更新履歴とリハビリと。まあ更新履歴というよりも、トップ見たら一目瞭然?(笑) だって、だってー!
こんばんわ、良い仕事をありがとうございます同盟主催者様(笑)もえぎです。 やー、嬉しいったらもう。いそいそと張らせて頂いてしまいました。 見ているだけでついついにこにこしてしまうのです。 ああ大好きですよ。だいすきですよこんちくしょー! ほんと、わたしあのふたりたちがどんだけすきなのでしょう。もうおかしい? 古い友人連中にも散々『まだゼノしてんの!?』とか『同人のはまり方よりやばい』 とか言われっぱなしでしたからねえ。それでもこりないのですよこのひと。 わすれられるわけがない。ほっぽっていけるわけがない。 これもある意味ラッキーラブ?イエー。
FF6で大盛り上がり大会で今日はトップにあんな素敵なものを張って。 更に昨日の日記ではやたら偉そうなことたくさん書いておいて (偉そうですみませんでした…) そのくせリハビリとして書いた話がポップンなのですからわけわかりません。 うう、それにしてもなんて出来の悪さ。テンポも順序も流れもなっていない。 表現しきれていないこの口惜しさ。きちんと書き直していかないと。 けれど概要としてはこんな感じなのですよ。 capsuleさんのアルバムで、Lucky Love聴いたときこんなのが見えたのですよ。 だから曲のスピードに合わせて書きたいのですがやはり合っていません。ぐはあ。 あの、一足ごとに、舞い上がるような感覚を。 余りに満たされた音と言葉に、わけもわからず涙を伝わせたあの曲。 それをゆっくり理解しようとした結果見えたもの。
『ラッキーラブ』(ポップン。ガーリィキャンディ二人)
きっとそのうちどたばたしながらトランクととっくみあいでしょう。 ずっと待ち望んでいたトリコロールの地へと舞うのでしょう。
「お洋服作らなきゃ!早速布見に行くの、お買い物に行きましょう!」 「どんな風にするの?今回は」 「ほら前に買ったおっきなサングラスがあるでしょう」 「二人で『古い映画の女優さんみたいだわ!』ってはしゃいだのね」 「あれに合わせようと思うの。あ!ちっさなポーチもあったし、あれにも合わせて!」 「パリ…なんだかきおくれしちゃう」 「そう?うきうき楽しみでたまらないわ!色のテーマはオレンジに決めた!」 「60年代でいってみるの?」 「うん。レトロでポップなあの色味、とっても興味深いの。ワンピースにして…」 「レイヤードね」 「うん!さなえちゃんはどうするの?どんなのがいい?リエ、作るよ?」 「……ううん。わたしは、いいの。ほらリエちゃん、早くお買い物行かないと」 「そうねっ!布に、ボタンでしょう。カメラのフィルムも見なきゃ」 「わたしは、お菓子作って行こうかしら」 「あ!リエもそれ手伝いたい!」 「ふふ。じゃあ材料も見に行きましょう。お土産もいるでしょうしね」 「髪留めにマニキュアも帽子やリボンを探しそびれるわけにいかないし」 「お気に入りのマスカラだって忘れちゃいけないわ」 「じゃあ急いで、行きましょう!」 「ええ。『二人』の銀色自転車で」
くるくる巻き毛も愛らしい、二人のよく似た娘さん。一人は足に翼があるように、一人はやわらかに瞳を細めて。それぞれに軽い足音と、心浮き立つように楽しげな遣り取りを残して、ぱたりと扉を閉じて出て行きました。 二人が、そもそも二人のものではない、預かりものの自転車に乗ろうとしている頃。ずっとサドルの位置が高い、預かりものの銀色自転車に苦労しながら乗ろうとしている頃。テーブルの上に置かれていたエア・メールが、何処からとも知れない風に吹かれて、ぱさりと落ちました。 中からは、フランス行きのチケットが二枚、くすくす言うように顔を覗かせました。 送り主はさあ。いったい誰かさん?Dr.Kならご存知でしょうか。
このうきうきがどんなものだか知っている?大地の数センチ上を踊るように足を滑らせて、その呼吸が、鼓動さえが、まるで全てと繋がる一筋の旋律めいてからだを鳴らすことを? あなたがおとこのこなのは酷く残念なことね。そしてあなたがおとこのこなのは凄くよろこばしいことだわ。あなたはきっとわからないでしょうけれど、あなたのおかげでこんなうきうきになることができるのだから。 これはおんなのこにのみ赦された、天空を貫いて宇宙まで舞い上がられる蜂蜜螺旋エレベーター。
エル (色とりどりの布をためつすがめつ、お喋りしながら、手触りに目を細め)
オー (きゃらきゃら笑いあいながら、軽やかな声を響かせて、リボンやピンを髪に添わせ)
ブイ (ひっくり返しそうになるボウルと格闘し、エプロンも鼻の頭も真っ白で、あまいものをうみだして)
イー (夜にはふとミシンを踏む足を止めて、西の方に微笑んで、チョコレートをくちびるに)
確かに飛行機はエア・ラブではないけれども。それでも飛行機であるからには、実はエア・ラブやもしれません。愛の世界旅行の少し前、二人の可愛い娘さん。そのとくとく言う少し早い心音はどなたによって奏でられたものでしょう。さあ。いったい。 そんなのはショコラを100グラムも口にしたらすぐにわかること。
エル、オー、ブイ、イー。 ラッキーラブ、Yeah!
2005年04月29日(金) |
たまにはそんな名前の |
今の状態ってなんていうのでしょう。色々と。名前やなんやかやあるのでしょうけれど。 あれだ。魔女の宅急便(原作)でいうところの。中心点行方不明病だ。
こんばんわ、だからってしっぽつけて治るもんでもなし。もえぎです。 FF6で楽しくて嬉しくてうふふな日々が続いておりますが、時折ほつりと思ったりします。 特に今日みたいな、タイガー&ドラゴン見て、唸りながら膝を打ったみたいな日は。 ……うまいなあ!って唸りました。 見終わった後、快い充足感の残るお話というのは本当に良いものですね。 やっぱりクドカンは凄いやと思い知らされました。 わたしのクドカンドラマ鑑賞暦は大変短く、マンハッタンラブストーリーからなのですが。 ちょうど良かった気がしますね。 あれはその…バイオレンスもセクシャルも過剰ではなかったので。 ただ物語の技巧性、魅せ方の妙。 それに馬鹿にしているけれど嘲笑するでない親愛に基づく馬鹿に仕方。 この感覚は関西圏における『アホ』の扱いに通じているような気もするそれ。 それをたっぷり堪能することが出来ました。 クドカンはシンボルとしての言葉の用い方が絶妙に上手なのですよね。 薔薇の葬列(昼ドラに出る喫茶店名)だの少年レントゲン(ヴィジュアル系バンド名)だの。 その適当ながらいかにもそれっぽい感じのする言葉の使い方に大笑いしたものです。 ともあれタイガー&ドラゴン(そういう曲があるだなんて知りませんでした…) 二時間ドラマだったときもその軽妙さに唸りながら、 『これ連ドラでみたいなあ!』とか思っていて。 その矢先の連ドラ化でしたからもえぎさん大喜びです。
今週のお話は、わたし最初ちょっと眉をひそめて、肩を強張らせました。 余り、好きそうでない予感がしたので。 ああいう言葉遣いにはいまだに慣れることが出来ませんから……。 (以前にああいう言葉が『ぶちまけ言葉』と評されていましたが言い得て妙だと思います) けれど最後に、瞬きを忘れるほどに、凍りつきました。 『やられた』と思って。 物語を暗喩などを疑いながら解釈することは余り好きではありません。 けれど今回は壮絶な皮肉なのだと思いました。 しかもそれを、押し付けがましくなく、ただ裏に一筋の叫びめいて込めて。 鮮烈に突きつけているような。そんな風。お見事でした。 クドカンご本人、とってもとっても勉強されているのでしょう。 内容が内容だけにいちゃもんつけられたり偉そうに解説くらったりもするのでしょう。 けれど普通の人にとってなんとなく小難しそうなものを、 エンターテイメントたらしめる手腕は見事の一言です。 楽しませること、楽しいこと、ただの享楽ではない楽しさを表していることが素晴らしい。
これに関しては、 最近わたしおおはまりした上大絶賛のテレビ版攻殻機動隊にも同じことが言えます。 テレビ版スタッフが凄いと思ったのは、あれだけむつかしい原作を、 あれだけ万人に通じる(といってもそれでもハードルはやたらに高いですが) 胸のすくエンターテイメントとして構築したこと。 特にテレビアニメだと時間の制約がとんでもなく大きな問題となるでしょうに。 息詰まる戦闘に謎解きに解決といった一連の流れを三十分以内におさめるのですから。 テレビ版脚本陣ですと、櫻井さんの脚本がべらぼうに好きです……! その所為で櫻井さんのシリーズ構成をつとめる御伽草子が見たくてたまりません。 攻殻でわたしがツボだった話のことごとくの脚本を書いてらした方。 もっと、もっとこの方の言葉や世界を見てみたいと強く願ったのです。 そんなこんなでCLAMPの今度映画化するヤツも見たくなる始末です(笑) ギャー、脚本がわたしの攻殻好き脚本家さん一位二位の櫻井さんと藤咲さんですよー。 どういうことだーとなっておりました。 最近は櫻井さんの言葉が見たくってI.G.さんのサイトに日参状態です。 いつも三人交代くらいで日記を書いていらっしゃるのです。 そろそろ書き出しの文章でどなたか判別出来るようになってきたのはどうかと思います。 ああそうそう。 エウレカセブンもメイン脚本がフロッグネーションの佐藤さんで嬉しかったり。 攻殻でも佐藤さん脚本は好きでした。ただちょっと血生臭いものでしたけれど。それでも。 まさか日曜の朝子供向け時間帯に、 生きたまま人間の皮剥ぐような話は書かれないでしょうし(笑) いきなり第二話見逃しましたが、第一話から大変好印象でした。 安心して見ていられるのが、心底嬉しいです。
脚本話でいってみましょう。今日は声変わり後のドラえもんを初めて見たのですが。 ……わたしちょっと相性悪いかもしれません(苦笑) んー、あの主題をドラでするのはどうかと思ってしまいました。 ギャップの激しさを主張する意図も含まれているのでしょうけれども。 端々に現れる台詞の幾つかが余りに無神経だった気がしてならないのです。 演出や作画にやや拒否反応を示してしまった所為もあるのでしょうけれどね。 そういや声変わり直前のドラえもんも、 話の内容が余りにえげつなくて見られなかった思い出が。 でもバージルスネオには大爆笑させて頂きました(笑) いつか言ってくれませんかねえ。『のび太に生きた証ってもんをさあ!』って。 ドラえもんはどうかと思いましたが、今週のブラックジャックは比較的見られました。 こちらは演出の問題だと思うのですけれど、今まで見てられなくて。 違和感がつきまといすぎて直視出来ず、結局見ずにいたという。 しかし大塚さんの声聞きたさに(バトーさん…) 恐る恐る見たら今まででいっとうましだったような。 どなたの脚本かしらとか思っていたら手塚眞さんでした。ご子息さんだったのですね。 ―…ここまで書いて気が付きましたが。なんか今週わたしよくテレビ見てるような。 見てる日と見てない日で差が激しいのやも。疲れてすぐ寝ちゃう日も多いので。 それに今週は本もよく借りていましたし。早くもっと読まないとー。
万人が楽しめるエンターテイメント。 けれどその裏に知ってる人なら更に楽しめる秘密も含んだエンターテイメント。 ないしょめいた二重構造。それは。とっても素敵に楽しいもの。 ……サーガも、そんな要素が強かったですね。 こっそり耳打ちするみたいに、ひそひそばなしみたいに。 素敵なものがちりばめられていた。 それらを見つけるたび、囁いて貰えるたび、 わたしはついついにっこりしてしまっていました。 言葉の一つ一つがあのままで。そして。とってもとってもやさしかったから。 つい。しんじてしまうくらいに。
今日はせっかく、風邪も殆ど治って。久し振りに星降る丘へ行ったのに。 約一ヶ月ぶりに星降る丘へ行ったのに。 あそこに満ちた緑の香気が泣きたくなるほどの郷愁を含んでいたというのに。 お昼ごはんを食べ終わると、ふいにどこからともなくアコギの音が聴こえてきて。 きょときょと周囲を見渡し外を見やると、細い木陰に腰掛けて、 なまあたたかな風に吹かれながらギターを爪弾くおにいさんがいらしたのに。 そんな物語のような、絵になる光景に出会えたというのに。 たくさんのゆったりとしたおしゃべりが楽しかったというのに。 わたしの中心点は、まだ行方不明のまま。
2005年04月27日(水) |
三つの星に願いをかけてふと甦る彼方の日の |
髪を切りました。ちょっと今回は納得がいかずがーんな結果。 暫くはアップにしてごまかしておこう……。
こんばんわ、まあいつも三日くらいしないと気に入らないのですが。もえぎです。 どういうわけだか切りたての髪を一発で気に入ったことって余りありません。 数日経たないとどうにも好きになれないのです。 ただ単に慣れの問題でしょうか。でも今回はいつもよりちょっと…かもしれません。 早くなじんでくれないかなあ。ううむ。
やっとスリースターズ一個手に入れて、ぃよっしゃあ!となっておりました。 しかし人間の欲望とは恐ろしいもので、一個手に入るともう一個欲しくなります。 スリースターズ。どんな魔法使おうがなんだろうがオール消費MP1となる素敵アイテム。 かつてスーファミでプレイしていたときも、必死になって探したものです……。 と、申しますか、これを持っているモンスター、ブラキオレイドスを根性で狩りました。 こっちも何度も全滅くらいながら(笑)強いですからあいつ……。 そういえばFF6はアクセサリや武器防具だとか、全部きちんとイラストあるのですよね。 全武器防具イラストの載っている設定資料集大好きなのです。 思わず実家から京都に持ってきてしまったくらいですから(笑)FF5のもありますよ! で、かつてプレイしたあの頃。よく友人の誰かさんとわいわい話して遊んでおりました。
もえぎ「なあなあ。装備でグラフィック変わらんけどさ。 実際はみんなどんなかっこになっとんやろな」 友人「描いてみるか?資料はあるわけやし」 もえぎ「じゃあ試しにエドガーで。げんじのたてにげんじのよろいしてて…」 友人「げんじのかぶと、それに武器はライトブリンガーやろ」 (資料を参考に描いてみたものを二人して眺めて) もえぎ「不審人物……!」 友人「不審人物……!!」
顔をあわせて大笑いしたものです。 二人の前には街中歩いてたら間違いなく捕まりそうな不審人物国王がいました。 それが余りにうけたものですから、これ以降悪乗りしていっぱい落書きしたものです。 特にエドガーがかっこうの的にされたような気がします。 確かあの頃、裏技で、機械を装備出来るというのがあったのです。 PS版でも可能なのかは存じませんが……。 あの裏技使うと確か攻撃力防御力最強だったような。 で、予想図を描いてみて。 右手に回転のこぎり、左手にドリル、頭にオートボウガン、胴体にバイオブラストな国王。 どう見てもアホか犯罪者ですジェイソン。でも笑いましたねえこれ。ある意味無敵。 FF6は色んな楽しみ方が出来たように思いますので、 他にも数え切れないほど遊びました。 戦闘中の出来事とかを落書きにしてみて笑いあったりもしましたしね。 勲章(全装備可能)装備のガウに最強装備したら、 片手にライトブリンガー、片手にタイガーファングという恐ろしい状況になっただとか。 (絵的にはすっごくかっこいいと思いましたこれ) セッツァーをカード二刀流のかいでんのあかし(四回攻撃可能)装備とかしたら、 2×4=8回連続攻撃で、カードでの攻撃なもんだから8回くるくる回り続けたとか。 (この所為で、わたしの中でセッツァーが微妙にお笑いの位置に。タキ嬢に叱られました) むげんとうぶは戦闘中グラフィックのままイラストにすると恐ろしくアホっぽく見えるとか。 これだけ次々と思い出せるってどういうことでしょう。
FF6は、クリスタル伝説を捨てた最初のFF。 当時のゲーム誌の投稿でこんなことが言われていたのが思い出されます。 「『ファイナルファンタジー』には『最後の幻想』という意味もありますが、 『究極の寓話』という意味もあります。『最も教訓的なたとえ話』だなんて」 ―…後半少しうろおぼえですみませんが、こんな感じ。 わたし、この言葉にとっても納得した人なのです。 幻想であることを脱し、寓話になろうとした最初のFF。 1〜5との明らかな違いはクリスタルの有無もありましょうが、ここにあるような。 あれは確かに『最も教訓的なたとえ話』でしたから。 わたしにとって、6は最高のデジタルなお伽話だったのかもしれません。 だからなおのこと。 映画化されたときのコピーを聞いたときは、ああもうだめだと思いました。 『これは、お伽話ではない』って。ややうろ覚えですがこんなの。 お伽話であることを捨てた寓話がいったい何を意味し、 求めているのか分かりませんでした。
あ。ゼノも……ゼノも、こんな、風、でしたね。 ただもう少しFF6より生々しくて、醜いものもリアルで、けれどその誠実な有り様が愛しい。 お伽話、ではないような。もっと別の言葉が相応しいと思うのですけれども。 貧困なわたしの語彙では今、ぴったりの言葉をみつけだすことが出来ません。 わたしにとってゼノはお伽話以上のものでしたから。 あの存在になんと名前をつけたら良いものやら?
2005年04月26日(火) |
水晶を捨てた幻想の新たな一歩たるそれ |
FF6のおかげでしょうか。少しずつ、夜が眠れるようになりました。 途中何度も目は覚めますけれども随分マシになりました。感謝、FF6。
こんばんわ、エボシ岩の洞窟にいる宝箱に腹立ちます。もえぎです。 のっけからこんな日記ですみません(笑)いやー、でもしつこいですあいつ! さんごのかけら、いくつあげればおなかいっぱいになりましたっけ。 余り苦労した思い出がないものですから、さほどたくさんではなかろうと考えていましたが。 百個以上集めてもダメ。ストラゴスのじいちゃんがパーティにいないといけないとか…? さんごのかけら集めも飽きたのでブラキオレイドス狩りをしています。 勿論ロックはレベル上げという名目のもと延々血塗られた盾装備のままで★ 敵は強いわこっちは死の宣告だわで色々とどきどきものの戦闘です。 でも呪いが解けるまで(999回戦闘でしたっけ)この状況を維持なのです。 魔法習得値稼ぎにサボテンダーも狩りに行こうかなどと考え中。 ラストダンジョンに向けて、メンバーみんな鍛えないと。
レベル上げ、と言いますか、戦闘が楽しいというのはとても大きな要素ですね。 戦闘中の色んな展開だけでお話が見えるようで、戦闘のたびわくわく。 例えば先日こんなことがありました。 パーティはフィガロの双子、ロック、セッツァーの四人でした。 フィガロの双子は一軍メンバーで、ロックとセッツァーのレベル上げ中での出来事です。 双子は必ず一緒にパーティに入れていたのです。 わざわざ同時にレベルが上がるよう、経験値が同じくらいになるよう調整までして。 メンバーに女の子がいないので華がない華がないとぶつくさ思いながら戦っていると。 敵の特殊攻撃で、セッツァーが混乱しました。 けれどまあ、彼の攻撃力はそれほど高くはありませんでした。 ですから、とっとと戦闘終了させればいいなあと考え、エドガーに回転のこぎり指示。 国王の攻撃前に、セッツァーにターンが回ってきました。セッツァーの攻撃。マッシュに。 しかしマッシュはパーティ一丈夫ですから、そんなにダメージがあるわけもなくぴんぴん。 さあこれで次はエドガーの攻撃で戦闘終了ー、と思っていた矢先。
ひょーひょーひょーひょー(死神の声) マッシュにデス発動。 マッシュ一撃死。 セッツァーの装備。死神のカード。 たまにデスを追加効果する死神のカード。 たまに発動なのにこんなときに発動。 なんて間の悪い。 『ぅあ゛ー!!』とわたしが思わず叫ぶ前でエドガー回転のこぎりスイッチオン。 敵撃破。 ♪ちゃちゃちゃちゃーちゃーちゃーちゃっちゃちゃー(戦闘終了)
このやり場のない叫びをどうしてくれようかと思いました。 せっかく経験値揃えてたのにー。また調整しないと……くそう。 なんとなくこのメンバーでやるのが嫌になったため、この後即座にメンバーを変えました。 暫くセッツァー外してました(笑) 彼が悪いわけではないのですけれどね……ただなんかもう。
FF6でお話、ちょっと書いてみたい気持ちがむくむくと。 けれど困ったことに、今手元に細かい資料がないのです。 みんなの目の色とかがよく分かっていないのです。 6の場合、ドット絵と天野さんデザインでかなり印象違う人とかいたりしますし。 せめて目の色くらいはきちんと心得ていないと、わたし書けない人なので……。 セッツァー紫ですよね?ティナが赤で…ロックはどうでしたっけ。セリスは……青? ほんの少しだけ、二つほど、書きたい気がします。
眠れる夜をもたらしてくれた、あの大好きな御伽噺にこころよりの親愛と感謝を。
ニュースがこわくて見られません。場所が場所だけに。 尼崎やん、尼やん。近くやん……。 知っている名前がありそうでこわくて見られない。 おそるおそるテレビをつけたら語る声は耳慣れたなまりの言葉。 あそこでくずおれているのはわたしかもしれない。 どちらの立場も。どのひとも。なにもかもがかなしすぎて見られない。
2005年04月24日(日) |
六番目の御伽噺は最も寓話たる御伽噺 |
飛び石状態の日記ばっかり。ううむ、なんとかせねば。 どうにか体調が全快に限りなく近づいてきたので、これから頑張らないと。
こんばんわ、ここ数日日記の抜けたわけは。もえぎです。 早い話がFF6しすぎて風邪を悪化させておりました(笑)AーHOー。 ゆっくりゆっくり熱も引いて、そろそろいいかなあと思っていた頃合に。 ちょっと無理を(とは言っても、病人における無理で、日常生活では普通)をしたくなり。 うっきうっきしながらFF6を始めたのですよ。 『リルム迎えに行くだけだから!アウザーのおっちゃんの屋敷だけだから!』って。
そして気が付くとティナ帰還、カイエン復帰、リルム奪還、ストラゴスのじいちゃん開眼、ガウ捕獲、モグ帰宅、シャドウ静養後復活、ゴゴ加入、ウーマロ服従完了そしてデスゲイズ撃破後バハムート入手、ヴァルガルマンダ陥落、オーディン粉砕、ケーツハリー拾得、ラクシュミねえさん譲与、ゾーナ・シーカー落札、ミドガルズオルム強奪、といった状態だった午前一時。
四時間ぶっとおしでプレイしてましたこの人。 そしてこの後慌てて床についても、やっぱり不眠はなおらず輾転の時間。 翌朝更に症状悪化という文字通りの自業自得に陥っておりました。 本当にアホとしか言いようがありません。 ……でもたのしいです。ほんと。
因みに、↑であげているメンバーに、一人足りないことにお気付きでしょうか? リルムを迎えに行ける時点でメンバーはセリス、マッシュ、エドガー、セッツァーの四人。 そこに上記の仲間たちを足しても、あと一人足りません。 ええ。意図的に迎えに行っていない人が、一人いるのです。 なんとなく迎えに行くのがむかつくとかいう個人的極まりない理由です(笑) でもその人がパーティに帰ってこないことには、セリスが可哀想なので……。 結局迎えに行ってきましたよフェニックスの洞窟。あそこも苦手なのにー。 揃いましたよ。メンバー。最後の一人…ロックが戻ってきて。
ああでもですね。でもですね。 再プレイしていて国王の男前っぷりに気付くのと同時に、こっちにも気付くのです。 『ロック、殴りたい……!!』って(笑) もうなんなのですかあの男ー、誤解を招くような発言ばっかりして! てっきり最初はティナを守るもんだと思っていたらセリスにも同じことを言い。 でも結局故郷に……っていう。 最強にろくでなしに思えてきたのはわたしも年を取ったからなのでしょうか。 フェニックスの洞窟の後、コーリンゲン。それからナルシェ。 ロックの一挙手一投足見るたびに『殴らせて!あの男を殴らせてー…!』ってなります。 多分、ロックはあれなのですよ。『おとこのこ』なのだと思うのです。 夢を追って、ひたすら自分の信じるものを追って、走ってゆく。脇目もふらず。ただ。 ……しかし、だからと言って、女の子を苦しませたり悲しませたりすることは許しません。 そんなわけで、ただいまひっそり仕返し中です。 血塗られた盾(装備すると呪われて、スリップ、混乱、バーサク、沈黙、死の宣告)装備★ リボンもつけて、ステータス異常は防いでいても、死の宣告だけは防げません。 ですから時間内に敵を倒さないと自動的に戦闘不能という危機的状況。 でもそのままボス戦とかもやらせていたりします。 呪いがとけるまでそのまま頑張ってくださいねロック。 今後、ブラキオレイドス狩りの際にもそのまま突っ込みますので。 それだけ女の子を泣かせた罪は重いのです。
FF5のときも思いましたが、よくもこれだけ逐一覚えているものです。 最初、ゴゴの仲間の仕方忘れていたのですよ。ただ、大三角島とだけ覚えていました。 で、島へ行ってどうしたら良かったかなあと思いつつうろうろしていたら敵と遭遇。 その途端、方法を鮮やかに思い出して、口角を上げてしまいました。 『すいこまれれば良かったんだ!』と内心高らかに声を上げていました。 洞窟内部も色々覚えていましたねえ。突き落とされる橋、落ちてくる天井。 三度くらい天井に潰されて全滅しました……ごめんエドガー。怖すぎますあそこ! 後、魔石のありかがいくつか思い出せなくて唸っていると、ぴかりと浮かんだある光景。 浜辺。浜辺に落ちた一つの石。浜辺のある所といえば。といった風に思考が繋がって。 いそいそ赴いたらやっぱり落ちていたりするのですよ、ケーツハリー。 他にもティナとセリスは装備お揃いにしたいからミネルバビスチェ一着手に入れたらすぐに竜の首コロシアム行ってプリンセスドレス賭けて景品のミネルバビスチェもう一着入手するとかラグナロックは魔石じゃなくて剣にしてラグナロクにするのだけれどもそうするとアルテマを覚えられなくなってしまいますが血塗られた盾の呪いを解いて英雄の盾にしたらアルテマを覚えられるのでラグナロクはコロシアム持って行って賭けて勿論勝って最強武器ライトブリンガーにしてしまえば良くってこれからはブラキオレイドスを狩りまくってスリースターズ入手をこころがけ狂信者の塔の戦いに備えなければならなくてあそこの戦いは魔法しか使えない上に塔がアホほど高いので苦戦が予想されたりもしますが実はそうでもなくてモルルのお守り装備のモグを連れて行けばボス戦しかしなくて済みますしそれ以外のメンバーも魔法の得意な女の子三人連れて行ってアルテマ大会を展開したらなんら問題はなく…ってああ止まらない(笑)
FF6に関しては、わたしあまりカプとかないのです。 と、申しますか、そもそもあの頃はカプという概念がありませんでした。 ただみんなが仲良しで、わいわい楽しく言っていてくれれば、それだけで嬉しいのです。 ですからガウのおめかしお洋服選ぶときのみんなの反応とか大好きです。 どの服が似合うのかってああでもないこうでもないってわいわい言ってて。 みんなが一緒にいて。楽しそうなら、それだけで満たされて、とてもしあわせです。 あの頃、ごりごり描くのも書くのも好きでしたが、今はもう書くだけ。 今なら。何か書けるでしょうか……実はちょっとセリスが書きたかったりします(笑) 懐かしい。むせかえるような香気に息も詰まりそう。けれどそれすらよろこばしい。 くらくらと。ただうれしく、あの頃の感覚におちてゆきそうです。 もう再プレイし始めてから部屋にサントラ、ボーカルコレクション、流れまくりです。 ティナのテーマのボーカルバージョン綺麗なのですよねえ……リルムのテーマも。 ゲーム中で流れたとき、咄嗟に歌詞が頭に浮かんでしまいました。 『遥か遠く 夜を越えて 砂漠の海を 彷徨う』……。『時の放浪者』っていう題名も綺麗で。 リルムのテーマの歌詞はとても思い出深いもの。 この一連なりより綺麗な言い回しを考え付けたら、 一人前になれるかなあ、なんて考えていました。 『まどろむ大地に 踊る夢は やがて虹色に 明ける空を彩る』 つまびらかに呼び覚まされる光景のなんて美しいこと。 題名の『神の揺り籠』というのも内容を快く内包したもので、 とてもやすらかな感覚をおぼえます。
なんだかわたし、FF好きなんですね(笑)今気付きました。ライトユーザーですけれども。 やった順番が5→4→6→7→8→3というわけわからんものですし。 しかもクリア出来たのは6が初めて。3、4、5は未クリアのままです。 5は足掛け約四年のデータが消えたのがショックすぎました。 6も何度も何度もデータ飛びましたがそのたびやりまくりました。必死。 4もデータ消えましたね!何故だか謎ですがデータ飛びやすい人なのです。 それこそドラクエなんて何度『あの曲』を耳にしたか考えるだけで嫌になります。 聖剣3もロマサガ3もバハラグもマザー2もデータ消えたなあ……。 PSはそんな事故がないので安心してプレイ出来ます(笑)
さあ。明日は。あの船に乗って何処へ飛んでゆこう。
2005年04月20日(水) |
卯の花の月のっけに喰らったボディーブロー |
じょいやさー。長らく留守にしまして申し訳ありません。 風邪がしつこくてしつこくて!四月の頭からずっとですよこれ。
こんばんわ、床に伏せりすぎでした。もえぎです。 どうやらえらくたちの悪い風邪につかまってしまったようで。 やっとネットに繋げるくらいに回復出来ました。やれやれ。 体調は、あともうひとこえ!ってくらいに治ってきました。 しつこい微熱も鼻づまりも落ち着いて、残すは喉の痛みのみ。 がらぐら元気にうがいして一日も早い全快を目指しています。
やー、それにしても本当に嫌な病状でした。 どうせ風邪ひくのなら、いっそ景気よくどーん!と発熱すれば良いものを。 ひねもす延々始終にずっと、けだるい微熱が続くばかりだったのです。 無理をしたら動けないこともないのですが、すぐに疲れてふらふらしてしまう。 そんな状況が続いておりまして。それがどうにかおさまった模様です。 けれど、わたし体に悪いようなことしてたわけじゃないのですけれど……。 ごはんもきちんとおかゆ作って、くすりも(半泣きながらも)服用して。 あったかくして。汗もかいて。たくさん眠るようにして。 考えられる限り、ありとあらゆる方策は講じたと思うのですけれど このおそろしいほどの治りの遅さには首を傾げるばかりです。ううむ。
四月に入って、ずうっとこんなありさまで。お花見なんて夢の夢。 仕方が無いので、部屋の窓を開けて東山方面を眺めたりはしましたが。 近くに桜を植えているお宅があって、わたしの部屋から見えるのです。 究極の贅沢、部屋お花見!これで風邪でなきゃ完璧だったのですけれどね(笑) 四月に入って。ですので。 『さよならあなた すべての終わり 四月八日の嘘じゃないけど』も祝い忘れ、 せっかく妹ぎみが来京したのに、ろくにおもてなしすることも出来ず。 (憂ちゃん、ほんとごめん…) 自分の誕生日はふらつきながらバイトだったりでした。 ―…なんかこうして書き出すと切なさ二割り増しくらいになりますね。
やっと風邪が治りそうですのに、現在は不眠に陥っています(笑)どうにもこうにもー。 なんだか自分の新しい病名みつけてあげつらっては喜んでるみたいで嫌ですね。 でもわたし、こんなに眠りにくい日々は生まれてはじめてかもしれません。 疲れていても眠れない。輾転反側、という言葉の意味を思い知っています。 ここまで寝返りうちまくるだなんて今までなかったことなのです。夜が少し憂鬱です。 余りに眠れないものですから、お酒を用いて意識喪失をいうのも試みたのですが。 一口のんで瞼がおもく、缶の半分のんだらもうふらふら。 そのままベッドに身を投げてもどういうわけだか眠りにまでは至らないのです。 全身全霊をかけて眠りたがっているのですが眠れない。 で、漸く眠りに落ちたと思っても、今度はやったらめったに眠りが浅い。 目が覚めたら午前六時とかがここのところざらでやや凹みます。 昏々とねむりたいのに。何故。
で。床に伏せるばかりの日々を過ごしていたわけですが。 上記のように眠りたくても眠れない状況でもあったため、横になっていると大変退屈です。 音楽を聴く気分にもなれず、本はいいかげん読み飽きて。 そこでダメな子もえぎさん。大変あくどいことを思いつき、実行に移しました。 先日いもうとぎみと話していると、どうにも懐かしくてたまらなくなったのですね。 そんなこんなで取りいだしたるは――
レッツプレイ★FF5・6
どうか怒らないでやってください(笑)いや、良い方法だと思ったのです! すぐに頭が疲れて、目も疲れて、眠りを誘う原因を生むであろうもの。それはゲーム。 しかも数年前にPSで出た、FFコレクションです。FFの4〜6が入ってるやつですね。 こないだのいもうとぎみとの会話で、昔のゲームが懐かしくて愛しくて。 静かなる大盛り上がり大会でした。ああ楽しかった。ありがとうでしたいもうとぎみ。 スーファミはある意味、わたしにとってゲームそのものでしたから。ホームグラウンド? 唯一、その創世記からラグナロクまで見届け、立ち会った機種。 だから思い出深さときたら、PSだって多分かなわないくらいに大好きなのですよ。 で、丁度手元にFFコレクションがあったものですから、やってみたわけです。
いちいち、なんでもおぼえているものですね。 FF5、船の墓場から古代図書館まで進めてみました。蘇る思い出の数々。 北の山でマギサ&フォルツァ戦終えて飛竜に乗ってウォルス城まで行ったは良かったですが調子に乗ってそのまま地下に突入してしまいガルキマセラに返り討ちにあって全滅ししかも北の山終わった後セーブしてなかったもんですからボス戦またやりなおした過去の日のことだとか(この所為でわたしは周囲から『セーブ魔』と呼ばれるほどこまめにセーブするようになりました)カルナック城嫌いでカルナック城に近づいただけで嫌な思い出ふつふつとこみ上げながら話を進めているとやっぱり始まったカルナック城脱出時間制限イベントで思い出されるのは『取り敢えずリボンとエスナの宝箱だけはとっておこう』という脱出経路の計算でエスナは店で買うと確か三千ギルしたんだよなあとかいらんこと考えながら実は半泣き状態になりながらだかだか走り抜けていると城出口に立ちはだかるデスクローがこれまたむかついて初めてプレイしたときはとかく時間制限イベントが苦手でデスクローが偉そうに口上を述べているのに対し『どかんかいボケがああああぁああ!!』と本気で泣きそうになりながらというかいっそパニック起こしながらその時点での最強魔法をぶちかまし秒殺して脱出したとき残り時間は五分あったとか。とか。 ……わからないかたにはつくづく面白くない内容ですみません。 でもこれまだ抑えて書いているほうです。 古代図書館なんて!古代図書館なんてもっと!!(泣) とにかく古代図書館攻略するのが嫌で嫌で、この時点でFF5休憩。 こりもせずにFF6を始めました。
以前、FF6を、途中で止めていたデータから始めると、いきなり魔列車でした。 嫌なところで止めていたのはこっちも同じでした。で、今回始めてみると。 封魔壁でした。 ―…やっぱり嫌なところで止めてありました。 それでもやはり懐かしさと愛しさが先にたち、進めておりました。 うきうき、どきどき、楽しくってなりません。 『魔大陸浮上したら終わろう…』と、やっぱり嫌なところで止めようと考えておりました。 えー…現在世界崩壊後でこれからリルムを迎えに行きます(笑) 楽しいのですようFF6!もう心底からどうしようもなく! 確かに大好きな作品ですし、わたしの中で『あらゆる意味でパーフェクトな作品』 という位置づけにあるソフトです。FF6は。 けれど。それにしても。ここまで楽しくって、面白くって、愛おしいなんて。 ああ。わたしはほんとに、あの世界も、皆も、大好きです。 そしてきちんとフィガロ城コイン投げとオペラ座のイベントは、 きちんとセーブデータ残してるわたしに乾杯(笑) 何度見直してもほれぼれします……。 あの熱砂の城の曲が鼓膜を揺らしただけで、胸の中に歓呼の声をあげました。 『嗚呼、栄光のフィガロ!』って。嬉しくって嬉しくって口角が上がるのをおさえられない。 再プレイすると、つくづく国王がいい男で感心するのですよ。 だってあの人、パーフェクトに格好良いでしょう? そんなわけで、これから暫く日記がFF6プレイ日記状態になりそうな気がしますが(笑) よろしければなまあたたかくみまもってやってください。 あ。因みにですね。 わたしが今いっっっちばんプレイしたいゲームは、FF6ではないのです。 バハラグが。バハムートラグーンがしたいです。 多分初めて新品で買った、初めて発売前から目をつけて買った、ソフト。 わたしの大好き戦艦ランキング不動のトップ3の一つである艦のある、ゲーム。 スーファミの限界まで挑んだグラフィック、それに愛らしいあのドラゴンたち! ドラゴンにエサあげたいなあ。わたしの可愛いあの子たちに……。 スーファミだいすきだー。
……オペラ座を、ですね。見直していて。 勿論、歌詞はおぼえています。記憶ではあちこち少し、欠落していましたけれど。 当時ゲームから歌が聴こえるだなんて、どれだけ衝撃的なことだったか。 あの頃『ゲームの歌』っていえば、FF6の『アリア』だけだった気がします。歌える歌って。 うろおぼえになっていた歌詞。抜け落ちていた歌詞。 思い出しながら、見ていて、聴いていて。 ふいに泣き出してしまいました。 嗚咽を押し殺して――ばかみたいなことなのですけれど。 アリアの一節に、少しだけ身を重ねてしまったようです。 夜空に向かっておもいを馳せ、問いかけたあとの歌詞に。
『ありがとう わたしの あいするひとよ いちどでも このおもい ゆれたわたしに しずかに やさしく こたえてくれて いつまでも いつまでも あなたをまつ』
こたえて、くだされば、良いのに。 一つでも良いので、ことばをくだされば。 いつまでもいつまでもわたしは待っていますのに。 高橋監督。ことばを頂けませんでしょうか。雑誌にでも、公式サイトにでも。 一つで構わないのです。それで、安心させてくだされば。 それこそいつまでも、いつまでも、わたしは待つことができます。祈るように。 アリアの歌詞、これは、ひらがなだから余計に破壊力を増しているのでしょうね。 とてもやさしい言葉の連なり。いったいどなたの書かれたものなのでしょう。 『どうすれば? ねえあなた? ことばをまつ』って……。
2005年04月08日(金) |
みたびかき鳴らされる愛しいシンコペーション |
昨日は、とてもびっくりなことがありました。 余りにもびっくりなことだったので、泣き出して、そしたら熱が上がって倒れました。
こんばんわ、全てはキリテ。その一言。もえぎです。 動揺の余りうろたえるわおろおろするわ泣き出すわでわけわかりません。 キリテ。キリテ。そんな計画が持ち上がっていたなんてちっとも存じませんでした。 以前はよく光田さんのお宅へも足を運んでいたのですが、ここ暫くは全然で。 その理由は最早言うまでもない気もしますがエピ2情報出てきた辺りからで。 どうしてあんなことになったのか、全く理由が分からなかったものですから。 もしかしたら、そこで大好きな人同士が憎み会うようなことが書かれているかと思うと。 そうでなくとも、無遠慮で嫌でたまらない無記名な声が口汚くあげられているかと思うと。 考えただけでおそろしくて、怖がってしまったのです。愚かしい。 わたしは光田さんの音楽も、ゼノもだいすきだったので。
で。キリテ。 音と言葉に声をなくしました。 こんなにも素敵なことを企んでいらしたのですね。 ありがとう。光田さん、それにカトマサさん。 とても楽しみなことが一つ増えました。ゴォルデンコンビ、再結成ですね。 けれどこのメンバー、お名前をお一方お一方見てゆくうちに、泣き笑いになりそうです。 もうかなわないと、見ることはないと思っていました。 ミレニアル・フェア。 さあ、千年の祭りを、三度!
そんなこんなで混乱しすぎてジュニシオ話途中で止まってます(笑) いや、なんだかサーガの書き方を忘れてしまったみたいです。 ちっともきれいでも、なめらかでもない文体。書いてて自分にいらいらします。 台詞なんかもぎこちないし…わたしもうサーガ書けないのでしょうか。 エレハイムの台詞なんて、考えもせずにすらすら書けますのに。本能?(笑) あああ駄目だ。なんか、書きやすいものからリハビリしていこうと思います。
2005年04月06日(水) |
指が離れてもおもうあのひとつらなりの静かな叫び |
うえええ気分悪いよう。のっけからこんなかわたしのノリ。せっかく猛虎連勝なのに。 き、きぶんわる…なんでしょうこの不快感。本も読めなきゃ文も書けない。わあん。
こんばんわ、やはり体調ぐらぐらもえぎです。 大絶賛花粉症と風邪併発中なので、バイトもお休みして養生しているのですが。 今日はどうしても出かけなければならず、数時間だけおでかけGOGOで。 ほんの少しの時間なのに、戻ってきてからずっとぐるぐるしています。 うー、おなかがすいても食欲はなし。 されど食べないことにはおくすりがのめない。 おくすりのむならのむ段になって例の特濃カルピスこなぐすりと対戦。 どうにもこうにもー(笑)
そんなこんなでふらふらベッドで横になっておりました。 そして、文章を書かねばと思いパソに向かったりも致しました。 でもごめんなさい。無理がありました。 攻殻話書いた翌日にオリジインチキメルヒェン書くのは流石に無理でした(笑) 余りに方向性が違いすぎて、頭の中が整理しきれませんでした。ちくそう。 そもそもの話として、昨日のタチコマ話だって相当に文章粗いですしね。 ゆるゆるリハビリ。参りましょう。さもなきゃまたもじんましんがやってくる。 サーガに関して『意気消沈というか絶望感たっぷり』と言われてしまって。 確かにわたしのハートは息もたえだえ。けれどそこに漸く零れたちいさな火花。 さあさ。そのハートに火はついた? 真っ白になった炭の奥でかろうじて呼吸する熾きを紅くしてやりましょう。 吐息のように。そっと。吹きかけて。
明日は何を書きましょう。 そうそう、昨日のタチコマ話と競った挙句昨日書かれなかったお話でも。 タチコマに敗北してしまったジュニシオでもいっときましょうか(笑) 短くまとめられれば良いのですけれどねえ。 拍手用のお話ですとか、以前に書いた接触者対存在お題ですとか。 ここいらのお陰で短くまとめる力はついたと思うのですけれど。 それでもついつい長くなりがちなので、気をつけないとです。 昨日のお話だって予定ではあの半分以下の長さだったのですから……。 ともあれ明日もがんばりすぎないようがんばろう。 眠りに落ちて、目が覚めたら、この気分の悪さが消えていてくれれば良いのですが。 そんなことを思いながら、拍手のお返事させて頂きます!
>四月六日 ・9時の方 タチコマ、かわいかったでしょうか? これでタチコマのことでなければこのお返事は忘れてやってください(笑) もしくはああ勘違いしてると思いながら生暖かく見てやってください。 ううむ、それにしても攻殻話のペースがやたら速いですね。 前回のスナイパーはまあすぐ書けるとしても、このタチコマ話は……。 お言葉、ありがとうございました!
2005年04月05日(火) |
『合言葉と9体のふたご』 |
今日から攻殻セカンドの地上波放送がはじまりなのですねえ。 まあ、首都圏のみしかうつらないので(多分)関係無いあたりが切なすぎますが。わーん。
こんばんわ、そのお祝いというわけでもないのですけれど。もえぎです。 懲りもせずにまた攻殻話書いてますよこの人。しかもタチコマしか出てませんし。 流石に九機全部書くのは大変でした。書き分けが……! セカンド十五話の『機械たちの午後』の後のお話のつもりです。 理系でないのでタチコマンズの構造とか全然分かってないあたりどうしようもないですが。 それにしても櫻井さんシナリオのこの破壊力はどういうことでしょう。 わたしがこんなに攻殻に傾いてしまっているのも、ひとえにこの方の影響。 櫻井さんの書かれる脚本のことごとくがわたしにとっておっそろしくツボなのです。 女性的…とまでは言いませんが、中性的な印象を受けます。 機械やアンドロイドといった、生命のない存在、それに女の子や女性。 そういった人たちの描き方がとても繊細で、見ていて快く。 且つ戦闘シーンや謎解き、そういうときのどきどき感は計り知れません。 心底からどきどきするのです。苦しいくらい、どきどきするのです。 ああでも特に女の子の描き方の快さときたら……! 男の人独特の、自己顕示感がないのです。 嫌味の無い可愛らしさとか、美しさ。そういった描き方がべらぼうにお上手なのです。 それに―…うん。とっても、やさしい。やさしい書き方なので、すっかり、うれしい。
徐々に、わたしは、戻ってきている? 下書きなしの構想練った上で叩きつけて三時間くらいで完成しました。 集中力は戻ってきているようですね。けれどわたしもそうかはちょっと不明。 吐き気とか、頭痛とか。気分の悪さはなかなか消えてはくれませんけれども。 これさえ現実逃避の果ての、愚かな所業なのやもしれませんけれど。 わたしはゆっくり、こうするしかないようなのです。
それにしても月曜に病院で処方されたおくすり群に今更ちょっとめげそうです。 むしろ泣きそうです。わたしこなぐすりがアホほど苦手ですのに。 渡された三種類のおくすりのうち二つがこなぐすりだなんて!(涙) 一個は良いのですよ。ええ。量もそんなに多くないので、カプセルにうつしかえてます。 しかし問題なのはもう一個。 量がやったら多いうえにとんでもなく苦いときたものです。 余りの多さに、カプセルうつしかえるのが嫌になりました。あきらめました。 でもだからといってこのままではとてものむことが出来ません。 水に溶かして一気飲みというのも試してみたのですが、余りの苦さに一口目で挫折。 ワガママといわれようとも苦いのは嫌。というか駄目。 ゆえに、わたしは奥の手に訴えました。 小さい頃からこなぐすり嫌いなわたしのため、母が考案した手段。 こなぐすり・イン・アイスクリーム! 急いで近所でアイスを買ってきて、スプーンにひとさじ、すくいます。 そのアイスの上に、さらさらこなぐすりを乗せます。更にその上を、アイスで蓋をします。 で。そのまま口の中へ。 昔っからこなぐすりはこれで対処していました。 まさか大人になってもこのままだとは思いませんでした(笑)
しかし敵もさるもの。一筋縄ではいきませんでした。 本気で量が多いのですこのこなぐすり。 ひとさじひとさじ手間と度胸がいるこの方法では、えらく時間がかかりまして。数十分程。 口の中が冷たくきーんとしてきても、まだまだ残っている有り様で。 結局嫌になったわたしは、力技に出ました。 こなぐすりを一包み、コップにあけます。 そこにカルピスの原液をどっぽどっぽ注ぎます。注ぎまくります。 すると次に、ほんのちょっとだけお湯を入れたら掻き混ぜます。 特濃カルピスこなぐすり入りが完成したら、息を止めて一気飲み。 ―…現在この方法を採用しています。 これなら苦さは克服出来ますから。ある程度までは。健康に悪そうですけれど。 うう、こうでもしなければあの苦さは消えてくれないのです。 もしこれでも駄目なら、ここへはちみつを投入するところでした。 けれど、この方法は自分の部屋でないと用いることが出来ません。 お出かけした際、外でご飯を食べるとき。三食食後に飲むおくすり。 これをどう対処したら……まさかカルピス原液持ち歩くわけにもいきませんし。 最後の手段は「おくすりのめたね」ですが、流石にそれはどうかと思います。 いくらわたしでもあれに頼るわけには……!(笑) そんなこんなで強引に拍手のお返事にうつらせて頂きます。
>三月十七日 ・0時の方 今日の日付がいつだか声を大にして言ってごらんなさいもえぎさん。 も…申し訳ありません……。最早平伏してお詫びを申し上げるしか。 と、申しますか。まさか攻殻話に反応が頂けるとは思いもしませんでして。 お返事が遅れ倒したことはひたすらお詫びするよりないのですけれど。 あんな趣味に走ったお話を、楽しんで頂けたのならとても嬉しいです。 ちょっと照れ気味なスナイパーを想像して頂けたらと思います(笑)
>四月五日 ・一時の方 ……ありがとうございます。 自分でも、昨日の日記は書いてからこれどうなんだと思いましたけれど。 お客様を不快にさせてしまう可能性がとても高かったものですから。 でも。書かずにはいられなかったのです。もう我慢が出来なかったのです。 サイトを閉めるかどうかをもう少し考え続けようと思います。 おずおず伸ばす指は、それでもやはりまだ伸ばされているのです。
『合言葉と9体のふたご』(攻殻機動隊。タチコマ全機集合!)
電子の歌もさやさやと。滑り流れて零れ落ち。 きゃわきゃわ賑やか機械の子らの、はてさて今日の議題はなあに?
『う〜〜〜〜ん…』 公安9課のハンガーで、一機のタチコマが腕組みをして何やら考え込んでいる。しかも音声出力装置を用いて外部にもたらされる彼の声は、大層むつかしげに漏れ出るようなもので。その姿に、そしてその声に。つまりは彼の発す情報を、好奇心の権化たるタチコマたちはいち早く感知し、次々とわらわら集まり始めた。 『なに、なに〜?どうしたの?』 『そんなアナクロな思考体勢取っちゃってさ。その姿勢を維持することにより、お前が現在直面しているであろう問題を解決する速度が速まるとは、とても思えないんだけどな』 『そうだねぇ』 『いつもの「しょくーん!」ってのはどうしたんだよ』 『ねえねえ、なあに〜?』 瞬く間に、ハンガーの一角が青い機体で埋まってゆく。先の、考え込んでいるタチコマの周囲に全てのタチコマが集結し、どうしたどうしたと騒ぎ立てる。合計九機。一機であっても賑やかしいタチコマであるというのに、全機が一箇所で喋り始めるのだから、そのやかましさといったらただごとではない。 しかしこんな光景は日常茶飯事で。彼らのメンテナンスを担当している鑑識たちも、最早叱る気力さえないらしく、ラボの向こう側で作業をしながら盛大な溜め息をつくのが精一杯だった。 ただ遠く、一声聞こえてくるのは、プロトのよく通る声で。『余りうるさくしすぎてはいけないよ』というのだけだった。それにタチコマたちは、『はあーい!』と元気に手さえ振りながら答えるのだった。 さてさて。そんなこんなで。最初のタチコマがゆっくりと腕組みをほどきはじめて。
『うぅーん…』 『そのうなり声はもう聞いたよ』 『僕らはその不可解なうめきの原因の開示を要求するー!』 『そうだ、そうだ』 『早く話してよう。その気がないなら、早く並列化させてよう』 『……あのね』 盛んに騒ぎ立てられながらも沈黙を守っていた件のタチコマが、遂に重々しく口を開いた。彼に口はないのだけれど、口を開いた。ぽつりと放たれた鏑矢に、あれほどやいやい言っていた八機のタチコマがぴたりと黙る。漸く明かされようとする秘密の正体に、誰もが聞き耳を立てているのだ。彼らに耳なんてありはしないのだけれど。 暫し、もじもじとマニピュレーターを落ち着かなさげに絡ませていたタチコマは、ゆっくりと語り始めた。 『僕、この間バトーさんたちとスプリング8に行ってきたでしょ』 『あ〜!きみだけメンテが済んでて、連れてって貰えたあのときかあ』 『その言い方には語弊があるね。あの後、全員並列化されたんだから、ある意味において、僕らは全員スプリング8に行ったことになるよ』 『しぃーっ。話の腰折らないの。せっかく話し始めてくれたんだから、その辺りは目を瞑ってがまんがまんっ』 『でも、僕らのアイボールセンサーに瞼なんてないよぅ?』 『だから話の腰折るなって。で、それから?』 『うん。それでね』
バトー専用機であるタチコマは、促されて更に話を続ける。赴いたスプリング8で起こった爆発事件、すぐさま判明する犯人。空港で抵抗もなく、あっけなく確保された対象をティルトローターで護送したこと。その場にいるタチコマの誰もが、並列化されたため知っている事件のことを軽く説明して。 実際に事件に関わったタチコマであるタチコマな彼は、ここまで語ると溜め息一つし、苦悶の影を振り払うかのようにして、アイボールをくるりと大きく一回転させた。 『この事件。この事件の後から、どうも僕の中で処理出来ずに沈殿してく、ある一つの単語があるんだ』 『別にたいした事件じゃなかったろう?きみのチェーンガンはおろか、バトーさんや少佐のセブロも、トグサくんのマテバさえ、一発も使われてないんだし』 『弾丸の補充記録ないもんね。改ざんの形跡もなーしっ』 『で?で?その単語って?』 『うーん…それはね』 清冽な電子の流れ。決して間違うことのない完璧な数字の羅列。けれど、その。煩悶の只中にあるタチコマが、またも悩み深げにくるりと動かしたアイボールの彼方。彼自身にも、どうにも感知出来ない何かが、ニューロチップの何処かでぱしん、と一つ爆ぜたような。
『「おとうさん」』
『お父さんん〜〜?』 『御父さん。明治末期の国定教科書に使われて以後広まった語。子供が親しみと敬意を込めて父親を呼ぶ語。子供以外の者が子供の立場でその父親を指して言うことがある』 『御父様。主屋にいるからの称。父の尊敬語。宮中、宮家、公家で用いる。「御孟様」「御申様」の字を用いた。おもうさん』 『dad。親愛の情を込めた呼び方で、特に口語ではfatherよりもよく使われる。家庭の中で父親を指すとき、または呼びかけののときは、通例無冠詞で、書くときは大文字で始める。父親が子供との会話で自分を指して使うこともある。パパ、おやじ。小児語にはdaddyがあり…』 『あああ違う違う!そういう字引的な意味合いじゃないんだ!』 最初にお父さんと呟いたタチコマが、頭を抱えて今にも地団駄踏みかねない様子で激しくかぶりを振る。それと同時にアイボールもぐりゅんぐりゅん苛立たしそうに動くと、さももどかしげに続ける。 『そんな情報なんて僕もとっくに検索したさ!言葉の持つ意味を多角的な視野で分析、解読を試みたよ!でもそんなんじゃないんだ、そんなんじゃ、この何ともいえない模糊とした…霧と靄がないまぜになったような感覚を振り払うことが出来ないんだ!』 『あのう、もしかしたら、なんだけどう』 またもがやがや賑やかしくなってきた場を、それこそ水を打ったように静まり返らせるささやかな声が小さく響いた。急に周りの中止を一身に浴びて、少し後ずさりしそうになりながらも、何とかそれを押しとどめて、言う。 『それは、その情報が僕らにとって不必要と判断されて、削除されちゃったからじゃあないかなあ』 おそるおそるの意見に寄せられた反応は、とても彼らが並列化を義務づけられている機械とは思えないほど、多種多様なものだった。
『ばっかだなあ!削除されちゃってる項目に、どうして気付いたりするのさ』 『該当データがないってことは知らないってことだもんね』 『じゃあ消去漏れってこと?わあ、鑑識の人たちの職務怠慢だ〜』 『きみのバグってのが一番妥当だと思うけど。個性の裏返しだねえ』 『でも待って。あの事件の犯人って…誰か覚えてる?』 またも。しん、と。静まり返る。暫く誰もが沈黙し、その間誰もが己の思考をフルに稼動させた。0と1からなる彼らは存在したときから論理的な存在。なのに誰もが、ずっと目の前にあった矛盾に気付かずにいた。 『そういえば…無事解決した、他愛もない事件なのに』 『中心にいるべき犯人のデータが存在しないよ?』 『どうしてこんなに単純な欠落に気付かなかったんだろう』 『削除されていたから』 『でも削除されているのなら何故気付いたんだ?』 『もしかしたらその情報に「おとうさん」って単語が何らかの形で連関しているのかしらん…』 『データの残滓みたいなものなのかなあ』 『直接的には結びつかないけれど、かといって無関係とは言えないものとして』 『―…ああ。でも。でも、確かにそれがこの感覚の根源的発端なのだろうけれど』 吐息のように言葉を漏らすと、最初のタチコマが天を仰ぐ。それはかつて、彼が、とてもとても大切な人を護ろうとしたとき、神様に祈ったときのようだった。 『あの後、9課に帰ってきたとき、バトーさんが言ったんだ。僕に向けてじゃない。小さく呟いたのを、僕が音拾っただけで。でも、こう言ったんだ』 そのときの様子を再現する。酷く、沈鬱な面持ちで、一体誰に向けて思った言葉なのか、彼にはよく分からなかったけれども。重々しく、強い、決意みたいなものをまとった低い声は誓いめいて。 『「あんたが戻って来れるまで、俺がこいつらの『お父さん』だ」』 格納庫に繋がれて、次々とセンサーをオフにされてゆく中で。彼の思考はかろうじてその声を捉え、そして同時に腕をそっと優しく撫でられることで、ニューロチップで何かの撃鉄が起こされた。
『……調べてみよう?』 『そうだね。いくら、僕らにとって不要な情報だからって、削除されたからって』 『僕らがもう一度その情報を探して、学習しちゃえば良いんだよ』 『また消されちゃうかもしれないけど……』 『本当に不必要な情報なら、もっと徹底的に削除されてあるべきものだもんね』 『こんなに明確な疑問点を、僕らが見過ごすわけないじゃない〜』 『もしかしたら少佐が、僕らが気付くように、わざと情報の残滓をおいといてくれたんじゃあ…』 『ようし!じゃあ皆で調べてみよう!』 『お〜!』 『ね。ね。でもさ』 勝ち鬨めいた声をあげ、文字通り一体となって士気を高めていたタチコマたちの中で、ふと一機があることに気付いて悪戯っぽい声を出した。それは今にもわくわく、くすくすしたものが零れ落ちそうに、うきうきとしたものだった。 『バトーさんが僕らの「お父さん」って、何やらうずうず嬉しい感じしない?』 一斉検索がかけられかけていたスプリング8の事件のことは、この一言により、暫し、吹き飛んでしまった。
『バトーさんがお父さんっ?バトーさんが僕らのお父さんっ!』 『音も似てるよね、バトーさんとお父さんって!』 『そういう有機的な表現って余り趣味じゃあないんだけど…この込み上げてくる陶然としたものはなんだろう』 『じゃあ僕らバトーさんの息子なんだね!仮に僕らの性別を男としたら!』 『わあいじゃあじゃあ、バトーさんとキャッチボールしたりするんだあ!』 『トグサくんにも自慢出来るよー!えっへん!』 『九機いるんだもん、野球チームが作れるよ!』 『大家族だー!』 『あれえ?でも…「お父さん」がいるってことは……その対となる「お母さん」は?』 ふいに投げかけられた疑問に、その場が瞬間的に凍りつく。水を打ったのを通り越して、刹那的絶対零度がもたらされる。賑やかに、やかましく熱を帯びて盛り上がっていた計画の数々を瞬時に停止させるほど、その提起が与えた影響は底知れなかった。 タチコマたちはとても優秀。だからすぐさま、答えをはじき出した。誰も口には出して言えないけれど。とても言えないけれど。『お父さん』がバトーさんなら、『お父さん』の対義語たる『お母さん』の位置に存在すべきなのは。そんなの、公安9課における唯一の女性を考えたら。 氷の冷厳さ。鋼のしなやかさ。そしてその中にあるほのかな優しさを宿す、けれども勿論とびきり厳しいスパルタ必至の『お母さん』ときたら――辿り着いた答えを述べる勇気を持ち合わせているタチコマは生憎そこにはいなかった。 厳しく優しく厳しいママのことには、敢えて誰も触れないようにして。何かに追い立てられるかのようにタチコマたちは次々と堰を切ったように喋り始める。 それを現実逃避と誰も気付かない。 『ば、バトーさんがお父さんなら課長はおじいちゃんだねえ!』 『そ、そだね!肩たたきとかするんだよね!で、盆栽壊したりするんだ!』 『んと、え、えと。じゃあサイトーさんはおにいちゃんがいいなあ!』 『バトーさんの連れ子なんだねきっと!』 『イシカワさんは近所のおじちゃんで、ボーマくんは保父さんかな!』 『トグサくんとこからはよく肉じゃがのお裾分けとか貰うんだよね!』 『え〜と、え〜と…パズさんわあ……』 『プロトくんはいとこだかはとこだかなんかなんだよ!』 『そ、そういうことなんだね、うん!』 この後も、強迫観念に突き動かされたであろうタチコマたちのご近所付き合い予想図は延々続いたが、遂に余りのやかましさのため鑑識たちによって全機が格納庫に収められた。これにて事態は収拾がついた。けれど。最初のタチコマだけは。 思考を情報に沈める前に、くるり、ともう一度、アイボールを動かして、遥かを見上げた。彼のAIが漂っているであろう、遠い宇宙に思いを馳せて。腕に残る、微か過ぎるやさしいぬくもりを、そっと傍らに。 『きっと…また、みつけだすね。……おとうさん』
因みに後日。タチコマたちの間で、『誰が最初に少佐へ向かって「お母さん」と言うことが出来るか大会』という度胸試しが繰り広げられたというのは、ここだけのお話。
2005年04月04日(月) |
夢ばかり見て、嘘をついて喋りすぎた? |
お久し振りです。半月ほど留守にしてしまったでしょうか。 でも、ごめんなさい。とても日記を書く気分になれなかったのです。
こんばんわ、ただいまです。もえぎです。 このところ日記書くたび言うてる気がしますが随分留守に致しました。 物理的にはどっこにも行っちゃあいないのですけれどね。 でも精神はどっか行っちゃってる気がします。
ずっと、ずうぅっと、考えていたのです。 もうここ閉めてしまおうか。おしまいにしてしまおうか。と。 考えても考えてもいまだ答えを出せずにいるのですが。 気持ちはやじろべえみたくぐーらぐらしていて。どちらに傾いてもおかしくないのです。 わたしは最初、ただ自分のために書いていました。 何せいくらサイトさんうろうろしても、 わたしの求めることばっかを書かれるかたはいらっしゃらなくて。 まあ元がマイナー気質なのですから仕方のないことでしょうけれども。 自分を満足させようと思い、書き始めました。最初はそれすら気付きませんでしたが。 ただ、楽しかったのですよ。 あの世界、わたしが愛しくて愛しくてたまらないあの世界へと思いを馳せるただそれだけのことが。 思い浮かんだそれを形にしたくなるのにそう時間はかかりませんでした。 ただ、楽しくて。嬉しくてなりませんでした。 自分をこんなにうきうき楽しくできたもので、他のどなたかもうきうきしてくださるのなら、 これほど効率的で楽しいものはあるまいと思いました。
けれど、途中で変わっちゃったのでしょうかね。よく分かりません。 わたしは確かにあの世界を愛しく思い、自分の胎内に含むように抱き締めていました。 精神と癒着するほど抱き締めていたのやもしれません。 もしかしたら腕の力が強すぎたのかしれません。 ですから突如、ひきちぎられて。呆然としてしまった。 血が流れても痛みをおぼえる感覚さえありませんでした。ただ呆然としていました。 ――いえ。『突如』ではありませんでしたね。兆候はありました。 抱き締めていたものが、徐々に、ずくり、とトゲを突き刺し始めました。 ゆっくりゆっくりトゲを伸ばし始めてゆっくりゆっくり肉を裂き、貫き始めました。 じわりじわりと痛みが襲い始めても、わたしはそれを手放そうとはしませんでした。 だってわたしはあまりにもそれが好きでした。だいすきでした。どうしようもなく。 どれだけ傷が増えようとも、その深さが増そうとも、ひたすら耐えて信じようとしました。 こんな痛みを感じてしまうわたしが悪いのだと繰り返し続けて。 あの四年間。わたしはひたすらに信じて祈り愛し続けていました。 それがかなったとき、本当に夢のような気持ちでした。 ですから今回も信じていれば、きっと、と思ったのです。 わたしが中学時代に学んだことは『信じたら裏切られる』でした。 だから何も信じようとはしませんでした。裏切られるに決まっていましたから。 けれどもゼノは、裏切らなかった。嘘みたいでした。 おかげでわたしはまた信じることが出来るようになったのです。 そしてあの四年が明け、もたらされたものは、やはりわたしの信じていたものでしたから。 でも続く二年が明ける頃は。 わたしのこれは、愚かな依存と嗤われるのでしょうか。
ごめんなさい。わたしはもう、抱き締めることが出来そうにありません。 これ以上無心に、微笑みながら、血を流すのを喜べそうにないのです。 わたしはあまりにかなしすぎた。 びっくりしています。 エピ2一通りクリアして、ちょこちょこイベント見直して、セカンドプレイもろくにせずに。 それっきりちっともエピ2には指を触れてはいないことに、驚いています。 ゼノギアスなんて何度触ったかもはやわかりもしませんのに。 エピ1だって、ギアスほどとは言わずとも、相当に触っていましたのに。 あれほどの絶望を味わったのはいったいどれだけぶりかと思います。 ゲームで言えばTOD1やFF7のディスク1終盤に匹敵します。 この二本は、わたしの中で絶望二大巨頭だったのですけれど。 遂に、三本柱になってしまうようですね。
凄いなあ。この感慨の名前はとても意外なものでした。 『愛憎』って言葉があるように、この二つは対義語みたいに思われますけれど。 違うんですよね。マザーが仰ってました。 『愛の反対は無関心』だと。 この感慨の名前はそれ。近頃、ゼノ関連のニュースに関して、わたしはずっとこんなです。 こころが微動だにしない。もう。諦観? あまりにもかなしすぎて。かなしいことが続きすぎて。 わたしはすっかり麻痺してしまったようです。 そしてわたしがかつて愛しく抱き締め続けていたものが無遠慮で無作法で不躾な指でよごされてゆくのを見つめるのがつらくてたまらない。 けれどもそんな声が、悲鳴が、届くわけもなくて。 やめて。そんなふうにふれないで。そのせかいはもっと、もっと――…って。
ごめんなさい。でも、わたしは今でも、抱き締めたくてならないのですよ。 ただこれ以上深くトゲが突き刺さるのを我慢出来ないだけ。 ごめんなさい。わたしは痛みに疲れ果ててしまいました。 数え足りないほど多くのものをもたらしてくれたあなたを、わたしはこころから好きでした。 いえ。だいすきです。今でも。ずっと。過去形になんてなりはしない。 そうでなければサイトを閉めるかどうかで今も悩みなんてしません。 ありがとう、さようなら。 そう言い切ってさっさと終わらせるには、わたしはゼノがすきすぎる。 スタッフ様方が事の次第の真相をお話してくだされば答えの糸口でもみつかりそうな気もしますけれど。 箝口令でも敷かれているのでしょうかね。大人の事情。上の意思決定。 今更ながら、記者会見とかしてくださればなあとか思ってしまいます。 そんなこんなでデューベイな気分のまま。まだ。考え続けています。
『DUVET
I am falling,I am fading,I am drowning, Help me to breathe I am hurting,I have lost it all I am losing Help me to breathe』
……こっちのBOAさんのを先に知っていたものですから、 今人気のある同名の歌手さんがどうにも好きになれないのですよね(笑) それと、拍手のお返事すっかり停滞してしまい申し訳ありません。 これに関しては本当に心よりお詫び申し上げます。 でも、いくらなんでもこの日記の中でお返事するのはどうかと思いますので、 明日必ずお返事させて頂きます。こんな流れの後なんて、嫌ですもんね(笑) さあさいきましょ。 花粉症と風邪を併発しながらめまいとたちくらみと吐き気にたちむかえー。おー。
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