ふつうっぽい日記
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夏の思い出というか、先週末の旅の一部分をメモ代わりに。
一泊宿を取り、一泊は現地調達(笑)で二泊三日の旅となった。 「プールに行こう!」というのが夫の希望で、プール設備のある宿をネットで調べいくつか上がった候補からある一つが選ばれた。石川県の山代温泉にある宿だ。規模はそこそこで、和室が100室くらいあり、大浴場の他に露天風呂、ゲームコーナー、リゾートプール。 「リーゾートプール」その響きは、プールバーがあったり、流れるプールやウォータースライダーなんかを軽く想像させた。 写真も載ってあり、プールは広そうで、カップルも楽しめそうな感じだった。
さて、チェックイン。フロントで名前を書くことなく、すぐに担当のおばちゃんから部屋に案内される。「飲食物持ち込みお断り」と書かれてあったが、しっかりクーラーボックスにはビールやワインやジュースがおさめられている。 おばちゃんは、「それから」というのが口癖で、設備の案内や、食事について確認をして宿帳への記入を促し、お茶を入れてくれた。浴衣のサイズの確認もしてくれて、夫はLかMか微妙で、両方準備されており、おばちゃんから羽織ってくださいと言われ、Mを着てMだと判断された。Lは結構大きかった。ちなみに私はSSだった。「それから、夜のお食事は宴会場でバイキングですので、6時半前に迎えに参りますので、部屋にいてくださいね」と。 チェックインしたのは3時頃で(申し込み時には2時としていた)プールが5時までなので、おばちゃんからの説明が終わってから、すぐに水着に着替えた。もちろん、Tシャツと短パンを履いて。ビーチボールと浮き輪も持ってきていたが、話し合いにより、見送ることとなった。
さて、屋上にあるリゾートプール。 「プール入り口」という扉を開けたら、キャーキャという声。 階段を少し降りると、プールが見え、7割が、ちびっ子で、パラソルでは孫を見守るじいさん、ばあさん、ママ、パパらしき姿がった。 私が見たところ、カップルなんぞの姿(子ども連れではないグループ)は見られなかった。 そして、ウォータースライダーなんてものはなく、幼稚園にあるような滑り台があるだけで、もちろん、プールバーなんていうしゃれたものはなかった。さらに、BGMは聞いたことのない演歌だった… パラソルの下で多少、現実を理解するひとときを過ごし、思い切って、入水(笑) 「つ、つめたい、、、、」 水風呂的な感覚だ。唇を紫にしながら、肩まで頑張ってつかった。 「さて、これからどうするよ…」 「30分が限度だな…さっさと上がって、ホテルの散策をして、温泉に入っちまおうゼ」 ということになった。 とくに脱衣室に入ることなく、なんとなく乾いた水着にTシャツと短パンをはき、部屋に戻った。
館内探検。 それぞれの大浴場と露天風呂の場所の確認。 内風呂と露天が離れているのでちょっとやっかいそうだった。 そして「ダンスホール」と書かれてある札も発見。開店当初は流行ったんだろうな。 そして「ゲームセンター」へ。ゲームセンターというかゲームコーナー。 千円入れてするスロットもあったがメダル設定は夫によると現実と同じらしく、こりゃあんまりだ!ということで、100円玉でできるスロット&パチンコ台へ。 私はパチンコ台を選び、ゲーム開始。 すぐににぎやかな音が鳴った。「リーチ!」いいことなんだろうけど、その効果音の音といったら大きすぎで、貸し切りだったゲームコーナーに少し人が集まってきた。 でも、すぐに100円のひとときは終わり、次に夫が私のススメでトラックのハンドルのついたカーレースゲームの席に着いた。100円玉を投入。すると、またもや大音響が。なんだか演歌っぽい。「トラック野郎」のイメージか。 それでまた人が集まってきた。ちびっ子が3、4人。 「ス、スッゲェ」と…とくにゲーム展開がスゴかった訳ではない。何やら雰囲気がスゴイのだ。ハンドルも大きいこともあるだろう。 夫は「結構、難しい!わーわーよく分かんないよー」と叫びつつ、100円で続く時間をそこそこ堪能していたようだった。
それから内風呂(大浴場)へ向かった。リゾートプール並みに期待をしたら悲しい現実があるので、適当な気分で挑んだが(笑)大浴場は広くて満足だった。脱衣場に大理石のソファー(?)があって、「これに風呂上がり座っていたら、すぐに身体が冷えるわー。そんなに長く座ってられへんで」とどこかのおばちゃんが言っていた。 まぁ、ちょっと不思議なところもあったが満足。 そうそう、私としたことが、クレンジング洗顔料を持ってくるのを忘れて、風呂場に設置されてあるものを使うハメになってしまった。「他社研究のため…」と前向きに言い聞かせたが、「炭洗顔」と書かれたチューブを見た時は屈辱感を感じた。まぁ、悪いものではないはずなんだろうけど、悔しさが大きかったのだ。炭洗顔の他に「ピーリングなんとか」や「透明に泡立つ石けん洗顔」とかいうのもあり、もう同じだ!と開き直り、全てのアイテムを使ってみた。 でもやっぱり、何か物足りなかった。 夫が鍵を持っているので、夫よりかは少し遅れた感じで部屋に行くのが私の役目だ。 だいたい温泉となると、まったりして、20分くらい私が遅いのだけど、なんとなんと、エレベーターの前で一緒になった。後に食後に露天風呂に行ったのだが、そのときは部屋の前で合流した。 私たちってスゴイわ!と思った。
さて、夕食。 6時過ぎに風呂から帰ってきて、部屋でビールをいただく。持ち込んだヤツだ。 それも、加賀のビール館というとことで、地ビールを瓶で2本仕入れたのだった。 1本をグラス2つに注ぎ、乾杯!「クゥ〜!」「プハ〜!」と思い思いに感激の声を出した。 「ぼちぼち、おばちゃんが夕食のお迎えにくるから証拠隠滅しとかな!」と空き瓶をクーラーに収納。 5分前くらいにたしかにおばちゃんはやってきた。しかし、並びの部屋の人、みんなを誘導するらしく、私たちの部屋は先頭で、「そこの階段を下りて、真っ直ぐクククッと進んでください!」と後方から指示された。階段を下りるとそれらしき人々の気配があり、宴会場への道は少し混雑した。まるで、小中学校の全校集会に行くような感じ。 スリッパは従業員何人かがキレイに並べていく。帰りに履くスリッパは間違いなく、他人が履いたものだ。 そういえば、風呂場では、そういうのはなかったが、でも、自分のスリッパを履いて戻れる確率は低い(脱衣かごに持ち込むほどではないけど…)
部屋番号の書かれた台を見つけた。 なんと横並びだ。 えーーーー?2人で横並び? 向かい、空いてるのにーーーー? 謎。しかし、私らは、セッティングされてある小鉢やグラスを移動して、向かいで座った。 とくに、咎められることはなかった。 さて、ぞろぞろ食事会場へ入場したお客達。 マイクを持った、宿の関係者の合図を待つ。 っていうか、この雰囲気、おかしくない?狂ってるとまではいかないけど。 一つのツアーみたいな雰囲気だった。「では、時計回りに押し合わないように!」との合図で、ドドドド〜!と人々は皿を手に料理の場所へ集中した。 私らは、少し待ってから、料理を選びに行った。 やれやれ。さて、10分くらいして、さてこれから食べるぞ!というときに宴会場の舞台で何やら始まった。マジックショーである。 といっても、売れない芸人みたいな若者が一人ボケツッコミをしながら主として子ども相手に繰り広げているもので、ちょっとそりゃあんまりだろう…と思われた。 結局、食事が落ち着くまで、おにいさんは延々とマジックやら風船で何かを作ったりしていた。 だいたい、バイキングっていうのは、30分くらいが勝負で、1時間も食べ続けられるモンではなく。我らも1時間もしない内に部屋に戻った。
「ん?布団はまだらしいよ」「普通、敷いてあるもんだろう」と言っているところへ、ドアが勝手に開けられおばちゃんが入ってきた。 「もう帰って来られたんですか!!今からお布団敷くんですけど〜」と困っていた。 「今から、少し出るんで」と夫が言い、後に続いた。 フロントのある階に行き、土産物屋をぶらつき、アイスクリームを買い、子ども等の為に上映されていたビデオをソファに座ってしばらく見ながら食べた。 それから部屋に戻り、露天風呂へ行った。 露天風呂は、少し狭く、ドライヤーも設置されておらず、お湯が熱く感じられ、朝風呂は露天はやめておこうと思った。
部屋に戻り、ワインで乾杯した。
朝食も宴会場でバイキング。 さすがに廊下に整列して行くなんてことはなく、思い思いの時間に開場へ行くようになっている。 「朝搾り豆乳」というのが新鮮だった。だけど、そんなに飲めるものではなかった。 チェックアウトのフロント対応は、夫にまかせ、私はロビーに置いてある、見所パンフなどを見ていた。すると従業員のおじさん(40代?)が「どうですか!これなんかおススメですよ!」とウルトラマンショーのパンフを指差した。 どうみても私に話掛けている。複雑な表情で固まっていると、「恐竜もいいですよ」と別のパンフも指さした。 なんでなのさ… さすがに無視するのは大人として失礼かと、「ここは博物館が多いですね」と言うと、「そうですか!」と会話終了。 「そうなんですよ!」でもなく。 そうこうしていると、夫が任務を終えて、車へ移動。 おじさんは「重そうななので持ちます」と車輪付きのバッグを取手を持ってかかえた状態のまま、車まで運んだ。
そして、私たちはスーパー林道、白川郷、岐阜市へと車をすすめ、三日目の昼に無事帰宅した。
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