喜んだ。だって、やっと彼が名前を呼んでくれたのだから。 ビュウはいたずらっ子をあやすように、とうとう溢れてしまった微笑をそのままにして、せめて言葉くらいはしかつめらしく、続けた。 「嘘泣きしたって、すぐ分かるんだぞ?」
てへ、とおいたをした子供がにまりと笑うように、マスタードラゴンたる不死鳥は小首を傾げてみせた。どれだけ強くなったって、どれだけ大きくなったって、やはり根本であるあまえたさんな所はそのまんま。それに今更気付いたように、ビュウは声の質を変えて、そっと呼んだ。 「おいで。れらん」 やさしい、やわい、あまやかなトーンに、真紅のドラゴンはきょん、と目を丸くした。けれどそれを嫌がるわけなんて当然なく、ゆっくり、ゆっくり彼に近づいていった。 戦竜隊でしつけられるドラゴンは、まず三種の命令『いけ』『こい』『まて』を教え込まれる。これらは戦場でのみ用いられるのではなく、日常生活や普段の世話などでも徹底して使われている。 しかし『おいで』は。いつも厳しく育てられているドラゴンたちを、唯一目いっぱい甘やかして、可愛がるときのみ発せられる言葉。命令ではなく。純粋に愛情を込めた。 「おいで」 もう一度、口にすると、おそるおそる近寄ってきたれらんの首に腕を回して、ぎゅうっと抱き締めてやる。そっと、瞑目したまま囁く。
「ごめんな。お前が最初に、マスタードラゴンになっちゃったもんだから…それ以来なかなか構ってやれなくって」 ドラゴンのほうでも、頬をすり寄せてそっと目を閉じている。彼の背中に顔をおしつけて、ぴったりそうして離れないように。そう。ドラゴンは…とても繊細で、豊かな感受性を宿す心を持っていて。大好きな人が、自分を嫌いになったからではない、ただ忙しいからという理由で構ってくれないだけでも、すっかりしょんぼりしてしまう。思わず分かりやすすぎる嘘泣きなんて方法を取ってしまうくらいに。 「寂しい気持ちになっちゃったのか?気付いてやれなくて悪かったよ」 ぐりゅぐりゅと喉を撫でてやると、くすぐったさと心地良さの入り混じった、笑い声のような鳴き声をあげる。その表情はまるで、満面の笑みを浮かべた子供のようで。どうやら機嫌をなおしたらしいその様子に目を細めると、ビュウはそっとポケットに手を入れた。そして音量を落とすと、人差し指を唇に。内緒の合図。ひたと相手の瞳を見据え、それからやわく相好を崩した。 「だから。ほら。皆には秘密でな?」 さっと取り出だしたるは小さな壜。きゅぽん、とコルクの抜かれる音に、れらんのぽふぽふとした耳がぴん!と立ち上がった。だって、その音が意味するものは。つやつや煌く黄金色や、ないしょなひみつが意味するものは。 「壜の、半分だけだからな!」 めったにくれないあまいあまい。あまあまハニー。ちょっぴしだけを、特別にだから!と小声で念を押してくるビュウの制止も、もしかしたら半分くらいは既に聞こえていない。何せドラゴンというものは、あまいものがだあいすきなのだから。 余りに中身をせっつく様子についつい微苦笑を誘われ、やれやれと思っていた彼も、ふいに背後へ感じた多数の視線に一瞬背筋が冷えた。ぎょっとしてビュウが振り返る頃には、あまい香りをいち早く嗅ぎつけた五匹のドラゴンたちが、一斉に壜持つ彼にのしかかろうとする影だけが視界に映った。 「ま、『まて』ーっ!全員、『まて』ぇーっ!!」 悲鳴じみて放たれた命令も、六匹のドラゴンたちの熱烈な愛情表現により、空へと掻き消えた。
暫く後、漸く収拾のついた大騒動。そこに残されたのは、うんと構って貰っておなかもいっぱい大満足ですやすや眠るドラゴンたちと。ややぼろぼろになりながら、そして明らかにドラゴンのよだれまみれになりながら、それでもなんとなく幸せそうに疲れ果ててまどろむ戦竜隊隊長の姿だったそうな。
うとうとする、大好きな人をちろりと眺めながら、真紅のドラゴンは満ち足りた様子で、蜜の最後のひとしずくを、ぺろりと壜から舐め取った。
2005年05月22日(日) |
そのふしぎなふしぎな響きの音と言にやわくいだかれ |
朝、目覚めて。ご飯を食べて。病院の待ち時間。電車の待ち時間。 お掃除。お料理。お洗濯。ずっと。ずっと。鼓膜を揺らすのはただひとつ。
こんばんわ、エンドレスキリテ。もえぎです。 わたしは普段あまりウォークマンて使わないのです。 ずっとずっと音楽ばかり聴いていると、他の音が聴こえないでしょう? 風とか、葉ずれとか、水とか。 けれども今回は珍しく音楽を持ち歩くことを望みました。 聴いていたい。見ていたい。そう思わせる。キリテ。
奪われる感じではありません。キリテは何も奪いはしません。 同じ青い素敵な音楽でも、かの方の音楽は奪い去る。 しかしそれさえ悦ばしさをおぼえる略奪であるのです。そんな音楽。 キリテ。キリテは…いだかれているだけでなく歩き出すことをさせてくれる音楽。 わたしはそう感じました。 それにしても心底不思議なのですが、キリテは一体どうやってつくられたのでしょう? つくりかた、ではなくその作業工程の順番が不思議で不思議でなりません。 音と言と歌詞と歌声が余りに見事な結びつきを成し、どれが欠けても違和感です。 一番に出来たのがどれで、次につくられたのがどれ…というのがさっぱり分かりません。 まるで最初からそうしてうまれてきたかのようにぴったりなものですから。 凄いなあ。基質特異性ここにありな感じです。 こんな言葉の紡ぎ方の方法や音楽の奏で方もあるのですね。 完璧にこれはふたりのためだけの物語。 言葉も。音楽も。その物語に沿ってすべてが語られ、表現されています。 でもこれに映像をつけて見てみたいとは思いませんね。 それは饒舌になりすぎです。台無しになってしまいます。 もうここにあるだけですべてが満たされているので他は要らないのです。
キリテのジャケットを並べていると、ちょっと楽しい気持ちになります。 紙のカバーの中に、CDケースと本を入れることが出来る仕様なのですけれど。 CDケースの背には、光田さんのお名前があり、本の背にはカトマサさんのお名前。 お二人の名前が仲良く並んでいるみたいに見えて、ちょっとくすりとなってしまいます。 同時に少し泣きたくもなります。 もしもし。黄金の光輝よ。わたしの願いがかなうなら。 どうかこのお二方が帰ってきてくださいますように。 帰って、いらして。 赤い未知数、永い叙事詩。わたしがいてくださいと願う方は最低五人。 高橋監督。光田さん。カトマサさん。田中先生。『おかあさま』。 と、申しますかそもそもこの方々がいらっしゃらないのに出来るわけがなく。 エピ1ではカトマサさんがご不在でしたが、それでも素晴らしかった。 だから――… やめましょうか、ないものねだりは(苦笑) 今はただあることだけをよろこびましょう。
バハラグはバハラグで昨夜で終わらせる気まんまんで。 雑魚敵片付けて、やれやれ後はこれでボスだけだーと思っていたとある章。 負傷者は殆どいませんですし、アイテムだって一個も消費しておらず。 ドラゴンが一匹少し怪我してましたが致命傷にはほど遠く。 さあてこれで残り二章だー!と次のマップの作戦さえ考えていた。そんな時。
エネミーフェイズ。敵の攻撃。
ボスとボスの偽者、二ユニットが残るのみ。 余裕綽々な所へかまされたLV20ギガショック(射程8) 範囲が予想外に広くプリースト隊とウィザード隊ほぼ壊滅。 HP満タンだったのに。 でも辛うじてまだ何とかフィールドに立つ(瀕死)
そこへ。
残るもう一つの敵ユニット。ボスの偽者。 偽者。でもボスそっくり。何せHP以外攻撃力も何もかもボスとそっくり同じ。 つまり。
LV20ギガショック(二発目)
プリースト隊ウィザード隊完全消滅。 さりげなく範囲に巻き込まれていたドラゴン一匹戦線離脱。 再プレイ始めてから初めてのユニット消滅。 余りの事態に暫し呆然。愕然。午前二時。
現実逃避という名の元に神の手(リセット)発動。
それからふてねしてしまい、そのマップ攻略は今日になりました(笑) ルクレークねえさんあんな強い記憶ありませんでしたよわたし……。 メンバーの誰かが戦線離脱したまま戦闘終了なんて嫌なのです。 そもそも誰かが怪我するのでさえ嫌なのです。 HP9999のドラゴンが300程度ダメージくらうだけでも即回復するくらい嫌なのです。 更に言えばアイテムを消費するのも嫌だったりします。 こんなワガママに基づきプレイしているので無駄に難易度が上がる上がる。 それでもどうにかこうにかやってきた辺り、我ながら頑張ったなあと思います。 さあ、残る章は、二つ!
そういえばパルパレオスに関してふと気になる発言が。 アルタイルに来てもやっぱりドラゴンの世話に明け暮れるビュウに一言。 『すまない。ドラゴンの世話は全く分からないのだ』(うろおぼえ) ……あれ? ちょっと待ちなさいこの金髪七三かぼちゃパンツ(酷) 貴方、自分のドラゴンいたでしょう。可愛い愛竜がいたでしょう。 レンダーバッフェがいたでしょう? その台詞から色々と想像を膨らませております。 レンダーバッフェは戦竜隊のドラゴンたちと育て方が異なるかな?と。 戦竜隊の子らみたいに、生まれた時から世話してエサあげて…ではなくて。 野生の、既に育っているものを捕獲して利用しているのだろうかとか。 帝国の補給部隊に、レンダーバッフェと色違いのドラゴンいましたし。 いやいやいやだとしても、野生のだなんて、よっぽど気性が荒いでしょう。 慣らすのなんて至難のわざっぽい…では人工的に孵化されたとか。 帝国はやったらめったらに機械文明発達してましたし。 いちいちエサあげたりとかじゃなく、機械的に育てられたのかもしれません。 ああでも個人的には、 どうしても誰にもなつかなかった野生のレンダーバッフェ。 それをパルパレオスだけが慣らすことが出来た、とかだったらいいなあ。 しかしわたし九年前の作品の、 しかも相当マイナーな箇所について考えすぎでしょうか(笑) バハラグはとにかくドラゴンがいとしすぎてたまらないのです。 うああドラゴン可愛いようー! 京都のすみっこでドラゴン愛を叫びながら、拍手のお返事です。
>十九日 ・0時の方 kuβということは…あのお話ですね(笑)可愛い感想ありがとうございます。 自分でも時々書いてて恥ずかしくなるときがあります。 因みにあのお話には元ネタがありまして、とあるCDのおかげなのです。 そのCDに収録されている曲のタイトルそのままなのです。↓です。 ttp://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=752186&GOODS_SORT_CD=104 一度聴かれてはいかがでしょう?キラーソング揃いのかわいらしさです! お言葉ありがとうございました!
>二十日 ・18時の方。てか葵嬢。 じゃあ名前出しちゃえ。ご本人許可。大きな声で葵さーん(笑) せ、セツセリ…あんまり期待しちゃあいけませんよ。 もしかするといいとこはフィガロの双子に持って行かれるかもです。 あくまで『風味』だから!セツセリ『風味』だから! FF6はそもそもあんましカプ意識が無いものですので。ただ女の子至上ね。 そしてわたしはギタドラのルックスが肥塚王子曲でびびったよ。 エイプリルズがいつの間にかCD出してて驚いたりでお互いスーファミ漬け(笑)
2005年05月19日(木) |
ファンタージエンメビウスウロボロ |
―…じわじわと、肌にしみこんでくる感じ。言葉も。音も。 泣き笑いに歪みそうな顔のまま願うことばはひとつ。『キ・リ・テ…』
こんばんわ、これをミレニアル・フェアと呼ばずして何と?もえぎです。 発売日から一日遅れで手に入れましたキリテ。 かつての赤い未知数、偉大なる紡ぎ手のお二方による言と音。 キリテ。 さあ。千年の祭りを、みたび。
ゆっくり、ゆっくり。肌になじんでゆく露の感覚。 それはまさしくあの頃の感覚。 螺旋のような旋律に、貫き通す吉良さんギター。 言葉。言葉。描かれる情景。 感想を語ることは容易なのでしょうけれど…今はそれが出来そうにありません。 同一化、とか、自己投影、とか。そういった防衛機制が働くようで。 心臓のとても近い部分をぐさりと刺された。 それを『痛い』と恐れる気持ちが歯止めをかけてくるのです。 ぬるま湯の夢に氷水をぶちまけられるのをこわがる。
あと、こんな考え方をしてはならないのでしょうけれど……。 もしかすると、カトマサさんの書かれる『一組の男の子女の子』のお話な所為かもですが。 時折どきり、と『あの』ふたりが浮かぶのです。 多分いけないことなのでしょう。でも。ついついどきりとしつつ思ってしまった。 その愚かしい根拠は今日の日記の題名に。
今日はすっかりキリテにひたりっきりで。バハラグは少しおやすみ。 ごめんなさい、バハラグ。あの空は確かに大好きなのです。 けれど。も。 このゴールデンコンビなお二人は、とびきり底抜けに大好きなのです。 カトマサさんはひそかに心の師と仰ぐ方ですし。 キリテでは、あの極彩色でありながらどぎつくはなく美しい言ではありません。 いっそ、とても青い。蒼い。そして白。ただありとあらゆる皓を織り込んだ蒼白。 そんな風。それはもう。綺麗な。
と、申しますかバハラグの次の戦闘が嫌で先延ばしにしているのもあります(笑) 最終決戦嫌ー!大砲の射程がアホほど長いです。 けれど何より嫌なのはレンダーバッフェが敵として戦闘に出ていること。 ……あの子を倒したくなんてありません。 わたしなんかもうレンダーバッフェで話書けそうな勢いですよ。しかも数本。 れーちゃん(注:もえぎデータのサラマンダーの愛称)を絡めて。 はっ、でも最終決戦時って既にれーちゃんパピー(注:ドラゴンの赤ちゃん)生んでます。 ええっ。そうなるとるーくん(注:もえぎデータのアイスドラゴンの略)と三角関係? いっそ不倫状態!?戦場で別の意味の修羅場!? ……ドラゴンでわけわからん盛り上がり方してますすみません(笑) でもドラゴンで幾つか書きたいのはあるのです。クリアしたら細々書きます……。
レンダーバッフェは、パルパレオスの愛竜。 戦場をずっと、彼と共に戦ってきました。 けれど彼は祖国を離れ別の勢力につくこととなりました。 その時レンダーバッフェは…どうしたのかとずっとずっと思います……。 倒れた彼から離れる際、一瞬迷うように旋回した後、飛び去りました。 彼からの命令があったのかどうかは定かではありません。 レンダーバッフェが自身で考えた末での意志なのか、彼の指令なのか。 結局分からずじまい。だからこそそれを。書きたいと思います。 ドラゴンたちはみんな可愛くて、一途で、あまいものが好きで。 ワガママだったりあまえたさんだったりちょっとおばかさんだったり。 けれども人間との関係は主従関係ではなくて、使役されるだけではないのです。 勿論単なる愛玩物とも違います。 そんなドラゴンたちを、こっそり書きたいと願います。
こんな日に。こんな日の。夢に。 世界で一番すてきなひとが現れました。 少し痩せられたみたいに見えました。 告げたい、謝りたいことがあるのに、声にならず。 向こうにも聞こえていないようで。 そして目が覚めました。 世界で一番すてきなひと。かの方の音楽もこのところ綺麗な青色。
ことばを。つむごう。 わたしはそうすることしか出来ないし他に術を知りません。 たとえここがぬるま湯でもそうすることと意志だけはここに。
2005年05月18日(水) |
ドラゴンの鳴き声全部を擬音化出来ないかと目論む |
ふふ…ふふふふ……。 ミァン調な出だしですみません。けれど。それでも。ああ、嬉しいー!
こんばんわ、日々バハラグほくほくしております。もえぎです。 ふう、ここに至るまでそれなりに大変だった気がします。 もっともそれとて、今思い返せばたいしたことではなかったりするのですが。 本当ならば、バハラグなスーファミ一式は月曜に届くはずでした。 金曜母に連絡したら『あさって送る』と言っておりましたので。 日曜に送れば兵庫→京都ならば一日で届くはず! バイト柄こういうことは妙に詳しくなってしまいました!(笑) そんなわけで、うっきうきしながら待っていた月曜の昼過ぎ。母から電話。 『これから送ろうと思うんやけど、何入れたらいいの?』
…………
日曜に送る言いませんでしたかマイマザー…
そして連絡したとき、メールに内容全部書いといたですよマイマザー…
到着が楽しみで楽しみでその日の夢にまで見た(非比喩)わたしの方向性をちょっと間違えていなくもない無駄なときめきとうきうきって一体…
そんなこんなで到着は火曜に。 さめざめと流せない涙に満ちたメールを紺堂嬢に送りましたら、 『おかんってのはそういうもんさ…』と返されました。 半分ヤケになり月曜のうちにこないだのFF6話の続き仕上げてやろうかと思いましたが。 ふてねしてたらそれが本気寝になってしまい、気が付いたら深夜でした。 子供かおのれは。 や、このふてねにもそれなりに理由があるのです。 FF6話の続き、どうまとめるか色々構想を練っていたのです。 そしたら楽しすぎた所為か、思い出付加価値の所為か、内容が膨らみすぎまして。 いっそ膨らませすぎまして(笑) 『まずい!これ一話だけで終わらんよ!後日談つけな間に合わん…』 と、なりました。 国王とギャンブラーを書くのが今からどきどきです。 けれどこのお話は、もう少しだけ練り上げて、そしてバハラグ終わった後で(笑)
届いた一式…はらはらしながら開きました。うきうきではなく。どきどき。 何せそれなりに長距離輸送。壊れている可能性はかなりあります。 もともと相当な年数使い込んでいるものですし……。 でも、バハラグの保存状態にはむちゃくちゃ自信あるのですよ! 自分で言うのもなんですが相当美品です。箱も取説もぴかぴか。 当時の広告さえそのまま残っているくらいですから。キャンペーンチラシなんかも。 我ながら綺麗に保存したなあと大満足です。胸が張れそうです。 ―…ただカセットのデータが飛びやすいだけです(致命的) がさごそと梱包を紐解き、おそるおそる指を伸ばし、もどかしい気持ちをそのままに。 現れ出でた懐かしい存在が視界に飛び込んできた時、笑顔と共に口から零れたのは。 『ハロー・ダーリン…!!』
おそるおそるセットすると、最初はどうしても電源が入らず。 ああ本体そのものが駄目になったかと徐々に泣きそうになります。 けれど何度か繰り返しているうちに、漸く点灯赤いランプ。 闇に走る雲海に浮かび上がるロゴ。飛翔する一体のドラゴン。 あの。空の色。
データ、消えてませんでした。
みんな、みんな大好きです。 さくさく進めて今週中には多分クリア。 でも一度終わっても、今度はエクストラプレーを始めると思いますので(笑) クロノトリガーでいうところの強くてニューゲームですね。 クリア時のレベルで、最初からやり直すことが出来ます。 シナリオだけを楽しむために、もう一度やろうと思います……。
そして前言撤回。 あーのーおーんーなぁ…!(怒) 態度が露骨すぎます。無神経すぎます。 で。誰もが。かなしすぎる。 悲しさを補うようにドラゴンが愛しくて愛しくて。 ラストバトルとかまだまだなのにみんな最強になってしまいました。 半分くらい人間ほったらかしにしてドラゴン偏愛した甲斐がありました。 可愛い、可愛いドラゴンたち。あの空をありがとう。 いとし子たちに感謝しつつ、拍手のお返事させて頂きます!
>十六日 ・20時の方 というか、名前出しちゃっても良いですかA嬢(笑) おー、セリス好きのきみに叫んで貰えて嬉しいよー。 あんな微妙な間のお話になっちゃいましたがどうでしょ。 自分で書いといてなんですが、なんかわたしらしくない気もします。 ただやたらマッシュが紳士というか…力持ちで優しい感じ。 次はほんのりきみの本命セツセリ風味に書きますから(笑)
・22時の方 スーファミ話で盛り上がりすぎて申し訳ありません。 けれど、あれを楽しんでくださる方がいらしてほっとしました(笑) 聖剣3のセーブもですが、ロマサガ3のセーブも罠だと思います。 スーファミ、本当に楽しかったなあと思うのです。単なる回顧だけでなく。 何せバハラグクリアしてFF6終わらせたら次はFF4するつもりですこのひと。 暫しスーファミ話にお付き合い頂ければと思います。お言葉ありがとうございました!
2005年05月15日(日) |
『(題名はまあ、後日決めるということで…)』 |
すみません。数日留守にしておりまして……。 いいえ、ちっとも留守になんてしていないのです。ただ。
こんばんわ、ああ、分かっていなかっただけなのです。もえぎです。 ただ貴方がこれほどに愛しく、ひたすらに大好きで。 会えない日々のカウントが続いてゆくのに耐えられなくて。 こんなことなら多少でも無理しておけば良かったと悔恨に苛まれ。 とても忘れることなど出来ないと気付いたから。
バハラグがやりたすぎて何も手に付かなかったから……!
はい、アホです(笑)や、しかしわたしこんなにバハラグ好きだったとは。 『お盆までプレイ出来ない』と考えただけで暴れそうで。 いっつも頭の中にドラゴンばっさばっさしているような状態で。 寝たら寝たで夢にまで出るわでどうしようもありません。 わたしの可愛いドラゴンたちはおなかすかせてないかしらと気が気ではありません。 一言で言えばアホです。
で、流石にサントラだけでテンションを上げ続けるのも限界がきまして。 FF6もやりたいのですが最優先がバハラグにシフトしました。 なにせFF6はもう佳境も佳境であとはレベル上げとラスボスのみな状況ですし。 おもっくそ中途半端な状態で置いてきてしまったバハラグが気になってもう。 そんなわけでして、もうむちゃくちゃで、最後の手段に出ました。 実家の母に頼んで郵送をお願いしました……。 いい年した娘からのお願いがこんなんで、どう思われたかは敢えて考えない方向で。 それくらいやみくもで、なりふりかまってなれないのです。 どんだけ切羽詰ってるねんという話ですがそれくらい必死なのです。 とにもかくにもバハラグがしたいのです。
実家から、京都に持って行かなかった理由として、まずデータの問題。 兵庫→京都間の移動でデータが飛ぶのを危惧したのです。 けれどそんなこと考えるべきではありませんでした! 胸元にしのばせるなりなんなりして大切に輸送したらよかったのです。 たとえデータが消えたとしても、そんなのはじめからやりなおせば済むこと! 今までドラクエ3も消えたしドラクエ4は一章終えては消え二章終えては消え三章終えては消え四章終えては消え五章に入ってもやっぱり消えたけどそれでもやりなおしドラクエ5も複数回消えてはやりなおしたしFF4もFF5も消えたしFF6に至っては本当に嫌になるくらい消えたけれどそのたびやりなおしてはガウまでアルテマ使えるくらい育てたじゃないか! 聖剣3は貸してた幼馴染に消されロマサガ3は自分のミスで上書きしちゃってマザー2もそしてバハラグもやっぱり何度も消えてそれでもやりなおしてきたのです。 だから今回も。消えようがなんだろうが何度でも甦ってみせます。 はい開き直りです。 他にもスーファミ本体の置き場所問題などありましたけれど。 収納用のファブリックケース買ってきたのでそれも解消。さあどんとこい。
そんなわけわからんノリのまま初FF6話など書いてみました。 前後の話の脈絡が意味わかりませんね。それでも書いてみました。 FF6で一つ、書きたいお話があり、それの伏線みたいになるお話です。 これで次はやっと本題に入れます。わあ、エドガーやセッツァー書くだなんて! きちんと書けるかなあと今からちょっとどきどきと緊張しています。 しかし明日にはバハラグが届くので、それを書くのはちょっと後になりそうな(笑) あ。因みにこのお話は別にカプ話ではないのですー。あくまで仲間意識。 そしてわたしの切なる願い。頼みますマッシュ。 と、その前に。遅れに遅れた拍手のお返事を。毎度毎度すみません……。
>十一日 ・0時の方 だからもえぎさん、今が何日だと思って……。 お返事遅れてすみません!けれど大変にとてつもなく嬉しいお言葉でした! これからは日記でようはアレアレとか言っても分かってくださる方が、 少なくともお一人はいらっしゃることが分かりましたので(笑) わあ、本当に嬉しいです。バハラグ好きさんがいらっしゃるなんて。 ゼノもバハラグもお好きなのでしょうか?だとしたら最高に素敵です!
『(例によってまだ題名が決まっていません…)』(FF6。世界崩壊後最初に合流する二人)
ぱちん、と軽く炎の爆ぜる音がする。それと同時に、ぱきん、と細い小枝が折れる音も。しかしそれらはどちらも、とてもとてもささやかなもので。この壊れた世界を取り巻き、そして長い道程の最中にある二人の旅人などあっけなく飲み込んでしまうほど重々しく垂れ込めてくる夜の緞帳を、揺るがすものでは到底なかった。 風は乾き、闇は冷えてきた。
荒廃した世界は、それ以前とは比べるべくもなく、不安定で危険なものとなった。たった二人きりで野営でもしようもなら、絶対に火を絶やしてはならない。たとえかすかすぎる明かりであっても、それは確かに暗きを照らし、人にぬくもりをもたらし、魔物には警戒を与え寄り付かせにくくする。 そのため、二人の旅路では、交代で眠りを取って火の番をするのが暗黙の了解。セリスも野営を決めた際、絶対公平に休みを取らなきゃ駄目よ、と何度も何度も彼に約束をさせた。それは、どれだけ言い聞かせても、いつもセリスを起こさず一人で不寝番をしてしまうマッシュを気遣ったもので。そしてそれは、少々非難めいた嘆願も含んでいた。 『そんなことばかりしていると、貴方が体を壊してしまう―…!』と。無言の叫びを含んで。かつて孤島に取り残された彼女は、そこで病に苦しむ親しい人の介護をしてきた。結局その人は彼女の看病もあり回復したけれど、その時からセリスは誰かの体調というものに対して非常に気遣い始めていた。 そしてマッシュは、一生懸命無理はしないでと言ってくるセリスの寝顔を眺めるでなく眺めていると、そっと焚き火に枝を添えた。勿論、彼女を起こさないように。
やつれたな、と彼は思う。僅かに眉をひそめながら。確かセリス自身から聞いた話によれば、あの崩壊の日以後、一年は昏睡状態にあったらしいし、マッシュに出会うまではかなり困難な旅だったらしい。病み上がりの体に鞭打って、それでも強い意志を持って、仲間の再結集のために歩き続けた。誰よりも一番無理をしているのはセリスだと、彼ははっきり理解していた。 だから今夜も起こさない。第一。血の気のない頬を淡い炎に照らされ、そのくせ長い金髪は灯りを受けて美しくきらきらと地面に流れ、疲れ果てた顔を飾り際立たせている。そんな彼女を、昏々と眠る娘を、夢から覚ますなど、出来るわけもなかった。 次の日『また不寝番して!』と少し怒られるくらい構わない。笑いながら『俺は丈夫だから』と押し切ってしまえばいい。セリスはきっと、不満足げに軽く唇を尖らせるだろうが、それをどうにか笑顔にしてしまえばいい。そしたら少しは、頬に赤みもさすだろう。 さて、明日どう言い訳をしようかと、側にあったそだを手持ち無沙汰にいじっていると、ふいにセリスが寝返りを打った。 「ぅ…ん……」 喉の奥から漏れ出るような微かな声に、一瞬起こしてしまったかと慌てそうになる。しかしそれは杞憂で、彼女は少し身じろぎしただけであり、また炎に向かって横になる。ほっと胸を撫で下ろそうとしたとき、彼は気付いた。 音を発することなく、僅かに動いた唇と。長い睫からころりと零れたひとしずくを。
目元をしかめる。そしてほんの邯鄲ほどの間、起こしてやろうかと手を伸ばしかけて、やめた。聞こえなくとも彼女が誰を呼ぼうとし、そして凍えた涙を落としたのかくらい、容易に想像のつくこと。 そうだった、と今更ながらにマッシュは思う。どうしてセリスが、これほど艱難辛苦に満ち溢れた旅路を経てまで、歩き続けようとするのか。自分をぼろぼろにしてまで、行こうとするのか。それはただ一人の『誰か』を探しているから。大義名分を脱ぎ捨てれば、ただそれだけのこと。 けれど夢の中まで、安心出来るはずの眠りにおいてさえ、『誰か』を探し胸を痛めるなんてあんまりではと。それほど悲しい夢ならば、そっと揺り起こしてやるべきではと思えたのだが、結局腕は下ろされた。そんな夢でさえ、多分彼女の求めているものだからと判断して。 「……それでも、なんか、なあ」 ぽそりと小さく呟くと、そこはかとない腑に落ちなさを感じながら、そだを投げ込む。そしてぱちん、爆ぜる炎に向かい、ゆっくり一つの誓いを立てた。
何せ彼の半身たる双子の兄は、女性に対してあんな風だから。影響をちっとも受けてない、というわけではないのだが、流石にレディーファーストは心得ている。そして、女の子を泣かせたり悲しませたりすることが、良いことではない、くらい常識として身につけている。 だから砂漠の王子たる彼は、誓いを立てた。
彼女の探す『誰か』に再会出来たなら、取り敢えず一発殴っておこう。
2005年05月09日(月) |
ばさりと音を立てる力強い翼に耳をそばだてて |
あああ…自分の中からどんどん何かの栄養素みたいのが失われてゆきます……。 バイト中、ぼんやりしているとついつい考えてしまうのはあの空を舞う。
こんばんわ、ドラゴン欠乏症です。もえぎです。 ぐあああドラゴンー、ドラゴンに触りたいー。ドラゴンにエサやりたいー(笑) ぼうっとしているとついついあの空におもいを馳せてしまいます。 エサに何をあげようかしらやっぱりアイスブランド(剣)よな!攻撃力上げるのさ!とか。 どくどくキノコやけばけばキノコで他のステータス値も補強して、とか。 戦略論(本)やしゅうさいノート(本)をあげて賢さはMAXにしとかないと、とか。 お勉強の後はたまにはあまいワインやてづくりクッキーやあまあまハニーをあげて、とか。 ドラゴンたちはあまいものが大好きなのですよ。可愛いあの子らはv そしていったいなんなんだタンスのアレ(アイテム名)、とか。土属性……?
こうして考えていると清々しいほど人間のことを考えていないような感じです。 や、でもきちんと考えていますよ(笑) と、申しますか、バハラグはそれぞれのキャラの立ちかたとか見事なのですよ。 みんなきちんと個性が出てて、お話しするとうきうきします。 だからわたしはあの大好きな艦を歩き回ってお喋り聞くのが大好きなのです。 女の子が可愛い、というのもポイントが高いところですね(笑) 病弱すぎていつも『ク、クスリさえあれば…』とか言ってるプリースト。 噂話が大好きでお喋り大好きな情報通のプリースト。 片思いの相手に一途すぎてそろそろストーカー入り始めたウィザード。 好きな人には素直になれず憎まれ口ばかり叩いてしまう青春ウィザード。 金髪美人でみんなのお姉さんみたいなしっかりものの前線に立つライトアーマー。 他にもみんな、大好きです!
ああそれにしてもドラゴンに会いたい。ドラゴンにエサやりたい。 バハラグで何が楽しいって、ドラゴンにエサやることだと思うのです。 戦闘自体は、シミュレーション下手のわたしでも楽しめるレベルのものですし。 曲は抜群に良いですし。効果音なんて秀逸の一言に尽きます。 それにグラフィックも当時としては最高峰。スーファミの限界。今でも通用する美しさ。 でもバハラグがPSに移植、なんて話になると、やっぱりポリゴンになるのでしょうか……。 それは流石に。ちょっと。嫌です。 単にわたしがドット絵ラブなのもありますが、 バハラグのあの色彩はポリゴンでは無理かと。 特にあの空。世界観の全てを形作るあの空の色。 あればっかりはポリゴンじゃあ無理だと思うのです。 そしてあの空の色を変えられることに関してはとてもではありませんが譲れないのです。
ああとにもかくにもドラゴンに会いたい。ばはむー(注:バハムート)召喚したい。 バハラグに出てるばはむーは結構な美形さんな気がします。 りう゛ぁちゃん(注:リヴァイアサン)も破壊力ある上に綺麗ですし。 でもやっぱり一番は自分で育てる愛らしい愛らしいドラゴンたちですね。 ぐあー、エーサーやーりーたーいー。
プレイヤーはどうしても主人公に感情移入してしまうものですから、 あっちこっち駆け回ってエサやらアイテムやら集め回ってたビュウも当然大好きです。 バハラグは、実は小説も出ていたりするのですが、わたしは合わなかったです……。 それもこれも、主人公たるビュウのイメージが余りに違いすぎたからです。 わたしはビュウを、もうとんでもなくあらゆる人やドラゴンに優しくて、微苦笑の似合う。 それでいて戦場では鬼神のごとき戦いぶりを見せる人だと考えていました。 小説版だとビュウがむちゃくちゃ大人っぽいのです。お酒飲んでるよー!みたいな。 年齢的には青年と少年の間か少年を脱したばかりの青年、みたいなイメージだったので。 ―…あ。 そういえば。昔、バハラグでお話書こうとしていました。 ルーズリーフにがりがりと。ストーリーにそって書こうとしていました。 今となっては、もう見られたものではないでしょうね(苦笑) ビュウの台詞というのは、とことん優しいものか結構きっついものの、二択になっていて。 わたしはどうしても優しいやつばっか選んでしまっていたので、 それでイメージが固まってしまっているようです。 しかしビュウほど不幸な主人公もそうそういまい。 フェイとはまた別の意味で相当に不幸です。だから、幸せになって欲しい。 ゆえに当時は『あの女』への怒りと憎しみでちゃぶ台返しかねない勢いでした。 今は多少マシになりましたが。
うわ。何このバハラグ語り(笑) ここはゼノサイトだと言うことを完全に無視しておりますね。 でもまあ同じ会社ということで片目だけでも瞑って頂ければ幸いです。 後日、バハラグでなんか書いてたら笑ってやってください。 果てしない空におもいを寄せつつ拍手のお返事です。
>八日 ・0時の方 ケイシオ(+アレンさん)話の感想ありがとうございます! きちんとアレンさんが括弧表記な辺りにグッジョブと思いました(笑) あれはサーガのお話の中でも、相当初期に書いたものなのですけれど。 うちのシオンさんの基本姿勢はあんな風で固まったと思います。 そしてアレンさんの扱いも決まってしまったと思います(笑) お言葉、ありがとうございました!
2005年05月08日(日) |
それはあまいあまいあまいあまい? |
そんなこんなで黄金週間ももうおしまい。京都に戻って参りました。 でもなんかあんまり…のんびりした気がしないのは何故……。
こんばんわ、それは延々バハラグ漬けだった所為?もえぎです。 帰省してからは取り憑かれたようにバハラグしてましたから……。 それに、今日だって。帰る直前までまだ紺堂嬢とラブラブ遊んでましたし(笑) 次に遊べるのはお盆でしょうかねえ。 そう!未クリアのまま置いてきちゃいましたよバハラグ!(泣) 続きプレイ出来るのはそれこそお盆だと思われます。くそう、折り返しは越えたのに。 紺堂嬢からの悪魔な囁きもあり、 一瞬スーファミ本体ごと京都持って帰ろうかとも考えましたが。 兵庫→京都間の移動による振動で、データ破損の危険を考え、泣く泣く止めました。 うう、あれほどの精密機器ときたらそうそうあるとは思えません。
さよならわたしの可愛いドラゴンたち。 今度帰ってきたら、たっぷりたっぷりエサをあげましょう。 そしてそのまま最終決戦になだれこみましょう。 勿論マスタードラゴンにするのは忘れないでしょう。 うちの可愛い子たちに毛筋一本ぶんでも傷をつけてなるものですか。 バハラグプレイ時、わたしの目標は戦闘不能者戦闘不能ドラゴンゼロの無傷クリア。 どんな怪我だって次のターンで即座に治して、絶対に無理なんかさせません。 ドラゴンに特攻かまさせるのは敵をおびき出す時だけ。 ふらふらおびき出された敵は全員で囲んでフクロです。怪我人出させない! ……とまあどれだけ叫ぼうが、結局はお盆までバハラグには触れないわけです。 ので。ただ一つだけここで。
―…年を経て。プレイすると。見方が変わるのやもしれませんが。 少し驚いたことがあります。 『あの女』の反応。 全てを、世界を手に入れられると神様たるドラゴンに語りかけられてもかぶりを振る。 『そんなものいらない』と。『小さな夢を』と。 驚きました。 これは――わたしがずっと言っていた、『女のコ』。 世界征服なんておてのものなのだけれど、そんなのする気がしないからしないだけ。 その気になればすぐに出来るけれど、そんなのに興味がないからしやしないだけ。。 エンプレスガール。 まさか…あの女が元になって考え出したものではないのでしょうけれど。 わたしが色々パズルぱちこちはめていった結果、見えたもの。 それがこんなところにあるだなんて思いもしませんでした。
そういや驚いたことと言えばもう一つ。バハラグではなくゼノなのですが。 先日、久し振りに自分の書いたお話を読み返していたのです。 拍手のお話にあげていたお話群です。そして気付いたこと。驚いたこと。 新鮮な驚きをそのままに昨日、身内連中に報告したのです。
『なあ!わたしの書くフェイエリィって、甘いんやね!!』
三重唱で『今更!!?』と返されました(笑) や、でも本人としましては自覚ないのですよ。 書くのがあまりに当たり前になりすぎて。ちっともなのです。 ですから時間を置いて向き合ったとき、その甘さに自分でびっくりしました。 結局このあと散々。 『今更、本当に今更……』 『そもそもきみのは甘さ三割り増しなんやから』 『ストレートで飲める紅茶に砂糖ごばーっと入れてシロップだあらだら入れて更に「ミルクはいかが?」みたいな』 『はちみつとシロップどろべちゃにしみこんだカステラに生クリームべっしゃべしゃ投下したような』 などなど言われ放題でした。そこまであまいのかわたしの。 いまだに自覚は、おぼろげなのですが……。
2005年05月07日(土) |
ぶっちゃけござれない |
やあ笑った笑った。それこそ本当におなかいたくなるくらい笑いました。 久々集合いつもの面々。延々お喋り途切れることなく。繰り広げられるは。
こんばんわ、やはりそれはところかわらず大盛り上がり大会。もえぎです。 えらくひっさびりに、身内連中が集合したのですよ。神戸にて。 スウィーツ食べたりお喋りしたりお買い物に行ったりお喋りしたり。 ゲーセン行ったりお喋りしたりウルトラパフェ攻略したりお喋りしたり。 お喋りしたり。お喋りしたり。いっくらでも。お喋りして。て。 話題が途絶えることなんてなくて、それこそひっきりなし。 それだけで楽しくて楽しくてならないのです。 しかし『♪ござる ござれば ぶっちゃけござれなーい(ござってー)』 ってどうなんですかシノビアン子。どんな文法。いいですけどね(笑) ともあれ合言葉はトレビアン。今日の合言葉はぶっちゃけござれない。
ネタの宝庫と申しますか源泉と申しますか。 今日だけで、いったいどれだけネタになりそうなことがぽこぽこ出てきたか。 これで暫くは困ることありませんね、身内のみなさん(笑) サーガもポプも攻殻も、FF6もバハラグ(これはわたしが一方的に)も。 ナイトライダーやcontemodeやうわさのうわさのすごいやつなんかのことも。 とにもかくにもありとあらゆることはお喋りして笑いあったと思うのです。 みんな同じCD回しあったりゲームしたりそれも貸しあったりしてるお陰ですね。 朝からうろうろ歩き回ってお喋りし倒してそろそろへとへとです。 今日はみんな、ありがとでした!ちょっとま元気でいられそうです。
ではではこれから夜通しバハラグしようと思いますので、せっしゃーこれにてーどろん。
2005年05月06日(金) |
遥かなる空と時間とドラゴンと |
あめあめしとしと一日中。こんな日でお部屋でおとなしくゲームが一番!(笑) 実家で且つ連休中だからこそ出来るそんな過ごし方です。
こんばんわ、本気で一日中ゲームしてますよこのひと。もえぎです。 しかもスーファミ。しかもバハラグ。 寄り道しまくり本編それまくり人間かなりそっちのけのドラゴン偏愛。 うああだってドラゴンたちの愛らしさときたら破壊的なのですよ。 あと、わたしはドラゴンたちの名前を全部デフォルトから変えているのです。 むかし。むかし。つけたあの時と同じ名前。 もう意味とか全然考えていない、ただノリと響きとイメージだけでつけた名前。 しかもひらがな(笑)緊迫感皆無。 戦闘中だってドラゴンたちの動きにいちいちはらはらしながらも名前はひらがな。 更に愛称。
『ああっ…、ぱさくん、ぱさくんそこはエレクトロンが良かったなあ……!』 『れーちゃん!れーちゃんいい子ね!!』 『るーくん、ちょっと下がって!』 『とるちゃんなんて賢い子!おかあさん(きみお母さん違う)嬉しいわ!』 『うちの可愛いひーちゃんに怪我だとう!?なにさらすんじゃボケええ!!』 『プリースト隊!うにくん負傷!至急回復ー!』
……てなことを考えながらひねもすプレイです。 本気で人間そっちのけになってきました。 なにせ人間のための装備とか極力買わないようにしてたりします。 装備品だなんて拾い物で十二分。 そして余ったアイテムは全部ドラゴンのエサにするのです。 エサあげるときにくるぅる鳴いたり飛び跳ねたりして大喜びしてくれて。 そんなさまがいちいち可愛くってぐりぐり撫で回したいくらい愛しいのです♪ お陰でもうシナリオは折り返し地点まで終わっちゃいましたよ(笑) けれど流石にあと一日と少しでクリアは無理だろうなあ……。 それに明日は身内みんなでおでかけGOGOですし。 ああでも。ここ数日のバハラグデイズはたまんなくしあわせでした。
世界観。とか。それだけじゃなく。 なんでしょう?台詞や、光や、おもいが、とってもやさしい。 ドラゴンに対するあの空の人々のおもいがやさしい所為もありましょうが。 シリアスなときに、くすりと微笑ませてくれたり。 戦闘画面を所狭しと飛び交う賢いドラゴンたちにはkuβをあげたいくらいで。 いとしさとやさしさが満ち溢れていて。快い。 そんな、居心地のよさ、快さ。 与えてくれるゲームって、ここのところ触っていない気がします……。 ずっとずっと、こちらに求められるばかりで与えてなどくれない。 殺戮マシーンになることを強要されているようで。
あの空にはそれがない。 だからここまで、快い。
これで京都に戻ったら、今度はFF6漬けの日々に戻るのでしょうね(笑)
2005年05月05日(木) |
×ダッシュではないのですあくまでBダッシュなのです |
今日も今日とて紺堂嬢とラブラブデェト。こりません。且つ飽きません。 午後はずうっと田舎をぶらぶら自転車二人乗りでGOー。
こんばんわ、だからといって昨日の悲しみが癒えるわけでは。もえぎです。 うう…ふとした拍子にあの歌声が甦ってしまってたまりません。 AI戦隊タチコマンズで打ち消そうとしてもいっそ逆効果で。 ポップンでプラスチックポッププレイ中の紺堂嬢に向かって、 『この曲をタチコマンズと思ったらどうする…?』と呟くと。 『そんなん泣くからやめて!』と悲鳴じみて止められたりしておりました。 しかしこんな悲しいまみれに一筋の光明。 紺堂嬢、いいCDを買いましたね。お陰でえらくなごみました。 急いで走りたければ、手段は一つ、 B-DASH!(笑)
ナムコンクロスカプコンが言い難いので身内での愛称は略してナプコンになりました。 そんなわけでナプコンの店頭宣伝映像を初めて見てきたのです。 感想としましては―…あ、あんまり心配しなくてよさそうな気が。 少なくともフリークスみたいなことにはならならそうです。 ちょっとおもしろそう、とさえ思えてしまいましたから。 あれは動いてるのを見るとかなり印象が違いますね。 というかOPアニメがプロダクションI.G.さんという時点でおおおおです。 あと声優さんにバトーさんや素子さんがいて侮れません。 というか、いっそそれだけで盛り上がってしまいかけています(笑) 渋谷のど真ん中にサーガキャラ出現!なのにくすりとしてしまいました。 何より真っ先にシオンさんの安否確認するKOS-MOSにくすりとしたのもありますけれど。 スクランブルの。交差点。突如出現するときたら。 無骨な機械を駆る少女の姿。魔導の少女のあのCM。 ねえ。ティナ。
ぶらぶらするだけではなく延々バハラグもやっていたりするのです。 帰省中にクリアは無理でしょうけれども……やれるところまで。 『あの女』もパーティーインするくらいのところまで進めました。 ああ。あいつですよ。あの女ですよ。 スクウェア嫌われヒロイン大会開催したら表彰台は確実なヒロイン。 女の子好きなわたしでさえこんな風に言ってしまうくらいのヒロイン。 バハラグプレイした知り合いの中に、一人だって支持者のいないヒロイン。 出てきただけでなんとなく思い出しむかつきに襲われてしまいました。 けれど―…けれど。 なんと。なく。すこしだけ、分かるような気がしないでもないような気がしてきました。 以前にいもうとぎみに言われたのですけれど。 年を経て、今プレイしてみたら、理解できるかもと。 確かに、おぼろげながら分からないでもないような気持ちにはなってきました。 けれど。それでも。あの女のしたことは本当に酷いことだと思うのです。
だからドラゴンの愛らしさにずっとずっとラブラブしっぱなしです(笑) ああ、もう、可愛い!エサあげるときの喜んでくれるさま。 戦闘中さあっと舞い降りて救援にきてくれるさま。 助けに来てくれると見せかけて応援してるだけのさま。 応援してるのかと見せかけてただちょっとこちらを気にしてるだけのさま。 あまいものが大好きであまいものあげると大喜びのさま。 わたしの可愛いドラゴンたち……(やや人間そっちのけ)
こうしてみると、バハラグの台詞は確かに良いものが多いです。 ドラゴンひいきのわたしとしては、ドラゴンおやじの台詞が好きです。 『ドラゴンにはこころがある』って。喜んだり悲しんだり怒ったりねびえしたり。 だからめいっぱいわたしはあの愛らしいドラゴンたちにおもいを注ぎます。 僕としてでなく。愛玩物などでもなく。同じ生き物として生きてゆくさま。 それがたまらなく快いものであるから。
あと余談ですが。 ホーネット(戦艦の航海士)とセッツァーって気が合いそうな気がします。 あと、タイチョーとカイエンのおっちゃんも! だからなんだって話ですが。丁度FF6やってるので。ふと思っただけです(笑)
2005年05月04日(水) |
てのひらを、たいように… |
うあああああ。うあああああ。腑に落ちないー、ふーにーおーちーなーいぃー。 『♪ぼくらはみんな、いきている』……。
こんばんわ、もうどうしようもなく。もえぎです。 わああああん。わあああああん。 どうにもこうにもそんな調子なわけは、本日のプチ旅路の所為です。 地元に帰省したので、早速紺堂嬢とデェト(笑)してたわけなのですが。 文字通りだらだらごろごろした後で、ふらふら田舎をバイシコーでゴー。 で、ビデオ屋さんで。攻殻セカンドの最終巻を発見し。 二人でいやっはーとなりながら借りて鑑賞会を決行したわけなのです。 そしてその結果が出だしの叫びとなりました。
うあー、モヤっとするー。ひたすらにモヤっとしますー。 違う、違う。あんなことを望んでいたのではないのです。 そしてどうしようもなく腑に落ちませんし納得できませんし悲しすぎます。 やっぱりわたしファーストシーズンのが好きみたいです……。 セカンドだって、ポーカーフェイスとかポーカーフェイスとかは最高なのです。 機械たちの午後なんかものたうちまわりそうに大好きなのです。 けれどもその結果あんなことになってしまうなんてちくしょうカズンドめええええ(泣) 鑑賞後は、紺堂嬢とぐったり崩れ落ちてひたすらもやもや言うておりました。 うう…これだけぐるぐるするのに、頭から離れないのはあの歌声だけ。 愛らしすぎて。悲しすぎて。泣きそうになってしまってならないのに。 響き渡る。 『♪ぼくらはみんな、いきている』……。
悔しまぎれに悲しまぎれにとあることを始めました。 スーファミのバハラグやってますよこのひと(笑) ああもうドラゴンたちが可愛すぎてキュンキュンしてたまりません。 鳴き声にいちいちハート鷲掴み。わたしの可愛いドラゴンたち! ついついたくさんエサあげましょうねvみたいな気分になってしまいます。 あの世界の色。オレルスの色。見ただけで郷愁めいた気分で涙ぐみそうです。 わたし、あの空が、だいすきでした。
今年はクロノもロマサガ3も聖剣3も十周年なのでしたっけ。 バハラグは来年だと思いますが。 スクウェア黄金期のスーファミラグナロク期。 わたしが最もこころたのしく、純粋にうきうきと過ごしたあの時間。 何か、お祝いでもできたらいいのになあとうっすら思っています。
実家に帰省だわーい。あんまし手放しで喜べないのですが。まあ一応。 しかしパソが居間に移動されてるのでなかなか触れないです(笑)
こんばんわ、懐かしい色々なものを発掘してほくほくのもえぎです。 うちに戻ってまずしたことと言えば、いそいそとFF6の攻略本探したことですよ!(笑) いやあもう嬉しくって懐かしくって!たくさん思い出してうきうきするですよー。 あの頃はどういうわけだか攻略本が大量に出て、公式のだけで三冊はあるのですよね。 FF4に至っては、イージータイプもあるものですから、四冊以上あるのでは……。 あと、なんだかレアものっぽいものとかがこっそりある辺り恐ろしい部屋です。 むー、昔寂れた本屋さんの片隅でみつけたとある本があるのです。 FF6という名にひかれてふらふらと買ってしまったのですね。 キャラブックみたいな…カードコレクションも兼ねたようなもの。 FFコレクションに入ってた、ティナの置き時計なんて宝物です!
FF6再プレイしていて。おもいもよらぬことが発生しました。 わたしそもそもFF6のキャラはみんな大好きなのですけれど。 みんながわいわいゆってる『みんななーかーよーくー』が理想なのですけれど。 数年ぶりの再プレイで。突然。株が急上昇した人がいるのです。 それは―…シャドウ。 予想外も予想外で、自分でもびっくりしています。 まさかここまでわたしシャドウが好きだとは思いませんでした。 というよりも、わたしはその―………………。
……白状します。『助けなかった』んです。
知らなかったんです!知らなかったんですよう!(泣) ただでさえあそこは魔大陸、苦手な苦手なダンジョンで。 更にそこへ時間制限イベントですよ?もう完全にパニックです。 『シャドウならあのくらいの高さ飛び降りられるさ!』 とか思いながら脱出したものです。 その前にあの大陸の高度がどんくらいのもんだか考えるべきでした。 ごめん…シャドウ……。
そんなわけで。 今度はきちんと助けて。サイトさんも巡ってみたりしていたら。 シャドウの好感度がぎょいぎょい上がっていっていたというわけです。 理由としましてはこんな風でしょうか。 ・インターセプター(犬)に優しい ・インターセプター(犬)にだけは心を開く。暗殺者なのに。 ・愛犬家 ・インターセプター(犬)との絆の深さ ・インターセプター(犬)がとてつもなく主人思い。戦闘にさえ参加 ・インターセプター(犬)自身がそもそもとてつもなく強い ・インターセプター(犬)可愛くてしかたありません
……犬関係ばっかり?(笑) シャドウ好きに目覚めた割に、シャドウの夢が何処で見られるか分かっていません。 夢見たーい!過去の夢が見たーい! たとえシャドウが嫌おうとも。 かたゆでたまごが好きな暗殺者の夢が見たいのです。
そうそう。攻略本を読み返してふと気になる一言発見。 マッシュの項目でのことでした。 『ダンカン・ハーコートのもとで修行を…』みたいに書いてあって。 ああお師匠様のお名前かと、そのまま読み飛ばしそうになったのですけれど。 ん?とページを繰る指が止まりました。 ハーコート?ハーコート…はて、何処かで聞き覚えが………っ!!
『シグルド・ハーコート』!!
フィガロの双子のミドルネームは有名な話ですが、これは気づきませんでした! 本当に今更すぎる……。
2005年05月01日(日) |
『ハッピーライフジェネレーター』 |
久し振りにゆっくり眠れました……ねむることができました。 眠りたいと思って眠れることがこんなに嬉しいこととは。
こんばんわ、ひそひそこそこそリハビリ中。もえぎです。 しかしわたしリハビリに使用するのがポップンてどういうことなのでしょうね。 書きやすいというわけでは―…際立って書きやすいというわけではないのですけれども。 わたしの文体に、かなり大きな幅と変化と語彙を加えてくれたジャンルなので。 書いちゃいけない人たちを、リハビリとして書くというのも妙な話です。 まあ名前は極力出さないようにしていますけれどね。 明日書くとしたらなんでしょう。ジャンルはポップンから離れそうですが。 うーんうーん……FF6かなあ。 FF6で一つ書きたいことがあるのですが、それを書くには補足話がいるのです。 そのためのお話。世界崩壊後、仲間集め中のセリス。 うわあFF6をお話として書くってわたしおそらく初めてですよ! あの頃は『話を書く』とかそういった概念自体がなかったので。 上手く、書けるかなあ……かなりはらはらしています(笑)
そんなこんなで本日のリハビリ。 なにやらわたしの書くポップン話ってあまりポップンじゃない気もするのですが(笑) それでも一応ポップン話。パリと徹夜と渋谷系。
『ハッピーライフジェネレーター』(ネオアコ二人 in Paris)
遅めのランチは徹夜明け。ブレックファーストさえ兼ねていて。 ねぼけまなこでもそもそ食べる、無言の二人佇む部屋の窓からアコーディオン。
「……ねえ、相棒」 「なにさ、相棒」 「僕と君は二人ユニットなわけじゃないか」 「そうでなきゃどうしてこんな強行軍で曲作りに励んだりするのさ」 「だから僕は相棒として君にこういう時きっちし言うべきと言うかいっそ突っ込むべきなのが相棒というものの務めだと思うんだ」 「前置き長いよ。で、どうぞ、相棒殿」
ねぼけまなこなのはどっちもなのだろうけれど。重々しげに話題を切り出したココアの髪の青年は、ねぼけまなこすぎていっそ据わっているようにさえ見える目の前の相棒に向かい、事務的にもそもそと口を動かし、けだるげにバターナイフを動かす相棒に向かい、ゆっくりと言葉を選んで。告げた。
「……そのフランスパンの食べ方おかしいよ」 「やだなあ、知んないの?これがシャンゼリゼじゃア・ラ・モードなんだよ」 「そんなパリジェンヌ見たことないよ」 「下駄で歩けば出会えるかもよ」 「あのさ、別にスライスすること自体は問題ないと思うんだ」 「流石にまるまる飲み込もうっていう気概なんてもの僕にはないね」 「ただ横なら分かるさ。でも唐竹割みたいに縦にスライスするのはどうかと思う」 「綺麗な断面だと思うけど?真っ二つでさ」 「真っ二つのそれをそのまま口に運んで端から食べてる光景が目の前で繰り広げられてご覧よ」 「しかも徹夜明けで」 「確信犯か」 「気の長いポッキーみたいなものさ。それにこうしたら断面だってよく見えていいじゃないか」 「その断面へ地層になりそうなくらいピーナッツバター塗りたくるのはどうなのさ」 「それは――」 徹夜明けのお昼過ぎ、お互いに不毛とも思える会話をやる気なくラリーしていると、ふいに黒髪を短く揃えた、フランスパンの彼が言葉を詰まらせた。相棒からの突っ込みに、初めて彼はけだるい表情をぴたりと停止させ、策謀めいたものをいつもたゆたわせている飄々とした瞳に、ちかりとかすかな光を灯した。
曲そのものは作りたい。意欲もアイディアもはちきれそうになっている。しかもとっとと仕上げたくてたまらない。そしたら明日から完全無欠に予定はフリーになるのだから。そのためなら連日連夜の徹夜だなんてむしろ諸手を上げて迎え撃ってやる。そんな気持ちだから、別に苦痛というわけではないこんな日々。でもまあ、なんとなく疲れて少しいらいらするくらいは仕方ないのだと二人とも思っている。 だって明日は、二人の可愛いお嬢さんが、トリコロールの地に舞い降りるのだから。
だからフランスパンの彼は、口いっぱいに頬張っていたそれを、そっと皿におろすと、伏し目がちになって。目いっぱいの不満さをそのまま表に出すでなく、ほんのり相棒から目をそらすと、唇を僅かに尖らせた。ふてくされたように。 「――彼女の好物なんだよ」
それを聞いて、やや目を丸くしたココアの髪の相棒は、次の瞬間にまりと人の悪そうな笑みを浮かべると、そっと攻撃を開始した。もっともそれは、じゃれあいながら罪のなすり付けするようなものではあったけれども。 「そもそもさ、君が直前に花柄の車とか言い出すからこんなに予定が切羽詰ったんじゃないか」 「ショコラティエ巡りでちっとも五線譜埋めなかったそっちの責任放棄されちゃ困るね」 「リムジンもキャンセルしたし。車の手配だって全部僕にやらせてさ」 「この観光シーズン真っ只中に、二人分のチケット確保した功労者が誰か忘れてない?」 「チケット代は折半だろ。それにエア・メール書いて送ったのは僕だし」 「バレンチノとバレンチナに感謝しなよ」 「せっかく曲書いたのに歌詞仕上げるの遅いし」 「とっくに仕上げたよ。ただあの曲書いた作曲者殿が無茶なキーを強いてくるからさ」 「普段から練習怠ってる所為だろう」 「何せ嫌いな言葉は努力だからね」 これだけけんつく食らわせながらも、テーブルとご飯を囲んで向かい合う二人の表情に笑みが絶えることはなくて。それは大層シニカルで、企み蠢く、お世辞に清清しいとは呼べないものであるけれども。彼らの脳裏にそれぞれつまびらかに浮かび上がっている、それぞれの娘さんの姿が、彼らをたまらなく幸福にしていた。 だからそのうち、どちらからともなく皮肉まみれの遣り取りを終わらせると、そっと席を立つ。同時に顔を合わせると、やっぱりシニカルに目を眇めると、口角を上げてみせる。 「とっとと終わらせようよ」 「はなからそのつもりさ」
言葉にもならないくらい満ち足りた幸福だから。体中から吹き出して、おかしくなってしまいそうに幸せが零れ落ちかねないほどだから。それに、彼らだから。 そんなよろこび口に出して誰にだって教えてやるもんか。
さあ二人の娘さんが、エア・ラブから飛び降りてくるのは。もう。明日。
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